片瀬漁港萬司郎丸 カツオ釣り

 

街の木々から聞こえるセミの声がミ〜ンミ〜ンから朝晩にツクツクホウシの鳴き声に変わりつつある8月下旬。最高気温が30度以下になり曇天予報を確認してから釣割のネット予約で本ガツオを狙いに足を運んだのは8月27日火曜日。地元、片瀬漁港の萬司郎丸の28号船に乗り込んだ。北風微風で風速も2m前後なら凪に違いないと確信して前日から支度に取りかかった。年に1度はあの強烈で刺激的な強引を体感したいからだだ。念入りに準備していても必ず不備がある。船上で不測の事態になれば釣りがジ・エンドになる。L型80号のビシも予備を1個追加して、仕掛けも不器用な私の仕掛けでは不安があるので頑強な市販仕掛けを数種類を用意。指サックは両手に4個は必要になる。万が一のため厚手のゴム手袋まで準備したのだ。それでも暴れん坊の本ガツオは酷い仕打ちを釣り人に強いることがある。

 

当日の朝、午前5時に到着するとまだ女将さんが不在で名簿に名前と釣り座を確保して車内で軽い朝食をとり、15分後に再度受け付けに行き、料金を支払い「昨日はダメだったようですね」と私が尋ねると女将さんは照れ笑いで「昨日は千葉県エリアまで走ったみたいですよ」という。帰港時間も午後4時近くになってしまったとか。これは厳しい日に来てしまったかも。しかし海が凪いでくれれば神経を集中して釣りに没頭できるはず。定刻よりも10分ほど早く港を出航して、カツオ&キメジファン10人を乗せて約40分で到着したのは相模湾中央部付近。周囲には同じカツオやマグロの群れを探索して集まってきた神奈川県内のほぼ全域の釣船が約20艘が集結して、船団を形成。

 

釣り開始は午前6時30分を少し回っていた。船長の指示ダナは10〜15mと浅い。ハリス分落としてから2回に分けてビシの中野オキアミコマセを振り出して15m付近でアタリを待つ。最初は竿を脇に抱えて竿先を海面に向けて角度は45度程度。アタリが一瞬でも出たら反射的に大きくアワセるためだ。

 

だが、私の座った左舷側にはなかなかアタリが訪れない。反対に右舷側はポリポツリとカツオをタモ取りしているらしい。巻き上げ途中で私の道糸と絡んで糸を出す場面が2回ほどあり、活性が高まってきたようだ。それでも潮の流れ具合なのか釣れるのは右舷の人ばかり。私の竿に一瞬コツン、とアタリが出たのは6時45分頃。一瞬の出来事で掛からなかった。

 

その後、群れを探索しつつポイントを移動すると、次第に指示ダナが深くなり「20〜30m」に変わり、その直後に強烈なアタリが出た。ロッドがMISAKI製のビシアジ竿だったが、昨年もこの竿で3本も釣り上げている。ところが、速攻で強くアワセてから電動スイッチをフルで巻き上げた。その直後にプツンっと道糸切れ。朝の反対舷とのオマツリで道糸にキズが入っていたのかも。PE8号をブッチ切っていく強烈に突っ込みには呆れるが、オマツリ直後に道糸の傷を確認していなかった私のミスである。悔しいがこれもカツオ釣りならでは。

 

次にヒットしたのはその20分後ぐらいだった。今度もロッドキーパーにロッドを固定したまま電動リールを速攻でフルスロットルに。それでもカツオが右に左に、前に後ろに駆け回り暴れん坊を披露して、ビシが手にできない。左隣の江藤さん(藤沢市在住)にタモ取りしてもらう直前に針ハズレ。痛恨のバラシとなった。ハリスが弛むことはなかったが暴れ具合で針が外れることは良くある。掛かりどころが悪かったということだろう。

 

2回もバラスと「2回あることは3回目も」と不安がよぎる。28号船は船団を離れて独自に群れを探し始めた。大きくポイントを移動した。水深は変わらず20〜30m。ここで3回目の本アタリが出た。今度もロッドキーパーにセットしたまま電動リールをフルスロットル。グイグイと強烈に走り回るカツオはパッドの根元付近から海中に突っ込む。するとビシまであと数メートル。今度は慎重に取り込み。頭をタモに向けて誘導すると江藤さんが差し出すタモに入ってくれた。良かった。3度目の正直を信じた自分にご褒美を上げたい。缶ビールのプルを開けたのはその5分後だった。後検量2.9kg、全長は51cm。船内では小ぶりのサイズだったようだが、私には貴重な1本となった。

 

その後、午前10時20分過ぎに大きく移動して城ヶ島西沖付近に。ここでは指示ダナが30〜40mと深くなった。曇天の空に晴れ間がのぞき少し暑くなってきた。ロッドキーパーにセットした竿に4回目の度肝を抜くような強引なアタリが出た。すぐに電動リールをフルで巻き上げると途中でテンションが消えた。仕掛けを回収すると、なんと針が延ばされていた。隣の江藤さんが言うには「あまりに強引に巻きすぎたのかも」という。遊ばせては捕れない魚だけに強引にヤリトリするのは仕方ないはず。それでも針が延ばされたのは悔しい限りだ。

 

江藤さんは「ハリスを12号まで落としたよ。だから太めのクッションゴムを繋げてやっている。アタリの数は増えるけど型が大きいとハリス切れも増えるし」と難しい状況だったようだ。「あと2本は釣りたかった」と残念そうだが、すでに2本を釣り上げて嬉しそう。

午後1時5分前に沖揚がり。船中の釣果は0〜4本。キハダはゼロだった。もう1隻の1号船も0〜4本。ただ30kgオーバーのキハダが釣れたとか。前日の釣果が0〜1本ということを考えれば少しは回復傾向にあった印象。その翌日から悪天候と南西強風で船は2日間は出ていない。なんとか1本を釣り上げてホッとひと安心の厳しい釣りであった。

 

今回の釣行費用は釣割の前日割で9000円。ただオキアミコマセ1000円を加えるとジャスト1万円。氷と駐車場は無料。受け付けの時にもらえるリベンジ券はなんと8500円。1000円のオキアミコマセを含めても9500円。かなりお得な釣りになる。この券を利用してもう一度相模湾の暴れん坊と対戦してみたい。

 

最後に料理についてひと言。にんにく生姜に醤油の刺し身だけでは飽きてしまうので、初めて長いもをスリ下ろしてマグロのやまかけ風にして食べるとこれも旨かった。釣りたてから3日間も生で食べ続けた人は少ないだろう。

 




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