油壺横堀海岸ボート メバル五目釣り

 

2020年のGWはどこも営業自粛で開店している店鋪自体が少ない。4月29日の祝日に久しぶりに油壺釣船組合=貸しボート油壺に電話を入れてみるとなんと店主が出てくれた。話を聞くと5月1日から6日まで臨時休業にするという。

 

だが、「明日30日なら営業してますよ」というので早速予約をしてから天気予報を確認すると、運良く北風微風の凪。昼過ぎから少し南風が吹くが、小網代湾の中なら問題はないはず。北は初声の丘陵地帯で風を遮られ、南側はシーボニアマリーナと4棟の高層マンションで風をブロックしてくれる。これなら活き藻エビを使ったメバル釣りが楽しめるだろうと考えて早速地元の上州屋で1匹22円の藻エビを30匹購入した。酸素供給のブクをセットして持ち帰り、車内で放置。乾電池2個(単一)のスイッチを入れたまま翌朝の現地まで無事に持ち込めた。

 

貸しボート油壺の漕ぎ出し時間は朝7時30分からと決められている。のんびりと自宅を出て、30分前には現地に到着したのだが、驚いたことに県営駐車場(1日500円)はすべて閉鎖していた。開いていたのは民間の駐車場だけ。料金は1日1000円だが、そこしか開いていないので仕方なく止めることに。

 

早々に支度を済ませて坂道を約9年ぶりに下ったのだが、あまりに急な坂道で驚いた。まだ9年前は50代前半だったから苦痛に感じなかったのだろう。キャリーカートにクーラーBOXとタックルバッグを載せて縛り付けて急坂を降りて行った。昔はここまで急に感じなかったのだが、歳を取ると帰りの急勾配が不安になるもの。

 

定刻の午前7時には漕ぎ出すことができた。当日は先客も数組あり、店主も忙しそう。微風ベタ凪の中を湾奥へと漕ぐこと約15分。目印となる赤い屋根の小屋を探しつつ、到着する。すると、緑の木々からウグイスのさえずりが聞こえるではないか。長閑で風光明媚なロケーションにテンションも上がる。水深約7m前後の岩礁帯と海藻根の中にメバルの棲み家があると某釣り専門誌の情報を信じてアンカーを入れた。

 

ハリス1.25号の3本針のエビメバル用の市販仕掛けに活き藻エビを刺して投入するが、アタリは遠い。底から50cmほど上げてアタリを待てど魚からの反応は1時間経っても何もない。痺れを切らしてシロギス&カレイ用の仕掛けを20mほどチョイ投げしてアタリを待つ。

 

すると強い引き込みで食い付いてきたのはキュウセンベラのオス。緑色が鮮やかな流線型の定番ゲストだが、ベラの中では一番美味しいと言われている。オレンジ色のあおいそめをたっぷりと針に刺してチョイ投げを続けていると、今度は置竿にしていた2.1mの振出式パックロッドの竿尻が突然浮き上がり、強烈な突っ込みが訪れた。グイグイと穂先を曲げて海面浮いたのは茶色のササノハベラ。尾びれはちぎれ放題の太い魚体にビックリ。まるでカサゴのようなベラに見えたからだ。

 

その後は20cm弱のチャリコがシロギス仕掛けに掛かってきた。元気よく突っ込む引き味はさすがはマダイの幼魚といった気持ちの良い釣趣が体感できた。だが、相変わらずメバルからのアタリはない。釣れたのはショウサイフグらしきフグ1匹だけ。

 

まだ藻エビは数匹残っていたが、風もなく船の航行もほとんどなかったので対岸のシーボニアマリーナの岸壁まで漕いでノーアンカーの流し釣りを敢行。それでも2本のシロギス仕掛けに何も掛かってこないのだ。水温計で海水温を計ると17度あった。この水温ならシロギスが釣れても可笑しくないはず。今年はまだ浅い小網代湾内にシロギスが回遊してきていないということだろうか。

結局、午後2時40分まで粘ったが、結局昼過ぎから釣れた魚は皆無。少し南風が吹いていたが、午後3時3分前には着岸できた。凪の海で一人魚と戯れる時間を過ご過ごすことができたのは幸運だったが、もう少しアタリが欲しいと感じた。

 

ゲストばかりだったが、一番旨く感じたのは2日間チルド室で寝かせたササノハベラの煮付けだった。キュウセンは捌いてからすぐに食べたのが大失敗。一晩キッチンペーパーに包んで水気を抜き取る手間を惜しんだのが原因。水分の多いベラのためできれば2日間ほど寝かせたらきっと旨かったに違いない。

 

最後に今回の釣行費用はボート代が3500円(5月1日以降は4000円)、駐車場代が1000円、これにエサ代が合計1660円(アオイソメ2パックで1000円、藻エビが30匹で660円)。合計6160円だった。

 




腰越港池田丸 LTヒラメ五目釣り

 

今さら言うまでもないことだが、釣りは自然相手のレジャーである。海の中の魚を相手にする不確実性の高い遊びと言ってもいいだろう。ならば少しでも安く乗船したいのがホンネ。今回釣割の中に表記された人数割というシステムを利用して3人集まれば格安に乗船できることがわかった。

 

とはいえ、それは腰越港の池田丸に限定されるのかもしれない。4月25日の土曜日に活きシコイワシを泳がせて釣るLTヒラメ五目釣りに釣り仲間の3人で予約を入れて出掛けた。割引無しの通常の場合、9500円〜10000円の乗船料金がなんと7000円になるのだ。2500円値引きなら後1000円をプラスすれば手漕ぎボート釣りが楽しめる。もちろん、ボート店によっても微妙に利用料金は変わるが、そうした節約する心がけ一つで別の釣りが楽しめるなら少しでも安く乗りたいものである。

 

前振りが長大になってしまい失礼しました。実釣に話を戻そう。午前5時30分が受け付けの締め切り時間とあって5時前から港前の店鋪にクルマが続々と並び始めた。理由は港内が現在コロナウィルス感染拡大防止のため閉鎖されている。受け付けを済ませて早々に当日の駐車場に案内された。そこは小動(こゆるぎ)神社の向って右斜め奥にある崖を崩して平地にした未舗装の更地だ。坂道にはなっているがクルマの腹が擦ることはない。余裕のあるスペースでホッとした。しかも、料金は無料だった。

 

基本的に予約乗合となっているため、定刻の6時より早く5時40分には港を離れてポイントを向ったのだが、なんと7分程度で「ここから始めて見ましょう」とアナウンスされたのが水深7m程度の超浅い場所。オモリは25号といわれて浅いことは理解できたが、ここまで浅いとホントにヒラメがいるのだろうかと疑いたくなる。初めて乗られる方はタックル準備や仕掛けの支度は怠りなくといったところ。

 

当日の天候は朝のうちは弱い北風でほぼベタ凪。昼前頃から南風が徐々に強まったが、水深が深くても22m、平均すると16〜17m前後と浅い。ただ根が点在する砂地帯を流すことが多かった。オモリが着底したら約1mは底を切ってアタリを待つというのが一般的である。

 

ただし、当日は海面に浮くクラド類の浮遊が多く、透明度が低い。つまり濁り潮ということ。となると、活きたシコイワシを見つけられるようにタナを少しと下げるというのもアリだろう。ヒラメは常に上方を見ながら小魚の遊泳を待ち構えている。濁り潮の際にはあまり高いタナで待つとアタリが少なく。食い気のある日以外は厳しい釣果になることもある。

 

といっても、ヒラメ以外の魚には濁り潮を好む魚もいるだろう。カサゴやホウボウは澄み潮よりやや濁り気味の方が喰いが良いことが多い。本命はあくまでヒラメだから私は最初は1mでアタリを待ったが、途中からタナを底上げ50cmへと下げた。

 

理由は簡単だ。左隣の相川君(釣部後輩で大田区在住)がヒラメを釣った時にこう語っていたからである。「底トントンでアタリを待ってから食い込みが悪いので仕掛けを送り込んで待ちました」という。最後はオモリが根掛かりした後に無事に魚が浮上。それが本命ヒラメだった。嬉しい1匹である。全長は40cm弱だが、船中たぶん1匹目だったのでは。写真撮影に協力してもらい彼にも安堵感が漂った感じだった。仕掛けは2本針仕様でその上針に掛かっていたという。仕掛けの枝間は聞き忘れたが、底上げ1mでも決してタナとして悪くないと確信した。

 

ヒラメを釣る前にはゲストのカサゴを2匹釣り上げているので相川君は底を意識したタナ取りをしていたのだろう。捨て糸の長さによってはそれでもヒラメは喰ってくるはず。両刀使いでうまく釣り上げていた彼の釣りセンスには脱帽だ。しかも、終始手持ちで誘いとタナ取りを繰り返していたのだからリッパである。

 

私はというと立神さんと同じでアタリが出ても上手く掛けられなかったというが数回ある程度。イワシが暴れてグングンとヒラメらしきが追い回して食い込む様子までは訪れなかったが、掛けるタイミングを逸して結局根掛かりの後は反対舷の釣り人の仕掛けとオマツリ状態に。掛かっていたのか否かは今となっては知る術もない。悔しいが、それがヒラメ釣りというもの。立神さんもアタリを捉えても喰いが渋いためか食い込みが足らずに逃げられていた感じだ。

 

立神さんの右隣に座った大ドモの釣り人は先週もこの船に乗ってヒラメ2匹の他にマゴチやホウボウも釣り上げたという。その人に聞くと「今日は激渋の日ですね。喰いが悪いしアタリも少ない。難しい日ですよ」といいながらも2匹のヒラメを釣っていた。その人のタナは1.5mだったという。

 

釣りには時合というのがあり、喰いが渋いでもタイミングが合えばうまく釣れるもの。それが自然相手の難しくも面白いレジャーなのだ。そのために大切なのはタナ取りと誘い、さらにもうひとつは新鮮な活きイワシのマメな交換が欠かせない。エサの交換を渋ってはいけない。まだ動きがあるからといって潮回り後にポイントが変わってもそのまま投入していては釣れる魚も釣れない。無精者には向かない釣りなのかもしれない。イワシの付け方も大切。足顎の中央の硬い箇所から刺して、目と目の間に抜く感じで付けること。イワシを握っている時間をなるべく少なくすることも弱らせないという点では重要である。

 

船中釣果は0〜2匹。私と立神さんはゲストに見離されて完全なるボウズになってしまった。ゲストも釣れないのは辛い。お土産が何もないという釣りは年に1〜2回程度だから運もなかったのかもしれない。これが自然相手のムズ面白いところだ、と強がって筆を置こう。

 

参考までに当日の釣行費用は乗船代7000円。氷代100円、駐車場代は無料であった。早く港内駐車場が使えるようになって欲しいものだ。

 




金沢八景弁天屋 タチウオ釣り

 

日中と夜の寒暖差が激しい季節がこの時期だが、まさに三寒四温で気温に安定感がないのは魚も同じである。中でもタチウオは食い気にムラがある時期だと言う。実際、この3月末にタチウオを釣りに出掛けたのは私もたぶん初めてだろう。数年前は春には終了していたはず。昨年からタチウオは周年釣れる、船宿にとっては魅力的な存在といっていい。だが、今回出掛けた金沢八景の弁天屋では、当日の船中釣果は2〜15匹と渋かった。船長曰く「一桁の人が大半でしたね」と嘆いていた。気難しい春タチウオを攻略するにはどうしたら良いのか、行く度に毎回悩まされる。

 

年度末の3月31日火曜日に最近釣り仲間となった立神さん、その釣友達の栗原さんを連れ立って左舷トモから3人が座った。立神さんも栗原さんも船からタチウオを狙うのは初体験だという。私の貸し竿と電動リールを使ってもらった栗原さんも期待に胸が膨らむ。立神さんは沼津の夜のカゴ釣りで爆釣した経験はあるが船ではどうなのか、期待がかかる。

 

当日は平日にも関わらず両舷でほぼ14人が乗り込んだ。船長は定刻の午前7時15分に桟橋を離れて、観音崎に向けてゆっくりと帆足を進めた。およそ30分足らずでポイントに到着したが、魚探反応が乏しかったのかしばしタチウオの群れを探しつつ、15分前後のクルージングを続けた。

 

午前8時頃に釣り開始。水深は70m前後。下から10mの範囲内で誘い上げて下さいという指示ダナ。私は運良く、第一投の流しで70cm前後の小型を1本釣り上げて、ホッとひと安心。朝一番は高活性な印象を受けた。誘い方は冬場のパターンとほぼ同じである。40cm前後シャクリながらリールを半回転ほど巻いて竿先を下斜め45度に戻すスタイル。ジギングのショートピッチジャークをワンテンポずつ繰り返す感覚だ。

 

活性が低ければしゃくり上げた直後の待ち時間を1秒程度と長くする。アタリが頻発する高活性の時にはポウズは入れずに速攻で誘い上げてくる。途中でググ、クククッと押え込むようなアタリが出ても、同じテンポとサイクルで上へと誘ってくる。その後にくるガンガン、グイーッという強烈な突っ込みがあれば、そこで大きく竿を煽って掛け合わせる。

 

ところが、当日は最初の1本は通常スタイルの誘い方で掛かったのだが、後が続かない。食い気がある個体に出会えないと厳しい感じとなった。立神さんも早々に小型サイズながら本命タチウオを釣り上げて嬉しそう。初めての船タチウオなら型に限らず嬉しいもの。自分で掛けて釣り上げた1本の価値は大きい。

 

一報、栗原さんはアタリが遠いながらも根気よく誘い続けている。初めてとはいえシャクリの幅や小刻みな誘い方はなかなかのもの。釣りのセンスは良いと思った。それは毎回同じパターンではなく、変化を加えていたからだ。どんな誘い方が今日のパターンなのかを探っていたようだ。

 

因に仕掛けはハリス5〜6号の2m。針は3/0の大きめ。付け餌はサバの塩漬短冊である。付け方は縫い指し1回だけの浅く皮側から針を差し込むスタイルだ。サバの肉片が波打つようではダメ。身餌の部分が針に対してまっすぐになるように装餌すること。少しでも斜めに針が入ってしまうと餌がクルクルと回ってしまい、ハリスにヨレが入り、タチウオは違和感を感じて喰ってこない。参考までにオモリはPE2号で80号。片天秤1本針が標準だ。

 

私はというと、8時40分頃に強烈なアタリがあり、うまく針掛かりさせることができた。電動リールをフルスロットルで巻き上げてくる。途中で竿が大きく湾曲して満月状態に。久しぶりに豪快な引きを満喫しながら海面浮かせたら、指幅5本のドラゴン級が浮いた。慌てて取り込んだのが数年ぶりのメーターオーバー(後検寸で103cm)だった。掛けてからの刺激的な強引は数年ぶりの快感だ。これがタチウオの醍醐味といっていい。ドラグが滑ることはなかったが、この1本で個人的には満足だった。

 

気になるのが私の貸し道具で釣り続けている栗原さん。終盤近くになって待望の良型を1本釣り上げてひと安心。ボウズを逃れた安堵感は釣り人なら分かるだろう。貴重な1本がどれだけけの価値を持っているか。それは釣り上げた栗原さん自信でなければわかるまい。

この1本が呼び水となったのか、最後の流しでとうとう栗原さんが感動のドラマを演じてくれた。淡々と静かに電動リールを巻き上げている割には竿の曲がり凄い。グワングワンと大きく海面へ突っ込みながら上がってきたのが指幅5本サイズのドラゴン級だ。取り込みに少しもたついたが、なんとかうまく船内へ。だが、海面でバシャ着かせている際に私の道糸と歯が接触して、いつもの高切れに。まぁ、これはお互い様のオマツリのようなもの。最後の流しだったのでしか等を片付けづける手間が省けた。

 

結局、午後2時30分に沖揚がり。船中釣果は前述通り。釣果の数だけみれば悲しくなるが、初体験で2本はリッパでしょ。喰い渋りの日ならボウズもありえるタチウオ釣り。最後まで諦めずに丹念に誘い続けた結果が2本。私も2本だが、なにも悔やむことはない。やるだけのことをした結果ならそれでいい。釣れない日もあるのが釣りなのである。また、暑い日の夏タチまでグッと待ち構えていましょう。

 

最後に、今回の釣行費用は3人割が利いてなんと13%オフの7650円だった。P代は1日500円だが、私はお年玉クーポン券を利用して無料に。氷代も料金内だった。

 




長井仮屋港仮屋ボート メバル五目釣り

 

最高気温が19度になるという晴天の天気予報を確認して、さらに波情報を入念にチェックした。その日が運良く今年最初のボート釣りの日にビッタリと合致したところまでは「ツイてるな、運が良い」と思った。それが3月26日木曜日。釣部OB後輩の斉藤さんも渡邊さんも同行できるという最高のボート釣り日和になったことも幸運といえば確かにそうだった。

 

ところが、である。当初予定していた油壺釣船組合の貸しボート店が3月末まで土日祝日以外は休業だったことに気付いたのが当日の深夜12時。寝床に入って明日の好ポイントを過去の資料からおさらいするつもりでページを読み返してみて上記のことが発覚したのだ。愕然とした。天候ばかりの情報を追い掛けていたのが大きな間違いだった。春の時期はこうした貸しボート店もあるのだと知ってはいたが、まさかベタ凪が予想される日に限って。

 

そこでボート店を急遽長井港にある仮屋ボート店に変更した。その件を渡邊さんへ朝6時に携帯に電話をして「場所の変更」を通達し、齊藤への連絡も御願いした。そこまでは最悪の事態にはならずにすんだ。カーナビで検索できれば特に不安はないはず。

 

しかし、次の魔の手が「活きエサの徳丸」で待ち受けていた。決してお店が悪いのではない。私に運がなかった。同時に下調べをしておかなかったのも悪かったのだ。反省しきりである。メバル釣りの特エサとも言える活き藻エビが売り切れで購入できなかったのだ。代わりになる銀パクも4月に入らないと入荷しないとは。さらに、カタクチイワシの購入も考えたのだが、店主に「そのサイズのブクでは無理です」と言われてしまった。

 

確かに、藻エビとイワシのサイズの違いは歴然。生命力の弱いイワシならすぐに死に絶えてしまうことだろう。想定外のことがダブルで起きてしまったのである。

 

このため、同店で購入したのはアオイソメ120gと冷凍サバのみ。これでメバルを狙うのはかなり厳しいことを覚悟して、齊藤&渡邊氏にも伝えて、取りいそぎ長井沖に漕ぎ出した時にはすでに午前8時を回っていた。当日の潮は中潮の初日、午後12時10分頃に干潮。向ったのはツブ根の沖側。水深約9mから釣り開始に。

 

最初に私の竿に掛かったのはササノハベラ。次いでキタマクラ。怖れていたことが現実に。ハリスを切っていくのはキタマクラ系のフグ類だ。これらは定着性が強く行動範囲が狭い。つまり、移動をしないと仕掛けやエサの消耗が激しく釣り人の大敵である。

私は重たいアンカーを2回ほど回収してやっと安定した場所に移動。水深は約22m。少し深いが、キタマクラの攻撃はなくなった。だが、アタリが遠く砂地帯に棲息する「ウミケムシ」が2回ほど針に掛かってきて外すのにひと苦労。毒はないが、刺されると痛痒くて大変。

 

その間、まともに釣れたのは11時30分頃にサバの短冊にヒットしたカサゴ。潮が上げ潮に変わってからはトラギスとクラカゲトラギス、そしてコンブの切れ株と一緒に釣れてきたシロギス。すべてシロギス仕掛けのアオイソメに掛かってきた。

 

風向きが南東寄りに変わってボートの向きが変わると、ポイントが少し変わったようで時々根に引っ掛かることが多くなり、潮の流れも少し変わったらしくコマセを使ったサビキ仕掛けと根魚狙いのメバル仕掛けが絡んだりして面倒なロスタイムも。

 

ドラマは最後に待っていた。午後2時5分頃、そろそろ見切りを付けて片付けを始めようかと思った時に魚皮のサビキ仕掛けになにやら反応が出た。強く引く訳ではなかったが、海面を割って姿を見せたのは30cm弱のミノカサゴ。胸ビレを広げてピンク系の華麗な舞いで威嚇してきた。ボート内に取り込んで撮影をしてから針を外し、背鰭をペンチで切り落としてクーラーBOXへ。獲物が少ないときは食べられる魚はすべて持ち帰る主義だからだ。

 

午後3時の着岸に間に合うように2時35分に漕ぎ始めて港内のスロープに戻ったのは約20分後。凪の海なら漕ぎ戻る時間も短くて助かる。ただ注意が必要なのは港内に入る前に洗岩や暗岩のある怖いエリアが多くあること。一人でボートを漕いでいる場合は、後方の岩影をつねに確認しておくことが大切。

 

潮が上げている時間帯であっても岩にぶつかれば転覆の危険性もある。時間内に慌てて帰ることよりも安全性を重視することは言うまでもない。同行してくれた齊藤さんの釣果を見ると、定番のササノハベラの他に大きなメゴチやカサゴ、トラギスなども釣り上げていた。だが、本命のメバルは渡邊さんも撃沈。来月にもメバルのリベンジ釣行を敢行するつもりだ。

 

なお、当日の水深22m下の水温は水温計で14.5度だった。釣行費用はボート代が3人で7000円。一人当たり2400円弱。私のエサ代はアオイソメ120gと冷凍サバで1820円。港内P代は無料。氷は持参。私は4220円だった。

 




片瀬漁港萬司郎丸 LT深場五目釣り

 

記録的な暖冬と言われた2020年冬だが、3月も中旬に入ると日中はそこそこ暖かく船上で釣りをするにも苦痛は感じない。確かに、早朝6時頃はそれなりに風が冷たい。だが、寒い時ほど美味しくなる魚も少なくない。「食」を優先した釣りモノとして深場の根魚釣りがある。キンメを筆頭にクロムツやメダイなど食べる楽しみを重視して出掛けるのも悪くない。味覚の秋ではなく初春といったところか。

 

今回は片瀬漁港の萬司郎丸からLT深場五目釣りに出掛けた。3月15日の日曜日、数週間前に金沢八景一之瀬丸のメバル五目釣りで釣り仲間になった立神さんと一緒に左舷胴の間に乗り込んだ。右舷がとても混雑していたからだ。この時期、北東風が吹けば午前中は間違いなく右舷に日射しが当たる。当日も朝のうちは曇天だったが、右舷が暖かくなるだろうという予想はついた。とはいえ
釣り座が接近しているために不要にオマツリが多発こともある。釣り座の選択としては仕方がなかった。

 

船長は午前6時30分の定刻に港を出発。ポイントはいつも通りの江ノ島沖。航程は大体30分。午前7時過ぎに水深約260m前後からスタート。使用するオモリは150号。この釣りとしては異例に軽い。しかも、仕掛けの投入は一斉投入だから気分的にも楽である。船縁に餌のサバ短冊を装餌した針を並べてオモリを投入すればいい。針数は経験年数によって変わるが、胴突き5本針で充分。数多いからといってズラズラとキンメが多点掛けで釣れてくるケースは稀だ。

 

当日は北東の微風で海上は凪。曇天だが、風が冷たく感じるほどではなかった。相模湾が北風に強いことだけは知っていたが、その後小雨混じりになるとは想定外だった。それでも、同行してくれた立神産は一投目からシロムツを釣り上げてお土産ゲット。私はというと、餌すら獲られない厳しい状況に。

 

私がやっとボウズを逃れたのは午前9時30分頃。竿先に軽い引き込みと振動はあったが、海面に浮くまでは分からない。釣れたのは全長30cm弱のカタボシアカメバルだ。2004年に正式に魚名が命名されたトゴットメバル系の赤いメバル。とりあえずはお土産を確保できたのでひと安心。水深250m前後に棲息するメバルと某魚類図鑑に書かれていた。

 

その後は、アタリが遠く船長も転々とポイントを移動して探索してくれるのだが、潮が悪いのか釣り人の腕が悪いのか、低活性の時間が続く。周囲ではポツポツとシロムツは釣れているようだが、キンメの姿は朝一番に左舷大ドモの釣り人が釣り上げただけ。しかも30cm足らずの小型だった。

 

この釣りは誘いが肝心だが、何も150号のオモリをシャクることはない。1分間に1回ほどの底ダチを取り直せば良いだけ。仕掛けの位置は海底から底上げ5mだからそのオモリをマメに落とし直して仕掛けを漂わすこと。それが最適な誘いになる。餌のサバ短冊をフワ〜っ漂わせて魚の食い気を誘えば良いのだ。参考までに幹糸は10〜12号、ハリスはフロロ8号前後で充分。ハリはムツ16〜18号で良い。ビーズ玉など光り物は装着しない方が良い。

 

だが、水深300m下にもサバの回遊はあるらしく時々喰い上げてくるアタリがあり立神さんにも2匹のマサバが掛かってきた。全長は30数センチだからデカイっというサイズではないが、今や貴重な真サバだけにしっかり血抜きをしてクーラーBOXに仕舞ったことは言うまでもない。

 

その後、私はシロムツの3点掛けを1回だけ楽しめたが、それが最後に何も掛からず最後の流しはなんと立神産とオマツリしてしまってジ・エンド。釣れない日はこんなものである。ただ驚いたのは舳先でジギングをしていたルアーマンに全長38cmのアカムツが釣れたこと。釣りは奥が深いのだ。

 

結局、午後1時30分に沖揚がり。船中釣果はシロムツが1〜11匹だったとのこと。ゲストはアカムツ、キンメの他オニカサゴなど美味な高級魚も釣れていたようだが、全端的に活性の低い渋い日に当たってしまったようだ。

 

今回の釣行費用は釣割の前日割を利用して2000円値引きの7500円。港内の駐車場料金と氷代は無料。

 





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カサゴ、アイナメ、メバル、ソイなどの根魚は定着性が強く、移動する距離や範囲は少ないという。そんな根魚のポイント攻略法を徹底的にまとめあげたのが本書。消波ブロックや堤防際の隙間に身を潜める根魚をエサとルアーで根こそぎ釣りまくる戦術を詳細に伝授する渾身の力作である。関東周辺を調べ尽くした永久保存版だ。

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