葉山あぶずり港 鈴木ボートシロギス五目釣り

 

紫陽花の花弁が薄紫色に色づき始めた6月初旬、今年の相模湾のシロギスの魚影が2年ぶりに濃くなり始めたということで、釣り部後輩の渡辺さんと葉山あぶずり港の脇にある鈴木ボート店からシロギスのボート釣りに出掛けたのは4日の火曜日。ここは平日だと有料駐車場が1日500円と格安になる。もちろん、ボート店の駐車場も500円ですむから助かる。土日は1500円と高いのだ。

 

午前7時に漕ぎ出してものの5分で水深5.8mの真沖から釣り開始。周囲にも2艇ほどのボートが浮かんでいる。アンカーを投入しているようだったが、我々は南の微風でベタ凪だったのでノーアンカーの完全流し釣りに挑戦。実際、朝の2時間は潮も弱くゆっくりと葉山港の赤灯台寄りに流される程度だった。

 

仕掛けは定番の片天秤にハリス80cm前後の2本針を使用。付け餌はアオイソメ。前日に上州屋で2パックを購入したが、パック売りのため正確なグラム数は不明。しつこくて委員に聞くと「大体ですが、50g程度ですね」と言われ納得。本当は一人60gが理想だが、仕方ないのでこれで我慢。シロギスの場合、カレイ釣りとは異なり針に付ける場合、垂らしは長くても3cmまで。できれば2cm以下で使いたい所。魚の活性が高ければ垂らしが1cm弱でも食ってくるはず。

 

同行してくれた渡辺さんが開始早々に本命、シロギスを釣り上げて嬉しそう。彼はボート釣りは2回目。前回3月下旬に金田湾でカレイを狙った時には水温も低く、活性も低い状態。釣れた来るのはヒトデばかりだったと嘆いていた。それに比べればアタリが出て、20cm強のレギュラーサイズが釣れて嬉しいはずだ。その後もポツポツと釣れるのだが、私がシロギスをやっと釣り上げたのは30分後でしかも14cm程度のミニサイズ。いわゆるピンギスだ。

 

アタリが頻発し始めたのは開始から1時間後ぐらい。私は2本竿でまずシロギスを釣りつつ、外道の小メゴチが掛かったらすぐにでもマゴチ仕掛けを投入するつもりだったが、流し釣りをしているとなかなかメゴチが釣れない。潮と緩い風で少しずつ仕掛けが海底を漂うためかメゴチが掛かりにくいようだ。それでもポツンと掛かることもあり、9時過ぎにはマゴチ仕掛けを投入して、期待に胸を膨らませる。なんども流し釣りでマゴチを釣って聞いてる私に取っては流し釣りができる日には、必ず1匹は釣ってきた経験がある。

 

だが、最初にマゴチを掛けたのは渡辺さんだった。2.7mという長いルアーロッドにスピニングリールの組み合せ。ボート上で2.7mのロッドを操作するのは至難の業だ。という訳ではないのだが、強烈に穂先が曲がったと思った次の瞬間にブチんという感じでラインブレイク。道糸を回収するとリーダーとの結び目近くで切れていた。結びが悪かったか道糸の劣化かどうかは今となっては分からない。一瞬ではあったが、豪快で刺激的なマゴチからの引き味を体験できただけでも幸せだ。次回、流し釣りでマゴチを狙う時には道糸の劣化を当日までに目視確認することはして欲しいもの。できれば、小型両軸リールに1.8m前後の万能ロッドでトライして欲しい。PEは2号100mで充分である。

 

その後も流し釣りをしていると、砂浜海岸近くに近づくとクサフグが掛かるようになる。これが釣れたら漕ぎ戻ることにしている。目標物は葉山港の赤灯台と浄水センターの岸壁に立つ茶色の3階立ての建物を結んだ場所、これより灯台寄りにまで漕ぐのは大変だが、水深5m前後で釣り再開を何度も繰り返すと、必ず10分足らずでシロギスの喰いが良くなる場所=エリアがある。その付近でアンカーを入れてみるという手もあったのだが、アンカーを投入するとどうしてもマゴチに遭遇できる確率が激減する。そのため、涙を飲んでノーアンカーを続けた。

