金沢八景弁天屋 メバル〜カサゴリレー釣り

 

2月17日の金曜日に吹いた春一番がとんだ悪影響を海の中に与えるであろうことを薄々は感じていたが、千葉県市川市から電車で来る釣り部後輩の皆川君に藻エビで釣るエビメバルの楽しさを体験してもらいたくて翌日18日土曜日に金沢八景の弁天屋に乗り込んだ。エビメバルとカサゴのリレー釣りである。前夜には風も収まり、出船可能を宿に電話確認しての釣行となった。朝、7時30分の定刻に桟橋を離れて沖赤灯台の近くまでゆっくりと20分のクルージング。とはいえ、北風がやや吹いていたため船はそこそこ揺れたことは想像するまでもない。

 

最初のポイントは水深約30mで釣り開始。まずはエビメバルから。藻エビを針に軽くチョン掛けに近い感じで刺す。尾羽をハサミで切除して針先を第一節で抜く。この餌付けは結構重要である。藻エビがピンピン跳ねる状態を見てメバルがガガッと食い付いてくる。という想定だったのだが、当日は前日の南西強風で潮が澄み、たぶん水温も急降下したと考えられる。潮が澄むと目の良いメバルは警戒心を強めて日中は餌を捕食しない傾向があるという。女将さんも「南西強風で澄み潮に変わったので食いが悪くなったでしょ。こういう日はカワハギの方が良く釣れるの」という見解だ。

 

それも半端ない強烈な激渋状態が続いた。とにかく、アタリが皆無に等しい。釣り開始から2時間は船中ゼロだったと記憶している。底荒れではなく澄み潮と低水温のダブルパンチでメバルが口を使わないのだ。春一番が吹く前まではトップで30匹以上、スソでも13匹前後は釣れていたのだから難しい魚だ。最後に船長は第二海保まで足を延ばして最後の賭けに出た。

 

すると、到着するや否や、私の左隣に座っていた6歳の片山龍之介君が竿を曲げつつリールを巻いているではないか。彼の仕掛けはサビキ仕掛けだが本命メバルを釣り上げて嬉しそう。写真撮影に協力してもらって有り難うございました。お父さんはなんと全長40cmの大アジを釣り上げて安堵の表情。それまでまともなアタリがなかったためメバル釣り以前の醍醐味を味わえていなかったからだ。それは私も同じだ。水深30m前後で掛かる大アジは右隣の皆川君にもヒット。最初の1匹は海面でバラしてしまったが、2匹目は船長がタモ取りしてくれて、なんとかお土産確保といった感じ。正直私もなんとか大アジを釣りたかったのだが、蚊帳の外に。

 

だが、最後まで諦めない精神は最後に幸運を運んでくれた。新鮮な藻エビに交換して仕掛けを再投入して数分後、グググッと穂先に生体反応が出て少し聞き上げてやるとゴンゴン、ゴンゴンと強く引くではないか。これは大アジか、それともメバルか、と海面を割って姿を見せたのは良型のメバルだった。船長のタモ取りでボウズを逃れてホッとひと安心。船長からも「良かったね、本命釣れたね」と労いの言葉を掛けていただいた。その10分後には、カサゴ釣りへ転戦する合図が出された。時計の針は11時を少し回っていた。

 

カサゴの方はというと、メバルとは異なり活性はそこそこ高く、アタリが出る回数は多かった。多少、根が点在するポイントを潮流ししているため根がかりは必至。オモリの損失を気にしていてはカサゴは釣れない。付け餌はコノシロの短冊で5cm前後の薄皮を針にチョン掛けすればいい。仕掛けの注意点として、下の針はオモリよりも下に来る設定が重要だ。根の凹みに餌を送り込むスタイルが一般的で、カサゴの目前に餌を届ける必要があるからだ。遊泳力のない根魚だたけにマメに底立ちを取り直して、餌がフワフワと漂う感じが最適。オモリが底をトントンする感覚を持ちつつ、わずかに底を切って、再度落とすという釣り方がカサゴには理想だ。ただしオモリが根に貼り付いてロストすることも覚悟しておこう。できれば球形のオモリが根がかりを少しでも減らせると考えている。カワハギ釣りの時に使う丸いオモリである。号数は30号か25号。私は30号を使った。

