保田港弥生丸 ビシアジ釣り


毎年7月の中旬の「海の日」には昔からの飲み仲間を連れ立って千葉県鋸南町で田舎暮らしを実践して楽しい生活を送っている人の家でバーベキュー&大宴会を楽しむことにしている。今年は台風6号が接近中だったが、なんとか6名を引き連れて釣りと飲み会を楽しむことができた。


ただ残念だっのが17日の日曜日に予定していた保田海岸でのボート釣り。まだ台風の影響は出ていなかったのだが、前日までに予約を入れていなかったため当日突然の電話では対応してくれなかったこと。確かに早朝は少しだけ風は吹いていたが、出られないほど波風の影響は出ていなかった。とはいえ、ボート店主に「朝の内はウネリがあったからね」と言われてあえなく断念。予約電話を入れていなかったこちらのミス。前日に電話した岩井海岸も富浦海岸も連休は「祭礼のためすべて休業」とか。


翌日に予定していた沖釣りは保田港の弥生丸からのビシアジ釣り。当日はスポーツ報知のファン感謝デーということで通常8500円が6000円ということで予約を入れておいたのだ。午前6時出船で沖揚がりが午後1時。これで6000円は破格だ。釣り仲間3名と乗り込んだのは午前5時40分。他に4名の釣り客が乗っていた。


ポイントまでは約35分。少し遠いが船足はゆっくり。台風6号の影響は皆無で、波も風もなくとても快適だ。だが、この後に訪れる悪夢のような事態とこの船宿の古い発想と体質には呆れた。


釣り開始は午前6時40分頃。水深80mのポイントでスタート。筆者は自前の小型電動リールと30〜80号の万能竿を持参したから特に問題はなかったのだが、釣り仲間2名は貸し道具。無料の貸し道具だから我慢しなければならないという考え方は20年前の話し。

2.7m近くもある30年近く昔の竿に20年は使い込んでいるだろう両軸リールのセット。しかも、道糸はマーキングのない6号近い太いPEラインとくれば腹も立つ。船長のアナウンスでは「貸し道具の人は22回巻いて下さい。そこがタナです」といかにも親切そうなアドバイスがあったが、これは誤摩化し。貸し道具を借りる人は初心者のはず。初心者であれば、1mごとにマーキングのない道糸を使わされればタナが取りにくいのは当然。


船長ま指示ダナは海底から6〜8mとか言っていたが、これではリールを22回転させるとか、ハンドルを22回すとか言われても分かりにくい。しかも太くて長い竿だから重たいのだ。本来ビシ竿なら長くても2m程度。ビシは80号を使うと言っていたが、当日は午前9時を過ぎれば、引き潮になり80号ビシではビシが流されてしまい釣りがしにくくなることは分かっているはず。東京湾の大潮の引き潮は流れが早く大変釣りにくくなる。それは永年乗合船を出していれば分かっているはず。それを80号とか言い続けていることに問題がある。水深が80mなら始めから130号に統一すればいい。


まだある。途中で「増オモリ」で120号前後まで重たくしたようだが、その指示が遅い。初心者が多いならもっと前に指示をだすべき。実は筆者は無料の80号の貸しビシを船のスクリューに巻き込まれ80m近くも損失した。そこで仲乗りさんに道糸を切ったので別のビシを貸して欲しいと告げると、増オモリをビシカゴの下に追加オモリとして40号を加えた。80と40だから120号となる。


それでもすぐに仕掛けを付け直して落としたが、すぐにスクリューに巻き込まれたのだ。仕掛けは一度は海底に着底したが、コマセを振り出して3m巻いたらまたペラに巻き込まれた。さらに腹立たしいのは筆者の左隣で船長の息子らしき仲乗りが竿を出して釣りをしているのにもかからわず、道糸が巻き込まれても平然と釣りを続けている。巻き込まれたのが2回目ならもっと対応が早くないと仲乗りの仕事怠慢としか言いようがない。筆者が「ハサミで道糸を着るしかないでしょ」と声を少し荒げて言って始めて重い腰を上げた。

