年間で最も海水温度が下がるのが2月下旬から3月の初旬。湘南エリアの某乗合戦では水温が11度台まで下がったき記録されている。そんな厳寒期にボート釣り行こうとする物好きも少ない。実際、釣行した2月28日は一層だけ。斎藤さんと乗り込んだ1艇だけを曳航してカワハギ釣り場へと引っ張ってくれた。その場所から離れずに速攻でアンカーを投入してすぐに釣り場めたのだが、付餌は朝のうちは取られずに魚のいない時間帯が続いた。1時間ぐらい経つと針につけたアサリが取られるようになり始めて、少しだけ魚っ気が出始めた。そのな時間帯に斎藤さんが良型のカワハギを掛けた。海面近くで横走する魚体は紛れもなく、本命カワハギだ。
私はというと、餌が取られ始めるとついついいつもの忙しない叩き釣りや上下に仕掛けを揺らすいつも通りの釣法になってしまう。この時期は静かでゆっくりとした誘い方が理想なのだが、餌取りに対してなんとか掛けたいと言う気持ちが先走り、忙しい釣り方をしてしまう。参考までに斎藤さんの使用タックルは柔らかめのバスロッドに小型スピニングリールの組み合わせだ。つまり、上下の誘いがしにくいタックルと言っていいだろう。実際、彼の釣り方の大半は底トントンの置き竿釣法に近い。忙しない誘いができないためにカワハギもゆっくりと餌を啄むことができたと予想できた。しかも、彼の付餌はアオイソメが大半。冷凍アサリも持参していたが、メインはアオイソメだった。
この時期はカワハギも低活性で静かな誘いに掛かってくることが多い。しかも、良型ほどアオイソメを好む傾向があるようだ。私も彼から数匹のアオイソメを頂戴して使ってみたが、当日はなぜかアオイソメの方が食い気があった。なくなるのが早いからだ。もちろん、アサリも取られていたが、ゲストかもしれない。私の竿にかかってきたゲストは唯一キタマクラだけだったからだ。そんな厳しい状況の中、2匹目を釣り上げたのも斎藤さん。全長は1匹目よりやや小ぶりになったが、それでも本命をしっかり釣り上げているのは誘い方だろう。置き竿に近い静かな誘いとアオイソメの組み合わせが功を奏したと言えそうだ。
ポイントの移動は2回だけ。ここのアンカーは非常に軽いため上げ下ろしが苦にならないのだ。ただ2回とも長者ヶ崎方向へ数メートル程度の移動。したがって、水深も13m前後と大差はない。岩礁帯があるのはわかるが、オモリが根掛かりでロストしたことは1回もなかった。ただ、その割にはベラやトラギスなどのゲストが少なかった。厳寒期になればゲストも減るもの。
午後には風もやみ、北風も弱くなり、少しだけ暖かさを感じることもできたが、アタリが少ないので修行の釣りといった印象が強い。私の竿にはついに本命からのアタリはなく、ボートの初釣りが完全ボウズに終わった。悔しいが、これも釣りである。誘い方と付餌に工夫が必要な時期であることはよく分かった。今後の釣行に活かしていきたい。参考までに当日の水温計による海水温は14度あった。
午後2時に沖あがり。帰りも曳航してもらって着岸。今回の釣行費用はボート代金が5000円。これを割り勘で2500円。駐車場代は
1台400円。(土日祝日は1台1600円もする)合計一人2900円で楽しめた。ボウズでは楽しめたと言う表現はできないが、これもボート釣りの宿命である。次回に期待しよう。
釣り部後輩の初釣りをなんとか良いものにしたいと考えて出かけたのが2024年1月30日日の火曜日。彼はいつもながら晴れ男で早めの日程でもほぼ確実に凪になることが多い。まさに晴れ男なのである。今までで悪天候になった日は1日もなかったように記憶している。とはいえ、だからと言って釣れるかどうかは別問題。
狙いは私の希望でアマダイ。理由は私の初釣りが本命アマダイが1匹だけだったからだ。誠に勝手な希望だが、正月に赤い魚は必須だろうということで決定。マダイではボウズの可能性があるの私は数年前からマダイを1月に狙ったことがない。正直に言えば、坊主覚悟でも狙う価値がある魚であることはよくわかっているのだが、釣りたくない。アマダイは本命以外でも鬼カサゴやイトヨリ、ほうぼうなど食べて美味しい高級ゲストが釣れるからだ。
そんなわけでどこの船宿に決めたのかと言えば、湘南エリアを諦めて久比里の山天丸に決定。いつも相模湾で狙っているアマダイをたまには東京湾で釣りたいと考えたからだ。船宿のHPを見ると、良型のアマダイの他に鬼カサゴやホウボウが釣れていたからという理由もある。高級ゲストはこの釣りでは侮れない。美味しいお土産が釣れれば嬉しいからである。
しかも、朝の出船時間が7時30分とゆっくり。湘南エリアでは当日の出船時間は6時30分だから1時間も違う。というより、朝がゆっくりスタートできる。これも私には嬉しい。残念だったのはHP割引がなく、9200円の通常料金だけ。せめてHPで1000円値引きして欲しいところ。
当日は晴れ男のおかげで天候も良く、乗船客は右舷で3人、左舷で2人だけ。平日の釣行は色々とメリットがある。水深約70〜100mを釣るアマダイ釣りでは、どうしても乗船客が多ければ仕掛けのお祭りも増えるもの。だが、乗船客が少なければお祭りのリスクもへる。仕掛けはPE2号でオモリ80号の指定。私のタックルはPE2号の超小型電動リールとの組み合わせ。
ところがである。またやってしまった。道糸切れの高切れ。これは昨年から続いていたが、ついに決定的なことに。なんと仕掛けをセットしても全て高切れに。それは後で判明したことだが、トップガイドを含めて3カ所に傷があり、道糸が切れる条件が整っていたということ。昨年もそのロッドを使って数回のタカ切れがあったのだが、リールの道糸を新品すれば大丈夫だろうと甘く考えたのが運の尽き。傷があればシンビンの道糸でも切れるのは当然。しかも、3回も高ギレすれば道糸の残りは50m前後になり、とうとう船長にお願いして、貸しザオを借りた。さらに手巻きリールとのセットだから大変。
それまで100m近い場所を電動リールでまいていたものを手巻きリールで巻くのだから大変。というより疲れそう。だが、それも自分のメンテナンス不足の結果だから甘んじて受けるしかない。その後は不思議と手巻きリールでも、アタリがあればゲストも含めて釣れるものだなって感じた。すぐに釣れたのが蓮子鯛のダブル。型は22cm級だからに悪くない。刺身でも十分食べられる。その後も想定外。全長34cmのアマダイが釣れ、昼過ぎには30cm級のアマダイも釣れた。電動リールでなくてもアタリさえ掴めれば釣れるのだという自信を得た。
一方、同行してくれた栗原くんは午前9時過ぎには大きなウッカリカサゴを釣り上げて嬉しそう。身の硬い魚だが、数日氷漬けのBOXで寝かせれば刺身でも美味しい魚だ。その後、昼前には本命甘鯛をキャッチ。やっと本命が釣れたことで嬉しい笑顔で写真撮影ができた。彼は初釣りだっただけに本命が釣れた観劇が写真を撮影する時によく分かった。こんな後輩がいてくれると嬉しいものである。
結局、午後2時30分に沖揚がり。剣崎沖近くから40分近くかけて久比里へ戻った。終日凪で天気も良く楽しい釣りができた。当日の山天丸の釣果は0〜4尾。HP上では22〜49,5cmだった。私は3尾ものアマダイを釣ったので正月明け5日のリベンジを達成できたのではと考えている。参考までに3回もの高切れをした理由はトップガイドを含めた3箇所のガイドに傷があったため。自分のメンテナンス不足であることは間違いない。PEを新品に交換してもこれではタカ切れするのも当然だ。とほほ、である。
参考までに今回の釣行費用は割引なしで9200円。付餌と氷代は無料。P代も無料だった。
昨年からリアル開催となった釣りフェスティバル。今年は1月19日〜21日の3日間、パシフィコ横浜で大盛況の開催となった。昨年に比べて148.5%アップの3万5848人が来場したという。凄い盛り上がりである。土日と天候に恵まれなかったため入場者数が減るかと思いきや、コロナが5塁に移行したこともあって、安心して会場に脚を運ぶ人が多かったと考えられる。
毎年、主力メーカーの新製品を知勇真に見て歩きをするイベントの取材だが、今回も19日金曜日の昼過ぎ頃に到着すると、すでに一般客の来場者の列が長蛇になっていた。これでは展示された商品をビデオに収めるのが大変と思われたが、案の定だ。しかも持参したビデオのバッテリーの劣化が激しく、画像が途切れたり音声が反映されなかったりと散々なトラブルに泣かされた。それでも、魅力的な新商品を撮影できたことは一安心。
まずはシマノのブースから。一番の目玉はスピニングリールのツインパワー。耐久性と機能性を高めて今回のモデルチェンジへと進化したという。本体価格が5万円台だけに高性能し言わずもがな。カタログのキャッチコピーには「質実剛健」と書かれている。ギア比は4.4から6.4までと各種幅広い。番手によって使い道を極める高級スピニングリールであることは間違いない。
ダイワの目玉は色々とあるが、今回釣りメディアでの活躍で知られる宮澤さんに「アドミラA」を手に持って撮影させていただいた。軽さと操作性が融合したタイプだという。しかも、ラインキャパやギア比も豊富なラインナップが魅力となっている。参考までにギア比は5.5、7.1、8.1とハイギアモデルもあり、カワハギだけでなくマルイカやタチウオにも使える幅広い対応機種となっているようだ。価格は3万8000円。2月発売予定だ。
各メーカーから色々な新型リールが毎年発売されるが、残念ながら丸4年を経過すると、交換部品が減り続け、修理の際には在庫部品がもうないので修理ができませんとなるケースが多い。私の考え方としては、たとえ10万円を超える高性能な電動リールであろうと、1万円を切る汎用タイプのリールでも最低でも6年は補修部品を作り続けてほしいと思う。常に新しいリールを代替えできる裕福な釣り人は良いが、第一線を退いて年金とアルバイトだけで生計を立てている貧乏な筆者としては、もっと1台のリールを長く使える時代が来てほしいと考える。できれば10年経ても修理やオーバーホールが可能な時代が来てほしいもの。過去にそのリールで大物を釣り上げた思い出があれば容易く手放せない人も必ずいるはず。
メーカーは新型を発売して利益を追求したい気持ちはわかる。だが、それができない人も多い時代だとわかってほしい。長く使うことで得られる知識や経験も大切である。昨年大学釣り部の後輩とワラサ釣りに出かけた際、30年前のアンバサダーをオーバーホールしたのでそれを使ってワラサを釣りたいと願い出て、それを実現したのだ。もちろん、手巻きリールである。30年前のオーバーホールはメーカーではない。個人の釣り好きが経営するロッドビルダーかもしれない。詳しいことまではわからないが、とにかく、昔のリールをつかつ続ける人もいるということ。これだけは分かって欲しい。
釣りフェスティバルでもう一つ目を引くのが個性的なキャンピングカーである。釣りとキャンプ、アウトドアというジャンルでは共通点が多い。釣りを楽しんだ後に一泊でキャンプをしながら釣り仲間と釣り談義をしながら酒を夜な夜な酌み交わす。料理は釣れた魚であれば最高である。民宿や旅館ではなく、キャンプを車中泊をしながら楽しむのも釣りの醍醐味であると常々考えている。当日展示されていた軽のジムニーのフロントマスクに衣装替えした軽キャンピングカーが気に入った。価格は350万円だったが、決して高くはないだろう。内装もタックルの収納だけでなく、寝食を機能的に楽しめるように作られている。どこから道の駅にクルマを停めてゆっくりできる時間があれば話も弾むことだろう。
さて、最後はアイデア商品。イソメトングの登場。手にイソメを触らずに針にきちんと刺せる。箸を使ってイソメを所定の位置に伸ばしておけば良いだけ。あとは針を隙間に滑らせて行けば自然と針に装着できる。定価1500程度を1割ほど安く販売していた。生きた虫餌が苦手な人には絶対に使える画期的なアイデア商品と言えるだろう。
2024年の初釣りは1月5日、地元片瀬漁港のゆうせい丸(旧萬司郎丸)からアマダイ釣りに単独で出掛けた。正月らしく赤い魚で祝いたいと思ったからだ。当日は北風微風で風も弱く、海は凪。晴天だったが、やはり朝は寒い。潮は小潮で午前10時45分頃に満潮になる。22号船は定刻の午前6時30分より少しだけ早く港を離れて、江ノ島おきのポイントへ向かった。航程は約20分。水深約70mでスタート。
仕掛けはハリス3号2本針で全長2m。付餌は定番のオキアミ。ハリスの途中に小さなガン玉を打って沈みを早める。針のチモトにはグリーンのソフトビーズを装着。道糸がPE2号のためオモリは60号。誘い方はいつもの通り、オモリが着底したら3〜5回ほど底を叩く。砂煙を発生させてアマダイにアピールするという考え方である。だが、朝の早い段階では餌取りも少なく、アタリは遠い。
不幸が訪れたのは右から2人目の釣り客がアマダイを浮かせて私の道糸に絡んで上がってきた時だった。道糸にハリスが絡んだ直後にスパッと高切れしてしまった。私の道糸に傷が入っていたらしい。なんと70m近くの道糸が海の藻屑に。そんなこともあろうかと予備のタックルを持参していた。1.8mのゲームロッドに超小型電動リール。PEは同じ2号だったのだが、不幸は続いた。オモリが着底して誘いを入れてみたところ、なぜかスパッと再度高城れに。これも70m近くの損失となって、とうとう予備の電動リールの道糸が残り60mしかないことが判明。釣り続行が不可能かと思ったが、再度最初のタックルに戻したものの、電動リールに道糸がなかなか通らない。老眼鏡を忘れたことが敗因だが、親切なことに右隣の杉山さん(伊勢原市在住)が道糸通しの道具を貸していただいた。これには感謝しかない。
やっとの想いで道糸を通してなんとか釣りに復帰できた。だが、道糸はギリギリ100mしかない。そんな不幸の連続は2回で終了となってくれた。その直後に仕掛け回収の合図でアタリが出て、ゲストかなっと思ったが、慎重に中速で巻き上げたところ後検寸全長25cmのアマダイが釣れたのである。これにはラッキーと思った。捨てる神があれば救いの神もいる。右隣の杉山さんがまさに救いの神と感じたのはいうもでもない。1時間以上のロスタイムでやっと釣りを再開できたのは道糸通しを貸していただいた杉山さんのおかげだからだ。道糸のメンテナンスはマメにしているつもりだったが、70m下側の道糸まではチェックできていない。このタックルは太刀魚釣りにもよく使うため、定期的に道糸を新品に交換する労力を惜しまないことだ。
前述したアマダイが釣れたのは午前9時30分頃。その後は私の竿にはアタリが出ない。右側の杉山さんを見ると9時過ぎ頃から小型とはいえ、本命をバンバン釣り上げている。釣り方は私と大差はない。誘い方に変化をつけていたが、大差は感じられなかった。私がその後、釣り上げたのは定番ゲストのヒメコダイと蓮子ダイの餌取りのみ。本命は結局1匹だけと寂しい釣果に終わったが、杉山さんは本命だけで11匹、船中次頭だったようだ。ちなみに当日の水温は17.3度。船長によると例年より若干高いとのこと。
しかも、杉山さんは一時沖竿にして用足しに行っている最中に大きく穂先が曲がり、船長が飛び出してきて電動リールのスイッチオン。これでなんと当日最大の目測38cmを釣り上げた。船中では右舷側でもっと大きいサイズが釣れたようだが、トップは12匹だったとか。裾は私だが、新年早々ボウズにならずに済んでよかった。アマダイは翌日にバターホイル焼きで食べた。ゲストはヒメコダイとレンコダイは小さくても刺身にして晩酌のアテにした。
さて、旧満司郎丸の素晴らしいことは、昨年から一昨年の割引券が引き続き使えたこと。電話予約の段階で確認済みだったが、アマダイ釣りの費用は7500円。これに付餌のオキアミブロックを300円で購入しただけ。合計7800円で釣りが楽しめるのは嬉しい限り。氷代は無料。港内の駐車場代も無料だ。
とにかく、アマダイのリベンジ釣行は1月30日に決定。同行者は釣り部後輩の栗原君である。凪になることを祈りたい。
2023年の最後の釣りを長者ヶ崎のオオモリボートに決定。ただ日程が決まらずダラダラと日にちが過ぎ、やっと凪模様でボート釣りを楽しめたのが12月26日の火曜日。季節風が吹く冬場だけになかなか釣行日を決められずに焦らされたが、結果的には一応満足できる釣行となった。
東京湾ではすでに水温が14度台まで下がっていたが、相模湾はまだ少しだけ高く当日の計測の結果は水深22m下で16度あった。風は弱く、午後から南西風に変わるので昼頃には早上がりになりそう、というボート店主の話だったが、なんとか最終の午後2時まで釣りを楽しめたのも良かった。
冬季は出船が午前7時30分。船外機で往復曳航してくれるオオモリボートは人気が高く、当日も平日にも関わらず約9隻のボートがカワハギを狙う盛況ぶり。週末は天気が良くても駐車場代が1台1600円も取られるため、皆さんも平日狙いの人が多いようだ。今回は今年最後ということで釣り部OBの1年後輩の齋藤さんとナベさんが参戦。2人乗りを2隻に借りて、私はいつもの単独釣行に。
釣り開始は、結局午前8時ちょうど。曳航されたカワハギポイントから少しだけ漕いでアンカーを投入。仕掛けを準備して餌付けをして海中に投入できたのが前述の8時。それでも、朝からアタリがあり、餌の消耗が激しい。ワッペンらしきが群れているのか、ゲストの餌取りが多いのか。3号の中オモリを装着した仕掛けでオモリが着底したら速攻で2mほど巻き上げてらユラユラと誘い下げて最後のゼロテンションでアタリを聞く感じ。当日の塩は大塩だったが、潮は速くなく、道糸はほぼ垂直に落ちる。
2等目でカワハギのアタリを捉えて、巻き上げてくると全長16cm前後のわつペンに近いカワハギが釣れたが、肝は膨らんでいたので迷わずキープ。その後、ゲストのササノハベラやトラギス、さらには定番外道のキタマクラにも悩まされ、ハリス切れこそなかったが、ポイントを変えよかと考えていたところ、ナベさんからの電話が入り、齋藤さんが2引き攣ったところ、とのこと。それでも型は20cm前後はあるという。私からすればそちらに移動したいくらいと思ったが、もう少しだけ粘ることに。
付け餌はいつものマルキューのくわせ生アサリを使用。オレンジ色のバクバクソルトでアミノ酸と塩による締め具合で硬めに仕上げて餌付けする。適度に固まると餌がつけやすくなるためだ。オモリは25号。赤色にグラムシートを装着して目立たせるタイプ。それに花火と呼ばれるヒラヒラの集奇を装着。少しでもカワハギにアピールして周辺に回遊しているカワハギを集めたいという考え方。
ただし、餌取りのゲストが多い時は外した方が良い日もある。海底にオモリを着底させる時間が長いと完全に餌取りの餌食に合うのでそれも考えての誘い方。大きく仕掛けを巻き上げてから誘い下げる方法は水温の高い時期には有効だが、水温が16度まで下がっている時期にはどうなのか。難しいところ。群れている場所には5匹前後は居着くようだが、それも場所による。型が小さい群れに遭遇してしまうと、今回の私のように餌の消耗が多いだけで釣れてくるのは12〜15cmが多くかるようだ。
午前10時過ぎにはわずにポイントを移動したが、斎藤&ナベさんペアのボートも近くに移動。そこでビックリ。今までボウズだったナベさんがなんとシャクハギに近い28cm級を釣り上げたのだ。しかもつけ餌はアオイソメだったという。アサリに飽きた良型がアオイソメに食いつくことがあるとは聞いていたが、12月の下旬に28cmは大金星だ。通常、12月に入るとどうしてもワッペンが増えるのが常。今年は水温が高かった時期が長引いたため11月下旬でもワッペンが少なく、20cmオーバーが多かったという。
一時、ベタ凪で潮が止まってしまう時間帯があったが、それでも少し移動すると、アタリが増える。私は昼前頃に再度ポイントを移動。水深はほぼ22m前後で変わらずだったが、小型の群れに遭遇したためか、立て続けにポツポツとワッペンが釣れてくる。自分の得意な釣り方で釣れると楽しいことこの上ない。型がもう少し良ければ良いのだが、ベラやトラギス、キタマクラではないのだから一応ヨシとしよう。午後1時頃まで楽しい時間が続いた。本命からのアタリがあるというのは嬉しいものだ。
結局、南西風は強くならずに午後2時の沖揚がりまで楽しめた。私の釣果は7匹、大半が17cm以下のワッペン。ナベさんは値千金の28cmの1匹だけ。斎藤さんは22cm前後を筆頭に4匹を釣り上げた。2023年の年末に集まってくれた釣り仲間に感謝である。
最後に今回の釣行費用は、一人3400円。内400円は駐車場代。餌と氷は持参した。平日なら一人3400円で楽しめるボート釣り。平日がオススメだ。
今年からボート釣りを始めた大森の鈴木さんを誘って、なんとしてでもカワハギを釣ってもらおうと乗合船に誘ったのが12月3日の日曜日。とにかく、ボート釣りでカワハギが1匹も釣れなかったからどうしても釣ってもらいたかったからだ。クルマを走らせたのは鴨居大室港の五郎丸。当日の天候は朝のうちは風も弱く絶好の釣り日和に思われた。ポカポカ陽気も午前10時30分頃まで。その後は南西風が強くなり、波とウネリが高くなり、潮も速くなったためか隣同士での仕掛けの絡みも多くなり、ロスタイムが長引くことに。最初のポイントは鴨居沖の19mでスタート。2時間足らずで竹岡沖へ大きく移動した。
それでも、鈴木さんはなんと私より先に20cm級のカワハギを8時20分頃に釣り上げて嬉しそう。初めての乗合船でのカワハギだけに喜びもひとしおだ。ボート釣りでボウズを喰らったリベンジ大成功。一方の私はといえば、何年もカワハギ釣りをやっていても初心者レベルを脱しきれない。やっと釣れたのは10時30分頃。型は20cm前後だったが、肝がたっぷりの魚体に思わずニンマリ。右舷だけで11人も乗っている混雑した船中の1匹は価値がある。って勝手に思っているのだが、まだまだ修行が足りない。
その頃から次第に南西風も強まり波も高く、ウネリも出てきた。こうなると微細なカワハギのアタリを察知するのが難しい。集奇板を外して、3号の中オモリだけにしてアタリを掴みやすくした。それでも、水深が30m以上になる深い場所ではアタリが取りづらい。私の釣り方はいつも通り。2mほど仕掛けを沖に投げて仕掛けを周囲のカワハギに目立たせる。広範囲にいるカワハギを自分の足元に寄せるためだ。だが、風とウネリが出始めてからはその効力もなく、厳しい釣りに。オモリが着底したら仕掛けを2mほど上に持ち上げてから誘い下げるスタイル。叩きは入れずに少しずつ仕掛けを海底に置き、中オモリで道糸を少しだけ弛ませて2秒後に聴き上げる。すると、食い気のあるカワハギが針を吸い込んで掛かってくれる。
そんな釣り方を繰り返していると、揺れる船の動きとは違う感覚が穂先に伝わり、午後1時頃にやっと2匹目が釣れた。この時も隣の人の道糸に絡んで上がってきた。掛かりどころが良かったのでバレずに抜き上げ成功。ここでウネリが高まり、仕掛けをロストしたため、午後1時過ぎには沖揚がりだろうと勘違いして、竿を畳んだしまった。実際にはまだ1時間前だった。眠気に襲われたので船中で居眠りしたまま、午後2時の沖上がりを迎えた。私の釣果は2匹とも竹岡冲の水深28m前後。船中の釣果はトップで11匹。スソは0の人が数人いたようだ。下船後、来年のカレンダーをお土産にもらって帰路についた。
今回の釣行費用は800円引きのHP割引を利用して7200円。冷凍アサリは持参。氷は1個無料。P代は1台100円。当日別船ではトップ25匹だったという。腕の差が明確に出るカワハギ釣り。まだまだ修行が足りないと実感する日となった。ボート釣りは自分でポイントを探り当てなくてはならないが、それも楽しみの一つ。乗合船の料金は高いが、ポイントまで船長が連れて行ってくれる。その違いは大きい。12月15日時点では、水温が16度まで下がってきた。まだ年内ボートでカワハギを狙ってみたいと計画中である。
11月4日、最高気温が11月としては異例の27度に。14年ぶりの11月の真夏日に出かけたのは佐島港のつね丸。年に1回はほぼ必ず乗船する船宿である。理由は簡単。誕生日の前後1週間なら1回だけ半額で乗船できるからだ。通常なら1万500円が3kgのコマセと氷が付いて5250円。格安を通り越して爆安と言っていい。それでも釣れないと気分は晴れないが、毎年何かしらのお土産は釣れている。相性の良い船宿だ。
当日の天候は南寄りの弱い風。相模湾は南から南西に弱いので不安があったが、ウェザーニューズの風予報を見る限り、風速で2〜3mなので問題なしと判断して乗り込んだ。当日は3連休の中日の土曜日。両舷で10人の釣り客が乗り込んだ。佐島湾内に係留された船で定刻より5分ほど早く走り始めた。最初のポイントまでは約25分前後。亀城根を通り越して油壺付近でエンジンがスローに。船長は早々に開始の合図を出す。
だが、水深49m年かアナウンスしない。ここでは基本的に水深表示を提示するだけであとは自由に釣れる。理由は各自ハリスの長さが違うからだという。船長にビシの指示棚を問いただすと、「ビシが海底から10m上にあればいいです」と。私はハリス6mでスタート。太さはワラサのヒットも考慮して6号を選んだ。ビシの位置は40mにセットしてアタリを待つと、早々に竿先が曲がった。鋭いツッコミではなく、途中フワッとと軽くなったのでサバかお祭りしたかと勘違いしたが、海面に顔を出したのはメジマグロ。後検寸で全長47cm。まずまずサイズである。幸先の良い一投目でお土産を確保したのでホット一安心。
ところが、そこから何も食わない時間が長く続くことに。当日の潮は中潮3日目。午前9時50分に満潮。午後2時17分に干潮になる。多分、10時前後にひと盛り上がりがあるだろうと甘く考えていたが、何も起こらず。仕掛けを4号6mへ交換したり、針を小さくしてみたり一通りの工夫はしたが、仕掛けのハリスが針のチモトから切られるフグの攻撃に2回ほどやられたが、それ以外のアタリは皆無である。つけ餌が取られるようになると、少し手返しを早めてつけ餌の有無を頻繁に確認するのだが、アタリは訪れない。右舷大ドモでワラサが釣れたのが、10時少し過ぎ。遠目で確認すると70cm前後の量型の模様。そろそろ活性が高まり始めたかと手返しをさらに早めるが何も釣れない。
一応付け餌の取られ方が早くなってきたのでオキアミを抱き合わせで装餌し続けた。途中で3回目のフグのハリス切れで仕掛けを5号6mに交換。5号ならワラサでも対応できるはずと考えた。だが、期待の大物はついに訪れなかった。午後2時に無念の沖揚がり。私はかろうじてメジマグロが釣れていたから精神的にはガックリは来なかったが、私の右隣の友の人は「全くアタリのない悲惨な結果だ」と悔しがっていた。
結局、真鯛は0〜1枚。ゲストはワラサとメジマグロ、それに何故かカワハギも。とにかく、盛り上がりのないまったりとした真鯛五目釣りに終わった。まぁ、これも自然相手の釣り。また良い潮に当たれば釣れるに違いないと船を降りた。
当日の釣行費用は前述した通り、半額の5250円。P代も無料。メジマグロは翌日捌いて3日ほど刺身と中落ちの叩きを食した。マグロだけに熟成すると旨みが発生するようで4日目の残りの中落ちが一番上手く感じたのは私の舌が可笑しいからだろうか? 失敗は漬けにする分を早めに食べてしまったこと。醤油と味醂と酒に漬けて食べる方法もあったと悔やんだ。
今年のボート釣りでのカワハギ狙いはどうにも厳しい。水温が高めに推移しているため群れが固まらないのはいつものこと。それでも鴨居港の清藤釣具店の店主の話によると「居る海域には大体15匹前後は群れていて、そのエリアを外すと厳しいです』とのこと。
そこで今回は鴨居港の清藤釣具店から手漕ぎボートを借りて、店主のイチオシの場所、長根に向かうことに。ボート釣り3回目の鈴木さんと同行したが、彼はカワハギ釣り自体が初めて。なんとか、釣らせて欲しいということで店主のアドバイスと携帯電話でのやり取りで、なんとか目的の長根に無事に到着できた。水深は12m前後だからポイントは外していない。時間はすでに午前7時40分になっていた。
当日の天候は晴れで、風は北風微風。東京湾のボート釣り場で唯一北風に強い鴨居港沖。今日はなんとか初挑戦の鈴木さんに1匹は釣って帰ってもらいたかったのだが、自然界はそんなに甘くない。タックルはカワハギ専用ロッド1.8mにオモリ25号の胴付き3本針の定番仕掛け。冷凍アサリは少し大きなものを選んで装餌。水深12m下の根周りはそれほど起伏は激しくない。アタリが頻発すれば締めたもの。私は運良く第一投から本命、カワハギをキャッチ。全長20cmの標準サイズだが、肝はたっぷりと膨らみ美味しそう。これで群れはそこそこ固まりつつあるというから期待したのだが、30分、1時間待っても餌も取られない。魚っ気がない感じだ。痺れを切らして、アンカーをあげてポイント移動しようとした時に気がついた。アンカーがガッチリと海底の根に掛かり、相当な力を込めてやっとの思いで引き上げた。潮流が早くなることの多い観音崎近くだけにアンカーが効かないとボートが流されるリスクがあるのは理解できる。
とはいえ、渾身の力を込めてロープを引っ張らないと浮上しないのは困る。一時は二人掛かりでアンカーを引き上げた。所要時間が想定外にかかっしまい、釣りの時間が短くなってしまう。あとで気がついたのだが、アンカーロープを短くしてポイントを移動するテクニックを使うことを忘れていた。これは大きなミス。何十年もやっていても頭の中にポイント移動、という概念が固着していてロープを短く手繰ることで移動できることをすっかり忘れていた。1匹釣れれば3m四方の周囲には15匹前後は群れているという。特に潮が早く流れている場合には、ロープを短くすることで適度な移動ができるはず。それを忘れてしまったのが大きなミスだった。今になって悔やんでも仕方ない。次回以降の大切な引き出しとして頭に叩き込みたいものだ。
さて、やっとの思いでポイントを移動してからはもうアンカーを投入せずに流し釣りに変更。少しでもカワハギのアタリが出る場所を探りつつ、転々と探索を繰り返した。その結果、ゲストのササノハベラを2人で3匹ほど釣り上げた。また、ポイントを移動していると砂地帯に入るたびにエソが釣れてくる。小気味よい引き込みで連れてくるので楽しいのだが、本命でないため精神的にはガックリと肩を落とすことに。しかも流れが早いために漕ぎ戻る時間も大変である。広く探れる流し釣りだが、釣り場を熟知していないため無駄な時間も多く、長い。
結局、午後3時着岸に合わせて午後2時10分に納竿とした。10分前には着岸できたが、風と波に逆らって漕ぐのは意外に大変だったた。対策としては一度岸側に漕ぎ戻り、潮が早くない場所探しつつ、漕ぐ方法が正解だったようだ。これも2人で協力してできること。途中、暗岩や洗岩があるので引き潮の時間帯は特に注意したい。
今回の釣行費用はボート代が3500円。一人当たり1750円。P代は週末でも無料。氷と餌は持参した。ただし、前日までに電話予約が必須である。
大学釣り部の後輩の栗原君から「昔のリールをオーバーホールしたので大物を狙って釣りに行きたい」と要望があって剣崎沖のワラサを釣りに出掛けたのが10月24日の火曜日。足を運んだ船宿は初めての喜平治丸。港は松輪港の隣、間口港だ。数年前にいったことのある港だったのだが、不覚にも早朝の暗い時間のため一時迷子になってしまい女将さんに迷惑をかけてしまった。
当日の釣り客は我々を含めて10名。片舷5人に分かれて乗り込んだ。栗原君のおかげで右舷の胴の間に並んで座ることができた。天候は晴れ。北風の微風が吹いていたが、多少波立っていた程度で凪。だが、早朝6時15分に港を離れて沖合で待機。規定の6時30分になると一斉に釣船がフル加速してポイントへ向かう。行程は約20分足らず。船長の指示ダナは海面から33m。ハリス分だけビシを沈めて3回に分けてコマセを振り出しつつ、指示ダナに合わせる。
ワラサは釣れれば4kgオーバーが大半だという。タックルはそれに合わせた専用ロッドに私は小型電動リールの組み合わせ。ビシはL80号。駒瀬と付け餌はどちらもオキアミ。朝のうちはタナをとると道糸がトモ側へ流される感じ。午前7時20分が干潮だからそれまでは速い流れとなる。剣崎沖は普段から潮の流れが速いため、多少の斜め方向は仕方がない。だが、アタリは遠い。手返しを早めるとつけ餌がそのまま戻ってくることも。それでもポイント移動を繰り返して、やっと魚っ気が出たのが午前9時前後から。私の竿が曲がったもののゲストの感じで大きなツッコミはないが、そこそこの引き込み。途中で魚が海面に向けて走ったのかフワっと竿先が戻り、お祭りかと思ったが、海面に顔を見せたのは全長40cmのメジマグロ。一応お土産として血抜きをしてクーラーBOXへ。
次は10後に竿が曲がった。今度も先ほどより強く突っ込むもののワラサのアタリではない。慎重に巻き上げてくると、今度もメジマグロで全長は45cm。紡錘形のでっぷりと太った体型がマグロらしい。この魚が釣れるのはまだ潮が真夏から秋口へ移行する端境期といった印象だ。ただ肝心のワラサからのアタリは遠い。船中大ドモで10時30分頃に最初の1本は上がった。船長のいう通り、ポツポツりの食いが続いているというように、突然バタバタとヒットするような釣れ方はしないという。諦めずに手返しを早めて駒瀬の詰め替えとつけ餌のチェックを怠らないこと。これが釣れる秘訣とのこと。
上潮に変わってからわずかながら道糸が直立する感じに変わってきた。そんな午前10時30分に栗原君のロッドが大きく曲がった。どうやら本命らしくドラグが滑り10m前後は引っ張り出されたという。慎重に手巻きで巻き上げる栗原君の顔は真剣そのもの。数年ぶりの大物にオーバーホールした高級ブランドリールは幸運をもたらしてくれた。私のタモに収まったのは後検寸で全長72cm。立派なワラサである。多分4kgオーバーは間違い無いだろう。嬉しそうな笑顔で写真撮影に協力してもらった。