 

釣れてくるのは平均して18cm前後だが、中には10cm前後とミニサイズも釣れてくる。このミニカサゴはリリースしても海面に浮いてしまい、海底に戻れるケースは少ない。船長も「魚が浮いてしまうと海鳥のエサになるだけだから持って帰って食べて下さい」とアナウンスしていた。リリースできる状態がどうかは足元の水バケツに入れてみて、腹を上にして浮かなければ海底復帰できるケースもある。私は2匹ほどリリースしたが、1匹は海底に戻って行った。

 

カサゴ釣りでのゲストはトラギスが多かった。正式にはクラカケトラギス。この魚、シロギス釣りのゲストにも登場してくるが、天ぷらネタとしては悪くない。だが、数匹のために天ぷらも面倒だろう。白身魚で良く調理する方法にアルミホイルに包んでバターと塩胡椒で味付けしてフライパンで焦げないように焼くと旨いのだ。ホイルの下にタマネギやシメジなどを敷くと焦げ付きが減るので一度お試し荒れ。

 

最後になるが、片山龍之介君の釣りのレベルはとても6歳には見えない。竿の持ち方、リールの巻き方、仕掛けの取り込み方など今年の4月から小学1年生になる男の子の釣りレベルではない。お父さんと一緒にほぼ毎週末釣りにくるというから凄い。話を聞くと「もう釣歴が2年を経過しているかな。将来は村越正海のようになりたい」とのこと。もし、オリンピックに釣競技があれば待ちなくメダル候補の選手になれるだろうと、思った。お父さんの教え方が素晴らしいということは言うまでもない。またどこかの船上でお会いできたら声を掛けて下さい。うみつりネットの防水シールをまた進呈させていただきますので。撮影協力有り難うございました。

 




金沢漁港忠彦丸 午前ビシアジ釣り

 

年間で最も寒くなるこの時期に釣りに行くのはよほどの釣りキチと思われても仕方ないだろう。2月11日土曜日、実は沖の瀬のキンメ釣りに数人の釣り仲間と行く予定にしていたのだが、数人が体調不良と風邪気味でダウン。結局、中止になった。だが、一度釣りに行く気分が盛り上がってしまうと、抑えきれないのが釣りキチの悲しい性。

 

そこで初釣を楽しみにしていた釣り部後輩の栗原君を誘って、金沢漁港の忠彦丸から午前ビシアジ釣りに出掛けた。最近はLT(ライトタックル)アジ釣りが主流だが、敢えて130号ビシを使った従来通りのビシアジに決定したのは訳がある。型の良い30cm級のブランドアジを食べたかったからだ。忠彦丸の言う横須賀沖とは観音崎から走水沖を指す。全長20cm弱を数多く釣るのではなく、型の良いマアジを10匹程度釣れば充分という発想がそこにある。数釣れば捌く時間も掛かり、お裾分けするにも型がこぶりでは恥ずかしいではないか。

 

ということで、午前7時30分に港を離れて走水港の真沖で釣り開始となった。水深は60m前後。相模湾のビシアジ釣りに比べればほぼ半分の水深といっていい。電動リールを使うのだから水深は関係ないと思ったら大間違い。手返しの時間差と巻き上げ時間の長さによってバラしも多くなる。海面での抜き上げ時のバラしは辛いものがある。

 

とはいえ、型の良いアジは最初だけ。平均すると20cm前後で食いも渋い状態が続く。型がこぶりだとどうしても多点掛けを狙いたくなるが、当日は私も栗原君も2本針の仕掛けを使っていた。それは潮が速ければオマツリが多発する可能性があるためだ。当日の我々右舷側は私を含めて4人だけ。左舷はもっと少なく3人。とすれば、仕掛けは3本針でも良かったのだが、「数ではなく型狙い」という信念で2本針を使い続けた。ハリス2号、2mの銀針。ムツ針11号が中心。