 

潮が早い時間帯になれば道糸の出方や方角、そして注意事項を逐一細かく指示するのが船長の大切な仕事のはず。仲乗りに指示をだすのも遅いし、これでは楽しい釣りができない。


結局、筆者は午前11時少し前に竿を仕舞った。リールの道糸が160m近く損失したからだけではない。潮の流れ方が早い時間帯の操船方法があるはず。筆者も同じ釣り座ではオモリが120号になっても「また危ないな」とは感じていたが、ならば船長が指示を出すかまたは、操船の位置をと向きをビシの着底まで気を配るのが当然だろう。


実は釣り以前に失礼な行為があったという。釣り仲間の借りたビシに網目が切れて大きな穴が開いていたという。コマセがすぐに流れるなら細かい目のビシにするべき。ましてコマセがイワシミンチではなくアミエビのコマセなのだ。イワシミンチはミンチ状態にするのに手間がかかる。その点、アミコマセはまんま冷凍を解凍すれば良い。いわば手抜きとしか言いようがない。釣れればどちらでも構わないと言えばそれまでだが、誠意と親切心がみじんも感じられなかった。


確かに貸し道具は無料だから文句は言いにくい点はあるが、同じ東京湾でも走水港の「松栄丸」の電動リールと竿のセットは無料で借りられる。船宿業は魚を楽しく釣られてナンボのはず。それが古過ぎる重たい竿と使いにくいリール。しかも貸しビシは網が破けてコマセが出まくり。海底に落ちるまでにコマセが出てしまうだろうことは予想できるはすだ。特に東京湾の大潮の引き潮なら当然。


問題はまだある。この船長、演歌のCDまで発売している。好きなのは分かるが、CDを製作する前に最低限、まともな貸し道具を提供するようにしなければ、あと10年も営業は続けられないのではないかと心配になった。貸し道具や貸しビシが無料だからお客は来てくれると思ったら大間違いだ。無料貸し道具や貸しビシ程度は今の時代、結構多いのである。


一応、釣果を報告しておくが、釣り仲間2名は仲良く3匹ずつ。筆者もビシが巻き込まれるまでは良かったが、午前11時までにアジを8匹、ゴマサバを1匹だけであった。たぶん2度と弥生丸には行かないだろう。釣れない時こそ、食いが渋いときこそ何が大切なのかをもう一度他の地域のビシアジ船に乗って勉強した方がいいだろう。





川奈港小川ボート シロギス&サビキ五目


関東甲信越に梅雨明け宣言が発表された直後の712日に無風ベタ凪を期待してボート釣りに出掛けた。足を運んだのは東伊豆の川奈湾。伊東からすぐ近くの湾だが、風光明媚なロケーションが人気だが訪れる人は比較的少ない。それでもこの時期にどうしてここ川奈を選んだかというと、南から西風に強い地形を持つからだ。朝のうちは無風でも昼頃から南風が吹くのが夏季の海の特性である。南西風が吹くと沖に流されて、漕ぎ帰るのが大変苦労する。


当日は予報通りの無風ベタ凪で絶好のボート釣り日和。だが、その分海からの照り返しを受けて、釣り人にとっては灼熱地獄を覚悟しなければならない。午前6時30分頃に「いるか浜駐車場」に到着。

タックルを準備していると、小川ボートの店主が現れて準備万端。

漕ぎ出したまでは良かったが、シロギスのポイントまで漕ぐだけでも汗だくになり、「これ熱中症に注意しないとマズイな」と思わせる日和であった。


ボートはノーアンカーの流し釣りができるため、釣り開始から15分でアタリが出た。穂先をブルブルと震わせる小気味よい引きを味わいながらリールを巻くと、掛かっていたのは定番外道のヒメジ。黄色に2本のヒゲが特徴のオレンジ色の憎いヤツ(古っ)だった。型が小さくすぐにリリースしたが、次に掛かってきたのもヒメジだ。型は良型だったので天ぷら種としてキープ。その後もヒメジ2に対してシロギス1の割合でポツリポツリと釣れる。暑さを忘れるほどの入れ食いではないもののボート釣りとしては充分楽しい状況が続いた。


