鴨居大室港五郎丸 午前タチウオ釣り

 

最低気温が2度、最高気温が8度になるという1月23日に鴨居大室港の五郎丸から午前タチウオ釣りに出掛けた。仕事の都合やら家の事情もあって土日に出掛けられず、なんとか時間が作れたのが月曜日23日だったからある意味仕方がない。前夜の天気予報は決して悪くなかったのだが、東京湾が北寄りの風に弱いことを改めて実感する辛い釣りとなってしまった。

 

当日は平日だけに釣り客が少ないのは分かっていたが、それでもなんとか私を含めて4人が乗船し、午前7時20分に港を出航。港を出ると風が予想以上に強く、冷たい。北北西の風が4〜5mの風速というのだが、海上はそれ以上吹いていたに違いない。船長が向かった先は猿島沖。ここは水深64m前後に反応が出るとのこと。とはいえ、右舷大ドモに座った常連客は「前日は半分の人がボウズだったよ。とにかく、アタリがほとんどないんだから。今日も厳しい釣りになると思うよ」と哀しい情報を聞かされてガックリ。船はドッタンバッタンと風とウネリで前後左右に揺れる。ゆっくりとしたスピードで猿島沖に到着すると、すでにタチウオ船団が形成されていた。

 

船長から「はいどうぞ。水深は64m。タナは底から10m上まで探って下さい」というアナウンスで釣り開始。筆者のタックルはPE2号を200m巻いた超小型電動リールに1.8mの万能ロッドの組み合せ。オモリは80号で統一。潮は速くはないが、ウネリと風で釣りにくい。この時期、寒いのは覚悟の上。万全の防寒対策で乗り込んだからその点は問題はない。

 

だが、アタリが少ない。ククッと軽くエサを押え込むアタリが52m前後で出ても食い込むような強い引き込みがないのだ。コレでは合わせをくれても針掛かりはしない。それが釣り開始から1時間経過するのに2回程度しかない。

 

その後、9時を少し回るとグングンと強い引き込みがあって速攻でロッドを煽ると針掛かりしたようで、強引に突っ込みが見られてなんとか1本目を釣り上げた。これでボウズはなくなった、とホッと一息。すると、今度は船酔いの気配が身体を駆け巡り始めた。コイツはマズイと思いながら少しだけ釣り座の脇で寝転んだ。ウネリで船が持ち上がる時に息を吸い込み、船体が下がった時に息を吐く。この呼吸法で少しは楽になり、5分後にはサバ短冊を針に縫い刺しにして仕掛けを再度投入。なるべく遠くを見るようにして波の動きを見ないようにした。

 

すると、また50mより少し下で1回目のアタリが出た。そのまま同様のペースで誘い上げてくると、2回目にゴンゴン、グイッと突っ込んだので思い切ってロッドを煽って電動リールのスイッチを全速力に。途中、追い合わせを入れて針掛かりを確実にして巻き上げると、1本目よりは少しだけ太くなった印象のタチウオを抜き上げた。これで2本で晩酌のつまみは確保したと思い、再度右向きに体を横たえてしばし休息。って酔いにくくする工夫が今の自分にとっては大切と考えたからだ。

 

もちろん、時合到来ということは分かっていたが、気合いが入らないのだ。これが辛い。それでも、10分後には復活した。その直前に横殴り吹雪が船内に降り掛かってきた。寒いわけだ。肌が露出している部分、顔と手が痛い。

 

それでも、微妙な誘い方で3本目を釣り上げたのは10時少し前だった。誘い方はこうだ。竿先を上に誘い上げてからリールを4分の1回転させ、道糸のフケを取りつつ上方に30〜40cm弱動かしてから、またハンドルを4分の1回転ほど回す。微かなアタリを逃すまいと穂先に神経を集中させることは言うまでもないが、ゆっくりでも少しずつ上へ上へと誘いを入れる。この誘い方で3本すべてを釣り上げた。

 