 

ところが、どうしたものか私は右側に座る2人とのオマツリが多くなってきた。潮が速くなってきたためだ。水深は朝から60m前後と大きな変化はないが、潮流が少しずつ速くなり、船長も「ビシが着底してコマセを振ったら1m上げてアタリを待って下さい。反応は底べったりです」とのこと。栗原君も「底から1m上げなくてもアタリはきますよ」とコンスタントに20cm前後をポツリポツリと釣り上げている。一般的に東京湾のビシアジ釣りの食いダナは低くて2m、高くても3m程度のばすだが、当日は50cm〜1mでアタリが出る。潮流は極端に速いという印象はなく底立ちを2回取り直せば、直立とまではいかないが適度に右斜め方向に落ち着く。

 

とにかく、アジの活性は低いようで、アタリが出てもしっかりと針掛かりしている感じは薄く、竿先を上げて聞き上げても重量感がなく、生体反応も薄い。電動リールのスイッチを中速より遅い巻き上げでも途中で針外れのバラシも数回あり、弱々しいアタリに神経を使ってゆっくりと巻き上げる場面も何度もあった。

 

船長が「あと30分で上がります」というアナウンスがあってから少しずつアタリが頻繁に出始めた。ただ型は大きくはない。それでも、栗原君は終盤に2点掛けを披露して嬉しそう。今年初めての釣りだけに真剣に取り組みつつ、大切に水バケツの中でアジの血抜きをしていたようだ。

 

私はなんどかトモの釣り人とオマツリをして、仕掛けの交換などのロスタイムが2回ほど続き、それが祟って食い気のある終盤に数を稼げなかった。まぁ、数釣りは望んではいなかったものの正直、もう少し良型のアジを釣りたかった。

 

午前11時に無念の沖上がり。正味3時間の釣りと考えれば仕方ない。船中トップは40匹、私はスソの12匹にイシモチ1匹。栗原君は終盤に数を延ばして16匹にサバを1匹。私の最大は最初に釣り上げた全長31cmだった。あとは30cmが1匹混じった程度で、平均すると20cm弱前後であった。

 

因に当日の水温は10.5度。船長曰く「10.5度は例年並みです。昨日もこのポイントで数釣れましたけど、今日は渋かったですね」と言う。そういえばポイントの移動はほとんどなかった。船長が粘った結果だけに仕方ない。参考までに付け餌はアオイソメが支給される。また、同船にはハンドウォーマーという温水パイプが釣り座下に通っていて、手を暖めることができる。この時期には最高のオモテナシと感じたのは私だけではないだろう。

 




長井港儀兵衛丸 午前カワハギ釣り

 

真冬の季節風は時間や強さを予測できない。陸上の気温も1月は乱高下が激しく、酷寒の北風かと思っていたら突然南西の強風が吹き荒れたりで、なかなか釣行日が定まらない。仕事との都合を考慮すると、ある程度は妥協しなくてはならないことがある。

 

それでも、最高気温が14度になる予報の出た1月29日の日曜日、地元近くの腰越港の池田丸にLTアマダイ五目釣りを予約していたのだが、今度はクルマに不慮のトラブルが発生。なんと朝エンジンをかけようとしたらバッテリー上がりで掛からず。急遽保険のロードサービスを依頼して、午前6時30分頃には復旧したのだが、出船までの時間に間に合わず泣く泣くキャンセルの電話を入れたのは言うまでもない。腰越港の池田丸さん、申し訳ありませんでした。

 

気持ちが完全に「釣りたいモード」に振れているため、午後船を探したところ、すぐに「儀兵衛丸の午後カワハギ」があることに気付いた。実際には午前11時30分出船の沖上がりが15時30分の短時間釣り。午後からの風は南寄りだが、風速2前後と弱いため、決行した。

 

早々に駐車場に到着したのが午前8時40分頃。約3時間待ちは仕方ない。基本的に予約制ではないため早く着いた者勝ちというシステムだが、女将さんの話では「午前船も2艘出しです。たぶん、午後も2艘出しの予定です。14人のグループが1艘を貸し切る感じになりますから」と最近の盛況ぶりを話してくれた。

