鴨居大室港五郎丸 午前タチウオ釣り

 

最高気温が13度になるという前夜の天気予報を信じて出掛けのは鴨居大室港の五郎丸。1月4日の初釣りでタチウオが無念の3本釣果がどうにも納得できずにリベンジ釣行を計画していた。しかも、今回は同宿のスタンプカードがすべて埋まったため乗船料無料で予約を入れた。1月23日は水曜日。3月上旬の陽気という天気晴朗は見事に当たってくれたのだが、期待の釣果は一桁で終わってしまった。苦労した結果だけに一応満足できるのだが、まだまだ未熟であることを思い知らされた釣行であった。だが、唯一会得した独特な釣法が自分にとっても貴重な体験になった。その具体的な体験は後述しよう。

 

好天に恵まれた平日とはいえ、午前タチウオ船はなんと両舷で14人と大盛況だ。私の釣り座は左舷のトモから3番目。北風の冬期は絶対に右舷が陽が当たり暖かいのだが、予約の際に釣り座の指定をしなかったのが最大のミス。朝から穏やかな日和だったため運良く酷寒の厳しさはなかった。

 

午前7時25分、港を定刻より5分ほど遅れて出船。最初のポイントは前日と同じ横須賀沖。横須賀と言っても広い。具体的には猿島沖である。いつもの観音崎や走水沖を通り越して約25分で到着。水深53m前後で釣り開始となった。船長の指示ダナは「底から15m」というもの。

 

釣り方は簡単だ。オモリ80号が着底したらリールを3分の1回転程度巻いて少しずつ上へとシャクリ続けるスタイル。付け餌のサバ短冊が少しずつ上へ移動していく様を演出すれば良い。ただシャクル間のポウズを一瞬入れてタチウオの食い付く間を与えること。活性が高ければ食い付かせる一瞬の間は短くても良い。低活性の場合は、シャクル速度を遅くしつつポウズの時間を長く取ればいい。

 

ところが、当日は高活性とは逆に喰いつきが悪い感触で、アタリが出てもアワセのタイミングが取れない。つまり、掛け合わせるググッという強い引き込みが少ないのだ。こうなると、一瞬のククという軽い噛み合わせがきてもその後の強い食い込みが皆無となり、餌を上まで追い掛けてこない。食い込みがないままアワセを入れると掛けられないことが多く、焦らされる感覚が続く。掛けられないといういつもの悔しい思いが何度も続く。難しいタチウオとの神経戦が止めどなく流れていく。

 

こうした食い渋りのタチウオに対処していたのが左隣の金野さん(町田市在住)だ。しゃくる幅とスピードをごくゆっくりとして、途中に長い間を持たせつつ、静かに誘いを入れている。手慣れた釣り方で見事に掛け合わせているから素晴らしい。船中で食い渋りの中、金野さんだけがポツリポツリと取り込んでいる。

 

一方、右隣のMさん(町田市)は短く鋭いシャクリでアップテンポ。ルアーでいえばワンピッチのショートジャークを常に続けている。最初はなかなか掛けられていなかったようだが、1時間後には勢い良く食い込ませて立て続けに良型を釣り上げていた。左右の釣り人の誘い方があまりに対照的なので私は戸惑い、なかなか釣れなかった。オモリ80号を50m底から短いシャクリと早い誘いで竿をシャクルと左肘が痛みだす。

 

それでもMさんは常に短く鋭いシャクリを続けて、数を稼いでいる。すると左の金野さんは「置竿でも掛かるよ。アタリも出るから」と安直釣法で実際に釣り上げているではないか。私も金野さんの真似をしてみた。するとアタリの出る水深、約42m前後でグングン、ガツガツと穂先が揺れて、即座にロッドホルダーから竿を持ってアワセるとゴンゴンと強い突っ込みがきてはり掛かり。これは驚きだ。苦労して仕掛けをシャクらなくても釣れるではないか。

 

その後、私は金野さんの置竿釣法を真似てなんと4本も追釣できた。ただ途中でアタリの出る水深の2〜3m程度下から餌をアピールする意味で小刻みにシャクりながら喰いダナの42m前後に合せてから置竿にする。すると、穂先に不自然で微妙なアタリが出ることがある。その一瞬に神経を集中させて掛け合わせるという釣法が午前10時過ぎ頃からタチウオにはピッタリの誘い方ができた。これは今までのタチウオの釣り方としては画期的といえる。

 

金野さんは当日の竿頭で15匹、右手のMさんも11匹。で、私はというとなんとか6匹まで数を延ばせたが、アタリの数がポツポツと出ていた時間帯に掛けられなかったため、本数は少ないままに終わってしまった。初釣りの3本のときはすべて自分の誘い方で掛けて合せて釣り上げた満足感があった。当日は半分以上が置竿釣法を利用して食わせた6本。そのうちしゃくり続けて掛けたのが2本だけ。釣果の数ではなく、自分のシャクリで掛け合わせて釣った満足感という点では、初釣りの3本の方がなぜか満足感があった。

 

船中釣果は4〜15本。前日の竿頭が28本だったことを考えると、当日も渋い日に当たってしまったようだ。だが、1本の平均サイズが大きく、80〜90cmがアベレージサイズだから食味という点では最高。脂の乗りまくった刺し身や塩焼きを3日間に渡って食べることができた。炙りの刺し身は釣り人の特権と言っても良いだろう。参考までに右隣のMさんは途中からハリス長を1.5mに短くて、短く鋭いしゃくりを続けて11本を釣っていたことを明記して筆を置くことにする。タチウオ釣りの奥義は釣り人の数だけあるのかもしれない。

 




この記事のトラックバックURL
トラックバック

カレンダー

S M T W T F S
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  
<< January 2019 >>

うみつりネット facebook

更新情報:Twitter

YouTube チャンネル

新着記事タイトル

カテゴリー

月別記事

うみつりネット・おすすめ商品

 (JUGEMレビュー »)

釣り専門出版社の地球丸から5月下旬かに発売された「関東周辺防波堤釣り場ガイド」は北は茨城県大津港から南は静岡県静浦港まで全53港の釣れる絶好ポイントを網羅しました。港の足下の水深から各ポイントの海底状況はもちろん、駐車場、トイレ、最寄りの釣具店など最新情報を盛り込んで制作しました。巻頭カラーページではアオリイカやイナダ、クロダイなど人気魚種の釣り方解説や仕掛け情報も掲載しました。総ページ数144で本体価格1500円+税です。各港のカコミ記事にはグルメ情報や釣具店情報も入れました。うみつりネットの筆者自身が足で取材した渾身の自信作です。できれば書店で手に取ってご覧下さい。

うみつりネット・おすすめ商品

うみつりネット・おすすめ商品

海釣り最強バイブル 4 熱釣!根魚塾 (メディアボーイMOOK 海釣り最強バイブル 4)
海釣り最強バイブル 4 熱釣!根魚塾 (メディアボーイMOOK 海釣り最強バイブル 4) (JUGEMレビュー »)

カサゴ、アイナメ、メバル、ソイなどの根魚は定着性が強く、移動する距離や範囲は少ないという。そんな根魚のポイント攻略法を徹底的にまとめあげたのが本書。消波ブロックや堤防際の隙間に身を潜める根魚をエサとルアーで根こそぎ釣りまくる戦術を詳細に伝授する渾身の力作である。関東周辺を調べ尽くした永久保存版だ。

リンク

著者プロフィール

ブログ内検索

その他

ケータイサイト

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM