年間で最も海水温度が下がるのが2月下旬から3月の初旬。湘南エリアの某乗合戦では水温が11度台まで下がったき記録されている。そんな厳寒期にボート釣り行こうとする物好きも少ない。実際、釣行した2月28日は一層だけ。斎藤さんと乗り込んだ1艇だけを曳航してカワハギ釣り場へと引っ張ってくれた。その場所から離れずに速攻でアンカーを投入してすぐに釣り場めたのだが、付餌は朝のうちは取られずに魚のいない時間帯が続いた。1時間ぐらい経つと針につけたアサリが取られるようになり始めて、少しだけ魚っ気が出始めた。そのな時間帯に斎藤さんが良型のカワハギを掛けた。海面近くで横走する魚体は紛れもなく、本命カワハギだ。
私はというと、餌が取られ始めるとついついいつもの忙しない叩き釣りや上下に仕掛けを揺らすいつも通りの釣法になってしまう。この時期は静かでゆっくりとした誘い方が理想なのだが、餌取りに対してなんとか掛けたいと言う気持ちが先走り、忙しい釣り方をしてしまう。参考までに斎藤さんの使用タックルは柔らかめのバスロッドに小型スピニングリールの組み合わせだ。つまり、上下の誘いがしにくいタックルと言っていいだろう。実際、彼の釣り方の大半は底トントンの置き竿釣法に近い。忙しない誘いができないためにカワハギもゆっくりと餌を啄むことができたと予想できた。しかも、彼の付餌はアオイソメが大半。冷凍アサリも持参していたが、メインはアオイソメだった。
この時期はカワハギも低活性で静かな誘いに掛かってくることが多い。しかも、良型ほどアオイソメを好む傾向があるようだ。私も彼から数匹のアオイソメを頂戴して使ってみたが、当日はなぜかアオイソメの方が食い気があった。なくなるのが早いからだ。もちろん、アサリも取られていたが、ゲストかもしれない。私の竿にかかってきたゲストは唯一キタマクラだけだったからだ。そんな厳しい状況の中、2匹目を釣り上げたのも斎藤さん。全長は1匹目よりやや小ぶりになったが、それでも本命をしっかり釣り上げているのは誘い方だろう。置き竿に近い静かな誘いとアオイソメの組み合わせが功を奏したと言えそうだ。
ポイントの移動は2回だけ。ここのアンカーは非常に軽いため上げ下ろしが苦にならないのだ。ただ2回とも長者ヶ崎方向へ数メートル程度の移動。したがって、水深も13m前後と大差はない。岩礁帯があるのはわかるが、オモリが根掛かりでロストしたことは1回もなかった。ただ、その割にはベラやトラギスなどのゲストが少なかった。厳寒期になればゲストも減るもの。
午後には風もやみ、北風も弱くなり、少しだけ暖かさを感じることもできたが、アタリが少ないので修行の釣りといった印象が強い。私の竿にはついに本命からのアタリはなく、ボートの初釣りが完全ボウズに終わった。悔しいが、これも釣りである。誘い方と付餌に工夫が必要な時期であることはよく分かった。今後の釣行に活かしていきたい。参考までに当日の水温計による海水温は14度あった。
午後2時に沖あがり。帰りも曳航してもらって着岸。今回の釣行費用はボート代金が5000円。これを割り勘で2500円。駐車場代は
1台400円。(土日祝日は1台1600円もする)合計一人2900円で楽しめた。ボウズでは楽しめたと言う表現はできないが、これもボート釣りの宿命である。次回に期待しよう。
釣り部後輩の初釣りをなんとか良いものにしたいと考えて出かけたのが2024年1月30日日の火曜日。彼はいつもながら晴れ男で早めの日程でもほぼ確実に凪になることが多い。まさに晴れ男なのである。今までで悪天候になった日は1日もなかったように記憶している。とはいえ、だからと言って釣れるかどうかは別問題。
狙いは私の希望でアマダイ。理由は私の初釣りが本命アマダイが1匹だけだったからだ。誠に勝手な希望だが、正月に赤い魚は必須だろうということで決定。マダイではボウズの可能性があるの私は数年前からマダイを1月に狙ったことがない。正直に言えば、坊主覚悟でも狙う価値がある魚であることはよくわかっているのだが、釣りたくない。アマダイは本命以外でも鬼カサゴやイトヨリ、ほうぼうなど食べて美味しい高級ゲストが釣れるからだ。
そんなわけでどこの船宿に決めたのかと言えば、湘南エリアを諦めて久比里の山天丸に決定。いつも相模湾で狙っているアマダイをたまには東京湾で釣りたいと考えたからだ。船宿のHPを見ると、良型のアマダイの他に鬼カサゴやホウボウが釣れていたからという理由もある。高級ゲストはこの釣りでは侮れない。美味しいお土産が釣れれば嬉しいからである。
しかも、朝の出船時間が7時30分とゆっくり。湘南エリアでは当日の出船時間は6時30分だから1時間も違う。というより、朝がゆっくりスタートできる。これも私には嬉しい。残念だったのはHP割引がなく、9200円の通常料金だけ。せめてHPで1000円値引きして欲しいところ。
当日は晴れ男のおかげで天候も良く、乗船客は右舷で3人、左舷で2人だけ。平日の釣行は色々とメリットがある。水深約70〜100mを釣るアマダイ釣りでは、どうしても乗船客が多ければ仕掛けのお祭りも増えるもの。だが、乗船客が少なければお祭りのリスクもへる。仕掛けはPE2号でオモリ80号の指定。私のタックルはPE2号の超小型電動リールとの組み合わせ。
ところがである。またやってしまった。道糸切れの高切れ。これは昨年から続いていたが、ついに決定的なことに。なんと仕掛けをセットしても全て高切れに。それは後で判明したことだが、トップガイドを含めて3カ所に傷があり、道糸が切れる条件が整っていたということ。昨年もそのロッドを使って数回のタカ切れがあったのだが、リールの道糸を新品すれば大丈夫だろうと甘く考えたのが運の尽き。傷があればシンビンの道糸でも切れるのは当然。しかも、3回も高ギレすれば道糸の残りは50m前後になり、とうとう船長にお願いして、貸しザオを借りた。さらに手巻きリールとのセットだから大変。
それまで100m近い場所を電動リールでまいていたものを手巻きリールで巻くのだから大変。というより疲れそう。だが、それも自分のメンテナンス不足の結果だから甘んじて受けるしかない。その後は不思議と手巻きリールでも、アタリがあればゲストも含めて釣れるものだなって感じた。すぐに釣れたのが蓮子鯛のダブル。型は22cm級だからに悪くない。刺身でも十分食べられる。その後も想定外。全長34cmのアマダイが釣れ、昼過ぎには30cm級のアマダイも釣れた。電動リールでなくてもアタリさえ掴めれば釣れるのだという自信を得た。
一方、同行してくれた栗原くんは午前9時過ぎには大きなウッカリカサゴを釣り上げて嬉しそう。身の硬い魚だが、数日氷漬けのBOXで寝かせれば刺身でも美味しい魚だ。その後、昼前には本命甘鯛をキャッチ。やっと本命が釣れたことで嬉しい笑顔で写真撮影ができた。彼は初釣りだっただけに本命が釣れた観劇が写真を撮影する時によく分かった。こんな後輩がいてくれると嬉しいものである。
結局、午後2時30分に沖揚がり。剣崎沖近くから40分近くかけて久比里へ戻った。終日凪で天気も良く楽しい釣りができた。当日の山天丸の釣果は0〜4尾。HP上では22〜49,5cmだった。私は3尾ものアマダイを釣ったので正月明け5日のリベンジを達成できたのではと考えている。参考までに3回もの高切れをした理由はトップガイドを含めた3箇所のガイドに傷があったため。自分のメンテナンス不足であることは間違いない。PEを新品に交換してもこれではタカ切れするのも当然だ。とほほ、である。