 

確かに、寒い日の釣りは短時間で上がりたいもの。と思っていたら当日乗船する町田市の杉野さんと談笑するうちに色々なカワハギ事情が分かってきた。杉野さんが言うには「東京湾方面のカワハギ船の釣果が良くないんですよ。型もこぶりで数も釣れなくなってきた。それで相模湾の佐島周辺、亀城根を狙う釣宿に集中するというわけです」と分析する。もうひとつ明確なことはカワハギ釣りの半日船を出している宿が他にないという点。これは確実に集客に結びつくはず。当日の私のようにバッテリー上がりで出船に間に合わないという不意のトラブルに遭ってもなんとか釣りが楽しめるというのは実に有り難い。

 

さて、当日の釣況はというと、決して喰い渋りではないものの1月下旬になってもカワハギの群れが固まっていない状況で、点々と船長がポイント移動を繰り返す場面が多かった。ただ天候はカワハギ日和といった感じ。弱い南寄りの風は冷たいほどではなく、陽が差してくると暖かく感じる時間帯もあった。もうひとつ嬉しいのはポイントまでの時間が10分程度と近いこと。これは実釣時間が4時間弱と短い午後船にとっては魅力でもある。釣りに集中できるからだ。

 

当日も港から10分で釣り開始。「ハイどうぞ、水深は10mです」と船長のアナウンスで一斉に仕掛けが投入された。その数分後に速攻で船中1匹目を釣り上げたのは左隣に座った宮崎さん(横浜市)。素晴らしい速攻劇に唖然としたのは私だけではないだろう。宮崎さんは釣りジェンヌの大海にも参加されるほどの腕達者。コレは完全に負けそう。私もなんとか釣り開始から20分で1匹目を釣り上げてボウズがなくなってひと安心。型は18cm程度のレギュラーサイズといった感じ。周囲でも特に尺ハギに近いサイズは釣れていない。

 

右隣に座った杉野さん(町田市)はなんと針数5本の仕掛けを駆使して難敵を攻略する構えだ。カワハギが少しだけ固まっている場所ではポツポツと掛かるが、型も20cm足らずが多く、釣趣としても不満足。針は新型の丸セイゴ系を使って気合いを入れていたようだが、どうも使い慣れない針のためか「良型を3匹ほど針のスッポ抜けでバラしてしまった」と残念そうだ。

 

私はといえば、相変わらず自分の少ない引き出しの中から得意の叩きの後に僅かに道糸を弛ませる釣り方で3匹目までは掛けられたが、その後は苦労した。基本的にオモリが着底した直後に2m弱ほど仕掛けを跳ね上げて、再度竿先を少しずつ震わせながら下げて行く。最後にはオモリを海底に付けてから1秒程度ゼロテンションか弛ませるスタイル。これで4匹目と5匹目を掛けた。自分の釣り方で掛けられた瞬間は型が多少小さくても満足感があるのはどうしてだろうか。

 

後半から終盤は35m前後の深いポイントも探ってくれたが、とにかく群れが固まっていないのだ。数が釣れないなら、せめて1匹位25cmクラスを釣りたいものである。午後2時過ぎに久しぶりの6匹目を釣り上げて、後は音沙汰無しで沖上がりに。

 

参考までに当日の水温を船長に聞くと「今日も18度近くあったね。この時期にしては高過ぎだね」と語っていた。確か前日の茅ヶ崎の某船宿のHPでも水温が18度になっていた。3日前までは16度前後だったのが急降下したのではなく、急上昇したのだから食い渋りにもなろうというもの。カワハギはまだまだ釣れるはず。問題は良型狙

 




鴨居大室港五郎丸 午前タチウオ釣り

 

最低気温が2度、最高気温が8度になるという1月23日に鴨居大室港の五郎丸から午前タチウオ釣りに出掛けた。仕事の都合やら家の事情もあって土日に出掛けられず、なんとか時間が作れたのが月曜日23日だったからある意味仕方がない。前夜の天気予報は決して悪くなかったのだが、東京湾が北寄りの風に弱いことを改めて実感する辛い釣りとなってしまった。

