鴨居大室港五郎丸 午前タチウオ釣り

 

2019年の初釣りは何を釣ろうかと考えていたが、昨年暮れに好釣果が続いていたタチウオにしようと釣行の前日に決定した。ただ、冬場のタチウオはいつも以上に気難しいことが気がかりだった。新年は一般的に早くても1月2日から。つまり、新年の乗合船の釣果情報が掴みにくいのだ。結局、晩酌のツマミになる数本が釣れればヨシ、と甘く考えて午前船のある鴨居大室港の五郎丸に行くことにした。一応、前日に電話を入れて出船の確認をしてから予約を入れた。

 

新年早々の好天だけに案の定、2槽出しの盛況だった。私は予約を入れておいた御陰でなんと2号船の右舷大ドモに座れた。年間を通じても乗合船で大ドモが取れるのはめったにないこと。それこそ、地元の常連客ならいざしらず、無節操に色々な船宿に色々な魚を釣りに行っているため、なかなか幸運には恵まれなかったが、今年は新年早々ツイているかも。っと思ったのが運のツキ。アタリ

の少ない喰い渋りの日に遭遇するとは。

 

2号船の乗船客は両舷で14人。片舷で7人だからまずまずの釣り座間隔である。ただ新年初釣りということを考えれば、2隻出しをしてくれた五郎丸さんに敬意を表したい。タチウオ人気は相変わらずかなり高いのだ。冬の深場タチウオは気難しいのは分かっているが、脂の乗り切った炙り刺し身は間違い無しの絶品だ。これを求めて船に乗るタチウオファンも多いことだろう。

 

当日の天候は北風微風で凪。天気は晴れで風は冷たいもののウネリは皆無で絶好の釣り日和となった。出船は予定より5分遅れの7時25分に港を離れた。最初のポイントは走水沖。航程は約30分足らず。魚探で群れを確認した船長が合図を出したのが午前8時2分前。「水深67m。下から15mほど探って下さい」というアナウンスで一斉に仕掛けが投入された。基本的にオモリは80号でPEは2号限定だ。ハリス6〜8号2mの1本針で開始。私は超小型電動リールにマルイカ用30〜60号負荷の1.8mロッドを使用。ところが、このロッドが2投目でロッドホルダーポジションから破損という想定外のトラブルに見舞われた。

 

だが、そんな不慮の事故も考えて最近は予備のタックルを用意することにしている。それがツキを読んでくれた感じだ。というのも、一投目から水深61m前後でアタリが出て、そのまま誘い続けて55m付近で食い込みアタリが出て、運良く掛けることができた。上がって来たのはこの時期らしい良型サイズ、ほぼメーターオーバーの美味しいサイズだった。指幅でいえば4本サイズだ。
 

すぐに3本目と行きたい所だったが、自然界はそんな甘くない。午前9時を過ぎるとアタリが消え失せてエサがまったく齧られない。私はそれでもいつも通りの誘い方で、上へ上へとリールを小分けに巻き上げながら竿のしゃくりを繰り返して2本目をキャッチできた。だが、この時は、仕掛けを指示ダナのほぼ上限まで巻き上げたので海底まで落とす途中に違和感が合って、掛けたというのが正直な話。いわば誘い下げで食ってきたということ。あまりないことだが、高活性の時間帯にはたまに見られる。

 

3本目はもうアタリが出なくて困っていた時間帯だった。指示ダナよりももう少し上まで誘うつもりで48mまで誘い続けたらグググッと強く引っ張られて掛けたのが1m弱の3本目。その前に掛けたのが41mでヒットした全長40cmマサバである。掛けた瞬間はタチウオの感覚そのまま。だが、海面近くで横走りしたのでサバと分かった。血抜きをしてクーラーBOXに収納したのは言うまでもない。その前にイシモチの26cm級を1匹釣り上げて、当然のこと血抜きをして持ち帰った。

 

天気は晴れから快晴に近く穏やかになり北風も収まった。だが、その反面タチウオからのアタリはまったくなくなり、ロッドキーパーにセットして食事をする釣り人増えた。付けたサバ餌が何も齧られずに戻ってくれば、魚が居ないか食い気がゼロと思うしかない。タチウオは気難しい魚だが、この厳寒期は特に変化が激しく、低活性になると手の施し用がない。

 

