金沢八景弁天屋 マゴチ釣り

 

GW中はどこへ行っても混雑してサービスも悪く、値段も高くなる傾向がある。ところが、スポーツ報知新聞の船宿謝恩サービスデーは1日船が半額で乗船できるとあって予約の電話を早めにしておいて正解だった。5月6日、金沢八景の弁天屋にマゴチ釣りを釣り部後輩の栗原君と楽しんできた。通常9000円の乗船料が当日は半額の4500円。これは魅力だ。当然当日は片舷11人の満船状態。釣果的にはボウズを覚悟しなければならないが、ゲストにヒラメやコウイカが顔を出すこともあり、お土産の期待は高まる。

 

右舷胴の間に栗原君と並んで座ることができた。電話予約では釣り座までは確保できない。先着順である。今回は電車釣行の栗原君にお願いして釣り座を取ってもらった。当日の風向きは朝から南寄りだから陽が当たるのは左舷側ということをすっかり忘れてしまい、右舷を選んでしまった。決して寒くはなかったが、私はほぼ終日防寒着の上着は脱ぐことはなかった。5月上旬といえども海上で風が吹けばそれなりに寒さを感じるものである。

 

宿の桟橋をほぼ定刻の午前7時15分に離れ、平潟湾をゆっくりと進み、マストを掲げると一気に速度を上げて千葉県エリア=大貫方面へ約30分で走りきり、水深7〜8m前後で釣り開始となった。この時期の付け餌は生きたサイマキエビ。クルマエビの子供である。頭にある角を半分近く折り、口の中から針先を差し込み、頭の上へ抜くのだが、注意したいのは脳みそ部分には絶対に振れないこと。海底近くで元気に泳いでくれないとマゴチは釣れない。

 

釣り方は簡単だ。15号の鋳込み天秤の先にハリス4〜5号1.5mの仕掛けを海底まで沈めたら底上げ1mでアタリを待つだけ。その時に重要なのが正確なタナ取り。竿先ギリギリで道糸を確認したら1mだけ竿先を巻き上げるだけでいい。潮が流れていないと感じたら追加で20cmほど上げておくと良い。生き餌のサイマキエビが海底で時折飛び跳ねる動きが演出できることが大切だ。

 

驚いたのは栗原君が釣り開始の1投目で強烈なアタリを捉えて巻き上げたこと。竿先がグイングインと大きく曲がり、巻き上げる度に何ども海面に穂先が突っ込み、気持ち良いしなりで海面まで浮かせたのが目測で46cm前後の高級魚、ヒラメだった。船中最初の獲物が良型ヒラメだけにたぶん栗原君自身も気分は最高だったに違いない。時計の針はまだ午前8時前だ。

 

だが、その後は船中ポツリポツリとマゴチが上がり出したが、単発で盛り上がりに欠ける感じ。私の竿に違和感が出たのが午前8時10分過ぎ。モタ〜とした重量感で、魚らしい引き込みがない。ゆっくりとリールを巻き上げてみると海面に姿を見せたのは案の定、定番ゲストのスミイカだ、船長の素早いタモ取りで大きなスミイカをキャッチできた。注意したいのはタモで掬い上げたあとは、船内に入れずにジップロックの付いたビニール袋に即座に入れること。想像以上に粘着質の墨を吐くからだ。目の間に親指と人差し指を入れて強く掴めばスミは吐かれない。他のイカと違ってスミイカの墨は後で綺麗に流せるような墨ではないので要注意だ。

 

さて、その後も船長は富津岬周辺を中心に転々とマゴチのポイントを探ってくれた。水深は深くても13m前後だから乗船客が密集していても酷いオマツリをすることは少ない。マメに底ダチを取り直して、餌が海底付近をピョンピョンと跳ねてくれることが格好の誘いになるのだ。

 

そんな誘いを終始マメに掛けていると、午前10時頃にやっと私の竿にもグググっと強い引き込みがあり、慎重にリールを巻いてくると海面に茶色の魚体が表れた。「やった、マゴチだ!」と思った次の瞬間には船長が素早くタモで掬ってくれた。本命キャッチでひと安心。後検寸で全長44cmだった。