 

当日は平日だけに釣り客が少ないのは分かっていたが、それでもなんとか私を含めて4人が乗船し、午前7時20分に港を出航。港を出ると風が予想以上に強く、冷たい。北北西の風が4〜5mの風速というのだが、海上はそれ以上吹いていたに違いない。船長が向かった先は猿島沖。ここは水深64m前後に反応が出るとのこと。とはいえ、右舷大ドモに座った常連客は「前日は半分の人がボウズだったよ。とにかく、アタリがほとんどないんだから。今日も厳しい釣りになると思うよ」と哀しい情報を聞かされてガックリ。船はドッタンバッタンと風とウネリで前後左右に揺れる。ゆっくりとしたスピードで猿島沖に到着すると、すでにタチウオ船団が形成されていた。

 

船長から「はいどうぞ。水深は64m。タナは底から10m上まで探って下さい」というアナウンスで釣り開始。筆者のタックルはPE2号を200m巻いた超小型電動リールに1.8mの万能ロッドの組み合せ。オモリは80号で統一。潮は速くはないが、ウネリと風で釣りにくい。この時期、寒いのは覚悟の上。万全の防寒対策で乗り込んだからその点は問題はない。

 

だが、アタリが少ない。ククッと軽くエサを押え込むアタリが52m前後で出ても食い込むような強い引き込みがないのだ。コレでは合わせをくれても針掛かりはしない。それが釣り開始から1時間経過するのに2回程度しかない。

 

その後、9時を少し回るとグングンと強い引き込みがあって速攻でロッドを煽ると針掛かりしたようで、強引に突っ込みが見られてなんとか1本目を釣り上げた。これでボウズはなくなった、とホッと一息。すると、今度は船酔いの気配が身体を駆け巡り始めた。コイツはマズイと思いながら少しだけ釣り座の脇で寝転んだ。ウネリで船が持ち上がる時に息を吸い込み、船体が下がった時に息を吐く。この呼吸法で少しは楽になり、5分後にはサバ短冊を針に縫い刺しにして仕掛けを再度投入。なるべく遠くを見るようにして波の動きを見ないようにした。

 

すると、また50mより少し下で1回目のアタリが出た。そのまま同様のペースで誘い上げてくると、2回目にゴンゴン、グイッと突っ込んだので思い切ってロッドを煽って電動リールのスイッチを全速力に。途中、追い合わせを入れて針掛かりを確実にして巻き上げると、1本目よりは少しだけ太くなった印象のタチウオを抜き上げた。これで2本で晩酌のつまみは確保したと思い、再度右向きに体を横たえてしばし休息。って酔いにくくする工夫が今の自分にとっては大切と考えたからだ。

 

もちろん、時合到来ということは分かっていたが、気合いが入らないのだ。これが辛い。それでも、10分後には復活した。その直前に横殴り吹雪が船内に降り掛かってきた。寒いわけだ。肌が露出している部分、顔と手が痛い。

 

それでも、微妙な誘い方で3本目を釣り上げたのは10時少し前だった。誘い方はこうだ。竿先を上に誘い上げてからリールを4分の1回転させ、道糸のフケを取りつつ上方に30〜40cm弱動かしてから、またハンドルを4分の1回転ほど回す。微かなアタリを逃すまいと穂先に神経を集中させることは言うまでもないが、ゆっくりでも少しずつ上へ上へと誘いを入れる。この誘い方で3本すべてを釣り上げた。

 

午前10時30分を回ると、風も波も弱くなり凪に近い状態になってきた。天候も晴れ間が大きく広がり、朝の吹雪はなんだったのかと思うほどの好天ぶりに。残念なのは天気が好天した頃からアタリが皆無になってきた。時折エサの状態を確認するために回収してみると、何も変化がない。つまり、魚に齧られた形跡がないのだ。これでは士気が低下するのも無理はない。