午前10時30分を回ると、風も波も弱くなり凪に近い状態になってきた。天候も晴れ間が大きく広がり、朝の吹雪はなんだったのかと思うほどの好天ぶりに。残念なのは天気が好天した頃からアタリが皆無になってきた。時折エサの状態を確認するために回収してみると、何も変化がない。つまり、魚に齧られた形跡がないのだ。これでは士気が低下するのも無理はない。

 

結局、午前11時40分に沖上がり。船中トップは7本、スソは2本とのこと。若干の船酔いにもめげずに最後まで釣り続けた結果、3本の釣果は正直悪くない。激渋の日に当たってしまったのは仕方のないこと。その悪条件でも結果を出したのは誘い方に間違いはなかったと自負している。参考までにハリスは6号2m弱の1本針(2/0タイプ)。チモトに補強編み込みのあるダイワ製仕掛けを使った。

 

悔しいのは3本の釣果ではなく、良型が1本も釣れなかったこと。せめて90cm級を1本は釣りたかったのが正直な感想だ。自宅に戻り他の宿の釣果情報をチェックすると、久里浜沖や金谷沖を狙っていた釣船はトップ30本以上という。ただし水深は、160〜180mとか。深場での手返しのロスタイムを考えると、アタリは多かったに違いない。どの船宿がどのポイントを狙っているのかを事前に調べておくことも釣り人には大切な情報戦略といっていいだろう。今後の教訓にしていきたい。ちなみに、五郎丸の前日の釣果情報はアップされていなかった。

 




金沢八景弁天屋 カワハギ釣り

 

2017年に入ってから最初の3連休の初日、1月7日の土曜日に釣り部のかなり後輩でもある、皆川君と佐藤君を連れ立って金沢八景の弁天屋にカワハギ釣りに出掛けた。市川市から遠路はるばる電車で来た皆川君を待ってから3人並んで左舷のトモから釣り座に付いて、午前7時15分に同宿の桟橋を離れた。目指すは千葉県竹岡沖。船長はフルスピードで45分の操船である。

 

ポイントに到着すると船長は「水温が下がったので深場から始めます。水深35mです、はいどうぞ」のアナウンス。胴突仕掛け3本針に宿支給のアサリの剥き身を刺して投入。佐藤君は最初はスピニングタックルで開始。挑戦する心意気はリッパだ。私はというと、オモリ着底後に想定外のハプニングが発生。なんとリールのハンドルが回らないのだ。まだ購入してから3ケ月足らずなのに故障するとは。今年は大殺界というのを実感してしまった。

 

タコ釣りのように35mの道糸を手繰りつつ、持参した予備の竿&リールに交換して釣り再開。つくづく予備のタックルを持ってきて良かったと胸を撫で下ろした。だが、好事魔多し、である。アタリが遠い。遠過ぎる。周囲でも釣れてくるのはササノハベラ、クラカケトラギスのオンパレード。外道の活性は高いのだが、カワハギは釣れない。本命からのアタリが皆無なのだ。

 

そこで私はいつもは装着しない集器板を付けて、好奇心旺盛なカワハギを呼び寄せる作戦に。それでも、なかなか振り向いてくれない。どうやら潮も濁ってしまったようでカワハギには悪い潮色になってしまった。オモリ直上のサルカンにもヒラヒラスカートを履かせて少しでもアピールを仕掛ける。

 

そんな厳しい状況の中、佐藤君はスピニングタックルで竹岡名物の全長26cmはあろうかと思われる良型を釣り上げた。抜き上げをためらっている姿を船長が見てタモで掬いあげてくれた。カメラを向けるとキモがパンパンの美味しそうなカワハギだ。満面の笑みの佐藤君は嬉しそう。周囲がまだほとんど釣れていない時間帯だけに自信たっぷりの笑顔が好印象。ドラグを滑らせての「大金星」といっていいだろう。

 

