真鶴エトーボート シロギス釣りレポート


毎年4月上旬になると陸上では暖かい日が多くなり、そろそろシロギスが釣れる頃だろうと、出掛けたくなるもの。風のない凪の日ならボートを流してのんびりとシロギスの小気味良いアタリを感じながらそこそこ釣れるはず。

 と思って出掛けたのが46日。足を運んだのはいつもの真鶴半島の貸しボート店、エトーボートである。前日に予約を入れると「明日は凪だからOKだよ。駐車場にある無料券を取ってクルマの見える所において」という弾んだ声が期待を膨らませる。数日前から小田原方面の乗合船でシロギスの釣果をチェックしていると、なんと水深15m前後で40匹〜60匹という数字が目に飛び込んできた。まぁ、話し半分としても20匹程度は釣れるだろうとタカを括ったのが運のツキ。


当日は、確かに北風微風の凪で、気分良く漕ぎ出した。真鶴でシロギスを釣るポイントといえば、湯河原海浜公園の手前にある吉浜海岸で決まり。夏は海水浴場になり、冬でも週末はサーファーが波乗りに訪れる有名な場所である。

最初のポイントは水深19m前後。少し深いかと思ったが、まぁシロギスならそこそこ広範囲にいるだろうと思ったのが大間違い。風もないので完全アンカーの流し釣りをスタートしたものの、10分、30分、1時間が過ぎてもアタリひとつない。


シロギス特有の穂先をプルプルと震わせる独特なアタリがまったくないのだ。これはマズイと思い、点々とシロギスの居る場所を探す。湯河原海浜公園方向を見ると乗合船がかなり公園に近い場所で釣りをしている。こちらよりもっと岸寄りではないか。そこで、一気に水深13m前後まで移動。だが、ここでもアタリはない。


時計の針はすでに10時をとうに回っていた。これではボウズになってしまうと慌てながら「こうなったらアオイソメで一発逆転のアマダイでも釣ってやろう」と開き直ったのが良かったのか。途中で仕掛けを投入すると、水深は23m程度。これではアマダイは無理だな、と考えてさらに移動しようと思った瞬間、穂先を震わせるアタリが来たのだ。しかし、魚はハリ掛かりしていなかった。そんなことが何度か続いたので「もぅ、置竿で2分位待ってやる」とヤケになると、やっとハリ掛かりして全長20cm弱のそこそこサイズが釣れた。引き味を楽しむ余裕はなく、なんとかゼロ(ボウズ)だけは免れたかった一心で釣り上げた1匹だけに感激はひとしお。


情けない話しだが、結果は12時までに全長20cm弱が2匹だけ。その後、ボート店主から「用事ができたから出掛けるので、あとは宜しくね。昼過ぎになると福浦漁港の赤灯台の沖200m辺りで食うから」と言い残して携帯電話は切れた。

正直に移動をしてみたもののシロギスからのアタリだけでなく、魚からのアタリも消え失せた。と同時に徐々に南南東の風が吹き出して、ボートが横揺れするようになった。そのとき「はぁはぁ、ボート店主は風が心配でボート乗り場の近くに移動させたかったのか」とあとで気付いた。もちろん、安全第一を考えて、速攻で尻掛浜まで漕ぎ帰った。天気は良くても南寄りの風に弱い相模湾。怖い思いをする前に戻ることが一番大切だとつくづく感じた日であった。


自宅に戻って2匹のシロギスを刺身にして食したが、上品な白身の味は適度な甘みで絶品であった。4月という時期は毎年、貧果に頭を抱えることが多い。水温は22m下の海底で15.8度。本来なら釣れて良いはずだか、春の魚はムラがあるのだ。好ポイントに入れるかどうかで釣果に大きな差が出る最も難しい時期である。5月のGWを過ぎた頃から釣果が安定する。毎年分かっているのだが、天気の良い凪の日にはどうしてもシロギスのボート釣りに行きたくなる。シロギスの活性が高まるまであと数週間はかかりそうだ。

 




観音崎桟橋堤防 投げ釣りとヘチ釣りレポート


年間で最も水温が不安定で釣りモノが減る時期が3月から4月。陸上は徐々に春めいて桜の開花が報道される季節だが、実は海の中はまだ真冬である。海は陸上とは違い一般的に30日から40日遅れる。そんな状況の中、投げ釣りでカレイを狙おうと向かったのは観音崎の桟橋堤防だ。天気の良い週末は地元の釣り人が先端を占領するため、入ることのできない場所。特に4月から10月までは桟橋に観光船が離着岸するため観光客も増えそうだ。