 

天候は徐々に風の少ない晴天の凪ぎ模様に。船長はアタリが少ないとみるやすぐにポイントを移動してくれるのだが、アタリは少ない。右舷の釣果を見る限りではゲストのスミイカが多い感じ。ただし、海面でサイマキエビを離してしまうケースも多く、タモ取りの失敗でバレてしまうことも多い。

 

昼過ぎには金沢八景近くの福浦岸壁や幸浦岸壁周辺も探ってくれたようだが船中のアタリはほぼ皆無だった。船長は沖揚がりを少しだけ延長してくれたが、その恩恵は皆無という印象。その周辺はマダコの実績の高い場所だったようだが、運良くタコをキャッチできた人はいなかったようだ。

 

午後2時45分まで粘ったが、当日の船中釣果は0〜6匹。ボウズが出ることは覚悟の釣りだが、1匹でも本命を釣り上げれればラッキーと思うことである。というのは、私は昼過ぎに再度マゴチからの強引な突っ込みを体験したのだが、なんと巻き上げ途中で突然センションが失せて、痛恨のバラシを経験したからだ。基本的に向こうアワセのマゴチ釣りでも食い込みや針掛かりが悪ければ簡単にバレてしまうのだ。掛けるまでは運が大きく左右する釣りだが、掛けてからもバレの多い釣りモノと覚悟した方が良い。

 

マゴチは翌日刺し身で食べたが、上品な白身魚の旨味がジワっと染みでてきて酒が進んだことは言うまでもない。冷蔵庫のチルド室で2日間ほど寝かせてから刺し身にするのも悪くない。ゲストのスミイカは刺し身と翌日のバター炒めが個人的には絶品だと勝手に思い込んでいる。ただ墨だらけになった肝は食べない方が良さそうだ。スミイカの持ち帰り方のひと工夫も大切だと痛感した。

 




佐島漁港内 シロギスのチョイ投げ釣り

 

令和初の堤防釣りをチョイ投げで楽しもうと辿り着いたのは三浦半島相模湾側の佐島漁港である。当初の目的地は荒崎近くの荒井港を予定していたのだが、GW真っただ中の5月4日だけに案の定、横横道路の乗り降り口に近い通称林ロータリー付近で大渋滞。信号が3回変わっても1台程度しか進まないので、引き返すことに。そこで運良く行きついたのが佐島漁港。ここはなんと漁港内にマイカーを自由に乗り入れすることができるのだ。もちろん、漁協関係者が働いている時間帯や水揚げ場所は常識的にも釣りは控えたいところ。残念なのは港内にトイレがないこと。

 

到着したのが午前10時を過ぎていたので水揚げ場にはだれもいない。そこで試しにチョイ投げでシロギスでも狙ってみようと考えた。実はネットで昨年購入したオルルド釣具のトラルド180の実釣テストを兼ねていた。ボート釣りで1回は使っていたのだが、振出式のためパッド付近にひびが入って今後も使えるか否かを試したかった。2500円弱の安価なロッドだけにチューブラー構造が華奢な造りになっていたようだ。というのも、10号の軽いオモリを使って投げてみようとロッドを振った瞬間に手元からバキッと折れてしまったからだ。ヒビが入っていた部分から想定通り破損した。基本的にルアーロッドだけに荷重オーバーの仕掛けを投げる行為は無理があったということだろう。

 

仕方なく、車内に常備してある短い2本繋ぎのバスロッドでチョイ投げを再開。付け餌は上州屋佐島店で40gのアオイソメを288円(税別)で購入したもの。一般的に上州屋はグラム売りはしないと聞いていたが、GW中でもあり簡易的にグラム売りを特別に設定したのだろう。市販仕掛けもそこで購入したもの。10号オモリは持参。12cmの片天秤は3本入りで税別210円。

 