参考までに今回の釣行費用は割引なしで9200円。付餌と氷代は無料。P代も無料だった。
昨年からリアル開催となった釣りフェスティバル。今年は1月19日〜21日の3日間、パシフィコ横浜で大盛況の開催となった。昨年に比べて148.5%アップの3万5848人が来場したという。凄い盛り上がりである。土日と天候に恵まれなかったため入場者数が減るかと思いきや、コロナが5塁に移行したこともあって、安心して会場に脚を運ぶ人が多かったと考えられる。
毎年、主力メーカーの新製品を知勇真に見て歩きをするイベントの取材だが、今回も19日金曜日の昼過ぎ頃に到着すると、すでに一般客の来場者の列が長蛇になっていた。これでは展示された商品をビデオに収めるのが大変と思われたが、案の定だ。しかも持参したビデオのバッテリーの劣化が激しく、画像が途切れたり音声が反映されなかったりと散々なトラブルに泣かされた。それでも、魅力的な新商品を撮影できたことは一安心。
まずはシマノのブースから。一番の目玉はスピニングリールのツインパワー。耐久性と機能性を高めて今回のモデルチェンジへと進化したという。本体価格が5万円台だけに高性能し言わずもがな。カタログのキャッチコピーには「質実剛健」と書かれている。ギア比は4.4から6.4までと各種幅広い。番手によって使い道を極める高級スピニングリールであることは間違いない。
ダイワの目玉は色々とあるが、今回釣りメディアでの活躍で知られる宮澤さんに「アドミラA」を手に持って撮影させていただいた。軽さと操作性が融合したタイプだという。しかも、ラインキャパやギア比も豊富なラインナップが魅力となっている。参考までにギア比は5.5、7.1、8.1とハイギアモデルもあり、カワハギだけでなくマルイカやタチウオにも使える幅広い対応機種となっているようだ。価格は3万8000円。2月発売予定だ。
各メーカーから色々な新型リールが毎年発売されるが、残念ながら丸4年を経過すると、交換部品が減り続け、修理の際には在庫部品がもうないので修理ができませんとなるケースが多い。私の考え方としては、たとえ10万円を超える高性能な電動リールであろうと、1万円を切る汎用タイプのリールでも最低でも6年は補修部品を作り続けてほしいと思う。常に新しいリールを代替えできる裕福な釣り人は良いが、第一線を退いて年金とアルバイトだけで生計を立てている貧乏な筆者としては、もっと1台のリールを長く使える時代が来てほしいと考える。できれば10年経ても修理やオーバーホールが可能な時代が来てほしいもの。過去にそのリールで大物を釣り上げた思い出があれば容易く手放せない人も必ずいるはず。
メーカーは新型を発売して利益を追求したい気持ちはわかる。だが、それができない人も多い時代だとわかってほしい。長く使うことで得られる知識や経験も大切である。昨年大学釣り部の後輩とワラサ釣りに出かけた際、30年前のアンバサダーをオーバーホールしたのでそれを使ってワラサを釣りたいと願い出て、それを実現したのだ。もちろん、手巻きリールである。30年前のオーバーホールはメーカーではない。個人の釣り好きが経営するロッドビルダーかもしれない。詳しいことまではわからないが、とにかく、昔のリールをつかつ続ける人もいるということ。これだけは分かって欲しい。
釣りフェスティバルでもう一つ目を引くのが個性的なキャンピングカーである。釣りとキャンプ、アウトドアというジャンルでは共通点が多い。釣りを楽しんだ後に一泊でキャンプをしながら釣り仲間と釣り談義をしながら酒を夜な夜な酌み交わす。料理は釣れた魚であれば最高である。民宿や旅館ではなく、キャンプを車中泊をしながら楽しむのも釣りの醍醐味であると常々考えている。当日展示されていた軽のジムニーのフロントマスクに衣装替えした軽キャンピングカーが気に入った。価格は350万円だったが、決して高くはないだろう。内装もタックルの収納だけでなく、寝食を機能的に楽しめるように作られている。どこから道の駅にクルマを停めてゆっくりできる時間があれば話も弾むことだろう。
さて、最後はアイデア商品。イソメトングの登場。手にイソメを触らずに針にきちんと刺せる。箸を使ってイソメを所定の位置に伸ばしておけば良いだけ。あとは針を隙間に滑らせて行けば自然と針に装着できる。定価1500程度を1割ほど安く販売していた。生きた虫餌が苦手な人には絶対に使える画期的なアイデア商品と言えるだろう。
2024年の初釣りは1月5日、地元片瀬漁港のゆうせい丸(旧萬司郎丸)からアマダイ釣りに単独で出掛けた。正月らしく赤い魚で祝いたいと思ったからだ。当日は北風微風で風も弱く、海は凪。晴天だったが、やはり朝は寒い。潮は小潮で午前10時45分頃に満潮になる。22号船は定刻の午前6時30分より少しだけ早く港を離れて、江ノ島おきのポイントへ向かった。航程は約20分。水深約70mでスタート。
仕掛けはハリス3号2本針で全長2m。付餌は定番のオキアミ。ハリスの途中に小さなガン玉を打って沈みを早める。針のチモトにはグリーンのソフトビーズを装着。道糸がPE2号のためオモリは60号。誘い方はいつもの通り、オモリが着底したら3〜5回ほど底を叩く。砂煙を発生させてアマダイにアピールするという考え方である。だが、朝の早い段階では餌取りも少なく、アタリは遠い。
不幸が訪れたのは右から2人目の釣り客がアマダイを浮かせて私の道糸に絡んで上がってきた時だった。道糸にハリスが絡んだ直後にスパッと高切れしてしまった。私の道糸に傷が入っていたらしい。なんと70m近くの道糸が海の藻屑に。そんなこともあろうかと予備のタックルを持参していた。1.8mのゲームロッドに超小型電動リール。PEは同じ2号だったのだが、不幸は続いた。オモリが着底して誘いを入れてみたところ、なぜかスパッと再度高城れに。これも70m近くの損失となって、とうとう予備の電動リールの道糸が残り60mしかないことが判明。釣り続行が不可能かと思ったが、再度最初のタックルに戻したものの、電動リールに道糸がなかなか通らない。老眼鏡を忘れたことが敗因だが、親切なことに右隣の杉山さん(伊勢原市在住)が道糸通しの道具を貸していただいた。これには感謝しかない。
やっとの想いで道糸を通してなんとか釣りに復帰できた。だが、道糸はギリギリ100mしかない。そんな不幸の連続は2回で終了となってくれた。その直後に仕掛け回収の合図でアタリが出て、ゲストかなっと思ったが、慎重に中速で巻き上げたところ後検寸全長25cmのアマダイが釣れたのである。これにはラッキーと思った。捨てる神があれば救いの神もいる。右隣の杉山さんがまさに救いの神と感じたのはいうもでもない。1時間以上のロスタイムでやっと釣りを再開できたのは道糸通しを貸していただいた杉山さんのおかげだからだ。道糸のメンテナンスはマメにしているつもりだったが、70m下側の道糸まではチェックできていない。このタックルは太刀魚釣りにもよく使うため、定期的に道糸を新品に交換する労力を惜しまないことだ。
前述したアマダイが釣れたのは午前9時30分頃。その後は私の竿にはアタリが出ない。右側の杉山さんを見ると9時過ぎ頃から小型とはいえ、本命をバンバン釣り上げている。釣り方は私と大差はない。誘い方に変化をつけていたが、大差は感じられなかった。私がその後、釣り上げたのは定番ゲストのヒメコダイと蓮子ダイの餌取りのみ。本命は結局1匹だけと寂しい釣果に終わったが、杉山さんは本命だけで11匹、船中次頭だったようだ。ちなみに当日の水温は17.3度。船長によると例年より若干高いとのこと。
