腰越港孝太郎丸 アマダイ釣り

 

毎週末に近いサイクルで日本列島に直撃か接近して通過して行った10月の台風にはほとほと疲れた。進行速度が遅いためもあって沖合への影響は大きかったのは言うまでもない。海釣りを楽しむ釣り人にとっては最悪の月となった。

 

それでも運良く10月27日の日曜日は穏やかな凪となり、予定していた腰越港の孝太郎丸からアマダイ釣りを楽しむことができた。当日はスポーツ報知新聞社のファン感謝デーとなっていて私も3週間前には電話予約を入れた。乗合船の料金が半額となり、しかも本命アマダイの良型を釣ると表彰され、賞品まで出るというのだから人気も高い。当然当日は両舷で12人のフル乗船。完全予約制のため定刻7時より20分ほど早く港を離れた。約30分掛けて到着した最初のポイントは葉山から佐島沖付近。水深90m前後で釣り開始となった。

 

ところが、大潮の下げ潮ということもあり、潮流が速い。底立ちを取り直すとすぐに水深が100mを超える。道糸もトモ方向に流され、不穏の空気が流れる。オモリは80号で統一されていても仕掛けを回収するだけで道糸が隣同士か反対舷と絡むことが多かった。しかも、朝の1時間近くはアタリも遠く、雑魚やゲストも低活性のようで、喰いが悪い。

 

仕掛けはアマダイの定番、ハリス3号2mの2本針。針はオキアミチヌ3〜4号を使った。ただ仕掛けが速潮で浮かないように先針から30cm前後上にガン玉を打った。少しでも海底近くに餌のオキアミを漂わせたかったからだ。8時を過ぎる頃になってやっと定番ゲストのアカボラ(標準和名ヒメコダイ)が釣れた。アマダイの好むタナには餌が届いていることを確認できた。

 

釣り方は決して難しくない。オモリが着底したら海底から1m程度巻き上げて、底から誘いを入れる。30〜50cmほど上へ竿先をしゃくり上げてオキアミを漂わせる。その誘い方を2回繰り返したら底立ちを取り直すのだが、朝の早い時間帯ではこの底立ちの取り直しをするだけで隣同士とオマツリをしてしまうのだ。

 

確かに、仕掛けはシンプルだから複雑な絡み方はしないのだが、仕掛けを回収するだけで海面近くになると誰かとオマツリをするのは精神的に疲れる。これが少しだけ回復傾向にあった午前8時15分頃に、アマダイ特有のアタリを捉えてリールを数メートル巻き上げると、穂先がグググッと曲がり込んだ。本命かどうかを再確認する意味でもう3mほど巻くと、グイグイと強く突っ込んだのでこれはアマダイに違いないと半ば確信して、電動リールのスイッチをオンにして中速で巻き上げた。やっとの思いで釣れたのが全長34cmの良型アマダイだ。これでボウズはなくなったという安堵感が全身を包み込んだ。

 

潮が早い時間帯では、誘いの幅も少なく、動作もゆっくりの方が良さそうだ。最初に巻き上げる1mを70cm程度に減らすことで仕掛けを海底近くに漂わせる考え方は悪くないはず。道糸の角度が斜めになれば仕掛けも当然海底で浮き気味になっているからだ。とすると、少しでも低いタナをキープさせることが不可欠だ。

 

そんな誘い方を繰り返しているうちに徐々に潮が落ち着いてきた。干潮が10時15分頃だから9時を回ると緩くなり始めた感じ。ゲストのアカボラやムシガレイも釣れ、魚の活性も高まってきた。潮変わりから少し時間が経つと周囲でもアマダイがポツポツと釣れるようになり、期待が持てる時間帯に入ってきた。

 

時計の針はすでに12時近くになって私が釣った全長36cmと31cmもこの頃に喰ってきた。アタリも明確になり、ゴンゴンと突っ込む豪快な引きを楽しみながら抜き上げてみると、なんと目の近くにスレ掛かりで上がってきた。これにはビックリ。今までアマダイをスレで釣ったことはなかったからだ。90m近い海底からよくぞは外れずに上がってきてくれた。その後、小ぶりの22cm級も釣ったが、アタリが多くなるのは楽しい限りだ。朝の速潮がウソのように食い気が出てきた。

 

だが、楽しい時間はアッという間に過ぎてしまうもの。定刻より早く出航したため午後1時30分には沖上がりに。私の釣果は本命アマダイが36cmを筆頭に34cm、31cm、22cmの4匹。ゲストはアカボラ2匹、ムシガレイ、ホウボウ。小さいゲストは海中投棄しても良いのだが、浮いてしまえばカモメの餌になるだけ。美味しく食べることで供養ができると信じている私はすべて持ち帰り、大好きなホイル焼きで食べた。良型はすべて昆布締めに。ただ節取りして皮目をバナーで炙るのも好きだから冷蔵庫のチルド室にまだ眠っている。3日目辺りに旨味が出て、酒の肴に最高の味覚を提供してくれるはず。今から楽しみである。

 

私の左隣に座った内藤さんは地元腰越の人で年齢も近いためもあって会話も弾み楽しい時間を過ごすことができた。内藤さんも最大32cmのアマダイを釣っていた。撮影に協力して頂いた方はもう一人。同じ右舷の大トモに座っていた柄目さん(つかめ、とお読みする)にも釣り上げた直後に写真撮影をお願いして心良く引き受けて頂いた。有り難うございました。

 

当日の釣行費用は、乗船代が5000円、駐車場代が1台1日500円、合計5500円であった。なお、付け餌と氷は無料。また来年も都合が合えばぜひとも孝太郎丸に乗りたいものである。家庭用品中心の参加賞も嬉しいお土産だ。

 




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