現地に到着したのは午前8時30分頃。平日だったため先端は左角に一人だけ。ウキ釣りでウミタナゴを狙う地元ファンのみ。挨拶をして右側に入れた。この桟橋は左方向は海藻と岩礁帯が広がっているため投げ釣りには不利とされる。運良く、右側先端に入れたから「今日は本命のカレイが釣れるかも」とほくそ笑んだが、そう簡単には釣れないのがカレイである。早速1本目の投げ竿を4色付近に投入。風は弱く天気は晴れ。2本目の竿を出す頃には北寄りの微風が春を予感させてくれた。


タックルは振出式4.2mの投げ専用ロッドに投げ釣り専用スピニングリールをセット。道糸はナイロン2号200mに13mほどの力糸を結んである。個人的に新素材のPEラインは使わない。理由は糸絡みすると始末に負えないほど修復困難になるからだ。また比重が軽いため沈みが遅く港など船舶の出入りする場所では神経を使うからだ。オモリは27号の海藻テンビンを使うことが多い。付けエサはアオイソメ。


当日の満潮は午後1時30分前後。午前8時に干潮だから上げ潮の時間帯を有効に使える。だが、アタリは遠い。投入後はマメに仕掛けを手前に引いてくる。3分から5分サイクルでリールを巻いて仕掛けを手前に移動させる。これはヒトデなど外道にエサを横取りさせないためだ。と同時にエサを動かすことでカレイにエサの存在をアピールできるからである。竿を2本にするのも交互に動かすにはちょうど良い本数だからだ。


結局、満潮時間になっても釣れてくるのは小メゴチのみ。たまに重量感のある引きを感じると、ヒトデと海草類の抵抗感だったりする。午後2時過ぎまでに17cm前後のメゴチが3匹のみ。暇に任せて1.2mのテトラ竿にブラクリ仕掛けをセットして堤防際でヘチ釣りを開始。すると、午後2時頃になんとアイナメ(後確認でクジメと判明)が釣れた。堤防際にはワカメ類等の海藻が繁茂していて何かいそうだと思っていたら案の定アイナメが顔を見せた。その後、同じ場所で小メバルを追釣。あまりに小さかったのでリリース。それでも竿先に小気味良いアタリを感じて釣れると妙に気分が良いものだ。午後3時に納竿。クジメは煮付けにして食したが久しぶりの白身魚に酒量が増えたことはいうまでもない。これから5月GW頃まで投げ釣りのカレイはピークを迎える。再度挑戦してみたい場所であった。なお、平日は観音崎周辺の駐車場が無料となることも付記しておこう。(土日祝日は540円/1日)





片瀬漁港 萬司郎丸 ビシアジつり


冬場に美味しくなる魚は多いが、相模湾のマアジは見逃せない。体内に脂を蓄えた美味なアジを狙って2月20日の日曜日に片瀬漁港の萬司郎丸からビシアジ狙いで出船した。当日は北東の風が若干吹いてはいたが、北寄りの風に強い相模湾なら問題はない。午前7時に片舷9人、船中18人のビシアジファンを乗せて一路二の宮沖を目指して走り出した。曇天で寒い北東風なのになんと19人とは驚き。真冬の釣りに慣れているひとばかりかと思いきや、小学生のお子さんを連れた親子連れまで乗っていたのにはビックリ。というのも、相模湾のビシアジ釣りは電動リールが不可欠。水深100m以上の深い場所に130号のビシを落として狙うからだ。女性は慣れれば問題はないが、子供には辛いのではとみていると「そんなの関係ないよ」という顔で仲良く親子で竿を出していた。たぶん、何度かの経験アリと見受けた。