その後、午前9時頃になると、潮変わりしたためか上げ潮と同時にアタリがググッと多くなり、強烈な引き込みで釣れたのが全長24cmのカワハギだ。ハリス1号のシロギス仕掛けだけに無事にタモ取りするまでハラハラドキドキ。その頃になるとそよそよと南寄りの風が吹いてきて、火照ったからだを癒してくれた。風が出ると不思議と汗をかかなくなる。とても快適な時間は10時頃まで続いた。


アタリが減ったため、場所を日蓮銅像前のポイントに移動してコマセのサビキ五目に挑戦。川奈湾ではアジだけでなく良型イサキが釣れることでも知られる場所。まぁ、良型は無理にしても数匹のアジが釣れれば良いと思ってサビキ仕掛けを投入。水深は21m。だが、どうやら岩礁帯のポイントを外したらしく、シロギス仕掛けにシロギスが釣れてきた。海底は砂地帯のようだ。


そこで大きく港灯台側の根周りにポイントを大きく移動した。時計の針はすでに11時を回っていたが、最後の移動と覚悟して漕ぎ進んだ。定置網の横から100m程度の場所でアンカーを投入。30分後に掛かってきたのはカタクチイワシ。しかも3連。そのあとは23cm前後の小さなゴマサバ。念願のアジもイサキも結局釣れなかったが、最後に楽しませてくれたのが釣れた小型トラギスを生きエサに泳がせていた竿。午後2時少し前に突然グングン、グググと海中に引き込まれたからだ。ついにマゴチが掛かったかと思ったのだが、海面を割って顔を出したのは大口の口裂け魚であるエソだ。全長30cmだから大した大物ではなかったが、シロギス五目では味わえない強引を体感できただけでもヨシとしようと思い、午後2時15分に納竿。


最終釣果はシロギス7匹、ヒメジ7匹、トラギス6匹、エソ3匹、メゴチ1匹、カワハギ1匹、ゴマサバ5匹、カタクチイワシ3匹、タマガシラ1匹と9目釣りを達成。魚種豊富に楽しめたのだから、まぁ文句は言えまい。ボート店主に話しを聞くと「最近はシロギスもめっきり減ったね」と寂しそう横顔がミョーに印象的だった。





南房浜田漁港 シロギス五目


個人的なことで恐縮だが、関東周辺の貸しボート店をすべて訪れて実際に現地で釣りをすることを続けて今年でおよそ10年目。いつもと違う地域で竿を出してボート釣りをする楽しみが一種感動や好奇心を刺激することがある。それを多くのボート釣りファンに分かって欲しくて続けてきたが、やっと達成できたのが今回の南房館山の「アジロボート」。

 関東周辺ボート釣り場の集大成がほぼ完了したということ。最後になった今回は7月10日。実際は9日の土曜日の予定で現地に足を運んだが、南西風が強いため「もしかすると2時間程度で港に帰ってもらうかもしれません」とボート店主に言われて「ならば明日にします。明日は凪になりますか」と問い返すと「今日よりは凪になるでしょう」ということで、安全第一を重視して翌日10日に変更した。


当日は現地に赴くと「昨日よりはいいけど南風が強くなったら港近くに早めに戻ってきて」という話しで港を出たのは午前7時20分頃。アジロボートのある浜田漁港は南風は背中から吹くため、普通なら風裏となるから大丈夫だろうと考えると大間違い。波立つことは少ないが、いつもとは違う2馬力の船外機ボートだから安心感が違う。しかも、同乗者は大学の釣り部出身の後輩で、かなり優秀(釣り以外でも)なのでまぁ鬼に金棒的にノリで港を後にした。


