金沢八景弁天屋 タチウオ釣り

 

日中と夜の寒暖差が激しい季節がこの時期だが、まさに三寒四温で気温に安定感がないのは魚も同じである。中でもタチウオは食い気にムラがある時期だと言う。実際、この3月末にタチウオを釣りに出掛けたのは私もたぶん初めてだろう。数年前は春には終了していたはず。昨年からタチウオは周年釣れる、船宿にとっては魅力的な存在といっていい。だが、今回出掛けた金沢八景の弁天屋では、当日の船中釣果は2〜15匹と渋かった。船長曰く「一桁の人が大半でしたね」と嘆いていた。気難しい春タチウオを攻略するにはどうしたら良いのか、行く度に毎回悩まされる。

 

年度末の3月31日火曜日に最近釣り仲間となった立神さん、その釣友達の栗原さんを連れ立って左舷トモから3人が座った。立神さんも栗原さんも船からタチウオを狙うのは初体験だという。私の貸し竿と電動リールを使ってもらった栗原さんも期待に胸が膨らむ。立神さんは沼津の夜のカゴ釣りで爆釣した経験はあるが船ではどうなのか、期待がかかる。

 

当日は平日にも関わらず両舷でほぼ14人が乗り込んだ。船長は定刻の午前7時15分に桟橋を離れて、観音崎に向けてゆっくりと帆足を進めた。およそ30分足らずでポイントに到着したが、魚探反応が乏しかったのかしばしタチウオの群れを探しつつ、15分前後のクルージングを続けた。

 

午前8時頃に釣り開始。水深は70m前後。下から10mの範囲内で誘い上げて下さいという指示ダナ。私は運良く、第一投の流しで70cm前後の小型を1本釣り上げて、ホッとひと安心。朝一番は高活性な印象を受けた。誘い方は冬場のパターンとほぼ同じである。40cm前後シャクリながらリールを半回転ほど巻いて竿先を下斜め45度に戻すスタイル。ジギングのショートピッチジャークをワンテンポずつ繰り返す感覚だ。

 

活性が低ければしゃくり上げた直後の待ち時間を1秒程度と長くする。アタリが頻発する高活性の時にはポウズは入れずに速攻で誘い上げてくる。途中でググ、クククッと押え込むようなアタリが出ても、同じテンポとサイクルで上へと誘ってくる。その後にくるガンガン、グイーッという強烈な突っ込みがあれば、そこで大きく竿を煽って掛け合わせる。

 

ところが、当日は最初の1本は通常スタイルの誘い方で掛かったのだが、後が続かない。食い気がある個体に出会えないと厳しい感じとなった。立神さんも早々に小型サイズながら本命タチウオを釣り上げて嬉しそう。初めての船タチウオなら型に限らず嬉しいもの。自分で掛けて釣り上げた1本の価値は大きい。

 

一報、栗原さんはアタリが遠いながらも根気よく誘い続けている。初めてとはいえシャクリの幅や小刻みな誘い方はなかなかのもの。釣りのセンスは良いと思った。それは毎回同じパターンではなく、変化を加えていたからだ。どんな誘い方が今日のパターンなのかを探っていたようだ。

 

因に仕掛けはハリス5〜6号の2m。針は3/0の大きめ。付け餌はサバの塩漬短冊である。付け方は縫い指し1回だけの浅く皮側から針を差し込むスタイルだ。サバの肉片が波打つようではダメ。身餌の部分が針に対してまっすぐになるように装餌すること。少しでも斜めに針が入ってしまうと餌がクルクルと回ってしまい、ハリスにヨレが入り、タチウオは違和感を感じて喰ってこない。参考までにオモリはPE2号で80号。片天秤1本針が標準だ。

 

私はというと、8時40分頃に強烈なアタリがあり、うまく針掛かりさせることができた。電動リールをフルスロットルで巻き上げてくる。途中で竿が大きく湾曲して満月状態に。久しぶりに豪快な引きを満喫しながら海面浮かせたら、指幅5本のドラゴン級が浮いた。慌てて取り込んだのが数年ぶりのメーターオーバー(後検寸で103cm)だった。掛けてからの刺激的な強引は数年ぶりの快感だ。これがタチウオの醍醐味といっていい。ドラグが滑ることはなかったが、この1本で個人的には満足だった。

 

気になるのが私の貸し道具で釣り続けている栗原さん。終盤近くになって待望の良型を1本釣り上げてひと安心。ボウズを逃れた安堵感は釣り人なら分かるだろう。貴重な1本がどれだけけの価値を持っているか。それは釣り上げた栗原さん自信でなければわかるまい。

この1本が呼び水となったのか、最後の流しでとうとう栗原さんが感動のドラマを演じてくれた。淡々と静かに電動リールを巻き上げている割には竿の曲がり凄い。グワングワンと大きく海面へ突っ込みながら上がってきたのが指幅5本サイズのドラゴン級だ。取り込みに少しもたついたが、なんとかうまく船内へ。だが、海面でバシャ着かせている際に私の道糸と歯が接触して、いつもの高切れに。まぁ、これはお互い様のオマツリのようなもの。最後の流しだったのでしか等を片付けづける手間が省けた。

 

結局、午後2時30分に沖揚がり。船中釣果は前述通り。釣果の数だけみれば悲しくなるが、初体験で2本はリッパでしょ。喰い渋りの日ならボウズもありえるタチウオ釣り。最後まで諦めずに丹念に誘い続けた結果が2本。私も2本だが、なにも悔やむことはない。やるだけのことをした結果ならそれでいい。釣れない日もあるのが釣りなのである。また、暑い日の夏タチまでグッと待ち構えていましょう。

 

最後に、今回の釣行費用は3人割が利いてなんと13%オフの7650円だった。P代は1日500円だが、私はお年玉クーポン券を利用して無料に。氷代も料金内だった。

 





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