佐島港志平丸 カワハギ釣り

 

10月を過ぎてからカワハギ釣りに行っていないことにフと気がついた。秋はカワハギの活性が高まる季節だが、同時にワッペンも増加する忙しい時期である。型狙いで勝負をしたくてもワッペンが貴重なアサリの剥き身をアッという間に食べ尽くす季節でもあり、他の釣りモノに逃げていたのだ。だが、私にとって年に1回は晩秋の肝和えで酒を飲まないと悔いが残ると思ってから、色々と釣果情報をチェックしていた。どこのエリアのどの船宿が良いだろうかと。天候や乗合料金、出船時間や実釣時間の長短など様々な諸条件を検討した結果、久しぶりに佐島港の志平丸に行くことに決定。前日のヤフーの天気予報では北東風が8m前後吹くという予報だったが、相模湾なら充分釣りに耐えられるだろうと甘く考えたのが運のツキ。自然はそんなに甘くなかったのだ。

 

この船宿は湾内に係留されている船にハシケ=小船を使って乗り込むため、通常の港から出船する形態とは違う。そのため原則として出船の1時間前に受け付けをすませる必要がある。早朝はクルマもガラガラだから予定よりも30分以上早く到着すると、すでに準備万端でハシケに乗り込むのをいつかと待ちわびる気の早い釣り人も数人見かけた。結局、小田和湾内に係留されたカワハギ船は定刻より約15分も早く出航となった。私は左舷の胴の間だったのだが、船長が「水深40m前後の深い場所しか行かないので釣り座は広がって下さい」というので結局ミヨシに近い場所に座ることに。

 

最初のポイントまではものの15分足らずで到着。「水深40m。ハイどうぞ」という船長の合図で一斉に仕掛けが投入された。天候は曇天で北東風が予想以上に強い。ウネリはないもののここまで北風が強いとどうしても船は揺れるもの。岸から吹く風でも白波が立ち、釣りづらいこと夥しい。立ったままで釣りを続けるのは困難と判断し、当日は座って釣りをすることに。強風に煽られて転落しないとも限らない。そこまで北風が強いとは。これでアタリが頻繁にあればまだ良いのだが、潮が流れていないのか外道からのシグナルも少ない。

 

それでも左舷胴の間のベテランさんは本命をポツポツと釣り上げていて、やっぱり腕の差がハッキリでる釣りなのだなぁと感心していた。私がやっとカワハギをキャッチできたのは午前9時30分過ぎ。だが、全長15cm前後のワッペンに近いサイズだった。北東風は相変わらず強く、アタリが取りにくく、底立ちをやっととれるという厳しい環境が続いていた。私に釣れるのはトラギス、ベラ類、キタマクラといった招からざるゲストばかり。

 

だが、午前10時30分頃からポイントを亀城根周辺に移動してからか、不思議とアタリが多くなり、餌が取られるようになってきた。水深はまだ深く38m前後。風が徐々に弱くなりつつあり、「これからカワハギの活性が高まりそうだな」と思った数分後、やっと気持ちのいいガガガッというカワハギらしい引き込みで20cm前後を釣り上げてホッと安堵感を覚えた。それは替え針の型を吸い込み系の丸セイゴからハゲ針系に変更してからだった。

 

一般的に釣り専門誌等では、縦の宙釣りならハゲ針系、タタキと弛ませなら丸セイゴ系と書かれていたのだが、それはたぶんカワハギのエキスパートが編み出した結論だと思う。自分の誘いのスタイルに合わせた針をタタキとか宙釣りとか、色々考えてしまうと、私は迷いが生じて誘い方に自信をなくしてしまうことになるのではないかと今回の釣りでつくづく思い知らされた。

 

つまり、自分が得意で納得の行く誘い方であれば、それに適合した針が丸セイゴだろうが、ハゲ系だろうが、あまり関係ないと思う。カワハギを掛ける自信と実績を自分なりに決めているのであれば、タタキの後に数秒間の弛ませ誘いを入れての掛け合わせでもハゲ系で釣れるのだという自信を今回改めて持った。カワハギ釣りのエキスパートの中には、決められた釣り方やノウハウが詰まっていて、当然引き出しも多いことだと思う。それはそれでリッパなことだと思うのだが、自信を持っている釣り方ならどんなタイプの針でも絶対に掛けられると思う。

 

別の言い方をすれば、自分が不得意な誘い方で普段あまり使わない針系を使うと、疑心暗鬼になって「釣れないかも」とか「掛けられないのでは」という不安感が募ってしまう。実は当日も波風や潮具合に関係なく、長い間丸セイゴ系の吸わせタイプの針を使っていたのだが、パラしが3回ほどあり、どうも宙釣りの誘い方は苦手と思い、風が少し弱まった午前11時頃から5号のハゲ針に全交換した途端になぜかアタリが多くなり、バレはなし。しかも良型が釣れるようになったのだ。

 

これは自分に自信が持てる釣り方、誘い方ががハゲ針に合っていると思って釣っているからだろう。自信を持って、掛けて釣る、その誘いに自信があるから釣れるのではないだろうか。某カワハギのエキスパートはこう語る。「カワハギは魚の活性や当日の機嫌に合わせて釣り方や誘い方を買えてやる必要がある」という。確かにそれも一利あるとは思うが、私の考えは違う。自分が好きなスタイルに合わせてカワハギを釣ること。それで数が釣れなくても仕方ない。無理に専門家やエキスパート、専門誌等のノウハウを真似る必要はないのではないかとおものだが、読者諸兄はいかがだろう。

 

偉そうなウンチクと持論を展開して失礼しました。午後2時30分に沖揚がり。当日のトップは左舷大ドモの佐々木さん(江戸川区)の女性アングラーだ。カワハギ釣り歴は10年前後とかおっしゃっていたが、なかなかの腕前とお見受けしました。たぶんご主人と一緒に乗船されていたようだが、落ち着いた釣り方が慣れているなぁという印象持ったのは間違いない。寒風吹きすさぶ中、写真撮影にご協力頂き、有り難うございました。

 

参考までに当日の船中釣果は2〜13匹。私の釣果は7匹。最大で25cm。佐島沖から亀城根周辺。最も深い場所は50m、浅い場所では水深32m前後であった。最高気温は11度だったが、朝の海上はたぶん体感では8度以下だったのではないだろうか。

 




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