ボート店主の言うシロギスの釣れる場所を確認して、2馬力エンジンを操船すること約10分弱。仕掛けを投入すると海底はあまり起伏のない砂地帯だ。水深は10m弱。7月上旬だから本当はもっと浅い場所にシロギスは移動しているだろうが、単独のシロギスなら釣れだろうと様子見を含めて、ノーアンカーの流し釣りで釣り開始。


ところが、2人で2本の竿を出して、しかも流し釣りをしてもアタリがまったくないのだ。外道はおろか海底に棲息するであろう生物のすべてがどこかに消滅してしまったかのように生体反応がない。原因は一昨日から吹いた南西風で水温が急激に下がったためだろうという話しは聞いていた。とはいえ、ここまで食い渋りになるとは驚きを通り越してほとほと呆れるばかり。


唯一の救いはヤマハ製の2馬力エンジンの掛りの良いこと。一般的に2馬力エンジンは一度エンジンを切ると、次回はなかなか掛かりにくいという悪癖があるのだが、それがまったくない。たぶんボート店のマメなメンテナンスの賜物といっていいだろう。ただこのエンジン、一度エンジンが掛かると前進しかできない。ニュートルといった便利な機能がないのだ。これには慣れるまで苦労したが、エンジンの再始動が素晴らしく良いため不安感がない。いつでもすぐに掛かるとなれば、ポイントを探索しながら釣ることが楽しくなる。


このため、シロギスからのアタリが極端に少ないため、なんと沖の島のすぐ近くまで遠征してしまった。だが、沖の島の西側一帯はほとんど岩礁帯でシロギスの棲息するエリアではなかった。浅い岩礁帯には黒っぽい海藻が生い茂り、とても砂地とは思えない箇所が広がっていた。


少しずつ砂地帯を求めて移動すると、出航した浜田漁港の東側の港、塩見港真沖で砂地帯を発見。水深は約4mから5m弱。ここで待望の良型シロギスと初対面となる。同乗した藤田君も良型シロギスを数匹釣り上げてご満悦、とまではいかないものの「シロギスの引きがこんなに楽しいとは」と改めてボートシロギスの楽しみを発見したようだ。


結局、午後2時25分に納竿。着岸が午後3時厳守ということだから余裕をみて、竿を仕舞った。2名の合計釣果はシロギス5匹、良型カワハギ1匹、3種ベラ類はすべてリリースした。途中、アミコマセでのサビキ釣りでカタクチイワシが数匹掛かってきたので、活きエサとして端物狙いを敢行したが、不発の終わった。とにかく、午前中の超食い渋りは呆れた。ボート店主も「2日前から突然食いが激減した。水温低下と潮変わりの影響だろう」とのこと。自然相手の釣りとはいえ、館山南端まできて「コレかよ」という気分に落ち込んだが、週明けには「関東甲信越の梅雨明け宣言」を聞いて、なるほどと思った。


天候に恵まれるとほとんどの場合、釣果は悲惨。沖釣りは別にしてもボート釣りにはそうしたリスクは多い。それでも最後のボート釣り場として訪れた南房館山の風光明媚なロケーションは格別に美しく、時折耳にする緑の中からの不如帰の音色は最高の癒しとなった。


なお、アジロボートは船外機船のみ。事前予約が必要だが、2馬力ボートは1日7500円。氷は無料でもらえるから嬉しい。港内の駐車も無料。





相浜港松丸 イサキ釣り


梅雨時の良型イサキは魚影の濃い南房総に限る。ここ数年毎年6月頃には放送半島の南端にある港からイサキ釣りに行っていたが、仕事の都合と凪ぎ予報の折り合いが合致せず、遅れていた。やっと出掛けられたのは7月3日の日曜日。船宿は釣り仲間からの有力情報を得て、相浜港の松丸に決定したが出船が午前5時ということで、松丸に前夜素泊まりすることに。