私はというと、餌取りでつけ餌がなくなるとすぐに抱き合わせで2匹掛けを実行。少しでも魚に目立つように工夫した。途中からオキアミ形状のワームも使ってみた。匂いとアミノ酸が付着してワームのため食いは悪くない。餌取り対策としてはアリだろう。コマセが残っていてもつけ餌が取られていたらワラサはかからない。それは当然のことだから少しでも可能性のあるワームをつけてみたが、午後になってからそのワームの頭を齧られてジ・エンド。フグにでも齧られたのだろう。
結局、午後1時30分少し前に沖揚がりの合図。残念ながらワラサからのアタリは最後まで訪れないままに終わった。ただ栗原君は数年ぶりのワラサをキャッチして嬉々として帰路についたようだ。参考までに当日の釣行費用は割引なしの1万1000円。3kgのオキアミと大量のバラ氷が付く。駐車場代は無料。つけ餌は駒瀬からとるのだが、非常に質の良いオキアミが多く、つけ餌を探すにも時間はかからない。良質なオキアミコマセといえよう。
2023年9月30日土曜日、毎年10月前には一度でも良いからつりの浜浦からボート釣りでカワハギを釣りたくなる。今回もギリギリの日程でなんとか金田湾浮かぶことができた。一緒に行こうと予定していた鈴木さんが腰に怪我をした関係で今回は単独釣行となった。単独なので気が楽だが、費用は嵩む。とはいえ、貴重な良型カワハギを1匹でも良いから釣りたいと願って出かけるので仕方ない。毎回書くのだが、ここは往路だけ船外機でポイントまで曳航してくれるのでとても助かる。朝のうちは北風で少しウネリがあったが、風速は1〜2m程度なので大丈夫。ウェザーニューズの風予報では11時には南風になるので安心だ。
当日は午前7時には当地訳して準備完了。先発のボートを曳航した後の2番手で引っ張ってもらった。ポイントは浄水場の前。水深は約6m前後。起伏のある岩礁帯ではないが、海藻が点在するエリア。到着したポイントから少しだけ漕いでポイントにアンカーを投入。根掛かりはしないが、つり開始から2時間近くもエサのアサリが全く取られないので、午前9時30分には一度アンカーをあげて流し釣りに変更。ポイントを広く探りつつ、餌の採られる好ポイントを探すためだ。だが、2回ほど浄水場前周辺を流したが、特に根掛かりが酷い場所も見つからず、深い場所に移動しようと考えたが、このエリアはほとんど水深が6〜7m弱なのでほぼ一緒。ただアンカーを投入しないと落ち着いて仕掛け投入後の誘いができない。周囲のボートとの衝突は避けたいからだ。仕方なく、10時前にはアンカーを再投入して釣り再開。
すると、運よくカワハギらしき餌取りが出現。しかも、取られ方から判断して良型と推測。少しだけ仕掛けを遠くに投げて手前に誘いながら、底をトントンとこづきつつ、ボート下まで誘い、最後に大きく2mほど仕掛けをあげてからストンと落として糸ふけを出して中オモリを弛ませてみた。2秒後に聞き合わせると案の定、ガガガという強烈なツッコミで針がかりして浮かせたのは本命カワハギだ。しかも目測で25cmはありそう。やった、これでボウズは無くなった。魚体を触ると肝も大きく膨らみ食味は良さそうだ。
時間は午前10時20分。潮変わりまで1時間弱といったところ。
しかし、その後はアタリが遠くなり、再度流し釣りに変更。風も弱い南寄りとなり、海はほぼべた凪状態に。わずかな風で少しずつ岸寄りから沖川に流されるが、ゆっくりなので助かる。底トントンで誘いながら餌を付け直すが、カワハギのアタリではない。この時期はまだ水温が高く、カワハギは広く回遊しているため数釣りは難しい。水温計で水深6m下の海水温は24.5度であった。重たいアンカーをなん度も入れ替えるのも疲れたのでそのまま岸寄りにこぎ、午後2時15分には着岸した。途中でアサリ餌を食ってきたのが高級ゲストのホウボウ。誘い続けていれば魚は食ってくるという良い例だろう。とはいえ、せめてもう1匹ぐらいはカワハギを釣りたかった。できれば尺オーバーを。
結果は1匹とホウボウのゲストだけ。自分では狙った場所と釣り方で全長26.5cm(後検寸)が釣れたから感動の1匹といった感じである。やり切ったという満足感はあるが、数をもう少し増やすにはどうしたらのよいのか、今後に課題が残った。
なお、今回の釣行費用はボート代が土曜日のためやや高く4500円。冷凍アサリ餌と氷は持参。P代は1台だから無料。
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茅ヶ崎港の沖右衛門丸から「沖得」という割引サービスのハガキが年に数回届くのだが、すっかり締切日を忘れていた。慌てて予約を入れたのがカサゴ五目釣りである。9月の3連休の初日16日の土曜日。天気も良く風も弱いので混雑するかもと思ったが、同宿のHP釣果写真を見る限りでは朝一番でカマスを狙うようだ。しかも専用のフラッシャーサビキ(1個600円)を使ったコマセなしの追いかけサビキ釣りと聞いてこれは楽しそうだと思ったからだ。カサゴは今まで堤防釣りでも親しんできた根魚釣りなので経験はある。自信もある。なので色々と釣れる五目釣りと聞いて若い頃の釣り魂が疼いた。
港を離れたのは午前6時5分前。最初のポイントがあまりに近いので驚いた。港の沖堤防の出入り口で投入の合図が出たからだ。水深は4mもない。慌てて投入したがその場所ではせんちゆうだれもアタリがなかったようだ。まるで堤防釣りを船から楽しむスタイルと言っていい。船長は転々と魚群を探して走り回る。次は平塚漁港の出入り口付近でストップ。水深は6m前後。平塚漁港の外側のテトラ帯が目前だ。そこでフラッシャーサビキに反応したのはコノシロ。その後、船中ではポツリポツリとカマスが釣れる。サイズは30cm弱だが、3〜4点掛けで抜き上げると適度な重量感と引き込みで楽しい。昔のサビキ釣りの鈴鳴り状態が味わえるのだ。仕掛けは全長175cmだから2m弱のロッドでも取り込みは容易。とにかく、船内の魚体を入れて仕舞えば、あとは落ち着いて魚を外せばいい。注意したのが針間隔が短いため、魚を取り外す際に針を指に刺さないこと。
船長は転々と騎士寄りを探索する。次は大磯港の出入り口付近。ここもテトラ帯に囲まれた堤防先端付近。水深は深くても7m程度。誘い方は簡単。オモリが着底したら仕掛けを大きく煽って上下に動かすだけ。その誘い方が魚群があれば一気に多点掛けでつれあがるのだ。ただ、ハリス4号ではカマスの歯で切られてしまう。1時間足らずでハリは1本に。それでもカマスがいればしっかりと食ってくる。コマセもなしに高確率で釣れるので楽しい釣りではある。サイズは大磯港付近が最も大きく30cm近くになった。仕掛けを交換して2個目のフラッシやーサビキをセットすると、次はまた3点掛け。海面近くで横走するのでスリリングでもあり、最近の釣りの中では、ワクワク感が止まらない。オモリは30号。船宿では25号を推奨している。船内でオモリを購入すると1個100円なので数多く、持参することをお勧めする。カマス釣りは午前8時まで。カマスの釣果はちょうど30匹。混じりはコノシロとマイワシ。
次はカサゴ狙いに変更となる。五目釣りというより完全にリレー釣りである。付餌は鯖の短冊。全長7〜8cm前後の短い塩漬けにしたサバだ。ちょん掛けでカサゴを狙うのだが、どの場所も根掛かり必至。根が荒い場所を転々と船長は魚探で探して狙っている感じ。そのため、オモリが崖から転げ落ちるとカサゴが食うか、オモリが食われるかのどちらか。特に2m前後も落ち込むような場所では、魚がいれば間違いなく食ってくるが、オモリごと根掛かりするケースもあり、痛し痒しといったところ。果敢に根際を攻めているため、食ってくる魚もデカイのが多い。中には高級魚、アカハタがかかることも少なくない。
私は持参した6個の30号オモリが捨てなくなったので、船内で25号1個100円のオモリを購入してカサゴ狙いを続けていたが、とうとう100円のオモリも根掛かりでロストしてしまったため、午前11時30分には釣りを諦めて竿を畳んだ。根魚つりは好きだったのだが、どうにも根掛かりとの相性が良くない。その後も船長は江ノ島の裏岩付近まで丹念に探ってくれた。小学生の頃に良く釣りをした裏磯での釣り、それを船の上から釣るという貴重な体験ができた。実際は釣り中途で断念したので竿は出していていないが、ここまでピンポイントで操船してくれるのは今まで経験したことがない。ある意味、船での磯釣り感覚を存分に味わえた。カサゴ狙いの際は最低でも10個のオモリは持参したほうがいい。結局カサゴは1匹だけ。とほほ、である。
左隣の武蔵村山市在住の安藤さん(間違っていたらごめんなさい)は趣味でアクアリウムをしているとのこと。終盤に良型カサゴを釣り上げてもリリースしていた。十分魚は確保できたということだろうか。大きなポリタンクに2個の酸素ポンプを装着して生きたまま持ち帰ったようだ。
最後に今回の釣行費用は割引ハガキを利用して乗船代金が8500円。これにフラッシャーサビキ1個600円を2個購入して1200円。これに港内P代が1台200円。追加氷代は100円。ジャスト1万円で楽しめた。
港内のスロープには貸しボートが何艇もスタンバイしている。石田丸のHPの釣果欄を信じ込んで訪れた人が多かったようだ。タチウオとアジがほぼ同じポイントで釣れる場所はそんなに多くはないはず。特にタチウオは夏場限定の対象魚。確かに乗合船では水深50m前後で釣れているが、ボート釣り場では深くても30m弱、25m前後だからシャクリ幅も狭い。オモリ30号に片天秤、ハリス6号2mの1本針でスタート。餌はサバの短冊。最初に入った場所はヤマダアウトレット沖。水深は23mだった。
冷凍アミコマセが解凍できたのでタチウオ狙いの前に取り急ぎ、ビンクスキンサビキのハリス2号6本針を沈めて様子を見ようと考えた。当日の潮は大潮で午後12時20分頃に下げ一杯になる模様。2人でコマセを撒けばアジのよりも早いだろうと考えた。だが、なかなか食わせられない。途中で置き竿にしていたタチウオの仕掛けをシャクリ、3回繰り返してもアタリが何もないとアジの仕掛けをシャクル。その繰り返しがいけなかったのか、どちらも中途半端で集中できない。すると、私のサビキ仕掛けにアジがかかっていた。明確なアタリはなかったのだが、5cm前後の片口鰯と一緒に上がってきた。イワシがいればアジも必ず回遊してくるはず。真剣にサビキ仕掛けに周知有することに。当然、タチウオの竿は放置状態に。これではタチウオは釣れない。餌を少しずつシャクリながら誘いを入れなければ釣れない魚なのに。アジに神経を集中してしまった。そのおかげでポツポツとアジは連れてくれた。
だが、一方の鈴木さんはビンクスキンのサビキを用意するよう伝えたのだが、忘れてきた。サバ皮らしきサビキでは食いが悪いことが多い。東京湾、特に大津港沖でサビキ釣りをするならビンクスキンが必須だ。それでも5匹程度釣ったところでアタリが遠くなり、タチウオもダメ。そこで痺れを切らして重たいアンカーを引き上げてポイント移動を決意。ロープの長さが多分40m近くあるため、ここでのポイントいどうは決意が固まらないとなかなか移動したくない。
午前10時30分に移動を決断。場所は青山看板前という距離的には近いポイントへ。だが、水深は26mと若干深くなる。アンカーを投入して再開。今度はタチウオを諦めて代わりにビシアジ仕掛けを投入。これが功を奏したのか底上げ2mで待つこと1分足らず。すぐに竿が曲がった。かかってきたのは全長25cm前後の食べて美味しいサイズ。それが立て続けに釣れてくるから楽しいこと楽しいこと。残念なことに鈴木さんはビシアジ用の仕掛けを持っていない。私の予備の天秤と40号ビシを貸して、ビシアジ仕掛けに最も近い仕掛けをタックルケースから探し出して、なんとか釣りをしていたが、棚取りがうまくいかないのか、アタリが遠い。
PE2号のラインマーカーを目印にキッチリと2mでアタリを待つのだが、その要領が初めてのためか掴めない様子。それでも最後の午後2時過ぎ頃に明らかに明確なアジのアタリを捉えてリールを巻き始めた。すると自分のもう1本のサビキ仕掛けに絡んで上がったきた。アジは全長25cm程度だったが、オモリをサビキ仕掛けの30号と一緒に巻き上げてきたため、重く感じたのだろう。海面に味が見えていたのだが、かかりどころが悪かったのか、とうとう海面バラシに。トホホ、である。前回は初釣りで彼はシロギスを数匹は釣れたが、今回も初のコマセアジ釣りだがら今回も初釣りの様なもの。指導が足らなかった私の責任でもあるのだが、なんとも悲しい結果に。タックルや仕掛けの準備は万端にしなくてはならない。今回ほどそれを痛感してことはない。予備の仕掛け、ハリス違いの仕掛け、天秤やビシも2個以上は持参したいもの。
結果は、私が16〜25cmのアジを16匹釣り上げた。彼は結果的にボウズになったが、1匹は釣れた。が、バラしてしまった。悔しいボート釣りのアジ釣りデビューは次に繋がるように私が指導するしかない。私もボート釣りを始めた頃には何度もボウズを体験している。自然界はそんなに甘くないのである。話は変わるが、不思議な現象を今回体験した。ボート釣りでアジを狙う場合、大半がサビキ仕掛けで釣ってきたのだが、今回初めてビシアジ仕掛けで10匹程度は釣った。その際、ビシ仕掛けにかかってくると、サビキ仕掛けには何も反応がなくなった。これはどういうことだろう。また課題を抱えてしまった。ビシ仕掛けの蒼井そめは鈴木さんが保険の意味で購入しておいたもの。それを借りて釣れた私はラッキーだったが、ビシ仕掛けに掛かるとサビキ仕掛けには無反応になる、その原因がわからない。たまたまアオイソメが好物のアジが群れていたのかもしれない。
今回の釣行費用はボート代が割り勘で一人2250円。私はこれに石田丸の冷凍アミコマセ1kg1個500円で購入。合計で2750円。P代は無料。氷は自宅から持参した。
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2023年の夏は想像を絶する厳しい暑さに見舞われた。天気予報の情報によれば8月すべての日が真夏日を上回る気温だったという。観測史上初の猛暑だったことになるのだ。こんなに暑い日が続いたので、流石に釣りへ行こうという前向きな考えは失せ、熱中症にならないように過ごすことだけで精一杯といった感じ。確かに、夜釣りでも行けばよかったのだが、大半の船宿が土曜日にしか夜釣りの釣り物がない。あってもメバル&カサゴ程度だから食指が動かない。自宅に戻ればすでに夜の10時を回ってしまうからだ。
結局、8月下旬の26日土曜日になってやっと午前ライトアジ釣りを決定。午前11時には沖揚がりだから体力的にも助かる。ビシも40号と軽く狙う水深も20m前後だから手巻きリールで楽しめる。8月最後の土曜日ということもあり、ほぼ満船。浅い水深で釣るのだからお祭りは少ないはず。私は空いていた左舷トモから4番目に釣り座を構えた。定刻より10分遅れの午前7時10分に桟橋を離れて八景沖の釣り場へ到着。だが、魚群が見つからないのか15分近くは魚探を探索しながらのクルージングが続く。案の定、食い渋りの日に遭遇したようだ。
釣り開始から30分は船中アタリもなく、竿が曲がらない時間が長く、船長もポイントを転々と探し回る。そんな中、早々に私の右隣の安藤さん(文京区在住)がダブルで魚を抜きあげた。写真撮影に協力していただいたが、なんと良型シロギスの一荷だったのだ。仕掛けは赤短を装餌したアジ仕掛けにシロギスが来るとは驚き。私も魚体をよく確認しないで写真撮影をしてしまい、失礼しました。その後、しばらくして本命アジをポツポツと釣り上げていた。その際に再度写真を撮らせてもらった。アジ釣りに行ってシロギスの写真ではカッコがつかないと感じがしたのは私だけではないだろう。
とにかく、アタリが少ない。やっといい感じで頻繁にアタリが出始めたのが午前10時から約30分程度。ビシを着底させてから底上げ1mで1回コマセをふり、もう1m巻き上げて2回目のコマセを振る。すると10秒足らずでクククっと穂先が曲がり全長25cm前後の美味しいサイズが釣れ始めた。だが、数は伸ばせない。仕掛けは手前祭りを避けるために2本針仕掛けを使用したが、ダブルでかかることは皆無だった。小さいサイズは縫えそも足らず。中にはぬわそも程度も混じり、流石に豆アジはリリースした。3匹は混じった。私の仕掛けはハリス2号2mで針は2本。
船長はマイクで「ここはそんな豆アジは多くないはずだけどなぁ」とぼやく。それでも中には26cmサイズも混じるので我慢して手返しを早める。そんな時間も長くは続かず、午前10時30分を過ぎる頃にはアタリも消えて、転々とポイントを移動するが、午前11時には無念の沖揚がりに。当日の釣果は当日の夜にHPで確認したのだが、あまりに貧果だったので釣果は公表されていなかった。翌日27日は5〜37匹と表示されていたが、26日は数が公表されていなかった。私は3匹のリリースを含めてやっと15匹。ゲストはなし。中にはカサゴを釣っていた人も数人いたようだ。前述の安藤さんはアジ釣りは2回目で。前回は「40匹近く釣れましたよ」とがっかりした様子。それでもなんとか5匹を釣ってお土産にしていた。帰路中に魚の内蔵をしっかりと除去して自宅に戻ってから調理がすぐにできる工夫をしていたのは感心した。
運よく左舷に座れたため、操船室の陰になったため日差しは少しは避けられたのも良かった。風も弱く、暑さも厳しかったが、船が動いている時間は涼しく、潮風が心地良い。短時間勝負の午前アジだが、もう少しアタリが多ければもっと楽しめたと感じた日であった。船長に当日の海水温を聞くと「29度あった」とのこと。これではアジも夏バテでしょ。
参考までに当日の釣行費用はシニア割引を使って5500円。これにP代が別途500円。氷代は無料。合計で6000円。
昔、東京大田区で編集プロダクションを経営していた頃に知り合った飲み仲間の一人に10数年ぶりに大盛りの懐かしい居酒屋で飲む機会を持った。その際に「実はボート釣りというのを体験したい」という旨の話で盛り上がり、海が穏やかになる6月下旬に行くことを約束した。それが実現したのが6月29日の木曜日。天候は朝のうちはほぼ無風という気象データをウェザーニュースで確認済みだった。だが、当初予定していた葉山一色海岸の山田ボートがなんと休業中とのこと。
仕方なく隣の一色ボート店にネット予約を申し込んだのだが、返信がなく、当日の朝になって携帯に電話が入り、「朝は大丈夫ですけど、もうすぐに南西風が吹き始めてすぐに早上がりになると思いますよ、別の日にした方がいいです」と促されたが、初めてボート釣りを楽しみにしていた鈴木さんをそのまま東京まで返すわけにはいかない。
風邪で困った時のボート釣り場がある。急遽、彼のスマホで検索して「貸しボート油壺」と検索して電話番号を調べてすぐに電話を入れると店主は「湾内なら大丈夫ですよ。シロギスは乗り場の直ぐ真沖で釣れてます」と嬉しい返答。葉山から油壺まで走ることになったが、初ボート釣りを楽しみにきた友人をなんとかして釣らしてあげたいと思った。ただし、現着して漕ぎ出したのはすでに午前9時になっていた。当日の潮は若潮。干潮が午前7時40分頃、午後2時30分が満潮。つまり、沖揚がりまで上げ潮の良い時間帯を満喫できるというわけだ。
漕ぎ始めるとワンナイトは家、すでに西南西の風が吹き始めてきて、湾奥に流される。シーボニアマリーナの岸壁に近い場所までん流されたため、大きく対岸方向へ漕ぎ、場所を大きく変更。するとポツポツと本命シロギスが釣れる。だが、型が小さい。たまに良型が混じっても20cm足らず。鈴木さんも慣れない手付きながらも最初に吊り上げたのはチャリコ。真鯛の幼魚だが、掌サイズだったので一応キープ。その後も2本竿で粘ったが、朝の良い時間帯を葉山からの移動に費やしたのが仇となってしまった。
とはいえ、風が強くてもこの油壺ならボート釣りができる。これは熟知していたが、残念ながら魚影は葉山に比べると薄い。数が少ないようだ。さらに、東京湾でも感じたのだが、メゴチが釣れない。マゴチ狙いの生き餌として泳がせ釣りには必須の生き餌が釣れない。相模湾でも同様な状況である。不思議な現象だが、こればかりは仕方がない。最後までマゴチ仕掛けの投入は叶わなかった。
湾内の風はやや強くなるもののボート釣りとしては危険を感じない程度だがら毎回ノーアナンーの流し釣りで広範囲を探ってみたが、結局私はシロギス11匹(写真では左側に9匹だが、クーラーBOXに隠れていた2匹に気づかず撮影)。ゲストにはホウボウが1匹とキュウセンの雌を1匹加えた。鈴木さんは慣れていないこともあり、ハロギスは4匹、チャリコが1匹と寂しい釣果になった。
それでも、ボート釣りの醍醐味、風を受けながらの流し釣りを体験できて嬉しそうであった。西南西の風が爽やかで汗が出てこない。水分補給は欠かせないが、トイレの用達は1回もなかったのは汗が出ていても風が心地よく乾かしてくれからだろう。これから夏休み期間の中でボート釣りをされる読者もいるだろう。トイレの嫌がって水分補給しないと完全に熱中症になり、脱水症状になるので要注意。飲み水は多めに持参しておこう。たとえ、冷えていなくても飲料水が足らないとそのために早く着岸しなくてはならなくなる。釣りを満喫できないばかりか、熱中症を起こすことだけは避けて欲しい。
結局、午後3時前には着岸できたが、風向きとは逆行して漕ぐために想定以上の時間がかかることもあるので早めに漕ぎ戻ることを検討しておきたい。着眼するまでの体力は必ず温存しておきこと。参考までに当日の水温は22.5度。釣行費用はボート代が1隻2人乗りが4000円。餌のアオイソメは各自持参。駐車場代は1日1台500円。一人頭2000円に餌代と氷代がかかる。氷は持参した方が良いだろう。帰路にコンビニ等で買い足すのもあり。
今年のシロギスは東京湾では復活の兆しが見えてきた。5月下旬ではポイントに入れずに厳しい釣果に終わったが、浅い水深を早くから狙っていればもう少し数はつれたであろうという結論でボート店を後にした。金田湾のつりの浜浦で5月下旬のリベンジを願って出かけたのは6月27日。当日は斎藤さんに加えて久しぶりのナベさんも登場。2手に分かれて乗り込み2人乗りの斎藤さん、ナベさんペアに加えて私は一人乗りで気楽に楽しもうと漕ぎ出した。午前7時20分頃だったが、当日は弱い南風で完全な流しつりが楽しめそうな風と天候で期待が膨らんだ。曳航サービスで10分足らずで最初のポイントに到着。
水深約6m前後からスタート。私はいつも通りのノーアンカー流し釣りで開始。オモリ号数は軽く8〜12号を使ってシロギスのアタリをダイレクトに楽しもうと考えた。先径が極細のサビキ仕掛け用のパックロッドがお気に入り。全長2.1mのサビキロッドは今まで見たこともなかったが、地元のタックルベリーで購入してから繊細なシロギスのアタリを満喫できるようになった。ただ当日はアタリがあっても最初のアタリで合わせると針ハズレになることが多く、3回目付近の突っ込みで軽く手首で合わせる感じでリールを巻き始めると針掛かりするようになった。
当日は越生の最終日で潮の干満差が少ない。それでも適度にボートが流されるため好ポイントに入るとパタパタと釣れてくる。つけ餌はいつものアオイソメ。ヌルを除去するために「投げ釣りパウダー」の粉末を指につけて貼り付けするととても針に刺しやすい。手返しが早くなり、数釣りのシロギスようには最適。特に2本竿で頻繁にアタリが出るような場面では、1本を巻き上げている最中にもう1本の竿を軽く合わせて貼りかかりさせておき、先の仕掛けが上がって魚を取り込んでから巻き上げる方法だ。午前11時14分頃が満潮のため、それまでは時折、忙しい時間を満喫できた。
もちろん、アタリが遠のいたら速攻でこぎ戻るロスタイムはあるが、再度同じ好ポイントに入るとパタパタと釣れてくるから楽しい。5月下旬とは違ってアタリの数が増えたからだ。とはいえ、型は小型が多く、ひったくるような良型は忘れた頃にたまに釣れる程度。柔軟なロッドを使っていると良型がかかるととても気持ちがいい。オモリ8号で掛かる20cm級はシロギス釣りの醍醐味を味わえる。
一方、斎藤さん、ナベさんペアは早々にナベさんが40cm超えのマゴチを釣ったという。話を聞きくと銀ペイ=養殖ウグイを購入して泳がせて釣ったようだ。だが、上州屋では1匹税込192円もするのでちょっと考えてしまう。活発に泳ぐ生き餌だけにヒット率は高まるが、基本マゴチ狙いはメゴチを釣ってそれを生き餌として使いたいもの。だが、今年は不思議とメゴチの魚影が薄い。数が全くつれないのだ。5月下旬の時には数匹しかつれなかったためマゴチ仕掛けを投入するタイミングが遅れて、結果的にマゴチには出会えなかった。流し釣りで狙うマゴチは生き餌の数も見逃せない。弱ったらすぐに鮮度の良いメゴチに切り替えたいからだ。
午後近くになってからすこす風向きが変わり、南寄りの風が強まり始めた。流される方向が変わるからすぐにわかる。午後3時には着眼しなければならないので午後1時過ぎには、ボート乗り場の真沖まで漕ぎ戻り、最後はアンカーを投入してのんびりと楽しんだが、当然アタリも減り、シロギスの数はの媚びなかった。それでも、5月下旬の時に比べれば約3倍以上、27匹まで頑張った。マゴチ用の生き餌さのメゴチは合計で4匹程度しか釣れなかった。斎藤さんのシロギスは21匹、ナベさんは14匹、他にホウボウやベラもまじった人も。
午後3時の着岸には間に合ったが、最後まで釣り続けた結果が上記の数字。5月下旬のリベンジは成功したと言っていいだろう。今回の釣行費用は2隻のボート代を3人で割り勘して一人2900円弱。餌と氷は持参。平日のためP代は無料。なお、参考までにボート店の氷代は150円に値上がりした。
5月下旬頃からボート釣りが続き、シロギス五目釣りが続いていた。まずまずの釣果だが、小物釣りばかりでなんだか刺激が足りない。そんな日が続いたので6月25日に鴨居大室港の五郎丸に強烈な引き味を堪能しにショートタチウオ釣りに出かけた。当日は日曜日だったが、前日に電話予約を入れて座席を確保。今回はポイントカードが満タンになったカードを持参して基本無料で楽しめた。
当日の天候は薄曇りの晴れで適当に南風も吹いていたので猛暑という印象はない。天秤釣りのため左舷のミヨシから2番目が私の釣り座。右舷側はテンヤの釣り人が並ぶというシステム。当日はオモリ60号で統一。仕掛けはハリス6号1本針2/0の1本針。チモトに短いケイムラパイプを装着した市販仕掛けだ。港から30分足らずで釣り場に到着。しばし魚探を眺めてじっくりと群れを探索した船長は「はいどうぞ、水深は63m。55から45mまで探ってください」というアナウンスで釣り開始。潮は早くなく、適度に流れがあり、タチウオの活性も高い感じだが、なかなか掛けられない。
誘い方は夏バージョンでOK。竿先を斜め下に向けて仕掛けを上方へ40〜50cm刻みでシャクリ上げてくる。途中数回は1秒弱のポウズを入れて魚に食い込むタイミングを与える。上限は45mだが、追いかけてくるタチウオを最後までかけようとするため、私はいつもプラス2mまで上まで誘うことにしている。最初の私の1匹目はなんと船長の仕掛け回収の合図の直後、電動リールのスイッチを入れた途端にヒット。こんなこともあるタチウオ釣りだが、型は小さい。指幅3本あるかないか。これでは楽しくない。刺激がないからだ。感動するほどの強烈なツッコミがあればスプールが止まることもある。今回はボートのシロギス釣りではないのでどうしても良型の引き込みを味わいたい。そう考えていた。
右隣の三輪さん(鎌ヶ谷市在住)は短いショートジャークで鋭くしゃくり上げている。30cm弱刻みの細かい誘い方が特徴だ。型はこの時期の標準サイズだが、たまに良型を抜きあげている。写真撮影に協力していただ、ありがとう御座いました。またブログ原稿が大変遅くなり、失礼しました。タチウオ釣り歴は4〜5年というが、一時はポンポンと連発して抜き上げているシーンもあり手慣れている印象をもった。最終的には13本で当日の船中の竿頭に。
私はというと、アタリがあっても掛けられないアタリが数回続き、その直後に豪快な引き込みを感じて思い切り合わせると竿が弧を描き気持ちよく曲がった。電動スイッチをフルスロットルで巻き上げとる、途中で一瞬だがスプールが止まることも。この刺激を味わいたくてタチウオ釣りに来るのだ。自宅に戻って正確にメジャー計測すると全長93cm。指幅4本あった。この1本を釣るのが楽しいのである。逆にいうと、指幅4本以上の良型が釣れなければ、また来ようと思う。それがタチウオ釣りの魅力である。
ただし、良型だけを選んで釣ることはできない。数をたくさん釣る中に良型が混じることになる。午後1時の沖揚がりまで私が釣ったのは前述した3本指の小型とこの良型の計2本だけ。まだまだ修行が足りないということだ。強烈なツッコミのある良型が1本連れてほっとした。今回はポイントカードの満タンで無料だから仕方ないと諦めたが、針に掛ける瞬間とその直後の豪快な引き込みは堪らない感動がある。夏タチウオは小型ばかりということはない。数釣れば必ずメーター級は釣れるはず。シロギスのボート釣りの合間に行くと特に刺激を体感できるので私は好きである。
新緑が眩しい季節。梅雨入り前の快適な季節は短い。風が弱くボートを流して釣れる絶好のシロギスシーズンだが、釣り仲間のOB後輩の齋藤さんを誘っての金田湾のボート釣りといえば、つりの浜浦が定番だ。当日は南風風速2〜3mだから流し釣りには最適。それでも曳航サービスを利用して少しだけ沖合まで連れて行ってもらった。だが、実はそれが失敗の元だったようだ。5月26日木曜日は天気も良く風も弱い。ベストコンデイションに近い金田湾に浮かぶことができた。
午前7時すぎには店主に曳航してもらい、水深7m前後の場所まできた。周囲には2艇ほどボートが浮かんでいた。ポツポツと本命シロギスは釣れるのだが、アンカーを入れての掛かり釣りでスタート。当初は風も弱かったので流し釣りをするつもりだったが、私が間違えてアンカーを投入。ロープが縛った状態だったため間違えてアンカーを落としてしまったと勘違いしたのだ。実はしっかりとロインロープには繋がっていてしっかりとアンカーを投入した釣りでスタートしたことになる。周囲のボートもほとんどがアンカーを投入して静かに釣っている。
もちろん、シロギスは誘いを入れてマメに仕掛けを移動させてくれば釣れるもの。確かに、シロギスはポツポツとは釣れるのだが、アタリの出方が散発である。群れが固まっていないためか、忘れた頃にククっと食ってくる。しかも、口周りに軽くかかっているだけのため早合わせは禁物だ。リールを巻いてくる途中で針外れしたり、食いきれていないため針に掛かっていないことが多い。付け餌はアオイソメ。ジャリメを使わないのはアオイソメより滑りが強く1匹が短いため針に付けにくいからだ。しかも、価格的にジャリメの方が効果でもあり、敬遠している。食いには差は殆ど感じられない。今回は前日に釣具のポイントで80gを購入した。価格は824円。
さて、流し釣りに転向してみたが、場所を少しだけ沖側にしたのが悪かったのか、アタリの数は変わらない。普通ならボートを流せば広範囲にポイントを探れるためアタリの数は絶対に増えるはずだが、これが変わらないのだ。アンカーを投入しての釣りとの差は感じられなかった。理由は後でわかったのだが、深い場所には大きな群れがいないということだろう。5月下旬なら少しは活発に食い気が出てきても良いはずだが、当日は単発の食いだった。仕掛けも交換して細いハリスや金ピーズ付きの仕掛けなど変えても効果はなかった。一般的にシロギスはハリスの太さを気にしない魚。最初は2号ハリスでやっていたが、フグ攻撃でハリスを切られたタイミングで色々と仕掛け交換をしてみたが、アタリの出方には大きな差はなかった。ちなみにオモリ号数はロッドによって変えたが、15号が平均。軽いもので12号を使った。齋藤さんは蛍光グリーンを使っていたが、フグにハリスを切られることが多かったが、シロギスからのアタリは私より多かったようだ。少し濁り潮だったため蛍光グリーンはある意味効果があったといえよう。フグにも好かれていたようだが。痛し痒しといったところか。参考までに水深6m下の海水温は19.5度であった。
当日の潮は小潮。午前7時20分頃に満潮になり、その後は夕方までゆっくりと下潮になる。つまり、沖揚がりまでずっと下潮が効いている状態が続く。午前11時近くになってから南風が少しだけ強くなり始めたので岸寄りのボート店前で再開。水深は5m前後と浅い。だが、周囲には2艇のボートがアンカーを入れてじっくりと粘っている。多分、良い場所に入ったからだろう。こちらも場所を変えてからポツリポツリとシロギスからのアタリは増えたが、相変わらず、バレることもあり、数が伸ばせない。ゲストのメゴチの数は少ない。私は置き竿でメゴチを釣り、マゴチ用の生き餌として確保したかったが、シロギスが釣れてくることが多かった。それでも流し釣りができなくなる風速になったためマゴチ狙いを諦めてアンカーを投入。安全を考慮してかかり釣りに転向した。
私は置き竿のためか結果的に数は釣れなかったが、シロギスは8匹止まり。最後にゲストのタコが釣れただけ。一方、1本竿で熱心に誘いをかけていた齋藤さんは13匹まで数を伸ばしていた。近くで朝から浅い場所で粘っていた若い釣り人は一人でなんと52匹まで数を伸ばしていた。というより52匹ならほぼ入れ食いだったはず。ポイントをうまく見つけられれば一人で52匹まで釣れるのだ。これは衝撃だった。浜浦のHPの釣果情報の写真を見ればよくわかる。我々は2人で21匹。半分以下の釣果だから完全に負けである。
朝からこの水深5mの浅場で釣っていれば、もしかすれば大爆釣だったかもしれない。釣りのたらればは禁句だが、ボートのシロギス釣りとしては納得が行かない。リベンジするしかないだろう。場所はどこになるかはまだ未定だ。
今回の釣行費用は貸しボート代が2人乗り4500円。一人2250円。これにアオイソメが80gで824円。P代は無料。氷は持参したので無料。浜浦では一袋100円の氷がある。餌は80gでも余ってしまった。70gでも十分と言える。ただし、フグ攻撃に遭遇すると消費は大きいので要注意。
春の大型連休GWの前にもう一度大型のマコガレイを釣りたいと考えて当初は金田湾の浜浦か浜千鳥のボートカレイ釣りを計画していたのだが、風向きと天候に翻弄された。結果的にカレイを諦めて今シーズン最初のシロギス釣りに転向することに。場所は北風のため東京湾から相模湾へ。ボート店は長者ヶ崎のオオモリボートに決定することに。
しかも、当日予約なしでの挑戦になった。ボート店主が言うには、「まだシロギスは誰も狙っていないよ」と。相変わらずの無愛想な返答にがっくりきたが、アオイソメを購入した葉山釣具センターでは「そこそこ釣れてますよ」とのこと。まぁ、天気がよくて北風微風ならゲストを含めて何かしら釣れるだろうとゆる〜く考え、午前7時過ぎに船外機ボートに曳航してもらって釣り場へ。長者ヶ崎周辺はねが点在していて、砂地帯が少ない。結局、一式海岸との境目付近まで曳航してもらった感じだ。日付は4月27日木曜日。
当日は釣り部OBの後輩、斎藤さんが相棒に。遠路船橋からの釣行だけにそこそこのお土産は釣らないと、と気合を入れてシロギス仕掛けをセット。アオイソメを垂らしを短く付けてちょい投げ。周囲には根掛かりするようなポイントはなさそう。まずは北風のためアンカーを投入してのんびりと釣り開始。投げては引き摺りながらマメに誘いを入れる。ハリス1〜1.5号の80cm長の天秤仕掛けを選択。当日の潮回りは小潮。午前7時16分に満潮。その後、午後3時35分に干潮になる。沖揚がりは南風が強まる前の午後1時30分とした。
朝のモーニングサービスは斉藤さんの竿に来た。だが、本命シロギスではなく、良型のカワハギだった。竿の曲がりと海面での突っ込みからカワハギだろうと予測していたが、まんまと当たった。でも、ゲストとしては大歓迎。食べて美味しい魚だからだ。その後
8時30分頃まで多彩なゲストが竿を曲げてくれた。私は全長38cm=後検寸のアナゴ。最初は根掛かりのようなアタリだったが、撒き始めるとツッコミもあり、なかなかのファイトで楽しめた。齋藤さんにタモ取りしてもらってボート内へ。本命シロギスも忘れた頃にポツリポツリと釣れてくるが、型は20cm足らずの小ぶりなものが多い。ゲストのメゴチも型はほぼ同じ程度だった。その後、私の柔軟なサビキ仕掛け用の竿にヒットした全長24cnのカワハギは強烈な引き味で楽しめた。どんな竿で釣るのかと言うのもボートのシロギス五目釣りの醍醐味である。
風向きが午前11時を過ぎる頃から少しずつ南寄りになってきた。まだ風は強くなく、これならアンカーをあげて流し釣りができるだろうと考えてやってみた。流し釣りにすれば魚からのアタリは絶対に増えると思っていた。ところが、これが全くの逆だった。アタリはないし、ゲストも含めて釣れてこない。魚からのアタリ自体が減った。これは絶対におかしい現象だ。とはいえ、餌を付け替えて新鮮なものに交換してもアタリは確実に減った。これは多分流すコースに問題があったか、あるいは潮の流れか潮色の問題だと感じている。ちなみに当日の昼前後に計測した水深約10m前後の海水温は17.5度であった。
この水温であればもっと活発にシロギスに限らず、多彩なゲストも釣れないとおかしい。しかし、実際に何度も流すコースを変えても食い気は活発にはならなかった。ゲストには、他にトラギス、エソ、キュウセン、イトヒキハゼなどが釣れた。齋藤さんは不思議と根際に仕掛けが入ったのか、ササノベラが途中数多く釣れていた。とにかく、流し釣りでアタリが激減したのは不思議な経験であった。本命シロギスは齋藤さんが4匹、私は1匹だけだった。
今、この原稿を書いている5月中旬からは多分シロギスの活性は高くなっているはず。水深も10mより浅い場所で食ってくると思うが、前日までの風向きが南西強風の場合は、底潮が濁り食い気が落ちる場合もあることは覚悟してほしい。また、この時期のカワハギを狙いたい場合には、アオイソメを少し大きめに針付けするといいだろう。私は流線11号とやや大きい針を使った。小ぶりの魚を避けたかったからと言う理由もあるが、針が大きいとハリスも太い場合が多いからである。
ちなみに、今回の釣行費用はオオモリボートの2人乗りが1艇5000円。ひとり頭2500円。駐車場代は平日に限り1台400円。これに私は葉山釣具センターで1パック40gのアオイソメを2パック購入して1100円。合計すると私は4000円。氷は自宅から持参した。
約1か月遅れのブログ原稿で申し訳ないです。色々と訳ありで大幅に遅れました。3月30日の平日に約5年ぶりの久里浜港沖で戻りカレイを狙った。今年は桜の開花が例年になく早く、花見ガレイをどこで狙おうかと色々と迷った挙句、穴場的なカレイ釣り場として忘れ去られた場所、久里浜で覚悟を決めた。カレイ自体がすでに準絶滅危惧種になりかけている。毎年この時期はどの場所で決行するかを迷う。2年ほど前に伊勢町海岸の三浦ボートで全長39cmを仕留めてから行く場所に迷うようになった。毎年同じ場所では調査にはならないし、と言っても小型は釣りたくない。釣れれば良型の金田湾も考えたが、行きは曳航サービスがあるが、帰りが遠い。風が陸側から吹かれるとかなり帰りが辛い。単独釣行など色々と考えた挙句、久しぶりの久里浜沖に決めたというわけだ。
久里浜で貸しボートを経営しているのは黒船釣具店(?0468-41-0372)だけ。料金は少し高く手漕ぎ2人乗り4500円。駐車場が付近に増えたのは嬉しいのだが、少し億またわかりにくい場所ため、時間に手間取り1日500円の場所に止めた。朝7時から出航できるのだが、ボートを漕ぎ始めたのはすでに7時30分を回ったところ。当日の潮回りは小潮。朝7時40ふん頃に満潮になり、その後は夕方5時まで下潮となる。一般的にカレイの時合は潮がわりの前後2時間と言われている。その時間にはなんとか間に合ったのだが、ボート店主の情報通り、フグ攻撃が凄い。
ロッドはいつもの振出式のパックロッドを3本と1.8mのワンピースロッドに両軸リールの組み合わせ。のワンピースはボート直下を狙う。オモリがボートの揺れでコツンコツンと海底を叩く位置にキープ。パックロッドには小型スピニングリールをセット。1本目のパックロッドとワンピースロッドの2本で攻めていたが、8時を過ぎる頃になると、フグがかかり始めた。針に掛かるだけならまだ良いのだが、仕掛けのハリスを切られると損失が大きい。餌の青いそめはたっぶりと房がけと縫挿で大盛りサービスに。当日は少し贅沢に岩イソメも20gだけ購入して持参した。岩イソメは独特な匂いで寄せる効果があり、アオイソメの動きでの相乗効果を北井した。ハリスは3号〜4号を使うようにしている。理由は過去に海面のタモ入れ時に2号はリスでバラした経験があるからだ。3本目のパックロッドを出した時には時計の針はすでに10時を回っていた。だが、予備に用意した4本目はフグ攻撃エサの消耗を考えて断念した。
不思議とフグの他には何もかからない。場所によってはヒトデが多く針かかりするエリアもあるのだが、ここ久里浜では少ないようだ。フグにハリスを切られても手返しをマメに続けてきた。仕掛けの消耗も考えて、とうとう投げ釣り用のハリス5号の黒ハリス仕掛けに交換した。これがよかったのか、フグ攻撃が激減した。時間的な問題もあるのだろうが、黒いハリスはどうやら避けるようだ。あるいは見えないのかも。餌の消耗も少しだけ減ってきた。
そんな昼過ぎ12時40分頃にパックロッドの竿じりがグワっと浮いた。グングンと強い引き込みが来たが、どうせまたフグの悪戯だろうと考えて、少し間をおいてリールを巻き始めてみた。すると重量感のある引き込みがあり、フグ特有の頭を振る仕草がない。ゆっくりとそのまま巻きあげてくると、海面直下に茶色の魚体が。「カレイだぁ、デカい」と一人呟いて慌ててタモを手にして取り込んだ。目測で40cmはないが、そこそこサイズで一安心。5年ぶりの久里浜沖は釣り人に優しかった。カレイの時合とは全く違う。ただ風向きが南寄りに変わってから30分は経過していた。水温の計測はボート釣り専用のベストを着忘れたのでできなかった。
水深は8.5〜9m前後。目印は写真の建造物、少年院の白い宿舎。その真沖と位置付けられる。昔と好ポイントは変わっていなかった。もう一つの目印はワカメ棚のブイの連結している場所の手前。ロープに干渉するほど近いと危険であり、ロープへの根掛かりもありそうなので要注意。当日もアンカーを起点に左右にボートが振られるので、11時頃にアンカー投入の場所を変えた。そのためワカメ棚からは少し離れたが、チョイ投げで適度に近い好ポイントに仕掛けを投入できたのが良かったのかもしれない。
午後3時に着眼のため、2時30分には岸へ向けて漕ぎ出した。結果は37cmの1匹だけだったが、念願のマコガレイを釣ることができたので満足感は大きい。参考までに、アオイソメはポイントで120g、岩イソメを20g購入して約1900円。氷は持参した。当日の釣行費用は4500円のボート代金とP代500円を合計すると、6900円。
ブログの原稿が大変遅くなり、申し訳ありません。3月23日から26日までの4日間、パシフィコ横浜でリアル開催されたことはもう御存知のことだろう。コロナ禍で3年ぶりのリアル開催は嬉しいもの。アウトドアレジャーの衰退も予測されてはいたが、コロナ禍の影響もあり、なんと密にならないためかボートを中心に人口が上昇中とのこと。小型船舶免許の取得者数もここ数年で伸びているというから驚きだ。理由はコロナ禍で人に会わずコツコツと勉強をして免許を取得する人口が増えたとも考えられる。マリンレジャーの活性化は釣りファンにとっては最高に楽しいものである。もちろん、ボートを購入する経済面は厳しくとも、自由気ままにボート釣りを楽しめのは免許があればより幅が広がる。最近では、免許不要の2馬力ボーシも人気が高いが、免許の必要な船外機ボートも操船できればより釣りの幅が広がるというもの。
そんなボートショーの中から、毎年小型のフィッシングボートを中心に見て歩記を楽しんできた。今年もインフレータブルボート=いわゆるゴムボートだが、この進化も目新しい。まずはボート自体の軽量化。マイカーのラゲッジスペースに搭載するにしても軽量化がいちばんのネック。収納はできても、重量があれば疲労感は増す。それを少しでも軽減するのが軽いことだ。持ち運びはもちろん、海岸近くの公園等で組み立てたりセッティングする際に力を消耗するのは辛い。釣りをする前に疲れてしまう。もちろん、一人ではなく釣り仲間の手助けがあれば大分楽になる。だからボート釣りは極力2名以上で行きたいもの。JOYCRAFTで展示されていた超軽量が写真の一番下側。エンジンを除けば船体重量が18kgだというのだ。
だが、残念ながらこれは一人乗り用とか。海での使用も可能だが、波静かな内湾に限定すれば海での使用も可能という。ボートの名前は「Wonder Mug185」。2023年のニューモデルだ。2人乗り用は従来からある、「ワンダーマグ205」。これも船体重量が19kgだから軽い。両方とも2馬力エンジンをセットできる仕組み。免許不要で乗れるのだ。船検も不要だから嬉しい。
このボートには付属品として移動が楽チンなオートマチックランチングホイールを装着できる。1セット3万2000円で購入できる。
こうした便利装備は購入時に格安で購入できることが多い。通常価格は4万6000円だという。ボートショーでは毎年、現地での特別価格ボートが数多く展示されている。もちろん、じっくりと話を聞いた上で購入に踏み切るようにしたいもの。決して安い買い物ではないし、まして購入後に自宅に保管できるスペースがあるかどうか。またはメンテナンスにどの程度の時間や費用がかかるかも含めて検討してもらいたいもの。
私も10年以上昔にポータボートという折り畳みのボートを購入して使ってみたが、結局自宅保管では非常に面倒で持ち運び、車載にしても面倒なことがわかり、遠く沼津の某所に陸上げ保管してもらったという経緯がある。毎回毎回行くたびにボートを組み立てていると時間もかかるし、船外機をセットするまで疲れてしまうことがわかったからだ。最後は釣り部の後輩に譲る形となって、廃棄処分となった。それでも、5年間は沼津の沖合で楽しいボート釣りを満喫した。淡島周辺の海域は当日からアマダイや根周りのカサゴを中心にボート釣り三昧を楽しんだものである。もちろん、ボートのおかげで釣り仲間も増えて、釣った魚で宴会をする醍醐味を満喫できた。ボーへとのある生活が楽しいものではあるが、同時に面倒な保管やメンテナンスに関しても十分考えた上での購入にしてほしい。
WBCの侍ジャパン、素晴らしい感動と興奮、そして勇気と希望をTV観戦をしながら与えてもらった。釣りとは直接は関係ない話で恐縮だが、自分には何ができるのか。自問自答を繰り返した結果が挑戦する心だと思った。そこで今まで挑戦していない釣りを楽しもうと出かけたのが茅ヶ崎港沖右衛門丸のアオリイカ釣りである。10号の中オモリを使った餌木シャクリ釣りだ。実はスピニングリールを使ったティップランができない。いわゆるリールの巻しゃくりができないからだ。そこで天候、風とWBCの試合を睨んで出かけたのが3月20日。風は北風微風程度。昼前から南西風に変わる予報で、天気はほぼ晴天。東京では最高気温は19度に達する予報。
初めての釣りを単独で行くのはリスクはあったものの、タックルは軽いしオモリも10号だから疲れないだろう、と思ってトライしてきたが、結果的にはボウズに。とほほ、である。それでも収穫は色々とあった。私のタックルはオモリ負荷表示20号の万能ロッドで1.8m。小型両軸リールにはPE1.5号を100m巻いてある。これだけでイカが釣れるなら、スルメやヤリイカに比べて体力的には楽である。ただ、ほぼ終日5〜10秒間隔で鋭くシャクリを加えなければならない。次こそは掛かるだろうと思ってシャクリを繰り返すのだが、数釣れるイカではないので精神的に疲れるかも。と思ったが周囲でもたまにポツ、ポツとヒットする程度だから慌てることはない。
出船は午前6時30分だが、定刻より10分ほどはやく港を離れてわずか10分足らずで最初のポイントに到着。船長は常に水深ではなく、中オモリまでの距離を告げてくれる。当日最も深い指示棚は26m。終盤の浅い場所では9mと言われ驚いた。ハリスは4号の4mで統一。指示ダナは海底から多分2m前後上を漂う感じだろう。私は最初、餌木の色をピンクに腹側マーブルでスタート。3.5号の標準サイズだ。船長は4m間隔でシャクルようにいわれたが、周囲の釣り人を見いていも8〜10秒前後の人が多かったようだ。
そのシャクリ方だが、シャープにきゅっと一瞬でシャクル感じ。大きくゆっくりではなく、短く鋭くというのが良いらしい。そのため他の釣り人のロッドはみんな3m以上の人が多い。私は1.8mなので左で大きく、鋭くシャクリを繰り返したが、終日アタリはなかった。シャクリ自体が合わせをかねているため、アオリイカがヒットすればガシッと根掛かりのような感触を体感するという。
船長は江ノ島沖から少しずつ西方向へ。大磯、二宮沖まで丹念に探ってくれた。ボウズ覚悟のイカ釣りだが、初挑戦してみる価値はありそうだ。次回はロングロッドで再挑戦してみようと考えている。
当日、右隣に座った吉田さん(相模原在住)は「まるで根掛かりのような感覚ですよ。でも実は今年はまだアオリイカは釣っていません」と謙遜する。3.3mのロングロッドで何度もシャクリを繰り返しつつ、ついにかけたのが沖揚がり30分前の午後1時。水深は浅く15m前後だからゆっくりとリールを巻いてもすぐにアオリイカが浮上する。船長は慌ててタモ入れに走る。吉田さんが取り込んだのは約700gの良型。この春の時期はキロオーパーが多いという。それが証拠に吉田さんとほぼ同時刻に2杯目をヒットさせたのが吉田さんの隣大どもの釣り人。アオリイカはツガイで行動することが多く、一人がヒットするとすぐに隣で掛かることが多いという。周囲で誰かがヒットしたら神経を集中してシャクリを繰り返すこと。
当日の船中釣果は0〜2杯。ただ釣れれば700g〜1kg超の良型が多いから、グイグイと逆噴射で引っ張るアオリイカの引き味を満喫できるという。実体験がないので想像でしかないが、初挑戦はボウズになったが、1日シャクリを繰り返しても翌日の筋肉痛はごく軽いもので済んだ。これからアオリイカは春の産卵期に向かって良型が増えるのだという。沖衛門丸では6月頃まで続けるとか。
当日の釣行費用は同宿の年賀状割引2000円を利用して8500円。駐車場代が1台200円。氷代は無料。合計8700円であった。
釣り人にとって最も辛いのは完全なボウズを食らうこと。さらにボウズの釣りを原稿で表現すること。釣り仲間の立神さんの音頭取りで剣崎松輪港の成銀丸にお世話になったのは2月12日の日曜日。これを書いているのが22日だから10日もブログアップが遅れたのは前述の通りだ。唯一救いだったのは天気が良く風もほとんどないというベタ凪で釣りができたことぐらい。成銀丸のHPで数日前から釣果情報を見ていると、洲崎沖でトップが30杯近い日もあり、スソでも4杯程度は釣れているので、まぁ3杯程度は釣れるのでは? と期待して乗り込んだのだが、自然界はそんなに甘くなかった。
当日は晴天の日曜日ということで混雑が予想されたが、案の定、私が座った左舷胴の間から左右を見渡すと、なんと左舷だけで14人が座っている。右舷もほぼ同数なら28人。船尾の大ドモには2人が竿を立てているので合計30人のヤリイカファンが乗ったことになる。これではオマツリは必至と覚悟した。当日の潮は小潮で午前9時頃に満潮になり、その後一時潮止まりがあっての下げ潮狙いが中心になりそうだ。私のタックルは1.95mのヤリイカ竿に小型電動リール=アルファタックル社製(ポラリスX300B)の組み合わせ。PEは4号300m。仕掛けはヨリチチワのイカリーダーに11cmのプラ角を5本セットしたもの。オモリは150号で統一。イカ釣り自体がほぼ2年ぶり。そのときは相模湾で挑戦したが、2杯が私の釣果だったが、1杯が胴長35cm級のビッグサイズだったので晩酌のツマミは確保できた。それから2年、2月に入ってそこそこ釣れている洲崎沖を狙うということもあり、なんとか2〜3杯は釣れるだろうと思っていたのだが、まさかボウズになるとは。
当日は釣り部後輩の栗原君が左隣で、気分的にはリラックスできていたのだが、彼自身もヤリイカ釣りは20数年ぶりとか。ダイワ製の2.4mの昔のロッドが懐かしい。20年ほど前のものだというが、一流メーカーのロッドだけに堅牢な感じ。リールはシマノの新しい電動リール。
最初のポイントは港から20分足らずの城ヶ島西沖。水深160m前後からスタート。とにかく、混雑の中投入器から無事に5本角が海中に入ってくれて一安心。ヤリイカは基本的に底付近を遊泳するため、とにかく着底を早めること。早く落ちた仕掛けからイカが乗ることが多いからだ。しかし、古い電動リールを使っている私は着底が遅い。PEも4号なのでやや遅く着底する。この時点でもすでに不利な状況だ。着底一発で乗ることの多いヤリイカだが、周囲を見渡しても着乗りは皆無。しゃくりを1〜2回ほど入れてアタリをまつが、生体反応はゼロ。海底付近を遊泳するため、スルメイカと違って上まで誘う必要はない。3回までしゃくればもう十分。再度オモリを着底させるか、または30mほど高速で巻き上げて再度落とし直す、巻き落としもやってみたが、それもダメ。
そうこうしているうちに船長は痺れを切らして、洲崎沖の本命ポイントまで走った。水深200m近くから再開。運よく潮流は早くないため思ったほど隣同士でのオマツリは少ない。時々起き上げてきた時に隣と道糸がクロスしている程度。これで潮が早かったらみんなオマツリ隣、釣りどころではなかったはず。船長は時々「投入が遅れて人は1回待って下さい」という指示も出ていた。洲崎沖では、深い場所では215mもあり、もっと酷いオマツリ騒ぎとなるかと思ったが、乗船人数の割にオマツリは少なかったように感じた。
午前11時を回る頃には左舷にも陽射しが届き、暑くなってきた。当日の最高気温が東京では16.9度にまで達したというから暑かったわけだ。防寒着の上着を脱ぐとは思わなかった。2月中旬に船上で上着を脱げるほど陽気が良かったのだ。だが、イカのご機嫌は斜めのまま。船中たまぁにポツポツと取り込んでいる釣り人もいたが、オマツリしないで運よく巻き上げてこれたひとへのご褒美といった感じ。一方、左隣の栗原君は朝のうちにゲストで掛かった良型のマサバをしっかりキープしてお土産にしていた。内臓の除去も怠りなく、晩酌のツマミを確保していた。私にも小型のサバは釣れたが、30cm未満では速攻で海へ帰ってもらった。
結局、午後2時に沖あがり。私はボウズに。最後にヤリイカのノリを感知したのだが、巻き上げてくるとトモ側の釣り人と仕掛けの絡みかあり、途中で外れてしまったようだ。ヤリイカの感触は味わえたが、結果はボウズ。とほほ、である。天気の良いナギでも釣れないのだからまだまだ修行が足りないということだろう。船中釣果は0〜17杯とのこと。誰が17杯釣ったのかを知りたいぐらいだ。まぁ、同宿のHP情報だから鵜呑みにするしかない。
当日の釣行費用はHP割引で1万円が9500円。氷付き。港内の駐車場代は無料。イカのリベンジは丸イカにしようかと計画中だ。
一応主力釣具メーカーを中心に新製品を見ていく。ブローグライドのブースでは、大型青物を仕留めることのできる最高性能機種、ソルティが6000番が目を引いた。具体的な性能はカタログに任せるとして、とにかく巻き取るパワーが激増しているとのこと。マグロやジャイアント・トレバリーをキャッチできる頭抜けた性能が備わっているという。 ハイギアのXHは11万5000円の定価だ。
23年3月の発売予定。
次にシマノ。両軸リール=ベイトリールのトップモデルとして有名なカルカッタコンクェスト400XGライトが目新しい。最大ドラグ力8kgで大物を取り込める対応力に加えてギア比を上げて巻き上げスピードも向上させている。高剛性の鋼ボディを採用したボディも魅力だ。標準小売価格は6万4800円。今年4月以降の発売予定とか。オシアコンクエストにもニューモデルが追加されている。ハイギアを採用した新機種が目新しい。価格は他機種と同じ6万1300円。価格を抑えた企業努力がそこにはある。
Gamakatsuのブースにも色々な新製品が展示されていたが、ロッドから多彩な小物まで色々と撮影して取材はしたのだが、残念ながら撮影した写真が消失してしまった。失礼しました。ただ数多くロッドを新しく展示していたという記憶だけは残っている。動画も確認しながらご確認ください。
alpha tackleでもブースは小さいながら新しいロッドを数多く展示していた。同じ調子のロッドでも外観のデコレーションに手を加えて新しいロッドに仕上げていた。特に材質に高性能なグライファイバー素材を採用することで軽くて柔軟な調子のロッドに仕上げている。MPGロッドブランクというらしい。LT時代を切り拓くMPG100%のロッド 「SHIBUKI」シリーズが魅力的だ。
釣具メーカーではないが、展示されていた注目車両が「ジムニーとキャリー」を合体させたキャンピングカーだ。釣りとキャンプは同種一体と考えていい。最近のアウトドアブームでキャンプが人気急上昇だが、釣りとキャンプは表裏一体。楽しい会うしとドアイベントの合体がここにある。それを手助けしてくれるのが便利なキャンピングカー。中でもミニサイズのジムニィとエブリィを合体させたのが「ジムリィ」だ。ジムニーにスライドドアのエブリィのボディを加えた楽しいモデル。ルーフにポップアップルーフ型のテントを装着すれば、簡易型のキャンピングカーの完成である。室内もロッドを装着できるルーフレールを取り付ければ完全に自分だけの釣り専用マイカーの塊だ。詳しい問い合わせは株)T S D 電話045-342-7757 まで。
最後に面白いブースを見つけたので拝見したところ「日本さかな専門学校」という専門学校が出展していた。妙に気になったので色々と話を聞いてみた。日本初の魚を総合的に学ぶ専門学校だという。設置学科は海洋生物学科が3年制。高校卒業の資格があるとのこと。もう一つが海洋生物研究学科で4年制、で大学卒業程度の資格をもらえるという。この専門学校は正式に今年23年の4月からスタートする。漁業だけでなく、調理や食品学、観光・レジャーから環境問題まで深く広く弁起用するという。今後は新しい魚組んが登場するかもしれない。
実は年末の納竿釣行でどうしてもタチウオ釣りを楽しみたいと考えていたが、12月中旬過ぎ頃から太刀魚の活性が急降下したため釣果がガタ落ちし、船宿も「一時休船」とする宿が増えて、結果的に別のカワハギ釣りに行くことに。そのため、今回は年始の初釣りとして復活した高活性のタチウオを狙って2023年1月5日に鴨居大室港の五郎丸に出向いた。当日の天候も晴天で少しだけ北東風が吹く程度。凪になることは分かっていたのだが、前日に予約電話を入れると、右舷側はテンヤの人が並ぶため、左舷側になりますという。北東の風で左舷ということは完全に日陰になるということ。寒いのに日陰では、辛いと思ったが、「一生懸命、誘いを入れていれば体も温まるだろう」と考えて卒港で予約を入れた。
私の釣り座は左舷胴の間。右舷も左舷も7人ずつ。両舷で14人だから間隔はまずまず広い。念の為、バッテリーも持参したから不安はなかった。タックルは1.8mのゲームロッド。オモリ負荷は30〜80号。当日の天秤仕掛けのオモリは60号で統一。定刻より5分早い7時10分に港を離れて最初のポイント、観音崎沖を目指す。船程約25分足らずで到着。船長の合図で水深66m前後からスタート。仕掛けはハリス5〜8号の2m1本針。針サイズは2/0を選択。下から13mまで探って、という船長の指示。シャクリ方はいつも通りだ。道糸で40〜50cm程度の幅でやや鋭く上方へ少しずつ誘いを入れる。この時、竿先は海面近くでシャクリ上げた時に水平の位置で止める。止めた時に、太刀魚からのアタリが突然出た場合に、強く合わせる余裕がなくならいようにしている。
私は運良く、2投目でスレ掛かりの1本を釣り上げて一安心。サイズも指幅4本はあるから悪くない。自分の誘い幅とシャクリ方が当日のタチウオに合っているらしく、その後も50m前後でヒットしたり、54m前後でガガガッと突っ込んだりして気持ちの良いタチウオからの引きを堪能する。不思議と小さいサイズ、指幅3本クラスはほとんど混じらない。時々、シャくりの合間に1秒程度のポウズを入れたりして、少し変化を加えてみる。これもアタリが出るので楽しい。たまに、弱いツッコミで何度か同じ誘い方を続けていると、5mほど上でガツンと掛け合わせるタイミングが訪れたりする。
また、船長が「流し変えるから仕掛けをあげて」という合図で電動リールのスイッチをフルで巻き上げると、なんと39m前後の上の方が突然タチウオが食ってくるケースもあり、活性が高いことを物語るシーンも。このため、私は船長の指示ダナより2〜3m上まで余計にシャクリを加えて誘いを入れることにしている。下からタチウオが追いかけて上層でヒットすることもあるからだ。
9時を過ぎるとタチウオが突然口を使わなくなる時間帯が訪れる。気紛れな魚ということもわかっているが、餌のサバ短冊も何もかじってこない。こうなると船長も痺れを切らしてポイント移動する。朝のうちは観音崎から走水沖で大船団が形成されていたが、次第に船がバラけてくる。それでもポイントを移動しての最初の投入で再度食い気が上がることが多かった。それでもモーニングサービスの時間帯は過ぎたようで、船中たまにポツンと釣れる程度に。
船長はとうとう大きく移動を告げた。到着したのはランドマークタワーが見える本牧沖の浅場に到着。水深はなんと38m。底から15m近く上まで誘いを掛ける。シャクリ幅は同じだ。すると、しばらくしてガツンと刺激的なアタリが出て、即針かかり。グイグイ穂先が突っ込む気持ちの良い引きである。浅い場所だけに力の衰えがなく、しかも指幅4〜4.5本サイズになるとギュンギュンと穂先を絞り込むではないか。
ところが、である。そこまで突っ込んでおきながら取り込み直前でバレてしまうことも何度かあった。電動リールの巻き上げ途中でも針外れや、ハリス切れもあり、取り込めなかった太刀魚の数も相当合ったと記憶している。そのため、私はいつも巻き上げ途中で2回、3回と追い合わせをくれてやる。強く引き込んだタイミングで竿先を煽って針掛かりを確実にしたいからだが、時々安価な中古ロッドを使っているときに、バキっと折れたこともあるので要注意。予備のタックルを持参すると安心できる。
結局、午後1時に本牧沖で沖あがり。約40分かけて鴨居大室港まで戻ってきた。活性の高い日にタチウオ釣りができるとこんなに満足感があるのだと改めて思い知った。2023年の初釣りとしては大成功だ。私は指幅3本の小型を1本リリースして13本を釣り上げた。当日の竿頭が17本だったから満足度はMaxと言っていい。しかも、1m近い指幅4本が多かったから余計そう感じたのかもしれない。右隣の渡辺さん(文京区在住)は沖揚がり直前に最後の1本を釣り上げて14本だったという。左隣の大田区在住、吉沢さんも数を釣って満足そう。写真撮影にご協力いただきまして、ありがとう御座いました。
なお、今回の釣行費用は800円引きのHP割引を利用して7200円。餌と氷付き。P代は1台100円。合計7300円であった。
2022年最後の納竿釣行を何にするかを検討しているうちに3日ほど西南西の強風が3日間ほど吹き、相模湾の釣船が全て出船中止となり、やっと凪予報となった12月25日に地元片瀬漁港の萬司郎丸からアマダイ釣りに出かけた。強風が続くと海水温が急降下するのは分かっていたが、海が凪なら釣りはしやすいだろうと前日に予約電話を入れた。当日は北寄りの微風でほぼベタ凪だ。天気も晴天で冬晴れの釣り日和だが、案の定乗り込んだ18号船の船長に話を聞くと、「水温が数日前より2度も下がって16.5度になってるよ」と不穏な空気が漂う。
午前6時30分より5分遅れで港を離れたが、浅野うちはやはり風が強めたい。防寒着のフードを被って最初のポイントまでは20分前後で到着。水深82m前後から釣り開始。だが、前述し通り水温低下の影響か餌取りからのシグナルもない。アマダイ釣りは、美味しいゲストが混じるのがまた楽しみの人であるが、当日は付餌のオキアミがそのまま戻ってくることもあり、苦戦が予想された。潮は大潮の3日目。午前7時に満潮になってから午後12時15分に満潮になる。下潮が勝負ということになりそうだ。
船長は転々と水深80〜70m台の浅羽を流したが、ゲストも少なく、本命も船中ポツポツと上がる程度。9時過ぎには痺れを切らして船長が深場へと大きくポイント移動した。水深が100mと深くなり、この場所で私も良いアタリが出て、なんとか全長27cmのアマダイを釣り上げることができた、私の釣り方はオモリが着底してから3〜5回ほど大きく竿を持ち上げて底を小突くスタイル。その直後にハリスを1mほど巻き上げて誘いを入れる。小突きが砂煙を上げていれば周囲のアマダイが餌に気付くケースが増えるだろうという考え方だ。適度に底立ちの取り直しも怠りなく、マメな誘いが功を奏した感じ。
だが、そのあとは本命ではなく、ムシガレイの連発だったり、短いアカタチだったりと本命から遠くなり、ガッカリ。それでもやっとアタリが増えて、魚の活性が上がった様子。空も青空が広がり、北風もやみ、ほぼ無風に。そんな中、右舷艏につりざを構えていたKさん(藤沢市在住)が立て続けにアマダイを釣り上げて、4匹目は強烈に竿を曲げて電動リールで慎重に巻き上げている。海面に浮上したのは全長40cm級の良型アマダイだ。アマダイを確信するには残り30m前後で最後の突っ込みがあるかどうか。最後には海面に浮かんでくる感じで船長のタモに収まった。Kさんの誘い方は非常に静かでおとなしい誘い方が印象的。あまり大きく竿先を動かすことなく、常にアマダイのタナを探るといった感じだ。当日の水温低下を考慮すれば、本来はこうしたおとなしい誘いが良かったのかもしれない。
私は最後まで小突きを入れてやや忙しい誘い方で釣っていたのが悪かったかもしれない。こればかりはアマダイに聞くしかないのだが、ゲストからのアタリが増えてきたため、朝の底活性から復活したかと勘違いしたのが運のつき。途中、餌取りが増えたため置き網を1匹掛けから抱き合わせでボリュームを出してみたが、これもあまり効果はなかったようだ。中にはアオイソメを特餌として持ち込む人もいるというが、こうした日には試してみたいもの。
Kさんはとうとう8匹を釣り上げて竿頭に。アマダイ経験は2年程度だというから凄い。船長は特にミヨシの釣り座が良い塩ではないよという。つまり、釣り方が上手いということだ。アマダイの当日の気持ちになって誘いを考える必要があったということだろう。
当日は22号船も出て、2隻出しだったが、22号船はボウズが数人いたらしい。私は結局、午後1時30分の沖揚がりまで粘ったが、本命アマダイは1匹だけ。ゲストはヒメコダイ=アカボラが4匹、ムシガレイ3匹、ガンゾウビラメ1匹に終わった。納竿釣行でボウズにならなかっただけ良かった。
なお、今回の釣行費用は同宿のクーポン券を利用した6500円。付け餌のオキアミブロックが300円。合計6800円。氷付き。口内P代は無料。もう一つこの時期に注意したいのがフロントガラスの凍結だ。霜が付着して前方が見えないうちに走り出すと大変危険だ。出かける前日にフロントガラスを厚手の毛布で覆うようにするといいだろう。今年も色々な釣りに出掛けて美味しい魚にであたことに感謝。出会えた釣り人に感謝、写真撮影にご協力いただけた方にも感謝である。来年もどうぞご贔屓に!
その結果、日曜日なのに片舷6人、両舷で12人とゆったりした釣り座を確保。場所は右舷のトモから2番目と3番目。最も揺れの少ない釣り座だ。とはいえ、1日当日の天候はほぼ晴天で朝のうちは凪。沖に出ると少しだけ北東風が吹いていたが、気になるほどではない。港からなんと10分で鴨居おきの水深30m前後で釣りスタート。船長の指示ダナは「ほぼ底」とのこと。私は2等目で幸先良く20cm前後のまずまずサイズをキャッチ。誘い方はいつも通り。竿1本程度沖へ投入してフリーフォール。こうすることで少しでも沖側にいるカワハギにアサリ餌をアピールする。すぐに手前に戻ることがあっても点よりは線でカワハギを自分の仕掛けに興味を持たせることにしている。
オモリが着底したらすぐに2mほど仕掛けを巻き上げて底付近にいるであろうカワハギを一度浮かせて餌を追わせる。その後竿先を上下にゆっくりと揺すりながら下へと誘い下げるスタイル。当日はこの誘い方がハマった感じで、一度底につけてから道糸をゼロテンションに保つ。ここで1回目の聞き合わせを入れてみる。何も反応がなければ、次は仕掛けを弛ませて2〜3秒待つ。こうすることでカワハギの頭を斜め下へ向かわせて、餌を針に掛ける方法。これがまた良かった感じで、何回かは針掛かりしてくれた。
もちろん。針係しなかった個体もいたようだが、餌を下へ向かせて捕食させる方法が当日はハマった感じである。大切なのことはもう一つ。必ず針先が上を向いた状態でハリスをセットすること。たとえ、ゲストがかかっていなくても、針先が下に向いたらそのハリスは針ごと交換すること。時間が20分足らずでも針先が下に向いたら交換することが大切である。アタリが出ていたりすると面倒臭いと思うが、無精をせずにマメに針とハリスを交換することを薦める。バレる事が多くなったら針先が下に向いていなくても交換した方がいいだろう。
鴨居沖で1時間30分ほど釣った後に船長はポイントを大きく移動。いつもの竹岡沖に移動した。水深は潮回りの度に刻々と変わるが
一番深くて40m、平均すると35m前後だったと記憶している。どこも大きな根回りではなく、オモリがゴツゴツしたところもあったが、仕掛けやオモリをロストすることは1回もなかった。また、当初心配していたサバフグの攻撃もなく、一度もハリスを切られることはなかった。
当日の潮は大潮の最終日。午前7時10分に満潮となった後は午後12時30分に干潮になる。東京湾では一般的に上潮より下潮の方が食いがたつと言われる。私の3匹ぐらいまでは多分潮が下げに変わってからの高活性の時間帯だったかもしれない。嬉しかったのは想定していたワッペンが極端に少なかったこと。確かに、竹岡沖での終盤はだんだん小型になり、最後の方は全長15cmのワッペンが2匹ほど釣れた。だが、その数も決して多くはない。それが今回のカワハギ釣りで助かったことである。ワッペンが多いと餌があっという間に消失し、やっとかかってくれてもミニサイズだからガッカリするのだ。それも少なかっただけに餌の無駄な消耗も少なくて済んだ。
冷凍アサリは持参したが、個人的に気に入っているのがマルキューの「喰わせ生アサリ」という商品。1パック450円前後を釣具のポイントでまとめて3パック購入する。これで十分1日間に合うことが多い。ただし、ワッペン群に遭遇すると消耗は一段と激しくなる。そんな日は休み時間を作って対応するようにしている。細かく鋭い叩きを入れて忙しい釣りをしても釣れてくるのがワッペンだけなら休憩時間を少しながめにとっても良いだろう。当日の海水温は17度台とのこと。相模湾比べて2度ほど低いようだ。
一方、栗原君は黙々と釣りをするタイプだが、「今度のは大きいかも」と言って私がビデオを回し始めて海面に浮いたのは今日一のビッグサイズ。メジャーで計測すると全長28cmあった。この1匹で彼は嬉しそうに満足感たっぷりの笑顔で写真撮影にも協力してもらった。私も1匹は25cmオーバーを釣りたかったが、数は釣れるが、釣るたびにワッペンへ向かってまっしぐら。悲しい気分になったものの数だけは14匹と自己記録更新を達成。自宅に戻って計測したが、一番大きくても22cm止まり。平均18cm前後だった。
午後2時30分に沖あがり。帰路は日曜日の割には混雑が少なく、スムースに帰って来れた。参考までに当日の釣行費用は五郎丸のHP割引を使って7200円。氷付き。餌は持参した。なお、駐車場代は1台100円。合計すると7300円。1日船の釣りとしてはリーズナブルといえよう。
受付の前に釣り座確保が同宿のしきたり。だが、残っていたのがなんと右舷ミヨシから2番目。片舷なんと10人、両舷で20人という密状態だ。それでも両側の釣り人に挨拶をして乗り込んだ。確かに、当日の天候は晴れで、北東の風が風速4〜5m弱は吹くという予報だった。帝国よりも5分程早く桟橋を離れて、最初のポイントに向けて船長は走り出した。北東の風が強いため、飛沫のかからないようにゆっくりとした速度で八景島シーパラダイスを南下して最初のポイントまで30分の行程。数分間魚探でアジの群れを探しつつ、午後1時5分頃にスタートフィッシング。
水深は31m。船長の指示ダナは下から2m。40号のビシが着底したら1m巻き上げて1回目のコマセを振り出し、すぐにもう1m
巻き上げて2回目のコマセを振り出して、アタリを待つスタイル。最初に小気味よいツッコミで上がってきたのはイシモチ。左のミヨシの釣り人も良型のイシモチを釣り上げていた。ほぼ同じタナにイシモチも同居しているのだろう。コマセを撒いてから1分待ってもアタリが来なければもう1回ビシを海底へ着底させてから同じようにコマセを2回に分けて指示ダナで待てば良い。それでもアタリが来なければビシを回収してコマセを詰め替えて、付餌もチェック。因みに、付餌は赤タンのみ。左の釣り人はアオイソメも持参していたらしく、下バリにはアオイソメを付けていた。
だが、赤タンでも全くアタリの出方は変わらず、食い気にも差はなかった。一般的に、夏場の東京湾は濁り潮の日が多いためアオイソメが効果的なこともあるが、11月も下旬になれば大半が澄み潮の日が多くなる。赤タンだけで十分だ。午後3時頃まで最初のポイントで粘り、数もそこそこ釣れて、型も23〜27cm前後とまずまず。私の仕掛けは釣り人の人数が多い時には2本針を使うことにしている。それは隣同士とのおまつりを極力回避するためだ。参考までに当日はハリス1.5号2本針で全長1.8mを使った。いつもは3本針で多点掛けを狙ってみることもあるが、人数が多い日は避けた方がいい。全長で20cm短いだけでも仕掛けの絡みは少なくなる。実際に当日右隣の人と3回程度お祭りしたが、針先がビシの網目に引っ掛かった程度で済んだ。
午後3時を過ぎると、船長は浅場にポイント移動。水深は18mと浅くなった。移動した直後はアタリが減ったが、しばらくすると船長から「アジが浮きぎみなのでタナはふ25〜3mでやってみて」と指示があり、タナを3mにした途端にアタリが出始めた。ただ残念なのは少し型が小さくなってしまったこと。それでも、水深が浅いため、あたりは明確。しかも小型ながら引き味も楽しめる。私はやや軟調気味のゲームロッドを使っていたため、アジの引き味は十分楽しめた。オモリ負荷表示は10〜50号。長さは1.65mとやや短め。普段、手漕ぎボート釣りに使うロッドを持ち込んだ。
途中、三好の釣り人が電動リールのスイッチを入れずにゆっくりと竿を大きくしならせながら手巻きで巻いている。何やら掛かったアジに何かがウバ喰いしたらしく、慎重に時間をかけて巻いている。中乗りさんがタモを持って、茶色い魚体を一瞬見て、エイかなって思った次の瞬間にヒラメの3kg級がヒラリと海面に浮かんだ。中乗りさんはすかさずタモ入れしたのだが、ヒラメは仕掛けを切ってモンドり打って海中に帰ってしまった。釣り人に聞くとハリスは2号だったという。慎重にゆっくりと巻き上げれば海面までは浮かせられるのだと改めて思った。
結局、午後4時10分に沖あがり。私の釣果はアジ13匹にイシモチ2匹。アジは最大で27cm、イシモチは全長30cm。なかなか楽しいライトアジ釣りを満喫できた。自宅に戻って午後7時からのワールドカップサッカーを観戦する前に4匹のアジを刺身と叩きに捌く時間はあった。久しぶりのアジは美味かった。3日間にわたって食べたが、2日目の方がなぜか美味しく感じた。ただし、氷詰めの状態が必須だろう。帰りに追加氷を100円で頼んでおいて正解だった。
参考までに、今回の釣行費用は通常6800円のところ、シニア割引を利用して1080円割引。これに駐車場代1台500円。追加氷100円を合計すると、6320円。なお、今回の動画はビデオのバッテリーが不具合で数秒で画面が落ちるため途中で撮影を断念しました。今後はバッテリー状態をよく確認して釣行に臨むつもりです。大変申し訳ない動画撮影となってしまって、いつも見ていただくファンの方にはご迷惑をおかけしてすみませんでした。
年に1回は訪れる船宿がある。理由は簡単。誕生日の前後1週間のうち1回だけ半額で乗船できる「バースデイ割引」があるからだ。現在佐島港のつね丸では真鯛五目釣りがメイン。通常だとカワハギ釣りもやっているのだが、今年の相模湾は芳しくないから様子見ということだろう。そこで、10月29日土曜日、晴れの凪日和を天気予報で確認したので電話予約を入れた。すると女将さんが「まだ5人くらいだから大丈夫ですよ」とのこと。ただし、右舷側はバッテリーの端子の具合が悪いので自前のバッテリーを持参して下さいとのこと。正直言って、真鯛は苦手な部類。ハリスが長く絡みやすいからだ。だが、HPの釣果欄を見ると、高級ゲストが釣れている。イナダを筆頭にヒラソウダガツオ、メイチダイ、アジ、ウマヅラなどなど。多彩な魚種が釣れるのは楽しいではないか。食べる頼みを含めると十分過ぎるほど。
当日受付をする前に声をかけられたのが川越市から来たという水口さん。「うみつりネット」のファンだという。朝から嬉しい言葉をいただき、頑張ろうと気合が入った。水口さんは左舷胴の間。私は右舷胴の間。釣りの最中には会話は少なかったが、ポイント移動する数分間の会話がまた楽しい。水口さんは朝から小型ながらメジマグロを2本も釣り、順調なスタート。私はというと、一投目で釣れたのが掌サイズのアジ。泳がせ釣りの餌には最適サイズだが、一人2本竿はご法度。2匹は大きく竿が曲がり、待望のイナダが釣れた。後検寸で全長46cmあった。針を飲み込まれていたので速攻でハリスを10cm以上出して切った。しかし、仕掛けがない。
実はマダイと書かれたタックルケースとアマダイと書かれたタックルケースを間違ってバッグに入れたため、マダイ用の市販仕掛けがないのに気づいた。そこで3号ハリスとチヌ針5号を結んで船上で仕掛けを急造した。珍しくマメなことをしてしまったが、それしか方法がなかった。ソフトビーズもなしで臨んだ。ただ針だけは蓄光で光を放つタイプ。オキアミをつけると少し目立つかなっていう程度。それが奏功したのか、全長34cmのヒラソウダガツオがかかった。釣れたというより、仕掛け落下中に針かかりした感じだ。30m弱で道糸が出て行かなかくなったので誰かとお祭りでもしたかと思ったら、なんとヒラソウダが釣れていた。ラッキーである。光り物の針のためかサバフグに針を取られること数回。だが、他の針もなかったので何回も針を結び、仕掛けを作り替えて豆乳を繰り返す。
当日の潮回りは中潮初日。午前7時45分に満潮。その後、午後1時頃に干潮になる。この時間を考えると、私のイナダはちょっど潮が変わる直前に食った感じ。潮がわり前後は食い気が立つということだ。船長は朝こそ1時間程度最初のポイントを移動しなかったが、その後は短時間で移動してくれる。水深は浅いところで38m前後。深い場所では60m以上のことも。平均すると54m前後が多かったような印象。80号ビシが着底したら数秒間ハリスが塩に馴染むのを待ってハリス分だけ3回程度にコマセを降り出しながら巻いてくる。ハリスは8m。7mでストップして1分経過したら再度1m巻いてアタリを待つスタイル。付餌はコマセの中から身がしっかりしていて頭が潰れていないものを選んだ。餌取りが多かったので抱き合わせでつけることが多かった。
午後になってから釣れたのが巨大なウマヅラ。全長38cmもあり、自己記録更新サイズ。肝もたっぷりと入っていたので翌日肝和えでういしく頂いた。その前にはさばフグやタマガシラも釣れたが、小ぶりだったので速攻でリリースした。もう少し大きければ煮付けにして食べるつもりだった。タマガシラも実は食べておいしい魚である。反対弦の水口さんに釣果を聴きに行くと、なんと良型のマハタが釣れていた。出っぶりと太っていて食べたら最高に美味そうなサイズだ。たにもチカメキントキも釣られていた。まさに五目釣りである。残念ながらマダイは船中数匹だけ。私も水口さんもマダイは釣れなかった。
それでも食べて美味しい魚種が色々と釣れるのは楽しい。しかも自宅に戻ってからの楽しみがあるのは帰り道が爽快な気分になる。
残念だったのは1回だけだったが、強烈なツッコミでドラグが滑り、脇に抱えた竿じりを海面近くまで持って行かれたアタリがあったこと。結果は針外れだった。ハリス切れならワラサだったかもしれない。とにかく、クッションゴムも忘れたので装着していないのだがら仕方あるまい。刺激的な突っ込みを体感できたのは嬉しかった。たとえ、バラシでも魚との強引なやり取りを堪能できたから満足感はある。もちろん、手巻きオンリーで対応したのはいうまでもない。参考までに下船後、船長に当日の海水温を聞くと、なんと23.3度だったとのこと。まだ夏の潮が残っている感じである。ヒラソウダガツオが釣れるのも納得だ。
自宅に戻って料理するのも楽しい。今回は鮮度が命の青物が2種類。これを初日に刺身で食べた。イナダは安定感のある旨い味を秘儀だしていた。個人的にはヒラソウダの方が旨く感じた。食べた方は刺身だが、卸生ニンニクに生姜をたっぷりと入れ、醤油に溶かして食べると絶品。これは本ガツオでも同じ食べ方だが、酒が進むこと間違いなしである。白身魚のメイチダイが3日間ほどクーラーBOXに入れたまま、熟成させて刺身で食べたみた。これが極上の旨味成分が放出されて他の魚とは一線を画す旨味が口の中に広がり、焼酎が進んでしまった。
さて、最後に今回の釣行費用だが、つね丸のバースデイ割引を適用させていただき、オキアミコマセと氷が付いて5250円、駐車場代は無料。帰りの追加の氷代は200円。合計5450円だった。
10月13日の松輪港大松丸での青物狙いが絶不調で精神的に落ち込んでしまったため、なんとかリベンジを果たそうとして向かったのが10月23日の片瀬漁港萬司郎丸。イナダにカンパチが混じるという青物五目釣りで憂さ晴らしに出かけた。プロデュース役はいつもの釣り仲間、立神さん。当日不発だった江口さんも乗り込んだ。早朝から釣り座確保で立神さんに左舷トモを確保していただいた。ありがとう御座いました。だがね前回も左舷トモで不発だったので少し嫌な予感がよぎった。
当日の天候は朝から晴れで、北風も弱くベタ凪に近い状態。これでそこそこ本命が釣れれば嬉しい限りなのだが、私は早朝から疫病神に捕まった。なんと道糸切れが3回も続いたからだ。60号のビシを立て続けに2個。江口さんからお借りしたビシとオモリもロストして何がいけないのか。PE2号の道糸を江口さんに20mほどカットしてもらった。ガイドリングのうちがわに傷があるのでは、という指摘もあったが、購入してからまだ半年程度しか使っていない竿のガイドに傷ができることは考えられなかった。仕方なく、貸し道具のロッドと手巻きリールをそのまま使うことに。ビシは立神さんにお借りしてなんとか釣り再開はできた。
船長は江ノ島を横切り鎌倉、逗子、葉山、佐島方面へどんどんポイントを移動してくれたが、ゲストのフグが多く、仕掛けの針先を全てちぎられてロストする羽目に。これも今回の想定外の展開だ。仕掛けの予備は十分用意してあったのでことなきを得た。水深は大体40m弱が多く、ビシが着底したら速攻で3m底上げしてシャクリ始める。50cm前後でリールを半回転から1回転。止めの間を短くしたり長くしたりして誘いに変化を付ける。午前9時を回る頃になるとアタリが出始めた。私が最初に釣り上げたのは美味で知られるカイワリだ。後検寸で全長21cmだったが、今回の魚の中で一番脂が乗って歯応えもあり一番美味しく感じたのはいうまでもない。
コマセはアミエビ。いわゆるアミコマセである。黄色いビシは60号FLサイズ。PEは2号。ハリス号数は4〜5号3m前後を色々と試した。フグ攻撃で針が切られ、最後はウィリー3本張りで、緑色と肌色の化学繊維巻き、先ばりはカラバリでオキアミを付けた。最初の頃は江口さんからいただいたイカをハサミで短冊状に切り分けて使っていたのだが、フグにことごとく切られ、とうとうなくなってしまったので、宿で購入した300円冷凍オキアミブロックを解凍して使った。船長はオキアミだとゲストが多くなるからね、と言われたが食べられる美味しいゲストは大歓迎である。フグに仕掛けを切られなければヨシとしよう。
風も弱く解錠はほぼベタなぎが続き、快晴な近くなってきた。カッパの上着を脱ぎ、気合を入れて釣っていると右舷の江口さんと立神さんが立て続けにイナダをキャッチ。タモ入れも忙しい感じだ。動画撮影をしながら自分のロッドにも目をやる。それまで私も本命イナダ=全長46cmを釣り上げてホッと一安心。最初のカイワリとイナダでお土産確保十分。数を釣ると後での魚捌きが大変になるから色々と釣れると嬉しい。それがうまくいったのがウイリー仕掛けか。全長24cmのイサキが緑のウイリー針にかかってきた。その前には、なんとグイグイと沖へ向笠って走るのでソウダガツオがかかったかと思って抜き上げてびっくり。メジマグロだった。全長は40cm前後だから大きくはないが、自宅のまな板で捌きやすいサイズだから嬉しいのだ。前回の釣りでボウズだった私に栗原くんからもらったメジマグロも美味かったので嬉しいお土産が増えて万歳である。
船中、ポツポツと本命や美味しいゲストを釣り上げて、翌日萬司郎丸の釣果情報をチェックすると、当日イナダがボウズの人もいたが、なんと7本もつった人がいたとは。回遊魚は気紛れで難しいが、活性が高まると連続ヒットすることも珍しくないのだ。個人的には多彩に美味しいゲストが混じる方が嬉しい。食べる楽しみが増えるからだ。朝一番からの道糸切れの不運から脱却できたような気がしてなんとなく楽しい1日を過ごすことができた。一緒に乗り合わせた釣り仲間に助けられて過ごせたのがラッキーだとつくづく思った。江口さん、立神さん、当日は本当にありがとう御座いました。
参考までに当日の釣行費用は船宿クーポン券を利用して7000円。氷付き。オキアミブロック300円。港内P代は無料。合計7300円。
今年の秋は急に訪れた感じで、朝晩は特にひんやりして数ヶ月ぶりに靴下を履くようになった。釣り仲間の立神さんが仕立てた松輪港の大松丸に乗り込んだのは10月15日の土曜日。出船は6時30分だが、週末の松輪港は駐車スペースが限られるため早朝というより未明から混雑する。それでもマイペースの私は港内に入ったのが5時頃。すでに岩壁近くの特等席は全て満車。港内中央近くに停めて支度をする。当日は全員で6人。片舷3人ずつという恵まれた環境だが、釣れるか否かは別問題である。
今年は8月下旬にワラサのフィーバーがあったが、その後は大きな盛り上がりもなく「まずまず」といった釣果が続いて、10月にはマダイと両狙いで釣ればそこそこ型は見られる程度。釣れている時期に速攻で行かないと難しい。それが回遊魚の宿命でもある。当日の天候は北東の風が7〜9mほど吹いていて、雨こそ降られなかったが、船の揺れは大きい。私は数年ぶりに酔い止めのアネロンのお世話になった。
タックルはワラサ狙いの場合、2.3mのワラサ専用ロッドにシマノ小型電動リールの組み合わせ。PEは4号。ハリスは朝一番はデカイのがかかっても対応できるように10号6mで開始。コマセとつけ餌はオキアミ。ビシはLの80号サニービシ。最初のポイントは水深55m前後で下から10m。大体45m前後の指示ダナが多かったと記憶している。私は運よく左舷トモに釣り座を構えることができたが、これが当日の潮流の悪戯で困ったことに。流れる方向が右舷ミヨシ方向だから困る。道糸が舟下に入り込み、おまつり必至の状態に。実際、立神さんとお祭りしてしまい、道糸のPEラインを70m近くロストしてしまったという。おまつりはお互い様だが、潮流の悪戯が起こした悲劇でもある。私は指示ダナの位置で留めてアタリを待っていたのだが、それではダメらしい。仕掛けが長いのはお互い様なのだが、潮の流れが魚の食い気もコマセの流れ方も不利な条件になっていたということ。こればかりは自然の力だけになんともし難い。
そんな潮流の悪戯に翻弄されながも左舷で気持ち良い竿の曲がりを見せたのが、胴の間に座った栗原くんだ。やや硬めの2.7mのワラサ竿が気持ちよく曲がり、手巻きで浮かせたのが全長47cmの太ったイナダ。午前8時頃の1本は値千金。それもそのはず潮がわり直前の貴重な1匹だからだ。その後はしばし潮止まり時間に。餌取りの雑魚にオキアミは取られるが、本命はなかなか釣れない。
一方、右舷では胴の間に座った今回初登場の四條さん(相模原在住)が8時前に4kgオーバーの立派なワラサを釣り上げていた。結果的に船中貴重な1本となった。船長はマメに小移動を繰り返し、細かい指示ダナを繰り返し、アナウンスしてくれる。一番深い場所で60mの指示もあったが、大体は45〜50m前後。誘い方は指示ダナからハリス分沈めて3回程度に分けてコマセを振り出しながら指示ダナに持ってくるイメージ。私はハリス6mだったので5mまで沈めて指示ダナまで撒いてアタリを待つスタイルだ。
だが、とうとう船長は午前9時前に剣崎沖を諦めて城ヶ島沖へ大きく移動。ここでも本命からのアタリは遠く、私の竿はとうとう最後まで魚らしい引き込みもなく、悲しい幕切れとなってしまった。途中、仕掛け改修中に海面付近でペンペンシイラが針係したが、それも海面でバレ、なんの獲物も釣れない。ほぼ1日釣りをしていて、竿が曲がらないことほど辛く悲しいことはない。
そんな私を不憫に思ったのか。栗原くんが午後に釣り上げた3匹目の獲物が全長40cm前後の小ぶりなメジマグロ。これを惜しげもなく、私に進呈してくれたのだ。何もお土産のない私に愛の手を差し伸べてくれた。感謝感激である。栗原くんはメジマグロは2匹目でこの1時間ほど前に50cm近いメジマグロを釣り上げていたから気持ち的には余裕があったのかもしれない。
それでもクーラーBOXに何もお土産のないのは悲しすぎる。それを辛うじて回避してくれたのは栗原くんのおかげである。持つべきものは釣り部の後輩である。この時ほどそう感じたことはなかった。40cm前後でも血抜きをして海水氷の中で冷やして持ち帰るとも抜群の旨さを感じた。初日は中落ちをスプーンでこそげ取り、ネギと生姜でたたきにして食べたが、絶瓶だった。2日目には刺身にしていた切り身をワサビ醤油で食べたが、これも酒量が倍になるほどの旨味を蓄えていたのには驚いた。
結局、午後1時30分に沖揚がり。船中ワラサは四條さんの1本のみ。イナダは船中:計4本はつれていたようだ。船長に当日の水温を聞くと、21.3度だったという。順調に水温は下がり始めているようだ。ただ、海面近くでシイラが泳ぐというのはまだ夏の名残がある海と言えそうだ。
当日の釣行費用は一人1万800円。3kgのオキアミコマセと氷付きの料金である。港内P代は無料。
ラニーニャ現象の影響のためか9月は台風の襲来が矢継ぎ早で週末のたびに悪天候に見舞われ、釣りどころではなかった。だが、運よく台風14号は日本列島から遠く離れて通過してくれたため影響はなく、10月2日日曜日に海に浮かぶことができた。ここ数日は夕方になるとスズムシの音色が聞こえて、一気に秋の深まりを感じることが多くなった。数年ぶりに訪れた茅ヶ崎港の沖右衛門丸。狙いはカワハギの試し釣り。HPを覗くと「カワハギの試し釣りに出ます。料金は通常9500円を餌別で8000円」という文字につられて予約の電話を入れてしまった。
当日は風もなく、天気は朝から晴れでほぼベタ凪。出船時間が6時30分なので1時間前に受付を済ませて、大きな1号船に乗り込むと日曜日なのに釣り人が右舷で4人と少ない。下舷には7人が乗船。若船長は定刻よりも20分も早く港から船を出した。こちらは右舷トモから2番目に座ったが、準備が間に合わずに港からなんと7分の烏帽子岩近くから釣り開始に。カワハギリーダーの枝スにハリスを通すのに時間がかかり、出遅れること10分過ぎ。前の晩に最初に使う仕掛けぐらいはセット完了にしておくべきである。水深15mの最初のポイントは数分で終了し、次のポイントへ移動。試し釣りのため船長も色々なカワハギポイントを探る計画だったようで、次は水深26m。その次は30mと深くなり、当日最も深いポイントは水深40mもあった。
午前8時20分頃に右隣の女性アングラー(埼玉県からきた坂本さんご夫婦)が静かな誘い方で全長で25cm前後の良型の本命を釣り上げて撮影にご協力頂いた。有難う御座いました。話を聞くと、底上げ20cmの宙釣りでアタリが来たという。底中心ではどうしても餌取りのササノハベラやトラギス、キタマクラが掛かってしまう。宙釣りの釣り方も含めて、私も色々と試してみたが、ゲストばかりにアサリを取られてしまう。
私の得意な釣り方はこうだ。まだ水温が高い季節だけにカワハギは蒸れていない。それだけに仕掛けを少し投げて少しでも遠くから餌をアピールする意味で少しずつ手前に誘いつつ、オモリが着底したらすぐにリールを3巻ほどして2m上から少しずつゆらゆらと仕掛けを揺すりながら再度着底させて、数回叩きを入れた直後に静止。ゼロテンションをキープ。2秒前後で聴き上げてみるスタイル。
つまり、遠くからカワハギを舟下へ誘い込み、最後はカワハギを下に向かせて針掛かりさせる算段なのだが、当日はその方法が一向にハマらず、苦戦を強いられた。
トラギスやベラ類の攻撃が多かったのも、海底に着底した瞬間にとられるケースが多かった。カワハギへのアピールはできているはずだが、それよりもゲストの方が素早く食ってくる。それだけに、前述した坂本さんのように静かに底上げ20cm前後でアタリを待ち続けるスタイルの方が良かったのかもしれない。風も弱く潮の流れも早くないので釣りはしやすいのだが、誘い方の種類と仕掛けに問題があったのだろう。ハリス付針もきっちりと交換するようにして、不意のアタリにバレないようにマメに交換していたのだが、奏功しなかったのだ。それは悔やまれる。
その後、右舷ミヨシの釣り人も良型をぬき上げていた。この時期、釣れれば大体良型が多いもの。だが、私には10時過ぎにヒットしたのが全長15cmのワッペンだったのが悔しい。数ではなく、型が魅力の初秋のカワハギ釣りだ。それがワッペン1匹だけに終わったのは残念でならない。そのワッペンが釣れる直前に強烈なツッコミで釣れてきたのが、全長26cmのカサゴだ。この重量感はカワハギに違いないと抜きあげた瞬間にガッカリ。赤い高級ゲストだから文句は言えないが、1匹だけでも良型が欲しかった。
昔、伊豆半島でカワハギ釣りをした際にボウズになったことがある。その時船長からこう言われたことがある。「その日のカワハギに手が合わないと釣れないこともあるよ」と。誘い方の引き出しが少ないのかもしれないが、この時期特有の誘い方は知っているつもりでもダメな日もあることを思い知らされた日となった。当日の海水温は25度。まだ夏の名残がかなり残っているようだ。
当日の釣行費用は乗船代が餌別で8000円、氷付。これに駐車場代が1台1日200円。合計8200円。冷凍アサリはマルキューの喰わせ生アサリを2パックと少し使った。写真のササノハベラは針を飲み込まれたため煮付けで食した。
9月に入り、矢継ぎ早に襲来する台風を気にしながらもシーズントップを狙って計画したのはボートでのカワハギ釣りである。当初の予定では、金田湾の「つりの浜浦」からメガハギを楽しみに前日に電話したら「まだわからないので明日6時に再度電話をください」という女将さんの回答だった。出向いたのは9月26日の月曜日。湘南方面は北風微風で海はベタ凪。まるで湖状態だ。だから、金田湾でも多分問題ないだろうと6時15分過ぎに電話を入れると「今日は北風でカワハギのポイントで釣りができないので中止します」と呆気ない冷たい返答に愕然。これは困ったと咄嗟に考えたのは長者ヶ崎のオオモリボートだ。予約を入れていなかったため速攻で長者ヶ崎まで走り、店主にお願いしてボートの準備をしていただいた。同行してくれたナベさんの到着を待って、午前7時2分に船外機ボートに曳航されて出航。当日は平日にも関わらず11艇のボートが出た。
ボート店主の話では、まだカワハギを専門に出た人がいないから釣れるかどうかわからないよ、とのこと。それでも冷凍アサリ餌しか持参していないので、覚悟を決めて受付を済ませた。平日のため、駐車料金は1台300円。これに2人乗りボートが5000円。往復の曳航代を考えれば妥当な金額だろう。曳航時間はものの10分前後。凪だから進行が速い。各ボートがバラけて思い思いの場所にアンカーを投入して釣り開始。我々のボートは少しだけ逗子寄りに移動したが、水深は12m前後。運よく岩礁帯に浮くことができた。
早々に準備を済ませて、アサリ餌を付けた3本針の胴突仕掛けを投入。25号のオモリが着底したらすぐに底をきるため、リールを2〜3巻ほどして餌取りのベラ類を避ける。上から少しずつユラユラと仕掛けを動かしつつ、再度着底させて、少したたきを入れる。
何度か繰り返していると付餌が綺麗さっぱりなくなるではないか。これは絶対にカワハギの仕業と決めて、神経を集中して誘いをを繰り返して、手返しも早める。すると、10分ほどすると、ガガガ、というカワハギらしき強い引き込みで釣れてきたのが全長21cm(後計測)の良型が釣れた。3本の真ん中の針にしっかりと上顎に刺さっていた。その10分後くらいにもまた、同じ誘いで掛かってきた。ほぼ同サイズで、これは今日は大漁か、と心の中でほくそ笑んだが自然界はそんなに甘くない。餌は1分も経たずにツルテンになるのだが、掛けられない。アタリも取れずにストレスが溜まること1時間。やっと3匹目が釣れたのだが、案の定、全長14cmの
ワッペンだった。多分、ワッペンが数匹群れているはず。餌の取られ方が素早すぎる。
ただ、アサリの消耗が激しい割に釣れるのがワッペンでは悲しすぎる。そこで意を決してアンカーを上げてポイントを移動することに。このエリアは砂地帯は少ないが、岩礁帯は広い。少しだけ漕いで移動する。水深は最初の場所と大差がない。12m前後。ただアタリがない。場所が悪いのか、カワハギだけがいないのか、同行してくれたナベさんはゲストのオンパレードに苦戦を強いられる。ササノハベラとトラギスの他にキタマクラの猛攻もあって、餌だけでなく、仕掛けの損傷も大きい。ハリスが切られるからだ。魚の活性が高いのは良い腰だが、外道=ゲストの活性も高いと餌と仕掛けの消耗が早い。
当日の潮は大潮。午前11時17分に干潮になる。風は相変わらず北風微風が続く。天気は気持ちの良い晴れ。海は凪。釣りはしやすいのだが、アタリが遠のくと餌がとられなくなる。とはいえ、何度もアンカーを引き上げて移動するのも面倒。ということで、一時ノーアンカーの流し釣りにも挑戦したが、状況はあまり変わらない。根掛かりするような岩礁帯を探し出すという意味では効果的だが、オモリや仕掛けのロストも怖い。
そんな時間帯にナベさんが待望のカワハギを釣り上げた。それも3本針の仕掛けを2段重ねで連結させた特異なもの。掛かってきたのはなんとその上段側の仕掛けだったから驚き。いかにカワハギが上層まで浮いていたということだろう。ナベさんの誘い方は比較的おとなしく、あまり叩きを入れたり上下に大きく動かさない釣り方である。釣れた時間は干潮になる1時間ほど前。10時30分頃だ。それが何を意味するのか。9月下旬では、まだカワハギは群れを作らない。点々と数匹ずつの個体を探しながら釣るのが得策。だから流し釣りという釣法も悪くはない。
昼前には当然上潮に転じているはずだが、当日の上潮では食い気が落ちた感じ。キタマクラの攻撃が少し増えた程度で、カワハギはその後、1匹も釣れずに沖揚がりの午後2時を迎えた。ここは出航前に迎えの時間を告げておくと、約3分前にはエンジンボートで迎えにきてくれるのだ。これは体力的にもとても助かる。岸まで曳航してくれるボート店は数あるが、往復で引っ張ってくれるのは珍しい。結局、私は21cmのカワハギを2匹と14cmのワッペンを1匹のみ。他のゲストは全てナベさんへ進呈した。トラギスは天ぷらに、ベラ類は煮付けにするとか。欲を言えば、もう少し本命を釣りたかった。10月下旬にはワッペンが増殖する季節になるのでその前には再度挑戦したいものである。
