小坪港太郎丸 キンメダイ五目釣り

 

令和元年の夏はどうやら冷夏の印象が強い。梅雨寒とはいえ、最高気温が24度程度で小雨混じりの曇天となった7月15日の「海の日」。昨年の猛暑を思えば肉体的には楽だが、海の日という感覚は一切ない。乗り込んだのは小坪港の太郎丸。当日はスポーツ報知のフィッシングフェスタということもあり、乗船代が通常1万1500円が6500円のほぼ半額デーである。事前予約の16人が早朝午前5時30分に港岸壁に集合。狙いは太郎丸が得意の深場釣りだ。キンメダイ五目を謳っているが6月末まではアコウダイ五目だから主役交代となった感じだ。

 

当日は貸し道具(別途2000円)のビギナーが多く、女性アングラーも数人乗り込んでいた。船長は貸し道具のセッティングに時間を取られ、港を離れたのは6時10分過ぎ。一路沖の瀬を目指してハイスピードで走ること約50分。エンジンがスローになるとしばし魚探反応を見ながらポイントを探索する。ものの5分程度で最初の投入となった。水深が300mを超えるような深場釣りの投入は一般的にミヨシから順になる。太郎丸でも通常通りだ。オモリは250号、針数は10本以内。私は釣り座がミヨシから6人目なので6番目の投入。針数は8本開始。ハリスや通常よりやや長い90cmなので絡むことが予想されたが、初回は難なくクリア。

 

だが、水深が想定外の260mと浅い。300mより浅い場所で沖の瀬のキンメが釣れるかどうかは分からないが、とにかく無事に全員が投入を完了。船長の指示ダナは底から5m上ということで、そのタナをキープ。もちろん、マメな底ダチを繰り返して誘いを入れる。30秒に1回の底ダチの取り直しが私のせっかちな性格に合っているのか。仕掛けを回収してみると、なんと極小サイズ=全長20cm足らずのキンメが針掛かりしていたのだ、動画で撮影をしていると船長が「コレはリリースだね」と言って海中へ投げ入れた。浮き袋のないキンメはすぐに泳いで海底へ帰って行った。仕掛けに付いてひと言。キンメを狙う場合、アコウダイと違って針回りにはビーズ玉やタコベイトは一切付けないこと。サバの餌食になるだけ。最悪はサメに好かれてしまうかも。

 

3投目までに釣れたのはサバと全長31cm(後検寸)のメダイ。同時に長いハリスが幹糸に絡み、ヨレヨレ状態が数カ所になり、やむなく5投目には仕掛けを幹糸からすべて交換することに。それが奏功したためかどうかは分からないが、またミニサイズのメダイとゴマサバが釣れてきた。キンメからのアタリはないのだが、何かしら美味しい根魚が釣れると気分は悪くない。だが、サバ攻撃が続くのにはほとほと閉口した。全長が40cm近いゴマサバだからこの時期なら脂が乗っていると知っていたので速攻でエラを指で千切って血抜きを済ませてから氷の入ったクーラーBOXへ。

 

アタリが穂先に出た時間帯はそれほど長くは続かなかった。私の右隣に座っていた横浜市の小野寺さんの御夫人は9時過ぎ頃にこれぞ沖の瀬のキンメという良型をサバと一緒に釣り上げていた。私は残念ながら全長24cmのシロムツだけだったが、運良くキンメが釣れる人には釣れるということ。ご主人と一緒に参加されていたようだが、太郎丸の貸し道具をうまく操作して、見事キンメダイを釣り上げたのは立派である。ご主人の話ではキンメ釣りの経験はまだ2年程度だという。

 

その後、アタリがないまま時間は過ぎ、とうとう昼の12時を過ぎ、午後1時の沖上がりまで1時間を切った所で船長は城ヶ島西沖へ大きく移動。最後の流しは水深240mの浅い場所だった。最後に私が釣ったのは可愛いサイズのノドクロカサゴ。煮付けで美味しいので17cmのサイズだったが、お土産にさせてもらった。

 

結局、午後1時10分頃に沖揚がり。船中キンメを釣ったのは16人中4人だけ。高級ゲストには今や幻とも言われるアラも混じった。小野寺さんのご主人が港に戻って帰り際にポツリとこう語った。「16人のフル乗船で初心者も多く、300m以上深い場所を狙うとオマツリが多発して船長一人では対応しきれないから浅い場所を狙ったのだろう」と。

 

確かに、潮はあまり速くはなかったが、貸し道具の電動リールの操作に慣れていなければ針数の多い仕掛けだけにオマツリは多くなるに違いない。中には仕掛けがグチャグチャで途中で釣りを断念した人もいたようだ。とはいえ、年に1回のフィッシングフェスタのイベントである。オマツリを解いて回る慣れた仲乗りさんのアルバイトを乗せるくらいのサービスはして欲しかった。深い場所なら絶対にキンメが釣れるとは限らないが、年に1回しか行かれないような人にも夢のある深海釣りを満喫できるようにして欲しかった。贅沢な提言だろうか。

 

私がクーラーBOXに入れた魚はメダイ2匹、ゴマサバ2匹、シロムツ1匹、ノドグロカサゴ1匹だった。一番美味しかったのはサバの塩焼き。塩を振って1晩寝かせて焼いたものが絶品だった。シロムツも3日間寝かせて刺し身にした。それも旨味が出て旨かった。小型メダイは刺し身よりもたぶん味噌漬けか粕漬けにしたらもっと美味しく食べられたのではないかと少し後悔している。

 

最後に今回は経費は6500円の乗船代のみ。付けエサ(サバ短冊)、氷などはすべて料金に含まれている。小坪港内の駐車場は無料。参加賞のスポーツ報知のフェイスタオルと手ぬぐいももらった。来年も機会があれば事前予約で挑戦してみたい。
 




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