しかも、杉山さんは一時沖竿にして用足しに行っている最中に大きく穂先が曲がり、船長が飛び出してきて電動リールのスイッチオン。これでなんと当日最大の目測38cmを釣り上げた。船中では右舷側でもっと大きいサイズが釣れたようだが、トップは12匹だったとか。裾は私だが、新年早々ボウズにならずに済んでよかった。アマダイは翌日にバターホイル焼きで食べた。ゲストはヒメコダイとレンコダイは小さくても刺身にして晩酌のアテにした。
さて、旧満司郎丸の素晴らしいことは、昨年から一昨年の割引券が引き続き使えたこと。電話予約の段階で確認済みだったが、アマダイ釣りの費用は7500円。これに付餌のオキアミブロックを300円で購入しただけ。合計7800円で釣りが楽しめるのは嬉しい限り。氷代は無料。港内の駐車場代も無料だ。
とにかく、アマダイのリベンジ釣行は1月30日に決定。同行者は釣り部後輩の栗原君である。凪になることを祈りたい。
2023年の最後の釣りを長者ヶ崎のオオモリボートに決定。ただ日程が決まらずダラダラと日にちが過ぎ、やっと凪模様でボート釣りを楽しめたのが12月26日の火曜日。季節風が吹く冬場だけになかなか釣行日を決められずに焦らされたが、結果的には一応満足できる釣行となった。
東京湾ではすでに水温が14度台まで下がっていたが、相模湾はまだ少しだけ高く当日の計測の結果は水深22m下で16度あった。風は弱く、午後から南西風に変わるので昼頃には早上がりになりそう、というボート店主の話だったが、なんとか最終の午後2時まで釣りを楽しめたのも良かった。
冬季は出船が午前7時30分。船外機で往復曳航してくれるオオモリボートは人気が高く、当日も平日にも関わらず約9隻のボートがカワハギを狙う盛況ぶり。週末は天気が良くても駐車場代が1台1600円も取られるため、皆さんも平日狙いの人が多いようだ。今回は今年最後ということで釣り部OBの1年後輩の齋藤さんとナベさんが参戦。2人乗りを2隻に借りて、私はいつもの単独釣行に。
釣り開始は、結局午前8時ちょうど。曳航されたカワハギポイントから少しだけ漕いでアンカーを投入。仕掛けを準備して餌付けをして海中に投入できたのが前述の8時。それでも、朝からアタリがあり、餌の消耗が激しい。ワッペンらしきが群れているのか、ゲストの餌取りが多いのか。3号の中オモリを装着した仕掛けでオモリが着底したら速攻で2mほど巻き上げてらユラユラと誘い下げて最後のゼロテンションでアタリを聞く感じ。当日の塩は大塩だったが、潮は速くなく、道糸はほぼ垂直に落ちる。
2等目でカワハギのアタリを捉えて、巻き上げてくると全長16cm前後のわつペンに近いカワハギが釣れたが、肝は膨らんでいたので迷わずキープ。その後、ゲストのササノハベラやトラギス、さらには定番外道のキタマクラにも悩まされ、ハリス切れこそなかったが、ポイントを変えよかと考えていたところ、ナベさんからの電話が入り、齋藤さんが2引き攣ったところ、とのこと。それでも型は20cm前後はあるという。私からすればそちらに移動したいくらいと思ったが、もう少しだけ粘ることに。
付け餌はいつものマルキューのくわせ生アサリを使用。オレンジ色のバクバクソルトでアミノ酸と塩による締め具合で硬めに仕上げて餌付けする。適度に固まると餌がつけやすくなるためだ。オモリは25号。赤色にグラムシートを装着して目立たせるタイプ。それに花火と呼ばれるヒラヒラの集奇を装着。少しでもカワハギにアピールして周辺に回遊しているカワハギを集めたいという考え方。
ただし、餌取りのゲストが多い時は外した方が良い日もある。海底にオモリを着底させる時間が長いと完全に餌取りの餌食に合うのでそれも考えての誘い方。大きく仕掛けを巻き上げてから誘い下げる方法は水温の高い時期には有効だが、水温が16度まで下がっている時期にはどうなのか。難しいところ。群れている場所には5匹前後は居着くようだが、それも場所による。型が小さい群れに遭遇してしまうと、今回の私のように餌の消耗が多いだけで釣れてくるのは12〜15cmが多くかるようだ。
午前10時過ぎにはわずにポイントを移動したが、斎藤&ナベさんペアのボートも近くに移動。そこでビックリ。今までボウズだったナベさんがなんとシャクハギに近い28cm級を釣り上げたのだ。しかもつけ餌はアオイソメだったという。アサリに飽きた良型がアオイソメに食いつくことがあるとは聞いていたが、12月の下旬に28cmは大金星だ。通常、12月に入るとどうしてもワッペンが増えるのが常。今年は水温が高かった時期が長引いたため11月下旬でもワッペンが少なく、20cmオーバーが多かったという。
一時、ベタ凪で潮が止まってしまう時間帯があったが、それでも少し移動すると、アタリが増える。私は昼前頃に再度ポイントを移動。水深はほぼ22m前後で変わらずだったが、小型の群れに遭遇したためか、立て続けにポツポツとワッペンが釣れてくる。自分の得意な釣り方で釣れると楽しいことこの上ない。型がもう少し良ければ良いのだが、ベラやトラギス、キタマクラではないのだから一応ヨシとしよう。午後1時頃まで楽しい時間が続いた。本命からのアタリがあるというのは嬉しいものだ。
結局、南西風は強くならずに午後2時の沖揚がりまで楽しめた。私の釣果は7匹、大半が17cm以下のワッペン。ナベさんは値千金の28cmの1匹だけ。斎藤さんは22cm前後を筆頭に4匹を釣り上げた。2023年の年末に集まってくれた釣り仲間に感謝である。
最後に今回の釣行費用は、一人3400円。内400円は駐車場代。餌と氷は持参した。平日なら一人3400円で楽しめるボート釣り。平日がオススメだ。
今年からボート釣りを始めた大森の鈴木さんを誘って、なんとしてでもカワハギを釣ってもらおうと乗合船に誘ったのが12月3日の日曜日。とにかく、ボート釣りでカワハギが1匹も釣れなかったからどうしても釣ってもらいたかったからだ。クルマを走らせたのは鴨居大室港の五郎丸。当日の天候は朝のうちは風も弱く絶好の釣り日和に思われた。ポカポカ陽気も午前10時30分頃まで。その後は南西風が強くなり、波とウネリが高くなり、潮も速くなったためか隣同士での仕掛けの絡みも多くなり、ロスタイムが長引くことに。最初のポイントは鴨居沖の19mでスタート。2時間足らずで竹岡沖へ大きく移動した。
それでも、鈴木さんはなんと私より先に20cm級のカワハギを8時20分頃に釣り上げて嬉しそう。初めての乗合船でのカワハギだけに喜びもひとしおだ。ボート釣りでボウズを喰らったリベンジ大成功。一方の私はといえば、何年もカワハギ釣りをやっていても初心者レベルを脱しきれない。やっと釣れたのは10時30分頃。型は20cm前後だったが、肝がたっぷりの魚体に思わずニンマリ。右舷だけで11人も乗っている混雑した船中の1匹は価値がある。って勝手に思っているのだが、まだまだ修行が足りない。
その頃から次第に南西風も強まり波も高く、ウネリも出てきた。こうなると微細なカワハギのアタリを察知するのが難しい。集奇板を外して、3号の中オモリだけにしてアタリを掴みやすくした。それでも、水深が30m以上になる深い場所ではアタリが取りづらい。私の釣り方はいつも通り。2mほど仕掛けを沖に投げて仕掛けを周囲のカワハギに目立たせる。広範囲にいるカワハギを自分の足元に寄せるためだ。だが、風とウネリが出始めてからはその効力もなく、厳しい釣りに。オモリが着底したら仕掛けを2mほど上に持ち上げてから誘い下げるスタイル。叩きは入れずに少しずつ仕掛けを海底に置き、中オモリで道糸を少しだけ弛ませて2秒後に聴き上げる。すると、食い気のあるカワハギが針を吸い込んで掛かってくれる。
そんな釣り方を繰り返していると、揺れる船の動きとは違う感覚が穂先に伝わり、午後1時頃にやっと2匹目が釣れた。この時も隣の人の道糸に絡んで上がってきた。掛かりどころが良かったのでバレずに抜き上げ成功。ここでウネリが高まり、仕掛けをロストしたため、午後1時過ぎには沖揚がりだろうと勘違いして、竿を畳んだしまった。実際にはまだ1時間前だった。眠気に襲われたので船中で居眠りしたまま、午後2時の沖上がりを迎えた。私の釣果は2匹とも竹岡冲の水深28m前後。船中の釣果はトップで11匹。スソは0の人が数人いたようだ。下船後、来年のカレンダーをお土産にもらって帰路についた。
今回の釣行費用は800円引きのHP割引を利用して7200円。冷凍アサリは持参。氷は1個無料。P代は1台100円。当日別船ではトップ25匹だったという。腕の差が明確に出るカワハギ釣り。まだまだ修行が足りないと実感する日となった。ボート釣りは自分でポイントを探り当てなくてはならないが、それも楽しみの一つ。乗合船の料金は高いが、ポイントまで船長が連れて行ってくれる。その違いは大きい。12月15日時点では、水温が16度まで下がってきた。まだ年内ボートでカワハギを狙ってみたいと計画中である。
11月4日、最高気温が11月としては異例の27度に。14年ぶりの11月の真夏日に出かけたのは佐島港のつね丸。年に1回はほぼ必ず乗船する船宿である。理由は簡単。誕生日の前後1週間なら1回だけ半額で乗船できるからだ。通常なら1万500円が3kgのコマセと氷が付いて5250円。格安を通り越して爆安と言っていい。それでも釣れないと気分は晴れないが、毎年何かしらのお土産は釣れている。相性の良い船宿だ。
当日の天候は南寄りの弱い風。相模湾は南から南西に弱いので不安があったが、ウェザーニューズの風予報を見る限り、風速で2〜3mなので問題なしと判断して乗り込んだ。当日は3連休の中日の土曜日。両舷で10人の釣り客が乗り込んだ。佐島湾内に係留された船で定刻より5分ほど早く走り始めた。最初のポイントまでは約25分前後。亀城根を通り越して油壺付近でエンジンがスローに。船長は早々に開始の合図を出す。
だが、水深49m年かアナウンスしない。ここでは基本的に水深表示を提示するだけであとは自由に釣れる。理由は各自ハリスの長さが違うからだという。船長にビシの指示棚を問いただすと、「ビシが海底から10m上にあればいいです」と。私はハリス6mでスタート。太さはワラサのヒットも考慮して6号を選んだ。ビシの位置は40mにセットしてアタリを待つと、早々に竿先が曲がった。鋭いツッコミではなく、途中フワッとと軽くなったのでサバかお祭りしたかと勘違いしたが、海面に顔を出したのはメジマグロ。後検寸で全長47cm。まずまずサイズである。幸先の良い一投目でお土産を確保したのでホット一安心。
ところが、そこから何も食わない時間が長く続くことに。当日の潮は中潮3日目。午前9時50分に満潮。午後2時17分に干潮になる。多分、10時前後にひと盛り上がりがあるだろうと甘く考えていたが、何も起こらず。仕掛けを4号6mへ交換したり、針を小さくしてみたり一通りの工夫はしたが、仕掛けのハリスが針のチモトから切られるフグの攻撃に2回ほどやられたが、それ以外のアタリは皆無である。つけ餌が取られるようになると、少し手返しを早めてつけ餌の有無を頻繁に確認するのだが、アタリは訪れない。右舷大ドモでワラサが釣れたのが、10時少し過ぎ。遠目で確認すると70cm前後の量型の模様。そろそろ活性が高まり始めたかと手返しをさらに早めるが何も釣れない。
一応付け餌の取られ方が早くなってきたのでオキアミを抱き合わせで装餌し続けた。途中で3回目のフグのハリス切れで仕掛けを5号6mに交換。5号ならワラサでも対応できるはずと考えた。だが、期待の大物はついに訪れなかった。午後2時に無念の沖揚がり。私はかろうじてメジマグロが釣れていたから精神的にはガックリは来なかったが、私の右隣の友の人は「全くアタリのない悲惨な結果だ」と悔しがっていた。
結局、真鯛は0〜1枚。ゲストはワラサとメジマグロ、それに何故かカワハギも。とにかく、盛り上がりのないまったりとした真鯛五目釣りに終わった。まぁ、これも自然相手の釣り。また良い潮に当たれば釣れるに違いないと船を降りた。
当日の釣行費用は前述した通り、半額の5250円。P代も無料。メジマグロは翌日捌いて3日ほど刺身と中落ちの叩きを食した。マグロだけに熟成すると旨みが発生するようで4日目の残りの中落ちが一番上手く感じたのは私の舌が可笑しいからだろうか? 失敗は漬けにする分を早めに食べてしまったこと。醤油と味醂と酒に漬けて食べる方法もあったと悔やんだ。
今年のボート釣りでのカワハギ狙いはどうにも厳しい。水温が高めに推移しているため群れが固まらないのはいつものこと。それでも鴨居港の清藤釣具店の店主の話によると「居る海域には大体15匹前後は群れていて、そのエリアを外すと厳しいです』とのこと。
そこで今回は鴨居港の清藤釣具店から手漕ぎボートを借りて、店主のイチオシの場所、長根に向かうことに。ボート釣り3回目の鈴木さんと同行したが、彼はカワハギ釣り自体が初めて。なんとか、釣らせて欲しいということで店主のアドバイスと携帯電話でのやり取りで、なんとか目的の長根に無事に到着できた。水深は12m前後だからポイントは外していない。時間はすでに午前7時40分になっていた。
当日の天候は晴れで、風は北風微風。東京湾のボート釣り場で唯一北風に強い鴨居港沖。今日はなんとか初挑戦の鈴木さんに1匹は釣って帰ってもらいたかったのだが、自然界はそんなに甘くない。タックルはカワハギ専用ロッド1.8mにオモリ25号の胴付き3本針の定番仕掛け。冷凍アサリは少し大きなものを選んで装餌。水深12m下の根周りはそれほど起伏は激しくない。アタリが頻発すれば締めたもの。私は運良く第一投から本命、カワハギをキャッチ。全長20cmの標準サイズだが、肝はたっぷりと膨らみ美味しそう。これで群れはそこそこ固まりつつあるというから期待したのだが、30分、1時間待っても餌も取られない。魚っ気がない感じだ。痺れを切らして、アンカーをあげてポイント移動しようとした時に気がついた。アンカーがガッチリと海底の根に掛かり、相当な力を込めてやっとの思いで引き上げた。潮流が早くなることの多い観音崎近くだけにアンカーが効かないとボートが流されるリスクがあるのは理解できる。
とはいえ、渾身の力を込めてロープを引っ張らないと浮上しないのは困る。一時は二人掛かりでアンカーを引き上げた。所要時間が想定外にかかっしまい、釣りの時間が短くなってしまう。あとで気がついたのだが、アンカーロープを短くしてポイントを移動するテクニックを使うことを忘れていた。これは大きなミス。何十年もやっていても頭の中にポイント移動、という概念が固着していてロープを短く手繰ることで移動できることをすっかり忘れていた。1匹釣れれば3m四方の周囲には15匹前後は群れているという。特に潮が早く流れている場合には、ロープを短くすることで適度な移動ができるはず。それを忘れてしまったのが大きなミスだった。今になって悔やんでも仕方ない。次回以降の大切な引き出しとして頭に叩き込みたいものだ。