 

結局、午前11時40分に沖上がり。船中トップは7本、スソは2本とのこと。若干の船酔いにもめげずに最後まで釣り続けた結果、3本の釣果は正直悪くない。激渋の日に当たってしまったのは仕方のないこと。その悪条件でも結果を出したのは誘い方に間違いはなかったと自負している。参考までにハリスは6号2m弱の1本針(2/0タイプ)。チモトに補強編み込みのあるダイワ製仕掛けを使った。

 

悔しいのは3本の釣果ではなく、良型が1本も釣れなかったこと。せめて90cm級を1本は釣りたかったのが正直な感想だ。自宅に戻り他の宿の釣果情報をチェックすると、久里浜沖や金谷沖を狙っていた釣船はトップ30本以上という。ただし水深は、160〜180mとか。深場での手返しのロスタイムを考えると、アタリは多かったに違いない。どの船宿がどのポイントを狙っているのかを事前に調べておくことも釣り人には大切な情報戦略といっていいだろう。今後の教訓にしていきたい。ちなみに、五郎丸の前日の釣果情報はアップされていなかった。

 




金沢八景弁天屋 カワハギ釣り

 

2017年に入ってから最初の3連休の初日、1月7日の土曜日に釣り部のかなり後輩でもある、皆川君と佐藤君を連れ立って金沢八景の弁天屋にカワハギ釣りに出掛けた。市川市から遠路はるばる電車で来た皆川君を待ってから3人並んで左舷のトモから釣り座に付いて、午前7時15分に同宿の桟橋を離れた。目指すは千葉県竹岡沖。船長はフルスピードで45分の操船である。

 

ポイントに到着すると船長は「水温が下がったので深場から始めます。水深35mです、はいどうぞ」のアナウンス。胴突仕掛け3本針に宿支給のアサリの剥き身を刺して投入。佐藤君は最初はスピニングタックルで開始。挑戦する心意気はリッパだ。私はというと、オモリ着底後に想定外のハプニングが発生。なんとリールのハンドルが回らないのだ。まだ購入してから3ケ月足らずなのに故障するとは。今年は大殺界というのを実感してしまった。

 

タコ釣りのように35mの道糸を手繰りつつ、持参した予備の竿&リールに交換して釣り再開。つくづく予備のタックルを持ってきて良かったと胸を撫で下ろした。だが、好事魔多し、である。アタリが遠い。遠過ぎる。周囲でも釣れてくるのはササノハベラ、クラカケトラギスのオンパレード。外道の活性は高いのだが、カワハギは釣れない。本命からのアタリが皆無なのだ。

 

そこで私はいつもは装着しない集器板を付けて、好奇心旺盛なカワハギを呼び寄せる作戦に。それでも、なかなか振り向いてくれない。どうやら潮も濁ってしまったようでカワハギには悪い潮色になってしまった。オモリ直上のサルカンにもヒラヒラスカートを履かせて少しでもアピールを仕掛ける。

 

そんな厳しい状況の中、佐藤君はスピニングタックルで竹岡名物の全長26cmはあろうかと思われる良型を釣り上げた。抜き上げをためらっている姿を船長が見てタモで掬いあげてくれた。カメラを向けるとキモがパンパンの美味しそうなカワハギだ。満面の笑みの佐藤君は嬉しそう。周囲がまだほとんど釣れていない時間帯だけに自信たっぷりの笑顔が好印象。ドラグを滑らせての「大金星」といっていいだろう。

 

それに引き換え私はと言えば、午前10時30分にやっと最初の1匹が掛かった。それもスレ掛かりである。これは大先輩としては非常に恥ずかしい。とはいえ、ボウズ逃れができたという安堵感が先に立ったのは言うまでもない。当日の潮は長潮。潮の干満が少ない潮である。午前11時30分が潮変わりで満潮から下げ潮に変わるはず。潮止まりが20分前後あるとしても昼前から活性が高まってくれないと悲惨な釣果になりそうだった。

 

