佐島漁港内 シロギスのチョイ投げ釣り

 

令和初の堤防釣りをチョイ投げで楽しもうと辿り着いたのは三浦半島相模湾側の佐島漁港である。当初の目的地は荒崎近くの荒井港を予定していたのだが、GW真っただ中の5月4日だけに案の定、横横道路の乗り降り口に近い通称林ロータリー付近で大渋滞。信号が3回変わっても1台程度しか進まないので、引き返すことに。そこで運良く行きついたのが佐島漁港。ここはなんと漁港内にマイカーを自由に乗り入れすることができるのだ。もちろん、漁協関係者が働いている時間帯や水揚げ場所は常識的にも釣りは控えたいところ。残念なのは港内にトイレがないこと。

 

到着したのが午前10時を過ぎていたので水揚げ場にはだれもいない。そこで試しにチョイ投げでシロギスでも狙ってみようと考えた。実はネットで昨年購入したオルルド釣具のトラルド180の実釣テストを兼ねていた。ボート釣りで1回は使っていたのだが、振出式のためパッド付近にひびが入って今後も使えるか否かを試したかった。2500円弱の安価なロッドだけにチューブラー構造が華奢な造りになっていたようだ。というのも、10号の軽いオモリを使って投げてみようとロッドを振った瞬間に手元からバキッと折れてしまったからだ。ヒビが入っていた部分から想定通り破損した。基本的にルアーロッドだけに荷重オーバーの仕掛けを投げる行為は無理があったということだろう。

 

仕方なく、車内に常備してある短い2本繋ぎのバスロッドでチョイ投げを再開。付け餌は上州屋佐島店で40gのアオイソメを288円(税別)で購入したもの。一般的に上州屋はグラム売りはしないと聞いていたが、GW中でもあり簡易的にグラム売りを特別に設定したのだろう。市販仕掛けもそこで購入したもの。10号オモリは持参。12cmの片天秤は3本入りで税別210円。

 

ポイントは港内の水揚げ場中央付近。ここは晩秋から初春にかけて稀に30cmオーバーのマコガレイが釣れる貴重な場所。とはいえ、5月初旬では期待できない。まぁ、シロギスが釣れれば運がイイだろうと軽く考えて投入を繰り返す。すると穂先にプルプルというシロギス特有のアタリがきて、本命のシロギスが釣れた。投入距離は約30m弱と近い。少しずつ仕掛けを引きずりながら誘いを掛けると、同じ箇所でまたもプルプルっと気持ちよい魚信があり、小型だが、2匹目もキャッチ。すると、20分足らずで3匹が釣れてしまった。アタリが弱くシロギスの感覚がほとんどなかったのだが、ミニサイズが顔を見せてくれた。針を飲み込んでいなかったので、すぐにリリース。大きくなったらまた釣れば良い。

 

午後2時からブロ野球のTV放送があるため交通渋滞を考えて早めに竿を畳んだ。正味2時間程度のチョイ投げだったが、ここ数年魚影が激減したというシロギスを佐島漁港で釣れたのだから今年のシロギスは大丈夫そうだ。相模湾に美味しくて楽しいシロギスが戻ってきてくれた。5〜6月のボート釣りで久しぶりにシロギス釣りを堪能してみるつもりだ。

 




鴨居港きよふじ釣具店 ボートカレイ釣り

 

新元号の令和になる前になんとか出会いたい魚がいる。マコガレイだ。ここ数年、姿を見ていない。釣れないと釣りたくなるのは釣り人の性でもある。晴天が予想された4月28日の日曜日、平成最後の手漕ぎボート釣りを楽しんだ。場所は昨年11月下旬にふと通りかかった鴨居港の近くに小さな店鋪、きよふじ釣具店を見つけた。どうしてそこで釣りたかったのか、それは4〜5年ほど前に「さいとうボート店」という海岸に小屋を造って商売をしていた店主から聞いたポイントで3枚も良型カレイを釣った経験があったからだ。だが、その店も高齢のために廃業したと昨年晩秋に聞いた。ガッカリである。後継者がいないのは他の個人商店も同じである。

 