当日は梅雨の合間の晴れ間となり、風のない穏やかな海でイサキ釣りに没頭することができた。乗船者は9人。筆者は前泊したことで右舷大ドモという特等席を確保することができた。宿のシステムとして前夜午後7時過ぎに釣り座の札を取得することができる。前泊料金は2000円だが、それだけの価値とメリットはある、といえそうだ。


釣り場は港から約10分という近さ。定刻より10分も早く出航し、午前5時10分過ぎにはすでに釣り開始となった。驚いたのは船長の指示ダナ。なんと海面から8mというのだ。これには耳を疑った。そんなに浅い場所にイサキが群れているとは信じられなかったからだ。だが、その疑いは一投目で払拭された。イサキ特有のクククッという鋭く小刻みに穂先を揺らす引きは快感である。すぐにはリールを巻き上げず、数分は追い食いを待つ。すると引きは強くなり、ゆっくりと巻き上げてくると、幸先の良い3点掛けを達成。


だが、3匹のうち2匹は20cm弱のマアジ。イサキは1匹だけだった。それでもアタリは頻繁で、楽しみはこれからといった感じ。ちょっと期待はずれだったのはイサキの型だ。20cmから22cm前後が多く、時には20cm未満も混じる。3点掛けで取り込んでも重量感がない。それでもアタリが多いから贅沢は言えない。60号のプラビシに冷凍アミエビを9分目近く詰めて海面下11mまで落としてから2回に分けてコマセを振り出して、8mで待つと、10秒足らずでクク、ククッとイサキからのシグナルが訪れる。ハリスは1.75号の3m。針数は3本。筆者は色付カラー針の市販仕掛けを使った。

付けエサは船宿から支給されるオキアミと小さくカットされたバイオベイト。朝の内は高級外道のシマアジが混じるから一番先バリにはオキアミを付けておくと良いという。松丸の常連客である鈴木氏はそう語る。「食い渋りの日は全部のハリにオキアミを付けても良いが、通常はバイオベイトで充分」とのこと。すぐには外れないからバイオベイトの方が手返しが早くなる。だから活性の高い時間帯はバイオベイトだけで良いとのこと。


その鈴木氏が開始から1時間もしないうちにシマアジを手に嬉しそうに「ホラね、シマアジも釣れるでしょ」と目を細める。撮影に協力してもらい、釣り方を聞いてみた。すると「ホントは船長に怒られるかもしれないけどイサキの指示ダナより少し深い所にいるんだよ。だから13mまで落として11mでシマアジのアタリを待つのさ」と自慢気に教えてくれた。ただし、シマアジが釣れるのは朝7時前後まで。陽が昇ると期待はできないという時間限定の高級魚というわけだ。シマアジ狙いならハリスは2.5号にした方が良い。


筆者は無理にはシマアジを狙わず、海面下8mでタンタンとイサキを釣り続けていると、たまに25cmから27cmの少しだけ良い型が混じるようになる。船長も良型の出る白浜沖まで移動しつつ、大型の群れを探してくれる。

だが、午前9時を過ぎることになると、アタリがガクンと減り、たまにグイグイと強い引き込みで釣れると外道のウマズラハギだったりしてガックリくる。まぁ、それでも引き味を楽しんだ分はヨシとしよう。筆者の最大は29.5cm止まりだったが、これもイサキ釣りが終盤に近いことを物語っているのだろう。


結局、午前11時15分に沖上がり。空はピーカンの晴天に変わっていた。釣果はというと、イサキが33匹、ウマヅラハギ5匹、アジが3匹であった。保田の知人宅と大田区の居酒屋に立ち寄り、釣果のお裾分け。自宅戻ってからイサキを捌いて驚いた。大半が真子を抱えていたが、白子は2匹だけ。それでも100%まだ美味な卵を腹に抱えていたのだ。貴重な白子はポン酢醤油で絶品。真子は薄味の煮付けで酒のつまみに最高。新鮮な身は刺身と昆布締めで食したが、これも甘みが濃く、単なる上品な白身魚とは一線を画す味わいだ。三枚に下ろした際に骨周りに付く中落ちはスプーンでこそげとり、生姜とネギを混ぜてタタキにすると、これもサッバリとした味わいでオススメ。