 

当日の潮変わりは午前11時36分に干潮。その後、上げ潮に変わる。大潮の最終日だったことは後で分かった。それにしては潮流が速くなくて、釣り易かったことは助かった。時々水深3mほどの浅場で良型がかかることがあり、渡辺さんも当日の最大サイズをその浅い場所で掛けている。後検寸で全長26cmのヒジタタキだ。最後の取り込みにたも網を使ったのが印象的。彼曰く「逃したくなかったから」と正直に語った。それが釣り人のあるべき姿であろう。良いことである。

 

上げ潮に変わってから浅い場所で私も22cmの良型シロギスを掛けてリールを巻いてくると、途中で首を振るような感覚でクンクンと竿先を曲げてくれる。この感触こそがシロギス釣りの楽しい所だ。約2年ぶりに復活した感のある相模湾のボートでのシロギス釣りは、先調子のやや柔軟な竿で釣るのが最高の醍醐味といえる。水深約4m下の海水温度は21度であった。

久しぶりに味わったシロギスの天ぷらはフワッ、サクっとした淡白な白身魚でいくらでも食べられる。抹茶塩か粗めの岩塩を掛けて食べるとビールのツマミには最高である。良型は昆布締めと刺し身で食したが、これも絶品。酒好きには日本酒が進んでしまうことだろう。

 

午後2時には着岸。風は弱かったが、鈴木ボート店では基本的に2時には着岸すること。正味7時間弱の釣りを凪の海で満喫できたのは運が良かった。釣果は私がシロギス17匹にゲストのキュウセンベラ(雄)1匹。渡辺さんはビッグな26cmを筆頭に20匹以上釣った。数的には少し不満だが、調理の手間ひまを考えればこれで充分だ。

今回はボート釣りの決算報告。ボート代金は2人乗り3800円。有料駐車場代1台1日500円、アオイソメは一人50gで約500円。一人当たりの出費は2900円。平日ならではのリーズナブルな釣りとなった。

 




京急大津港石田丸 ボートアジ釣り

 

1年間の中で最も海が穏やかになる5月下旬の27日、釣り部後輩の斉藤さんと京急大津港の石田丸から手漕ぎボートでアジ釣りを楽しんだ。運良く、当日の天候は晴れで極弱い南東風が吹く程度。当然朝の海はベタ凪でポイントまで漕ぐのも楽だった。午前7時に漕ぎ出して最初のポイントはガレ場根の少し手前の水深25mで釣り開始。時計の針は午前7時30分になっていた。コンクリートブロックのアンカーは40mあり、安心できる。重さも充分あり、午前10時過ぎからの下げ潮でも問題はなさそうだ。

 

仕掛けはサビキ。私はどんな潮でも信頼できるサバ皮を使ってみた。1本目の1.8mの竿にはハヤブサ製の「マイボートサビキ」を使った。サバ皮オーロラが4本針、下2本は空針にサバの切り身を装餌した。この時期はたまにタチウオが食ってくるという情報があったからだ。もう1本の1.65mの竿にはまるふじ製の伝承サビキ、金袖9号にサバ皮をあしらったモノ。ハリス2号12cmの幹糸4号に前述仕掛け同様にオモリ30号を付けて水深25m下まで下ろして、タナは底から1〜2m前後でアタリを待つスタイル。

 

一方、斉藤さんは「コレしかないんで」と持ち出したのがハヤブサ製の夜光スキンサビキである。ハリス2号の全長1.75m6本針。だが、この仕掛けが当日の大津沖のアジには最適だったようだ。少なくとも私のサバ皮系のサビキよりも圧倒的にアタリが多く、当然釣果も格段に差がついた。潮が濁っているとはいえ、使っていた竿が硬めのカワハギ竿だから驚く。というのも、微細なアタリに対して口の弱いアジが掛かれば弾いてしまい、バレが多いだろうと考えたら大間違い。しっかりと針に掛かり、小型ではあるが全長20cm前後のアジをポツリポツリでもコンスタントに取り込んでいるではないか。