そこでたまたま同じ鴨居港のすぐ近くで約10年前頃から営業しているというきよふじ釣具店を発見。昨年店主に色々と話を聞いてビックリ。貸しボートの料金が格安なのだ。手漕ぎボートは3000円(ただし1艇のみ)、2馬力ボートは破格の5000円だという。2馬力ボートは3艇ある。ただし、今年10月に消費税が10%に引き上げられると、「1割アップに値上げする予定」と店主から聞いている。それでも、きよふじ釣具店が良心的なのが駐車場が土日でも平日でも無料という点だ。GW中の4月28日でも店鋪の斜め向いに駐車場があり、とにかく便利。ボートの出航する砂浜海岸まで徒歩で3分足らず。竿以外の釣具やクーラーBOXは店主自ら1輪車の荷台に乗せて運んでくれる。

 

前振りが長大になり、失礼しました。出航したのは午前7時30分頃。海岸には波がないが、沖合のポイントは白波立っているという。もちろん、カレイ狙いなら港湾口のノリ棚周辺だから安心だ。ポイントは数年前の記憶を思い出して、最初はノリ棚の沖側北角地から目測で約100mほど離れた場所でアンカーを投入。するとアンカーロープを途中で括ったが、北東風に流されてノリ棚の約70m近くに止まった。角地だから海底にノリ棚のロープはないはずと思って釣りを開始した。すでに時計の針は午前8時を少し回っていた。

 

水深は10m程度。黄色の灯浮標がノリ棚の角に見える。まずは足下に仕掛けを落としてオモリが底をトントンと当たる程度にセットして置竿に。2本目の振出式パックロッドは2.1m。20mほどノリ棚方向へ投げてアタリを置竿で待つ。すると、すぐにボート直下に落とした仕掛けに生体反応が。軟らかい穂先のためクンクンと小気味良くお辞儀を繰り返すので、もうきたかとほくそ笑んだが、リールを巻くと重量感がない。上がってきたのは良型のメゴチ。実測で全長22cmあった。魚の活性は高そうだ。潮変わりの時間帯、午前10時40分前後には本命カレイが釣れる可能性は高いとその時は喜んだ。

 

だが、待てど暮らせどカレイからのアタリはない。掛かってくるのはネズミ色のヒトデや全長10cm前後の小メゴチばかり。カレイ針13号の大きな針にアオイソメをたっぷり付けても餌盗りに齧られて、アオイソメの消費が早い。水温が高いのかと思い、水温計で海底10m下の水温を計測してみると14.5度を指していた。決して低くはないが、高くもない。時期的には平年並みである。結局、期待していた潮変わりの時間帯には何も起こらず、時計の針は11時をとうに回っていた。もうしばらく粘ってみたが、釣れたのはシロギス1匹と前述のメゴチのみ。

 

そこで思い切ってポイントを岸寄りの浅い場所に移動した。ノリ棚の岸寄りの角地から同様に70m程度離れた場所で再開。するといきなりチョイ投げの竿にクンクン、とアタリが。もしや、とリールを巻いたのだが、重量感がない。釣れたのは良型のシロギス。といっても全長20cmだ。元気の良い引き込みを楽しめたのは良かったのだが、3本竿を出してここまで粘ってもダメなら仕方がない。当日の持ち帰り全釣果はシロギス2匹にメゴチ1匹。すべて刺身にしてその晩に食した。

 

もうひとつ困ったのが切れた海藻が流れ藻となって道糸を邪魔すること。リールを巻いてきて天秤とオモリの場所で一気に穂先に負担がかかる。不用意に竿に負担をかけると折れてしまうことも。実際、パックロッドの1本を破損。バキッと音を立てて手元近くから折れてしまった。流れ藻の処理にも神経を使いたい。ホンダワラ系の長い藻のため道糸に引っ掛かると面倒である。それでも竿や仕掛けをロストしないように細心の注意を払うこと。

 

さて、結局準備した120gのアオイソメが予定より早くなくなり、午後2時15分頃に帰り支度をして漕ぎ戻った。午後1時過ぎには風もほとんどなくなり海はベタ凪になり、漕ぐのも楽だった。釣り場から着岸の海岸までものの8分足らずと近い。とはいえ、本命が釣れなかったのだから決して好ポイントではないので何とも言えない。因にきよふじ釣具店では「ボート着岸は午後3時」と決められているので、厳守すること。海岸に漕ぎ帰る前に☎を入れておくと迎えにきてくれる。

 

最後に店主はこうはなして私を慰めてくれた。「ここ1〜2年でカレイを釣ってきた人は年に一人か二人ぐらいかな」と言う。釣れないから釣りに行かないというのは悲しいではないか。釣れないからまた狙って釣りたいと思うのだ。そうした強い意思と情熱を持って今後もボートカレイに挑戦していきたい。令和初の晩秋頃には乗っ込みカレイを狙って凪の海に浮かびたいものである。

