金沢八景弁天屋 午後スミイカ釣り

 

10月22日土曜日の午後に釣り部後輩の山田君と弁天屋のエギスミイカ釣りに出掛けた。今年は東京湾スミイカの湧きがとても良く、竿頭が10杯以上の日が多いと聞けば、行きたくなるというもの。しかも、のんびりと午後船だから体力的にも負担は軽い。仕掛けもタックルもシンプルで手軽である。10号の中オモリにハリイ4号を1.5mほど付けて、その先端に2.5号の餌木を装着するだけ。釣り方も簡単。底まで中オモリを沈めたらハリス分を巻き取り、底から20cm程度を餌木が漂うようにすれば良い。時々鋭くキュッと竿先を煽ってイカを掛ける感じで釣ればいい。マメに底立ちを取り直すことも大切だ。

 

出船は午後12時30分。ほぼ定刻に桟橋を離れて最初のポイントに向かって走ること約20分。富岡沖らしき場所からスタート。水深は18m前後。私と山田君の釣り座は左舷ミヨシから2番目と3番目に並んで入った。釣り開始から1時間たっても船中誰に竿も曲がらない。乗りの渋い谷間の日に当たってしまったようだ。船長は「潮が全然動かないので乗りは渋いね。餌木も時々は交換してみて下さい」と苦心の操船が続く。

 

午後2時過ぎになってやっと船中でポツリポツリとスミイカが上がり出したが
私と山田君の竿には反応がまったくない。ときどきフグが餌木にアタックして悪戯する場面もあったが、掛からない。私の左隣の方は2時30分頃には3杯目を釣り上げて順調に数を延ばしていた。餌木の色はオレンジベースの2.5号。ほぼ終日餌木の交換をせずに釣っていた感じ。それでも沖上がりまでに5杯を釣って竿頭に。横で釣り方を眺めていたが、特に特殊なテクニックは見当たらない。マメな底立ちの取り直しと適切なタイミングのシャクリだけ。違うとすれば竿の感度とオレンジ餌木の文様だけだと思われる。

 

だが、最後まで私と山田君の竿にはスミイカからのシグナルは訪れなかった。私はスミイカ2回目の初心者である。とはいえ、初体験の際には1杯は乗せているので一応感触は掴んでいると勝手に思っていたのだか、激渋の最悪の日に遭遇してしまったのは仕方ない。後半は八景沖に戻って点々とポイントを移動してくれた船長。とうとう10分ほどサービス残業をしていただいた感じで、午後4時40分に沖揚がりとなった。

 

船中16人ほどの釣り人の中でボウズは半分。その中に私と山田君もいたことは言うまでもない。イカはスミイカに限らず機嫌が悪くなると途端に乗りが渋くなる生き物といえる。「今年はスミイカの当たり年」と言われていても釣れない日もあるのだ。自然相手の釣りだけに厳しい日に当たって初めて考えさせられるもの。次ぎは絶対に釣る、そう誓うしかない。深場に落ちる前に再度餌木シャクリのスミイカ釣りに再度挑戦したいものである。といいつつも、シャコを括り付けたテンヤ釣りも体験してみたいと思う天性の浮気性の私がそこにいる。困ったものである。

 



網代湾内田丸 ボートサビキ五目釣り

 

これまで色々な場所や湾内でボート釣りを経験してきたが、初体験のビギナーを連れて楽しく快適にボート釣り体験をしてもらうのがこれほど大変だったことはない。10月21日は網代湾で5年ぶりのボート釣りを敢行した。同行者は某マスコミ飲み会で知り合った出版プロデューサーの安恒さんである。これまで堤防釣りや乗合船の経験はあるのだが、手漕ぎのボート釣りは初体験。私が誘って楽しい体験をしてもらおうと思ったのだが、これが真逆になってしまった。申し訳ない思いで一杯である。

 

安恒さんは別宅を網代に持っているため釣行の数日前に現地入り。前日も堤防釣りを兼ねて現地の釣果情報を調査していたという。午前7時に待ち合わせてギリギリに到着した私が支度を整えて出航準備が完了したのは20分後とのんびりした進行だが、これがボート釣りの良い所。平日の金曜日だが前日に内田丸に電話を入れて、念のため予約を入れておいた。基本的に出航時間は自由。もちろん、帰港時間も最終着岸=午後3時を遵守すればその前に上がっても問題はない。