結局、午前11時40分に無念の沖上がり。船中釣果は0〜3匹だったとか。私は一応3匹は釣ったが、とても3匹で竿頭と言う気持ちにはなれない。悔しいことに翌日5日は一気に活性が高まり復活の釣果。竿頭で18匹という。食い渋りの谷間に釣行してしまったことになる。だが、それも釣り。釣れないからまた釣りに行きたくなる。それでいいのだ。喰い渋り対策を練って再度挑戦してみたくなる。それが冬の深場タチウオの楽しみでもあるのだから。

 

当日左隣に座っていた古川さん(東村山市在住)に話を聞くと「冬のタチウオはもう8年近く続けていますけど、ここまで食い渋りになるのは経験がないですね」と驚いていたのが印象的だった。運と不運が交錯する、気難しい冬のタチウオ釣りも残り僅か。もう一度挑戦してみたくなるのはどうしてなんだろう。

 




小網代港太平丸 マダイとアマダイリレー釣り

 

2018年の最後を飾る納竿釣行は有泉さんの音頭取りで小網代港の太平丸に決定。私は1カ月ほど前に小幡さんからお誘いを受けて速攻で釣行を決定したのは言うまでもない。釣りモノがお正月に相応しい赤い魚のリレー釣りだったからでもある。マダイとアマダイのダブルヘッダーはある意味、安心できる設定といえる。もしマダイがボウズでもアマダイならなんとか1匹は釣れるだろうと考えた。もちろん、30cmオーバーが理想だが、高級ゲストも期待できる。オニカサゴやイトヨリ、ホウボウなどアマダイ釣りならなんとか正月に楽しめそうだと意気揚々と午前6時集合に間に合うように自宅を午前5時少し前にに出発した。

 

この時期、午前6時ではまだ暗い。集合時間が早いのは港の駐車場が混雑しないうちに到着したいからだが、太平丸さんには広い駐車スペースがあり、宿の横の路上でも特に問題はない。荷物を運ぶのに多少面倒なだけ。

 

さて、有泉さんのお知り合いも含めて総勢8人が乗り込んだ。私は冬場なら右舷に陽が当たるはずということで胴の間に釣り座を構えた。とはいえ片舷ずつ4人だから窮屈感はまったくない。あとは電動リールの電源を捕れるか否かが気がかりだったが、結局自前のバッテリーを持参した。

 

当日の天候はほぼ晴れ。風は北西の風が風速3〜4m程度で昼頃には2m程度に弱まる予報だから気にすることはなかったが、西寄りの風に弱い相模湾で釣りを楽しむには一応アネロンのお世話になった。納竿釣行で船酔いだけはしたくなかったからだ。

 

定刻より少しだけ早く港を離れて最初のポイントに向った。ものの20分足らずで到着。たぶん小網代沖の近場からスタートすることに。仕掛けの投入は7時30分頃。水深は65m前後。コマセビシは80号でオキアミを8分目に詰めてハリス分の8mほど沈めてから指示ダナに合わせる感じ。私は一投目からサバ攻撃に遭い、全長40cm弱のマサバをキャッチ。冬場に脂が乗るマサバなら大歓迎だ。だが、なんと2投目もサバが掛かり、ガックリ。しかも今度はゴマサバ。サイズは40cm級だから一応血抜きをしてクーラーBOXへ。最近ではビシアジ釣りに行ってもサバがなかなか釣れないのだ。

 

その間、有泉さんや左舷でも良型のイナダが掛かり、マダイなら結構なサイズかと思ったが、残念ながらイナダが船中数本掛かっただけ。魚体を見る限りこの時期は腹回りがふっくらとメタボ状態になり、食べたら最高の刺し身が堪能できそうな魚体であった。残念ながら私はサバ2匹でイナダには嫌われてしまった。船中マダイは右舷トモの釣り人が20cm前後のチャリコを1匹釣ったのみ。貴重なマダイだが、ちょっと寂しい。

 

11時少し前にアマダイ釣りにリレーすることに。船長は10分ほど走らせてポイントを移動。城ヶ島西沖付近で釣り再開。タックルと仕掛けを素早く交換して、大好きなアマダイ釣りに挑戦。水深は85m前後と深くなったが、マダイ釣りの最後も水深が90m近くと深かったため、驚きはなかった。使うオモリも同じ80号。ただアマダイ釣りにコマセは使用しない。天秤仕掛けにハリス3号2mの2本針でアキアミ2匹で勝負を掛ける釣りである。オモリが着底したら1mほど仕掛けを巻き上げて、上下に誘いを入れる。オキアミが海底付近でフワッと舞い上がる動きでアマダイを誘うのだが、ゲストも多い。定番ゲストはクラカゲトラギスにオキトラギス、これにベラ類が混じる。当日は不思議と美味しいヒメコダイが少なく、ヒメやカナガシラも顔を見せた。小さなオニカサゴも船中数匹混じったようだ。