ポイントは港内の水揚げ場中央付近。ここは晩秋から初春にかけて稀に30cmオーバーのマコガレイが釣れる貴重な場所。とはいえ、5月初旬では期待できない。まぁ、シロギスが釣れれば運がイイだろうと軽く考えて投入を繰り返す。すると穂先にプルプルというシロギス特有のアタリがきて、本命のシロギスが釣れた。投入距離は約30m弱と近い。少しずつ仕掛けを引きずりながら誘いを掛けると、同じ箇所でまたもプルプルっと気持ちよい魚信があり、小型だが、2匹目もキャッチ。すると、20分足らずで3匹が釣れてしまった。アタリが弱くシロギスの感覚がほとんどなかったのだが、ミニサイズが顔を見せてくれた。針を飲み込んでいなかったので、すぐにリリース。大きくなったらまた釣れば良い。

 

午後2時からブロ野球のTV放送があるため交通渋滞を考えて早めに竿を畳んだ。正味2時間程度のチョイ投げだったが、ここ数年魚影が激減したというシロギスを佐島漁港で釣れたのだから今年のシロギスは大丈夫そうだ。相模湾に美味しくて楽しいシロギスが戻ってきてくれた。5〜6月のボート釣りで久しぶりにシロギス釣りを堪能してみるつもりだ。

 




鴨居港きよふじ釣具店 ボートカレイ釣り

 

新元号の令和になる前になんとか出会いたい魚がいる。マコガレイだ。ここ数年、姿を見ていない。釣れないと釣りたくなるのは釣り人の性でもある。晴天が予想された4月28日の日曜日、平成最後の手漕ぎボート釣りを楽しんだ。場所は昨年11月下旬にふと通りかかった鴨居港の近くに小さな店鋪、きよふじ釣具店を見つけた。どうしてそこで釣りたかったのか、それは4〜5年ほど前に「さいとうボート店」という海岸に小屋を造って商売をしていた店主から聞いたポイントで3枚も良型カレイを釣った経験があったからだ。だが、その店も高齢のために廃業したと昨年晩秋に聞いた。ガッカリである。後継者がいないのは他の個人商店も同じである。

 

そこでたまたま同じ鴨居港のすぐ近くで約10年前頃から営業しているというきよふじ釣具店を発見。昨年店主に色々と話を聞いてビックリ。貸しボートの料金が格安なのだ。手漕ぎボートは3000円(ただし1艇のみ)、2馬力ボートは破格の5000円だという。2馬力ボートは3艇ある。ただし、今年10月に消費税が10%に引き上げられると、「1割アップに値上げする予定」と店主から聞いている。それでも、きよふじ釣具店が良心的なのが駐車場が土日でも平日でも無料という点だ。GW中の4月28日でも店鋪の斜め向いに駐車場があり、とにかく便利。ボートの出航する砂浜海岸まで徒歩で3分足らず。竿以外の釣具やクーラーBOXは店主自ら1輪車の荷台に乗せて運んでくれる。

 

前振りが長大になり、失礼しました。出航したのは午前7時30分頃。海岸には波がないが、沖合のポイントは白波立っているという。もちろん、カレイ狙いなら港湾口のノリ棚周辺だから安心だ。ポイントは数年前の記憶を思い出して、最初はノリ棚の沖側北角地から目測で約100mほど離れた場所でアンカーを投入。するとアンカーロープを途中で括ったが、北東風に流されてノリ棚の約70m近くに止まった。角地だから海底にノリ棚のロープはないはずと思って釣りを開始した。すでに時計の針は午前8時を少し回っていた。

 

水深は10m程度。黄色の灯浮標がノリ棚の角に見える。まずは足下に仕掛けを落としてオモリが底をトントンと当たる程度にセットして置竿に。2本目の振出式パックロッドは2.1m。20mほどノリ棚方向へ投げてアタリを置竿で待つ。すると、すぐにボート直下に落とした仕掛けに生体反応が。軟らかい穂先のためクンクンと小気味良くお辞儀を繰り返すので、もうきたかとほくそ笑んだが、リールを巻くと重量感がない。上がってきたのは良型のメゴチ。実測で全長22cmあった。魚の活性は高そうだ。潮変わりの時間帯、午前10時40分前後には本命カレイが釣れる可能性は高いとその時は喜んだ。