それに引き換え私はと言えば、午前10時30分にやっと最初の1匹が掛かった。それもスレ掛かりである。これは大先輩としては非常に恥ずかしい。とはいえ、ボウズ逃れができたという安堵感が先に立ったのは言うまでもない。当日の潮は長潮。潮の干満が少ない潮である。午前11時30分が潮変わりで満潮から下げ潮に変わるはず。潮止まりが20分前後あるとしても昼前から活性が高まってくれないと悲惨な釣果になりそうだった。

 

待てば海路の日和アリ、である。潮変わり直前の時間帯からカワハギのアタリが多く、出始めたからだ。ハゲ針系を使う私の釣り方はこうだ。オモリが着底すると、1mほど速攻で竿先を跳ね上げてリールを巻く。糸フケを取りつつエサ盗りの外道を回避する。その後、叩きを入れつつ竿先を少しずつ下げて行き、再度オモリが着底したら今度は軽く糸フケを出して、僅かに弛ませる。1秒程度待ってから聞き上げてやると「カンカンカン」と金属的で鋭角なアタリと同時に針掛りする。この瞬間が快感である。リールを巻き上げつつ竿先を水平に保ちながら早巻きを続ける。すると、海面に顔を出したのが本命カワハギ。この釣り方でおそらく6匹は掛けただろう。

カワハギの捕食姿勢を斜め下にさせることでハゲ針の効果を発揮させて掛ける作戦が功を奏したといえそうだ。ただ、叩きを入れたり終始忙しない誘いを入れると良型が釣れないという話は本当のようだ。私の釣果は全部で10匹だったが、最大サイズは20.5cmしかない。結果的に数は釣れたものの竹岡沖のビッグサイズに嫌われてしまったようだ。静かに大人しく誘いを掛ける釣りは性分に合わないから仕方ない。ワッペンの多い相模湾中心に釣りを続けているとどうしても悪い習慣が染み付いてしまうのだろう。

 

一報、皆川君も終盤近くにダブル掛けを見せてくれた。ベテランでもなかなか狙って釣れないと言われる2点掛けはリッパだ。午後2時30分に沖上がりとなり、船中釣果は0〜20匹、次頭は14匹だったとか。難しい日に当たってしまったが、昼前頃から本命が少し高活性になってくれたのが救いだった。残念だったのは、尺ハギが1匹も船中で釣れなかったこと。船中最大サイズは28.5cmだった。欲を言えば1匹でも25cm級を釣り上げたかった。

 

まだカワハギの釣期は続いている。水温が下がり切れば群れは絶対に固まるはず。良型メインの厳寒期のカワハギ釣りに再度挑戦したいものである。大好物の肝醤油で食べる刺し身をまだ終わらせるわけにはいかない。

 




片瀬漁港萬司郎丸 アマダイ釣り

 

2017年を占うべく今年の初釣りは赤い魚、アマダイを狙って片瀬漁港の萬司郎丸に乗り込んだのは1月3日。天候は北風微風の晴れ模様だったのだが、ちょっと朝のうちは強めの感じ。
とはいえ、相模湾なら問題はないと判断して前夜に予約の電話を入れると「出船が6時30分になってますから6時までには受け付けをして下さい」と女将さんに念を押されてしまった。

 

受け付けの時に発覚したのは当日の釣り客がなんと私を含めて3人しかいないということ。陽の当たる右舷胴の間に釣り座を確保したが、撮影するのに2人しかいないのは困ったもの。それでも定刻より数分早く港を出航し、なんと12分後には釣り開始となった。江ノ島沖の水深63m前後が最初の釣り場だ。

 