さて、やっとの思いでポイントを移動してからはもうアンカーを投入せずに流し釣りに変更。少しでもカワハギのアタリが出る場所を探りつつ、転々と探索を繰り返した。その結果、ゲストのササノハベラを2人で3匹ほど釣り上げた。また、ポイントを移動していると砂地帯に入るたびにエソが釣れてくる。小気味よい引き込みで連れてくるので楽しいのだが、本命でないため精神的にはガックリと肩を落とすことに。しかも流れが早いために漕ぎ戻る時間も大変である。広く探れる流し釣りだが、釣り場を熟知していないため無駄な時間も多く、長い。
結局、午後3時着岸に合わせて午後2時10分に納竿とした。10分前には着岸できたが、風と波に逆らって漕ぐのは意外に大変だったた。対策としては一度岸側に漕ぎ戻り、潮が早くない場所探しつつ、漕ぐ方法が正解だったようだ。これも2人で協力してできること。途中、暗岩や洗岩があるので引き潮の時間帯は特に注意したい。
今回の釣行費用はボート代が3500円。一人当たり1750円。P代は週末でも無料。氷と餌は持参した。ただし、前日までに電話予約が必須である。
大学釣り部の後輩の栗原君から「昔のリールをオーバーホールしたので大物を狙って釣りに行きたい」と要望があって剣崎沖のワラサを釣りに出掛けたのが10月24日の火曜日。足を運んだ船宿は初めての喜平治丸。港は松輪港の隣、間口港だ。数年前にいったことのある港だったのだが、不覚にも早朝の暗い時間のため一時迷子になってしまい女将さんに迷惑をかけてしまった。
当日の釣り客は我々を含めて10名。片舷5人に分かれて乗り込んだ。栗原君のおかげで右舷の胴の間に並んで座ることができた。天候は晴れ。北風の微風が吹いていたが、多少波立っていた程度で凪。だが、早朝6時15分に港を離れて沖合で待機。規定の6時30分になると一斉に釣船がフル加速してポイントへ向かう。行程は約20分足らず。船長の指示ダナは海面から33m。ハリス分だけビシを沈めて3回に分けてコマセを振り出しつつ、指示ダナに合わせる。
ワラサは釣れれば4kgオーバーが大半だという。タックルはそれに合わせた専用ロッドに私は小型電動リールの組み合わせ。ビシはL80号。駒瀬と付け餌はどちらもオキアミ。朝のうちはタナをとると道糸がトモ側へ流される感じ。午前7時20分が干潮だからそれまでは速い流れとなる。剣崎沖は普段から潮の流れが速いため、多少の斜め方向は仕方がない。だが、アタリは遠い。手返しを早めるとつけ餌がそのまま戻ってくることも。それでもポイント移動を繰り返して、やっと魚っ気が出たのが午前9時前後から。私の竿が曲がったもののゲストの感じで大きなツッコミはないが、そこそこの引き込み。途中で魚が海面に向けて走ったのかフワっと竿先が戻り、お祭りかと思ったが、海面に顔を見せたのは全長40cmのメジマグロ。一応お土産として血抜きをしてクーラーBOXへ。
次は10後に竿が曲がった。今度も先ほどより強く突っ込むもののワラサのアタリではない。慎重に巻き上げてくると、今度もメジマグロで全長は45cm。紡錘形のでっぷりと太った体型がマグロらしい。この魚が釣れるのはまだ潮が真夏から秋口へ移行する端境期といった印象だ。ただ肝心のワラサからのアタリは遠い。船中大ドモで10時30分頃に最初の1本は上がった。船長のいう通り、ポツポツりの食いが続いているというように、突然バタバタとヒットするような釣れ方はしないという。諦めずに手返しを早めて駒瀬の詰め替えとつけ餌のチェックを怠らないこと。これが釣れる秘訣とのこと。
上潮に変わってからわずかながら道糸が直立する感じに変わってきた。そんな午前10時30分に栗原君のロッドが大きく曲がった。どうやら本命らしくドラグが滑り10m前後は引っ張り出されたという。慎重に手巻きで巻き上げる栗原君の顔は真剣そのもの。数年ぶりの大物にオーバーホールした高級ブランドリールは幸運をもたらしてくれた。私のタモに収まったのは後検寸で全長72cm。立派なワラサである。多分4kgオーバーは間違い無いだろう。嬉しそうな笑顔で写真撮影に協力してもらった。
私はというと、餌取りでつけ餌がなくなるとすぐに抱き合わせで2匹掛けを実行。少しでも魚に目立つように工夫した。途中からオキアミ形状のワームも使ってみた。匂いとアミノ酸が付着してワームのため食いは悪くない。餌取り対策としてはアリだろう。コマセが残っていてもつけ餌が取られていたらワラサはかからない。それは当然のことだから少しでも可能性のあるワームをつけてみたが、午後になってからそのワームの頭を齧られてジ・エンド。フグにでも齧られたのだろう。
結局、午後1時30分少し前に沖揚がりの合図。残念ながらワラサからのアタリは最後まで訪れないままに終わった。ただ栗原君は数年ぶりのワラサをキャッチして嬉々として帰路についたようだ。参考までに当日の釣行費用は割引なしの1万1000円。3kgのオキアミと大量のバラ氷が付く。駐車場代は無料。つけ餌は駒瀬からとるのだが、非常に質の良いオキアミが多く、つけ餌を探すにも時間はかからない。良質なオキアミコマセといえよう。
2023年9月30日土曜日、毎年10月前には一度でも良いからつりの浜浦からボート釣りでカワハギを釣りたくなる。今回もギリギリの日程でなんとか金田湾浮かぶことができた。一緒に行こうと予定していた鈴木さんが腰に怪我をした関係で今回は単独釣行となった。単独なので気が楽だが、費用は嵩む。とはいえ、貴重な良型カワハギを1匹でも良いから釣りたいと願って出かけるので仕方ない。毎回書くのだが、ここは往路だけ船外機でポイントまで曳航してくれるのでとても助かる。朝のうちは北風で少しウネリがあったが、風速は1〜2m程度なので大丈夫。ウェザーニューズの風予報では11時には南風になるので安心だ。
当日は午前7時には当地訳して準備完了。先発のボートを曳航した後の2番手で引っ張ってもらった。ポイントは浄水場の前。水深は約6m前後。起伏のある岩礁帯ではないが、海藻が点在するエリア。到着したポイントから少しだけ漕いでポイントにアンカーを投入。根掛かりはしないが、つり開始から2時間近くもエサのアサリが全く取られないので、午前9時30分には一度アンカーをあげて流し釣りに変更。ポイントを広く探りつつ、餌の採られる好ポイントを探すためだ。だが、2回ほど浄水場前周辺を流したが、特に根掛かりが酷い場所も見つからず、深い場所に移動しようと考えたが、このエリアはほとんど水深が6〜7m弱なのでほぼ一緒。ただアンカーを投入しないと落ち着いて仕掛け投入後の誘いができない。周囲のボートとの衝突は避けたいからだ。仕方なく、10時前にはアンカーを再投入して釣り再開。
すると、運よくカワハギらしき餌取りが出現。しかも、取られ方から判断して良型と推測。少しだけ仕掛けを遠くに投げて手前に誘いながら、底をトントンとこづきつつ、ボート下まで誘い、最後に大きく2mほど仕掛けをあげてからストンと落として糸ふけを出して中オモリを弛ませてみた。2秒後に聞き合わせると案の定、ガガガという強烈なツッコミで針がかりして浮かせたのは本命カワハギだ。しかも目測で25cmはありそう。やった、これでボウズは無くなった。魚体を触ると肝も大きく膨らみ食味は良さそうだ。
時間は午前10時20分。潮変わりまで1時間弱といったところ。
