立保西浦園ボート サビキ五目釣り


今年はまだボート釣りで青物を釣っていないと思い出して出掛けたのはキンモクセイの香りがほのかに漂う10月2日の日曜日。足を運んだのは沼津の立保である。最初は木負堤防の近くにある貸しボート店から釣ろうと考えたのだが、予約をとるのを忘れてしまい、当日に電話を入れると「今日は予約客で全部埋まってしまったよ」と言われ愕然。急遽、電話を入れたのがホテル西浦園(080-3659-2480)。なんとか当日でも運良く借りられたが、週末は前日までに予約を入れておくこと。


到着したのはすでに午前7時30分を回っていた。急いで支度をすませて、浮き桟橋から漕ぎ出す。ここのボート店は基本的にセルフが当たり前。その分、料金は1時間500円と良心的だ。予約さえ入れておけば、午後からでものんびりと釣りを楽しめる便利なボート店である。ただ、魚の食い気は朝一番が一番安定しているもの。その時間を過ぎてしまった筆者は「コマセを撒いてサビキ仕掛けを投入すれば、小アジ程度は釣れるだろう」と甘く考えていた。満潮が午前9時前後だからたぶんその前後に回遊してくるはずという発想が根底にあったからだ。


結果的には、この考え方が甘かった。午前9時少し前に竿先が海中に没して釣れてきたのは定番外道のアイゴ。体中の刺に毒を持つ磯魚だが、引きは強い。全長25cm程度でもオモリ負荷20号前後の軟調竿なら穂先から大きく曲がる。立て続けに2匹目もアイゴ。型もほぼ同じ。茶色の魚体に白く丸い斑点が特徴だが、サイズ的にも食味の点からもリリースした。必ずアジかソウダガツオが回ってくるだろうと思い、2本目の竿にもサビキ(サバ皮)仕掛けを装着してアミコマセをカゴに詰めて投入。水深は仕掛け分を考慮しても27m。コマセを振り出して下から2mでアタリを待つ。


だが、アタリはない。昼少し前になって風向きが北東に変わりボートの向きが変わった。それを契機に場所を移動。イケス群の3列目の一番沖側の円柱ブイにロープで係留。ここは水深30m前後。仕掛けが着底したと思った途端に何かが掛かった。重量感はないものの確実に針に掛かった感じだ。ただ中層から横走りするサバやソウダガツオでもにない。移動にすぐに釣れたのはミニサイズのマダイ。チャリコである。その後に釣れたのが黄色いボディに黒い縦縞が鮮やかなカゴカキダイ。それも立て続けに2匹釣れてきた。活性は高いようだが、型は17cm前後と小さい。それでも引きは楽しめた。仕掛けはサビキ仕掛けの下針の空針にオキアミを付けた針に掛かっていた。


風向きが変わると、不思議と魚の活性が高まるときがある。とはいえこのサイズではちょっと悲しい。潮は上げ潮に転じてすでに数時間が過ぎている。そろそろアジかサバが回遊してくるだろうと粘ってみたものの、もう1本のサバ皮サビキにも何も反応がなく、空しく時間が過ぎ、2kgのアミコマセも底をついた。真正面の2人乗りのボートでは「オオ、カンパチだよ。いるんだね、青物」と嬉しそう。こちらには最後まで良い群れが回ってこなかった。午後1時過ぎに寂しく納竿とした。


教訓として言えることは、前日の予約をボート店に入れていないこと。最新釣果情報を確認していないこと。さらにはコマセの量をケチったことなどなど。反省材料は多い。だが、それでも自分で決めたポイントで魚を呼び寄せて、強い引きを楽しみ取り込めたことに一応の満足感はある。カゴカキダイは小さくても脂があり、身がシッカリしていて刺身で食したが予想外に美味であった。釣り魚の料理本には「酒蒸しか煮付けが最適」と書かれていた。まぁ、下手物食いを自任する筆者の記録にまた新しい魚種が加わっただけでもヨシとしよう。トホホ。





片瀬漁港萬司郎丸 イナダ五目釣り


年に1回だけ竿もリールも使わない釣りを楽しむことにしている。相模湾では沼南方面で8月からスタートするワカシ釣りで使われるカッタクリと呼ばれる独特の伝統的な釣り方だ。ただ全長30cm弱のワカシでは釣趣も味覚も不十分ということで,例年10月頃までにイナダに成長してから釣りをすることにしている。全長40cmを超えるサイズになると、引き味も味覚的にも魅力が倍増するからである。

今回は大学時代のクラブの後輩と同行。久しぶりにカッタクリに興じることで意見が一致したが、数日前から船宿萬司郎丸のHPを確認すると、「水深が深くなり、竿釣り有利になるかも」とのこと。それでも魚皮バケの他に活性が高い時にはウィリー仕掛けが有利ということもあって、仕掛けは数種類を用意し、食い気の良いイカタンの他に予備としてオキアミも購入しておいた。このイカタンの効果が大きく、良型を釣ることができた。

9月27日当日は朝から生憎の小雨混じりの曇天。風は北風で寒いほど。ただ北風に強い湘南エリアはウネリのない状態。佐島沖の亀城根に到着すると、「水深35m。下から25mほどまで誘い上げてみて」という指示で釣り開始。カッタクリ派は苦戦が続くなか、左舷ミヨシの竿釣りの釣り人はポツリポツリと本命を釣り上げる。話しを聞くと、ウイリー仕掛けにイカタンを付けているとのこと。

早速、ウイリー仕掛けに交換した栗原君は早々とイナダを釣り上げた。「白のウィリーに掛かっていました」という。イカタンに好反応を示すだけに白がキーワードということか。
筆者もウィリー3本針に変更したものの、白色ウィリーがなく、先針の空針にイカタンを細長く付けて釣ると、午前7時35分にイナダの37cm程度が釣れた。

その後もポツリポツリと釣れるが、高活性とはいかず、どちらかといえば食い渋り。午前10時までに3本を釣り上げたところで、ワラサ狙いに変更するという船長からの指示が出た。
イナダ用のタックルと仕掛けしか持っていなかったが、用意周到な栗原君のおかげで8号ハリスとグリバリを借りて6mハリスの仕掛けを急遽その場で作製。

その仕掛けでついにワラサ、ではなく良型イナダを仕留めてホッとひと安心。全長43.5cmのイナダはやはり引き味も良く、手釣りのカッタクリとはまた違った引き味を堪能することができた。オキアミの抱き合わせも当日のイナダには良かったようだ。

結局、午後1時に沖揚がり。栗原君も同じ4本を釣り上げて「ちょうど良い分量」と満足感をクーラーボックスに詰め込んで港を後にした。イナダは刺身とたたきで堪能した。頭は1匹は塩焼きろにして、翌日の1匹は煮付けにして食べた。刺身もうまいが、カマの煮付けも絶品で酒量が増えてしまったのは言うまでもない。




金沢漁港忠彦丸 午前タチウオ釣り


東京湾の夏の風物詩と言えば、タチウオをおいて他にない。そのタチウオの釣況が上向き出したということで出掛けたのは8月26日の金曜日。食い気にムラのあるタチウオだが、一度活性が高まるとルアーでもエサ釣りでも数多く釣れることでも知られる。当日は三浦半島の鴨居港、新安浦港周辺の船宿が夏休み中ということもあって、金沢漁港の忠彦丸に集中した感じだ。


平日だというのに2隻出しの大盛況。筆者が乗り込んだ船では右舷だけでも11人の竿が並んだ。2〜3日前から食いダナが70m前後と深くなっているということで、電動リールを持ち込んだ。だが予備に用意した1.8mのライトタックルが功を奏してくれた。


港から約30分で到着した観音崎沖。船長からの指示ダナは「底から5〜15mを探って。水深は50m」というアナウンス。最初は電動リールを使ってアタリを出していたが、どうもリールの作動が不調で、1匹掛けたあとからライトタックルに変更。オモリ60号にハリス6号2m1本針で対応した。理由は喰い渋りだからだ。エサのサバの短冊は縫い刺しでアタリを早く出す釣り方に決めた。垂らしの長い短冊では下側の垂らしのみがかじられるだけで、なかなか針掛りしないのだ。


