腰越港池田丸 LTアマダイ釣り

 

最低気温が氷点下1度となる予報の2月6日の火曜日、大学釣り部の後輩でもある栗原君が初釣りを楽しみたいということで本紙協定宿の腰越港の池田丸を訪れた。狙いはアマダイ。私は今年の初釣りで悔しくも22造両アマダイしか釣れなかったのでそのリベンジ釣行。栗原君も過去にボウズとなったことからなんとか本命を釣り上げたいということで期待を胸に乗り込んだ。

朝、6時前に受け付けをするとなんと釣客は我々2人だけとのこと。ネットY情報では朝は北寄りの微風のはずが、想定外のウネリがあり、港から15分の最初のポイントでも船の上下動は大きい。水深65蛋宛紊ら開始となったが、ゲスト魚の活性は良好だ。付け餌のオキアミはエサ盗りの雑魚に齧られることが多く、マメな手返しと餌の確認が重要となる。

 

仕掛けは一般的なハリス3号2辰2本針で底上げ1辰罵兇い鯑れる。オモリはLTということで基本的に50号。前夜のネット予報とは異なり西南西のウネリが高く、風が弱くても船の上下動が大きいために一定のタナに仕掛けを維持しにくい。手持ちでマメに底を取り直すのだが、本命からのアタリはない。

 

そんなタフコンディションの中、右舷大ドモに座った栗原君は早々にアマダイをキャッチ。型は小型だが、釣り人生初のアマダイに嬉しそう。私もなんとか1匹を釣り上げたが、後検寸21造離潺縫汽ぅ困妊ックリ。初釣りのリベンジがこれでは返り討ちとなった印象だ。悔しい! 昨年11月からアマダイ運はどうやら薄いようだ。

 

その後も栗原君はポツポツとアマダイを釣り上げて、難しいタナ取りを手持ち竿で頑張る姿が微笑ましい。だが、南西強風のウネリは容赦なく我々を船酔いに誘う。仕掛けが着底しても底上げ1辰隆恭个鈍くなり、ゲストが多くなる。30汰宛紊離爛轡レイを筆頭にキダイやガンゾウビラメ、ヒメジやトラギスなどが顔を見せるが、良型のアマダイからの魚信はない。

 

船長はポイントを点々と移動しながら水深100m近い場所まで探ってくれたのだが、本命からのグングン、という強い引き込みは来ない。活性が高いのはゲストばかりのようだ。付け餌のオキアミが齧られたり、頭が食われていた場面は多かった。

 

しばらくすると船長から「これから南西風が強くウネリも増すからそろそろ上がりましょう」という早上がりの合図が出てしまった。正直に言うと、こちらとしても船酔いの限界に近かったので安堵の気分で、午前11時30分に納竿となった。

 

今年の初釣りだった栗原君は小型中心ながらも5匹のアマダイを釣り上げて竿頭。私は途中から船酔いで置竿に終始したためか1匹に。ゲストはムシガレイ3匹、キダイにガンゾウビラメが1匹ずつ。晩酌のつまみは確保できたので悔しいがヨシとしよう。アマダイ釣りに誘った私としても栗原君が5匹も釣ってくれて嬉しかった。誘った甲斐があったというもの。初釣りで栗原君がもしボウズだったらと思うと正直ホッと胸を撫で降ろした気分となった

 

最後に料理の話をひとつ。小型のアマダイはフライパンのホイル焼きがオススメ。ウロコと内蔵を除去したら飾り包丁を入れて、塩胡椒で下味を付ける。アルミホイルにタマネギとシイタケを敷いてその上にアマダイを乗せてから焼く。ホイルをくるむ前に魚体の上にバターをひとカケ乗せるだけ。中火で8分程度蒸し焼きにすれば出来上がり。お好みでレモン汁を絞ってもいいだろう。

例年なら30cmオーバーの良型アマダイを昆布締めにして翌日の晩酌にしていたのだが、今年はそれができなかった。それだけが悔やまれる。残念! だが、それも釣りなのである。

今シーズンのアマダイは残念ながら小型だけに終わったが、来シーズンは「目指せ30cm越え」を心に誓って竿を仕舞った。参考までに当日の海水温は14度であった。

 