 

だが、待てど暮らせどカレイからのアタリはない。掛かってくるのはネズミ色のヒトデや全長10cm前後の小メゴチばかり。カレイ針13号の大きな針にアオイソメをたっぷり付けても餌盗りに齧られて、アオイソメの消費が早い。水温が高いのかと思い、水温計で海底10m下の水温を計測してみると14.5度を指していた。決して低くはないが、高くもない。時期的には平年並みである。結局、期待していた潮変わりの時間帯には何も起こらず、時計の針は11時をとうに回っていた。もうしばらく粘ってみたが、釣れたのはシロギス1匹と前述のメゴチのみ。

 

そこで思い切ってポイントを岸寄りの浅い場所に移動した。ノリ棚の岸寄りの角地から同様に70m程度離れた場所で再開。するといきなりチョイ投げの竿にクンクン、とアタリが。もしや、とリールを巻いたのだが、重量感がない。釣れたのは良型のシロギス。といっても全長20cmだ。元気の良い引き込みを楽しめたのは良かったのだが、3本竿を出してここまで粘ってもダメなら仕方がない。当日の持ち帰り全釣果はシロギス2匹にメゴチ1匹。すべて刺身にしてその晩に食した。

 

もうひとつ困ったのが切れた海藻が流れ藻となって道糸を邪魔すること。リールを巻いてきて天秤とオモリの場所で一気に穂先に負担がかかる。不用意に竿に負担をかけると折れてしまうことも。実際、パックロッドの1本を破損。バキッと音を立てて手元近くから折れてしまった。流れ藻の処理にも神経を使いたい。ホンダワラ系の長い藻のため道糸に引っ掛かると面倒である。それでも竿や仕掛けをロストしないように細心の注意を払うこと。

 

さて、結局準備した120gのアオイソメが予定より早くなくなり、午後2時15分頃に帰り支度をして漕ぎ戻った。午後1時過ぎには風もほとんどなくなり海はベタ凪になり、漕ぐのも楽だった。釣り場から着岸の海岸までものの8分足らずと近い。とはいえ、本命が釣れなかったのだから決して好ポイントではないので何とも言えない。因にきよふじ釣具店では「ボート着岸は午後3時」と決められているので、厳守すること。海岸に漕ぎ帰る前に☎を入れておくと迎えにきてくれる。

 

最後に店主はこうはなして私を慰めてくれた。「ここ1〜2年でカレイを釣ってきた人は年に一人か二人ぐらいかな」と言う。釣れないから釣りに行かないというのは悲しいではないか。釣れないからまた狙って釣りたいと思うのだ。そうした強い意思と情熱を持って今後もボートカレイに挑戦していきたい。令和初の晩秋頃には乗っ込みカレイを狙って凪の海に浮かびたいものである。

 

参考までに「きよふじ釣具店」の住所は横須賀市鴨居3-22-3、☎046-841-0598、携帯は090-6045-7935。毎週木曜日定休、第二金曜日も定休日。貸しボートは数が少ないので数日前に予約を入れておこう。

 




鴨居大室港 午前ビシアジ釣り

 

今年の2月上旬に約40年ぶりに再開できた大学釣り部OBの後輩、齋藤哲さんと4月19日金曜日に鴨居大室港の五郎丸で午前ビシアジ釣りに出掛けた。齋藤さんはビシアジ釣りはまだ2回目。彼は以前にタチウオ狙いで訪れたが、3本しか釣れなかったので悔しくて午後のアジ釣りにも挑戦したとか。五郎丸では現在、午前便がタチウオとビシアジ、午後便はアジのみとなっている。

 