しかし、その後はアタリが遠くなり、再度流し釣りに変更。風も弱い南寄りとなり、海はほぼべた凪状態に。わずかな風で少しずつ岸寄りから沖川に流されるが、ゆっくりなので助かる。底トントンで誘いながら餌を付け直すが、カワハギのアタリではない。この時期はまだ水温が高く、カワハギは広く回遊しているため数釣りは難しい。水温計で水深6m下の海水温は24.5度であった。重たいアンカーをなん度も入れ替えるのも疲れたのでそのまま岸寄りにこぎ、午後2時15分には着岸した。途中でアサリ餌を食ってきたのが高級ゲストのホウボウ。誘い続けていれば魚は食ってくるという良い例だろう。とはいえ、せめてもう1匹ぐらいはカワハギを釣りたかった。できれば尺オーバーを。
結果は1匹とホウボウのゲストだけ。自分では狙った場所と釣り方で全長26.5cm(後検寸)が釣れたから感動の1匹といった感じである。やり切ったという満足感はあるが、数をもう少し増やすにはどうしたらのよいのか、今後に課題が残った。
なお、今回の釣行費用はボート代が土曜日のためやや高く4500円。冷凍アサリ餌と氷は持参。P代は1台だから無料。
]]>
茅ヶ崎港の沖右衛門丸から「沖得」という割引サービスのハガキが年に数回届くのだが、すっかり締切日を忘れていた。慌てて予約を入れたのがカサゴ五目釣りである。9月の3連休の初日16日の土曜日。天気も良く風も弱いので混雑するかもと思ったが、同宿のHP釣果写真を見る限りでは朝一番でカマスを狙うようだ。しかも専用のフラッシャーサビキ(1個600円)を使ったコマセなしの追いかけサビキ釣りと聞いてこれは楽しそうだと思ったからだ。カサゴは今まで堤防釣りでも親しんできた根魚釣りなので経験はある。自信もある。なので色々と釣れる五目釣りと聞いて若い頃の釣り魂が疼いた。
港を離れたのは午前6時5分前。最初のポイントがあまりに近いので驚いた。港の沖堤防の出入り口で投入の合図が出たからだ。水深は4mもない。慌てて投入したがその場所ではせんちゆうだれもアタリがなかったようだ。まるで堤防釣りを船から楽しむスタイルと言っていい。船長は転々と魚群を探して走り回る。次は平塚漁港の出入り口付近でストップ。水深は6m前後。平塚漁港の外側のテトラ帯が目前だ。そこでフラッシャーサビキに反応したのはコノシロ。その後、船中ではポツリポツリとカマスが釣れる。サイズは30cm弱だが、3〜4点掛けで抜き上げると適度な重量感と引き込みで楽しい。昔のサビキ釣りの鈴鳴り状態が味わえるのだ。仕掛けは全長175cmだから2m弱のロッドでも取り込みは容易。とにかく、船内の魚体を入れて仕舞えば、あとは落ち着いて魚を外せばいい。注意したのが針間隔が短いため、魚を取り外す際に針を指に刺さないこと。
船長は転々と騎士寄りを探索する。次は大磯港の出入り口付近。ここもテトラ帯に囲まれた堤防先端付近。水深は深くても7m程度。誘い方は簡単。オモリが着底したら仕掛けを大きく煽って上下に動かすだけ。その誘い方が魚群があれば一気に多点掛けでつれあがるのだ。ただ、ハリス4号ではカマスの歯で切られてしまう。1時間足らずでハリは1本に。それでもカマスがいればしっかりと食ってくる。コマセもなしに高確率で釣れるので楽しい釣りではある。サイズは大磯港付近が最も大きく30cm近くになった。仕掛けを交換して2個目のフラッシやーサビキをセットすると、次はまた3点掛け。海面近くで横走するのでスリリングでもあり、最近の釣りの中では、ワクワク感が止まらない。オモリは30号。船宿では25号を推奨している。船内でオモリを購入すると1個100円なので数多く、持参することをお勧めする。カマス釣りは午前8時まで。カマスの釣果はちょうど30匹。混じりはコノシロとマイワシ。
次はカサゴ狙いに変更となる。五目釣りというより完全にリレー釣りである。付餌は鯖の短冊。全長7〜8cm前後の短い塩漬けにしたサバだ。ちょん掛けでカサゴを狙うのだが、どの場所も根掛かり必至。根が荒い場所を転々と船長は魚探で探して狙っている感じ。そのため、オモリが崖から転げ落ちるとカサゴが食うか、オモリが食われるかのどちらか。特に2m前後も落ち込むような場所では、魚がいれば間違いなく食ってくるが、オモリごと根掛かりするケースもあり、痛し痒しといったところ。果敢に根際を攻めているため、食ってくる魚もデカイのが多い。中には高級魚、アカハタがかかることも少なくない。
私は持参した6個の30号オモリが捨てなくなったので、船内で25号1個100円のオモリを購入してカサゴ狙いを続けていたが、とうとう100円のオモリも根掛かりでロストしてしまったため、午前11時30分には釣りを諦めて竿を畳んだ。根魚つりは好きだったのだが、どうにも根掛かりとの相性が良くない。その後も船長は江ノ島の裏岩付近まで丹念に探ってくれた。小学生の頃に良く釣りをした裏磯での釣り、それを船の上から釣るという貴重な体験ができた。実際は釣り中途で断念したので竿は出していていないが、ここまでピンポイントで操船してくれるのは今まで経験したことがない。ある意味、船での磯釣り感覚を存分に味わえた。カサゴ狙いの際は最低でも10個のオモリは持参したほうがいい。結局カサゴは1匹だけ。とほほ、である。
左隣の武蔵村山市在住の安藤さん(間違っていたらごめんなさい)は趣味でアクアリウムをしているとのこと。終盤に良型カサゴを釣り上げてもリリースしていた。十分魚は確保できたということだろうか。大きなポリタンクに2個の酸素ポンプを装着して生きたまま持ち帰ったようだ。
最後に今回の釣行費用は割引ハガキを利用して乗船代金が8500円。これにフラッシャーサビキ1個600円を2個購入して1200円。これに港内P代が1台200円。追加氷代は100円。ジャスト1万円で楽しめた。
港内のスロープには貸しボートが何艇もスタンバイしている。石田丸のHPの釣果欄を信じ込んで訪れた人が多かったようだ。タチウオとアジがほぼ同じポイントで釣れる場所はそんなに多くはないはず。特にタチウオは夏場限定の対象魚。確かに乗合船では水深50m前後で釣れているが、ボート釣り場では深くても30m弱、25m前後だからシャクリ幅も狭い。オモリ30号に片天秤、ハリス6号2mの1本針でスタート。餌はサバの短冊。最初に入った場所はヤマダアウトレット沖。水深は23mだった。
冷凍アミコマセが解凍できたのでタチウオ狙いの前に取り急ぎ、ビンクスキンサビキのハリス2号6本針を沈めて様子を見ようと考えた。当日の潮は大潮で午後12時20分頃に下げ一杯になる模様。2人でコマセを撒けばアジのよりも早いだろうと考えた。だが、なかなか食わせられない。途中で置き竿にしていたタチウオの仕掛けをシャクリ、3回繰り返してもアタリが何もないとアジの仕掛けをシャクル。その繰り返しがいけなかったのか、どちらも中途半端で集中できない。すると、私のサビキ仕掛けにアジがかかっていた。明確なアタリはなかったのだが、5cm前後の片口鰯と一緒に上がってきた。イワシがいればアジも必ず回遊してくるはず。真剣にサビキ仕掛けに周知有することに。当然、タチウオの竿は放置状態に。これではタチウオは釣れない。餌を少しずつシャクリながら誘いを入れなければ釣れない魚なのに。アジに神経を集中してしまった。そのおかげでポツポツとアジは連れてくれた。