 

それが3時間以上も早く港に戻ることになるとは出航の時にはつゆも思わなかった。ここ網代湾でのボート釣りは基本的にアンカーを使わない。それは水深が深く、アンカーを投入するにもロープが50m以上必要になる。

 

それが5年振りに行ってみると「カワハギを狙うならイケスの脇にアンカーを入れて係留は絶対に禁止だから」と言われてビックリ。これまで空のイケスなら係留ロープで固定するのは暗黙の了解となっていたはず。それがダメというのは想定外の規約だ。時代が変われば規則やルールが変わることはある。だが、空のイケス、つまりイケスの枠組みしかない鉄のパイプに係留ロープを括れないのは理解できない。ボート店主の話では「マナーやルールを無視する無法者がいるので仕方ないんです」とのこと。確かに、昔はイケスの上に被せてある網を破ってマダイの養殖イケスの中に餌のついた仕掛けを入れて釣りをしたという、窃盗罪を実行した釣り人がいたという。冗談にしてもそれは釣り人ではなく犯罪者だ。マナー以前の問題である。

 

とにかく、カワハギ釣りで30mのアンカーロープを出し入れするのは辛いと考えて、内田丸専用の6個のブイのひとつに係留することに。カワハギを寄せるためにまずはアミコマセでサビキ釣りをすることにした。だが、オレンジ色のブイには貝類が密集して付着しているためロープを括るのに一苦労。慣れていれば簡単なのだが、当日は沖からのウネリがあり、手かぎ棒をうまくかけられずに時間がかかってしまった。凪なら簡単に括れると思うのだが、5年振りの網代湾は安直には釣りをさせてくれない。

 

やっと括り付けてボートが安定した所で釣りを開始。時計の針はすでに8時を回っていた。潮回りは中潮。午前8時47分が満潮だから潮変わりが近い。早速安恒さんのタックルと仕掛けを準備してサビキ仕掛けを投入。不意の大物がヒットしても切られないようにハリス4号のサビキを使った。オモリは30号。水深は仕掛けの長さを考えても約33m。私は軟調竿に両軸リールの組み合せで、ハリス2号のサバ皮サビキを選んだ。どんな潮にも対応してくれるサバ皮を愛用しているからだ。

 

東寄りの北風は弱いのだが、沖からのウネリは予想外に高く、ヌタ〜と大きくボートを浮き上がらせる。それでもなんとか2投目に大きく竿先が曲がったので慎重に巻き上げると海面に顔を見せたのは白っぽい魚体のウスバハギだ。鋭い突っ込みをかわして安恒さんのタモ入れで無事に取り込みに成功。写真撮影もしてもらい、感謝! 

 

ところが、これが最後になるとは。コマセにアミノ酸が入った集魚剤&増量剤を混入してたっぷりのアミコマセを準備したのだが、ウネリによるボートの揺れに勝てずにとうとう船酔いならぬボート酔いに襲われてしまい、結局午前11時20分には竿を畳んで港に漕ぎ帰った。言い訳がましいのだが、釣りをしていてアタリが何もない時間が長いのは辛い。釣れないとボートの揺れをいつも以上に感じてしまう。外道のスズメダイやネンブツダイすら針に掛からないのだからやる気は失せる。

 

港に上がってからボート店主の話では「サビキ釣りではハリスが短いためウネリがある日は魚が警戒心を強めて掛からない。ビシ仕掛けでハリスを3m以上に長くすればなんかしら釣れたはず。マダイ狙いの人はハリス6m以上だから」という。安恒さんはオキアミを持参していたが、ハリスの長いビシ仕掛けに交換する余裕もなかった。残念だが、事前の準備不足と情報確認ができていなかったということだろう。5年近くもご無沙汰していた網代湾からは厳しい試練を与えられた感じだ。「前日は2kgサイズのマダイ3匹も釣ってきた人がいたよ。やっばり同じ場所に通わないとね」と痛いところを突かれた感じ。私も10年以上前は水深56m程度で釣友とオニカサゴやアマダイを釣ったものだった。それは凪の日の流し釣りの話。