 

確かに、時々バレることもあったが、私が1匹を釣る間に斉藤さんは4匹というペースで釣り続けている。夜光スキンはライトグリーンで発光する目立つ仕掛けだが、当日のアジは不思議と光りモノが好きだったようだ。ただ、6本針に2匹のアジが掛かることはなく、すべて1匹ずつというペース。私も同じだが、サビキ仕掛けの釣りの場合、アジの群れがコマセに寄ってくればバリバリっと多点掛けできるのが醍醐味のはず。それが単発では、ポイントが微妙にズレているのかも。

 

ということで、潮変わりとなる午前10時には再度ボート店から頂いた略地図を頼りに移動をする。風と緩い潮のためにアンカーを入れた場所からどうしても流される。アンカーロープは40mだが、全部ロープが張ると思い通りのポイントに入ってくれない。それでも、単発ながらアジは釣れてくる。一時的にはアタリが連続した時間帯もあったが、2匹で掛かることは皆無だった。それ以上に不思議に感じたのがタチウオか根魚狙いで海底近くに落としていたサバ切り身にもアジが釣れたこと。決してアジの活性が低い訳ではない。しかも、こともあろうに、餌もサビキも付いていない空針に掛かったアジもいた。オレンジ色のビーズ玉に誘われたのか、それとも潮の流れでアミコマセが漂って間違って食ったのか、理解できない現象も起きた。

 

昼前から少しずつ強まってきた南東風を考えて少し岸寄りの丸根付近に移動。ここでもポツンポツンと忘れた頃にアジは釣れるが、ゲストも増えた。フグだ。マフグらしきが立て続けに3匹掛かったのも夜光スキンの斉藤さんの仕掛けだった。フグの調理師免許を持たない彼は悔しい気持ちをぐっと抑えてリリース。その後はカタクチイワシがバリバリって多点掛けに掛かり、スワっ「格好の生き餌だ」ということで端物竿を出した。私も1匹元気の良いイワシを頂き、逆転満塁ホームランを狙ったのだが、自然界はそんなに甘くない。弱るのが速いカタクチイワシでは10分も経たないうちに死に体となり、仕掛けを回収すれば餌だけが外れて空針状態に。

 

アミコマセは1人1kgサイズを1個。これに集魚剤+増量剤となる「波止の鬼 アジの巻」を一袋の4分3程度投入して掻き混ぜる。これを入れると量が2倍に増えると同時に解凍することで汁気が発生するのだが、それをすべて吸い込んでくる。そのためかコマセカゴ(サブマリンタイプ)に入れ込む際にベタつかず入れ易い。これは何かと便利である。確か価格的にも300円以下なので助かる。釣具のポイントで購入可能。

 

結局、風が強まり始めた午後1時30分、コマセもすべて使い切った所で沖上がりに。帰りは逆風なので時間は掛かったが、正味25分で着岸できた。このエリアでは南東風は波立つことがないためウネリは出ない。ただ吹き始めたら港近くにポイントを移動して、すぐにでも撤収できる態勢を整えておこう。ボート釣りは安全第一だからだ。

 

斉藤さんの全釣果は27匹。すべてアジだった。私の釣果はと言えば最後の仕掛け回収で針掛かりしていた1匹を加えても7匹という貧果。夜光スキンサビキに完敗した感じである。もうひとつ理由があるとすれば、硬いカワハギ竿での弛ませ釣り。手に竿を持ち、マメに底立ちを取り直しつつ、仕掛けを弛ませてゼロテンションで待ったりと工夫を最後まで繰り返していた彼の完全なる勝利といえる。もし、同じ仕掛けがあれば私も当然仕掛けを交換して使っていたに違いない。教訓としていえることは、仕掛けの種類は多彩に準備しておくこと。なお、サバの身餌で釣れたのはアジ1匹のみ。海底25m下の海水温度は19度だった。

 