なお、翌日の風予報は東京湾海上安全センターで検索して剣崎沖の風速を確認してから釣行を決定した方が確実だろう。Y情報はかなり適当なので、少なくとも風速等の風予報はあてにしない方が良い。2月6日も大島ではなんと風速14mの暴風だったようだ。事前チェックを怠ったのが敗因でもある。          

 




鴨居大室港五郎丸 午前タチウオ釣り

 

2018年1月25日、酷寒の中でも釣船に乗るのは何も気が狂ったからではない。どうしても体感したい魚がいるからだ。乗り込んだのは鴨居大室港の五郎丸。狙うのは難攻不落のタチウオである。22日の午後から降り続いた4年ぶりの豪雪は否応なく数日間の季節風をもたらした。前日の24日までは大半の船が出船中止になった。某気象予報士の話では、「ラニーニャ現象による偏西風の蛇行が主な原因」とか。降雪による影響は雪に不慣れな湘南エリアではとても大きく、交通渋滞と事故多発を誘発することは言うまでもない。48年ぶりの大寒波は釣果にどう影響するのか否か。

 

やっと風が凪ぎる予報となった、25日に五郎丸の午前タチウオ船に乗り込んだのは筆者を含めて総勢6人。運良く右舷トモから2番に釣り座を構えることができた。当日のタックルは1.8mの万能ロッドに超小型電動リールの組み合せ。PE2号を200m巻いてあるためオモリは100号を使う。水深が深い久里浜沖を狙うため80号ではダメらしい。定刻より少しだけ遅れて港を離れたタチウオ船は一路久里浜沖に向かうが、なんと10分少しでポイントに到着。5分ほど魚探でタチウオの群れを探索するがすぐに投入の合図が出た。船長の指示ダナは100〜120mというもの。予想よりは浅いが、気紛れなタチウオのこと、いつまた深くなるかを心配しつつ1本針にサバ短冊の餌を丁寧に付けて投入。案の定、モーニングサービスはない。アタリが皆無なのだ。

 

「ったく、またかい」というボヤキを飲み込んで120m下からの小幅のシャクリを開始した。リールの巻き量はハンドルで言う5分の1回転ほど。1回のシャクリで小幅なシャクリを丹念に繰り返す。悪天候後で活性が低いと予想されるだけに小刻みなシャクリでアタリを引き出す戦法は他の釣り人も皆同じである。30分ほどシャクリ続けているとコツンとリールの手を止める微かなアタリが出たが、その後が続かない。

 

ミヨシでは、なんとゲストに良型のスルメイカを釣り上げていた。サバの短冊が小魚に見えたに違いない。さきほどのアタリはもしかしてスルメイカだったのかも。そんな微細なアタリを感じつつ、やっとタチウオの食い気が出始めたのが午前8時30分を過ぎてからだ。竿先にコココ、グンと来たあとにそのままシャクリ続けているとガツンと引き込んだのでエイ、ヤと強く竿を煽って掛けて電動リールをフルスロットルで巻き上げる。小気味良い突っ込みで気持ちの良い曲がりを見せる穂先を見ながらも2回ほど強く煽って追いアワセをくれてやる。こうすることで針先が貫通する。海面でのバラしが激減するからだ。

 

海面に姿を見せてくれたのは本命タチウオだが、型がこぶりでガックリ。目測の全長は75cm足らず。指3本はない感じ。このサイズが2本続けて釣れたから活性は高くなってきた様子。ところが、食い気が高くなると今度はタチウオの歯による道糸の高切れが発生した。右隣の山内さん(川崎市)が釣り上げたタチウオが私の道糸に絡んで、スパッと80mほどのロス。オモリも天秤も仕掛けもすべて海の藻屑に消えた。

 

とはいえ、嘆いている暇はない。活性が高い時間帯に数を釣らないとアッという間に食い渋りに入るからだ。速攻で予備の仕掛けとオモリを装着して投入。すると、しばらくして強烈な引き込みが突然穂先に出た。ガツンときたからまんま即合わせで竿を煽って電動リールのスイッチをフルで巻く。すると、良型特有のゴゴゴンという突っ込みがリールの巻き上げを止める。スプールが一瞬ストップしてウィンウィンと唸りを上げる。これが快感なのだ。竿先はギュンギュンと曲がり込み、手に伝わる刺激的な感触が閃光のように脳裏を走る。これを体感したくて真冬の海に繰り出すのだ。吐く息が白いとか、手がかじかむと言う苦痛がすべてこの一瞬で消し飛んで行く。タチウオファンなら御理解頂けるかと思う。後計測で全長96cmを手にすることが出来た。自分が掛けてアワセて巻き上げる。難攻不落のタチウオに勝った瞬間とも言えよう。少し大袈裟だが、食いが渋い日には本当にそう感じるのだ。