 

午前10時10分に満潮になり、その後は下げ潮となる。そんな潮が効いてきた昼前頃からイイ感じでアマダイが釣れ始まった。私もその流れに上手く乗り、30cm前後のまずまずサイズをキャッチ。アタリが出てからリールを手巻きで3mほど巻けば、本命かゲストかはおよそ分かる。ただ例外は20cm弱のミニアマダイは半月が難しい。ヒメコダイの引きもアマダイに酷似している。昼過ぎにも有泉さんが30cm級を釣り上げて盛り上がりがピークに。小幡さんも40cm級の良型アマダイを左舷側で釣りあげていた。

 

結局、午後2時に「そろそろ終わりにしましょうか」の合図で納竿となった。私は運良く沖揚がり直前に27cmの白っぽいアカアマダイを釣り上げてジ・エンド。船長が魚体の写真を撮影させて、というと船長は「アレ、これはもしやシロアマダイかな」て言うので自宅に戻って詳しく調べたら残念ながらアカアマダイだった。ただ魚体の色が白味かがっていだけに見分けがつかなかったようだ。

 

港に戻ってお茶菓子を食べながらしばしの反省会。それでも美味しいお土産を各自持ち帰ることができたようだ。2018年の沖釣り

の最後を飾ることはできたが、感動や興奮を共有するまでには行かなかったが、寒いながらも凪の海で魚と戯れることができたことに感謝しつつ、帰路についた。来年も楽しく、美味しい魚との出会いがありますように。

 




佐島港志平丸 カワハギ釣り

 

10月を過ぎてからカワハギ釣りに行っていないことにフと気がついた。秋はカワハギの活性が高まる季節だが、同時にワッペンも増加する忙しい時期である。型狙いで勝負をしたくてもワッペンが貴重なアサリの剥き身をアッという間に食べ尽くす季節でもあり、他の釣りモノに逃げていたのだ。だが、私にとって年に1回は晩秋の肝和えで酒を飲まないと悔いが残ると思ってから、色々と釣果情報をチェックしていた。どこのエリアのどの船宿が良いだろうかと。天候や乗合料金、出船時間や実釣時間の長短など様々な諸条件を検討した結果、久しぶりに佐島港の志平丸に行くことに決定。前日のヤフーの天気予報では北東風が8m前後吹くという予報だったが、相模湾なら充分釣りに耐えられるだろうと甘く考えたのが運のツキ。自然はそんなに甘くなかったのだ。

 

この船宿は湾内に係留されている船にハシケ=小船を使って乗り込むため、通常の港から出船する形態とは違う。そのため原則として出船の1時間前に受け付けをすませる必要がある。早朝はクルマもガラガラだから予定よりも30分以上早く到着すると、すでに準備万端でハシケに乗り込むのをいつかと待ちわびる気の早い釣り人も数人見かけた。結局、小田和湾内に係留されたカワハギ船は定刻より約15分も早く出航となった。私は左舷の胴の間だったのだが、船長が「水深40m前後の深い場所しか行かないので釣り座は広がって下さい」というので結局ミヨシに近い場所に座ることに。

 

最初のポイントまではものの15分足らずで到着。「水深40m。ハイどうぞ」という船長の合図で一斉に仕掛けが投入された。天候は曇天で北東風が予想以上に強い。ウネリはないもののここまで北風が強いとどうしても船は揺れるもの。岸から吹く風でも白波が立ち、釣りづらいこと夥しい。立ったままで釣りを続けるのは困難と判断し、当日は座って釣りをすることに。強風に煽られて転落しないとも限らない。そこまで北風が強いとは。これでアタリが頻繁にあればまだ良いのだが、潮が流れていないのか外道からのシグナルも少ない。

 