 

唯一の救いは持ち帰ったウスバハギの刺し身が予想以上に旨かったこと。肝もしっかりと入っていて、カワハギと同等の味わいを堪能できた。しかも3日目でも刺し身が食べられたのは驚き。ただ肝和えは2日目までにした方が良い。初体験のウスバハギは侮れない味覚の持ち主である。

 




小田原早川港平安丸 ヤリイカ釣り

 

今年になってから釣りたてのヤリイカを食べていないなと思って数週間前から船宿の釣果情報を色々とネットで眺めているとどうやら城ヶ島方面より小田原沖〜初島沖の方が数が出ていると判断。行くなら小田原だろうと決めて出掛けたのが10月10日の3連休最終日となった。前日は南西強風で天候も雨というのに乗合船は出ていた。それでもスソで7杯前後は釣れていたので、いつもの平安丸に電話を入れて一応出船の確認をしたところ、「出ますよ。出船は6時10分ですから」と言われてビックリ。HPでは午前6時30分が出航時間なのだが、案外HP情報というのはあまり当てにならないと思った。

 

当日は雨はないものの北東風で肌寒い陽気。それでもすでに日の出前から港の駐車場は混雑していた。午前5時10分に港に到着して受け付けを済ませて乗り込むともう支度に余念のないイカ釣りオヤジが数人も。安定した釣果が出ていればそれも当然だろうと思ったが、私は約1年ぶりのヤリイカ釣りだから不安が一杯。もちろん、これまで何度もヤリイカ釣りには訪れているが、11cmのイカヅノを7本も投入器にいれてから120号のオモリを投げ込むのは久しぶり。うまく仕掛けを投入できるか否かも不安が過る。と同時に両隣の釣り客にオマツリなどで迷惑をかけないようにと一応朝の挨拶をして支度にとり掛かった。

 

私のタックルは1.8mの安価なヤリイカ竿にシマノ製小型電動リール。ただし、型はどちらも古い。道糸はPE5号で最近のイカ釣り用としてはやや太い。だが、水深はまだそれほど深くないから大丈夫だろうと甘く考えたのが最初のしくじりだった。ヤリイカは基本的に海底付近を遊泳する。だから、一番速く仕掛けを海底に送り込んだものが最初にイカの乗りを得ることができる。リールは古いは道糸は太いはでは、戦力的に辛い。それでも欲張った釣果を期待しなければ何とかなるだろう釣りを始めたのが午前7時50分頃。港からは約30分前後で真鶴沖に到着したものの、イカの群れを探索しながら最初の投入合図が出たのがその時間だったと記憶している。およそ10分は走り回った感じだった。

 

無事に投入出来た直後にイカらしき乗りを感じたのだが、どうやらそれは15号の中オモリと潮流の押され具合で一瞬「乗った」と思っただけ。1年振りのヤリイカ釣りはそんなに甘くなかったのだ。イカの乗りを感じる感覚すら忘れていて、クンクン、という繊細な乗りを感じ取れるほど熟練した腕を持ち合わせてはいない。北東風は想定よりやや強く海はウネリを伴って船は揺れる。それは想定内だが、乗りが渋いとシャクリに神経を使う。スルメイカのように大きく強くシャクレば良いというものではない。オモリ着底直後は少しだけ糸フケを出して仕掛けを弛ませてから道糸を張る。活性の高い日はそれだけで乗ってくるのだが、当日は上潮が速くトモ方向に流され、底ダチを2回ほど取り直さないと着底が確認できないことが多かった。仕掛けの回収時にオマツリが多発したことは言うまでもない。

 