最後に当日に掛かった釣り経費はボート代4500円(2人乗り)と2個の1kgブロックのアミコマセ900円。一人当たりの料金は2700円。駐車場代は無料。半日乗合船の約半分である。自分で探し当てたポイントでもし爆釣となればこんな嬉しいことはない。ただし、今回のようにうまくアジの巣を直撃できなければ貧果となる。それもまたボート釣りの楽しみでもあるのだ。大津港沖でタチウオが釣れる季節に再度挑戦したい。

 




京急大津港小川丸 午前ビシアジ釣り

 

フェイスブックで釣り仲間となった国分寺市の伊東さんと約1年振りの沖釣りを楽しんだのが5月18日の土曜日。普段は過酷なブラック企業(笑)でハードな設計の仕事を海外でも勤務する彼から京急大津港の小川丸でビシアジ釣りをするのでぜひご一緒に、というお誘いを断ることなどできません。

 

運良く、当日は風も弱い凪ぎ模様の晴れ。ただし、大潮の下げ潮時間が午前中。つまり、速い潮に悩まされる可能性が高いということ。午前7時15分の定刻より5分だけ早く港を離れて、ここ数日順調に型の良いアジが数釣れている観音崎に帆を向けた。約20分足らずで最初のポイントに到着して、水深53mで釣り開始に。

 

130号ビシを海底に沈めて指示ダナ3mでアタリを待つと、いきなり私の竿にグングンという良型アジらしき引き込みがあり、初の1匹目だから慎重に巻き上げてくると、幸先よく30cmオーバーが釣れ上がった。船中最初の1匹目だったらしく船長は「型は見れましたから」とアナウンスしてくれた。

 

ところが、不思議なことに群れからはぐれたアジだったようで後が続かない。船中で他の誰もがノーヒット。それが30分も続けばさすがに船長も痺れを切らすのも当然だろう。10分以上のポイント移動で観音崎から少し千葉県寄りまで群れを探して移動してくれた。

 

今度は水深33m前後と浅くなったが、潮が速く、130号のビシがトモ方向へガンガン流される。ビシが着底してから2回ほどタナを取り直すと、グングンと重量感のある強い突っ込みで巻き上げてくると、まるでサバのようなビッグサイズのアジが釣れ始まった。さっきまでの食いしぶりが嘘のような入れ食いタイムが始まった。型は目測でも軽く30cmオーバーが大半。抜き上げる時にタモで掬いたくなるサイズが多く、緊張感が高まる。

 

左隣の釣り座で令和初のビシ釣りに真剣モードの伊東さんもバリバリモードを満喫しつつ、良型アジを強引に抜き上げている。時々、40cm近いサバとダブルで釣れてくるので焦りまくりの場面も。エイヤっと抜き上げた瞬間にバチャッと外れたのはサバ。アジが確保できれば良いでしょう。そんな時間は長くは続かない。アタリがあって電動リールで巻き上げてきても途中で外れていたり、速い潮のため仕掛けのオマツリがあり、針外れのケースが何度もある。絡んだ仕掛けは速攻で切り捨てて、すぐに交換した方が良い。

そうした状況での打開策は仕掛けを交換してハリス3号2本針にすること。2号ハリスよりもヨレが少なくなり、抜きあげ時の不安感が少なくなる。魚を海面で遊ばせることなく、気持ちよく抜き上げれば良いのだ。タモを使うという手もあるが、手返しの点や仕掛けの絡みが増えるので、私はタモは使わないことにしている。アジの上顎の硬い所に針を掛けられれば強引に抜き上げてもバレることは少ない。というより、実際はタモ網の目に針が刺さるのがイヤなだけ。入れ食い状態が続いているなら思い切りよく、抜き上げる方が楽しいではないか、って勝手に思っている。

 

そんな高活性の時間もそんなに続かないもの。潮変わりとなる午前11時前にはアタリも途絶えて、何をやってもアタリも出ない。これがコマセ釣りの宿命だ。午前11時15分に沖上がりに。18号船の船中トップは伊東さんの浸り隣=左舷トモに座った調布市の川島さんが21匹。伊東さんはアジだけで14匹、私は11匹。ゲストの良型のマサバは3匹、それに沖メバルも1匹。

 

午前船の釣果としては決して悪くない。数ではなく、アジの型が素晴らしく大きいから満足感が高く、久しぶりのマサバも全長38cmとビッグだったのが何より嬉しい。因に当日の付け餌は船宿支給の赤タンのみ。

 

左舷トモの川島さんはアジ釣り歴8年ながら21匹の竿頭だから素晴らしい。5〜6月の初夏は産卵時期でアジが最も美味しくなるシーズンだ。まして観音崎周辺のブランドアジだけに味覚は天下一品。刺し身、タタキ、塩焼きなどどんな料理でも絶品であることは間違いない。ハリス3号2本針を用意して挑戦して欲しい。

 




サンライク アイランド180振出式パックロッド

 

ここ1カ月で立て続けに所有していた振出式のバックロッドが破損して使い物にならなくなったため、急遽ネットで1.8m程度のパックロッドを物色していた。するとアマゾンから数種類のパックロッドが販売されていたので詳しい内容はチェックせずに衝動的にポチっと。1.8mという長さと2089円という価格に惹かれてボタンを押してしまった。しかも、送料も無料。

 

予定通りの日数でサンライクというメーカーのバックロッドが自宅に届いたのだが、予想以上に硬くて頑丈そう。オオルド釣具のロッドが非常に柔軟だったのとは正反対のロッドに失敗したかもと思ってしまった。

 

だが、決してそんなことはなく剛性が高く、ガイド数も1.8mという長さの割に6個も設置されていて使い易そうと感じた。ただし、ボート釣りのシロギスやアジのサビキ釣りには調子が硬過ぎて、アタリを弾いてしまう感じがした。それでも、オモリ30号前後を背負っても丈夫そうなので安心した。

 

使い方は堤防釣りのチョイ投げがメインになると思うが、ボート釣りでももしかしたらタチウオ釣りに向いているかもしれないとも思った。タチウオの硬い口に掛けて思い切りアワせても穂先に不安はなさそうだからだ。実際に使ってみないと分からないが、6月頃から京急大津沖でタチウオが釣れ始まったら試してみようと思う。強烈な引き込みにも充分対応してくれそうな逸品でありますように。適合するリールはやはり両軸リールになるだろう。

 

その時にはまたボートのタチウオ釣りのリポートをお届けするつもりだ。

 




金沢八景弁天屋 マゴチ釣り

 

GW中はどこへ行っても混雑してサービスも悪く、値段も高くなる傾向がある。ところが、スポーツ報知新聞の船宿謝恩サービスデーは1日船が半額で乗船できるとあって予約の電話を早めにしておいて正解だった。5月6日、金沢八景の弁天屋にマゴチ釣りを釣り部後輩の栗原君と楽しんできた。通常9000円の乗船料が当日は半額の4500円。これは魅力だ。当然当日は片舷11人の満船状態。釣果的にはボウズを覚悟しなければならないが、ゲストにヒラメやコウイカが顔を出すこともあり、お土産の期待は高まる。

 

右舷胴の間に栗原君と並んで座ることができた。電話予約では釣り座までは確保できない。先着順である。今回は電車釣行の栗原君にお願いして釣り座を取ってもらった。当日の風向きは朝から南寄りだから陽が当たるのは左舷側ということをすっかり忘れてしまい、右舷を選んでしまった。決して寒くはなかったが、私はほぼ終日防寒着の上着は脱ぐことはなかった。5月上旬といえども海上で風が吹けばそれなりに寒さを感じるものである。

 

宿の桟橋をほぼ定刻の午前7時15分に離れ、平潟湾をゆっくりと進み、マストを掲げると一気に速度を上げて千葉県エリア=大貫方面へ約30分で走りきり、水深7〜8m前後で釣り開始となった。この時期の付け餌は生きたサイマキエビ。クルマエビの子供である。頭にある角を半分近く折り、口の中から針先を差し込み、頭の上へ抜くのだが、注意したいのは脳みそ部分には絶対に振れないこと。海底近くで元気に泳いでくれないとマゴチは釣れない。

 