私はPE2号を200m巻いた超小型電動リールを1.8mのマルイカ竿にセット。30〜60号負荷だが、オモリは50号で装着して投入。ハリス3号2mの2本針は定番のアマダイ仕掛け。オキアミを1匹ずつ付けた。海底に着くと1mほど道糸を巻き上げて誘いを繰り返すと、なんと1投目からググ、グングンと竿先を引き込む強いアタリでゆっくりと1mほど巻くと、さらに強烈に突っ込む強引で本命と確信して5mほど手巻きで巻き上げてから電動のスイッチをオン。すると途中でゴンゴンと何度も突っ込むからコレは変な魚を掛けてしまったかな、と思いつつも少し速度を緩めて巻いてくると海面に姿を表したのは良型のイトヨリだ。針の掛かりどころを確認しつつ、手でごぼう抜き。高級ゲストの登場で幸先の良いスタートを切れた。

 

その後も午前8時前までに全長33cm前後のアマダイを2匹釣り上げて気分は最高。今年は良いことありそうだって感じでマメに底立ちを取り直す。時々、オモリをトントンと5回ほど叩いてアマダイを誘う釣り方にも挑戦してみた。すると、全長20cm前後の小振りなアマダイも釣れた。

 

叩き釣りは地域によっては有効だが、小型が先に餌を喰ってくるという傾向もあるという。誘い過ぎは逆効果という場合もあるらしい。魚の活性が高い日にはあまり小突き釣りは良くないという話も聞く。ひとつ不思議だったことは定番外道のアカボラやトラギスがほとんど釣れないで、その代わりに小型のホウボウやカナガシラ、それとヒメジも多かった。

 

ミヨシの小杉さん(横浜市)は40cm級の良型ホウボウを釣り上げて嬉しそう。その後、昼近くにやっと本命アマダイを釣りあげて写真撮影に協力していただいた。

 

一方、トモに座った杉本さん(横浜市)は最新のアマダイ仕掛けで底を叩いていたようだが、なかなか本命が釣れずに四苦八苦。それでも昼前には良型アマダイを釣ってほっと胸を撫で下ろして「なんとかボウズを逃れました」と満面の笑みで撮影に協力していただいた。

 

当日は上潮だけが速く、下潮が緩い2枚潮の時間帯もあり釣りにくい場面もあった。底立ちを取り直すと道糸が一気に6m以上も出て行くことも。船長はポイントを移動しつつも、終始江ノ島が見える近場で粘り続けた。

 

正月3日ということもあって午後12時30分に沖上がり。船中のアマダイ釣果は1〜5匹。なんと私が5匹で竿頭に。ゲストはイトヨリ、ホウボウ、カナガシラ、ガンゾウビラメなど。アマダイはまだまだ楽しめる季節。凪の良い日を選んで釣行してみるといいだろう。注意したいのは道糸号数によって使用オモリが異なること。予約電話の際に確認した方が良い。

 


川崎つり幸 午後ライトアジ釣り

 

12月に入ると何かと忙しくなる。それでも釣りキチはなんか理由を付けて釣りに出掛けたくなる。忘年会と研修会を組み合わせた週刊つりニュースAPCを募った会合が12月7日に川崎つり幸で催された。参加者は青木さん、木村さん、奥野さんら数人と私の計6人ほど。編集部からは青砥さんが担当者として乗船された。釣りモノは午後ライトアジだから初めてのつり幸さんでも不安はなかった。

 

ただ初めて訪れる船宿のため自宅の藤沢を早めに出発した。集合時間は午前11時45分。出船が12時30分だから余裕を持って自宅を10時過ぎには出たのだが、到着してみるとほとんどギリギリ。集合時間には間に合ったが、昼飯を購入する時間がなく、慌てて受け付けをすませて近くのコンビニまで宿の自転車を借りて事なきを得た。結果オーライだが、初体験の宿は詳細な場所が分からないのでカーナビに頼るしかない。ナビの設定が悪いとピンスポットまで正確ではないことを改めて思い知った。

 

当日の天候は晴れで北風微風。前日の西南西の強風とはうってかわって凪模様だが、頬を通り抜ける風は想像以上に冷たい。つり幸は定刻通りに運河沿いを出航し、約30分のクルージングで本牧沖の水深21m前後に到着。ライトアジのタックルは1.8m前後のゲームロッドに小型両軸リールの組み合せだ。ビシは40号と軽い。ライトアジの素晴らしい点はここにある。ロッドもリールもビシも軽いから終始手持ちで誘っていても疲れないのだ。しかも、水深が浅い。手返しも楽とくれば数も釣れるはず。

 

確かに最初のポイントでは、コマセを振ってから2投目でダブル掛けを達成し、幸先の良いスタートを切れた。ただし、型が小さい。全長で16〜17cm前後。ちょっと型が良いものでも20cmには届かない。コマセを底上げ2mで振ってアタリを待つと数秒後にクククッと小気味良い引きが穂先を伝わって手元に感じる。その瞬間は気分がいい。3点掛けで上がってくると、どうしても気持ちが焦る。取り込みの際にポトリと1匹を海面でバラしてしまうこともしばしば。針掛りを確認しながら取り込むのだが、型が小さいと口のどの位置に針が刺さっているのか確認できない。とにかく、思い切って抜き上げてしまえば良い。バレる時はバレると覚悟を決めれば良いだけ。両舷で10人以上がコマセを撒けば当然アジの群れは足止めされる。船長はそれを確認してからアンカーを投入し、その場所でほぼ1時間近くカカリ釣りを続けた。

 

しばらくすると、アタリが遠くなり、ポイントを移動。水深に大差はなく21m前後と浅い。この場所ではなぜかアタリが遠く、数が釣れずに再度大きく移動した。それが川崎の工場地帯のすぐ脇。ルアーシーバスでは有名な場所らしいのだが、川崎エリアの釣り場を熟知しているつり幸ならではの特別なポイントのような気がした。

 

それが証拠に釣り再開から10分足らずで強い引き込みが。海面を割って顔を見せたのは全長25cmのでっぷりとしたメバル。東京湾のクロメパルである。そのあとも置竿にしてアタリを待っていたら突然穂先が満月のようにひん曲がり、ゆっくりと慎重に浮かせたらなんとさっきよりもでかいクロメバルが浮いた。後検寸で全長28cmもあった。アジもドでかいのがつれるので楽しいことこの上ない。水深が21m前後と浅いと海面近くで横に走るのでサバかなと思ったら30cmの大アジ。ライトタックルで釣るとこれが最高に楽しい。ドラグが滑る場面もありライトアジの醍醐味を存分に味わうことができた。左隣の木村さん(さいたま市)も良型メバルを釣り上げて満面の笑み。写真撮影に協力して頂き有り難うございました。

 

結局、夕闇迫る午後4時に納竿で沖上がりに。船中トップは63匹というから凄い。最初に数を釣らせて最後に型狙いのポイントで終わらせるという船長の粋な計らいがとても嬉しい。満足感のあるライトアジといえよう。相模湾や湘南エリアでは到底考えられない工場地帯の浅瀬で釣れるから強引な引き味を堪能できるということだ。

 

自宅に戻ってから当日はアジの刺し身とタタキに舌鼓を打ち、翌々日に食べた大メバルは数年振りの絶品刺し身に驚いた。2日間ほど氷り漬けのクーラーBOXで熟成させたのが良かったようだ。旨味成分が放出した感じで、口の中に上品な甘みが広がり、白身魚の脂を感じることができた。煮付けでは、豊満な腹身に隠れていた真子が最高の味だった。半生状態の真子は高級料亭でもなかなか食べられないのでは思ったほどである。東京湾の恵みに感謝! 東京湾のライトアジ最高!
 




腰越港池田丸 カワハギ釣り

 

晩秋になるとカワハギ釣り好きの大半は肝和えを食べたくなる。これは酒好きならずとも万人が認めるところだろう。いわば季節限定の味覚重視の釣りと言ってもいい。12月6日の火曜日に腰越港の池田丸に乗り込んだのは私と大学釣り部後輩の栗原君。実は2週間前に葉山の某ボート店から青物とカワハギのリレー釣りを楽しむ予定だったのだが、想定外の福島沖の地震の影響で出船中止となったため、今度こそ美味しい魚を釣ろうと考えて計画を立てたのだが、今度は西南西の風が強まることが予想されたためまたもやボートは中止に。

 

そこで池田丸のカワハギ乗合船に乗り込んだというわけ。基本的に池田丸は予約乗合なので前日夕方に電話を入れて予約完了。ただし、釣り座は先着順。私と栗原君は右舷胴の間に。予約乗合のため全員が乗り込むと予定寄り30分ほど早く、午前6時30分に港を離れた。最初のポイントまではなんと約10分で到着。水深20m前後からスタートとなった。

 

腰越港のほぼ真沖だから自宅からは近い。クルマなら約10分で着くことができる。途中、コンビニ立ち寄りしても15分で港の駐車場に入れる。近いというのは精神的には楽だ。同行した栗原君はなんと20年振りの腰越港だと言う。約5年ほどの前に全面改装した腰越港に彼も驚いていた。

 

さて、予約乗合のため定刻よりも約30分も早く港を出航した池田丸はなんと10分という近い場所から釣り開始となった。火曜日という平日ながら右舷で8人、左舷では4人の釣り人が乗り込み、我々は右舷の3番目と4番目に釣り座を構えた。釣り開始後、栗原君が早々に1匹目を釣り上げて快調に釣れそうな感じだったのだが、30分もしないうちに予報通りに西南西の風が強くなり始めて、ウネリも高くなりアタリが取りにくい状況となってきた。私はその前になんとか小型の本命をダブルで取り込み勢い付くかと思いきや、その後は厳しい状況に。釣り方はタタキの後に僅かに弛ませるいつものスタイルで、芸がない。釣法に引き出しが少ないのだ。

 

腰越沖のポインとはどこも海底が海藻根が点在するようで、仕掛けを海底に置くような釣り方では根掛かりが頻発する。とはいえ、オモリごと仕掛けをロストすることは少ない。竿先で仕掛けを左右に揺すると回避できることが多い。定番ゲストはササノハベラを筆頭にキタマクラ、トラギスなどいつもの顔ぶれだ。

 

ところが、栗原君は美味なシマダイやミニサイズながらオニカサゴ、良型のカサゴもキャッチ。魚食好きな栗原君には美味しいお土産を確保できたようで、嬉しそう。一方私は数が延ばせずに苦戦気味。釣り方に工夫が足りないためか、釣れてくるのは全長16cm前後のワッペンサイズが多い。

 

栗原君はあまり穂先を震わせずに静かに釣るスタイルで、25cm級の良型もゲットし、腕の差が明確に出たようだ。私の釣りスタイルは相変わらず仕掛けの着底後は1mほど浮かせてから少しずつ穂先を揺すりながら叩くという忙しない釣り方だ。これでは小型が多くなるのも納得できる。頭の中では分かっていてもワッペンに餌を横取りされなくないという姑息な釣法が災いして、なかなか良型が釣れない。あとは餌付けが雑という点も反省点として認めざるをえない。

 

結局、午後1時30分に沖上がり。栗原君は本命だけで10匹、私はウマヅラハギのゲストを含めて8匹と惨敗に。船中の釣果は1〜18匹。船酔い者が多かったのも貧果の原因といえよう。私も久しぶりに酔い止めグスリを服用して難を逃れた。相模湾では、西風から南西風ではウネリが出るため風速が弱くてもウネリは出やすいことを知っておこう。湘南エリアのオススメは北東風である。風が冷たくてもウネリはないからだ。

 

自宅に戻っての楽しみは肝和えの刺し身だが、小型が多かったため肝の良は予想外に少量で晩酌はあまり進まなかった。12月に入ると良型が減るという話は聞いていたが、それは私の釣り方に問題があるのか否か。周囲でもあまり良型は多くなかったという印象が強い。数もすくなく、良型も減り、今後のカワハギ釣りの時期をもう少し研究する必要がありそうだ。

 





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