それでも左舷胴の間のベテランさんは本命をポツポツと釣り上げていて、やっぱり腕の差がハッキリでる釣りなのだなぁと感心していた。私がやっとカワハギをキャッチできたのは午前9時30分過ぎ。だが、全長15cm前後のワッペンに近いサイズだった。北東風は相変わらず強く、アタリが取りにくく、底立ちをやっととれるという厳しい環境が続いていた。私に釣れるのはトラギス、ベラ類、キタマクラといった招からざるゲストばかり。

 

だが、午前10時30分頃からポイントを亀城根周辺に移動してからか、不思議とアタリが多くなり、餌が取られるようになってきた。水深はまだ深く38m前後。風が徐々に弱くなりつつあり、「これからカワハギの活性が高まりそうだな」と思った数分後、やっと気持ちのいいガガガッというカワハギらしい引き込みで20cm前後を釣り上げてホッと安堵感を覚えた。それは替え針の型を吸い込み系の丸セイゴからハゲ針系に変更してからだった。

 

一般的に釣り専門誌等では、縦の宙釣りならハゲ針系、タタキと弛ませなら丸セイゴ系と書かれていたのだが、それはたぶんカワハギのエキスパートが編み出した結論だと思う。自分の誘いのスタイルに合わせた針をタタキとか宙釣りとか、色々考えてしまうと、私は迷いが生じて誘い方に自信をなくしてしまうことになるのではないかと今回の釣りでつくづく思い知らされた。

 

つまり、自分が得意で納得の行く誘い方であれば、それに適合した針が丸セイゴだろうが、ハゲ系だろうが、あまり関係ないと思う。カワハギを掛ける自信と実績を自分なりに決めているのであれば、タタキの後に数秒間の弛ませ誘いを入れての掛け合わせでもハゲ系で釣れるのだという自信を今回改めて持った。カワハギ釣りのエキスパートの中には、決められた釣り方やノウハウが詰まっていて、当然引き出しも多いことだと思う。それはそれでリッパなことだと思うのだが、自信を持っている釣り方ならどんなタイプの針でも絶対に掛けられると思う。

 

別の言い方をすれば、自分が不得意な誘い方で普段あまり使わない針系を使うと、疑心暗鬼になって「釣れないかも」とか「掛けられないのでは」という不安感が募ってしまう。実は当日も波風や潮具合に関係なく、長い間丸セイゴ系の吸わせタイプの針を使っていたのだが、パラしが3回ほどあり、どうも宙釣りの誘い方は苦手と思い、風が少し弱まった午前11時頃から5号のハゲ針に全交換した途端になぜかアタリが多くなり、バレはなし。しかも良型が釣れるようになったのだ。

 

これは自分に自信が持てる釣り方、誘い方ががハゲ針に合っていると思って釣っているからだろう。自信を持って、掛けて釣る、その誘いに自信があるから釣れるのではないだろうか。某カワハギのエキスパートはこう語る。「カワハギは魚の活性や当日の機嫌に合わせて釣り方や誘い方を買えてやる必要がある」という。確かにそれも一利あるとは思うが、私の考えは違う。自分が好きなスタイルに合わせてカワハギを釣ること。それで数が釣れなくても仕方ない。無理に専門家やエキスパート、専門誌等のノウハウを真似る必要はないのではないかとおものだが、読者諸兄はいかがだろう。

 

偉そうなウンチクと持論を展開して失礼しました。午後2時30分に沖揚がり。当日のトップは左舷大ドモの佐々木さん(江戸川区)の女性アングラーだ。カワハギ釣り歴は10年前後とかおっしゃっていたが、なかなかの腕前とお見受けしました。たぶんご主人と一緒に乗船されていたようだが、落ち着いた釣り方が慣れているなぁという印象持ったのは間違いない。寒風吹きすさぶ中、写真撮影にご協力頂き、有り難うございました。

 

参考までに当日の船中釣果は2〜13匹。私の釣果は7匹。最大で25cm。佐島沖から亀城根周辺。最も深い場所は50m、浅い場所では水深32m前後であった。最高気温は11度だったが、朝の海上はたぶん体感では8度以下だったのではないだろうか。

 




片瀬漁港 釣り場ガイド

 

地元藤沢市の港には年間に何度か訪れていても意外に注意深く細かい点までは見ていないもの。まして乗合船に乗り込んでしまうと、堤防周辺の掲示板や看板までは気にしなくなる。2018年の12月21日は今年最後の3連休もあって人では多かった。それは天候が良かったからだ。翌日の22日からは悪天候が予想されていただけに陸っぱりでのんびりと竿を出す人が多かったようだ。