さて、当日の天候は曇りがちながら晴れものぞきまずまずの釣り日和だったのだが、南西風がやや強めに吹いていて、想定外のウネリが湾口から入り込み不穏な空気が流れていた。定刻の午前7時30分に港を離れて向ったのが鴨居沖の水深36m前後。浅いためか齋藤さんは自前の手巻きの両軸リールにインナーロッド2.7m前後の組み合せ。手返しで数を欲張らずにジックリとアジ釣りを楽しみたいとか。130号のビシを使うビシアジ釣りでは疲れると思い、私の予備の電動リールセットを持参したのだが、最後まで手巻きリールで通したのはある意味立派である。

 

釣り開始からアタリがなかなか訪れず、コマセの詰め替えの繰り返しで約40分が過ぎた頃、やっと弱々しいアタリが出始めて、手の平サイズのアジがポツポツと釣れ出した。アジには違いないのだが、魚に元気がない。確かに型は小さいが、もっと明確なクククッというアジらしい引きが欲しかった。

 

それでも、連続でアタリが出るようになり、徐々に2本針にダブルで掛かるようになり気持ちはいい。釣れている時に数を延ばそうとアタリが出てから数秒間待ってから、リールをゆっくりと手巻きで5mほど巻いてきて、その後に電動のスイッチを入れる。すると、期待通りに中羽と呼ばれる食べて美味しそうなアジが連続で釣れてくる。これこそがビシアジ釣りの醍醐味である。

 

だが、数は延びるが型に不満が出る。釣り人とは欲張りな人種だ。アタリのない時間帯は「魚がいないのでは」と思いつつも、コマセを詰め替えては130号のビシを沈めて、底から2m巻き上げてから1回目のコマセを振り、残り1mを巻き上げて3mでアタリを待つと、数秒後にククク、と来るアジからの心地良い感触。これで何か不満があるのか、と言われれば「ないよりは楽しい」ということになる。私もダブルで釣ると、左隣の齋藤さんも負けじとダブルで数回、連続で釣り上げて嬉しそう。

 

船長は船中で数釣りが楽しめとことを確認すると、午前9時45分頃には移動を告げた。釣れているけど移動するというのは間違いなく型狙いのポイントに移動するということ。走ること10分程度で水深40m前後に船を停めた。エンジン流しだから決してアンカーをいれることはない。潮の流れが速く感じる場所だったが、タナを取り直している最中にすでにアジからの強いアタリが出始めた。今度のアタリはさきほどまでは違う。重量感のある強いアタリと巻き上げ途中に感じる元気な動きが、まるで違う魚を釣っている感じだ。

 

私は良型を意識して慎重に抜き上げようと、ハリスの下の方を腕を延ばして船内に抜き上げようとした瞬間、船縁で口切れとなり、目測30cm級をバラしてしまった。そのショックもあったのだが、南西風に寄るウネリが寝不足の体に船酔いの気分を容赦なく、叩き込んできた。耐えられる範囲内だったが、少し横になる時間をもらうことで終盤に釣果を挽回しようと考えた。

 

午前10時45分を過ぎると少しだけ体調が回復したので再びコマセを詰めてビシ着底後に3m底上げでアタリを待つ。すると130号のビシを感じさせない強いアタリがすぐに訪れるではないか。少しだけ追い食いを待ってから3mほど手巻きで巻いてその後に電動スイッチをオン。すると、グイン、グインと突っ込む快感の引き込みがある。これこそが、良型アジの釣りだ。海面に浮いた姿は目測で30cm級がダブルである。針掛かりを確認しつつ、エイヤっと抜き上げて船内に取り込む。その瞬間がビシアジ釣りの醍醐味の頂点だろう。

 

もちろん、右隣に座った横浜市の寺田さんのようにタモで掬うのも悪くない。せっかくの良型ブランドアジを抜きあげ直前でバラしてはもったいない。私はアジの上顎にがっちりと掛けて気持ち良く抜き上げることがこの釣りの醍醐味だと感じているのだ。バレる魚はどうしてもバレる。針の掛かりどころが悪ければ巻き上げ途中でも針外れとなるからだ。それで数が釣れなければ自分の腕がまだまだ、と感じて修行を続ける。アジと釣り人との終わりなき戦いがそこにはある。

 

