金沢八景一之瀬丸 ショートメバル五目釣り

 

今年の2月は酷寒と暖かい日が明確に分割されて、寒暖差が激しい。総体的には暖かい印象を受けるが、陸上と海中では大きく異なる。それは熟知しているつもりだったが、海釣り好きにはどうにも勇み足で出掛けてしまうことが多い。まして、たまに行く船宿から割引のハガキが届くと、期間内に行かなくてはとちょっと焦ってしまう。それが失敗の元になることがある。

 

今回の沖釣りもまさにその好例だ。2月になると東京湾の藻エビを餌にした「エビめばる」が解禁となる。最近は相模湾のイワシメバルの船宿が激減していて、乗合料金も9000円近くになり、二の足を踏んでしまう。少しでも安価に出掛けられる釣りモノを選択してしまうのは貧乏釣り師の悲しい性でもある。

 

今回足を運んだ金沢八景の一之瀬丸では「ショートメバル五目釣り」と設定されていて、乗合料金は7000円。それが1000円匹で楽しめるとなると出掛けたくなってしまう。時間は午前7時出船で沖上がりが午後1時。正味5時間程度だが、嬉しいことにメバルの他にイシモチとカサゴのリレー釣りとなっている。多彩な魚種を釣らせてくれるのだからさらに魅力的に感じる。

 

それに目が眩んで出掛けたのが2月22日の金曜日。前日に電話予約を入れていざ船宿に着くと、「今日はお客さんはあたな一人です。他の2人組からキャンセルが入ったから」と言う。天候は少し北東の風が吹く予報だが、決して悪天候ではない。確かに平日の金曜日だから釣り客が少ないことは覚悟していたが、まさか1名だけの大名釣りになるとは。

 

定刻の7時より10分ほど遅れて桟橋を離れた。平潟湾はベタ凪だったが、外洋に出ると風と潮が冷たい。船長の指示で左舷胴の間からややミヨシ寄りに移動しての釣り座。北風の日は右舷の方が陽が射すのだが、左舷は波飛沫が掛かることが多い。とはいえ、それでも良型のメバルとイシモチがそこそこ釣れればいいだろうと思って我慢したのだが、我慢が貧果に直結するとはその時には予想できなかった。

 

釣り開始は午前7時30分頃。水深25m前後でスタートとなった。船長の指示はこうだ。「オモリを底に着けたらあまり仕掛けを動かさずにアタリを待って下さい。たまに誘う程度で良いですから」という。25号のオモリを着底させて、ジッとアタリを待つのだが、ウンともスンとも穂先は動かない。そのまま潮に仕掛けを任せ切りにすると根がかりすることも多いので要注意。また針の色も重要らしい。船長は銀針は使わない方がいいという。目の良いメバルに警戒心を与えるようだ。

 

時々コツ、とアタリが出ても食い込まない。というより、柔軟なメバル専用竿に振動が伝わらない。結局、1時間以上何も釣れないので船長はや大きく移動を決断。その後やっと釣れたのがミニサイズのカサゴが2匹。リリースをしても次のアタリも12cm足らずの赤ちゃんメバル1匹。これは厳しいと思って船長に「水温は何度ありますか」と聞くと「低いね。10度を切っているから」と厳しい返答に愕然。年間で最も水温が低い日に遭遇してしまったようだ。ゲストのカサゴも最大で17cm程度。小型2匹をクーラーへ。

 

藻エビが底をついた午前11時頃に「イシモチに切り替えようか」と無念のリレー釣りへ。五目釣りだからそれで良いのだが、本命のメバルがミニサイズ1匹とは。これがこの時期の食い渋りの現実だ。たぶん水温だけでなく潮もまだ澄んでいて警戒心の強い日中のメバルが敬遠したのだろう。

 

イシモチ釣りは船長も竿を出して応戦。速攻で2匹を釣り上げると私のメバル竿にも食ってきた。ガクガクガク、グングンと強く穂先が突っ込んだ所でゆっくりとリールを巻くと針掛かりしたようで気持ちよく曲がる竿に満足感を覚えつつ、やっと気持ちの良い春イシモチを釣り上げてひと安心。型は30cm弱の中型だが、充分刺し身で食べられるサイズにニンマリ。

 

その後も忘れた頃に竿先が強烈に突っ込むイシモチ特有の引き味を堪能しながら5匹を釣り上げた所で、ジ・エンド。午後1時直前の沖上がりに。船長が釣った3匹のイシモチを頂戴して、船を降りた。潮が濁り始める3月下旬まで待てば、もう少しは釣れたはず。ハガキに書かれた割引期限が3月末だっただけに悔やまれる。まぁ、コレも釣りである。

 

メバルとカサゴは煮付けにして食したが、春を感じる、どこか微笑ましい味に悔しさを禁じ得なかった。久しぶりの冬のイシモチは湯引きの刺し身で食べたのだか、コレは素晴らしい絶品。皮と身の間の脂身が最高に旨い。熱湯に掛けた身肉を速攻で氷水に付けて、すぐに布巾で水気を拭ってから食べて欲しい。夏季のイシモチとは雲泥の差を感じることができるからだ。

 

春告魚、メバルの再釣戦をどうするか。3月中にリベンジするかどうかは天候次第。春を告げる濁り潮に早く変わってくれることを願うばかりだ。

 



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