 

そこで21日金曜日の昼過ぎに数年ぶりに地元の片瀬漁港の釣り場ガイドに歩いて見た。弱い北風がそよそよする程度の好天だった。境川河口沿いに自転車を停めてビデオを回して少し歩いて見た。河口沿いの左側の堤防は赤灯台のある堤防で、足下の水深は深いところで5〜6mもあるが、大半が3〜4m弱。それでも、河口削いでサビキ仕掛けを垂らしていた釣り人に聞くと「たまに小さなサッパが釣れる程度ですよ」と小さな水バケツを見せてくれた。12cm前後のサッパが10匹程度釣れていた。この河口沿いの堤防では、初夏になるとハゼやメゴチ、シロギスの他に早朝ルアーマンが70cm前後のシーバスを釣り上げているのを何ども目撃している。

 

港の中央付近には、鮮魚直売所があり、月に数回の日曜日に朝市が開催される。新鮮な鮮魚が破格値で手に入るため。行列ができるという。詳しいことは「片瀬漁港の朝市」で検索して欲しい。

西側にある長い石積み堤防は先端に白い灯台のある人気の釣り場。西浜海水浴場の砂浜海岸が辻堂海岸へと続いているサーファーに人気のエリア。堤防の途中にはベンチが数カ所に設置され、快適なファミリー釣り場として認知度も高い。

 

驚いたのは堤防の先端付近に近づくと、ゴミ袋が3種類も設置されている。ひとつはカン、ビン、ペットボトル用のゴミ袋、もう一つが燃えるゴミ用の袋、そして左端にあるのが針付仕掛けのゴミ袋だ。これは必ず管理している人が回収に来るということ。床は板張りのボードウォークになっていてゴミは一つも見当たらない。

 

さらに嬉しいのが空き缶を再利用した灰皿が堤防の転落防止柵の各所に設置されていること。それは喫煙者にとっては安心できる。海に吸い殻を捨てなくてすむからだ。自然環境を考慮してくれている、こんな素晴らしい釣り場はなかなか見当たらないだろう。

 

さて、肝心の釣果だが、驚くことにルアーをキャストしてヒラメを釣っている人の他に遠投カゴ釣りで40cmオーバーのクロダイを釣り上げている人もいた。堤防釣りでも高級魚が釣れるのはゴミが浮遊していない、自然環境が維持されているからという理由も一部にはあるのだろう。赤灯台の先端付近でサビキ釣りをしていた人のバケツを覗いてみると、アジ、サッパ、ヒイラギが入っていた。

 

のんびりとした凪の好天日に竿を出して小魚でも釣れる楽しみがある。釣りの原点は堤防釣りである、と改めて思い知らされる。決して大物が釣れなくても良い。晩酌のツマミになる小魚が数匹釣れるだけでも満足感はあるものだ。

 

こうした快適な釣り場を末永く維持できるようにゴミ問題に関しては厳しく見守っていきたい。心ない一部の釣り人のために快適な釣り場が消失していくことだけは何としてでも回避していきたいものである。

 

最後に地元で長く釣船を経営している島吉丸の小菅社長に話を聞くことができた。「港内は釣り禁止になっているけど、漁協関係者とのトラブルは起きていないし、ゴミ問題も発生していないので、特別釣りは禁止にはしていませんよ」といつもの優しい笑顔が印象的であった。長く釣りのできる港でいて欲しいものである。

 




鴨居大室港五郎丸 午後ビシアジ釣り

 

海水温が下がり寒くなると脂が乗り、美味しくなる魚は多い。中でも東京湾のアジは絶品の魚になることは釣り人なら知っている人は多いはず。ここ数回は投げ釣りなどでボウズを喰らい、晩酌のツマミが確保できなかった。そんな悔しい思いもあって鉄板のビシアジ釣りに出掛けたのが12月9日の日曜日。食い渋りのタチウオよりお土産がほぼ確実な観音崎沖のアジに的を絞った。

 

だが、鴨居大室港の五郎丸ではアジは午後船しか出していないという。仕方なくのんびりと午後1時出船のアジ船に乗り込んだ。帰港時間は夕方5時だからもう真っ暗になることは覚悟の上。それでも美味しいアジがそこそこ釣れればヨシとしよう。実はもうひとつ試したかったのがヤフオクで落札したシマノの小型電動リール、電動丸600の調子を確認したかったからでもある。これが最悪の結果になるとはその時は全くわからなかった。