 

そんな高活性の時間は短い。10時過ぎには食い渋り時間帯になり、痺れを切らした船長は「金谷沖まで少し走ります」とアナウンスが入り、速攻でポイントを移動すると、こんどの水深はなんと180mだという。とうとう高切れしたリールでは道糸が足らずに持参した予備のタックルで釣ることに。船長に「高切れして道糸が124mしかないので予備のタックルを使います。ただPE4号なのでオマツリするかも」と言うと「釣り座を2mほどミヨシ寄りに移動してやってみて。ダメなら貸し道具を使って」という指示でPE4号のリールで釣り再開。運良く潮流が緩いためかオモリ100号のままでもオマツリすることなく、沖揚がりまで釣りをすることができた。

 

午前11時40分に納竿。船中の釣果は3〜13本。時化後の食い渋り時間帯はあったものの最悪ではなかった様子。私もなんとか6本を釣り上げた。ただし、前述の96cmは1本だけ。あとは指3本ギリギリか2本前後というのもあり、細くて短いのが多くて悲しい気持ちになった。まぁ、それも釣りである。難しいから面白い、確かにそれは断言できる。持ち帰ったタチウオは初日に良型を刺し身と炙りで食べた。脂の乗りは最高潮であった。翌日は塩焼きに。細いのはすべて濃いめの煮付けで食べた。どれも旨味が凝縮されていて、酒の量が増えまくりに。調理が簡単でウロコがない、タチウオは捌くのも容易だからとても助かる魚でもある。釣って楽しく、食べて美味しいタチウオ、未体験の釣り人はぜひ一度トライしてみると良いだろう。まだ2月末頃までは釣れるはずだ。

 




平塚港浅八丸 アマダイ釣り

 

2018年の初釣りは平塚港の浅八丸からアマダイを狙うことに決定。1月4日の金曜日に初めて訪れる船宿、浅八丸は出船の1時間以上前に到着したにもかかわらず宿前にはかなりの釣り人が集結していた。駐車場係の指示に従い、クルマを止めて受け付けへ。シニア割引2000円引きを利用すると7500円に。さらに特別優待券7500円券を受け取り、支度に取りかかる。驚いたのは港前まで竿等の荷物と一緒にトラックの荷台に乗り込んで行けること。確かに、歩くと港までは少し距離があるだけに、このサーピスはとてもありがたい。

 

出船は午前7時だが、基本的に予約乗合のため6時50分には港を離れた。当日の天候は北風微風の凪ぎ模様。富士山がクッキリと拝める素晴らしい初釣りとなった。静かに走ること約10分ちょっとで最初のポイントに到着。水深は約90m前後からスタート。潮回りは中潮の4日目でそれほど速くない。タックルはLTのためPEが2号以内ならオモリは50号というライト仕様。これは手持ちで常に誘いを入れるアマダイ釣りとしてはとても助かる。エサはオキアミの1匹掛け。仕掛けは全長2m程度の2本針が標準である。

 

釣り方はいたって簡単。オモリが着底したらハリスの半分、約1mを巻き上げてから誘いを入れる。誘い方も色々だが、オモリを海底でコツンコツンと叩いてから軽く1m前後上へ浮き上がらせる感じ。エサのオキアミがフワっと漂い、逃げ惑う様子を演出すればいい。5秒ほど静止して何もアタリがなければ再度底ダチを取り直して、1m上で誘いを入れればいい。その誘い方を2回繰り返して何も反応がなければ付け餌の有無をチェックする意味で巻き上げてくる。オキアミの頭が齧られてなくなっていればエサを付け直して、再度仕掛けを投入する。その繰り返しがこのアマダイ釣りの基本。

 

