金沢八景弁天屋 マゴチ釣り

 

GW中はどこへ行っても混雑してサービスも悪く、値段も高くなる傾向がある。ところが、スポーツ報知新聞の船宿謝恩サービスデーは1日船が半額で乗船できるとあって予約の電話を早めにしておいて正解だった。5月6日、金沢八景の弁天屋にマゴチ釣りを釣り部後輩の栗原君と楽しんできた。通常9000円の乗船料が当日は半額の4500円。これは魅力だ。当然当日は片舷11人の満船状態。釣果的にはボウズを覚悟しなければならないが、ゲストにヒラメやコウイカが顔を出すこともあり、お土産の期待は高まる。

 

右舷胴の間に栗原君と並んで座ることができた。電話予約では釣り座までは確保できない。先着順である。今回は電車釣行の栗原君にお願いして釣り座を取ってもらった。当日の風向きは朝から南寄りだから陽が当たるのは左舷側ということをすっかり忘れてしまい、右舷を選んでしまった。決して寒くはなかったが、私はほぼ終日防寒着の上着は脱ぐことはなかった。5月上旬といえども海上で風が吹けばそれなりに寒さを感じるものである。

 

宿の桟橋をほぼ定刻の午前7時15分に離れ、平潟湾をゆっくりと進み、マストを掲げると一気に速度を上げて千葉県エリア=大貫方面へ約30分で走りきり、水深7〜8m前後で釣り開始となった。この時期の付け餌は生きたサイマキエビ。クルマエビの子供である。頭にある角を半分近く折り、口の中から針先を差し込み、頭の上へ抜くのだが、注意したいのは脳みそ部分には絶対に振れないこと。海底近くで元気に泳いでくれないとマゴチは釣れない。

 

釣り方は簡単だ。15号の鋳込み天秤の先にハリス4〜5号1.5mの仕掛けを海底まで沈めたら底上げ1mでアタリを待つだけ。その時に重要なのが正確なタナ取り。竿先ギリギリで道糸を確認したら1mだけ竿先を巻き上げるだけでいい。潮が流れていないと感じたら追加で20cmほど上げておくと良い。生き餌のサイマキエビが海底で時折飛び跳ねる動きが演出できることが大切だ。

 

驚いたのは栗原君が釣り開始の1投目で強烈なアタリを捉えて巻き上げたこと。竿先がグイングインと大きく曲がり、巻き上げる度に何ども海面に穂先が突っ込み、気持ち良いしなりで海面まで浮かせたのが目測で46cm前後の高級魚、ヒラメだった。船中最初の獲物が良型ヒラメだけにたぶん栗原君自身も気分は最高だったに違いない。時計の針はまだ午前8時前だ。

 

だが、その後は船中ポツリポツリとマゴチが上がり出したが、単発で盛り上がりに欠ける感じ。私の竿に違和感が出たのが午前8時10分過ぎ。モタ〜とした重量感で、魚らしい引き込みがない。ゆっくりとリールを巻き上げてみると海面に姿を見せたのは案の定、定番ゲストのスミイカだ、船長の素早いタモ取りで大きなスミイカをキャッチできた。注意したいのはタモで掬い上げたあとは、船内に入れずにジップロックの付いたビニール袋に即座に入れること。想像以上に粘着質の墨を吐くからだ。目の間に親指と人差し指を入れて強く掴めばスミは吐かれない。他のイカと違ってスミイカの墨は後で綺麗に流せるような墨ではないので要注意だ。

 

さて、その後も船長は富津岬周辺を中心に転々とマゴチのポイントを探ってくれた。水深は深くても13m前後だから乗船客が密集していても酷いオマツリをすることは少ない。マメに底ダチを取り直して、餌が海底付近をピョンピョンと跳ねてくれることが格好の誘いになるのだ。

 

そんな誘いを終始マメに掛けていると、午前10時頃にやっと私の竿にもグググっと強い引き込みがあり、慎重にリールを巻いてくると海面に茶色の魚体が表れた。「やった、マゴチだ!」と思った次の瞬間には船長が素早くタモで掬ってくれた。本命キャッチでひと安心。後検寸で全長44cmだった。

 

天候は徐々に風の少ない晴天の凪ぎ模様に。船長はアタリが少ないとみるやすぐにポイントを移動してくれるのだが、アタリは少ない。右舷の釣果を見る限りではゲストのスミイカが多い感じ。ただし、海面でサイマキエビを離してしまうケースも多く、タモ取りの失敗でバレてしまうことも多い。

 

昼過ぎには金沢八景近くの福浦岸壁や幸浦岸壁周辺も探ってくれたようだが船中のアタリはほぼ皆無だった。船長は沖揚がりを少しだけ延長してくれたが、その恩恵は皆無という印象。その周辺はマダコの実績の高い場所だったようだが、運良くタコをキャッチできた人はいなかったようだ。

 

午後2時45分まで粘ったが、当日の船中釣果は0〜6匹。ボウズが出ることは覚悟の釣りだが、1匹でも本命を釣り上げれればラッキーと思うことである。というのは、私は昼過ぎに再度マゴチからの強引な突っ込みを体験したのだが、なんと巻き上げ途中で突然センションが失せて、痛恨のバラシを経験したからだ。基本的に向こうアワセのマゴチ釣りでも食い込みや針掛かりが悪ければ簡単にバレてしまうのだ。掛けるまでは運が大きく左右する釣りだが、掛けてからもバレの多い釣りモノと覚悟した方が良い。

 

マゴチは翌日刺し身で食べたが、上品な白身魚の旨味がジワっと染みでてきて酒が進んだことは言うまでもない。冷蔵庫のチルド室で2日間ほど寝かせてから刺し身にするのも悪くない。ゲストのスミイカは刺し身と翌日のバター炒めが個人的には絶品だと勝手に思い込んでいる。ただ墨だらけになった肝は食べない方が良さそうだ。スミイカの持ち帰り方のひと工夫も大切だと痛感した。

 




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