さて、瀬ノ海と呼ばれる二の宮沖に到着したのは7時50分近く。アンカーを入れてのカカリ釣りの開始だ。水深は105m。このポイントでは平均的な水深である。イワシミンチのコマセをビシに詰め込み投入。しばらくするとサバが釣れ始めた。しかも中途半端に小さいので困る。困るのはこのサバ、アタリはアジそっくりで上まで上がってきても暴れないから、てっきりアジだろうと取り込もうとすると、なんだサバじゃないか、とガックリすること数十回。同じサバでもでっぷりと脂の乗った全長35cm級なら大歓迎なのだが、中途半端な中サバでは、と海に返す人が多かった。でも筆者は型がこぶりでもこの時期なら脂が乗っているのは知っていたので数匹だけでもとエラを指でちぎってバケツに放り込む。血抜きをしてからクーラーボックスに入れるためだ。


サバに混じってポツリポツリとアジも釣れてくるが、型は平均22cm程度と小さい。それでも片弦9人だから取り込みは間違いなくオマツリ状態。ハリがガッチリと上顎に掛かっていれば振り落とされることはないが、どうしても隣同士とのオマツリでは取り込めずに海にポッチャンと落ちることは50%以上だったかもしれない。


サバの猛攻に痺れを切らした船長は移動を告げるが、すでに時計の針は10時近くになっていた。移動後はなんと潮が止まったのか魚のアタリは皆無。船中で誰もアジとかサバを釣り上げている姿は見なかった。そこで最後の手を使ったのがアンカーを入れずに流し釣り。2回目の移動後は、流し釣りで拾い釣りといった印象だったが、昼時刻を迎えたとたんにアタリが出始めた。水深130m。しかもタナは低く底上2.5mだ。ポツリポツリと釣れてくるアジはどれも25cmオーバーで、中には30cm近い良型も数匹混じっている。右隣の貸し竿の釣り人は「なんか重たくてよく引くんですけど」と嬉しそうな目をして電動リールを巻き上げている。


海面からボッコリと浮かんだのは全長45cm近いマトウダイ。これには筆者もビックリ。てっきり大アジのダブルだろうと思い込んでいただけに思わず仲乗りさんに「タモタモっ」と叫んでしまった。まるで自分が釣ったかのような感動的な瞬間であった。


その後もほぼ1時間近くはそこそこアタリもあり、良型アジを釣り上げたが、残りの1時間はオマツリとその修復のロスタイムであえなくジ・エンド。午後2時に沖揚がりとなった。船中トップは30匹とか。最低でも3匹。あの小学生のお子様はいったい何匹釣ったのだろうか。筆者は12匹とサバ5匹。まぁ、午前中の悲惨な状態を抜け出せのでひとまず、ホッとひと安心。自宅に戻ってからのアジは超美味。刺身とタタキにして、翌日は塩焼き、サパは一度軽く塩焼きにしてからタルタルソースを乗せて食べると別の魚のように旨いのだ。一度お試しあれ。