意外だったのがウマヅラハギ。刺身にしたが、こいつはイケル。最近読んだ釣り雑誌に書いてあったが、カワハギの近い親戚にあたるウマヅラも「肝が大きくなる晩秋からは身の味が落ちるが、初夏から秋口までは身が最高にウマい。夏も刺身で食べるのが正解」とか。実践してみて改めて実感した。





葉山あぶずり港ボート シロギス五目つり


関東地方が梅雨入り宣言されてから1週間ほど経った6月7日、待望のシロギス五目を手漕ぎ貸しボートで狙おうと大学釣り部の後輩、栗原君と出掛けた。当日は運良く風も弱く天候も曇天で海上はほぼベタ凪。絶好のボート釣り日和に恵まれた。訪れたのは約7年ぶりの葉山あぶずり港の鈴木ボート店。ここは立地条件としては良いのだが、昔と違い駐車場がないため港前の100円パーキングを利用するしか手がない。平日なら1日上限で1000円だからリーズナブルだ。


漕ぎ出したのは午前7時15分頃。受付で女将さんが「ここ数日はシロギスが好調で釣る人は70匹ぐらいは釣ってきますよ」と威勢の良い話してくれた。それに気を良くしてポイントを変更。シロギスはすでに水深5m前後のとても浅い所に移動を始めているという。ボート店前を漕ぎ出してほぽ直進してから逗子海岸の海水浴場方向に進路をとる。同店の先客がアンカーを下ろして釣っているのでその近くまで漕いで釣りスタート。こちらは風がほとんどないためとりあえずノーアンカーの流し釣りで釣ることに。実際、流し釣りであれば置竿でも勝手にボートが潮に流されて、自然な誘いで釣れるから簡単に釣れる。いわば不精釣りというやつだ。


釣り開始からシロギスたちが勢い良く穂先を曲げてくれた。同行した栗原君はシロギス仕掛けをセットする前に密かに期待していたマゴチ仕掛けの準備も音足らない。よく聞くと当日がなんと今年の初釣りとか。これはなんとしてでも大漁にしてあげないと、と思いつつ筆者自身も途中から2本の竿を出してシロギスをバンバン釣り上げる。不思議だったのは定番外道のメゴチがほとんど釣れないということ。メゴチが釣れれば、それを活きエサとしてマゴチが狙えるのだが。今年はどうやら湘南方面にはメゴチが極端に少ないのかもしれない。

 

そうこうしていると、栗原君が「エサにちょうど良いメゴチが釣れました」と嬉しそう。すぐにマゴチ仕掛けを投入すると、なんと30分前後で穂先が海面に没して慌ててリールを巻き上げるというスピードヒット。途中ドラグが滑り豪快な引きを堪能しながら筆者の差し出すタモ網に収まった。時計の針は9時12分を指していた。満面の笑みで撮影に協力してもらったのが下の写真である。


貴重なメゴチを釣ることができると、マゴチのヒット率は相当高い。栗原君は1匹のメゴチで後検量50cmのマゴチを釣った訳だから打率10割ということになる。筆者はメゴチが釣れずに、午後になって釣れた12cmのピンギスを背掛けにしてマゴチを狙ってみたもののすでに時合は過ぎていたようでノーヒット。


結局、13〜21cmのシロギスを36匹と20cmカサゴ1匹、リリースしたヒイラギは約10匹、ベラ数匹。栗原君もシロギスは34匹ながらマゴチ50cmを初釣りで釣り上げて大満足の1日となった。ボート釣りは着岸時間を守れば、自由気ままで好きなように楽しめる。風予報を確認し安全対策を万全にすれば、思わぬ大漁に恵まれることも珍しくない。特に7月中旬まではシロギスの入れ食いを満喫できるはすだ。鈴木ボート店☎090-3544-3360。ボート代1日3500円。






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