釣り開始から10分足らずで定番外道のガンゾウビラメが針掛かりしたが、口の横に掛かっていたので速攻リリース。その後も赤ボラ(ヒメコダイ)は釣れるものの本命からのアタリはない。午前8時頃から船中ではポツリポツリとアマダイが釣れ上がる。中には全長40cmオーバーの良型もチラホラ。私の座った右舷トモ2番から見てもミヨシ側、さらには右隣のトモでも良型が釣れている。目測で全長35cm前後の良型が上がっている。私はというと、8時15分頃に強い引き込みで巻き上げてきたのが全長24cmのカサゴでガックリ。美味なゲストであることは確かだが、期待を裏切られただけに落胆も大きい。昨年11月中旬に腰越港からアマダイ釣りに出たのだが、なんとボウズに。しかも、左右両隣では3匹ずつの本命が釣れていたのに私にはその恩恵がなく、哀しい思いをしたのだ。そのリベンジ釣行にもかかわらず、今回もまさかのボウズかと半ば諦めていた。

 

すると、相模湾の神は私を見離さなかった。午前9時20分頃、クククッと小気味良い引きが竿先に表れて、ゆっくりと手巻きで3mほど巻き上げてくると、途中でグングンと少しだけ重量感のある引き込みがあって、電動リールのスイッチを入れて巻き上げた。ほどなく海面に浮かんだのは本命アマダイだ。しかし、悔しいかな、型はこぶりの22cm程度。それでも、やっとアマダイに出会えたのでホッとひと安心。ボウズは逃れた。初釣りで本命のホウズだけは避けたかっただけに嬉しい気分が上回った。

 

右隣のSさん(平塚市)は昼頃までに5匹も釣り上げて次頭に。そのうちの2匹は全長35cm超の良型である。Sさんに釣り方を聞くと「今日はオモリで海底をコツコツと叩かない方か良いみたいですね」と教えてくれた。私は確かにオモリが底に着底すると3回程度はコツコツと叩いてから1mほど上へ誘いを入れていた。その誘い方が当日のアマダイには気に入らなかったようだ。

 

船長に話を聞くと「アマダイは型を狙っては釣れないよ。数を釣る中で良型が釣れるようになる。だけど大きいのだけを選んで釣るのは無理。型の良さは運しかないからね」と慰められた。結局、午後1時50分に沖揚がり。船中釣果は1〜6匹。私がスソということだ。平均の水深は100m前後。深い所では110m以上になったが、最大サイズ48.5cmも釣れていたから良型は深場に多く棲息しているようだ。

 

自宅に戻って一晩寝かせてから22cmのアマダイをバターを乗せたホイル焼きで食べたが、これが絶品。ホイルの下には玉ネギとシメジを敷いて、焦げ防止策を講じれば万全である。良型が釣れたらいつもの昆布締めにするのだが、それは今回は諦めた。

 




金沢八景弁天屋 タチウオ釣り

 

今年最後の釣り納め、納釣釣行をタチウオに決めたまでは良かったのだが、難攻不落のタチウオだけに貧果だけは回避したかった。ところが、自然相手の沖釣りはそんなに甘くなかった。同行してくれるのがタチウオ釣り2回目の釣り部後輩の栗原君だけになんとか良型の数本をキャッチしてほしいと思い、1日船の金沢八景弁天屋に決定したのが12月26日火曜日。中潮の最終日でたぶん潮流は速くないだろうと想定して道糸PE4号を巻いている栗原君へは「両舷のどちらか大ドモを確保できればPE4号でもオモリ100号を使えば大丈夫だろう」と勝手に判断して乗り込むことに。早朝に彼が確保してくれたのが見事に右舷大ドモだったからひと安心。オマツリになる可能性が低くなったからだ。

 

当日は昼前頃から西南西が強く吹く予報とのこと。それでも朝のうちは北の微風で観音崎沖に向かった。航程約35分で観音崎に当地約したものの魚探反応が薄いのか船長は早々に「久里浜沖に行ってみます」とのアナウンスを告げてから一足飛びに久里浜へ走った。案の定、魚探反応は深い。水深150m前後で釣り開始となった。僚船の船団は軽く20隻近くいたが、タチウオの取り込みの風景は周囲では見当たらない。

 

とろこが、右舷トモで黙々と2.4mのイカ竿をシャクリ上げている栗原君に待望の1本目がヒットしたのは午前9時直前だった。しかも、90cm前後の良型だ。嬉しそうに船中1本目をキャッチして写真撮影に器用力してもらったのは言うまでもない。「下の方でガツンと掛かったのは分かったんですが、途中で半信半疑で」と謙遜気味に語る彼らしい発言にひと言「釣れちゃった感覚はなかったですから」と少し自信を持って切り返してくれた。前回のタチウオで1本しか釣れなかったのだが、それが船長が「仕掛け上げて」と言った直後に針掛かりした釣れちゃったヒットだったからだ。タチウオ釣りには時々発生する巻き上げ直後のヒットはよくある話。だが、初タチウオでは納得がいかないのは理解できる。

 

ところが、当日の栗原君の「魚運」は想定外の高級ゲストを釣り上げることでその実力が証明できた。午前9時40分頃だった。新規に買い替えたシマノ製フォースマスター800がどうにも使いこなせていない感じ。電動のスイッチを入れても巻き方が可笑しい。ゆっくりとした中速巻きだからだ。しかも、手巻きでアシストを加えつつも竿先はグイングイン、強引に突っ込む場面もあり、相当な大物かと思ったら海面に浮かんだのがなんと大ニベ。後検寸で全長62cmというから驚きだ。操船室から船長も飛び出してきて「写真、撮らせて」と嬉しいハプニングも。

 

一方、私はといえば相変わらずドン臭い掛け合わせができないばかりか、アタリがあってもうまく掛けられない場面が多く、手合わせが合わないのだ。突っ込みが弱いと言えばそれまでだがとにかく口に掛けられない。悔しいというよりヘタクソの言葉がピッタリ。PE2号に基本の80号オモリを使っていたが、水深150mからのシャクリには慣れていない。潮の抵抗とオモリの重量感がどうにも手に合わない。言い訳は色々とあるのだが、栗原君が3本目のタチウオを釣り上げた後にやっと1本目をキャッチ。しかも、指3本の小型だから情けない。

 

その後、左隣の安藤さん(横浜市)とオマツリをしてしまい、その際になんと痛恨の高切れに。約50m以上の道糸と仕掛けの全損をしてしまった。オマツリはお互い様だが、道糸切れは辛いものがある。仕掛けを付け直して速攻で落とすと、なんと海底まで落ちない。20m手前でスプールの糸が底をついたのだ。これでは、釣りにならない。

 

だが、そんなこともあろうかと予備のタックルを持参していたのだ。これまでにも高切れで悲惨な目に2回ほど遭っているため、最悪の事態を想定して2本のロッドと電動リールを準備していたのだ。これで息を吹き返して、水深140m前後で2本目を追釣。これも70cm前後のミニサイズにガックリ。なんとか1mサイズを1本釣りたいと粘ったところ、昼過ぎの12時20分頃に待望の95cmをキャッチ。やはり、型が良くなると巻き上げ途中での豪快な突っ込みが凄い。電動リールがストップするほどのパワーはなかったが、それに近い刺激的な強引を満喫できた。この1匹で哀しいかな私の本命釣果はジ・エンド。

 

西南西の強風が強くなってきたところで船長は「走水沖に移動してみます」で水深70mのポイントに変更となったが、船中3本を釣り上げて結局午後2時に沖揚がり。船中の釣果は3〜18匹で私がスソに。トホホ、である。タチウオ釣り2回目の栗原君は7本。さらに値千金の大ニベもゲットして大満足。食い渋りの難しい日に当たってしまったようで、28日にはトップ50匹まで活性が高まったとか。魚運がなかった2017年の私の沖釣りもこれで終わった。

 

それでも、タチウオ釣り2回目で7本まで釣果を延ばした栗原君の健闘は賞讃に値する。というより、半ば強引にタチウオ釣りに誘った私自身がホッとした。新しい釣りモノにチャレンジする精神は持ち続けたいもの。でも、釣り仲間に強要してはならないなぁ、とつくづく反省したのも正直な気持ちである。2017年の釣りはタチウオ釣りで終わったが、来年も挑戦する気持ちを持ってうみつりネットを続け行きますので、何とぞお付き合いのほどを。

 




葉山一色海岸山田屋ボート店 カワハギ釣り

 

今年最後のボート釣りを楽しむために訪れたのが葉山御用邸前にある山田屋ボート店。前夜に電話を入れて出航可能か否かを確認してOKとのこと。北風微風で終日海は穏やかという情報を鵜呑みにして12月23日の朝8時10分前に葉山公園の駐車場(冬期も土日祝は小型車520円)にクルマを止めて準備開始。ほぼ無風に近い海を眺めながら海岸を御用邸前まで歩く。この時期の狙いは迷うことなくカワハギである。約7年前、この海で11匹のカワハギを釣った経験がある。つまり、釣れる好ポイントを知っているつもりだった。

 

ところが、芝崎埋立地のマンション群が見え隠れする岩礁帯回りに辿り着いたのはもう8時30分近くになっていた。弱い風向きと潮流を考慮してアンカーを投入。水深18m弱で釣り開始となった。タックルはカワハギ専用の1.8mのロッドら小型両軸リールの組み合せ。これは乗合船用と同じもの。直ぐにアタリは出たのだが、釣れたのは定番外道のササノハベラ。これで根廻りであることは確認できた。あとはカワハギを呼び寄せるだけと思いつつ、竿先に神経を集中するのだが、どうにも落ち着かない。理由は沖から押し寄せる不気味なウネリだ。風も波もないのだが、海が盛り上がってくるようなウネリは寝不足気味の私に容赦なく襲いかかってくる。イヤ〜な気分が静かに忍び寄ってきたのだ。

 

カワハギからのアタリはなく、外道はベラやキタマクラ、フグ等々。船酔いならぬボート酔いは軽いものの気力と集中力が落ちるのは明白。それでもマメにエサを付け直して丹念に誘いを入れる。エサの取られ方でエサ取りの外道というのが分かると「水深18m前後にはもうカワハギはいないのかも。深場に移動してしまったのだろうか」と不安になる。それでも竿先を上下に揺らしながら上から下へ、また下から上へと誘いを繰り返してゼロテンションで2秒待ってから聞き合わせると突然、コココッとカワハギらしい独特の手応えを感じて巻き上げてくると本命カワハギがやっと1匹釣れた。だが、型はワッペンだからガックリくる。後検寸で15cmと小ぶりだが、なんとかボウズは逃れたとひと安心。

 

この本命が釣れる前に何か怪しい重みを感じるアタリが数回あり、リールの巻き上げ途中でフワッと軽くなってバレてしまう。3回目にやっと正体が判明。マダコである。手の平大のそこそこサイズ。ジッパー付の袋に入れてお土産にしたのは言うまでもない。新鮮な塩茹では酒のツマミに最適だからである。そんなゲストが掛かった理由はたぶんオモリが白塗りだからだろう。白色に好反応を示すことは分かっていたが、カワハギの集魚パーツでもある「花火」と呼ばれるアクセサリーも装着していたのでその効果もあったのかも。

 

海底をトントンと叩いて揺らしていればタコに興味関心を抱かせたのは理解できる。実は2回目もあったのだが、それは丸く白いオモリにシッカリと抱きついて上がってきて海面で放してしまった。あとで思えばタモで掬っていればと悔やまれた。

 

午前11時に大きくポイントを変更。一色堤防の沖にある小磯の鼻と呼ばれる場所に移動して最後のチャンスにかけた。潮回りは中潮の最終日。午後1時20分頃に干潮を迎える。


潮変わりでカワハギの活性が高まればと思って水深14m前後で釣り再開となったが、ここでも釣れてくるのはベラ、キタマクラ、トラギスそして20cmオーバーのヒガンフグだから頭に来る。ウネリは大分収まってきたが、今度は少し北風が強まってきた感じ。

粘っても本命カワハギからのアタリは皆無だ。午後2時、潮が上げ潮になっても一向にカワハギが釣れないので、諦めて竿を畳むことにして岸に漕ぎ戻った。今年最後のボート釣りは悲惨な結果に終わってしまった。納竿釣行としては寂しい限りである。

 

持ち帰った15cmのカワハギは残念にも肝が小さく一層哀しくなってしまった。その悲しみを一気に払拭してくれたのはマダコだ。塩で揉んでヌメリを取り去り、1分ほど軽く塩茹でしてワサビ醤油で食べた刺し身は絶品。歯応えといい、薄い甘みが口の中で広がり、噛むほどに味わい深くなる。カワハギ釣りのゲストとしてマダコを食べたのは初めて。タコの好ポイントはほとんどカワハギのポイントと同じと思っていい。ただし、今度は白いタコテンヤを持参して専門に狙ってみてもいいかもしれない。来年には今年秋に購入した魚探(ロランス製)を登場させてみたいものである。宝の持ち腐れにならないように。

 




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