なお、今回の釣行費用は一人頭、2500円プラス駐車場代300円。合計2800円で楽しめたことになる。ただし、餌と氷は各自持参した。因みに、私が使った餌はマルキューの食わせ生アサリ2パックと少し。3パックは持参した方が良い。
朝晩は木々の多い場所を車で通ると日暮ゼミの鳴き声が聞こえる日も増えてきた8月下旬の24日。釣り部OB3人組のボート釣り8月月例会を再度京急大津港の石田丸から手漕ぎボートで挑戦してきた。性懲りも無く、博打要素の高いタチウオを狙いつつ、お土産用にアジも釣ろうと考えた。確かに、夏場は水深の浅い場所でタチウオが釣れることはこの海では常識である。沖合を狙う乗合船も水深15m前後の極浅瀬をたまに狙うことがあり、決してボート釣りで釣れないことはない。特に大津港沖では十分可能性はある。
だが、場所が特定できないため2隻に分譲してガレバ根を最初の目標地点とした。水深は約26m。当日は10時過ぎ頃から北東風が強まるという予報だったのだが、実際に吹いてきたのは午後1時過ぎだった。朝のうちは風速1〜2mのベタなぎ。それでもゆったりと沖から吹く北寄りの風でアンカーを投入する場所を考慮してポイントを入念にチェック。先行して出港した斎藤さん&ナベさんペア組はがれば根に近い好ポイントに入っていたようだが、生き餌の銀ペイを泳がせても何も食われないまま時間だけが過ぎていく。私は今回は1匹150円の銀ペイを断念して、冷凍サバの短冊で丹念にしゃくり続けるつもりだった。だった、という表現は当日の天候が予想に反して晴れてきて、汗だくになりながらやったため集中力に欠け、持久力が足りなくなってしまった。根性がないと言われれば確かに肯定するしかない。
途中、冷凍アミコマセが溶けるまで、18gのメダルジグに3本針のバケを装着して「ジグサビキ」にも挑戦。スピニングロッドにジグサビキを装着して遠投し、中層を数回、ハイピッチジャークやワンピッチジャークを繰り返したが、これも暑さで続かない。斎藤&ナベさんペアから携帯に電話が入り、「銀ペイが生きたまま戻っきて、何も食われない。タチウオが周囲にはいないようだ」とのこと。タチウオがいれば必ず頭部分を残して食い逃げされるはず。銀ペイは海水下でも、元気よく泳ぎ、これまでも運よく針掛かりしてタチウオがヒットしたことは何回となくある。食い逃げされることもないなら少なくともフィッシュイーターの魚がいないということだろう。
私はコマセが解凍できたところで、集魚剤を混入して水分を吸い取らせてコマセカゴに詰めてアジ狙いに転向。タナは底から2m前後に設定。3mまで上げてみてもゲストも釣れない。暑さが時間と共に増してきて、水分補給に用意した2種類の飲み物が減り始めてきた。なんとか、アジを数匹程度は釣りたいと考えて、ポイントをガレ場根から港に近い丸根に移動。水深は約21m。午前11時頃だから潮は干潮から上潮に変わっているはず。と、再度サバの切り身で太刀魚を狙ってみたが、オモリ着底の後1m誘いあげて最初のシャクリで、ガガっと声明反応が。速攻でリールを巻いてみたが、タチウオらしい突っ込みがない。海面に浮いたのは25cm級のカサゴだった。これでボウズだけは逃れたが、悲しいことにこの1匹でジ・エンド。
暑さと同時に体力が奪われ、とうとう飲料水が残り少なくなってしまった。想定外の暑さは残暑というよりまだ盛夏か、と思うほど。斎藤さん&ナベさん組は持参したアオイソメに良型のアナゴが釣れたとの一報が入り、なんとかボウズは逃れた感じ。万能餌のアオイソメを持参した方が最悪の事態を回避できるということ。過去にも港口周辺でシロギス用の仕掛けにアオイソメをつけて投入したところ、良型のカサゴとササノハベラ数匹でお土産を作れたことがあった。底潮が濁っている日には効果絶大。前回、私が釣ったアジもビシ仕掛けにアオイソメを付けて釣れた。数は2匹だけだったが、オキアミより餌持ちが良いのでアオイソメを保険に持参することをお勧めする。色々と多様性がある魅力的な餌と言っていい。ただし、木箱の餌箱に入れておくこと。暑さですぐに弱ってしまうからだ。
残念ながら私は体力の限界と暑さに負けて、午後12時40分頃に港内のスロープに着岸。コマセは半分程度しか使っていなかったが、熱中症の方が怖かったからだ。実際、昼過ぎには熱中症警戒アラートが港周辺にアナウンスされていた。これからはここまで気温が高い日はないかと思われるが、夏のボート釣りの場合、飲料水は余るぐらいに持参しておきたいものだ。
最後に、今回の釣行費用。私は銀平を使わなかったため、ボート代金を3人で割り勘した2800円に、冷凍アミコマセ1kg380にサバの切り身550円。港岸壁横のP代は無料。氷は自宅から持参。ただ夏場はケチラズに多めに持参した方が良い。合計すると3750円。
当日は全般に潮が悪かったようで、金沢八景の某宿の午前、午後アジ釣りも悲惨な釣果だったようだ。なんと0〜6匹、0〜4匹とか。乗合船で出ても潮が悪く魚に食い気がなければこんなドツボに陥ることもあるのだ。でも、釣れない日があるからまた行きたくなるもの。これがボート釣りの怖いところでもある。
早朝から蝉の鳴き声が聞こえ始めた7月下旬の29日、前夜の天気予報で凪予報を確認してから京急大津港の石田丸に電話を入れて台風の影響を聞くと「奄美大島付近だから全く関係ないよ」と鼻で笑われてしまった。南西風は想定内だが、ウネリもなく朝から快晴で暑さの方が心配になる程。だが、午前7時10分にガレ場根へ向けて漕ぎ出すと、適度な南風が頬に心地よい。確かに漕ぎ手の私はそれなりに上半身に力が入るので額からは汗は出るが、潮風が掻き消してくれる。
この時期の狙いは毎年同じ浅場に回遊してくるタチウオを狙う。餌は養殖のウグイ=銀ペイだ。生き餌の徳丸で1匹税込150円を2人分10匹を購入。他に冷凍アミコマセ1kg=380円、アオイソメ1パック500円を購入して一路大津港へ走る。横横道路を使えば終点の馬掘海岸までは近い。降りてから左折して5分も掛からない。防波堤の右側へ駐車すればOK。当然無料である。平日でも混雑するので週末はかなり早めの到着が必須である。
さて、期待のタチウオを銀ペイの泳がせ釣りで狙うため、ガレ場根周辺まで少し時間をかけて慎重に漕ぐ。水深が26m前後というので同行してくれた斎藤さんにPEラインの仕掛けを投入してもらい、水深で調節する。陸から風が吹くため水深が26m付近でもアンカーを入れると24mになってしまった。ただ、ポイントを大きく外している印象はないのでその場所で仕掛けを下ろして釣り開始とした。当日は午前11時34分に干潮になる大潮2日目。30号仕掛けを下ろしても道糸の動きは大きく流されることはなかった。
だが、銀ペイが元気よく泳いでくれる時間は30分程度。それまでにタチウオが銀ペイをガブリと食い込んでくれれば勝負は早いのだが、いつものガチガチとした煮え切らない齧り方のためか、アタリがあってもハリス2mでは一瞬ではわからない。下手に誘いを入れると銀ペイの動きが悪くなる。食い込みアタリがわかれば良いのだが、タチウオ釣りはそんなに甘くない。自由に大きく泳ぎ回ってくれるのが良い誘いなる。置き竿で待っていても15分に1回は底だちをとになおし、そこから3〜4m前後でアタリを待つしか手がないのだ。これが銀ペイの泳がせ釣りの非常に難しいところだ。
結局、午前10時30分頃まで粘ってみたが、銀ペイの頭部だけ残して食い逃げされて斎藤さんが1回だけ。アタリらしきを感じたのはそれだけで、あとは針先から銀ペイの魚体が消えていただけ。タチウオが餌を飲み込んでくれれば明確なアタリは出るはずだが、それがないのがこの釣りの難易度を上げてしまっている。どうにか一工夫する仕掛けか誘いが必要なのかもしれない。
その後は、お土産のアジを釣ろうということで、港から一番近い排水口1番目の沖200mを目指して漕いで移動。適度な南風が気持ち良いが、さすがに漕げば額から汗は噴き出る。その汗を南寄りの潮風が乾かしてくれる。この時期のボート釣りの快感がそこにある。やっとの思いで排水口1番目の200m沖に到着。水深は22mという情報はキャッチしていたが、風向きと潮の流れを考慮してアンカーを入れるのだが、このアンカーがコンクリートの塊で重たいこと。まぁ、なんとか水深20m前後でアンカーを投入。近くにいた先客の位置から少し離れて釣り開始。
すると物の10分程度で私のビシ仕掛けに最初のアジがかかり、20cm前後の小降りの本命を釣り上げて一安心。すると2投目にもアタリが出て、すぐに2匹目をキャッチ。これなら群れが回遊してくればアジの大漁かと思ったのが運のつき。次に来たのは斎藤さんのサビキ仕掛け。発光グリーンというスキンサビキを使っていたが、これが気に入ったらしくバリバリとアタリは出る。ところが、海面でのバラシが最低でも3回はあり、惜しくもツ抜けできずに20〜23cmの美味しそうな黄アジを8匹釣り上げて、時合はさった。
私は2匹だけ。サビキ仕掛けを持参していたらと悔やまれる。斎藤さんから借りたシロギス仕掛けでシロギスも1匹だけ釣り上げてこれでアオイソメもコマセも切れたので午後1時30分、少し早めの沖揚がりとした。なお、参考までに当日の海底の水温は計測して25度であった。
今回の釣行費用はボート代が2人乗りで4500円。餌代は前述した徳丸で銀ペイ1500円、アオイソメ500円、冷凍アミコマセ1kg380円で合計2380円。P代は無料。氷は各自持参した。割り勘にすると一人当たり3450円。今後はタチウオ釣りの工夫を考えないと毎回ボウズになってしまう。夏限定なのでそれは辛いことだ。
驚異的な猛暑日が続いていた7月下旬だったが、なんと7月26日は運悪く早朝から本降りの雨に見舞われた。これまで雨を覚悟で船に乗ることはなかったが、26日は数週間前から釣り仲間の立神さんと久しぶりのえぐちさんと午前タチウオ、午後マゴチを通しで楽しむという夏祭りのような企画を断行。さらに数ヶ月ぶりの釣り部後輩の栗原くんも同行してくれた。予報では9時には止むことになっていたが、さすがに本降りの雨では士気が低下する。合羽を着ていても雨が伝って袖口までびっしょりに。
こんな悪天候でも午前タチウオは我々4名の他に左舷に2名が乗船。予約乗合のため定刻の7時15分より15分も早く桟橋を離れて一路観音崎沖を目指す。最初のポイントには約25分足らずで到着したのだが、タチウオの群れが小さいのかなかなかエンジンがスローにならず、豆乳の合図が出された時には時計は午前8時を指していた。指示ダナは50〜40mでスタート。数分後には45〜35mなどと刻々とタナの指示が変わり、食いだなが安定しない。まぁ、タチウオの場合は日常茶飯事のこと。一般的に下のタナは遵守するが上へと誘うしゃくり釣りのため、私は2mは指示ダナより上まで誘い続けることにしている。
朝一番で速攻でタチウオをかけたのは右舷ミヨシ側に座った栗原くん。最初の1本は夏タチとしてはまずまずの良型。目測で指幅4本はあったと思う。すると立て続けに栗原くんが2本目をかけて取り込む。夏タチらしい指幅3本程度の可愛いサイズ。とはいえ、朝から絶好調の栗原くんはさらに3本目もかけてご満悦。誘い方はリール3分の1回転でシャクリ上げて一瞬ポーズを入れて喰わせのタイミングを取っている。私はというと、水温が高く活性の高い夏の場合は、ポーズを入れずに短いシャクリ幅で素早く上へと仕掛けを動かすスタイル。コンマ1秒もない極みじかに待ちをたまに入れる程度。これでやっと1本目をキャッチ。指幅4本弱にこの時期のスタンダードサイズ。
神経を使うのは餌付け。サバの切り身の長さが針から直線になるように付ける。1回縫い刺しをしても決して餌が湾曲したり曲がらないように気をつけた。ケン付き針を使えば、簡単に真っ直ぐにセットできるはず。これを適当につけるとアタリが出ないことが多いのだ。だから、垂らしの長さは短い方がいい。サバ餌の先端が斜めにカットされていたらハサミで少し短くカットすること。面倒だが、この一手間がアタリを出す必須条件と言っていい。参考までに当日のオモリ号数は60号。PE2号の道糸の場合である。
絶好調の栗原くんの勢いは最後まで続き、7本を釣り上げて竿が白煮。私は4本にとどまった。だが、2本目に釣り上げたのが凄かった。強烈な突っ込みと取り込みの際の重量感がずっしり。指幅5本で目測メーター級に到達か、と思ったが、自宅で再度計測したら残念ながら97cmだった。それでも炙り刺しで食べた刺身は絶品。2日間にわたって刺身を食べられるのは至極の喜びだろう。白身魚は保管状態が良ければ3日目でも刺身で食べられる。
立神さんと江口さんは残念ながら不調に終わった。理由は不明だが、誘いをサボると釣れる時間帯に釣れずに、苦労することになる。ロッドキーパーにセットしたままデッドスローでは数は望めないだろう。それでもその釣り方でしっかり1本は釣り上げていたのだから驚き。結局、午前10時50分に沖あがり。船中釣果は1〜7本。サイズは65〜110cmだった。
午後マゴチは通常なら12時30分に桟橋を離れるが、乗船客がすでに全員揃っていることで30分も早く、出港となった。ただ最初のポイントまでは約30分かけて千葉県側まで走った模様。大貫沖ださったかもしれないが、正確にはわからず、速攻で釣り開始に。すると午前中からの絶好調が続く栗原くんが最初の1匹を釣り上げた。さすがの釣りセンスは釣り部出身だからか。。サイマキエビをうまく食わせて針掛かりさせる。お見事。しかも、2匹目はそこそこの良型で嬉しそう。写真撮影にも協力してもらった。私もアタリは出るのだが、うまく掛けられない。悔しい思いで仕掛けを回収すると餌が取られたまま。食い逃げである。早合わせも禁物だが、待ちすぎても餌だけ取られてしまう。仕掛けは15号の鋳込み天秤にハリス6号の1.5m1本針。オモリ着底後1mほど巻き上げてアタリを待つスタイル。同時にマメな底立ちは必須。底立ち取りが効果的な誘いになるからだ。エビがパタパタと泳ぐ一瞬を見つけてマゴチがエビを咥えるからだ。
私もなんとか1本目を釣り上げてほっと一安心。全長50cmをわずかに切る49cmだった。その後はトモに座った江口さんが午前中とは違って絶好調。なんでも付け餌をハゼにすると、勝負が早いようだ。アタリが出てから食い込むまでの時間がかなり短いという。今度はハゼを付餌に再挑戦してみたものである。栗原くんも好調を持続しつつ、5本も釣り上げて当日の次頭だったようだ。立神さんもマゴチが得意なだけに3匹釣り上げていた。江口さんは全長60cm近い良型を2本立て続けにハゼ餌で釣り上げて嬉しそう。写真撮影にご協力頂き、ありがとうございました。なお、水深は大体15〜20m前後。付餌にハゼも用意されているとは知らなかった。
沖あがりは3時45分。30分も早く出たのだから帰港も当然早くなるもの。船中釣果は2〜6尾。アタリは多くあり、そこそこ楽しめたが、掛けどころが掴めず私は2匹止まりとなってしまった。それでも午前と午後と2回に分けて違う魚を狙うのもたまには良いかもしれない。短時間に集中して2魚種の釣りに没頭できるからだ。唯一、ガッカリしたのは午前中のタチウオ釣りで安竿をポッキリと追ってしまったこと。それがドラゴン級に折られたのなら良いのだが、電動巻き上げ途中に思い切り追い合わせをくれた瞬間にバキッという凄まじい音で折れたからだ。タックルベリーの中古カレイ竿=2200円の寿命は意外に短かかった。
今回の釣行費用は午前タチウオがシニア割引と4名連名で6280円。これには1台500円の駐車代込み。午後マゴチは午前船からの通し割引も効いて4200円。なお、氷代は午前、午後とも乗船代に含まれる。
毎年「海の日」には何かしら釣りに出掛けている。2022年も結局、地元の片瀬漁港から乗合船に乗って単独で釣りに出掛けた。前夜の天気予報では、朝のうちは曇天予報だったため、暑さは少しは凌げるかもと思ったからだ。釣りものはマダコ。ただし、カニを縛りつけたテンヤではなく、餌木を使った餌木ダコである。実は餌木で釣るタコ釣りは初挑戦。昨年から気にはなっていたが、自前のロッドとリールを釣具のポイントで安く購入済み。TAKO BOMBERという少し武骨で田舎臭い名称が気に入って購入してしまった。同時にPEライン4号を200m巻いた小型両軸リール(Prox製)=攻棚2をセットで買い込んでいた。使うのをいつにしようと考えていたら萬司郎丸でもタコ釣りができるのを知って前日に電話予約を入れた。もちろん、凪予報を確認済みであることは言うまでもない。
午前6時出船のため、5時には受付を済ませて右舷トモ2番に座った。トモに座っていた藤沢市の久保田さんに挨拶をして、今日が餌木タコ釣りがデビューなんですよ、と話しかけた。久保田さんはカニ餌付きのテンヤで釣ると言う。話によると昨年、餌木タコ釣りをしたが、釣果が芳しくなかったため今年はテンヤに替えたと言う。右舷の餌木タコは私と左隣の人だけ。右舷は未確認だが、多分半分は餌木タコだったと思う。
さて、22号船は定刻の午前6時より15分も早く港を離れた。最初に向かったのはなんと江ノ島ヨットハーバーの隣の小さな漁港の出入り口。水深は約6m弱。江ノ島の中にあるでいとう丸の釣船が接眼しているのが間近にみてとれる。港の出入り口で最初の投入をすることになるとは思わなかった。港からわずか15分である。だが、その場所では船中誰もタコを釣ることができずに20分程度ですぐに移動。腰越沖から七里ヶ浜沖など点々とポイントを移動する。水深は12〜15m前後。所々で根に餌木が引っかかるが、ロストすることはない。私は最初のポイントでなんと2個付けの餌木を道糸の付け根=サルカンから根こそぎ持っていかれた。完全に根がかり。しかも道糸の先端のサルカンから切れたのは初めて。道糸は新品。巻いてから一度も使っていないのだから。
その後は餌木のロストは無くなったが、2個付けの餌木は早めて1個付けに変更。派手に蛍光イエローの餌木で粘っていたらなんとか午前8時分頃に小型のマダコが掛かっていた。釣り方は簡単。30号のオモリを海底に着けてトントンと小突くスタイル。あまり大きく竿先を動かすことなく、小刻みにトントンと叩く感じ。ただ、カワハギ釣りの叩き釣りのような忙しいこづきではなく、15cm前後の上下動を繰り返すだけ。単純な作業だが、根気良く続けること。これが結構疲れる。体力的にではなく、精神的に疲れるのだ。いつか訪れるタコからの乗りを感じるために持久力が要求される釣りであることを痛感した。ある種、とてもストイックな釣りということだろうか。
一方、久保田さんはというと、七里ヶ浜沖で早々に1.2kg級の良型をかけて抜き上げた。写真撮影にご協力いただき、ありがとう御座いました。テンヤを軽く投げ入れて、広範囲を丹念に探っていた様子で、場所によってはテンヤをロストする激しい根掛かりもあったが、数をつるにはどうしても広範囲を探ることが得策となるようだ。両軸リールを使っていた私もできるだけ投入ポイントを遠くにしたものの精々20m弱までが限界。沖側から少しずつ小突いて引き摺ってくる方法だが、根がかりのリスクもあるので餌木は1個付けで十分。私は昼前に餌木をイエローからオレンジに替えてみた。すると、その1時間後にやっと2杯目が釣れた。どちらもラトル機能は備えていなかったが、タコにはあまり効果がないのかもしれない。昼過ぎにやっと2杯目が釣れてから延々と小突きを繰り返したが、結局、2杯で終わった。
午後1時に沖揚がり。稲村ヶ崎から少しずつ腰越方面へとポイントを移動してから帰港。船中の釣果はトップが6杯、スソで1杯。穂田氏はなんとか2杯で終わることができた。久保田さんは1.2kgの良型を筆頭に4杯と健闘した。実は私、2回ほど巻き上げ中に針=カンナハズレでバラしている。これをキャッチできていれば久保田さんと同じ4杯になっていたはず。釣りの「たられば」は禁物だが、事実として言っておきたかったのだ。
なお、当日の釣行費用は同宿のクーポン券を利用して6500円で楽しめた。氷代と港内駐車場代は無料。
関東甲信越地方に観測史上初の異例に短い梅雨明け宣言が出された翌日、6月28日に浮かんだのは油壺沖。計画当初は長者ヶ崎のオオモリボートから出る予定だったのだが、当日の風が予測不能とのことで当日の早朝6時にボート店に電話確認したところ「午前中での早上がりになります。シロギスは曳航する場所が遠いので出られません」という結果で急遽、油壺まで走ることに。貸しボート油壺は年間を通して出航時間が7時30分と決められている。我々が到着したのが7時ちょい過ぎ。ここの海は南北と東側の風を完全にブロックしてくれるため、強い西風が吹かない限り、出られる。風避け対策に万全なボート店であることは知っていたが、今回も10時過ぎ頃から強く吹き始める南風を避けて午後3時着岸までほぼ1日中、ノーアンカーの流し釣りを楽しむことができた。
今回同行してくれたのは釣り部OB後輩の斎藤さん。2人で乗り込んで漕ぎ出したのは定刻より少し早い7時15分頃。準備が整い次第出られるのは助かるが、オオモリボートとは異なり、曳航サービスはない。朝のうちは風も皆無で湾口の外側近くを流し釣りして多彩な魚を釣ることができた。残念なのは砂地帯が少なく、広くツブ根が点在しているため、根魚系統が多い。本命はあくまでシロギスなのだが、湾口周辺、特に小網代堤防の外側は根かがりが多く、ハリスを切られるほどの岩礁帯ではないもののキタマクラを筆頭に草フグ類、ネンブツダイ、キュウセン、トラギス、アナハゼなどいわゆる雑魚が多いのだ。
私が初めてシロギスを釣ったのはなんと午前9時を回った頃だ。釣り開始から約2時間でやっと1匹目のシロギスがかかった。しかも、小型で悲しい気分に。9月頃から釣れるピンギスに近いサイズだ。徐々に南風が吹き始めたので小網代堤防の内側に入り込み、何度も流し釣りを繰り返す。すると、ボート乗り場近くから小網代堤防の先端付近にかけて砂地帯があるようで、ボツボツとシロギいが釣れるようになった。少しずつ、ボートを流すコースを変えながら幅広く砂地帯を探す。シーボニアマリーナの出入り口から流すとまたボツボツと小型のシロギスが釣れるのだが、連続したアタリは出ない。小気味よいアタリで巻き上げてくる姿は真鯛だが、幼魚のチャリコが多い。型は10cm未満だが、生意気にも良く引くから楽しい。
またポイントを外れると、根魚が顔を出す。珍しいところでは尾鰭が立派なセトノミノカサゴ、いつものカサゴも混じりながら斎藤さんもゲストオンパレードで魚種が増える。私は今までに1回だけ釣ったことのある小型のテンスを釣り上げた。他ではキュウセンとダブルで釣れてきた真アナゴ。全長40cmオーバーはあった。とにかく、アタリは多く、何が釣れてくるかわからないのがまた楽しい。シロギスは忘れた頃につれてくれるのだが、どれも型が小ぶりなのが残念でならない。この時期、葉山周辺なら20cmオーバーは決して珍しくない。
また、メゴチも少なく、なかなかマゴチ狙いの仕掛けを投入できなかったことも心残りである。唯一、イトヒキハゼ=カミツキハゼを泳がせてみたが、結局不発。最後は根がかりで仕掛けごとロストしてしまった。流し釣りの場合、岸寄りに近づくと水深が一気に浅くなるため、注意してないと根掛かりすることが多い。午後2時にはみなみかぜも強くなり、広範囲を探ってみたが、シロギスは斎藤さんが7匹、私は4匹止まり。午後3時に着岸できるようにタックルを畳んで風に逆らって漕ぎ、ギリギリで着眼できた。当日の最高気温は33度という天気予報だったが、ボートの上ではタオルで汗をぬくう回数は数える程。爽やかな南の潮風が頬に心地良いと言っても良いほど。海底の水温は水温計で24度と高くなっていた。
なお、今回の釣行費用はボート代が4000円で割り勘で一人2000円。駐車場代が1台1日500円、帰り際のボート店の氷は1個200円。2分割して100円。これに各自アオイソメを持参。私は600円分を持ち込んだ。私一人の費用は3200円。一番下の釣果写真は斎藤さんのもの。デカヒメジが際立つている。撮影協力、いつもありがとう御座います。
自宅の庭に咲いている紫陽花の花弁が赤紫に輝きを放っている。そんな6月23日に久しぶりにタチウオの強烈な強引を味わいたくなり、鴨居大室港の五郎丸に乗り込んだ。最近は午前船がなくなり、午後1時に沖揚がりとなるショートタチウオが一般的に。前日に電話予約を入れて一人で出掛けた。釣り座は左舷の大トモから2番目。当日はバッテリーを持参したためどの釣り座でも良かった。
当日の天候は暑さで汗が噴き出すほどのピーカンではなく、適度に曇天で薄陽が射し込む程度。風も弱く海も凪だから釣りはしやすい。平日の木曜日にも関わらず右舷と左舷で10人が乗り込み、定刻の7時15分に港を離れた。最初のポイントまでは約18分のクルージング。タチウオ船団が形成されている観音崎沖でスタート。船長の指示ダナは40〜25m。魚探に出る反応を見ながら頻繁に指示ダナが変わる。浅い時には「30〜15まで」と海面からのタナがアナウンスされる。
筆者は夏タチらしい機敏な動きに合わせて、竿を40cm幅でシャクリ上げつつリールを巻き、竿先を下げつつ道糸を巻き取り、ポーズを入れずに素早くシャクリ上げてくる。この誘いが奏功したのか、早々に1本目をかけて電動スイッチをオン。グイングインと突っ込む引き込みに対して2度、3度と追い合わせを繰り返して抜きあげると、典型的な夏タチで指幅は3本程度しかないかという可愛いサイズ。この時期はとにかく、数を釣りながら良型を狙うしかない。
当日のタックルはタックルベリーで出会った常磐向けカレイ竿。穂先が細い割に剛性が高く、オモリ60号を余裕で背負える1.75mのロッドに古いダイワ製の超小型電動リールの組み合わせ。竿の価格は2200円だった。道糸はPE2号200m。
その次のアタリもシャクリの直後のガガっという強い引き込みで反射的に合わせた。速攻で電動をオン。途中も適度に引くが上がってきたのは指幅3.5本。せめて4本サイズを釣りたいのだが、型ばかりは選べない。一般的にテンヤ仕掛けにはメーターオーバーが数多く釣れるというが、天秤しか決して経験のない私には数を釣ってその中にメーター級が混じれば良いと考えている。
左隣の地元横須賀市からきたという山本さんは立て続けに指幅4本サイズを2本も吊り上げて順調な滑り出し。使っている仕掛けを見るとタチウオ用として販売していたという夜光パイプが道糸側に使われている天秤を使っていた。さらに、仕掛けの途中に赤く発光するケミカルライトを装着していた。それ以外には私の仕掛けとの大差はない。水深もタナも浅いため私は一切光り物は装着していない。潮が速い日にはおまつりの原因となるため装着しないことにしているのだ。秋になり指示ダナが80m以上に深くなれば付けることもあるが、夏タチには不要だろう。
数が釣れていたが、私は結局強烈なツッコミのバラシも数本あり、結果的に8本。左隣の山本さんはリリースも含めて7本。当日のトップは17本が2人いたとか。まぁ、竿頭のほぼ半分程度釣れたのだから由としよう。残念なのは最後の45分間は型狙いでポイント移動した猿島付近の30〜15mで良型が釣れなかったこと。これも運かもしれない。もう一つ重要なのが餌付け。短冊切りのサバの切り身は長いため針にそのまま縫い刺しにするとこき上げても湾曲して真っ直ぐにならない。そこでハサミで少し短くカットしてから針に刺すとちょうどサバが針にまっすぐ刺さるためアタリが多く出たような気がする。
午後1時に沖あがりに。約30分かけて港も戻ってきた。参考までに当日の釣行費用は800円引きのHP割引を使って7200円。駐車場代が新たに1台100円かかるようになった。それでも合計7300円。次回は本格的な夏タチウオに挑戦するつもりだが、時期は未定だ。猛暑が続いているため、夜釣りも検討している。熱中症にはくれぐれもご注意いただきたい。最低でも1リッター以上の飲み物は持参しよう。
前夜の天気予報で日中の最高気温が30度になるという5月29日、鴨居港の清藤釣具ボート店から渡辺さんと一緒に今季初のシロギス狙いで漕ぎ出したのは午前7時10分過ぎ。私としては気合を入れて予定より早く現着したらその直後、すぐにナベさんも到着。釣り人は気持ちが入ると不思議と予定より早く動くもの。清藤釣具店の素晴らしいことは土日も平日同様駐車場代が無料という点。夏季も無料だから良心的である。しかも、手漕ぎボートは1隻しかないが、電話予約を入れた時に空いていれば3100円という格安値段で借りられる点だ。出来高制アルバイトと寸志の年金で暮らしている初老の釣り人にはとても優しいボート店である。
これで目的のシロギスがバンバン釣れたら言うことなし、なのだが、そう簡単には自然界は許しを下さない。当日の天候は昼前頃から南風が強まる予報。だが、朝のうちはほぼ無風。僅かに北寄りの風がそよそよ程度。ということで、鴨居港の港口からややカモメ団地よりへ進み、早速ノーアンカーの流し釣りを開始。水深は約7m前後。砂泥地帯にツブ根が少しだけ点在する印象。2回ほど流し釣りをしながら元へ漕ぎ戻りつつ、ナベさんのアドバイスでアンカーを垂直に垂らしてロープをほぼ出さないで引き摺りの流し釣りへ変更する。
だが、風が弱いためかボートの動きは極く僅か。途端にシロギスより圧倒的にメゴチのつれ具合が高活性に。何もアタリがないよりは良いのだが、朝一番の流し釣り釣りでは釣れていたシロギスが1割弱になり、マゴチ用の生き餌の確保は潤沢となった。ナベさんが中途で購入してくれた銀ペイは4匹のみだったが、小メゴチの確保が済んだので、再度アンカーを上げて流し釣りをしようと考えたのだが、既に南風がやや吹き始めてしまったため、そのままアンカー垂直垂らし釣りを続けた。
残念ながらボートの動きは30分経っても極わずかしか移動してくれない。これではアンカーを投入した釣り方と大差はない。そのためか、メゴチの釣れ具合は順調だ。たまに忘れた頃にシロギスがメゴチと一緒に釣れてくる。これはこれで良いのだが、アタリが竿先に明確に出る時とそうでない場合とがある。同じ釣れる魚釣りとしては、断然アタリを穂先に感じてリーリングすることが堪らなく楽しい。たとえ、それがメゴチだったとしてもだ。私の竿はボート釣りでシロギスを釣る場合、穂先の柔軟な先径の細い振り出し式パックロッドを使うことにしている。堤防釣りで使うサビキ用の細く短い竿が最適だと思っている。根ががりした時には道糸を持ってハリスを切る覚悟で使っている。竿先が折れると修復が難しいからだ。仕掛けの交換は簡単だが、繊細な穂先の修理は困難を極める。安い竿だからまた探せば良いのだが、2m前後のサビキ竿は地元のタックルベリーでもなかなか見つからないもの。大切に使いたい。錘負荷表示10号以下が理想だ。
タックルの話はさておき、動きの少ないボート釣りでは、マゴチのヒット率は格段に落ちる。だが、餌となるメゴチがこれだけ釣れるのだから、この鴨居港沖には絶対にマゴチは生息しているはず。時間を見つけて凪の日に再度マゴチ釣りで訪れてみたいと思ったのは言うまでもない。ハリス5号の1.5mハリスに丸セイゴ16号前後の1本針。15号の鋳込み天秤が着底したら底上げ1mで静かに置きザオでアタリを待てば良い。その間はシロギスの数釣りに真剣に取り組むだけ。ただし、5分に1回は底立ちを取り直して、20分に1回は餌の新鮮具合を確認すること。これだけでマゴチのヒット率は断然アップする。
これから水温が上がり、シロギスももっと浅い釣り場で釣れるようになるはず。水深5mもあればマゴチは食ってくる。そこに生き餌のメゴチやシロギスなどが生息していれば必ず居るはずだ。今回は残念ながら天候と風の問題で通常のノーアンカーの流し釣りはできなかったが、必ず良い日に当たれば豪快なマゴチの強引をハラハラドキドキで堪能できる。ドラグが滑る瞬間と強烈なマゴチの突っ込みを体感したら絶対に病みつきになるだろう。くれぐれも注意したいのはマゴチ狙いのロッドには竿じりに尻手ロープを繋いでおくこと。たとえ、格安ロッドでも魚に持って行かれたら釣り人の恥以外ないだろう。海の藻屑となる前に尻手ローブは必携だ。
さて、午後3時着岸だから少し前に竿をしまって岸まで漕ぎ戻った。シロギスはナベさんが7匹程度、私は4匹止まり。だが、頻繁にアタリを送ってくれたメゴチは生き餌の分を差し引いても2人で40匹以上は釣れた。全てナベさんが自宅に持ち帰って天ぷらネタにして食べたとか。実はぬめりが強く捌くのが面倒だが、食べて美味しいのはシロギス以上だ。シロギスは5匹で飽きるのだがメゴチはは10匹食べてもまだ食べ飽きない。まぁ、味覚は個人差があるが、私はそう感じている。一度お試しあれ。
今回の私の釣行費用はボート代金が3100円の割り勘で1550円。これに清藤釣具店で購入した40g400円のアオイソメが2パックで800円。合計すると2350円。P代は周年無料。ナベさんはこれに1匹165円の銀平を4匹購入したのとこと。660円を加算。彼が持参したアオイソメの料金は不明。参考までにアオイソメは80gあればほぼ1日楽しめるはず。私は余ってしまった。
たまに覗く船宿のHPで驚きの釣果写真を見ると、自分でも1〜2匹程度は釣れるだろうと甘く考えてしまうのは釣りバカの性なのだろうとつくづく思ってしまう。5月26日に乗り込んだのは数年ぶりの久里浜のムツ六釣船店。この時期ならマダイの乗っ込み真っ盛りで、通常はマダイを釣ろうと考えるのだが、磯釣りの対象魚を船から釣ってしまうという珍しいクロダイ専門船がムツ六釣船店だ。しかも、好日に当たると竿頭はなんと13〜15匹も釣れているではないか。常連のベテランが叩き出した大漁の釣果に目が眩んで前日に予約電話を入れてしまった。
まぁ、天気は良く風も弱い予報だったので、なんとか自分でも1匹は釣れるだろうといつも通りに甘く考えてしまった。しかも、割引の全くない釣船はあまり行かない主義だが、もしかしたら自分にも1kgサイズが1匹は釣れるのでは? と1万円を超す高額な乗合船へ。付餌、コマセ規定量、氷付きで1万500円。今やアルバイト生活に年金をプラスした倹しい生活をしている割には大胆な行動を取ってしまった。
当日の出船は6時30分。1時間前には到着したが、それでも一番最後になり、左舷ミヨシに座った。ビシはサニービシL型80号。ハリスは2号6mの1本針。オキアミを1匹掛けにして狙う。約6年前に一度クロダイ釣りで乗った経験はあったが、「ハリスは2.5号でも食ってくるだろう」と適当に考えたのが運のつき。最初のポイントまでは港から20分足らずで到着。水深24m前後からスタートする。船長の指示棚は底から5〜7m。ほぼベタ底でアタリを待つ感じだ。場所は下浦沖。船中の釣り人は私を含めて5人。風のないベタ凪の海でのんびりと釣りができることを幸せに感じる、そんな釣り日和だった。
だが、船長は出船の前に不吉な言葉を漏らした。「もう終盤なので食い渋りになるかも。マメに手返しをして、付餌のチェックをしてください。置き竿では、釣れませんよ」と語っていた。前述した通り、ハリス2号までという指示を無視して2.5号を使ってしまった。朝一番の最も食い気のある時間帯にも関わらず。これがまず失敗の元。長さは6mだったが、周囲でクロダイが釣れ始めて「1匹上がりましたよ」というアナウンスで焦りが募る。
私の当日のタックルは30〜100号負荷の2.4mヒラメ竿。いつもマダイ釣りもこの竿で釣っている。リールは小型電動リール。水深は浅くても手返しを考えると電動が有利だろうと考えたからだ。船にも電源はあるが、念の為バッテリーを持参。場所によっては電極がダメになっている場合アもあるのでバッテリーは持参が賢明だ。
午前8時頃から船中でボツボツと本命が上がり出して、こちらは焦りが頂点に。仕掛けを2号ハリスに交換したのは9時近くになってからだった。針もケミブライト系の目立つ物を選択した。それでやっとかかってくれたのは全長24cm前後のイサキ。美味しいゲストだから大歓迎だが、引きが弱い。釣趣という点では悲しい気分になるもの。棚は底から6mに設定。船長は転々とポイントを移動して、一番水深が深い場所で40m前後だった。ビシを底に着底させたら指示だなまで3回に分けてコマセを振り出しながらタナにセットする。2分程度は手持ちで構えていたが、それも午前9時頃にはキーパーに竿を預けるスタイルに。
その後、一番大きく竿が曲がったのが9時少し過ぎ。海面に浮いたのは全長40cmクラスのアジだった。左隣の中乗りさんにタモ入れしてもらい「これは脂が乗ってうまいよ」と声をかけられ一安心。後検寸で全長41cmあった。自己記録更新である。その後もマメに手返しを繰り返すも、船中私だけボウズに。とほほ。その後、なんとか24cm前後のイサキをなんとか2匹追加してお土産は確保できたのだが、自分だけ釣れなかった本命くろだいは来年の課題に付け加えることにしよう。船長は「5月10日位までに来ないと渋くなるからね。その頃なら釣り座はあまり関係ないから」とか。短期決戦のクロダイ釣りはGW終了直後が一番良さそうだとか。
午後1時に無念の沖上がり。船中トップは左舷大トモの8匹だったようだ。釣り座に影響を受けるのはコマセ釣りの宿命だが、釣り期の終盤では難しい釣りになると痛感した。残念だが、これも釣りである。釣ったジャンボアジも美味かったが、脂のノリはイサキの方が強く、包丁にべっとりと付いて、食べても旨味が濃く美味であった。
最後に今回の釣行費用は、冒頭にも記載した通り、1万0500円。付餌、コマセ、氷付き。割引なし。P代は無料。なお、乗船サービス券は無期限で使えるとのこと。5枚で乗船代が半額。10枚で無料となる。使用期限がないのは嬉しい。
写真協力に応じてくれたのは藤沢市の秋庭さん。嬉しいことに「うみつりネット」のファンとか。防水シールを手に持って釣ったクロダイを撮影させていただきました。ありがとう御座いました。掲載が遅れたこともお詫び申し上げます。
自然を相手にする魚釣りというものは釣り人側の情熱や努力が常には報われない。まして手漕ぎボートでヒラメやマゴチを狙うのはボウズ覚悟の釣りであることを改めて思い知らされた。GWの大型連休中に凪になったのは5月5日。出向いたのは金田湾の浜千鳥。ここは朝の往路だけ船外機ボートで店主がポイントまで曳航してくれるので体力的にも時間的にもとても助かる。午前7時前に無料の駐車場に停めてすぐに支度をして乗り込んだ。7隻のボートを一度に曳航するのは簡単だ。カラビナにロープを連結するだけ。大半の人がヒラメとマゴチを目標にするため、ほぼ全隻が行程15分前後の円形生簀周りで解放される。その後は思い思いに漕いでポイントを探すのだが、風のないベタ凪のため朝のうちはボートが流されない。潮もゆっくりのとしか流れいないようで、苦労するかなと思えたが、8時を回る頃には少しだけ南寄りの風が吹き、ちょうど流し釣りに最適な動きとなってくれた。これなら釣れるはず。
生き餌は徳丸で購入したサイマキエビ=小型のクルマエビを10匹ほど購入。1000円で10匹なら安い。当日は釣り部後輩OBの渡辺さんが同行してくれたので、一人5匹まで。それ以外はアオイソメで小さなメゴチかシロギスを釣って泳がせればいいだろうと考えたのだが、5月上旬では、まだシロギスの類はほとんど食わないというボート店主の話。これでは餌の数が足りなくなるだろうとということで、浜千鳥でカタクチイワシを1300円分購入した。これで流し釣りができればなんとか釣れるのでは、と甘く考えたのが運のツキ。ヒラメはダメでもマゴチの小型なら数匹は釣れると思っていたが、待てど暮らせど何もかからない。唯一食ってきたのがフグ。ショウサイフグではなく、多分白サバフグだろう。全長25cm前後の良型のため重量感もあり、頭を振って針を外そうとするため、竿の曲がりと引き具合は楽しめた。
だが、それ以外に、貴重なサイマキエビに食ってきたのは皆無。ではイワシはどうかと言えば、耐久性が低いためか長く海底では生きられない。予想だが、水深8m前後の下では10分前後しか生きていないのではと思う。ヒラメやマゴチに生き餌をアピールするにはマメに底立ちを取り直すこと。流し釣りの場合は、常に移動して海底が変わるため水深も微妙に変化する。仕掛けを海底につけるとハリスが緩む。その瞬間に生き餌が覚醒して泳ぐことが多い。その瞬間に餌を発見した魚が一気にガブリと食いついてくる。というのが想定だったのだが、広範囲を流してもなかなかアタリが訪れない。小木戻る方向や場所を何度も変えてみたがダメ。仕掛けは15号の鋳込み天秤にハリス5号1.5m前後の1本針。針は丸せいご16号前後。時折、仕掛けをしゃくり上げたりして色々と誘いを入れるのだが、なんの反応もない。エビの頭だけ残す食い方はフグが多いようだ。針のチモト付近のハリスがギザギザなら間違いない。
そこで、アオイソメを付けたシロギス仕掛けをちょい投げして誘ってみたが、数時間でメゴチが2人で3匹程度。シロギスはゼロだった。水温計で計測した海底の水温は18度あった。渡辺さんはそれでも青いそめの餌釣りで20cm超えのササノハベラを3匹釣ってお土産にしていた。煮付けにすれば十分美味しい白身魚である。何も釣れない日にはこれも立派なお土産になるのだ。
午後になると、風向きが少し変わりやや流される速度も変わってきた。そんな時に仕掛けが根がかりすると散々な目に遭う。ハリスが5号と太いためハリスが切れない。PE2号の道糸も傷がない限り切れないのだ。そうなるとドラグが滑り出して道糸がどんどん流されていく。これには相当苦労した。掛かりどころが針だったらしく、最後は針が折れてジ・エンド。竿もリールも壊れることなく、無事だった。損失したのはPEラインの3m前後だった。不幸中の幸いだが、流し釣りをして底狙いの釣りの場合は、複数の竿を出していると想定外のトラブルに巻き込まれるので要注意。そんな時に渡辺さんがいてくれたからなんとか対応できた。ボートが流される方向とは逆方向に漕ぎ戻って道糸を回収しつつ、仕掛けを外す行動に出れたのでよかった。針が折れて一件落着した後も最後の30分はアンカーを投入して最後の望みをかけたが、結果的に本命はボウズ。釣り人の情熱や努力が自然界に効力を持たないことは知っている。
浜千鳥ではGW中は土日祝日と同額のレンタル料金。2人乗り4900円。これにカタクチイワシ1300円、サイマキエビ代1000円。これを2人で割り勘にすると一人当たり3660円。P代は無料。タモ網の貸し出しも無料。
継続は力なり、って30年以上前の大学受験のラジオ講座の話ではない。準絶滅危惧種にもなりつつある東京湾のマコガレイをボート釣りで狙うと言うこと。ボウズ覚悟で出かける時の気持ちは少し辛いものがある。前回2月下旬の鴨居港沖では、とても釣り仲間を誘えるような釣りではないと言っておきながら今回は船橋の斎藤さんや横浜在住の渡辺さんを誘ってしまった。悪いことをしたなとは思うが、釣れないのも釣りのうち。ただ夢を追いかけるために養殖ウグイ=銀ペイを一人5匹計15匹を生き餌の徳丸で購入し、なんとかマゴチかヒラメも視野に入れた釣りを展開しようと計画したが、結果的には銀ペイは無駄になってしまった。生き餌の泳がせ釣りとカレイ釣りを同時に狙いのはよくよく考えれば両方ともハイリスクな釣りであることはお分かりいただけるはず。カレイはアンカーを投入してジックリと待つスタイルだが、一方、生き餌の泳がせつりはボートを風に任せて流し釣りをするのが一般的だ。
前振りが長くなったが、今回は伊勢町海岸のみうらボートから手漕ぎボートを借りて本命カレイを狙いつつ、銀ペイを泳がせ釣る両刀狙い。出向いたのは3月30日の金曜日。前日の天気予報やウェザーニューズの風予報をチェックして、電話予約を前日に入れた。
午前7時30分に到着すると既に斎藤さんと渡辺さんは受付を済ませてスタンバイ万全。私はのんびりと支度をして後から漕ぎ出した。狙うポイントはかれこれ6〜7年以上前に釣り上げたカレイのポイントを熟知しているつもりだったのだが、昔に比べて海苔棚の設置が少なく、範囲も狭くなっていた。だが、唯一の目印となる赤旗の灯浮標を見つけて火と安心。風向きを考慮してアンカーを投入すると、ほぼ昔釣れただろうカレイのポイントに入ってくれた。
海苔棚から100m以上沖の右側にある赤旗の灯浮標の近くにはハシカ根と呼ばれる根があるがその周辺に入ることができた。とはいえ、海苔棚からはかなり離れてしまったため、ちょい投げの方向を海苔棚方向に決めて2本竿を置き竿に。銀ペイの泳がせ釣りの仕掛けも最初に投入し、底上げ80cm程度でアタリを待つ。カレイ仕掛けはなんと投げ釣り用のややゴツいもの。ハリス5号に幹糸8号。針はカレイ専用14号の大型の2本針。段差仕掛けというより、ハリス長が同じ振り分けハリスだ。そこにたっぷりと青いそめを装餌して投入。5〜10分間隔でアタリを聞くため、仕掛けを手前に少しずつ引き摺ってくる。比較的のんびりとした釣り方だが、これがボートカレイ釣りの基本スタイルである。
そんな釣り方が功を奏したのか9時少し過ぎに竿先にアタリが出た。だが、すぐにはリールを巻かずに5分程度放置して待った。するとその数分後に竿先が震えてついに明確なアタリが出た。ゆっくりと竿を手にしてリールを巻くと、途中でゴンゴン、グイっとした突っ込みがあり、もしかしたらと半信半疑だったが、ゆっくりとリールを巻いて海面に浮かした。茶色い魚体は数年ぶりのカレイだった。しかも、デカい。タモを右手に持ち、あまり海面近くまで上げずに20cm下で無事にタモに入れた。やった、という感動が込み上げてきた。かれこれ6〜7年ぶりのカレイの魚体に少し興奮して手が震えた。目測で全長40cm近い魚体にやっと釣れたという安心感と飽きずに続けていれば釣れるのだ、という確信が持てた。
時計の針は9時10分を差していた。カレイは潮がわりの1時間前後につれるという法則がある。不思議なことに当日の干潮が10時10分。つまり、約1時間前だったことになる。計測したら全長は40cmに1cm足らずの39cm。だが、私にしてみれば長年色々な場所でカレイをボート釣りで狙ってきたことが今報われたという心境だった。ちなみに、カレイ針14号の仕掛けの2本の針とも飲み込んでいた。だが、口の中から強く引っ張るとすぐに2本とも出てきた。カレイは餌を吸い込む習性があるのだが、まさにそんな捕食だったということだろう。仕掛けはがまかつ製のものだったが、血元にはビーズ類が色々と4個ずつ装着されていた。
もうこれで満足した。ただせっかく購入した銀ペイを無駄にしたくない。生き餌の泳がせ釣りは一発で大物が釣れることが魅力だ。ヒラメかマゴチが釣れるようにマメに底立ちを取り直したが、結局最後まで何も食ってこなかった。淡水魚なのに2時間経っても遊泳力が衰えず、びっくりするほど元気に海底を泳いでくれていた。ちなみに銀ペイの刺し方は下顎から上顎へ差し抜くこと。これで泳がせていると長時間元気に泳いでくれるようだ。
昼前には風向きが徐々に南寄りになってきたが、陸側から吹くためうねりはなく、海は終始静かなものであった。水深は7〜9m前後。午後になってから水温計で海底付近の水温を計測したが、14度だった。その後、沖揚がり直前の午後2時頃に白サバフグがガッツリと針を飲み込んで上がってきた。ぐんぐんと頭を振る感触が気持ちよかったが、カレイではないと明確にわかった。これで竿をたたみ、着岸に向けて漕ぎ出した。残念ながら斎藤さんも渡辺さんも本命カレイは釣れず、フグと小メゴチだけだったとか。遠くからガソリンを使ってきてもらうには申し訳ない気持ちで一杯だった。何もお土産がないのは悲しいもの。
次回は銀ペイを使ってヒラメとマゴチを狙う予定なのでこれに懲りずにお付き合いください。なお、今回の釣行費用は2艇で8500円を3人で割ると一人頭2830円。これに銀ペイ1匹150円を一人5匹で750円。青いそめは各自持参。私は地元上州屋で3パック950円。合計すると4550円。なお、P代は平日のため無料であった。
土日の天気予報が雨風が強く時化模様ということで急遽3月25日の金曜日に片瀬漁港萬司郎丸からスルメイカ&ヤリイカ釣りに挑戦してきた。イカ釣りは苦手分野だが、洲崎沖ではそこそこ良い釣果に恵まれる日が多くなってきたので、自分でも4〜5杯程度は釣れるのでは、と甘く考えてしまった。ツノ数の多い仕掛けを捌くのが苦手な私にとって何年経ったても上達できない釣りモノだ。特にスルメイカの直結仕掛けは過去に1回した経験がない。それでもブランコ仕掛けでマメに誘いを入れれば釣れるのでは、と考えたのが釣行決断の本音である。個人的にはするめよりヤリイカの方が食味のてんで好きなのだが、なかなか活性の高い日に遭遇しないと難しい釣りなのである。錘150号をしゃくりながらヤリイカのノリを体感できるほど熟練ではないし、誘い方の引き出しも多くない。それでも、今の洲崎沖ならなんとかなるだろう、と前日に超割で予約を入れてしまった。
当日の天候は朝のうちは少し北風が吹いていたものの海は穏やかで左舷側に座った大半の人が直結仕掛けで第一投に挑戦していた。唯一私だけが11cmプラ角5本仕掛けで釣り開始。湘南片瀬漁港から洲崎沖まではなんと1時間40分はかかった。イカ船団に混じりながら魚探反応を探すこと約10分。投入開始できた時間はなんと7時50分頃だった。途中でサバがいれば速攻で餌食に合うブランコ仕掛けだが、運よく当日はサバがいない様子。実際、何度もブランコ仕掛けを投入したが、1回もサバに捕まらなかった。
だが、サバもいないということはイカの活性も低いらしく、船中1時間以上経ったても周囲でイカを取り込む姿を見ていない。海上は波も風も弱く、穏やかな凪で船の揺れも少なく釣りはしやすいのだが、アタリが遠い。ベテランの常連客でも悪戦苦闘といった感じだ。巻き落としなど持てる引き出しの操作を何度繰り返してもイカのノリはない。静かな時間だけが流れていく。完全ななぎた俺といっていいだろう。10時頃にはイカ船団の塊が完全にバラけて転々と探索する船が多くなっていた。群れが小さく散っていて船長がなかなか投入の合図を出せない時間が長くなっている。低活性の激渋の日に遭遇してしまったのだ。イカ釣りの難しいのは前日までノリが良くてバリバリ多点がけができても、翌日になると突然、渋くなる。イカはイカ様だけに気難しいのである。
当日のイカが少しだけ高活性になったのは10時30分過ぎ頃。船長からの指示棚が130〜150m、という水深付近でノリが良くなり、右隣の吉原さん(世田谷区在住)が「今が自愛ですよ、仕掛け早く投入した方がいいですよ」と行ってくれたと同時に吉原さんのロッドが曲がり、間違いなく1杯はついているというノリがきた。実際、胴長30cm近い良型を10cmの直結ツノに欠けていた。色はブルーだったと記憶している。その後も吉原さんは18cmの直結でピンク、ケイムラのツノで3杯を立て続けに釣り上げていた。
その時合も長くは続かず、11時過ぎにはいつもの渋い状況に。周囲の船を見ても船上干しのイカが吊るされている船は極端に少なかったと思う。船中、どの船にもベテランは乗っているはず。それでも船上干しが少ないというのは激渋の日に当たってしまったということ。こればかりは仕方がない。
私もできることは全てやってみた。11cmツノを14cmに全て交換して、さらに最後の40分は経験の少ない直結仕掛けに交換。14cmの直結仕掛けの8本ツノでやってみたが、時すでに遅し。時合もすぎ、最後まで私の仕掛けにはスルメイカは乗ってこなかった。ちなみに、左隣の吉原さんはスルメイカ釣り歴まだ2年足らずだという。仕掛けを弛ませずに取り込めればスルメイカは外れませんから、という。難しい釣りではなく、自分が挑戦しないから慣れない、慣れないから釣れない。経験を積み重ねることがまずは大切なのだと痛感した今回の釣りであった。理屈ではなく、体で覚えることが最も早い上達への得策だとも思った。
結局、午後1時に沖あがりに。私は3投目で引っ掛かってきた小型のヤリイカ1杯のみ。しかも、端ものに齧られてエンペラー付近がせ欠損した状態。当日のトップは8杯のみ。それでは私が釣れないわけだ。吉原さんは4杯のスルメイカをキャッチしていた。さすがである。まだまだ修行が足りない私はなんとしてでもリベンジを果たしたい。直結仕掛けでスルメイカを釣ることをもう少し勉強しなければ何も始まらないと痛感した1日であった。
最後に今回の釣行費用は超割の前日割を利用して8000円。氷代こみ。港内P代は無料。嬉しかったのは女将さんに釣果を言うと「これお土産にして」と言われてするめの船上干しをもらったこと。釣り人特権の貴重なイカの船上干しはとても嬉しい。また、リベンジに行くしかない。
3月上旬は海中の中が最も不安定で水温が年間で一番低い季節である。特に水深の浅い場所で釣る魚は日によるムラ気が多く、釣れる日と釣れない日が明確にな異なることが多い。とはいえ、東京湾のマゴチはここ数年で安定した魚影が期待できる。それは広範囲にマゴチが点在して生息しているからだ。ポイントの多くは水深20〜25m前後でつれていると言う。そのため、この厳しい時期でも釣る人は1日で5〜6匹も釣っているのだから。
今回はマゴチ釣りを得意とする釣り仲間の立神さんのお誘いで金沢八景の一之瀬丸から3月6日の日曜日に出かけた。当日は久しぶりに江口さんも同行していただき、楽しい時間を過ごすことができた。天気の良い日曜日だけに乗船客は片舷で8人、両舷で計16人が乗り込み、午前7時の定刻に桟橋を離れた。この時期の付餌はサイマキエビ=車海老の幼魚。仕掛けは錘15号の鋳込み天秤にハリス1.5mで4〜6号を使う。指示だなは海底から1mを持ち上げてじっくりとマゴチに食い付かせるスタイル。海底をエビが歩く姿をアピールできればそれで良い。ただし元気に時々跳ね上がって動いてくれる余裕を持たせるのも大切だ。
当日の朝のうちはやや北寄りの波風があり、竿先を海面に定着させていないとフラフラする感触で、安定しない。もちろん、ロッドを手持ちで海面ギリギリをキープするように誘いをかけることが大切。とはいえ、時折、ロッドキーパーにセットしてタナを低くする手法もあり。特に座ってアタリを待つ場合は、タナを80cm前後と低く、設定するのも忘れてならない釣法である。ウネリや船の上下動で微妙にハリスが張るため、海底より少しだけ低くしておくほうがマゴチには食い付きやすいのだ。
マゴチはヒラメとは異なり、飛び上がって捕食をする習性がこの寒い時期には特に見られないようだ。水温は多分12〜13度弱だろうと考えられる。もう少し水温が上昇すれば活発にエビを追いかけてガツガツと食ってくるのだろうが、初夏の頃の高活性は見られない。早合わせは厳禁だが、待ちすぎても違和感を感じてエビを口から離してしまうことが多いようだ。少し聴き上げてエビが逃げ惑う姿を見せれば追い食いする感じで飲み込んでくれるのだが、どうやら当日はタイミングが悪いと頭部分を口で潰しただけで逃げてしまうようだ。
思い切り良く、硬い口周りにスズキ針17号の針先を引っ掛けることができればうまくかけられるのだが、弱々しい弾き方ではどうにも合わせる気持ちにはならない。残念ながら、今回の私はこの時期のマゴチ釣りの経験がなく、ツッコミの弱いアタリではかけられずにエビを離されてしまった。完全に釣り人がわのミスである。
そこに行くと左隣の江口さんは思い切りが良く、少しでも強めのアタリが穂先に出たら強引にガガっ強く掛けて針掛かりさせていた。それが正解なのだろう。ただ数回、掛け損ねもあり、失敗の場面もあったような。でも、待ちすぎ逃げられるのなら失敗を恐れずに一気に強く合わせて勝負をかけるのも良いこと。すっぽ抜けであっても少しくらい早合わせの方が諦めがつくと言うもの。それが証拠に初マゴチにも関わらず、2本目も気持ちよく掛けて巻き合わせまで入れていたから多分気分はよかったのではないだろうか。
釣り方を見ていると、竿先を海面に近づけて待つスタイルというより、ロッドキーパーにセットして置き竿でアタリを待つ感じが多かった。最初のアタリが来たら速攻で掛け合わせて、大きく竿を煽って巻き合わせにかかる。そのため、指示タナは1mではなく底上げ70〜80cmをキープするスタイルだったという。座りながらのんびりとアタリを待つのも決して悪くない。特に波風とうねりがあった当日はその釣り方が最適だっとのだろうと思う。エビが海底で歩き回ってくれないとマゴチは食ってくれないからだ。高いタナより低めのタナが功を奏した感じである。
船長は転々と色々なポイントを探ってくれたのだが、午後3時に無念の沖上がりに。ただ最後の最後にマゴチを釣り上げた人もいたのだ。また、同じ左舷側の三好で竿を出していた女性アングラーは2kg級のヒラメも釣り上げていたから驚きである。最後まで諦めずにエビを泳がせる釣り方は立派としか言いようがない。釣りは最後まで何が訪れるかわからないのだ。だから、面白いのである。
なお、今回の釣行費用は私の場合、シニア割引を利用して9000円だったが、追加のエビを6匹追加したため、600円の加算。合計で1万100円となった。それでも釣れなければボウズの憂き目に遭う。それも釣りである。さらに、悲惨だったのは帰り支度をしている最中にロッドとリールを海中に落下。海中投棄の憂き目に。もう15年以上使い続けてきたインナーロッドとABUの古い両軸リールを失った。自分のミスだからこれは仕方がない。しっかり尻手ロープを繋げておけばこんなことは起きなかっただろう。受太郎というロッドキーパーを利用する際には十分ご注意ください。
今年初のボート釣りはボウズ覚悟の釣りとなった。東京湾ではすでに準絶滅危惧種とも言えるマコガレイと今回はアイナメも同時に狙ってみようと考えた。場所は約8年ほど前にはカレイを4枚も釣ったことのある鴨居港沖。出向いたのは最高気温が15度に達するという前夜の天気予報を信じて清藤釣具店。前夜に電話を入れて予約を入れ、2月28日に鴨居沖に浮かんだ。ウェザーニューズの風予報でも2〜3m弱と凪予報。
前日に地元の上州屋でアオイソメを3バック購入し、アイナメ用に岩イソメを道中の釣り餌店で購入しようとしたが、これが大失敗。2月最終末の28日は朝からクルマの交通量がやや多く、預貸の時刻通りに進めず、結局横横道路を利用して鴨居港の清藤釣具店に到着したのが午前7時40分を回っていた。岩イソメは清藤釣具店で購入すれば良いと甘く考えたのが失敗の元。なんと同店では岩イソメを販売していないことが発覚。愕然としたが、追加で25gのアオイソメを購入して漕ぎ出した。手漕ぎボート代金は格安の3100円。しかも駐車場代は土日平日に関係なく無料というから良心的である。
さて、まずは最初のポイントは港くちを通り過ぎてカモメ団地前のテトラ帯の沖、水深約6m前後で釣り開始。ここは以前オカッパリの投釣りでカレイが釣れた好ポイントだ。海底地形は変わってしまったかもしれないが、適度に海藻根が点在していて砂地帯にツブ根がある感じ。仕掛けを引きずってもハリスが切れるほどの根掛かりはない。パックロッドに小型スピニングリールの組み合わせで3セットを用意。1本目の仕掛けをチョイ投げしたのが8時をとうに過ぎていた。当日の潮は若潮の次の中潮で、午前9時50分頃が干潮。その後、しばらく潮止まり時間があってから午後3時までは上げ潮になる。カレイは一般的に潮変わり前後1時間が食い気が立つと入れている。
だが、午前10時まで粘っても本命からの当たりは皆無。たっぷりと13号前後の大きな針にアオイソメを装餌しても10分後に仕掛けを回収すると9割は消えて無くなっている。餌取りの仕業だろうが、正体は不明だった。その後、ハリスきれが1回あり、おそらくフグの悪戯ということが発覚。事実、10時15分前後にフグが針かかりして釣れてきた。フグは広範囲を遊泳しない習性があるため、早々に場所を港の白灯台の近くへ移動。近くには海苔棚らしきブイが数多く浮かんでいたのでその近くにアンカリング。風向きと潮の流れを考慮して100m以上離れて釣り再開。ここは水深8〜9m弱。根掛かりはないが、地形変化はあまり感じられず、アタリは相変わらず遠い。
時々、リールを巻くと重量感が伝わり、もしや、と慎重に巻いてくると海藻の切れ端が天秤やオモリに引っかかってくる。ポイントとしては悪くない感触だ。風が徐々になくなり、昼前にはまるで湖状態に。べた凪担ってきた。潮が効いていない感触もあるが、ここでも大きな餌を食い散らかしてフグが1匹かかってきた。ハリス切れも2回目。仕掛けの予備は十分あるのだが、3本のロッドを違う方向へチョイ投げしてアタリを待つスタイルにも疲れて、睡魔に襲われたので20分ほど仮眠をとった。波がぽちゃぽちゃとボート底軽く叩く感触がなんとも心地よい。一人だけの単独釣行には最高の癒し時間でもある。
とうとう、昼を過ぎていよいよボウズを覚悟しなくてはならない。最後にテトラ帯の近くまで漕いでアイナメをブラクリ仕掛けで狙おうと考えたが、どこまで近づけば岩礁帯があるのか、よくわからなかったため今回は断念。岩イソメをもし購入していたらそんな冒険もしたくなったかも。無風ベタ凪なら完全ノーアンカーの流し釣りもできただろうが、カレイを諦めるのが辛かった。根周りと砂泥帯の境目を熟知していればと思うと悔しい限りだ。以前購入した簡易魚探が使えていたらと思うと残念でならない。
結局、午後2時30分に竿を畳んで岸に向けて漕ぎ出して、3時着岸に間に合うように帰路に着いた。5分前には無事に着眼できた。途中階層が繁茂しているエリアが岸近くにあるので要注意。
なお、今回の釣行費用はボート代金が3100円。アオイソメの餌代が合計で810円。駐車場代は無料。氷は自宅から持参。合計で3910円となった。桜の花見の頃に再挑戦したいと考えているが、どうなるかは未定である。
2022年の初釣りが1月4日だった。その丁度1ケ月後の2月4日に片瀬漁港の萬司郎丸から2回目のアマダイ釣りに出掛けた。仲の良い釣り仲間、立神さんのお誘いもあり、いつもの栗原くんを含めて合計6名で右舷に並んで座った。今回初登場は中田さんの奥様と立神さんの仕事仲間である深海さん(相模原市在住)。深海さんはマダイ釣りを得意としていて、釣り歴はそこそこあるとか。
当日の天候は曇天ながら雲間からわずかに太陽が顔を覗かせる程度で風は弱いが、風は当然冷たい。とはいえ、波風はわずかで釣りはしやすい状況。相模湾では凪といえる海況である。22号船は午前6時30分の定刻に港を離れて江ノ島沖へ舵をとる。航行すること約25分で最初の釣り場に到着。今回は少し深めの場所から釣り開始。水深は95m前後だ。当日の潮回りは大潮の最終日。午前7時20分頃に満潮を迎えて、午後1時7分頃に干潮になる。つまり、潮変わりを2回とも体験できる都合の良い日といえる。
私のタックルは1.8mの万能ロッドに超小型電動リール=かなり古いシーボーグ150Sの組み合わせ。PEは2号200m弱。オモリは全員60号で統一した。仕掛けはハリス3号全長2mの2本針。オキアミチヌ4号を使ってみた。先バリの上30cm程度にガン玉を1個装着して仕掛けの浮き上がりを抑えた。底潮が早くなければつける必要はない。そのためか最初の1投目から底生魚のムシガレイが釣れてきた。ゲストの活性が高いのは悪いことではない。ガン玉は不要だったかもしれないが、そのまま使い続けた。
私の釣り方はこうだ。オモリが着底したら1秒待ってから道糸を1m巻き上げる前にオモリで海底を5回ほど叩く。オモリは海中ではどうしても浮力があるため弱い叩き方では効果が薄いと感じている。そのためオモリのダイレクト感を手に伝わる程度に叩くようにしている。当日は蛍光グリーンの60号を使った。その直後にハリスの半分約1mほど巻き上げてから上下にゆっくりと誘いを入れる。時々素早く棚を取り直して誘いの動作に変化を加えてみる。オキアミがササッと泳ぎ去る仕草を演出するためである。リアクションバイトで食ってくる魚がいるかも。今回も実は右隣と仕掛けが祭ってしまい海面でバレてしまったが、全長40cm前後のマゴチとがヒットしたのだ。普通は生きた小魚を捕食するマゴチだが、オキアミが生きているように演出できるとこんなフィッシュイーターも針掛かりするという良い例だろう。
その後、船中で第一号を釣り上げたのはアマダイ初挑戦の深海(ふかみ)さんだ。基本に忠実に手持ち竿で終始マメに誘いを入れていたようだ。左隣に座った栗原くんも幸先よく本命アマダイを釣り上げて嬉しそう。手持ち竿で誘いを入れることを忘れない栗原くんもアマダイを2匹釣り上げて順調な釣果をあげていた。
一方は私も小型ながらアマダイを釣り上げることができたのは午前9時30分頃。それまではゲストの蓮子鯛や前述のマゴチなどに遊んでもらっていた。アタリがあって手巻きで3〜5mほどリールを巻けば型の良さや重量感から本命かどうかを判断できる。もちろん引き具合からでも判断できる。ムシガレイやガンゾウ平目なら引きが強くないので早めに仕掛けを巻き上げて餌を付け直しいて再投入する時間を早めること。手返しの素早さである。これも本命に出会うための対策とも言える。
すごい勢いで本命を立て続けに釣っていたのは深海さんだ。とても初挑戦には見えない。しかも、小型は少なく、全長34cmやら37cmを釣り上げていた。驚いたことに最終的には竿頭となる8匹目を釣ったという。私はこれまで数釣れた時でも最高で5匹だったと記憶している。アマダイは船中で誰かが釣り上げたらチャンス到来。周囲にはもう数匹は群れているはず。居心地の良い場所には数匹は群れで生活しているからだ。ただし、型は選べない。その後、船長は終盤になって平塚沖のやや浅い場所=75m前後に移動して白アマダイを狙ってくれたのかも。
だが、結局午後1時30分に沖上がりに。30分かけて片瀬漁港に戻り、帰路に着いた。当日は平日の金曜日のため渋滞もなく、スムースに帰れたことだろう。
最後に今回の釣行費用。立神さんの持っていたお年玉クーポン券を利用して一人6200円。付餌を購入した人はプラス300円。合計6500円。氷代は料金内。港内P代は無料。今年はラニーニャ現象で例年以上に寒い日が多くなるという。それでも釣れる時に釣れる旬の魚を追いかけて釣りに行きたいと考えている。脂が乗って魚が一番美味しくなるのは実は真冬であることを知っている人は意外に少ない。
今年はナニーニョの影響もあって冬が寒いとか。冬が寒いのは毎年当然なのだが、釣れる魚が変わってくるのだろうか。決してそんなことはない。寒くなれば魚は体内に脂を纏って美味しくなる。現在、東京湾の水温は地域差があるとはいえ、大体13度前後。相模湾はもう少し高く14〜15度戦後だという。水温だけで魚の活性などは語れないが、2021年の年末頃からアマダイとカワハギばかり追いかけていて、タチウオの存在をすっかり忘れていた。実はタチウオ用のロッドを私の不注意で破損してしまったのが原因。船からタックルを置いてロッドを置いた場所が悪く、ロッドエンドの付近を完全に無視してクーラーBOXを重ねた瞬間にボキ、と折れてしまったのだ。自分のミスだから仕方ない。数日後に地元のタックルベリーでオモリ負荷80号に堪えられる柔軟なロッドを探していたら、50〜100号負荷の激安ロッドを発見。4200円前後が当日の2割引サービスで3900円代に。やや持ち重りがあるが、1.9m程度なので速攻で購入。しかも新品。
そんなロッドをタチウオ釣りに使いたくて出向いたのが2022年1月27日木曜日。タチウオ釣りは久し振りだったが、金沢八景の弁天屋が冬休み真っ盛りで休日のため、鴨居大室港の五郎丸にお世話になった。出船は午前7時15分で余裕かと思ったのが行けなかった。早朝エンジンをかけてみるとフロントガラスが霜で何も見えない状態に。これは困った。エンジンを回してウォッシャータンクの水を吹きかけてもすぐにはクリアにはならない。ヒーターをフロントガラスに当てているものの温風はすぐには吹かない。結局15分前後のアイドリングでなんとか前方が見られるようになってそろそろと走り出した。
出発時間から20分遅れとなり、焦りが募った。ただ事故だけは注意してやっと鴨居大室港に到着したのは出船30分前のギリギリ。当然私が一番最後の客として乗り込んだ。それでも前日電話で右舷トモ寄りの胴の間で御願いします、と言っておいたらまんま右舷トモから2番目の釣り座を確保してもらった。これは嬉しい。決して常連ではないのだが、タチウオ狂いの2年前までは月に2回ほど行っていたこともあり、船長が覚えてくれていたようだ。
当日のタックルは新調した激安の1.9mのロッドと古い超小型電動リール。PEは2号を200m弱巻いてあるはず。オモリは80号。片天秤にハリス6号2m1本針の仕掛けを結んだ。釣り方はいつも通り。竿先を海面へ向けてリールのハンドルを3分の1回転前後回しつつ、シャクリ、仕掛けを上へと少しずつ動かしていく。しゃくりの幅は40〜50cmとやや大きめ。時折、食いの間を入れるタイミングを入れたり、入れなかったり。速いスピードというより比較的ゆっくりとした誘い方を実践してみた。
これが良かったのか、釣り開始から数分でガガガと穂先が曲がったので一気に竿先を引き上げて電動リールのスイッチをオン。同時に追いあわせを3回いれて巻き上げた。すると、運よく右舷では船中1本目をキャッチ。最初に釣れると気分が良いものだ。だが、その後が続かない。水深は65m前後。船長は底から15mまで探ってという合図を送るが、なかなかアタリが訪れない。
その数分後にはこれまで経験したことのない悲劇が連続した。太刀魚の強引な突っ込みを感じた次の瞬間に道糸がブツと切れたのだ。こんなことはよくあるのだが、それが連続して2回も。とうとうリールの道糸量が不足したため、予備のロッドを使った。それでも立て続けに2回の道糸切れには参った。80号オモリが2個もロスト。天秤も仕掛けも全て海の藻屑に。後で聞いた船長の話では「あの海域にはフグが多かったようですよ」とか。悔しいけどこれも釣りの定め。オモリが着底した途端に全てを失うのは辛い。
船長に80号オモリを借りて釣り再開。それでもさらに道糸切れが。これは私の道糸に関するメンテが悪かったようだ。五郎丸では最初の1回は無償で借りられるのだが、紛失すると1個400円とのこと。私が失ったのは借りオモリ1個。2個ともロストしたのだからしたかないが、1個400円の80号オモリは痛い。だが、運よく、その後は太刀魚のアタリも増えて53m前後でぼつぼつとかかり、なんとか沖上がりの午後1時までに6本のタチウオを釣ることができた。残念だったのはメーターオーバーを1本でも釣りたかったが、最長で92m止まりだった。平均して指幅4本が多かった。
当日の船中釣果は2〜15本。私の右隣の大どもで釣っていた地元横須賀市の松崎さんはメーターオーバーを数本釣り上げていた。松崎さん曰く、昔、出張先の瀬戸内海で100本以上のタチウオをオカッパリから釣った経験があるとか。「船の釣りはあまり得意じゃないんですよ」と謙遜していたが、小刻みに誘いを入れるあたり、なかなかの腕達者とお見受けしました。もし、次回、同船に乗り合わせたらまた写真を撮らせてください。当日は撮影のご協力、ありがとう御座いました。
なお、当日の釣行費用は五郎丸HP割引を利用して7000円。氷代と餌代は料金に含まれる。ただオモリ代金400円が加わり合計7400円となった。今後はオモリは4個以上は持参するつもりだ。
2021年1月4日、片瀬漁港萬司郎丸のアマダイ釣りに立神さん、中田さん、栗原くんの3名と私の計4名で初釣りに出かけた。年末の納竿釣行と同じ船宿だが、私は2匹目のシロアマダイを期待して欲を出したわけではない。釣り座は立神さんにお願いして右舷の釣り座を確保してもらった。それが西風の影響で日陰になるとは。それより想定外だったのは西風の影響か朝から高いウネリがあり、船の揺れが気になった。22号船の船長はゆっくりと20分ほど走らせて、江ノ島沖の水深約70mで釣り開始。
時計の針はまだ7時5分前だった。開始早々に大ドモの中田さんが全長35cmの良型アマダイを持参したアオイソメで釣り上げた。オキアミも万能エサだが、動きのあるアオイソメの方が良型が喰うのかもしれない。その後、転々と移動を繰り返すが、船長は70m前後を執拗に攻める。シロアマダイが期待できるからだろうか。タックルは1.8mの万能ロッドに超小型電動リール=古いシーボーグ150Sの組み合わせ。道糸はPE2号でオモリは50号を使用。立神さんと栗原くんが60号ということで考えたが、おまつりするようなら交換するつもりだったが、結局おまつりしたのは1回程度。そのまま50号を使い続けた。
仕掛けは片天秤に立神さん特製のハリス4号2.5mのやや長い仕掛けを使わせていただいた。これまでも立神さんの仕掛けで本命を何度か釣っているので期待度は高い。栗原くんも同じ仕掛けで釣っている。ハリスが長い分、誘い上げの長さも1mから1.5mにすること。この点には注意が必要だ。私の釣り方はいつも通り。オモリが着底したら5回ほど海底を叩いてから1m巻き上げて誘いを入れ、さらに50cmほどタナをあげて再度誘いを入れる。それを2回繰り返したら再度底ダチを撮り直すスタイル。
以前も誘いをかけてタナを合わせたところでゴツゴツとアタリが出ることが多かった、年末のシロアマダイもその誘い方の直後にゴンゴンと強いアタリが訪れた。だが、今回はそんなに甘くなかった。最初に釣れたのは全長30cm超えの美しい魚体のイトヨリダイ。黄色のラインが鮮やかな高級ゲストである。2匹目もイトヨリでちょっと残念。本命甘鯛は何処に。左隣の栗原くんが全長30cmオーバーの良型鬼カサゴを釣ったのでびっくり。江ノ島沖にもまだこんな良型が生息していとは驚き。
午前10時を過ぎると活性が高まってきたようで小型アマダイを続け様に釣り上げて一安心。栗原くんもアマダイを釣り上げて嬉しそう。その後、立神さんがアマダイのダブルを抜き上げて一気呵成に波に乗る。その後も良型アマダイを釣り上げて満足そうなドヤ顔で写真を撮影させてもらった。
11時を過ぎる頃になると、西風が一段と強くなり一時落ち着いていたウネリが再燃。風も強くなったためも定刻の午後1時30分より1時間早い12時30分に沖上がりに。中田さんはその少し前にアオハタの1.8kgを釣り上げた。針掛かりした小型アマダイを丸呑みにして上がってきたから驚いた。何が釣れてくるかわからない。アマダイ釣りはある意味五目釣りの感じが濃厚だ。だが、それがまた面白い。巻き上げ途中に竿先に神経を集中してどんな魚かを当てる、という感覚も醍醐味と言っていいだろう。それがサバフグだったりエソでも楽しいものだ。私も高級ゲストが釣れたのは昼の12時ちょうど。潮がわり直前だった。良型の鬼カサゴは数年ぶりである。正月は赤い魚が似合う。
今回の釣行費用は立神さんの同宿のお年玉クーポン券を利用して一人当たり6200円。これに付餌のオキアミブロックが別途300円。氷付き。港内のP代は無料。計6500円は格安料金だ。
2021年最後の釣りをアマダイ釣りに決定してから結局凪の日、12月29日に決めてよかった。毎年個人的に納竿釣行はボウズだけは避けたいと思っていて、縁起の良い赤い魚の中でもアマダイを好んで出かけている。今回もなんとか本命のアマダイを釣ろうと考えて29日に地元片瀬漁港の萬司郎丸に足を運んだ。前日に釣割の前日割の枠があり、珍しく単独で予約を入れた。
当日の天候は晴れで朝のうちは北東の微風だから相模湾は凪と予想。運よく昼過ぎも南西の風が吹かず、穏やかな海で納竿釣行を終日楽しめた。前夜の予報では南南西の風が少し強くなると予報されていたが、運よく穏やかな日和が続いた。私の釣座は右舷トモから2番目の揺れの少ない場所。両隣に挨拶をして釣り座で準備を始めた。早朝6時30分に出船の予定だったが、正確には10分遅れの40分に22号船は港を離れた。
すでに冬休みに突入していたこともあって、右舷だけでも10人のアマダイファンが詰めかけた。年末のナギ模様なら混雑必至である。船長はゆっくりと船を進めて江ノ島沖の水深70m弱のポイントで釣開始となった。私の経験では数年前は100m前後のポイントから流したと記憶していたが、当日の乗船客数を考慮して浅い場所からスタートしたということだろう。
午前7時頃から釣開始となったものの本命どころかゲストからのアタリも遠く、付餌のオキアミも取られない。巻き上げても餌がそのまま戻ってくることが続いた。8時を回ると少しずつ餌取りのアタリが増えて、定番のトラギスやエソ、フグ類も掛かってくる。私の右隣の人は朝から全長30cmオーバーの良型アマダイを釣り上げて嬉しそう。少しの間があってから今度は右隣の立川市在住の内藤さんが良型イトヨリに続いて本命を釣り上げる。私の竿にヒットするのは悲しいかな小型のホウボウやエソだけ。内藤さんの釣り仲間の吉岡さん(町田市在住)も小型アマダイのダブルを釣り上げる。アマダイの一荷はなかなか見たことがない。早速の写真撮影に協力いただきました。有り難うございました。
両隣で本命を釣られると焦ることはもちろん、いつものマズイ気運が頭を持ち上げる。先に両隣で本命を釣られると自分がボウズになる確率か高いという悪しき慣習があるのだ。これはヤバい。納竿釣行でボウズは情けない。なんとか頑張らないと、とマメに底だちを取り直していた30分後にいぐぐぐっと強い引きが来て手巻きで5m前後巻いた後に電動リールのスイッチを入れると、途中でぐわん、ぐわんと突っ込み、これは本命だろうと期待したのが午前11時過ぎだった。その数分後に船長が総船室から飛び出してきて「これはシロアマダイだろう」と思っていたという。船長の差し出すタモに掬われて無事に全長34cmのシロアマダイが取り込まれた。私の経験上、初めてのシロアマダイである。嬉しいというよりやっと本命が釣れたという安堵感が先に立った。いわゆる幻の魚など過去に釣ったことはないが、2021年最後に運よく釣れたことが嬉しかった。最後まで諦めない姿勢が大切なのだろう。
場所は江の島沖の水深は70m弱、67〜68m前後だと記憶している。当日、船長は不思議と浅い70m前後をしきりに流しているのが気になったいた。多分、船長自身がシロアマダイを釣らせようと長い時間、粘っていたのではと考えてしまう。
私の経験では、これまでこの時期のアマダイ釣りでは、水深100m前後を中心に流すことが多かったと記憶している。昨年から不思議とシロアマダイがよく釣れるという情報は専門誌やネットからの情報でもキャッチしていたが、まさか自分が幻のシロアマダイを釣るとは考えていなかった。最初の食い込みやアタリはコツコツという小さい感じで、特にグイグイといった大型の魚の引きではなかっただけに釣り上げた瞬間の船長の一言。「多分、シロじゃないかなって」と思っていたという。水深70m前後を狙っている時にはくれぐれもドラグは緩めに設定しておいた方が良い。もし全長50cm近いジャンボサイズだったらハリス3号では切られる可能性もあるという。
当日の潮は長潮の後の若潮。特に速い潮時間もなく、船中のお祭も数回程度。オモリ号数もPE2号以下なら40〜60号でOKとのこと。私は当日PE2号で50号を終日使ったが、内藤さんとおまつりしたのは2回あったかないか。当日、内藤さんは朝から絶好調で本命甘鯛の良型を4匹の他に美味なイトヨ リダイも釣っていた。しかも、電動リールではなく、手巻きリールで終日マメに誘いを繰り返し、オモリ着底後の叩き=こづきも繰り返していた。内藤さんは過去に50cmオーバーのアマダイを数匹釣った経験があるという。40cmならわかるが、50cmは記録ものである。船宿記録も達成してるのではないかと感心した。
なお、参考までに当日の釣行費用は釣割の前日割を利用して7500円。付餌付き。氷は乗船料金に含まれる。港内駐車場代は無料。
暗く長いトンネルを抜けるとそこは明るい希望が差し込む楽園に出くわした。待てば海路の日和あり、とはよく言ったもので釣れなくて辛い思いを通り越せば必ず良い日に恵まれる。前回の金田湾では悲惨な目に遭遇したが、ボート釣りでカワハギを狙うことの難しさを体験したことはある意味良い勉強になった。強風の翌日に凪になっても水温が急降下して魚が口を使わない現象がある。そんな日にあたって仕舞えばボート釣りでは手も足も出ない。
2021年最後のボート釣りは長者ヶ崎のオオモリボートに決定。当初、12月13日の月曜日を予定したいたのだが、北風強風で出航中止に。仕切り直しで出られたのが16日の木曜日。前日も風のない凪だった。それを考えると期待は持てた。ただし、相手は難攻不落のカワハギである。最悪の事態を考えてアオイソメを斎藤さんが持参してくれた。それが最後まで良い結果をもたらしてくれた。当日の天候は北風微風の晴天。風速なら精々1〜2m程度。午前7時25分に船外機ボートでポイントまで曳航してくれる。10分前後で到着したのは一色海岸に近い小磯の鼻の真沖。水深は17m戦後。2隻だけが曳航ロープを離されてカワハギを狙うことに。
嬉しいことに斎藤さんが「アタリがあるよ。餌取りかもしれないけど雑魚の活性が高いのは期待が持てそう」と竿を持つ手にも気合が入る。最初に釣れてきたのは小型の雌のキュウセン。だが、その20分足らずで1匹目を釣り上げてボウズを脱出。とにかく、冷凍アサリの消耗が激しく、頻繁にアタリがある。これはボート釣りにとってもとても楽しいこと。私もそのあと数分後には小型ながらカワハギを釣り上げてボウズ脱出。あとは型狙いで20cmオーバーを1匹でも釣りたいとマメに手返しを繰り返す。
餌取りの種類は定番のトラギスやササノハベラが多いが、ハリスを切っていく憎きキタマクラには閉口した。8時20分から10時30分まではアタリが多く、付けたアサリ餌が数分で全てなくなる場面も多く、餌の消耗が激しい。嬉しいことだが、ワッペンの仕業であることはほぼ明確。叩きを入れて誘い、ストップさせてゼロテンションで1秒間待つスタイルで掛かることもあるが、大半が針だけ残して根こそぎアサリが取られる。
斎藤さんはそこで持参した秘密兵器?のアオイソメを付けるとなんとこのアオイソメにカワハギが食いついてくるではないか。アサリをつけた餌があるにも関わらずだ。カワハギももう何年もアサリばかり食べてきたら食べ飽きているに違いない。アオイソメ効果はその後も続き、斎藤さん曰く釣ったカワハギの半分はアオイソメで釣れたという。これはちょっと調査研究する価値がありそうだ。針つけは簡単。チョン掛けで垂らしは1cm未満と短い方が良い。ただ、このアオイソメは難敵キタマクラも好物のようでよくかかってくる。悔しいが、仕方がない。3本針の一つにはアオイソメをつけてみることをお勧めする。食い気のある時間帯に手返しを少しでも早める意味でもアオイソメは効果的と言えそうだ。活性の高い時間帯に使ってみると良いだろう。
その後、ポイントを移動して少し浅い場所に変わったが、マズマズのアタリが続き、中でも斎藤さんは全長23cm前後の良型をタモ取りする場面も。取り込んだ直後にハリス切れでホッと一安心。竿先の突っ込みからして良型とわかるカワハギを3匹ほど釣り上げてとうとうツ抜けどころか、最後に数を数えたら自己記録更新の17匹を釣り上げたというから恐れ入る。対する私はというと小型ばかりが多く、残念なことに肝パンが1匹も混じらないという不幸に見舞われた。沖上がり直前に最後のカワハギを釣って合計7匹で竿を仕舞った。風向きが蒜前後から南東に変わったものの強く吹かずに午後2時まで楽しめた。迎えの船外機ボートが到着する直前にアンカーを引き上げた。アンカーが軽いのもこのボート店の魅力である。
昼前後に水温計で海水温を計測したら18度を表示した。東京湾が15度前後を推移していることを考えると年内一杯は十分カワハギ釣りを満喫できると感じた。潮回りは中潮の初日。前日は若潮。午前9時に干潮で、その後は上潮になり、午後2時30分が満潮。上潮の良い時間帯にカワハギの数を稼げたということだ。一番下の釣果写真は斎藤さんのもの。これだけ釣れば大満足だろう。
参考までに今回の釣行費用は1隻2人乗りボート代金が5000円。駐車代金が1台300円。冷凍アサリと氷は自宅から持参。なお、アオイソメは1パック500円。これは斎藤さんにご馳走なり感謝である。私の費用は2800円の計算になる。
ボート釣りの難しさを何度もこの場で語ってきたが、今回もその繰り返しとなりそうだ。風が吹けば出られない。天気が雨でも行きたくない。仕事の都合もあり、いつでも好きな時に出られるわけでもない。風や天候に左右されることはボートつりの宿命とはいえ、凪になっても釣れない日は針の筵より辛い時がある。朝、出航の時に海が凪だから釣れると考えたら大間違いである。今回はまさにそんな辛い時間を過ごした。
足を運んだのは金田湾のつりの浜浦だ。10月下旬に行こうとしたが、低気圧と天候の悪く断念。いつも同行してれる斎藤さんも流石に強風では行かれない。と言うより、ボート店が出航不可だから仕方がない。ここは皮剥の良型が数釣れることで有名だが、ボートが出せられなければ釣りはできない。仕事の都合もあり、1ケ月の延期に。その結果、出られたのが11月26日金曜日。それも前夜では「明日の朝6時に電話をください。その時に決定します」と女将さんに言われて早朝4時30分に起床して支度を整えてクルマを走らせた。まだ周囲は真っ暗だ。
それでも、25cm前後のカワハギを数匹釣れれば良いと考えて、勇んで出掛け、三浦海岸の途中で電話を入れて出られるどうかの確認をしたところ「今日は出られますよ」とのこと。速攻で道中の斎藤さんへ電話を入れてOKサインの報告を入れた。すると「今、横横道路のSAでトイレを借りたところ。これから急いで向かう」という.彼は船橋からきているのだ。やっと午前6時30分には到着し、無事に受付を済ませてボートに乗り込むとボート店主は「カワハギは釣れないよ。狙っている人ももういないからね」と言われながらも競争相手が少なければそこそこ釣れるのでは、と甘く考えた。
数日間、北東の強風でボートも出れない状況が続いていたという。不安はあったが、カワハギだけを考えて準備をしてきたためもう後戻りはできない。店主の曳航にしたがって、いつもの浄水場前で舫が解かれた。今日は少し水深の深い場所を狙う予定で約
11m前後にアンカーを投入。午前7時30分には釣り開始となった。
ところが、剥き身アサリの付餌が何も取られない。そんな時間帯が1時間も続き、斎藤さんがキュウセンを1匹かけて取り込んだだけで、次の1時間が過ぎる。外道のフグを私が釣ったのはそれから1時間が過ぎていた。食い渋りを通り越して、劇渋状態だ。多分これは数日間続いた強風による水温低下と底あれが影響しているに違いない。持参した水温計を静めて計測すると17度と低い。数日前まで18度ほどあった水温が一気に1度の急降下。これでは外道も食わないわけだ。陸上の1度とは違い海水温度の1度は陸上の10度に匹敵すると言われる。これでは魚が口を使わないのも納得である。
朝のうち、北東の風がやや吹いていたが、午前10時30分を過ぎるとべた凪に。当日の潮変わりは午前11時6分頃。こうなったら潮がわり後にアンカーを引き上げて流し釣りでもしよう、という暴挙に出た。広い範囲で魚の居る場所を探すにはこの方法しかないのだ。まるでシロギス釣りの流しつりの釣り方である。それまで冷凍アミコマセを使ったサビキ釣りにも挑戦していたが、流し釣りを敢行するために仕掛けを回収してコマセを使い切っての真剣勝負だ。
これが功と出るか否か。不安ではあるが、何も餌が取られない最悪の状況を打開する作戦としては仕方がなかった。斎藤さんが釣り上げた2種類のベラだけ。私は小型草フグのみ。コマセのサビキ仕掛けにも外道も来ないのだから決して暴挙ではない。この海域の魚群をリサーチする意味でもこの釣り方は不適切とはいえないだろう。良型カワハギがこの海域で釣れるのは10月末頃までと思った方が良い。海水温が下がれば通常20m前後から30m近くの深い場所に群れを作る習性がある魚だけに仕方がない。
だが、結果は何もかからず頻繁にオモリが引っかかる根掛かりに神経を使っただけとなった。水深は浅い場所で5〜7m前後。赤い場所でも11m前後となり、結局餌が何も取られないことで二人とも心が折れまくり、「もう帰ろう」という言葉に同意するしかなかった。釣れないのも釣りだが、ここまでアタリがなく、生命反応がない釣りも珍しい。時計の針は午後1時30分を回っていた。無風ベタ凪の海をのんびりと漕いで着岸したのは午後2時20分前だったと記憶している。
なお、今回の釣行費用は一人当たり2100円。私は冷凍アミコマセを380円で購入したため2480円。P代は無料。氷は自宅から持参。完全丸ボウズは辛い。これでは今年最後のボート釣りは終われない。12月に別の場所でリベンジするしかないだろう。カワハギ釣りになるかどうかは未定である。
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晩秋になるとどうしても釣りたくなるのがカワハギだ。10月から釣りに行こうとする度に悪天候に見舞われ、順延続きだったカワハギ釣りを栗原君と行けたのが11月23日の祝日。北東の微風と凪模様が重なり、やっと出掛けのが腰越港の池田丸。出船が午前6時ということで早めに到着したのだが、港の駐車場は混雑必至。凪の祝日とくれば混雑は想定内だが、釣り座に座ってみると第七池田丸には片舷だけで15人近くの釣り客が座り、大盛況。
午前6時では、まだ周囲も暗く手元で仕掛けをセットするのも一苦労。老眼が進む高齢者には辛い。仕掛けセットは少し明るくなるまで待ち、持参した冷凍アサリにバクバクソルトを振りかけて準備を整える。仕掛けは通常の胴つき3本針。オモリは25号。腰越沖はとにかく根掛かりが多く、オモリのロストも多い場所である。それは先刻承知だが、船長はゆっくりと操船しつつ、航程約15分で最初のポイントに到着。船長曰く「昨日の強風でウネリが残っているので深場からやっていきます」とスタートは水深27m前後の深いポイントで釣り開始。
だが、船中誰もカワハギからのアタリはなく、転々と小移動を繰り返す。徐々に水深は浅くなり、水深17m前後のところでカワハギのアタリを捉えて、本命を釣り上げたものの型が小さい。後検寸で全長17cmはちと悲しい。それでもボウズを逃れた安心感から喜色満面の写真を栗原君に撮影したてもらった。というのも、片舷だけで15人近くが乗船していれば、一人当たりのカワハギの割り当ては確実に減るということ。しかも、水温がまだ推定で20度近くあると思われるため、カワハギの群れは固まっていないだろうと考えられたからだ。点々と回遊するカワハギを自分の仕掛けに引き寄せるにはそれなりの苦労はある。
誘い方はもちろん、オモリの色や形状、仕掛けの種類、針の形など数え上げたらキリが無いほど。それでも自分なりの誘い方と仕掛けでカワハギを釣り上げる。アタリを出して、掛けて釣り上げるまでは案外大変な作業と言っていい。群れていない数少ないカワハギを自分の仕掛けまで引き寄せるには一体何が必要なのか。集寄板やらケミホタルを埋め込んだオモリなど、色々く工夫を凝らして誘い続けるのだが、自分の仕掛けにきなかなか食ってこない。
たまたま、私の仕掛けにかかったのが午前8時30分前後。自分が得意とする誘い方にまんまとハマってくれた2匹が立て続けに釣れた。ただし、型は小さい。全長で17cmと16cm。気持ちの良い時間帯はアっと言う前に終わるもの。腰越沖のポイントは根が点在していて根掛かりが多いのだ。それに加えてキタマクラやフグ類が多い。つまり、仕掛けとハリスの消耗が激しいということ。ハリスと針程度なら良いが、オモリを含めた仕掛け全体をロストすると精神的なショックも大きいもの。仕掛けを最初からセットするにも時間的ロスがあり、心が折れそうになることも。
船長は少しずつポイントを移動してくれるのだが、場所は稲村ヶ崎周辺まで。逗子近辺までも行かない。船中釣り客が30人近くも乗船していればもう少し幅広く移動してくれても良いのに。と思ってしまう。最後の水深は15m前後と浅いが、ベラやトラギスの猛襲で結局、午後1時10分に起き上がりに。当日の船中釣果は0〜22匹。腕の差が出るカワハギ釣りだが、私は2匹、栗原君はダブル掛けも含めて計6匹を釣り上げた。私は昼近くに29cmのホウボウをお土産に釣り上げたのが精一杯だった。
参考までに当日の釣行費用は釣割の前日割を利用して乗船代は一人6000円。氷代100円。これに港内駐車場代が1台500円。付餌は1000円だが、私は持参したので無料。合計6600円であった。腰越沖では根かがりによるオモリのロストが多いため5個以上は準備したい。
先月と先々月は魚運に見放された感じが濃厚で、ボウズが続いている。ストレス発散の釣りが逆にストレスの重積につながっているようでどうもシックリこない。こんな時には東京湾のビシアジ釣りへ行くに限る。今までもそうしてきた。タチウオの釣果が厳しくなっていて、またストレスが溜まるようなボウズは避けたい。ビシアジ釣りとは言っても130号ビシの本格派は良型が釣れるのだが体力的にも負担が大きい。65歳になった自分にはそろそろLT系の釣りが似合うようになったきた。
そこで近場の金沢八景の弁天屋に決定。前夜6時に予約電話を入れると「もう午前船は満席です。午後船なら1席だけ開きがありますけど」と言われて速攻で申し込んだ。11月14日の日曜日は数日間吹き続けた南西強風が前日には止み、凪模様だろうとゆっくりと自宅を午前10時30分に出発。朝がゆっくりだと体力的にも助かる。ただ日曜日の交通渋滞を考えてもっと早く出たかったのだが、色々と支度に時間を取られてしまった。早朝なら金沢八景の弁天山では40分程度だが、午後船の場合、午前船のお客が帰らないとクルマが駐車できないため、午前11時40分過ぎにに到着して下さいとのこと。ほぼキッカリ11時40分に到着。すると受付前に早々に荷物を運ぶと右舷胴の間にポッカリと空きがあり、速攻で荷物を下ろす。竿を立ててから受付で料金の支払いと氷を受け取る。
出船時間は午前7時30分。だが、今は予約乗合のため全員が揃うと桟橋から船が出ることが多い。当日も10分前には桟橋を離れて最初のポイントまで約30分足らずで到着。船長から「水深17mです。準備ができた人からどうぞ。タナは下から2〜3mでやって下さい」とアナウンスされて釣り開始。風は予想以上に吹いていて風速5〜6m以上はあったと思う。ビシを2回回収して、最初に釣れて
きたのは手の平サイズのチャリコ。速攻でリリースして40号ビシに鰯ミンチのコマセを8分目詰めると船長から「風が出てきちゃったので風裏のポイントまで少し走ります。仕掛けを上げて、飛沫が掛かる場所の人はトモに移動して下さい」と親切な指示が出る。
工場地帯の運河沿いの通路を抜けると、風は嘘のように弱くなり、波風が美風に近い状態に。場所は確認しなかったのだが、周囲には工場と倉庫などが並ぶ企業私有地の周辺である。まるで夏の夜メバルをつるようなポイントで釣り再開。水深は17m前後と先ほどとほぼ同じだ。両舷で20人の釣り人がコマセを撒くのだから結果は早い。船の揺れもなくなり、立ち上がって真剣にコマセを振ること約4〜5回程度。やっとアジからのアタリが出て、全長22cm前後の食べて美味しいサイズがつれてきた。
周囲でもポツポツと本命アジが釣れ始めて、ビシアジ釣りらしい展開になってきたのは潮が変わり始めて午後2時30分頃からだ。指示タナに合わせると数秒でグングンと強い引き込みが訪れて、ゆっくりと巻き上げて追い食いを狙いつつ海面に浮かせる。針掛かりを確認して抜きあげる。私は通常のハリス2m2本針を使っているので、取り込みに注意が必要。ビシをコマセカゴに入れるとハリスが一瞬緩みテンションが抜けるため、ビシを手に持ちハリスを弛ませないようにしてからビシをカゴに入れて、ハリスを前屈みになりながら取り込む。LTアジ釣りの場合は、ハリスは1.5〜1.8m程度の短いタイプが取り込みの際には便利である。専用のLT仕掛けにはハリスが1mというのがあるようだが、ちょっと短すぎるような気もして使ったことはない。
周囲でもバリバリとダブルで釣れてくるのだが、取り込みの際にどうしても1匹は海面バラシになってしまう。針の掛かり所が悪ければタモ網でも使わない限り難しい。水深が浅いため、口の針穴が広がることはないのだが、掛かり所が悪ければぽちゃんと外れてしまうということ。忙しいのは取り込んだアジの血抜きの作業。エラにハサミを突き刺してしまうだけだが、暴れて魚掴みで固定しないと間違えて自分の指にハサミが刺さることも。焦らずに釣り上げた直後にハサミで吐けば良い。すぐに水の張ったバケツに泳がせて血抜きができてからまとめてクーラーBOXへ入れるように。今は夏場と違って炎天下ではないが、あまり時間の経った魚は鮮度のオチも早いので要注意。
右隣の中島さんは埼玉県川口市からの釣り人。最初のアタリがあってから少し待って確実に針掛かりしてから巻き上げていた。バレな異様に慎重に巻き上げていたのが印象的。何回かは海面直下でバレてしまうことも。それでも快調に釣り上げていたので、写真撮影にご協力いただいた。ありがとう御座いました。また、左隣の藤沢市から来たという小平さんはまだアジ釣りは1年程度とのこと。それでも、食いが活発になると、ダブルで取り込むシーンもあり、小平さんにも撮影に協力していただいた。「今年はマグロ釣りにも行きました。隣の師匠に色々と教えてもらいながらですが」と嬉しそう。釣りを始めて1〜2年頃が一番楽しい時期でもあるのだろう。今後また弁天屋にご一緒に乗船できたら声をかけて下さいね。
結局、最後まで活性の高いアジを置き去りにして午後4時に沖上がり。船中の釣果は8〜70匹。腕の差が出る釣りでもある。サイズは17〜26cm前後。私は今年一番の大漁となった。自宅で数えたら36匹にビックリ。多分30匹は超えていると思っていたが、アタリが多い釣りは改めて楽しい! と感じた。
最後に今回の釣行費用は特別会員割引で1台500円の駐車代を含めて6030円であった。当日自宅に戻ったのは午後6時10分前。日曜日としては早く帰れた。疲れていたが、当日の料理は生姜と青ネギを刻んだ叩きでたっぷりと味わった。翌日には定番の刺身を2日間に渡って食べた。血抜きをしてあれば3日間は生食を満喫できる。本日はアジフライにするつもりだ。
仲の良い釣り仲間から「松輪港からマダイ釣りに行くけれど行きませんか」と誘われれば断る理由もない。二つ返事でOKしたまでは良かったのだが、正直言えば長いハリスの真鯛釣りは苦手な部類である。とはいえ、自分の扱える長さ=6m程度ならなんとか大丈夫だろうと10月30日の当日を迎えた。前日までのウェザーニュースで風速をチェックすると、北東の風2〜3mとか。天候は晴れ。多分凪だろうと思って乗り込んだあまさけや丸の仕立て船はやや小ぶりで釣り座が右舷ミヨシだった。今回は訳あって幹事役が顔出しNGということで、Vの撮影にも気を使った。