だが、一方の鈴木さんはビンクスキンのサビキを用意するよう伝えたのだが、忘れてきた。サバ皮らしきサビキでは食いが悪いことが多い。東京湾、特に大津港沖でサビキ釣りをするならビンクスキンが必須だ。それでも5匹程度釣ったところでアタリが遠くなり、タチウオもダメ。そこで痺れを切らして重たいアンカーを引き上げてポイント移動を決意。ロープの長さが多分40m近くあるため、ここでのポイントいどうは決意が固まらないとなかなか移動したくない。
午前10時30分に移動を決断。場所は青山看板前という距離的には近いポイントへ。だが、水深は26mと若干深くなる。アンカーを投入して再開。今度はタチウオを諦めて代わりにビシアジ仕掛けを投入。これが功を奏したのか底上げ2mで待つこと1分足らず。すぐに竿が曲がった。かかってきたのは全長25cm前後の食べて美味しいサイズ。それが立て続けに釣れてくるから楽しいこと楽しいこと。残念なことに鈴木さんはビシアジ用の仕掛けを持っていない。私の予備の天秤と40号ビシを貸して、ビシアジ仕掛けに最も近い仕掛けをタックルケースから探し出して、なんとか釣りをしていたが、棚取りがうまくいかないのか、アタリが遠い。
PE2号のラインマーカーを目印にキッチリと2mでアタリを待つのだが、その要領が初めてのためか掴めない様子。それでも最後の午後2時過ぎ頃に明らかに明確なアジのアタリを捉えてリールを巻き始めた。すると自分のもう1本のサビキ仕掛けに絡んで上がったきた。アジは全長25cm程度だったが、オモリをサビキ仕掛けの30号と一緒に巻き上げてきたため、重く感じたのだろう。海面に味が見えていたのだが、かかりどころが悪かったのか、とうとう海面バラシに。トホホ、である。前回は初釣りで彼はシロギスを数匹は釣れたが、今回も初のコマセアジ釣りだがら今回も初釣りの様なもの。指導が足らなかった私の責任でもあるのだが、なんとも悲しい結果に。タックルや仕掛けの準備は万端にしなくてはならない。今回ほどそれを痛感してことはない。予備の仕掛け、ハリス違いの仕掛け、天秤やビシも2個以上は持参したいもの。
結果は、私が16〜25cmのアジを16匹釣り上げた。彼は結果的にボウズになったが、1匹は釣れた。が、バラしてしまった。悔しいボート釣りのアジ釣りデビューは次に繋がるように私が指導するしかない。私もボート釣りを始めた頃には何度もボウズを体験している。自然界はそんなに甘くないのである。話は変わるが、不思議な現象を今回体験した。ボート釣りでアジを狙う場合、大半がサビキ仕掛けで釣ってきたのだが、今回初めてビシアジ仕掛けで10匹程度は釣った。その際、ビシ仕掛けにかかってくると、サビキ仕掛けには何も反応がなくなった。これはどういうことだろう。また課題を抱えてしまった。ビシ仕掛けの蒼井そめは鈴木さんが保険の意味で購入しておいたもの。それを借りて釣れた私はラッキーだったが、ビシ仕掛けに掛かるとサビキ仕掛けには無反応になる、その原因がわからない。たまたまアオイソメが好物のアジが群れていたのかもしれない。
今回の釣行費用はボート代が割り勘で一人2250円。私はこれに石田丸の冷凍アミコマセ1kg1個500円で購入。合計で2750円。P代は無料。氷は自宅から持参した。
]]>
2023年の夏は想像を絶する厳しい暑さに見舞われた。天気予報の情報によれば8月すべての日が真夏日を上回る気温だったという。観測史上初の猛暑だったことになるのだ。こんなに暑い日が続いたので、流石に釣りへ行こうという前向きな考えは失せ、熱中症にならないように過ごすことだけで精一杯といった感じ。確かに、夜釣りでも行けばよかったのだが、大半の船宿が土曜日にしか夜釣りの釣り物がない。あってもメバル&カサゴ程度だから食指が動かない。自宅に戻ればすでに夜の10時を回ってしまうからだ。
結局、8月下旬の26日土曜日になってやっと午前ライトアジ釣りを決定。午前11時には沖揚がりだから体力的にも助かる。ビシも40号と軽く狙う水深も20m前後だから手巻きリールで楽しめる。8月最後の土曜日ということもあり、ほぼ満船。浅い水深で釣るのだからお祭りは少ないはず。私は空いていた左舷トモから4番目に釣り座を構えた。定刻より10分遅れの午前7時10分に桟橋を離れて八景沖の釣り場へ到着。だが、魚群が見つからないのか15分近くは魚探を探索しながらのクルージングが続く。案の定、食い渋りの日に遭遇したようだ。
釣り開始から30分は船中アタリもなく、竿が曲がらない時間が長く、船長もポイントを転々と探し回る。そんな中、早々に私の右隣の安藤さん(文京区在住)がダブルで魚を抜きあげた。写真撮影に協力していただいたが、なんと良型シロギスの一荷だったのだ。仕掛けは赤短を装餌したアジ仕掛けにシロギスが来るとは驚き。私も魚体をよく確認しないで写真撮影をしてしまい、失礼しました。その後、しばらくして本命アジをポツポツと釣り上げていた。その際に再度写真を撮らせてもらった。アジ釣りに行ってシロギスの写真ではカッコがつかないと感じがしたのは私だけではないだろう。
とにかく、アタリが少ない。やっといい感じで頻繁にアタリが出始めたのが午前10時から約30分程度。ビシを着底させてから底上げ1mで1回コマセをふり、もう1m巻き上げて2回目のコマセを振る。すると10秒足らずでクククっと穂先が曲がり全長25cm前後の美味しいサイズが釣れ始めた。だが、数は伸ばせない。仕掛けは手前祭りを避けるために2本針仕掛けを使用したが、ダブルでかかることは皆無だった。小さいサイズは縫えそも足らず。中にはぬわそも程度も混じり、流石に豆アジはリリースした。3匹は混じった。私の仕掛けはハリス2号2mで針は2本。
船長はマイクで「ここはそんな豆アジは多くないはずだけどなぁ」とぼやく。それでも中には26cmサイズも混じるので我慢して手返しを早める。そんな時間も長くは続かず、午前10時30分を過ぎる頃にはアタリも消えて、転々とポイントを移動するが、午前11時には無念の沖揚がりに。当日の釣果は当日の夜にHPで確認したのだが、あまりに貧果だったので釣果は公表されていなかった。翌日27日は5〜37匹と表示されていたが、26日は数が公表されていなかった。私は3匹のリリースを含めてやっと15匹。ゲストはなし。中にはカサゴを釣っていた人も数人いたようだ。前述の安藤さんはアジ釣りは2回目で。前回は「40匹近く釣れましたよ」とがっかりした様子。それでもなんとか5匹を釣ってお土産にしていた。帰路中に魚の内蔵をしっかりと除去して自宅に戻ってから調理がすぐにできる工夫をしていたのは感心した。
運よく左舷に座れたため、操船室の陰になったため日差しは少しは避けられたのも良かった。風も弱く、暑さも厳しかったが、船が動いている時間は涼しく、潮風が心地良い。短時間勝負の午前アジだが、もう少しアタリが多ければもっと楽しめたと感じた日であった。船長に当日の海水温を聞くと「29度あった」とのこと。これではアジも夏バテでしょ。
参考までに当日の釣行費用はシニア割引を使って5500円。これにP代が別途500円。氷代は無料。合計で6000円。
昔、東京大田区で編集プロダクションを経営していた頃に知り合った飲み仲間の一人に10数年ぶりに大盛りの懐かしい居酒屋で飲む機会を持った。その際に「実はボート釣りというのを体験したい」という旨の話で盛り上がり、海が穏やかになる6月下旬に行くことを約束した。それが実現したのが6月29日の木曜日。天候は朝のうちはほぼ無風という気象データをウェザーニュースで確認済みだった。だが、当初予定していた葉山一色海岸の山田ボートがなんと休業中とのこと。