釣り方は簡単だ。15号の鋳込み天秤の先にハリス4〜5号1.5mの仕掛けを海底まで沈めたら底上げ1mでアタリを待つだけ。その時に重要なのが正確なタナ取り。竿先ギリギリで道糸を確認したら1mだけ竿先を巻き上げるだけでいい。潮が流れていないと感じたら追加で20cmほど上げておくと良い。生き餌のサイマキエビが海底で時折飛び跳ねる動きが演出できることが大切だ。

 

驚いたのは栗原君が釣り開始の1投目で強烈なアタリを捉えて巻き上げたこと。竿先がグイングインと大きく曲がり、巻き上げる度に何ども海面に穂先が突っ込み、気持ち良いしなりで海面まで浮かせたのが目測で46cm前後の高級魚、ヒラメだった。船中最初の獲物が良型ヒラメだけにたぶん栗原君自身も気分は最高だったに違いない。時計の針はまだ午前8時前だ。

 

だが、その後は船中ポツリポツリとマゴチが上がり出したが、単発で盛り上がりに欠ける感じ。私の竿に違和感が出たのが午前8時10分過ぎ。モタ〜とした重量感で、魚らしい引き込みがない。ゆっくりとリールを巻き上げてみると海面に姿を見せたのは案の定、定番ゲストのスミイカだ、船長の素早いタモ取りで大きなスミイカをキャッチできた。注意したいのはタモで掬い上げたあとは、船内に入れずにジップロックの付いたビニール袋に即座に入れること。想像以上に粘着質の墨を吐くからだ。目の間に親指と人差し指を入れて強く掴めばスミは吐かれない。他のイカと違ってスミイカの墨は後で綺麗に流せるような墨ではないので要注意だ。

 

さて、その後も船長は富津岬周辺を中心に転々とマゴチのポイントを探ってくれた。水深は深くても13m前後だから乗船客が密集していても酷いオマツリをすることは少ない。マメに底ダチを取り直して、餌が海底付近をピョンピョンと跳ねてくれることが格好の誘いになるのだ。

 

そんな誘いを終始マメに掛けていると、午前10時頃にやっと私の竿にもグググっと強い引き込みがあり、慎重にリールを巻いてくると海面に茶色の魚体が表れた。「やった、マゴチだ!」と思った次の瞬間には船長が素早くタモで掬ってくれた。本命キャッチでひと安心。後検寸で全長44cmだった。

 

天候は徐々に風の少ない晴天の凪ぎ模様に。船長はアタリが少ないとみるやすぐにポイントを移動してくれるのだが、アタリは少ない。右舷の釣果を見る限りではゲストのスミイカが多い感じ。ただし、海面でサイマキエビを離してしまうケースも多く、タモ取りの失敗でバレてしまうことも多い。

 

昼過ぎには金沢八景近くの福浦岸壁や幸浦岸壁周辺も探ってくれたようだが船中のアタリはほぼ皆無だった。船長は沖揚がりを少しだけ延長してくれたが、その恩恵は皆無という印象。その周辺はマダコの実績の高い場所だったようだが、運良くタコをキャッチできた人はいなかったようだ。

 

午後2時45分まで粘ったが、当日の船中釣果は0〜6匹。ボウズが出ることは覚悟の釣りだが、1匹でも本命を釣り上げれればラッキーと思うことである。というのは、私は昼過ぎに再度マゴチからの強引な突っ込みを体験したのだが、なんと巻き上げ途中で突然センションが失せて、痛恨のバラシを経験したからだ。基本的に向こうアワセのマゴチ釣りでも食い込みや針掛かりが悪ければ簡単にバレてしまうのだ。掛けるまでは運が大きく左右する釣りだが、掛けてからもバレの多い釣りモノと覚悟した方が良い。

 

マゴチは翌日刺し身で食べたが、上品な白身魚の旨味がジワっと染みでてきて酒が進んだことは言うまでもない。冷蔵庫のチルド室で2日間ほど寝かせてから刺し身にするのも悪くない。ゲストのスミイカは刺し身と翌日のバター炒めが個人的には絶品だと勝手に思い込んでいる。ただ墨だらけになった肝は食べない方が良さそうだ。スミイカの持ち帰り方のひと工夫も大切だと痛感した。

 





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