 

参考までに「きよふじ釣具店」の住所は横須賀市鴨居3-22-3、☎046-841-0598、携帯は090-6045-7935。毎週木曜日定休、第二金曜日も定休日。貸しボートは数が少ないので数日前に予約を入れておこう。

 




鴨居大室港 午前ビシアジ釣り

 

今年の2月上旬に約40年ぶりに再開できた大学釣り部OBの後輩、齋藤哲さんと4月19日金曜日に鴨居大室港の五郎丸で午前ビシアジ釣りに出掛けた。齋藤さんはビシアジ釣りはまだ2回目。彼は以前にタチウオ狙いで訪れたが、3本しか釣れなかったので悔しくて午後のアジ釣りにも挑戦したとか。五郎丸では現在、午前便がタチウオとビシアジ、午後便はアジのみとなっている。

 

さて、当日の天候は曇りがちながら晴れものぞきまずまずの釣り日和だったのだが、南西風がやや強めに吹いていて、想定外のウネリが湾口から入り込み不穏な空気が流れていた。定刻の午前7時30分に港を離れて向ったのが鴨居沖の水深36m前後。浅いためか齋藤さんは自前の手巻きの両軸リールにインナーロッド2.7m前後の組み合せ。手返しで数を欲張らずにジックリとアジ釣りを楽しみたいとか。130号のビシを使うビシアジ釣りでは疲れると思い、私の予備の電動リールセットを持参したのだが、最後まで手巻きリールで通したのはある意味立派である。

 

釣り開始からアタリがなかなか訪れず、コマセの詰め替えの繰り返しで約40分が過ぎた頃、やっと弱々しいアタリが出始めて、手の平サイズのアジがポツポツと釣れ出した。アジには違いないのだが、魚に元気がない。確かに型は小さいが、もっと明確なクククッというアジらしい引きが欲しかった。

 

それでも、連続でアタリが出るようになり、徐々に2本針にダブルで掛かるようになり気持ちはいい。釣れている時に数を延ばそうとアタリが出てから数秒間待ってから、リールをゆっくりと手巻きで5mほど巻いてきて、その後に電動のスイッチを入れる。すると、期待通りに中羽と呼ばれる食べて美味しそうなアジが連続で釣れてくる。これこそがビシアジ釣りの醍醐味である。

 

だが、数は延びるが型に不満が出る。釣り人とは欲張りな人種だ。アタリのない時間帯は「魚がいないのでは」と思いつつも、コマセを詰め替えては130号のビシを沈めて、底から2m巻き上げてから1回目のコマセを振り、残り1mを巻き上げて3mでアタリを待つと、数秒後にククク、と来るアジからの心地良い感触。これで何か不満があるのか、と言われれば「ないよりは楽しい」ということになる。私もダブルで釣ると、左隣の齋藤さんも負けじとダブルで数回、連続で釣り上げて嬉しそう。

 

船長は船中で数釣りが楽しめとことを確認すると、午前9時45分頃には移動を告げた。釣れているけど移動するというのは間違いなく型狙いのポイントに移動するということ。走ること10分程度で水深40m前後に船を停めた。エンジン流しだから決してアンカーをいれることはない。潮の流れが速く感じる場所だったが、タナを取り直している最中にすでにアジからの強いアタリが出始めた。今度のアタリはさきほどまでは違う。重量感のある強いアタリと巻き上げ途中に感じる元気な動きが、まるで違う魚を釣っている感じだ。

 

私は良型を意識して慎重に抜き上げようと、ハリスの下の方を腕を延ばして船内に抜き上げようとした瞬間、船縁で口切れとなり、目測30cm級をバラしてしまった。そのショックもあったのだが、南西風に寄るウネリが寝不足の体に船酔いの気分を容赦なく、叩き込んできた。耐えられる範囲内だったが、少し横になる時間をもらうことで終盤に釣果を挽回しようと考えた。

 

午前10時45分を過ぎると少しだけ体調が回復したので再びコマセを詰めてビシ着底後に3m底上げでアタリを待つ。すると130号のビシを感じさせない強いアタリがすぐに訪れるではないか。少しだけ追い食いを待ってから3mほど手巻きで巻いてその後に電動スイッチをオン。すると、グイン、グインと突っ込む快感の引き込みがある。これこそが、良型アジの釣りだ。海面に浮いた姿は目測で30cm級がダブルである。針掛かりを確認しつつ、エイヤっと抜き上げて船内に取り込む。その瞬間がビシアジ釣りの醍醐味の頂点だろう。

 

もちろん、右隣に座った横浜市の寺田さんのようにタモで掬うのも悪くない。せっかくの良型ブランドアジを抜きあげ直前でバラしてはもったいない。私はアジの上顎にがっちりと掛けて気持ち良く抜き上げることがこの釣りの醍醐味だと感じているのだ。バレる魚はどうしてもバレる。針の掛かりどころが悪ければ巻き上げ途中でも針外れとなるからだ。それで数が釣れなければ自分の腕がまだまだ、と感じて修行を続ける。アジと釣り人との終わりなき戦いがそこにはある。

 

船長から「残り10分で揚がります」という合図。時計の針はすでに午前11時30分近くになっていた。五郎丸の午後船は午後1時出船だから、午前船の実釣時間は案外長い。しかも今の時期は港から近い鴨居沖だから最後まで頑張れば、少し船酔いをした私でも22匹も釣れた。因にビシアジ釣り2回目という齋藤さんはなんと良型を数多く釣り上げて28匹。右隣の寺田さんは37匹。船中トップは59匹とのこと。上には上の人がいるのだ。誰でも簡単に釣れるビシアジ釣りだが、数を釣るとなれば熟練の技の違いが明確に出る釣りでもある。奥が深いのである。

 

なお、五郎丸では、HPのサービスページをデジカメかスマホで撮影してその画面を受け付け時に提示するだけで500円値引きになる。駐車場は平日、土日も無料だ。ただし、ロッドキーパーや貸しビシは有料となるので念のため。帰港後の追加氷は100円と良心的。水深40m前後で釣れている今、強引な30cmオーバーを目指して釣りに行って欲しい。味覚に関しては何をか言わんや、だ。

 




金沢八景弁天屋 タチウオ釣り

 

タチウオ釣りは面白い。でもとっても難しい。だからここ数年の間に人気が急上昇して、ほぼ周年乗合船を出す船宿が増えている。数が釣れなくても釣り客がいれば続ける傾向にあるようだ。4月6日の土曜日に久しぶりに釣り部後輩の栗原君と一緒に金沢八景の弁天屋のタチウオ乗合船に乗り込んだ。彼は2019年の初釣りということで期待が膨らむ。手持ちの電動リールにPE2号200mを巻いてあるモノがないということで私の予備リールを貸すことでなんとか成立したのだが、釣果は厳しい結果になってしまった。

 

午前7時15分、船は桟橋を離れてゆっくりと平潟湾を走り出した。鉄板のA級ポイントである観音崎沖ではなく、約40分近くかけて到着したのがなんと本牧沖の水深45mで釣り開始。だが、ほぼ2投しただけでポイント移動となった。結局、30分近くかけて辿り着いたのが観音崎沖から少し千葉寄りのいわゆる本船航路付近。水深は70m前後で再開となった。

 

前日までの南西強風でタチウオの群れの活性が気になったが、右舷トモに座った松永さん(中野区在住)は静かな釣り方でシャクリをほとんど入れない静の釣り方でポツリポツリと掛けて釣り上げている。立て続けて2本の良型タチウオを釣り上げているので、どうしても気になる。仕掛けとかに何か工夫があるのでは、と思い聞いてみると「派手な光りモノは外してシンプルにしてます。ハリス6号の2mです」と教えて頂いた。

 

誘い方を見ていると、ゆっくりと静かにリールを巻いているだけ。シャクリは皆無に感じた。正確には見えていなかったが、もしかすると電動リールのデッドスローで巻いていたかもしれない。それでも、3本目もスンナリと掛け合わせて良型を抜き挙げているではないか。これは難しい日に遭遇したかもしれないと不安感が走った。唯一、天候だけは晴れて穏やかだ。

 

私の竿にも確かにアタリは出るのだが、掛け合わせることができない微弱な引き込みだけしか訪れない。そのままゆっくりしたシャクリを3mほど続けてもなかなか食い込みまでの強い引きがないまま、餌のサバ短冊の垂らし部分だけが齧られてボロボロに。それなら垂らし部分を削除して短い短冊で対応したら、やっと訪れたググという強い引き込みで釣れたのが、なんと細くて短い指3本クラス。春の時期には大小混じるとは聞いていたが、このサイズは悲しい。写真撮影を諦めて、良型に期待を込めて、再度水深58m前後でネチネチと誘い続けた。すると、水深53m前後でグイグイっと強く突っ込んだのでエイっと強く竿を煽って掛けた瞬間に快感の強引が訪れた。口回りが硬いタチウオには必ず追い合わせをするのが筆者の習慣。2度3度と竿を強く煽って速攻で電動リールのスイッチをフルスロットルに。

 

ところが、巻き上げ途中でなんと痛恨のバラシ。もしかして針を飲み込まれてハリス切れか、と思ったが仕掛けを回収してみるとボロボロになった餌を確認。針外れということだ。これは典型的な喰い渋りの特徴。追い合わせを2回も入れて針外れは過去に経験がない。海面でハリスが緩んだときに外れてバレることはあったが、あそこまでグイグイと引っ張っても外れるのはどうしてだろう。難しい魚である。

 

その後、念願のメーター級(実測で101cm)が釣れたのでホッとひと安心したのだが、肝心の栗原君に待望の1本がなかなか訪れない。彼は初釣りだけになんとかボウズは回避させてあげたいのだが、コレばかりは竿を握っている彼の根気と情熱に委ねるしかない。昼前の午前11時45分頃に潮が変わる時間帯。その頃には船長もポイントを点々と探りつつ移動を繰り返す。アタリがないのだ。そんな時間帯に栗原君は空腹を満たすためにパンを齧り出した。当然、竿は置竿だ。それが良かったのか、竿先にアタリが出た。速攻でアワセを入れると掛かった。強烈な突っ込みで無事に良型のタチウオを取り込むことができた。良かった、ボウズを逃れたからだ。

 

その後、船長は走水沖、猿島沖、横須賀沖とタチウオの群れを探してクルージングを続けたのだが、結局午後2時30分頃に「群れが確認できないのでここで終了とします」と無念の沖揚がりに。船中の釣果はトップが10本で次頭が7本、右舷トモの松永さんは5本だった。因にバラシ2回の私の釣果は2本、栗原君は1本だった。それでも、大半が良型なので1本でもお土産としては満足できる。確かにアタリが少ない中、確実に掛け合わせて取り込める数は少ない。この時期のタチウオ釣りはまさに「ムズオモシロイ」釣りと言い切れる。弁天屋では4月17日で終了し、マゴチに切り替える予定とのこと。

 

参考までに、弁天屋では土日でも60歳以上のシニア割引を利用すると7220円で1日楽しめる。これは有り難い。ただし駐車場代は別途500円かかる。

 




金田湾浜千鳥 ボートカレイ釣り

 

なぜかボート釣りにこだわりたい魚がいる。マコガレイである。決して難しい釣りではないが、東京湾での魚影もここ数年でかなり減っているという。だから釣った時の感激は大きい。釣れれば大半が全長40cmオーバーとも言われる金田湾のマコガレイ。今回は大学釣り部の数年後輩である齋藤さんと渡辺さんを誘って浜千鳥ボート店に出向いたのは3月27日の水曜日。3人のため2隻に分かれて、私は一人で乗り込み、齋藤さんと渡辺さんは一緒に乗り込んだ。午前7時頃に曳航サービスでカレイの好ポイント、ボッケ根付近まで連れて行ってもらった。6隻同時の曳航はなかなか壮観である。

 

当日の天候は朝のうちは北寄りの微風で凪だが、昼前から南西風が強まる予報だ。金田湾では南寄りの風には強いというが、風速8m以上も吹けばボート釣りは危険を伴う。それを承知の上で、念願のマコガレイを果敢に狙ったのだが。最初のポイントはイワシの円形イケスから目測で100m以上離れた場所。水深は11m。小型スピニングリールに振出式パックロッド1.8m前後を2本で楽しむ予定でいたのだが、そのうちの1本が故障で1本に。

 

釣り開始は7時40分頃から。当日の潮回りは中潮の最終日。午前7時47分が満潮だ。ということは潮止まりから約2時間が食い気が高まるのがカレイの習性と言われている。潮変わりから前後2時間はあまりポイントを移動しないのがカレイ釣りの定説となっている。つまり、午前10時まではココゾと決めた場所で粘るのが良い。とはいえ、たまにフグの猛攻に遭えばポイント移動も致し方ない。

 

さて、前述の1本竿ではあまりに効率が悪い。そこで両軸リールに万能ロッドをセットした1本を出した。スビニングではないので基本ボート直下狙いである。そこで残りの1本も両軸リールに1.8mの柔軟な万能ロッドをどう使うか。迷ったあげく、カレイではなく、道中の「活きエサの徳丸」で購入した銀バク=養殖ウグイを泳がせてヒラメを狙ってみた。1匹140円を5匹買ってみた。イワシよりも丈夫で海水でも長時間棲息できると聞いたからだ。カタクチイワシは浜千鳥では20匹1300円という価格。1匹当たりの値段は安いが、弱るのが早いため、試しに銀パクでの泳がせ釣りに初挑戦してみた。

 

結局、この作戦がまんまと成功したのだ。泳がせ仕掛けは市販のハヤブサ製「瞬貫ヒラメ」。カタクチイワシ用の2本針だ。ハリス5号に幹糸が8号。全長2mだから狭いボート釣りにも最適。ハリス長は上針が40cm、下針は60cmと長い。捨て糸部分は4号40cm。この下針だけに銀パクを1匹下あごから上顎に刺し抜いて泳がせた。

 

30分ほど経ってから元気に泳いでいるかどうかを確認するために一度仕掛けを巻き上げてみた。するとまったく問題なく活発に泳いでいたので、安心してそのままゆっくりと落としてから底上げ80cmほどでアタリを待っていたら、突然竿尻が浮いたと思ったら次の瞬間に竿が海中に引きずり込まれそうになった。慌てて竿を手にすると一気にリールから道糸が滑り出して、慌てた。強烈な突っ込みといより必死に竿とリールを手で押さえたと言った方が正確だろう。ドラグが少し緩かったこともあったが、少しずつ弱り始めてから慎重にドラグを少しだけ締め気味にして巻き始めた。

 

それでも2度、3度と道糸が引き出され、「これはサメでもかかったかな」と内心不安はあった。ガッカリすることも想定して巻き上げてみると、海中に姿が見えたのが茶色の魚体ではないか。まさかカレイが釣れるはずがない。銀パクは食わない。タモ取りで2回ほどミスったもののなんとか取り込めてホッと胸を撫で下ろした。近くにいた齋藤さんチームのボートへ「ヒラメ、獲ったぞ」と叫びんでいた。

 

この時間が9時少し前。8時45分頃だった。まだ南西風は吹いていなかったが、もう少しだけカレイに固執してみた。結局午前10時にはアンカーを挙げて、ヒラメ狙いの流し釣りにトライ。上手くすれば2匹目のヒラメが釣れるかも、と甘い期待で2回ほどノーアンカーの流し釣りを続けたが、ボート店主が近づいてきて「風が強まるからもっと岸寄りに漕ぎ戻って」と指示通りに流し釣りを諦めた。案の定、天気予報通りに徐々に南西風が強まり、結局午前11時45分には危険を察知して強制終了に。帰りは逆風に向けて漕いだため約25分ほど掛かって岸に辿り着いた。参考までに当日の水深11m下の海水温は14度だった。今回も念願のマコガレイはその姿を見せてくれなかった。

 

今年初のボート釣りで初めてヒラメ狙いの銀パクを使った泳がせ釣りに挑戦して、運良く全長53cm、1.45kgのヒラメを釣ることができた。残念ながら当日一緒にボート釣りを楽しんだ齋藤さんは良型のカワハギとショウサイフグをクーラーBOXに収めていた。一報、渡辺さんはマアナゴとメゴチをお持ち帰りに。ボート釣りはのんびりできる反面、天候の急変や不測の事態に対処する知識と判断力は不可欠だ。危険を感じる前に帰港する勇気を持つことも大切である。

 

ヒラメは1晩寝かせてから数日にわたって刺し身で食したが、旨味成分が放出してくる2日目以降も旨かった。普段は飲まない日本酒にピッタリ。また頭とアラは潮汁で食したが、これも絶品。特に刺し身で皮を引いた部分をそのまま入れてみるとコレも最高だった。カレイ釣りがヒラメ釣りに変わってしまったことはボート釣りでは、めったにないが、泳がせ釣りの醍醐味を満喫できた日となった。

 

参考データとして、浜千鳥ボート店では、平日のボート料金は一人乗りで3600円、二人乗りで4100円。駐車場は無料。氷代はバラ氷一袋で100円。土日祝は別料金となる。

 





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