仕方なく隣の一色ボート店にネット予約を申し込んだのだが、返信がなく、当日の朝になって携帯に電話が入り、「朝は大丈夫ですけど、もうすぐに南西風が吹き始めてすぐに早上がりになると思いますよ、別の日にした方がいいです」と促されたが、初めてボート釣りを楽しみにしていた鈴木さんをそのまま東京まで返すわけにはいかない。
風邪で困った時のボート釣り場がある。急遽、彼のスマホで検索して「貸しボート油壺」と検索して電話番号を調べてすぐに電話を入れると店主は「湾内なら大丈夫ですよ。シロギスは乗り場の直ぐ真沖で釣れてます」と嬉しい返答。葉山から油壺まで走ることになったが、初ボート釣りを楽しみにきた友人をなんとかして釣らしてあげたいと思った。ただし、現着して漕ぎ出したのはすでに午前9時になっていた。当日の潮は若潮。干潮が午前7時40分頃、午後2時30分が満潮。つまり、沖揚がりまで上げ潮の良い時間帯を満喫できるというわけだ。
漕ぎ始めるとワンナイトは家、すでに西南西の風が吹き始めてきて、湾奥に流される。シーボニアマリーナの岸壁に近い場所までん流されたため、大きく対岸方向へ漕ぎ、場所を大きく変更。するとポツポツと本命シロギスが釣れる。だが、型が小さい。たまに良型が混じっても20cm足らず。鈴木さんも慣れない手付きながらも最初に吊り上げたのはチャリコ。真鯛の幼魚だが、掌サイズだったので一応キープ。その後も2本竿で粘ったが、朝の良い時間帯を葉山からの移動に費やしたのが仇となってしまった。
とはいえ、風が強くてもこの油壺ならボート釣りができる。これは熟知していたが、残念ながら魚影は葉山に比べると薄い。数が少ないようだ。さらに、東京湾でも感じたのだが、メゴチが釣れない。マゴチ狙いの生き餌として泳がせ釣りには必須の生き餌が釣れない。相模湾でも同様な状況である。不思議な現象だが、こればかりは仕方がない。最後までマゴチ仕掛けの投入は叶わなかった。
湾内の風はやや強くなるもののボート釣りとしては危険を感じない程度だがら毎回ノーアナンーの流し釣りで広範囲を探ってみたが、結局私はシロギス11匹(写真では左側に9匹だが、クーラーBOXに隠れていた2匹に気づかず撮影)。ゲストにはホウボウが1匹とキュウセンの雌を1匹加えた。鈴木さんは慣れていないこともあり、ハロギスは4匹、チャリコが1匹と寂しい釣果になった。
それでも、ボート釣りの醍醐味、風を受けながらの流し釣りを体験できて嬉しそうであった。西南西の風が爽やかで汗が出てこない。水分補給は欠かせないが、トイレの用達は1回もなかったのは汗が出ていても風が心地よく乾かしてくれからだろう。これから夏休み期間の中でボート釣りをされる読者もいるだろう。トイレの嫌がって水分補給しないと完全に熱中症になり、脱水症状になるので要注意。飲み水は多めに持参しておこう。たとえ、冷えていなくても飲料水が足らないとそのために早く着岸しなくてはならなくなる。釣りを満喫できないばかりか、熱中症を起こすことだけは避けて欲しい。
結局、午後3時前には着岸できたが、風向きとは逆行して漕ぐために想定以上の時間がかかることもあるので早めに漕ぎ戻ることを検討しておきたい。着眼するまでの体力は必ず温存しておきこと。参考までに当日の水温は22.5度。釣行費用はボート代が1隻2人乗りが4000円。餌のアオイソメは各自持参。駐車場代は1日1台500円。一人頭2000円に餌代と氷代がかかる。氷は持参した方が良いだろう。帰路にコンビニ等で買い足すのもあり。
今年のシロギスは東京湾では復活の兆しが見えてきた。5月下旬ではポイントに入れずに厳しい釣果に終わったが、浅い水深を早くから狙っていればもう少し数はつれたであろうという結論でボート店を後にした。金田湾のつりの浜浦で5月下旬のリベンジを願って出かけたのは6月27日。当日は斎藤さんに加えて久しぶりのナベさんも登場。2手に分かれて乗り込み2人乗りの斎藤さん、ナベさんペアに加えて私は一人乗りで気楽に楽しもうと漕ぎ出した。午前7時20分頃だったが、当日は弱い南風で完全な流しつりが楽しめそうな風と天候で期待が膨らんだ。曳航サービスで10分足らずで最初のポイントに到着。
水深約6m前後からスタート。私はいつも通りのノーアンカー流し釣りで開始。オモリ号数は軽く8〜12号を使ってシロギスのアタリをダイレクトに楽しもうと考えた。先径が極細のサビキ仕掛け用のパックロッドがお気に入り。全長2.1mのサビキロッドは今まで見たこともなかったが、地元のタックルベリーで購入してから繊細なシロギスのアタリを満喫できるようになった。ただ当日はアタリがあっても最初のアタリで合わせると針ハズレになることが多く、3回目付近の突っ込みで軽く手首で合わせる感じでリールを巻き始めると針掛かりするようになった。
当日は越生の最終日で潮の干満差が少ない。それでも適度にボートが流されるため好ポイントに入るとパタパタと釣れてくる。つけ餌はいつものアオイソメ。ヌルを除去するために「投げ釣りパウダー」の粉末を指につけて貼り付けするととても針に刺しやすい。手返しが早くなり、数釣りのシロギスようには最適。特に2本竿で頻繁にアタリが出るような場面では、1本を巻き上げている最中にもう1本の竿を軽く合わせて貼りかかりさせておき、先の仕掛けが上がって魚を取り込んでから巻き上げる方法だ。午前11時14分頃が満潮のため、それまでは時折、忙しい時間を満喫できた。
もちろん、アタリが遠のいたら速攻でこぎ戻るロスタイムはあるが、再度同じ好ポイントに入るとパタパタと釣れてくるから楽しい。5月下旬とは違ってアタリの数が増えたからだ。とはいえ、型は小型が多く、ひったくるような良型は忘れた頃にたまに釣れる程度。柔軟なロッドを使っていると良型がかかるととても気持ちがいい。オモリ8号で掛かる20cm級はシロギス釣りの醍醐味を味わえる。
一方、斎藤さん、ナベさんペアは早々にナベさんが40cm超えのマゴチを釣ったという。話を聞きくと銀ペイ=養殖ウグイを購入して泳がせて釣ったようだ。だが、上州屋では1匹税込192円もするのでちょっと考えてしまう。活発に泳ぐ生き餌だけにヒット率は高まるが、基本マゴチ狙いはメゴチを釣ってそれを生き餌として使いたいもの。だが、今年は不思議とメゴチの魚影が薄い。数が全くつれないのだ。5月下旬の時には数匹しかつれなかったためマゴチ仕掛けを投入するタイミングが遅れて、結果的にマゴチには出会えなかった。流し釣りで狙うマゴチは生き餌の数も見逃せない。弱ったらすぐに鮮度の良いメゴチに切り替えたいからだ。
午後近くになってからすこす風向きが変わり、南寄りの風が強まり始めた。流される方向が変わるからすぐにわかる。午後3時には着眼しなければならないので午後1時過ぎには、ボート乗り場の真沖まで漕ぎ戻り、最後はアンカーを投入してのんびりと楽しんだが、当然アタリも減り、シロギスの数はの媚びなかった。それでも、5月下旬の時に比べれば約3倍以上、27匹まで頑張った。マゴチ用の生き餌さのメゴチは合計で4匹程度しか釣れなかった。斎藤さんのシロギスは21匹、ナベさんは14匹、他にホウボウやベラもまじった人も。
午後3時の着岸には間に合ったが、最後まで釣り続けた結果が上記の数字。5月下旬のリベンジは成功したと言っていいだろう。今回の釣行費用は2隻のボート代を3人で割り勘して一人2900円弱。餌と氷は持参。平日のためP代は無料。なお、参考までにボート店の氷代は150円に値上がりした。