待てば海路の日和アリ、である。潮変わり直前の時間帯からカワハギのアタリが多く、出始めたからだ。ハゲ針系を使う私の釣り方はこうだ。オモリが着底すると、1mほど速攻で竿先を跳ね上げてリールを巻く。糸フケを取りつつエサ盗りの外道を回避する。その後、叩きを入れつつ竿先を少しずつ下げて行き、再度オモリが着底したら今度は軽く糸フケを出して、僅かに弛ませる。1秒程度待ってから聞き上げてやると「カンカンカン」と金属的で鋭角なアタリと同時に針掛りする。この瞬間が快感である。リールを巻き上げつつ竿先を水平に保ちながら早巻きを続ける。すると、海面に顔を出したのが本命カワハギ。この釣り方でおそらく6匹は掛けただろう。

カワハギの捕食姿勢を斜め下にさせることでハゲ針の効果を発揮させて掛ける作戦が功を奏したといえそうだ。ただ、叩きを入れたり終始忙しない誘いを入れると良型が釣れないという話は本当のようだ。私の釣果は全部で10匹だったが、最大サイズは20.5cmしかない。結果的に数は釣れたものの竹岡沖のビッグサイズに嫌われてしまったようだ。静かに大人しく誘いを掛ける釣りは性分に合わないから仕方ない。ワッペンの多い相模湾中心に釣りを続けているとどうしても悪い習慣が染み付いてしまうのだろう。

 

一報、皆川君も終盤近くにダブル掛けを見せてくれた。ベテランでもなかなか狙って釣れないと言われる2点掛けはリッパだ。午後2時30分に沖上がりとなり、船中釣果は0〜20匹、次頭は14匹だったとか。難しい日に当たってしまったが、昼前頃から本命が少し高活性になってくれたのが救いだった。残念だったのは、尺ハギが1匹も船中で釣れなかったこと。船中最大サイズは28.5cmだった。欲を言えば1匹でも25cm級を釣り上げたかった。

 

まだカワハギの釣期は続いている。水温が下がり切れば群れは絶対に固まるはず。良型メインの厳寒期のカワハギ釣りに再度挑戦したいものである。大好物の肝醤油で食べる刺し身をまだ終わらせるわけにはいかない。

 





カレンダー

S M T W T F S
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031     
<< July 2017 >>

うみつりネット facebook

更新情報:Twitter

YouTube チャンネル

新着記事タイトル

カテゴリー

月別記事

うみつりネット・おすすめ商品

 (JUGEMレビュー »)

釣り専門出版社の地球丸から5月下旬かに発売された「関東周辺防波堤釣り場ガイド」は北は茨城県大津港から南は静岡県静浦港まで全53港の釣れる絶好ポイントを網羅しました。港の足下の水深から各ポイントの海底状況はもちろん、駐車場、トイレ、最寄りの釣具店など最新情報を盛り込んで制作しました。巻頭カラーページではアオリイカやイナダ、クロダイなど人気魚種の釣り方解説や仕掛け情報も掲載しました。総ページ数144で本体価格1500円+税です。各港のカコミ記事にはグルメ情報や釣具店情報も入れました。うみつりネットの筆者自身が足で取材した渾身の自信作です。できれば書店で手に取ってご覧下さい。

うみつりネット・おすすめ商品

うみつりネット・おすすめ商品

海釣り最強バイブル 4 熱釣!根魚塾 (メディアボーイMOOK 海釣り最強バイブル 4)
海釣り最強バイブル 4 熱釣!根魚塾 (メディアボーイMOOK 海釣り最強バイブル 4) (JUGEMレビュー »)

カサゴ、アイナメ、メバル、ソイなどの根魚は定着性が強く、移動する距離や範囲は少ないという。そんな根魚のポイント攻略法を徹底的にまとめあげたのが本書。消波ブロックや堤防際の隙間に身を潜める根魚をエサとルアーで根こそぎ釣りまくる戦術を詳細に伝授する渾身の力作である。関東周辺を調べ尽くした永久保存版だ。

リンク

著者プロフィール

ブログ内検索

その他

ケータイサイト

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM