佐島港つね丸 マダイ五目釣り

 

船宿には色々なお得情報がある。最近では数がメッキリ減ったが、誕生日の前後1週間の1日だけ通常乗合料金の半額で釣りが楽しめる船宿が佐島港にあるつね丸だ。毎年1回だけこのバースデイ割引を使って釣りをすることにしている。今回出掛けたのは11月3日の文化の日、土曜日である。運良く北風微風の凪ぎ模様なので前日に予約の電話をいれておいた。天気は曇天だが、薄日の射す時間もあり、そこそこ快適だった。

 

とはいえ、狙いは真鯛五目だから最悪ならボウズもありえる。リスクはあったものの数日間の同宿HPの釣果情報を確認すると、マダイは数が少ないもののゲストに40cmオーバーのイナダが混じるということで、決断を下した。とにかく、美味しく食べられるお土産が釣れればヨシとしようと軽く考えたからだ。

 

出船は午前7時。だが、つね丸は湾内に浮かぶ船にハシケ(小船)に乗り込んでから乗り移るシステム。そのため、1時間前には到着する必要がある。受け付けやら荷物運び等で時間が費やされるからだ。私は6時10分前に到着して、右舷胴の間に釣り座を構えた。当日の乗船客は私を含めて7人。剣崎沖のワラサではないのでちょうど良い釣り座間隔だ。ミヨシ側には渡辺夫妻(川崎市在住)、大ドモにはマダイ釣り歴約15年という安田さん(横浜市在住)が座る。

 

マダイ五目船は定刻より10分ほど早く小田和湾を走り出して、約20分で最初のポイント、亀城根周辺に到着し、すぐに釣り開始となった。水深は42m前後。私のタックルは2.4mのヒラメ竿に小型電動リールの組み合せ。仕掛けは最初ハリス3号8mでスタート。ビシはL80号である。付け餌、コマセともにオキアミ。タナはハリス分+2〜3mが一般的だ。潮回りは若潮。午前7時18分が干潮、潮止まりだ。

 

潮流はトモからミヨシ方向に流れている時間が長かったように思う。それが証拠に朝から高活性だったのはミヨシ側の渡辺ご夫妻の竿が曲がることが多かった。マダイに限らず渡辺夫妻のご主人が強烈な突っ込みをいなしながらやっとの思いで船内に取り込んだのが後検量4kgのカンパチだった。ハリス3号では慎重にヤリトリしない限りキャッチすることはできない。軟調ロングロッドを駆使しつつ、タモに収まったカンパチは目測では軽く5kg級かと思うほど。

 

私の最初の獲物は午前8時10分前。竿先がモゾモゾッときた後にゴンゴンと突っ込み、青物らしき強引が手に伝わってきた。水深が40m前後と浅かったが、電動リールのスイッチをオンにして巻いてしまった。途中でグイングインと強く引っ張られて、ヒヤっとしたが数週間前に65cmのワラサを釣っているので「イナダだろう」と思って無造作にタモのアシストを受けずに素手でゴボウ抜きで船内に取り込んだ。正直、3号ハリスが切れなくて良かったと胸を撫で下ろしたことは言うまでもない。

 

その後も渡辺さんの奥様も負けじと良型のワラサを取り込み、マダイを含めてクーラーBOXは青と赤で満杯に。奥様曰く「今日は滅多にない日になりました。たぶんもう二度とないかも」と満面の笑みがこぼれる。その奥様にタナを聞くと「ハリスが8mなので底から2mでやっていたら掛かりました」と即座に教えて頂き、私も釣り座に戻ってから速攻で仕掛けを回収して、コマセ、付け餌を付け替えて沈めると、数分後にアタリが出た。それも最初はモゾモゾという不自然で違和感のあるアタリが穂先に出たため、ロッドキーパーから竿を手に取り、手巻きでリールを2回転ほど巻くと、グングンと生体反応が出て、コイツは本命か、と思われた。時々マダイ特有の首を振る強引が竿先に出るが、ドラグが滑るほどではなかった。

 

それでも久しぶりのマダイらしき強い引き込みに対応しつつ、電動のスイッチをいれずに手巻きで対応した。何どもリールを巻く手を止められたが、慎重に海面にピンク色の魚体を浮かせると、すでに力尽きた感じで海面に浮いた。針掛かりした口回りを確認すると、上顎の硬い部分に掛かっていたので素手でごぼう抜きにした。宿に帰ってからの検量で1.4kgもあったことがわかった。全長は44cmだった。マダイを狙って釣ったのはおそらく10年以上ぶりだろう。時計の針を見ると午前11時5分を指していた。その1時間ほど前にハリスが道糸に絡む手前マツリをして、ハリスにヨレが生じたため仕掛けを交換していた。ハリス3号は同じだが、長さが6mと短くなっていた。実は8m仕様の仕掛けがなかっただけのこと。タナは前述通りの底からハリス分+2mで掛けた。

 

大ドモで釣っていた安田さんに話を聞くと「タナは底から3mでやってます。ハリスは3号8mです」と教えてくれた。安田さんはつね丸では常連で、大物を過去に釣り上げていて、マダイ釣りは約15年近くのキャリアがあるという。案の定、マダイ3匹を釣り上げて当日の竿頭に輝いた。

 

久しぶりのマダイを持ち帰り、翌日に捌いて柵取り。冷蔵庫のチルド室で1日寝かせて食べたが、絶品だった。だが、旨味成分が出るのはその先。4日後の11月7日に食べた刺し身が最も甘みが放出していて、噛むほどに上品な旨味を感じたのはビックリ。マダイ釣りの人気が衰えないのが良く分かった気がする。

 

料理の点でひとつ付け加えると、アラ煮も最高の味を堪能できた。イナダやワラサと違って青物系でないため一晩チルド室で置いたアラ煮でも旨味がギッチリと詰まっていて、脂身も強く感じないで2日間は食べられた。マダイの最も美味しいサイズというのが1〜2kg弱という話は間違いなかったようだ。
 




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