前日までの強風が未明までには止んでくれたものの午前6時15分の出港時間にはまだ北風が強たく感じられ、ウネリも少し残っている感じだった。それでも天候は気持ちの良い秋晴れで、期待が持てた。私はマダイよりも今年1匹もイナダやワラサを釣っていないので朝の1〜2時間は青物狙いに徹した。オモリ80号のビシに天秤仕掛け。ハリスは7号6mの1本針で釣り開始。時計の針は午前6時35分頃だったと記憶している。水深43mの指示棚に合わせるためにハリス分沈めて2〜3回に振り分けてオキアミコマセを巻いて指示だなでアタリを待つスタイル。
最初に竿を曲げたのはマダイ釣りが初めての初心者、真弓武さん(相模原在住)だ。幹事役の彼からは「電動ではなく手巻きで巻いた方がいいから」とアドバイスを受けて慎重に巻き上げて釣り上げた本命は1kg弱の食べて美味しいサイズ。嬉しそうな笑顔が弾けて写真撮影に協力していただいた。人生、初マダイを船中最初に釣り上げるとは素晴らしい。ビギナーズラックとはいえ、長いハリスを丁寧に手繰り寄せてタモに導き入れるところなどなかなか落ち着いていた。とても貸し道具の初心者とは思えない動作が印象的だった。幹事さんからも「持っている人は違うね」と冷やかされていた。
真弓さんはその後も1kgオーバー、目測で1.3kg前後の絶品マダイを釣り上げて、船中ただ一人で2匹の真鯛を釣り上げたのだから驚きである。左舷のミヨシ側に潮が当たっていたということだろうが、2匹連続は素晴らしい。私の竿は全くアタリもなく、青物以前の魚っ気がない時間が続く。コマセのどか撒きが禍したか、ゲストからのあたりもない。付餌が取られる時間も少なく、朝のモーニングタイムには振られたままとなった。船長は船団から離れて独自のポイントを探索している様子。指示ダナの水深は深くても50mで、浅い場所は40mといった感じでポイント移動を繰り返してくれた。
私は途中から青物を諦めてタックルをワラサ用からマダイ仕様へ変更。仕掛けもハリス4号6mの2本針に付け替えた。それでも当たりはほとんどなく、付餌が餌取りに取られるようになったのは午前10時30分を回ってからだった。餌取りの雑魚が付餌を取るのだが、何も針かかりはしない。オキアミの2匹だきあわせにしても付餌が取られるので、手返しの時間を早めたのだが、ダメ。何も食わない時間が過ぎていく。船中では幹事さんが数回軟調の真鯛竿を曲げてやり取りしたものの無念のバラシとハリス切れが続く。青物が回遊してきたらしく、右舷トモの井口さんにもヒット。軟調ロッドを大きく満月に曲げながら釣り上げたのは3kgオーバーのワラサだ。ワラサが回遊してくるのは朝のうちだけとは限らないのだ。
因みに、当日の潮は長潮。緩慢の落差のないメリハリのない潮が多いと言われ、一般的に漁師も長潮の日には漁に出ないと言われる地域もあるとか。まぁ、自然相手なので潮だけのせいにするわけにはいかない。午前6時に干潮。その後、午後2時に満潮になる潮時間帯。活性が出始めたのが11時過ぎ頃だったと記憶している。北風も弱くなり、海が凪てきた。そのころに穂田氏の竿が1回だけ突っ込んだ。慎重に手巻きでリールを巻けば良かったが、5m程度手巻きで巻いた感じでは大物ではない、と勝手に判断して電動リールのスイッチを中速よりやや遅めに巻いたのだが、途中で2回ほど鋭いツッコミの際にハリスが切れたようだ。船長は「今のはタイだろう、残念なことをしたね」と慰められる始末。
私はそれが最初で最後の魚からのアタリだった。不憫に感じたのか、幹事役の彼からお土産をいただいた。それが写真の赤い魚、オキナヒメジである。シロギスのボート釣りで釣れる小さなヒメジではなく、全長37cm、重さ0.8kg弱の立派な魚体。それを翌日に捌いて3日間にわたって刺身で食したが、脂が乗っていて白身の締まった身肉は絶品だった。三枚おろしにする際に包丁に白い脂がべっとりとまとわりついてきたので、刺身でたべて正解。もし脂が感じられなかったら揚げ物にしようと考えていたからだ。幹事さんには感謝である。ありがとう御座いました。
最後に、今回の釣行費用は仕立て船で一人あたま8500円。これに3kg1000円のオキアミコマセと氷代200円。合計で9700円。口内の駐車場代は無料。特に割引はなかった。
手漕ぎボート釣りでカワハギを釣るのは難易度が高いと言われている。だが、ポイントまで曳航してくれるサービスのあるボート店なら良型が釣れる可能性は高い。そこで数年前から毎年9月下旬に金田湾でカワハギ釣りをしてきた。ただ今年は天候不順と風の影響もあって、1ケ月遅れの10月下旬に延期となってしまった。今回どう越してくれた釣り部OB後輩の斎藤さんは遠路船橋から三浦半島南端に近い金田湾までご足労いただいた。それで釣れないと誘った私の責任にも関わる。
やっとボートが出せるという店主の話で勇んで午前6時30分に到着したのは「つりの浜浦」さん。前日の土曜日も京風で出られないとのこと。翌日の10月24日日曜日にはなんとか出られることを電話確認でついたまでは良かったが、前日からの強風がまだ止まず東の風4mのまま出航となった。ポイントまでは店主が船外機ボートで曳航してくれるのだが、ポイントの浄水場前の波は相変わらず高く、釣り開始の午前7時20分から2時間経過しても波風がおさまらず、舳先が持ち上がり、時折波飛沫を被ることもあり、斎藤さんも怖い思いをされたことだろう。
カワハギはウネリや波風に弱く、活性は低い。冷凍アサリの餌はほとんど取られないまま時間は刻々と過ぎる。付けたままの餌がそのまま戻ってくる時間が長く、とうとう寝不足状態の私はクーラーBOXを肘掛け代わりに仮眠をする始末。しかも断続的に1時間も寝てしまった。その間に斎藤さんはゲストの小型フグを1匹釣っただけ。その後、海が少し回復した午前11時20分頃に待望の本命を釣り上げた。全長は20cm前後だったが、風とウネリの高い中、根性と集中力を切らさずに誘い続けた結果が功をそうしたということだろう。
最初のポイントを諦めて少しでも深い場所に移動したが、結局水深6m前後で最初の場所とは1mしか変わらなかった。海が凪てきて、アタリが取りやすくなったところで私も釣り再開。白塗りの25号オモリを底にトントンと着けたり離したりと竿先を上下に揺すりながらカワハギからのコンタクトを必死に取り続けたが、外道のアタリすらない。潮の流れで餌が崩れて垂れたりすれば付け替えたりしたが、私が釣ったのは小型のササノハベラ1匹だけ。
その後、齋藤さんは2匹のカワハギを追釣して、お土産を確保した。私は午前中の怠けた仮眠時間が祟ったらしく最後までカワハギからのコンタクトはなかった。真剣に釣り続ける姿勢を斎藤さんに見習った感じである。昼過ぎになると朝の強風は嘘のように消え去り、ベタ凪になり、帰り漕ぎ帰りには特に苦労はしなかった。午後3時前には着岸し、貧果を告げると、店主は「今日は予想外に強風が止まなくすみませんでしたね。あれでは釣り辛かったでしょ」と恐縮していた。
海は自然相手だから、想定外のことが起こるもの。海が悪ければ釣れなくても仕方がない。それでも斎藤さんは3匹のカワハギを釣ったのだから立派である。結果は寂しいが、これもボートつりの宿命なのだ。当日狙ったポイントの水深が5〜6mだったのが悪かったとは思わない。1週間近く強風でボートを出せていないのだから底荒れの予想もできたが、それでも釣る人は釣るのだから。
なお、今回の釣行費用はボート代1隻5000円。駐車場代が2台目から1台500円。割り勘で一人2750円。餌と氷は持参。平日ならP代は無料となる。ただし、2人乗りボートで1隻の場合は2台目は追加500円とか。
2021年9月20日過ぎに予定していた金田湾のボート釣りでカワハギを狙う計画が台風16号の影響で結果的に断念せざるを得ない状況となった。北風に強いと思われていた鴨居港の清藤釣具店へ27日に電話を入れても「今週一杯はは台風で無理ですね」と言われてしまい、ボートカワハギは10月20日過ぎに延期することに決定した。だが、釣り吉の性として一度行こうと思うと、気持ちが落ち着かないのだ。ボートではなく、乗合船ならいけるかもしれないと発想を転換をして、29日の水曜日に単独でカワハギ釣りに行くことにした。ウェザーニュースの風予報でも風速2〜3m前後の北風微風だったので速攻で超割の前日割で予約を入れた。腰越港の池田丸である。相模湾は北風には強く、うねりも出ないと予想できたからだ。
案の定、平日の水曜日にもかかわらず左舷だけでも6人が乗り込み、右舷との合計で多分10人以上のカワハギファンが乗り込んでいたはず。天候も朝から凪で晴天微風だ。私は空いていた左舷トモから2番目に釣り座を構えた。当日は念のために船宿で冷凍アサリパックを1000円で購入したが、結局最後まで持参した自前の冷凍アサリで事足りた。だが、駐車場はいつものゲートではなく小動岬寄りの臨時入り口から入り、いつもの場所ではなく奥の広い駐車場を指示された。これも緊急事態宣言がまだ解除されていないための苦肉の処置だったようだ。
完全予約制のため、出航は定刻6時より10分ほど早く港を離れて最初のポイントを向けて港を離れた。風は北風微風のためほぼべた凪状態。台風16号が北東方向に接近中とは全く感じられないほどの静かな海を15分ほど走って最初の腰越おきのポイントに到着した。水深は浅く14m前後。特に根がかりもなく、スムースにオモリは着底。カワハギは案外と寝坊で朝一番での活性は低い。周囲を見渡しても釣れている人はいない。参考までに仕掛けはハリス3本の定番カワハギリーダーにハゲ針を3本上向きにつけて、マルキューの「食わせ生アサリ」に集魚材を振りかけて鈎つけした。
誘い方は私の得意とする定番の方法。オモリ着底後にすぐに2mほど道糸を巻き上げて仕掛け全体を浮かせてから少しずつシャクリを加えつつ、底につけるスタイル。アサリを見ているカワハギにすぐに餌を食わせない想定で行っている誘い方である。激しい叩きは入れずにゆっくりとした上下動でオモリを底につけたら数秒間のゼロテンションを維持してから、サクっと聞きあげ釣り方が好きである。時には3号の中オモリをゆっくりと弛ませてから2秒待ってから聞き上げる誘いもあるのだが、当日はなかなか手が合わない様子で、餌取りのトラギス、ササノハベラ、キタマクラに遊ばれながら餌付けに苦労する時間が増える。
やっと私の竿に本命のアタリが出たのは午前8時直前。底に着けたオモリを少し弛ませてから聞き上げると、カワハギ特有のガガガっという強い引き込みで全長23cmのまずまずサイズが釣れてやっと一息つけた感じ。一番下の針に食いついていた。その後、20分足らずでまた食ってきたのが全長17cmの可愛いカワハギ。上顎の良い箇所に針掛かりしたいた。
まだ水温が高い9月下旬だけに餌取りの活性は高い。餌の消耗も激しく、持参したもう1種類の餌を開けた。それは村越せいかいさんが監修したというアサリレンジャー。常温保存可能というアサリ餌は黄色味がかっていて集魚材浸透済みと記載されていた。確かに餌付けはしやすかったのだが、途中でアサリがボロっと崩れることが多く、活性の高い日には不向きかもしれないと感じた。
その後、船長は水深26m前後まで深いポイントまで探索してくれたが、群れが散らばっている高水温時の時期だけに転々と広い釣りを展開する。腰越から稲村ヶ崎、逗子方面まで岩礁帯に砂地帯が混じるエリアなど苦労しながら探してもらったようだが、結果的に船中のトップは10匹だった。裾はゼロも数人いたようだ。私はなんとか23cmと17cmの2匹でボウズを逃れた。
写真撮影にご協力いただいた左隣、トモに座っていた横浜在住の池田さんの話では「ここ数年は数釣りができる季節が数ヶ月遅れていて、翌1月前後にたくさん釣れることもあって毎年遅れ気味ですね」とのこと。理由は水温が高い季節が続いているからではないか、と語っていた。それでも池田さんはトップの10匹より1匹足らずの9匹で次頭である。仕掛けを遠投して広く探っているのが隣で見ていてよくわかった。10月中旬以降、ワッペンが増えると餌の消耗も激しくて厳しい釣りになる前に良型を5匹は釣りたいものである。血抜きをした直後の肝和えはいつ食べても絶品だ。この旨さが忘れられないからまたカワハギを釣りに行きたくなるのである。
なお、今回の釣行費用は超割の前日割を利用して6000円。氷代100円、駐車場代500円。合計6600円となった。
台風14号から変わった温帯低気圧の影響も少なく、天候も北風弱風で波風も弱く快適な釣りになった9月21日、久比里の山天丸に釣り部OB後輩の栗原君とアマダイ釣りに出かけた。初孫も生まれすっかりお爺ちゃんになって祝い鯛を狙っての釣行が期待されたが、結果は寂しいものとなった。それでもなんとか本命の甘鯛の他に栗原君は高級ゲストの鬼カサゴを2匹も釣り上げたからまずまずの釣りとなった。
最近は船宿もコロナ対策をしているため密にならないように2隻だし。我々2人は2号船の左舷胴の間に釣り座を構えた。左舷は4人で右舷も確か4人。密にならない配慮はさすが山天丸である。出航は午前7時30分だが、予約制のため全員が揃うと定刻より10分ほど早く桟橋を離れて平作川を降り、久里浜湾内で船長がスパンカーをあげて一路千葉県寄りのポイントに約30分で到着。水深96m前後で釣り開始に。
私のタックルは1.8mの万能ロッドに小型電動リールの組み合わせ。片天秤にハリス3号2本針2mの市販仕掛けでスタート。オモリ号数は80号で統一。オモリの着底後、ハリス分の半分1m巻き上げてから誘いを入れるのだが、その前に海底をオモリでトントンと5回ほど小突いてから上下に1mほど誘いながら、アタリを待つスタイル。付け餌のオキアミは基本的に1匹掛けだが、朝から餌取りの雑魚の活性が高い。
竿先にクククッと雑魚のアタリが頻繁に訪ずれる。手巻きで数メートル巻き上げて本命でないことを確認してから電動リールのスイッチを入れて、仕掛けを回収する。定番ゲストのトラギスやキダイ=連子鯛の他にヒメやエソが掛かり手返しを早めると、午前9時過ぎ頃に少しだけ強めの突っ込みがあったものの、上がってきたのは全長22cm程度のミニ甘鯛でガックリ。まぁ、本命たでけに文句は言えないが、せめて30cm程度のサイズが欲しいもの。
ゲストのアタリは終日多く、楽しめるのだが、餌付けを繰り返して何度も仕掛けの投入を繰り返すのも大変だ。だが、この手返しを怠ると餌の付いていない針で100m前後の海底を誘うことになり、無駄な時間を費やすことになる。それでも、マメに手返しを続けていた栗原君には高級ゲストの鬼カサゴが釣れ、写真撮影に協力してもらった。その後、やっと栗原君にもアマダイが釣れたのだが、私のサイズとほぼ同サイズ。小型だが、本命が釣れると嬉しいものだ。
午前10時を過ぎること露になると天気も晴れ間が広がり、北東風も若干弱くなり、暑くもなく涼しくもない快適な釣り日和となった。その頃から少しずつ2枚潮の状況が強くなり、おまつりが船中で多発するようになってきた。上潮が速く、トモ方向へ流される。リールのスプールを指で軽く触れてサミングしてやると、道糸が手前に戻ってくる。底潮はゆっくりとした流れのようだ。
船中ではポツポツとアマダイが釣れてくるが、どれも小型が多く、左舷では30cmオーバーはアがなかったが、船長の話では右舷で50cm近い良型アマダイが上がったようだ。転々とポイントを移動してくれるのだが、ゲストのアタリが多く、どこでもキダとトラギスの数が増えるだけ。栗原君が珍しくカナガシラを釣り上げたが、これもミニサイズで即リリース。良型のイトヨリとかホウボウが釣れてもおかしくないのだが、先に雑魚に餌を取られてしまう。それが当日の厳しい状況を物語っていた。
オモリで海底を叩くとタタリは出るのだが、良型の本命が掛からない。ヨレたハリスの仕掛けを何度か交換したり、私は新規購入した6対4調子のロッドに交換したりして気分転換を図ったが、釣果にプラス効果はなかった。ただし、穂先の柔らかいロッドに交換してからアタリの感覚が鋭くなった印象はあった。竿先の調子は改めて重要だなと感じた。
結局、午後2時30分に沖上がり。船中の釣果はトップが4匹。私は小型2匹のみ。餌取りの雑魚に翻弄された1日となった。ところが嬉しいことに大トモの釣り人とミヨシの釣り人からなんとアマダイやらキダイ、ヒメコダイの入った全長かを頂いてしまった。ありがとう御座いました。ヒメコダイは当日に刺身として食し、残りのキダイは3日後にアルミホイルで包み焼きで食べたが、絶品だった。小型アマダイは翌々日に松笠揚げで食べたが、どれも美味しくて酒が進んでしまった。
なお、今回の釣行費用は山天丸の暑中見舞いの葉書で1000円割引ができ、7700円だった。氷とP代は無料であった。来月にでも相模湾でアマダイのリベンジ釣行を考えている。せめて30cmオーバーを1匹は釣りたいものである。
毎回のように感じるのだが、ボート釣りの場合、自分が完全なるボウズでも同行してくれた釣り仲間が何かしらの食べられる獲物を釣り上げてくれるとホッと一安心するのだ。毎月、仕事の都合で月末近くに出掛けるようになった。先月に続いて京急大津港の石田丸に向かったのは8月30日の月曜日。連日の猛暑日がひと休みした感じの天候は北風のち南寄りの風で海は凪。手漕ぎボートの釣りとしては申し分のない釣り日和と言えた。朝7時過ぎ頃に到着して斎藤さん、渡邉さんと合流し、すぐに受付で支払いと餌の購入を済ませて乗り込んだ。いつも通りに乗りびりと支度をした私は斎藤、渡邉組みのボートとは別に単独乗船に。今月も先月同様に狙いはタチウオとサビキアジに決めていた。違うのは、タチウオの餌は養殖ウグイの銀ペイを封印して鯖の切り身でジックリと狙うことに。これまで確かに元気よく泳ぐ銀ペイの恩恵でアタリは出る、のだが掛かりが悪い。頭だけ残して銀ペイを食い逃げされることがあまりに多く、1匹150円ではコスパが悪いだろうと考えて、今回は冷凍餌に変更した。それでも根気よくシャクリを繰り返せばアタリは出るだろうと甘く考えたのが運の付き。
最初のポイントは前回同様のPCデポ沖。水深30m前後。山立てとしては、黄色いPCデポの看板と横須賀海辺公園の中にある赤い屋根を重ねる。というよりほぼ90度にクロスさせた接点付近から釣り開始。私は朝の無風時間帯を利用してノーアンカーの流し釣りでタチウオを狙ってみた。仕掛けはハリス6号2mの1本針天秤仕掛け。市販のタチウオ仕掛けを使った。だが、シャクれどシャクれどタチウオからのアタリは皆無。お触りもモタレも出ない。1時間を経過しても何も反応がないためスピニングロッドに28gのジグサビキをセットして広く探ることにした。イワシカラーのメタルジグを海底まで沈めてからハイスピードで巻き上げて何度かストップを入れてテンションフォールを繰り返す。最近では、イナダやサワラも回遊しているという情報を石田丸のHPで確認したからだ。決して周囲でナブラが発生したわけではない。サビキにはレインボーとケイムラのフラッシャーがついた3本針がジグの上部についたもの。ハリス4号10cm弱の長さで青物もヒットするかもしれないと持参した。タックルベリーで購入した市販の簡易型ジグサビキ仕掛けである。
だが、両刀使いは神経が分散して集中できない。青物類に色気を出してジグサビキをキャスとしてシャクりを繰り返しても何もアタリが出ない。無為に時間が過ぎ去り、とうとう当日の潮変わり時間の10時になってしまった。満潮から下潮に変わるまでは大体30分前後かかるもの。その時間を利用してポイントを大きく移動することにした。
やってきたのは前回同様馬堀海岸の岸壁。排水溝の2個目と3個目の中間付近。今度はアンカーを投入。岸から南寄りの風が少し吹いていたので風による流される距離を考えてアンカーを投入。水深は約26m前後。アンカーロープは40m前後はあるので全て使った。
片天秤のサバ切り身のシャクリは疲れたので、今度も冷凍アミコマセを使ってサビキ仕掛けを投入してアジを狙ってみた。ハリス3号6本針のピンクスキンサビキである。東京湾では最も安定した釣果を得られる仕掛けだ。ポイント移動後、すでに1時間以上は経過しているのにゲストの1匹も掛からない。通常ならネンブツダイかフグ類程度ならかかるはずだが、生体反応が皆無とは情けない。気分転換に再度ジグサビキをキャストして青物狙いに転向する浮気心が頭をもたげた。やれることは全てやってみた。方法は別にして持参したタックルと用意した仕掛けは使い尽くした。釣れなくてもやるだけは全てやったという変な満足感はある。
要するに、タチウオを狙いながら青物に浮気しつつ、サビキでアジも狙ってみたということ。あっちもこっちも色々と手を出すと全て中途半端で神経を集中させることができない。もう一つ不精な性分がマイナスの結果を産んだのはアンカーの上げ下ろしが苦痛だからである。安心安全のために潮流の速い大津港沖では適度に重量のあるアンカーを使わないと流されることがあるため、こればかりは仕方ない。もう少し根周りの近い場所にアンカリングできていればサビキアジは期待できたかもしれない。ポイントの決定とアンカー投入にもう少し神経と時間を掛ける必要があったと反省している。たとえ、釣り方が下手でもポイントの厳密な選定は最優先項目である。ボート釣りの場合、労苦を惜しんではいけないのだ。
さて、別行動となった斎藤、渡邉ペア組は結果的にボウズではなく、斎藤さんはサビキ仕掛けで指幅3本弱のタチウオをかけて取り込み、他にカサゴとシロギスの良型も釣っていた。ビックリしたのは渡邉さんのジャンボトラフグだ。これもタチウオ狙いの餌に冷凍イワシを使っていたところ、ヒットしたという。全長は40cmオーバーだが、腹回りがメタボで軽く2kgはあった感じだ。残念ながらフグ調理師免許がないため、写真撮影後泣く泣く海中投棄とした。刺身にすれば3人前はできたと思う。
最後に私が着岸したのちに当日同じヤマダ電気沖で全長57cmのマゴチと指幅4本前後の良型タチウオを釣り上げた練馬区在住の黒田さんに写真撮影を快く了解していただき、今回のブログ写真に掲載できることになった。ありがう御座いました。聞くところによるとなんと「うみつりネット」のチャンネル登録者であったとは驚き。今後ともご贔屓のほどを。
なお、最後に今回の3人での釣行費用は概算だが、ボート代が3分割で一人3000円。私の餌代は活きエサの徳丸で購入した冷凍アミコマセ、サバの切り身、きびなごの合計で1280円。合計すると4280円であった。それでもボウズでは悲しすぎる。銀ペイのコスパが悪いとか言っている場合ではない。もう少し真剣にボート釣りに取り組まないと恥ずかしいことになりそうだ。猛省である。
釣りは最後まで何が起こるか分からない。特に手前船頭の手漕ぎボート釣りは好ポイントに入れても潮具合や当日の魚の活性など様々な条件が整わないと思うような釣果に恵まれないことが多い。それでも最後まで諦めなければ状況が突然好転する事もある。先月の葉山一色海岸のボート釣りに続いて釣り部後輩OBの斎藤さんと京急大津港の沖に浮かんだのは7月30日の金曜日。連日の猛暑が続く暑い日にはならず、朝のうちはやや曇天気味の凪で、海上ではそよそよとして南風の微風が頬に心地よい。狙いはこの時期に浅場に回遊してくるタチウオを中心にアミコヒマせを使ったサビキ仕掛けでアジも釣ろうと欲張った。コマセで小アジを集めて太刀魚の活性を高用といういつもの算段である。まぁ、保険としてアオイソメも1パック購入しておこうと菅型。このアオイソメが保険として素晴らしい効果を発揮してくれた。
石田丸に到着して漕ぎ出したのは午前7時20分頃。がれ場根を狙おうと当初は考えたのだが、数日前にPCデポ沖でタチウオが爆超したという情報をキャッチしていたので、漕ぎ時間の少ないPCデポ沖に向かった。岸寄りの目標物は黄色いPCデポの看板。ほぼ90度向かい側には横須賀海辺釣り公園があり、その公園内にある赤い低い屋根が目印で、これと前述のPCデポ看板をクロスさせたやや内湾寄りにアンカーを投入。岸から吹く南風を計算に入れてアンカーを入れた。水深は25〜26m前後。女将さんの言う水深とほぼ同じだったのでそこから釣り開始。タチウオ狙いの付餌は養殖ウグイの銀ペイ。これを下顎から上顎に針を刺し抜く。仕掛けはハリス6号2mの1本針。針は2/0と少し大きめ。銀ペイは淡水魚だが、30分程度なら元気の泳いでタチウオの食い気を誘ってくれる。
斎藤さんは早々とタチウオ狙いの仕掛けを投入し、アミコマセのサビキ仕掛けの竿をセットしてアタリを待っていた。ものの15分前後で竿先が曲がり、強烈にツッコミと同時にリールを重そうに撒き始めて10mほど巻いた辺りで突然テンションが消えた。ハリス切れと思いきや、残念にも針ハズレだった。針が良い場所にかかっていないとタチウオはすぐにバレるのだ。ただあの場面では、すでにグイっと大きく曲がっていたから追い合わせを入れることは考えられない。だが、生き餌の銀ペイの場合は、魚体を一気に飲み込んでくれない限り針が外れやすいようだ。飲み込まれた場合は今度は鋭い歯でハリス切れになる場合も多い。難しい釣りである。無念のバラしのあとは不思議とアタリがなくなった。
同時にコマセのサビキ仕掛けにも何も反応がないのだ。満潮時間は8時30分前後。9時を回って下潮に転じても生体反応もないのでついに大きくポイントを移動することに。昨年、アジと太刀魚の両方を釣り上げた馬掘海岸の排水溝の3番目付近に移動。水深は約23m前後。岸寄りで1隻のボートが粘って何かを釣っている様子。岸にあまり近過ぎるので少し離れてアンカーを入れた。岸からの南風で40m近いロープが全部流されるとやや深い場所になってしまい、少しだけ外した感はあったが、コマセでアジを寄せれば釣られてタチウオも釣れるはず。と甘く考えたが、ここもダメ。さらに浅瀬に移動してアオイソメでシロギスでも釣ろうと考えたが、釣れてくるのはパックンチョとよばれるイトヒキはぜ。指を大口で噛むことからこうした異名がつけられたようだ。ここで私が初めて良型シロギスを釣ったが、後が続かない。イトヒキハゼばかりで話にならない。
とうとう午後1時を回り、残りの餌はアオイソメだけ。シロギス仕掛けで狙うにはリスクはあったが、最後の望みを湾口の沖堤防と航路付近の際にあるゴロタ石の積み石堤防の近くでね魚を狙ってみた。するとこれが大正解。良型のカサゴが面白いように釣れてくる。斎藤さんもササノハベラ混じりで良型カサゴを釣り上げて晩のおかずに華を添えた。シロギスも混じり、あまり他のボート釣り客が見逃していた帰り道の堤防際に福が落ちていた。底をトントンとオモリで軽く叩きながら仕掛けを漂わせると、1投ごとに魚がされてくるではないか。今までこんな楽しい根魚釣りは経験がない。水深は10m足らず、時には5m近い浅い場所でも食ってくるから面白い。誰も釣っていない場所だから魚影が濃かったのかもしれない。ただし、船舶が出入りする航路のすぐ近くなので最新の注意で漕ぎ戻ること。流し釣りもこうした短い距離なら力は不要。他のボートにも気をつけながら午後2時少し過ぎまで楽しんだ。
ここの着岸は午後3時30分だが、餌もなくなったので午後2時20分には着岸。女将さんの話によると「今日はタチウオは皆さん不発だったみたい」と残念そう。タチウオのボウズは悔しい。バラしただけになんとか1本は釣りたかった。8月下旬もタチウオを再挑戦するかどうか未定だ。仕掛けと釣り方、餌の銀ペイについても練り直す必要がありそうだ。
なお、今回の釣行費用は餌代が1匹150円銀ペイを一人5匹、冷凍アミコマセ1kg380円、アオイソメ1パック500円。一人当たり1150円。これにボート代金が4500円の割り勘で2250円。一人合計で3450円。岸壁のP代は無料。
私の記憶が確かならマルイカ釣りのテクニックが徐々に難しくなり、難易度が高くなったのが約4年前。同時にマルイカの魚影がとても薄くなり、どの船宿も釣果が芳しくなく、仕方なく釣行しなくなってしまった。技術的には釣り専門雑誌や動画サイトで研究はできるが、カワハギ釣りよりも難しく数が釣れないならどうしても他の釣りものにシフトしてしまう。食べてはとても美味しいイカだけに悔しい思いと残念な気持ちが交錯したものである。昔はブランコ仕掛けに浮きスッテを5本も付けて着底させればすぐにかかってきたものだった。速攻での着底での着乗りが競走だった時代が懐かしい。速く落とすために高価なタングステンのオモリを購入したこともあった。
あれから数年後、「今年のマルイカは魚影が濃く、釣れている」という情報を各釣りメディア等で知ってはいたが、ゼロテンションだか叩き釣りだかよくわからない難易度の高い釣りは苦手だから尻込みをしていた。某船宿の釣果情報に「トップ100杯超え」と記載されていると、それなら下手くそな私でも少しは釣れるだろうと思っていた。行こうとしたら梅雨入りで雨天断念の日が続いた。同時にボート釣りの絶好機のため、シロギスやマゴチを狙って手漕ぎボートに行ってしまうことに。それではマルイカには出会えないのも当たり前だ。
意を決して乗り込んだのは7月23日の地元片瀬漁港の萬司郎丸。受付をすると若女将から「もうそろそろマルイカも終わりですけど頑張って」と言われてやっぱりな、と覚悟はしていた。当日のリベンジ券を受け取る際に「もう少し早く来れば良かった」と悔やんだ。それでも、当日の天候は南東の微風でほぼべた凪。釣り座は左舷のトモから2番目。両舷で7人の釣り人を乗せて定刻6時より20分も早く港を出港した。今は基本的に予約乗合のため人数が揃えば出港するのは決して珍しいことではない。
約40分足らずで亀城根付近に到着したもののエンジンをスローのまま探索を続けて午前6時30分頃に最初の合図が出た。水深は70m前後とこの時期にしては深い。私の仕掛けは美咲製のエロチカシリーズ直ブラ5本仕掛け。オモリはPEが2号のため80号を使用。1.8mのアルファタックルの古いマルイカ専用ロッド。組み合わせた電動リールは超小型電動丸400Cプレイズ。これもすでに数年落ちの古いもの。PE2号を200m巻いてある。ハリス5号で幹糸は4号、枝間は130cmで全長7.5m。
船長は転々とポイントを探ってくれるのだが、なかなかイカが乗らない。私の仕掛けに最初の1杯が乗ったのは午前7時10分すぎ。一番上の抹茶グリーンのストッキング巻きのスッテに乗っていた。これでボウズは無くなったという安心感が漂い、気分が楽になった。周りでもあまり釣れていない様子。1杯目の前にも触りはあったのだが、なんと電動リールの巻き上げ速度が早かったためか身切れでカンナにゲソのカケラが付着していた。電動リールの巻き上げ速度もすっかり忘れていた。その後はシマノ製リールの速度11で巻き上げると丁度イイ感じで取り込めた。
釣り方はこうだ。オモリが着底したら糸フケを取ってすぐに6〜7回ほど竿先を小刻みに叩く。まるでカワハギ釣りと同じだ。ぴたっと止めたら2秒ほど静止させて、すっと竿先をあげて空合わせをする。軽い操作で十分。その時に違和感を感じたら速攻でリールを数回巻き上げてアタリの感触を掴む。重みを少しでも感じたら電動リールの速度11で中速で巻いてくればいい。乗りがなければまたすぐに仕掛けを落として着底後のたたきを繰り返し、2回やっても触りがなければ20mほど高速巻き上げで巻き落としを加えてみるとイイ。イカの視界からスッテの姿を消すことが大切だからだ。
その後1時間後にポツンと乗ってくれた。色は下から2番目のピンク色。ポイントはとうとう油壺から城ヶ島西沖まで来ていた。水深は深い場所で水深80m前後。天気は晴天で船が止まると暑いが、風が心地良いのは沖合の潮風が気持ち良いからだ。近くの僚船も頻繁に移動を繰り返す。群れが小さいのかイカの移動が早いのか、大流しはない。短いと10分程度で即移動だ。私の右隣に座った藤沢市在住の番場さんは手巻きリールだから大変。番場さんの話によると「マルイカも終盤になると青物に追いかけられることが多くて移動が早いんでしょう。水深もどんどん深くなってマルも終わりですね」と残念そう。彼は釣ったイカを2杯とも沖漬けのタレに入れていた。たぶん刺身で食べるのが飽きたのでしょう。
私はなんとかその後、2杯を追釣して4杯で終わった。それでもなんだか昔のマルイカ釣りとは違ったが、決して難しくなく、自分が掛けて釣った感触を数年振りに味わえて満足できた。また、当日のトップが8杯だからその半分は釣れたのだから来シーズンのマルイカ釣りも臆せず挑戦するつもりだ。仕掛けは直ブラで十分。忙しい叩き釣りは好きではないが、それで釣れるのなら続けていきたいと思った。
なお、当日の釣行費用は超割の前日割で2000円引きの7500円。氷代とP代は無料であった。