沼津 木負湾ボート釣り

酷寒の1月下旬の22日に沼津の木負堤防周辺のボート釣りに出掛けたのでそのリポートしよう。

とは言っても決して大物が釣れた訳でもないし、大漁だったわけでもない。

真冬の手漕ぎのボート釣りにとって無風ベタ凪で釣りを楽しめたことに感謝したい。


向かったのは数年前までスカンジナビア号という豪華客船ホテルが係留されていた木負堤防の湾内。

貸しボート店は金指釣具ボート店だ。

ここは浮き桟橋から出航するため海水に足を濡らすことがない。

しかも、係留ブイに係留できるため釣り場が限定されているから釣りものが特殊でない限り、ボーズになる確率が少ない点も魅力だ。

もちろんオレンジの球形ブイにロープを括り付けるだけだからアンカーの上げ下ろしもなく、体力の消耗もない。


ただし、ボート釣り専用ブイ以外で釣りをするにはイケス群を大きく外したエリアでないと釣りはできない。

最初はカワハギを狙うために係留ブイに結んだが、エサのアサリはほとんど取られない。

そこで持参した冷凍アミコマセを溶かしてザヒキ仕掛けを投入してアジ五目に変更。

すると釣り開始から30分弱ですぐにアタリが出て全長20cm前後の小アジがポツリポツリ。

途中2点掛けもあったものの型が小さいため、8匹を釣り上げた後に業を煮やしてアマダイ狙いに転向。


無風ベタ凪の晴れ模様だったため、淡島付近まで漕ぎ出し、水深53mから60m前後をノーアンカーの流し釣りに挑戦できた。

この時期としては天候に恵まれたことに感謝感謝だったのだが、そんな日に限って本命がなかなか釣れない。

アタリは頻繁にあり、2分前後でオキアミがアッという間に取られてしまう。


対策として考えたのは持参したガルプの人工イソメをオキアミの間に挟んだサンドイッチ装餌だ。

それでも5分もしないうちにハリからすべてのエサが消滅するという活性の高さに驚く。

だが、結局アマダイ狙いの約3時間で釣れたのは16cm程度のトラギス1匹のみ。

水深55m前後で時折良いアタリが出たのだが、本命からのアタリがないまま午後3時に沖上がりとした。

水温は海底27m下で14.2度だった。

参考までに、貸しボート料金は1人乗りで3000円。駐車場は無料。週末は要予約。





長井仮屋港沖 2011年カレイ ボートで初釣り


2011
年の初釣りは三浦半島の荒崎の手前にある長井仮屋港から手漕ぎのボート釣りでスタートすることに。

冬場ともなるとボート釣りは季節風に翻弄されることが多い。

だが釣行した1月8日は運良く北よりの微風。

昼過ぎから南がに変わったものの終始風は弱く危険を感じることなくのんびりと竿を出すことができた。


狙いはこの時期の定番、マコガレイだ。とはいえ産卵時期に当たるため活性は低い可能性があった。

北風に弱い東京湾側を鼻から諦め相模湾でカレイの実績の高い小田和湾に的を絞った。

これまでも佐島からのボート釣りでカレイを釣り上げた経験が合ったからだが、昨年春先にフグ攻撃に遭ってさんざんな目にあっていた。

そのため少しだけ場所を変えて、長井仮屋港の仮屋ボート店から朝8時頃出航。

ポイントはツブの黄色と黒に塗られた鉄柱とクロダイのカカリつり場であるイカダ郡が並ぶ岸よりに決定。アンカーを投入すると、一発で目標としていた水深9mにボートが落ち着いた。


風は北寄りだからボートはイカダ郡の北側角から60mほど手前に安定した。

振り出し式パックロッドにカレイ仕掛けをセットして20m弱のチョイ投げで置竿に。

2本目の仕掛けを準備しつつ穂先から目を離さないようにする。

さらに3本目は両軸リールに軟調万能竿をボート直下に下ろす。

付けエサはアオイソメがメインだが、追加して青コガネを「活きエサの徳丸」で購入。

ボート釣りの場合は、基本的にエサは多めに準備するのが常識。

フグや予期せぬ外道にエサを横取りされることが少なくないからだ。


午前9時10分頃にシロギスが釣れ、いよいよ時合到来かと思わせる食い気が訪れた。

その後20分過ぎには全長24cmの良型シロギスが釣れ、「カレイの食い気もアップするぞ」と期待したものの待てど暮らせど、当たりはすべてシロギスのみ。

それでも23〜24.5cm(後検量)の良型が穂先をカタカタ、ブルナブルンと震わせて時折リールを巻く手を止める勢いもあり、楽しめる時間帯がきた。


夢中になっていると、ついに足下直下に下ろしていた竿先がググッと押さえ込まれて、「来たか」と思ってリールを巻くと、釣れてきたのは可愛いイイダコ。

その後も時々アタリは出るがすべてシロギス。


午後1時を過ぎ頃に1匹だけオハグロベラが釣れてきた。風向きが南西に変わりボートが朝とは真逆に振られ位置が変わってしまったからだ。

海底の地形が砂地帯から岩礁帯中心に変わったようだ。

だが、残り1時間程度で場所を移動するのも億劫だからそのまま釣り続けた。

午後2時にはどの竿にもアタリもなくなり、エサも取られなくなったので2時20分の無念の納竿とした。


24.5cmのジャンボギスを筆頭に8匹とイイダコを釣り上げて初釣りは終わった。

自分で選択したボート店とポイントで心行くまで粘った結果だから本命のカレイは釣れなかったが、不思議と満足感が残った。

参考までに仮屋ボート店は冬期は午前7時から午後3時着岸。

料金は週末3500円だが平日なら3000円。

駐車場は港内指定場所に無料で止められる。


冬場くれぐれも季節風に要注意。

危険を感じたら竿だけ挙げて速攻で岸近くまで漕ぎ帰ること。

安全第一に楽しんで欲しい。

カレイはまた4月上旬頃「戻りカレイ」となり良型が楽しめるようになるはずだ。






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