片瀬漁港島吉丸 ビシアジ釣り
出船は午前7時。当日は天候良い祝日とあってビシアジ船は片舷7人の計14名の盛況ぶり。釣果の方も3月中旬以降は高位安定といった感じ。風で早上がりがない限り悪くても10匹、竿頭は40匹前後というから期待が持てる。しかも平均して型が良い。25cm前後から大きいモノで38cm前後もあるのだから数が釣れなくても満足できるはず。
港を離れた第8島吉丸は一路二の宮沖を目指す。航程約45分で到着。瀬の海と呼ばれる相模湾では一級のアジ釣りポイントだけに周辺には茅ヶ崎や平塚、大磯からのアジ船が集結していた。船長は魚探の反応をチェックしながらポイントを決めた。「ハイどうぞ。水深は102m。タナは下から4〜5mです」という合図で釣り開始。相模湾のビシアジ釣りはこの時期に限らずほぼ同程度の水深を狙う。
そのため電動リールは不可欠。ビシは130号でコマセはいつものイワシミンチ。粘り気のある細かい挽き具合が特徴だ。潮の流れが緩いとコマセの出方が悪くなるが、当日は適度に潮が流れていて、2投目あたりからアタリが出た。
指示ダナ通り底から4m上で掛かった。だが、上がってきたのは中途半端なサイズのサバ。でもマサバだったので血抜きをしてからクーラーBOXへ。
その後もポツポツリと良型のアジが掛かるが、サバも混じってくる。これがなかなか見分けがつかないのだ。アジのクククッという上品な引き具合とサバ特有のバイブレーション的な不連続な振動と見分けがつきにくい。つまり、アジも良型になるとサバのような強い振動を竿先に伝えてくる。一瞬食い上げるようなサバらしきアタリのため電動リールを高速で巻いてくると、海面に浮いた瞬間に「アジだよ、アジ。てっきりサバだとおもってたのに」と驚きと同時に嬉しさも込み上げて、一気に引き抜く。全長35cm〜37cmはあろうかというでっぷりとした.メタボ体型は魚食好きには堪らない。
ただ注意したいのはアジの口回りが弱く、針がシッカリと上顎に掛かっていないと抜き上げの瞬間に外れて海面バラしとなってしまうこと。だから30cmオーバーの良型だと思ったら迷わずタモ網を使って掬うことだ。100mの海底から巻き上げてきたらどうしても切れてしまうことは多い。針数が3本の仕掛けを使っていると、網で掬った後に針が網目に引っ掛かって外しにくく、手返しが悪くなる。とはいえ、せっかくのアジを逃がしたくないなら確実に網で掬った方がいい。アタリが多く、数が釣れる時間帯は案外短いものだからだ。
また、潮が少しでも速くなるとアジが上がってくるまでに周囲の釣り人とオマツリすることが多い。たいていの場合オマツリでアジがバレてしまうことも多かった。潮のせいにするわけにもいかず、もくもくと手返しを早くするしか数を伸ばすことは難しい。仕掛けがヨレたり絡んでしまえば速攻で交換する手間もあり、周囲が釣れていると手元が焦って進まない。そういうロスタイムも確かに釣りのうちだが、自分だけが取り残されているという焦燥感は気持ちのよいものではない。
結局、午後2時に沖揚がり。当日のトップは40匹。筆者はなんとかアジ18匹にサバ32cm級を2匹で計20匹。アジのサイズは最大で37cm、平均しても30cm前後と良型が多く混じり、満足できた。坂部さんもほぼ同数。さらに最後の流しで貴重なアカカマス(アブラカマス)を釣りあげて大満足で港を後にした。約3日はアジづくしの料理に舌鼓を打ったことは言うまでもない。
- 2013.03.23 Saturday
- つりレポート
- 19:02
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- by うみつりネット