船長から「残り10分で揚がります」という合図。時計の針はすでに午前11時30分近くになっていた。五郎丸の午後船は午後1時出船だから、午前船の実釣時間は案外長い。しかも今の時期は港から近い鴨居沖だから最後まで頑張れば、少し船酔いをした私でも22匹も釣れた。因にビシアジ釣り2回目という齋藤さんはなんと良型を数多く釣り上げて28匹。右隣の寺田さんは37匹。船中トップは59匹とのこと。上には上の人がいるのだ。誰でも簡単に釣れるビシアジ釣りだが、数を釣るとなれば熟練の技の違いが明確に出る釣りでもある。奥が深いのである。

 

なお、五郎丸では、HPのサービスページをデジカメかスマホで撮影してその画面を受け付け時に提示するだけで500円値引きになる。駐車場は平日、土日も無料だ。ただし、ロッドキーパーや貸しビシは有料となるので念のため。帰港後の追加氷は100円と良心的。水深40m前後で釣れている今、強引な30cmオーバーを目指して釣りに行って欲しい。味覚に関しては何をか言わんや、だ。

 




金沢八景弁天屋 タチウオ釣り

 

タチウオ釣りは面白い。でもとっても難しい。だからここ数年の間に人気が急上昇して、ほぼ周年乗合船を出す船宿が増えている。数が釣れなくても釣り客がいれば続ける傾向にあるようだ。4月6日の土曜日に久しぶりに釣り部後輩の栗原君と一緒に金沢八景の弁天屋のタチウオ乗合船に乗り込んだ。彼は2019年の初釣りということで期待が膨らむ。手持ちの電動リールにPE2号200mを巻いてあるモノがないということで私の予備リールを貸すことでなんとか成立したのだが、釣果は厳しい結果になってしまった。

 

午前7時15分、船は桟橋を離れてゆっくりと平潟湾を走り出した。鉄板のA級ポイントである観音崎沖ではなく、約40分近くかけて到着したのがなんと本牧沖の水深45mで釣り開始。だが、ほぼ2投しただけでポイント移動となった。結局、30分近くかけて辿り着いたのが観音崎沖から少し千葉寄りのいわゆる本船航路付近。水深は70m前後で再開となった。

 

前日までの南西強風でタチウオの群れの活性が気になったが、右舷トモに座った松永さん(中野区在住)は静かな釣り方でシャクリをほとんど入れない静の釣り方でポツリポツリと掛けて釣り上げている。立て続けて2本の良型タチウオを釣り上げているので、どうしても気になる。仕掛けとかに何か工夫があるのでは、と思い聞いてみると「派手な光りモノは外してシンプルにしてます。ハリス6号の2mです」と教えて頂いた。

 

誘い方を見ていると、ゆっくりと静かにリールを巻いているだけ。シャクリは皆無に感じた。正確には見えていなかったが、もしかすると電動リールのデッドスローで巻いていたかもしれない。それでも、3本目もスンナリと掛け合わせて良型を抜き挙げているではないか。これは難しい日に遭遇したかもしれないと不安感が走った。唯一、天候だけは晴れて穏やかだ。

 

私の竿にも確かにアタリは出るのだが、掛け合わせることができない微弱な引き込みだけしか訪れない。そのままゆっくりしたシャクリを3mほど続けてもなかなか食い込みまでの強い引きがないまま、餌のサバ短冊の垂らし部分だけが齧られてボロボロに。それなら垂らし部分を削除して短い短冊で対応したら、やっと訪れたググという強い引き込みで釣れたのが、なんと細くて短い指3本クラス。春の時期には大小混じるとは聞いていたが、このサイズは悲しい。写真撮影を諦めて、良型に期待を込めて、再度水深58m前後でネチネチと誘い続けた。すると、水深53m前後でグイグイっと強く突っ込んだのでエイっと強く竿を煽って掛けた瞬間に快感の強引が訪れた。口回りが硬いタチウオには必ず追い合わせをするのが筆者の習慣。2度3度と竿を強く煽って速攻で電動リールのスイッチをフルスロットルに。

 

ところが、巻き上げ途中でなんと痛恨のバラシ。もしかして針を飲み込まれてハリス切れか、と思ったが仕掛けを回収してみるとボロボロになった餌を確認。針外れということだ。これは典型的な喰い渋りの特徴。追い合わせを2回も入れて針外れは過去に経験がない。海面でハリスが緩んだときに外れてバレることはあったが、あそこまでグイグイと引っ張っても外れるのはどうしてだろう。難しい魚である。

 

その後、念願のメーター級(実測で101cm)が釣れたのでホッとひと安心したのだが、肝心の栗原君に待望の1本がなかなか訪れない。彼は初釣りだけになんとかボウズは回避させてあげたいのだが、コレばかりは竿を握っている彼の根気と情熱に委ねるしかない。昼前の午前11時45分頃に潮が変わる時間帯。その頃には船長もポイントを点々と探りつつ移動を繰り返す。アタリがないのだ。そんな時間帯に栗原君は空腹を満たすためにパンを齧り出した。当然、竿は置竿だ。それが良かったのか、竿先にアタリが出た。速攻でアワセを入れると掛かった。強烈な突っ込みで無事に良型のタチウオを取り込むことができた。良かった、ボウズを逃れたからだ。

 

その後、船長は走水沖、猿島沖、横須賀沖とタチウオの群れを探してクルージングを続けたのだが、結局午後2時30分頃に「群れが確認できないのでここで終了とします」と無念の沖揚がりに。船中の釣果はトップが10本で次頭が7本、右舷トモの松永さんは5本だった。因にバラシ2回の私の釣果は2本、栗原君は1本だった。それでも、大半が良型なので1本でもお土産としては満足できる。確かにアタリが少ない中、確実に掛け合わせて取り込める数は少ない。この時期のタチウオ釣りはまさに「ムズオモシロイ」釣りと言い切れる。弁天屋では4月17日で終了し、マゴチに切り替える予定とのこと。

 

参考までに、弁天屋では土日でも60歳以上のシニア割引を利用すると7220円で1日楽しめる。これは有り難い。ただし駐車場代は別途500円かかる。

 





カレンダー

S M T W T F S
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  
<< October 2019 >>

うみつりネット facebook

更新情報:Twitter

YouTube チャンネル

新着記事タイトル

カテゴリー

月別記事

うみつりネット・おすすめ商品

 (JUGEMレビュー »)

釣り専門出版社の地球丸から5月下旬かに発売された「関東周辺防波堤釣り場ガイド」は北は茨城県大津港から南は静岡県静浦港まで全53港の釣れる絶好ポイントを網羅しました。港の足下の水深から各ポイントの海底状況はもちろん、駐車場、トイレ、最寄りの釣具店など最新情報を盛り込んで制作しました。巻頭カラーページではアオリイカやイナダ、クロダイなど人気魚種の釣り方解説や仕掛け情報も掲載しました。総ページ数144で本体価格1500円+税です。各港のカコミ記事にはグルメ情報や釣具店情報も入れました。うみつりネットの筆者自身が足で取材した渾身の自信作です。できれば書店で手に取ってご覧下さい。

うみつりネット・おすすめ商品

うみつりネット・おすすめ商品

海釣り最強バイブル 4 熱釣!根魚塾 (メディアボーイMOOK 海釣り最強バイブル 4)
海釣り最強バイブル 4 熱釣!根魚塾 (メディアボーイMOOK 海釣り最強バイブル 4) (JUGEMレビュー »)

カサゴ、アイナメ、メバル、ソイなどの根魚は定着性が強く、移動する距離や範囲は少ないという。そんな根魚のポイント攻略法を徹底的にまとめあげたのが本書。消波ブロックや堤防際の隙間に身を潜める根魚をエサとルアーで根こそぎ釣りまくる戦術を詳細に伝授する渾身の力作である。関東周辺を調べ尽くした永久保存版だ。

リンク

著者プロフィール

ブログ内検索

その他

ケータイサイト

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM