横須賀うみかぜ公園 投げのマコガレイ釣り

 

最近はめっきりと少なくなってしまった釣りがある。投げ釣りだ。私の釣りの原点は投げ釣りにある。地元江ノ島の北緑地公園(現在の名称)で2m前後の短いチョイ投げ竿でイシモチやシロギスなどの小物を楽しんで釣っていた。確か小学4年生頃だったと思う。父親と兄貴と一緒に朝から出掛けて、3人で10匹程度は釣れていた。懐かしい思い出である。仕掛けを飛ばして探りつつ、時々置竿にしたりして、アタリを待つスタイルが当時の主流だったと記憶している。それでも潮が流れていると群れが回遊してきて、イシモチは特にパタパタと連続して釣れたものだった。今から約半世紀前の昔話である。

 

そんな懐かしい思い出は大人になっても脳裏から離れない。早朝から慌ただしい乗合船の釣りとは対極にある典型的な癒し系の堤防釣り、それが投げ釣りだ。エサ代と自転車置場があればそれで楽しめた。だが、時代と共に釣り場が減少し、思い切り投げ竿を振れる場所はかなり少なくなった。

 

だが、今回訪れた横須賀うみかぜ公園はとにかく釣り場の後方スペースが広い。4.2mの投げ竿を思い切り振れる貴重な場所といっていい。もちろん後方確認は必須。釣り人以外にも通行人はいるからだ。細心の注意を払って投げ釣りを楽しんで欲しい。また、この場所には有料だが、24時間自由に出入りできる駐車場があり、近くにはジュースやコーヒーの自販機、アイスクリームの自販機まである。さらに公衆トイレも完備され、家族連れで訪れるには最適な釣り場である。
 

さて、当日はのんびりと自宅を午前8時に出発し、一般道を使ったため現着したのはなんと10時6分。実は9時には到着していたのだが、なんと不覚にも餌を買い忘れていた。どこまで走ったかというと、観音崎付近から鴨居港周辺までエサ店を探して彷徨ってしまった。まぁ、これもご愛嬌ということでお許し下さい。

 

ところが、怪我の功名というかたまたま見つけた餌店がなんと貸しボート店もやっていてそれがまた激安。2馬力ボートが1日5000円というのだ。手漕ぎボートは1艇しかないが1日3000円。平日も週末も同料金。もっと驚いたのが駐車場代が無料だという。ただし、4台しかないから週末は前日までの予約が欠かせない。その釣具店の名前は「きよふじ釣具店」☎046-841-0598。毎週木曜日が定休で第二金曜日も組合の関係で定休となるとのこと。そこで購入した1パック400円のアオイソメは自販機から購入。店主いわく「いまさっき入れたばかりだから新鮮ですよ」とのこと。できれば年内に1度この店からボート釣りを楽しんでみたい。

 

実際、そのアオイソメを使って正味3時間20分、うみかぜ公園で2本の竿で楽しむことができた。仕掛けはカレイ専用の太ハリスのデカ針仕様だから縫い指しでダンゴ状態で使っても、最後には余ってしまった。その餌は最初に声を掛けて釣り人に進呈して喜んでもらったのは言うまでもない。

 

釣果は聞かないで欲しい。ボウズだったからだ。干潮時間13時30分近くまで釣ったが何も掛からず、最後に根がかりしてテーパーラインと道糸り両方がブッチ切れて敢え無く退散となった。仕掛けを回収する度に餌は小魚等に齧られてボロボロになり、何かが食っていることは分かるのだが、カレイ針13号に掛かる魚ではなかったということ。11月下旬ではそろそろ乗っ込みカレイも終盤でそろそろ産卵期に入る個体も増えてくる頃だ。釣果を期待するならもっと真剣に取り組まなければ、準絶滅危惧種に近々なるかもしれないマコガレイを陸っぱりから釣ることは難しい。

 

確かに「うみつりネット」ではボート釣りでマコガレイを狙ってきたが、ここ3年ほどは釣れていない。肉厚のマコガレイ、来年4月の花見の頃には絶対に釣りたいと願っている。悔しい思いと真剣味が足りなかった自分への反省をこめて寂しく2本の投げ竿を畳んだ。参考までに3時間20分の駐車場料金は610円であった。

 


真鶴半島尻掛浜エトーボート アマダイ釣り

 

天候に左右される海つりの中でも手漕ぎボートの釣りは風速や潮流、潮回りによる影響を受けるリスクのある難易度の高い釣りでもある。真鶴半島にある尻掛浜はボート釣りの中では上級者向けと言われている。ただ私もボート釣り好きとしては20年近く通い詰めている場所だけに、前日の天候、風速など色々と検討した上で、ボート店に予約の電話を入れることにしている。ネットの天気予報が不確実なのは承知の上だが、行ける時に行かないと何年も行けなくなる。実は今回も11月のボート釣りはカワハギかアマダイ狙いで行くことが大半。つまり、真鶴なら「アマダイ」しかないと決めて凪ぎ予報を心待ちにしていたのだ。それがまさに11月21日水曜日だった。

 

前日夕方にいつものエトーボートに電話を入れると「出られるよ。でも朝は5時を目指してきて」と強引な約束に困り果てたものの、そういえば真鶴は昼12時に着岸しなければならないことを思い出した。朝が早いのはそれだけ早く帰れる、とポジティプに考えて「タカムラの無料駐車場に着いたら電話しますね」と携帯電話を切った。

 

当日、タカムラの無料駐車場に到着したのは結局午前5時40分頃だった。すでに店主は真っ暗な駐車場で待ってくれていた。私も早々に準備を進めて店主のクルマに荷物を積み込み尻掛浜へ急いだ。以前あった有料駐車場は使えなくなってもう数年が経つ。少ない出費でボート釣りを楽しむファンには今時貴重なボート店といえる。

 

真鶴の手漕ぎボートでアマダイ釣りはたぶん約2年半ぶり。数年前は朝イチでアマダイを狙い、ダメなら岸寄りでカワハギ釣り、という安直なリレー釣りを勝手に決めて悲惨な釣果になったことは記憶に新しい。このエリアでは一般的なアンカーを沈めることはできない。いわゆるパラシュートアンカーしか利用できないルールになっているのだ。それを知っている人は2魚種をリレーで狙う人は少ない。特にカワハギを流し釣りで狙うのはかなりの腕達者でない限り難しい。根掛かりが多発してしまう。

 

それを経験した私はアマダイ専門に狙うことにした。当日の天候は北北東の風が2〜3m。その後無風に近くなることをネットの天気予報でキャッチ。漕ぎ出したのはボート釣りでは初めての午前6時5分。夜明け前だ。白々と明けて来た東の空には鮮やかなオレンジ色の閃光が雲間から見てとれる。ポイントまで約15分程度漕いで釣り糸を垂れたのは6時30分頃。最初はアンカーでの流し釣り。PE2号に50号オモリで道糸の流される角度を確認して、ギリギリで行けるだろうの判断を下した。

 

釣り開始から30分過ぎにグングンと穂先を曲げたのは後検寸30cmのイトヨリだ。オモリ負荷30〜80号の柔軟な万能ロッドだけに曲がり方は小気味良いのだが、海面に浮いたのは前述のイトヨリ。だが、この魚が居着く場所なら必ず本命アマダイも居ると確信して、何ども手返しを繰り返す。すると水深83m前後でゴンゴンと強い突っ込みで穂先を曲げてくれたのが全長28cmのまずまずサイズ。電動リールで巻いてくると海面下40m近くで最後の抵抗を見せる引き込みはアマダイに違いないと確信。その後も何度か流し替えをしながら2匹目をキャッチ。気分は最高。水深85m前後の好ポイントを運良く流すことができたようだ。

 

そのあとも小さいながらもアマダイを2匹追加して、流しかえを試みると風向き変わり、無風に近いベタ凪になった。こうなるとパラシュートアンカーを引き上げて完全ノーアンカーの流し釣りへ変更。だが、水深が73m前後の浅い場所から移動できず、苦戦を強いられる。風も潮の流れもなく、釣れてくるのはトラギス、ミニサクラダイのゲストばかり。海藻根による根掛かりも多くなり、大きくポイントを移動したが、結局午前11時45分に沖揚がり。着岸12時を目指して漕ぎ始めた。

 

困ったことにボート店主が不在で、着岸ができない。無理をして船首から飛び降りたらこれが最悪の事態に。左足がクーラーBOXの左足首に絡まり、転倒。右足だけが海中に没して、ついにはライフジャケットがプッシューと膨張。これを見ていたお隣のボート店、オガタボートの店主に手助けして頂き、事なきを得たが急深のゴロタ浜だけに不用意に飛び降りると、今回のように溺れかけてしまうことになる。ボート釣り歴30年近い私でも、このゴロタ浜ではアシストがないと危険であると改めて痛感した。オガタボートの店主様には感謝しかない。と同時に昼12時には着岸と言っておきながら本人が岸にいないエトーボート店主には腹が立った。

 

最後に当日の釣果だが、全長30cmのイトヨリを筆頭にアマダイは28cm、26..5cm、24.5cm、23cmの4匹を釣ることができた。流し釣りの好ポイントは一番下の写真に掲載するが、この場所から三石方向へ流し、水深が95mまで深くなったら漕ぎ戻ることをオススメする。参考までに当日の85m下の海水温は18.5度であった。

 




佐島港つね丸 マダイ五目釣り

 

船宿には色々なお得情報がある。最近では数がメッキリ減ったが、誕生日の前後1週間の1日だけ通常乗合料金の半額で釣りが楽しめる船宿が佐島港にあるつね丸だ。毎年1回だけこのバースデイ割引を使って釣りをすることにしている。今回出掛けたのは11月3日の文化の日、土曜日である。運良く北風微風の凪ぎ模様なので前日に予約の電話をいれておいた。天気は曇天だが、薄日の射す時間もあり、そこそこ快適だった。

 

とはいえ、狙いは真鯛五目だから最悪ならボウズもありえる。リスクはあったものの数日間の同宿HPの釣果情報を確認すると、マダイは数が少ないもののゲストに40cmオーバーのイナダが混じるということで、決断を下した。とにかく、美味しく食べられるお土産が釣れればヨシとしようと軽く考えたからだ。

 

出船は午前7時。だが、つね丸は湾内に浮かぶ船にハシケ(小船)に乗り込んでから乗り移るシステム。そのため、1時間前には到着する必要がある。受け付けやら荷物運び等で時間が費やされるからだ。私は6時10分前に到着して、右舷胴の間に釣り座を構えた。当日の乗船客は私を含めて7人。剣崎沖のワラサではないのでちょうど良い釣り座間隔だ。ミヨシ側には渡辺夫妻(川崎市在住)、大ドモにはマダイ釣り歴約15年という安田さん(横浜市在住)が座る。

 

マダイ五目船は定刻より10分ほど早く小田和湾を走り出して、約20分で最初のポイント、亀城根周辺に到着し、すぐに釣り開始となった。水深は42m前後。私のタックルは2.4mのヒラメ竿に小型電動リールの組み合せ。仕掛けは最初ハリス3号8mでスタート。ビシはL80号である。付け餌、コマセともにオキアミ。タナはハリス分+2〜3mが一般的だ。潮回りは若潮。午前7時18分が干潮、潮止まりだ。

 

潮流はトモからミヨシ方向に流れている時間が長かったように思う。それが証拠に朝から高活性だったのはミヨシ側の渡辺ご夫妻の竿が曲がることが多かった。マダイに限らず渡辺夫妻のご主人が強烈な突っ込みをいなしながらやっとの思いで船内に取り込んだのが後検量4kgのカンパチだった。ハリス3号では慎重にヤリトリしない限りキャッチすることはできない。軟調ロングロッドを駆使しつつ、タモに収まったカンパチは目測では軽く5kg級かと思うほど。

 

私の最初の獲物は午前8時10分前。竿先がモゾモゾッときた後にゴンゴンと突っ込み、青物らしき強引が手に伝わってきた。水深が40m前後と浅かったが、電動リールのスイッチをオンにして巻いてしまった。途中でグイングインと強く引っ張られて、ヒヤっとしたが数週間前に65cmのワラサを釣っているので「イナダだろう」と思って無造作にタモのアシストを受けずに素手でゴボウ抜きで船内に取り込んだ。正直、3号ハリスが切れなくて良かったと胸を撫で下ろしたことは言うまでもない。

 

その後も渡辺さんの奥様も負けじと良型のワラサを取り込み、マダイを含めてクーラーBOXは青と赤で満杯に。奥様曰く「今日は滅多にない日になりました。たぶんもう二度とないかも」と満面の笑みがこぼれる。その奥様にタナを聞くと「ハリスが8mなので底から2mでやっていたら掛かりました」と即座に教えて頂き、私も釣り座に戻ってから速攻で仕掛けを回収して、コマセ、付け餌を付け替えて沈めると、数分後にアタリが出た。それも最初はモゾモゾという不自然で違和感のあるアタリが穂先に出たため、ロッドキーパーから竿を手に取り、手巻きでリールを2回転ほど巻くと、グングンと生体反応が出て、コイツは本命か、と思われた。時々マダイ特有の首を振る強引が竿先に出るが、ドラグが滑るほどではなかった。

 

それでも久しぶりのマダイらしき強い引き込みに対応しつつ、電動のスイッチをいれずに手巻きで対応した。何どもリールを巻く手を止められたが、慎重に海面にピンク色の魚体を浮かせると、すでに力尽きた感じで海面に浮いた。針掛かりした口回りを確認すると、上顎の硬い部分に掛かっていたので素手でごぼう抜きにした。宿に帰ってからの検量で1.4kgもあったことがわかった。全長は44cmだった。マダイを狙って釣ったのはおそらく10年以上ぶりだろう。時計の針を見ると午前11時5分を指していた。その1時間ほど前にハリスが道糸に絡む手前マツリをして、ハリスにヨレが生じたため仕掛けを交換していた。ハリス3号は同じだが、長さが6mと短くなっていた。実は8m仕様の仕掛けがなかっただけのこと。タナは前述通りの底からハリス分+2mで掛けた。

 

大ドモで釣っていた安田さんに話を聞くと「タナは底から3mでやってます。ハリスは3号8mです」と教えてくれた。安田さんはつね丸では常連で、大物を過去に釣り上げていて、マダイ釣りは約15年近くのキャリアがあるという。案の定、マダイ3匹を釣り上げて当日の竿頭に輝いた。

 

久しぶりのマダイを持ち帰り、翌日に捌いて柵取り。冷蔵庫のチルド室で1日寝かせて食べたが、絶品だった。だが、旨味成分が出るのはその先。4日後の11月7日に食べた刺し身が最も甘みが放出していて、噛むほどに上品な旨味を感じたのはビックリ。マダイ釣りの人気が衰えないのが良く分かった気がする。

 

料理の点でひとつ付け加えると、アラ煮も最高の味を堪能できた。イナダやワラサと違って青物系でないため一晩チルド室で置いたアラ煮でも旨味がギッチリと詰まっていて、脂身も強く感じないで2日間は食べられた。マダイの最も美味しいサイズというのが1〜2kg弱という話は間違いなかったようだ。
 




久里浜港ムツ六釣船店 ワラサ釣り

 

ワラサが好調に釣れ始めたのは10月上旬にに入ってからだが、例年比べると2ケ月ほど遅れてブレイクした感じだ。有名な剣崎沖を筆頭に久里浜沖でも数釣れ始め、竿頭で10本以上も珍しくない。スソでも3本は釣れている情報が連日のようにネットに流れ始めた。こうなるとどうしても狙わずにいられない。ギッチリ締め込んだ電動リールのドラグをズリ、ズリと引き出す刺激的で豪快な引き込みを一度味わうと、避けては通れない道のようだ。どこか麻薬的な常習性が持つ、不思議な魅力がある魚である。

 

そんなネット情報を総合的に判断して、船宿を決めるのだが、週末だけは避けた方が良い。混雑するだけでなく初心者を誘って数人のグループで乗り込むケースが多くなるからだ。混雑すれば確実に仕掛けのオマツリが多発して、捕れる魚も取り込めなくなることが多いのだ。確かに4kg近い青物が右往左往して走り回るのだからたぶん乗船客が少なくてもオマツリでバレるのは避けられない。ならば平日に釣行すれば少しでもそのリスクは低くなるだろう。

 

そう考えて電話予約を入れたのは久里浜港のムツ六釣船店。出掛けたのは最高気温が23度になるという10月22日月曜日。北風弱風の凪ぎ予報。出船は午前7時。私は6時10分に受け付けを済ませたが、すでに9割近くの釣り人は支度に余念がない。予想通り2艘出しに。私は左舷胴の間でちょうど中央に釣り座を構えることができた。

 

定刻より少しだけ早く港を離れて港内で出航時間まで待機する。時計の針が7時になったと同時に一斉にポイントに向けて走り出した。途中船長は「すぐポイントに着くからコマセを入れて準備して下さい」とアナウンス。すると10分でポイントに着いてから速攻で「ハイ、どうぞ。タナは31m」という。5mほど下まで落としてから2回に分けてオキアミコマセを撒いて指示ダナでアタリを待つ。すると、周囲では早くも竿が満月に曲がっている人が数人。凄い突っ込みは間違いなくワラサだ。タモ入れは隣同士で声を掛け合って取り込むのがこの釣りの常識となっている。魚体が海面近くで回遊するが、頭からタモ入れするのが確実に取り込むこと。尻尾から追い掛けて入れようとすると逃げ惑う最後のパワーでバレることもあるので要注意である。

 

私の1投目は両隣とのオマツリで仕掛けを交換するはめに。3投目では、強引な引き味は数秒で終わった。なんと不測の事態=道糸切れで80号ビシも天秤も仕掛けも海の藻屑になってしまったのだ。前日にキズの入ったPEラインを約3mはカットして臨んだのだが、1投目のオマツリで道糸が擦れて傷が入っていたのだろう。このロスタイムは辛いものがある。予備のビシと天秤を準備していたので事なきを得たが、カツオ&キメジ釣り同様に予備のビシと天秤は最低でも2セットは持参したい。

 

その後は指示ダナが32mに落ちたりしたが、釣る人は釣っている。少し焦り始めたが2分以内の手返しを繰り返していると、8時10分頃に私の竿にもあの強烈な突っ込みが訪れた。大きく竿を煽ってからすぐに電動リールのスイッチを入れフルスピードで巻き始めたが、モーター音がウイン、ウインと唸っているのだが、スプールな糸が巻かれない状態が続き、手巻きでのアシストを加えてとにかく走らせないように腕力で持ちこたえた。なんとか右隣の小柳さん(横浜市)にタモ入れをして頂き、取り込むことができた。全長65cmの標準サイズのワラサだが、ボウズを逃れてひと安心。ビデオ撮影をしてすぐに2匹目を狙って投入を繰り返すのだか、釣るのはいつも右隣の鈴木さん(豊島区)。付け餌を見るとなんとイカの切り身を使っているのだ。良く話しを聞くと「ワラサ釣りの付け餌は毎年イカの切り身を使っています。実は紫外線発光の液体に漬けると海中でモワっと怪しく光るようですよ」と嬉しそうに少し口元が緩む。東京の入谷にある有名な某A釣具店の店員さんから薦められたその液体に浸けて釣っているという。

 

試しに、鈴木さんから進呈して頂いたイカ切り身で釣ってみたのだが、残念ながらオマツリで3投で脱落してしまった。だが、そのいかの切り身で最後にドラマが待ち受けているとはその時は気付かなかった。

 

9時を過ぎるとモーニングサービスの時間は終了といった感じでアタリは遠い。付け餌もそのまま戻ってくる。たぶん、餌盗りはいないのだろう。4kg級のワラサが回遊していたら餌盗り魚も近くを泳いでいられないはずだ。

 

食い渋り時間になるとまず仕掛けを変更すること。ハリス号数を8号から6号に落として食い気を誘うのが得策だ。できれば新品のハリスを使うことも大切である。ヨレがあったりキンクしたものは避けよう。鈴木さんも案の定、6号6mに仕掛けを変更していた。前述のイカはスルメイカ。サイズは横3cm、縦4cmほど。細長い短冊とは少し違う。鈴木さんはその後もポツポツと良型ワラサを釣り上げて合計8本に。2艘出しの当日のトップはなんと17本だったとか。驚きである。

 

そして、最後の流しが訪れた。またまた鈴木さんからイカの切り身を頂いて付けてみた。指示ダナは43mに変わっていた。するとグググクイッと突っ込みがきて強い引き込みだが、どうやらイナダクラスかなっと思い、ゆっくりと手巻きで引き味を楽しみつつ、慎重にヤリトリした。理由は仕掛けをハリス5号6mに変更していたからだ。もし本命ワラサなら間違いなく切られていただろう。数分後にミヨシ方向に浮いたのはなんとマダイだった。全長50cmジャストの良型だ。周囲では大半の人が竿を片付けて帰り支度をしている中、最後に幸運の女神が輝いてくれた。その恩恵は鈴木さんから頂いたスルメイカの切り身に尽きるだろう。有り難うございました。

 

さらに、鈴木さんから「クーラーBOXに入らないので1本もって帰って下さい」とお裾分けまでもらってしまった。重ね重ね、感謝です。

 




片瀬漁港萬司郎丸 カツオ&キメジ釣り

 

台風25号が北海道オホーツク方面へ抜けていく予報を確認した10月7日、翌日8日には相模湾は凪ぎ模様になることを確認して、早速釣割の「前日割」をチェックすると地元片瀬漁港の萬司郎丸が7名をカツオ&キメジ釣りに申請していて、飛びついてネット予約を申し込んだ。8日は体育の日、3連休の最終日。混雑必至は覚悟の上だったが、9月下旬からカツオの釣果が爆釣状態になっていたため、悪くても2本程度は釣れるだろうと考えた。数年間、使っていなかった長大なクーラーBOXを掃除して、持ち込んだ。

 

午前6時に出船で1時間前に受け付けを済ますと、既に半分以上の席が埋まっていた。左舷の胴の間からややトモ寄りの釣り座を確保。両隣に挨拶をして支度に取りかかる。定刻に港を離れた1号船は城ヶ島方面へ走る。途中、2回ほどエンジンがスローになったが、再び速度を上げて群れを追い掛けて、とうとう1時間30分掛けて着いたのがなんと館山沖。洲崎周辺だった。ソナーでカツオの遊泳方向をキャッチして先回りして仕掛けの投入をするのが一般的。最初の投入は午前7時30分を回っていた。船長は「20〜30m」の指示ダナをアナウンスする。速攻で仕掛けを投入してハリス分3m深く沈めて20mでアタリを待つ。すると、私の竿にガガガっという強烈な突っ込みがあって、大きく竿を煽って電動リールをフルスピードで巻き上げる。水深は浅いが右往左往するカツオの走りに負けずにハリスを手繰り寄せる。右隣の五明さん(横浜市)がタモで掬ってくれて運良く1投目で2kg級をキャッチできた。

 

仕掛けはフロロハリス16号3mの市販仕掛け。針はヒラマサ14号。付け餌はオキアミの1匹掛け。いつもの付け方とは違い、Uの字になる丸掛けで装餌。タックルは大型電動リールに道糸PE8号800m巻いたポラリス1000iVを美咲製のビシアジ竿にセット。100〜200号負荷の6対4調子だから穂先はやや柔軟タイプ。それでもオモリ負荷を考えれば問題ないはず。硬いビシアジ竿よりアタリを弾くことがないから掛かりは悪くないだろうと考えたからだ。今回初めての組み合わせだ。

 

さて、実釣に戻ろう。2投目は空振りだったが、3投目でまた豪快なヤリトリで1.5kg級を再度五明さんにタモ取りしてもらった。有り難うございました。周囲でもアタリは頻発するが、隣同士の道糸とクロスしてオマツリすることが多く、バレてしまうことが多いようだ。それでもカツオの硬い上顎近くにガッチリと掛かっていると多少のオマツリなら上がってくる。最後のタモ入れに失敗しない限りは取り込めるはず。また、巻き上げパワーのある電動リールが必携といえる。

 

ところが、アタリが来てから合わせると口の横=カンヌキにかかってしまうと、針穴が広がり、海面近くでバレることが多い。私はまずアタリが出たら速攻で大きく竿を煽って掛ける。その後も2度、3度と追い合わせをして針掛かりを確認してから一気に電動リールのフルスピードで巻き上げることにしている。少しでも早くカツオの顔を海面に出して、左右上下に走らせない工夫をした。手巻きの釣り人もいたが、どうしてもカツオのパワーとスピードに負けてしまい、巻き上げの時間がかかってしまう。こうなるとハリスを手繰る前に、硬く締めてあるドラグが滑り、道糸が出てしまう。オマツリする条件が整ってしまうのだ。道糸のクロスだけなら良いのだが、両隣の釣り人のハリスが絡むとバレるケースは多い。

 

確かに縦横に走りまくるカツオをタモに導くには強引にハリスを手繰るしかない。その時に両手の数本に指サックをしていても違う指に掛かると怪我をすることもあり、できるだけ指が露出しないフィッシンググローブを装着しておきたい。船内でカツオを素手で掴むのも要注意。尻尾を掴もうとしても想像以上の暴れ方でなかなか掴めない。バケツの中に頭から突っ込みエラを切って血抜きをすれば3分以内でほぼ絶命するはず。それからクーラーBOXに収納すること。

 

船長はバラしが多いためか、イライラの頂点に達し「アタったら声出してよ。隣同士でタモ入れを手伝ってよ。ホラ、食ったら巻いて巻いて、遅いよ巻くのが」と怒号と罵声が飛び交う。カツオの群れは居る。そして食いも悪くない。だが、船内に取り込めないもどかしさに腹が立つのだろう。カツオ釣りは引きを楽しむような余裕のある釣りではないと覚悟した方が良い。船内にカツオを取り込めたら後から「釣った感」を満喫する釣りである。カツオとの引っ張りっこが醍醐味と思った方が良いだろう。

 

結局、午後1時30分に沖揚がり。通常、午前6時に出船なら午後1時には納竿のはず。船長はサービス残業をしてくれたということだろう。下船後、女将さんに話を聞くと「ウチは時間は関係の。釣れていなければ時間は延長になるし、釣れていれば早上がりの日もありますから」と心強い言葉に嬉しくなった。1号船の当日の竿頭は7本、最低でも1本。つまり、ボウズ無しの好釣果だったということだ。私は途中昼頃に竿を仕舞ったが、それでも全長59cmを筆頭に4匹を釣ることができた。10月のカツオは脂が乗り、刺し身、タタキ、腹身の塩焼きも旨かった。

10月一杯はカツオ&キメジは釣れ続くだろうと船宿側では予想しているという。速攻で出掛けてみたらどうだろう。完全予約制。貸し道具も完備されている。

 





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