 

私を含めて7人の釣り人を乗せて定刻に港を離れたビシアジ船は航程約15分で観音崎のポイントに到着し、船長は魚探で群れを確認し5分後に釣り開始の合図が出た。「水深65mです。ハイどうぞ」のアナウンスで130号のビシが一斉に投入された。とろこが、私の電動リールのデジタルカウンターが可笑しい。ピッピッと鳴って数字が点滅して、巻き上げることができないのだ。電源コードを船の取り付けにセットした時点では何も異常はなかったのにいざ、釣りを始めようとした途端に不具合が発生。レバーを巻き上げ状態に回しても無反応。船長から別の電源コードを借りて再度試したがダメ。電源の取り付け箇所を隣に変更しても異常は変わらない。どうやらリール本体に問題がありそう。

 

助かったのは常連さんが持参していた新品の電動リールをコードごとお借りすることができた事。これでなんとか釣りができる事に。お名前を聞けなかったが、その節は有り難うございました。20分程度のロスタイムはあったが、リールを交換する事でなんとか釣りができるようになってひと安心。中古の電動リールはこれまで何ども購入してきたが、どうやらリール本体に不具合がありそう。機械ものはネットではなく実物を確認して購入した方が良いと痛感した。安モノ買いの銭失いってことでしょう。トホホ。

 

さて、実釣の方はビシを水深66mに着底させてから底上げ2mでコマセを振ると、10秒も経たずにアジ特有のククッククッという小気味良い引きが手に伝わり、3mほど手巻きで巻き上げてからアタリを再確認して電動リールのスイッチを入れる。巻き上げの数値は17〜18にセット。海面近くの16m前後になるとロッドキーパーに固定してからビシをコマセ桶の中に入れて、ハリスを手繰る。すると、25cmサイズの食べ頃のアジがダブルで掛かっていた。無事に取り込み、足元のバケツに投入。

 

コマセを詰め直して再度ビシを投入し、底上げ1mでコマセを1回振り、再度1m巻き上げてアタリを待つと5秒足らずでグググっ今度は重量感のある強い突っ込みが竿先にも伝わり、欲を出して数秒間の追い食いを待つ。すると、6対4調子の柔軟な竿が大きく弧を描き、手巻きで3m巻く時にもグイグイと刺激的な強引が手に伝わり、良型を予感させる。海面に浮かんだのは目測35cm級と25cm前後のダブル。慌てずに針の掛かりどころを確認して、エイッと抜き上げてしまった。運良く2匹とも船内に取り込む事ができた。タモ網を使うのは針が網に掛かり、手返しが悪くなるので、基本的に食い渋りの日でない限り抜き上げることにしている。正直に言えば無精者ということだ。

 

そんな好調な食いが40分以上続き、足元の桶には良型を中心に10匹前後が泳ぎ回る。桶の底が見えなくなる頃にはいつも血抜きをする事にしているのだが、今日に限ってナイフを忘れてしまった。エラを切る程度ならハサミでもできたのだが、仕掛けを投入してコマセを振りアタリを待つとすぐにグググっと食い込みが良いので血抜きの時間がない。釣れている時間に釣っておかないとという気持ちがそうさせるのである。

 

久しぶりに活性の高いビシアジ釣りを満喫できた。これも常連さんにお借りすることができた電動リールがあったればこそ。感謝感謝!である。最大サイズは37cmもあり、最少サイズでも22cm。30cmオーバーが多く、クーラーBOXは久しぶりにズッシリ。私の釣果は26匹で大満足。だが、船中トップはなんと51匹とか。驚きである。

 

午後6時30分頃に自宅に戻り、当日は4匹を刺し身とタタキで食したが、プリップリッの触感と歯応えが溜まらない。翌日の味は旨味が滲み出てこれも絶品のツマミとして酒が進んでしまった。塩焼きは5日、6日経ってから食べだが、旨味が凝縮されて、箸が止まらない状態が続いた。潮加減は好みだが、食べる前日にはキッチリと全体に粗塩を振りかけておく事。水分が出るためキッチンペーパーで吸い取らせる工夫も忘れない事。最近ではビシアジ釣りは年に数回程度しかいかなくなってしまったが、観音崎、走水沖のアジは鉄板の旨さを保証する。年末の納竿釣行にもオススメである。

 





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