横須賀うみかぜ公園 投げのマコガレイ釣り
最近はめっきりと少なくなってしまった釣りがある。投げ釣りだ。私の釣りの原点は投げ釣りにある。地元江ノ島の北緑地公園(現在の名称)で2m前後の短いチョイ投げ竿でイシモチやシロギスなどの小物を楽しんで釣っていた。確か小学4年生頃だったと思う。父親と兄貴と一緒に朝から出掛けて、3人で10匹程度は釣れていた。懐かしい思い出である。仕掛けを飛ばして探りつつ、時々置竿にしたりして、アタリを待つスタイルが当時の主流だったと記憶している。それでも潮が流れていると群れが回遊してきて、イシモチは特にパタパタと連続して釣れたものだった。今から約半世紀前の昔話である。
そんな懐かしい思い出は大人になっても脳裏から離れない。早朝から慌ただしい乗合船の釣りとは対極にある典型的な癒し系の堤防釣り、それが投げ釣りだ。エサ代と自転車置場があればそれで楽しめた。だが、時代と共に釣り場が減少し、思い切り投げ竿を振れる場所はかなり少なくなった。
だが、今回訪れた横須賀うみかぜ公園はとにかく釣り場の後方スペースが広い。4.2mの投げ竿を思い切り振れる貴重な場所といっていい。もちろん後方確認は必須。釣り人以外にも通行人はいるからだ。細心の注意を払って投げ釣りを楽しんで欲しい。また、この場所には有料だが、24時間自由に出入りできる駐車場があり、近くにはジュースやコーヒーの自販機、アイスクリームの自販機まである。さらに公衆トイレも完備され、家族連れで訪れるには最適な釣り場である。
さて、当日はのんびりと自宅を午前8時に出発し、一般道を使ったため現着したのはなんと10時6分。実は9時には到着していたのだが、なんと不覚にも餌を買い忘れていた。どこまで走ったかというと、観音崎付近から鴨居港周辺までエサ店を探して彷徨ってしまった。まぁ、これもご愛嬌ということでお許し下さい。
ところが、怪我の功名というかたまたま見つけた餌店がなんと貸しボート店もやっていてそれがまた激安。2馬力ボートが1日5000円というのだ。手漕ぎボートは1艇しかないが1日3000円。平日も週末も同料金。もっと驚いたのが駐車場代が無料だという。ただし、4台しかないから週末は前日までの予約が欠かせない。その釣具店の名前は「きよふじ釣具店」☎046-841-0598。毎週木曜日が定休で第二金曜日も組合の関係で定休となるとのこと。そこで購入した1パック400円のアオイソメは自販機から購入。店主いわく「いまさっき入れたばかりだから新鮮ですよ」とのこと。できれば年内に1度この店からボート釣りを楽しんでみたい。
実際、そのアオイソメを使って正味3時間20分、うみかぜ公園で2本の竿で楽しむことができた。仕掛けはカレイ専用の太ハリスのデカ針仕様だから縫い指しでダンゴ状態で使っても、最後には余ってしまった。その餌は最初に声を掛けて釣り人に進呈して喜んでもらったのは言うまでもない。
釣果は聞かないで欲しい。ボウズだったからだ。干潮時間13時30分近くまで釣ったが何も掛からず、最後に根がかりしてテーパーラインと道糸り両方がブッチ切れて敢え無く退散となった。仕掛けを回収する度に餌は小魚等に齧られてボロボロになり、何かが食っていることは分かるのだが、カレイ針13号に掛かる魚ではなかったということ。11月下旬ではそろそろ乗っ込みカレイも終盤でそろそろ産卵期に入る個体も増えてくる頃だ。釣果を期待するならもっと真剣に取り組まなければ、準絶滅危惧種に近々なるかもしれないマコガレイを陸っぱりから釣ることは難しい。
確かに「うみつりネット」ではボート釣りでマコガレイを狙ってきたが、ここ3年ほどは釣れていない。肉厚のマコガレイ、来年4月の花見の頃には絶対に釣りたいと願っている。悔しい思いと真剣味が足りなかった自分への反省をこめて寂しく2本の投げ竿を畳んだ。参考までに3時間20分の駐車場料金は610円であった。
- 2018.11.30 Friday
- つりレポート
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- by うみつりネット