それでも左隣の須藤さん(綾瀬市)はソフトなシャクリと巻き落としを交えて乗りを捉え、ポツリポツリながら乗せている。途中仕掛けをすべて交換すると一気にイカの乗りが増えたようだ。時には3点掛けもあり、足元のタルにはヤリイカの姿が少しずつ増え始めた。一方、私はというとイカの乗りが分からず苦戦が続く。確実に乗った、と思って巻き上げてもイカの姿はない。ツノに墨跡やヌルがベットリということが数回続いて、今日はついてないなぁ、とボヤキつつ仕掛けを回収すると、ツノが1本なくなっている。これは結び方が雑なため外れてしまったということ。実は最初の投入直後にサバが掛かり、その際に結びが弱っていたのかもしれないが、すべてにサバが掛かったわけではないのだから自分のハリスと幹糸との結び方が甘かったということ。それも1回や2回ではなく、沖上がりまでに4回もあった。イカヅノと浮きスッテの消耗はバカにならない。

 

そんなことを繰り返しつつ、やっと当日の1杯取り込んだのがなんと午前11時少し前である。とりあえず、ボウズはなくなったがそのイカのサイズが極端に小さくて情けなくなった。まるでマルイカのミニサイズのようだからだ。まぁそれでも初物だから気分は悪くない。この時期は小さいメスイカが旨いのだからと自分で慰めていた。周囲では水深130m前後でポツリポツリと数を増やしているようだが、私の仕掛けにはなかなか乗ってこない。たまに「乗った」と思って電動で巻き上げてくるとバレている。ツノにイカ墨がべっとりということは何回もあったが、難しい釣りに頭を悩ませていると、ついに数年振りの船酔い襲われてしまった。北東風のウネリ程度で酔ったことはなかったのだが、前夜からの睡眠不足が祟ったようで、気力が萎える。

 

途中でイカヅノの交換なども考えたが、辞めた。理由は自分のリールが古いためかオモリ着底が極端に遅いのだ。右隣の釣り人が着底した時にはまだ85mのカウンター表示というからどうしようもない。須藤さんと比較しても8秒は遅い。イカの乗りが悪いのは自分の仕掛けや誘い方が悪いだけでなく、仕掛けの着底が周囲の人より遅過ぎるからに違いない。そう考えると、もうどうにも元気が生まれない。なんとか2杯目を釣り上げてからは「ヤリイカはもう辞めようか」とさえ思ったほど。実は久しぶりの船酔いが辛かっただけ。(笑)

 

結局、午後2時5分に沖上がりの合図。私は船中スソの2杯に終わった。だが、巻き落としを含めて知っている誘いはすべて繰り出して頑張ったつもりだ。その貧果を素直に受け止めるしかない。要するに、修行が足りないのだ。この時期のヤリイカは低活性になると非常に乗りが分かりにくく、難しくなる。それを再認識しただけでも良い教訓になった。ハリスの結びからもう一度出直す必要がありそうだ。

 

そんな私の悲惨の状況を見かねて須藤さんからお裾分けを頂いてしまった。しかも5杯も、である。美味で貴重なヤリイカを5杯も頂きまして、有り難う御座いました。感謝感謝で涙が出そうになった。また、今度平安丸でお会いできましたら改めてお礼を申し上げます。ヤリイカの刺し身は実は当日よりは2〜3日目が甘みが増して絶品だ。ワサビ醤油と生姜醤油の2通りで食べると飽きがこないので大量に食べられることを報告して不漁の釣行記を締めくくろう。

 




金田湾つりの浜浦 ボートカワハギ釣り

 

今年はなかなか天候が安定しない。度重なる台風の襲来と同時に秋雨前線の執拗な降雨などで釣りに出掛けるタイミングを予定できない。やっとの思いで晴れ間が出そうだというので9月27日に単独で金田湾のつりの浜浦にカワハギ釣りに出掛けた。平日ならポイントまで曳航してくれるため釣り開始までの時間を短縮できるだろうと考えて結局浜浦に到着したのは午前7時30分頃。速攻で受け付けをすませて支度をしてからボートに乗り込むと曳航の船外機が海岸近くに戻ってきた。少しだけ沖に漕ぎ出して曳航してもらう。カワハギのポイントは金田漁港を通り越して雨ヶ崎方面の少し手前にある定置網の周辺。私がポイントに到着した時にはすでに数隻のボートが浮かんでいた。漕ぎ出しの時間は午前6時30分からだというから地元のボート釣りファンはたぶん相当早くから来ているに違いない。それが証拠に浜浦ボート店の隣の駐車場は私が到着した時点ですでに満車であった。

 

さて、係留ロープが解かれて船長に海底の様子を聞くと「砂地に根が点在しています。周辺を丹念に探して下さい」とのこと。周囲の先釣ボートに近づきすぎないようにアンカーを落とす。仕掛けを投入すると水深は8m弱。冷凍アサリを3本針に付けて釣り開始。時計の針は午前8時を少し回っていた。参考までに当日の潮は中潮。午前8時30分に干潮となり、その後は午後3時過ぎに満潮になる。つまり、釣り開始の時間は潮止まりの直前といった感じで、エサ盗りの雑魚も少ない。

 

とはいえ、付けたアサリがそのまま戻ってくる時間が長い。これはどうやらポイントを外してしまったと考えて、潮変わり前に一度アンカーを上げてポイントを探索することにした。方法は簡単だ。弱い東風のためノーアンカーの流し釣りで岩礁帯となる
場所を探せば良い。周囲のボートにはくれぐれも注意を払い、エサが一気に取られてなくなるカワハギポイントを探すこと10分ほど。水深7.5m前後で3本針のエサが10秒足らずでなくなった。そこがポイントに違いないと再度風向きを考えて風上方向に漕ぎ戻ってアンカーを入れると、ドンピシャとまではいかないがまずまずの根廻りに落ち着いた。基本的に18mのアンカーロープはすべて出し切ってボート姿勢が安定してから仕掛けを投入して少し待つとコツコツ、ググッと生体反応が出た。これがカワハギか否かは釣り上げてみないことには分からない。

 

最初の1匹は9時10分頃に釣れてホッと胸を撫で下ろした。全長24cm級の良型だ。尾びれ中央が千切られていたのが気になったが、肝はパンパン。好ポイントに入ったことを証明できたのは次ぎのアタリがすぐに訪れたからだ。オモリが着底してすぐに1mほど巻き上げてから竿を上下に振りながら少しずつ海底近くまで落とし込んで行く。道糸のテンションを瞬間的に抜いた。その直後に聞き合わせると、カワハギ特有のガツガツ、ググッと引き込んだのでリールを巻きながら合わせつつ竿を上へ持ち上げる。間違いなく、良型のカワハギだ。慎重に巻き上げると1匹目よりも少しサイズが大きい本命をキャッチ。撮影をしたあとすぐに付けエサを装餌して再投入する。

 

私の好きな釣り方は前述した通りの方法。カワハギを一度浮かせてからエサが落ちてくるのを追わせてから最後に口を下に向けさせて針にかけるスタイルだ。ただし、アワセのタイミングが上手く合わないとバレることもある。こうした上に浮かせる方法で釣るためか徐々にカワハギが浮いてきて一番上の針に掛かるようになってきた。活性が高い時間帯にはこれでも掛かるが、技法の引き出しが少ないのが私の難点。

 

午前10時30分頃まではこの釣り方で数を稼げたが、時々ワッペンサイズが一気に集まってきた集中的に餌に襲いかかると、3本の餌はひとたまりもない。不思議なことに小さい個体ほど下の針に掛かる。嬉しかったのはベラやトラギスといったゲストが非常に少ないこと。今回ベラが掛かってきたのは1回だけ。キタマクラもゼロだから針交換が少なくてすむ。エサの消耗はワッペンが増え始めてから早くなったが、粘っていると20cm弱のそこそこサイズもポツポツ釣れるので場所が移動しにくい。

 

当日は天候が晴れてきて暑く真夏の用な積乱雲が散見され、少し休もうと置竿にして底から10cmほど巻き上げて待っていたらコンコンコンと穂先を叩くので巻き上げてみると、ワッペンが釣れた。カワハギを置竿釣法で釣ったのは初めてである。

午後12時30分頃まで粘ったが、ついに超ミニワッペンが釣れてきた所でカワハギ釣りを断念。まだアサリは残っていたが、ボート上げ下ろし場の近くの浅瀬でイイダコを釣ってみようと考えたからだ。アンカーを上げて東風を利用して金田漁港方向に流されつつ、イイダコ用のタコテンヤを落としてみたが、潮の流れが早くテンヤが落ち着かない。着岸する海岸の真沖水深5m前後の所でアンカーを入れてじっくりとテンヤをこずいて誘ってみたが、結局1杯も釣れずに午後2時15分に竿を畳んだ。

 

帰路は運良く船外機に1隻を係留して帰る途中に遭遇。本来帰路は自力で漕ぎ戻ることになっているのだが、拾ってもらった感じで楽ができた。基本的に午後3時までに着岸することになっているので少し早めに戻ることができた。女将さんに「25cm級の良型も釣れるけどそろそろワッペンが増えてきましたね」と問いかけると「その日によって違うのよ。良い日は大きいのばかりということもあって型狙いだけに絞るのは難しい」とのこと。また、イイダコも「上手い人は7杯ほど釣ってきましたよ」という。ただ、全体的にイイダコはまだ時期が少し早いのかもしれない。

 

自宅に戻って魚を並べてみると、カワハギだけで11匹、ゲストはアジが2匹。リリースのミニワッペンは1匹だけ。最大サイズは全長24cmあった。ボート釣りのカワハギで10匹以上釣ったのは数年振りのこと。満足感は自分で探し当てたポイントで数釣れたという点にある。これがボート釣り最大の醍醐味なのである。因に平日のレンタル代は一人乗りで3600円。Pも無料。氷は100円。これから10月に入るとワッペンも増えてくるがアタリが多くなり腕の差が出るようになるが、数釣りが楽しめることは間違いない。
 




鴨居大室港五郎丸 午前タチウオ釣り

 

8月下旬頃から続けざまに日本列島に襲来する台風の合間を縫って釣行計画を練ることが多い今月。9月17日はシルバーウィークの初日の土曜日だが、遠く台湾には台風16号が進行中だった。それでも東京湾にはほとんど影響がなく天気も朝のうちは曇天だが、午前9時前には晴れ模様で気温もグングン高くなり、熱中症対策も考えなくてはならないほどに。風もなく海は凪ぎ。船が停止すると灼熱地獄に近い状態になる。半日でも1リッターの飲物は必携だ。

 

当日、足を運んだのは鴨居大室港の五郎丸。狙いは好調が続くタチウオだ。午後から仕事が入っていたので短時間でサクッと楽しめる午前船に乗り込んだのはいつものこと。型の良い本命を4〜5本釣れれば良いだろうと軽く考えて午前6時15分に到着すると、既に数人の釣り客が乗り込み支度を始めている。私は右舷ミヨシに釣り座を構えた。船長に「今日は凪だから揺れませんよね」と安心を確かめるように聞くと「昼までは大丈夫でしょう」と言われつつも「ミヨシ2番目でいいです」と釣り座を決定。電動リールを使う関係で電源が取れる場所ならどこでも良かったのだが、魚の取り込みのしやすい2番目が正解。一番舳先に近いミヨシは船の設計上足場が狭く競り上がっていて窮屈感があるため、私はいつもは避けるようにしている。海面の位置も遠いので取り込みも面倒だ。

 

出船時刻より1時間以上早く到着したので船上で軽く食事を済ませて、タックルの準備に取りかかる。当日は PE2号を200m巻いた超小型電動リールに1.8mの軟調子ゲームロッドの組み合せ。使用するオモリはPE2号の場合、60号と決められている。仕掛けは片天秤に6号ハリス2m1本針の市販仕掛けをセットした。チモトに編み込みが施されたダイワ製のもの。補強パイブは1.5cm程度。ハリはこの時期としてはやや小さい1/0。船長に尋ねると「このサイズだと飲まれるかもね。もう1サイズ大きい方が良いよ」と言われたが、無精者の私はとりあえずそのまま使ってみた。

 

定刻通り午前7時30分に河岸払いすると、ゆっくりとしたスピードで約20分ほど走り観音崎沖に到着。水深75m前後で釣り開始となった。船長の指示ダナは底から10〜20も探って下さいとのこと。周囲にはいつも通りのタチウオ船団が形成されていた。ざっと20隻以上の釣船が集結している感じだ。

 

当日の潮は大潮で干潮が午前11時20分頃だから実釣時間は下げ潮を釣ることになる。東京湾の大潮の下げ潮が速いことは知られている。案の定、ミヨシの釣り座からトモ側へ45度に近い角度で勢いよく流され、釣りにくい時間帯が多かった。それでも、タチウオからのアタリは指示ダナ近くでググッと押え込みがあるとほぼ次の瞬間にガツんと針掛りする高活性が気持ちいい。この調子で釣り開始から10分前後の1本目に続き、20分後には2本目と気分の良いタチウオ釣りが続けられた。型は指3本クラスが標準だが、引き込みが楽しめるという点では、満足感がある。1本だけ全長94cmが釣れたのは嬉しかった。

 

ところが、午前9時頃に突然道糸のテンションが消えて高切れが発生。道糸が斜めに入り、活性の高いタチウオが道糸に噛み付いた可能性が高い。やく40m近い道糸とオモリと天秤、仕掛けが海の藻屑と消えた。この高切れはタチウオ釣りでは半日で1回は必ずあると考えた方がいい。40mのPEラインの損失は大きいが、今回はそのあとにもう1回訪れた。右隣に座っていた練馬区からきた赤沢さんが私の道糸に絡みつつタチウオが上がってきた。取り込みの次の瞬間にテンションが掛かった道糸にタチウオの歯が触れた瞬間にスパッと切れた。再度30m近くの道糸が東京湾の海中に消え失せた。ただ、こうしたハプニングはお互い様なのである。自分もいつ逆の立場になるか分からない。仕掛けの絡みが道糸に干渉した場合はかなりの確率で切れると思って間違いない。それだけタチウオの歯は鋭いということだ。

 

気を取り直して再度片天秤とオモリを赤沢さんからお借りして釣りを続行できたことは有り難い。この場を借りてお礼申し上げます。その後、珍しく全長60cm足らずのミニサイズが釣れたので即刻リリース。その頃になるとアタリが減り、少ないアタリもなかなか針に掛けられず、いつもの難しいタチウオ釣りになった。ポイントも走水沖に移動した。

 

その時間帯で難しいのは、アタリがあってもなかなか食い込みアタリがなく、確実に針掛かりさせることができないこと。そのまま上へ上へと40cm前後のしゃくりを繰り返していると、グッと突っ込んだ直後にガツッと竿を煽って合わせると、電動リールのスイッチを入れて巻き始めた途端にハリスが切られてしまうこともあった。これは針が飲み込まれてハリスが切られてしまう現象だ。これはアタリがあってから合わせるタイミングが遅い場合に起きることが多い。あるいは針が小さいために起こることもある。

 

参考までに私のサバ短冊の装餌方法は2回の縫い指しで垂らしを少なくする方法を好んで付ける。理由は針掛りを早期に引き出し、勝負を速くしたいからだ。垂らしが長いと、垂らした部分だけをかじって逃げる個体もいる。活性が高い時間帯には少ないが、少しでも低活性になったら針サイズを大きくしてエサの垂らしを少なくする方法が得策といえる。

 

船長から「残り5分で上がって行きますから入れ替える人は最後にやって下さい」というアナウンスが流れてから最後に1本を釣り上げられたのは嬉しかった。沖上がりは11時35分。私は10本を釣り上げていたのだが、クーラーBOXの中では正確に数えていなくて8本と船長に申告したが、自宅に戻って写真撮影のために古新聞紙の上に並べたら10本釣っていたことに気付いた。半日船で10本釣れれば満足である。掛けた瞬間の突っ込みも楽しめた。練馬区の赤沢さんはタチウオ釣り2回目で8本も釣り上げていた。これには驚きである。

 

タチウオはウロコがなく、内臓も少ないため調理が比較的簡単。当日と翌日は1本ずつ刺し身にして、残りは塩焼きとバター焼きで2日続けたが、味覚は最高に美味。刺し身は2日目の個体でも旨かった。近所の魚好きの人に5本をもらっていただいたのは言うまでもない。流石に家族2人で10本は食べきれないからだ。タチウオの保存料理を一度研究しておきたいものである。

 





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