鴨居港きよふじ釣具店 ボートカレイ釣り

 

新元号の令和になる前になんとか出会いたい魚がいる。マコガレイだ。ここ数年、姿を見ていない。釣れないと釣りたくなるのは釣り人の性でもある。晴天が予想された4月28日の日曜日、平成最後の手漕ぎボート釣りを楽しんだ。場所は昨年11月下旬にふと通りかかった鴨居港の近くに小さな店鋪、きよふじ釣具店を見つけた。どうしてそこで釣りたかったのか、それは4〜5年ほど前に「さいとうボート店」という海岸に小屋を造って商売をしていた店主から聞いたポイントで3枚も良型カレイを釣った経験があったからだ。だが、その店も高齢のために廃業したと昨年晩秋に聞いた。ガッカリである。後継者がいないのは他の個人商店も同じである。

 

そこでたまたま同じ鴨居港のすぐ近くで約10年前頃から営業しているというきよふじ釣具店を発見。昨年店主に色々と話を聞いてビックリ。貸しボートの料金が格安なのだ。手漕ぎボートは3000円(ただし1艇のみ)、2馬力ボートは破格の5000円だという。2馬力ボートは3艇ある。ただし、今年10月に消費税が10%に引き上げられると、「1割アップに値上げする予定」と店主から聞いている。それでも、きよふじ釣具店が良心的なのが駐車場が土日でも平日でも無料という点だ。GW中の4月28日でも店鋪の斜め向いに駐車場があり、とにかく便利。ボートの出航する砂浜海岸まで徒歩で3分足らず。竿以外の釣具やクーラーBOXは店主自ら1輪車の荷台に乗せて運んでくれる。

 

前振りが長大になり、失礼しました。出航したのは午前7時30分頃。海岸には波がないが、沖合のポイントは白波立っているという。もちろん、カレイ狙いなら港湾口のノリ棚周辺だから安心だ。ポイントは数年前の記憶を思い出して、最初はノリ棚の沖側北角地から目測で約100mほど離れた場所でアンカーを投入。するとアンカーロープを途中で括ったが、北東風に流されてノリ棚の約70m近くに止まった。角地だから海底にノリ棚のロープはないはずと思って釣りを開始した。すでに時計の針は午前8時を少し回っていた。

 

水深は10m程度。黄色の灯浮標がノリ棚の角に見える。まずは足下に仕掛けを落としてオモリが底をトントンと当たる程度にセットして置竿に。2本目の振出式パックロッドは2.1m。20mほどノリ棚方向へ投げてアタリを置竿で待つ。すると、すぐにボート直下に落とした仕掛けに生体反応が。軟らかい穂先のためクンクンと小気味良くお辞儀を繰り返すので、もうきたかとほくそ笑んだが、リールを巻くと重量感がない。上がってきたのは良型のメゴチ。実測で全長22cmあった。魚の活性は高そうだ。潮変わりの時間帯、午前10時40分前後には本命カレイが釣れる可能性は高いとその時は喜んだ。

 

だが、待てど暮らせどカレイからのアタリはない。掛かってくるのはネズミ色のヒトデや全長10cm前後の小メゴチばかり。カレイ針13号の大きな針にアオイソメをたっぷり付けても餌盗りに齧られて、アオイソメの消費が早い。水温が高いのかと思い、水温計で海底10m下の水温を計測してみると14.5度を指していた。決して低くはないが、高くもない。時期的には平年並みである。結局、期待していた潮変わりの時間帯には何も起こらず、時計の針は11時をとうに回っていた。もうしばらく粘ってみたが、釣れたのはシロギス1匹と前述のメゴチのみ。

 

そこで思い切ってポイントを岸寄りの浅い場所に移動した。ノリ棚の岸寄りの角地から同様に70m程度離れた場所で再開。するといきなりチョイ投げの竿にクンクン、とアタリが。もしや、とリールを巻いたのだが、重量感がない。釣れたのは良型のシロギス。といっても全長20cmだ。元気の良い引き込みを楽しめたのは良かったのだが、3本竿を出してここまで粘ってもダメなら仕方がない。当日の持ち帰り全釣果はシロギス2匹にメゴチ1匹。すべて刺身にしてその晩に食した。

 

もうひとつ困ったのが切れた海藻が流れ藻となって道糸を邪魔すること。リールを巻いてきて天秤とオモリの場所で一気に穂先に負担がかかる。不用意に竿に負担をかけると折れてしまうことも。実際、パックロッドの1本を破損。バキッと音を立てて手元近くから折れてしまった。流れ藻の処理にも神経を使いたい。ホンダワラ系の長い藻のため道糸に引っ掛かると面倒である。それでも竿や仕掛けをロストしないように細心の注意を払うこと。

 

さて、結局準備した120gのアオイソメが予定より早くなくなり、午後2時15分頃に帰り支度をして漕ぎ戻った。午後1時過ぎには風もほとんどなくなり海はベタ凪になり、漕ぐのも楽だった。釣り場から着岸の海岸までものの8分足らずと近い。とはいえ、本命が釣れなかったのだから決して好ポイントではないので何とも言えない。因にきよふじ釣具店では「ボート着岸は午後3時」と決められているので、厳守すること。海岸に漕ぎ帰る前に☎を入れておくと迎えにきてくれる。

 

最後に店主はこうはなして私を慰めてくれた。「ここ1〜2年でカレイを釣ってきた人は年に一人か二人ぐらいかな」と言う。釣れないから釣りに行かないというのは悲しいではないか。釣れないからまた狙って釣りたいと思うのだ。そうした強い意思と情熱を持って今後もボートカレイに挑戦していきたい。令和初の晩秋頃には乗っ込みカレイを狙って凪の海に浮かびたいものである。

 

参考までに「きよふじ釣具店」の住所は横須賀市鴨居3-22-3、☎046-841-0598、携帯は090-6045-7935。毎週木曜日定休、第二金曜日も定休日。貸しボートは数が少ないので数日前に予約を入れておこう。

 




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