一般的には、食い渋りの時には垂らしを長く取るチョン掛けでハリに付けるのだが、アタリがあってもなかなか食い込まない状況に痺れを切らして縫い刺しに終始に。これがうまく行って3本目を取り込んだのはもう9時を過ぎていた。やっと少しだけ活性が高くなった印象だったが、食い込みアタリが少ない。アタリが出てもまったく針掛りしない。強く引き込むアタリが出ないため、誘い続けるのだがエサを追いかけてこない。両隣の釣り人もなんとか9時頃に1本ずつを掛けただけで、「今日は難しい日だね」とボヤく。


筆者の誘い方は、夏タチウオの典型的な方法。上層へ向けて少しずつ仕掛けを揺すりながら巻き上げてくる。ルアージギングでいうショートピッチジャークに近い感じだ。巻き上げ距離は30cmから50cm弱。途中でアタリが出ても無視すること。多少待っても3秒程度。待てど暮らせど食い込みアタリが出ないのだから仕方ない。最も上のタナで食わせたのは水深19mであった。船長も「アタリが出ても上へ誘い上げてくること」と指導していたのが印象的。


午前10時20分を過ぎると、まったくアタリがなくなり、エサも取られなくなった。食い渋りの日は活性の高い時間が短いと思った方が良い。食い気が出ている時間帯に数を釣らない限り釣果は伸ばせない。タチウオ釣りの難しい点といえる。


結局、午前11時に沖揚がり。船中釣果は0〜12尾。筆者はなんとか4本で打ち止め。途中の早アワセによるバラシがなければあと2本は取り込めていたはず。電動リールの不調、ライントラブルや道糸切れなどもあり、集中できる時間は少なかった、と言い訳するのが精一杯。9月中には再度リベンジするつもりだ。





京急大津港小川丸ボート シロギス五目釣り


自然を相手にする釣りは天候に左右されることが多い。予定していた釣りが悪天候や強風などによって断念しなければならないことが案外多いもの。お盆の真っただ中である8月15日の月曜日は葉山でボート釣りの予定だったが、次第に南風が強くなる予報のためボート釣りは急遽中止となった。


すでに前日に購入済みのアオイソメをまんま廃棄処分にするというのも忍びない。そこで冷蔵庫の野菜室に保管しておいたアオイソメを使うべく、相模湾から東京湾へ遠征? したのは17日の水曜日。場所は走水の手前、京急大津である。ここは過去に何度か訪れているが、夏季にシロギスメインで釣りをした記憶がない。ここはサビキで狙うアジ五目が人気で実績も高い。


だが、当日は一切コマセを使わず自宅から持ち込んだアオイソメだけでシロギス五目を集中して釣ることに決めていた。もちろん、外道のメゴチが釣れれば端物狙いでマゴチも釣ってしまおうという大胆な計画を立てた。


当日は運良く弱い南風で、相模湾では出船中止でも東京湾ならOKという風向き。朝5時に起床して6時過ぎには横横道路の衣笠インターを降りていた。途中コンビに立ち寄りたっぷりの飲料水と氷、それに食料も購入。熱中症を考えてスポーツドリンクは多めに購入した。


京急大津港の小川丸から一人でボートを漕ぎ出したのは7時15分前。かなり気合いが入っていたのは今シーズのシロギス釣りで満足できる釣果を得ていなかったからだ。

端物狙いのマゴチも不発ばかりでストレスも頂点に。


だが、思うように行かないのが釣り。それでも波穏やかな大津港沖に漕ぎ出すと、もう釣果は気にしない。そこそこのお土産が釣れれば良い、と考えを変えることができた。南寄りの微風がわずかに吹くだけの早朝の清々しい海面に釣り糸を垂れると、心が落ち着く。いつもは釣り仲間と訪れるボート釣りだが、何も気遣うことなく一人でシロギスと戯れる時間も心地よい。


馬堀海岸沿いを流し釣りで狙うと最初に釣れたのは根回りに棲息していたカサゴ。しかも大小ダブルで釣れた。たぶん親子か番いだったのでは。シロギスは水深24m前後の砂地帯を流しながらポツリポツリと釣れた。良型は少なく、アタリも散発。ただノーアンカーで流し釣りをすると、結構忙しい。しかも2本竿ならマメに底ダチを取り直す必要があり、途中からマゴチ狙いの竿を出したらもう大変。タバコに火をつける時間もないほど。アタリが多いのでなく、少しずつボートが流れるためアタリが多く、底ダチを取るのも忙しい。


反対にアンカーを投入して釣りをするならアタリはマメに誘うこと。リールを巻きながらエサを動かすことが重要となる。ただ、弁当かオニギリなど食事をする際にはアンカーを入れた方が絶対落ち着ける。小川丸のアンカーは円錐形コンクリート片だけに重たい。だが、流されることなくシッカリとアンカリングできるので安心。


残念ながら釣果はチョボチョボ。シロギス7匹にカサゴが2匹だけ。アタリがあってもバラシが多く、食い込みが浅いという現象はハリ掛かりが浅いことでも分かった。ボートの中に取り込んだ直後にハリから魚が外れることが多かった。また、付けエサについて一言。相模湾のシロギス釣りに使われるジャリメよりも東京湾の沖釣りで多用されるアオイソメの方がハリに付けやすい。ヌメリが少ないこととつかみやすい点。初心者なら迷わずアオイソメを使うことをオススメする。





片瀬漁港萬司郎丸 ショートシロギス釣り


うだるような灼熱地獄のこの時期にボート釣りをして、昼からバーベキューをしようということで出掛けたのはお盆真っ最中の8月15日。ところが、予定していた葉山の遠山ボートに出向くと「今日はこれから南西風が強まるからボートは出せません」とのこと。急遽我々2名だけ予定を変更し、片瀬漁港の萬司郎丸からショートシロギス船に乗ることに。理由は簡単。一緒に連れてきた中学時代からの友人が「釣りを覚えたい」というからだ。


なんとか出船時間に間に合い、午前7時10分に港を離れて七里ケ浜沖まで約10分。すでに南西風は吹いていたが、逆にまったく汗をかかない爽快感が沖合ならでは。友人は釣りがまったくの初心者。竿も持ったことがないためゼロからの指導をしながらの釣りとなった。萬司郎丸では、貸し道具は無料でエサのジャリメも使いたい放題。氷も付いているから良心的である。

乗船料金は午後12時30分沖揚がりで、大人4000円は安い。

 

だが、釣り開始からアタリが少なく、どうにもストレスが溜まる。シロギス釣りなら船下に仕掛けを落としておくだけでもプルプルとアタリが明確に出て、ものの20分程度ですぐに釣れるのが一般的だが、どうやら当日は濁り潮のようで、シロギスには悪い潮のようだ。やっと筆者に掛かったのは午前8時30分過ぎ。それまでもアタリはあるのだが、どうにも針に掛からない。濁り潮と高水温が災いしている感じ。


友人は初めての釣りと乗船も30年振りとか。前夜の睡眠不足も手伝って船酔い気味。なんとか竿を手にしていたが、2時間後にはマグロ状態に。それでも30分後には復活して、教えた通りに竿と仕掛け、エサ付けもできるようになり、午後9時過ぎには1匹、その30分後には2匹目と苦労しながら釣り上げていた。

ただ、慣れていないためどうしても手返しが悪く、遅くなる。特にジャリメのエサ付けがひと苦労。ヌメリがアオイソメよりも強く細いためエサが付けにくい。筆者も久しぶりにジャリメの付けにくさを体感。タオルでヌメリを除去してからでも途中で切れやすいため、付けエサとしは不満が残った。濁り潮対策のためにアオイソメを持参することをオススメする。


さて、結果はさんざん。特に10時30分頃からは南西風が強くなり、胴の間に座っていても揺れを感じた。さらに大潮の下げ潮のためか潮が速く仕掛けが流される。他のお客と仕掛けのトラブル、オマツリが多くなり、自分の仕掛けが手前マツリというケースもあって、なかなか本命を釣り上げられない。


まぁ、ポツリポツリと釣れたのが9時前後から10時頃。外道も多彩で、定番のメゴチやヒメジの他にカナガシラやヒイラギ、ジャンボトラギスも混じった。初挑戦の友人は頑張ってシロギス3匹を釣り上げて嬉しそうであった。


相模湾でのシロギスの沖釣りは8月末で終了。9月から年末までは禁漁期間となる。産卵時期の釣りを控えてシロギスを増やそうという考え方はぜひ続けて欲しいものである。再開は1月頭からとなっている。






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