久里浜港ムツ六釣船店 ワラサ釣り

 

ワラサが好調に釣れ始めたのは10月上旬にに入ってからだが、例年比べると2ケ月ほど遅れてブレイクした感じだ。有名な剣崎沖を筆頭に久里浜沖でも数釣れ始め、竿頭で10本以上も珍しくない。スソでも3本は釣れている情報が連日のようにネットに流れ始めた。こうなるとどうしても狙わずにいられない。ギッチリ締め込んだ電動リールのドラグをズリ、ズリと引き出す刺激的で豪快な引き込みを一度味わうと、避けては通れない道のようだ。どこか麻薬的な常習性が持つ、不思議な魅力がある魚である。

 

そんなネット情報を総合的に判断して、船宿を決めるのだが、週末だけは避けた方が良い。混雑するだけでなく初心者を誘って数人のグループで乗り込むケースが多くなるからだ。混雑すれば確実に仕掛けのオマツリが多発して、捕れる魚も取り込めなくなることが多いのだ。確かに4kg近い青物が右往左往して走り回るのだからたぶん乗船客が少なくてもオマツリでバレるのは避けられない。ならば平日に釣行すれば少しでもそのリスクは低くなるだろう。

 

そう考えて電話予約を入れたのは久里浜港のムツ六釣船店。出掛けたのは最高気温が23度になるという10月22日月曜日。北風弱風の凪ぎ予報。出船は午前7時。私は6時10分に受け付けを済ませたが、すでに9割近くの釣り人は支度に余念がない。予想通り2艘出しに。私は左舷胴の間でちょうど中央に釣り座を構えることができた。

 

定刻より少しだけ早く港を離れて港内で出航時間まで待機する。時計の針が7時になったと同時に一斉にポイントに向けて走り出した。途中船長は「すぐポイントに着くからコマセを入れて準備して下さい」とアナウンス。すると10分でポイントに着いてから速攻で「ハイ、どうぞ。タナは31m」という。5mほど下まで落としてから2回に分けてオキアミコマセを撒いて指示ダナでアタリを待つ。すると、周囲では早くも竿が満月に曲がっている人が数人。凄い突っ込みは間違いなくワラサだ。タモ入れは隣同士で声を掛け合って取り込むのがこの釣りの常識となっている。魚体が海面近くで回遊するが、頭からタモ入れするのが確実に取り込むこと。尻尾から追い掛けて入れようとすると逃げ惑う最後のパワーでバレることもあるので要注意である。

 

私の1投目は両隣とのオマツリで仕掛けを交換するはめに。3投目では、強引な引き味は数秒で終わった。なんと不測の事態=道糸切れで80号ビシも天秤も仕掛けも海の藻屑になってしまったのだ。前日にキズの入ったPEラインを約3mはカットして臨んだのだが、1投目のオマツリで道糸が擦れて傷が入っていたのだろう。このロスタイムは辛いものがある。予備のビシと天秤を準備していたので事なきを得たが、カツオ&キメジ釣り同様に予備のビシと天秤は最低でも2セットは持参したい。

 

その後は指示ダナが32mに落ちたりしたが、釣る人は釣っている。少し焦り始めたが2分以内の手返しを繰り返していると、8時10分頃に私の竿にもあの強烈な突っ込みが訪れた。大きく竿を煽ってからすぐに電動リールのスイッチを入れフルスピードで巻き始めたが、モーター音がウイン、ウインと唸っているのだが、スプールな糸が巻かれない状態が続き、手巻きでのアシストを加えてとにかく走らせないように腕力で持ちこたえた。なんとか右隣の小柳さん(横浜市)にタモ入れをして頂き、取り込むことができた。全長65cmの標準サイズのワラサだが、ボウズを逃れてひと安心。ビデオ撮影をしてすぐに2匹目を狙って投入を繰り返すのだか、釣るのはいつも右隣の鈴木さん(豊島区)。付け餌を見るとなんとイカの切り身を使っているのだ。良く話しを聞くと「ワラサ釣りの付け餌は毎年イカの切り身を使っています。実は紫外線発光の液体に漬けると海中でモワっと怪しく光るようですよ」と嬉しそうに少し口元が緩む。東京の入谷にある有名な某A釣具店の店員さんから薦められたその液体に浸けて釣っているという。

 

試しに、鈴木さんから進呈して頂いたイカ切り身で釣ってみたのだが、残念ながらオマツリで3投で脱落してしまった。だが、そのいかの切り身で最後にドラマが待ち受けているとはその時は気付かなかった。

 

9時を過ぎるとモーニングサービスの時間は終了といった感じでアタリは遠い。付け餌もそのまま戻ってくる。たぶん、餌盗りはいないのだろう。4kg級のワラサが回遊していたら餌盗り魚も近くを泳いでいられないはずだ。

 

食い渋り時間になるとまず仕掛けを変更すること。ハリス号数を8号から6号に落として食い気を誘うのが得策だ。できれば新品のハリスを使うことも大切である。ヨレがあったりキンクしたものは避けよう。鈴木さんも案の定、6号6mに仕掛けを変更していた。前述のイカはスルメイカ。サイズは横3cm、縦4cmほど。細長い短冊とは少し違う。鈴木さんはその後もポツポツと良型ワラサを釣り上げて合計8本に。2艘出しの当日のトップはなんと17本だったとか。驚きである。

 

そして、最後の流しが訪れた。またまた鈴木さんからイカの切り身を頂いて付けてみた。指示ダナは43mに変わっていた。するとグググクイッと突っ込みがきて強い引き込みだが、どうやらイナダクラスかなっと思い、ゆっくりと手巻きで引き味を楽しみつつ、慎重にヤリトリした。理由は仕掛けをハリス5号6mに変更していたからだ。もし本命ワラサなら間違いなく切られていただろう。数分後にミヨシ方向に浮いたのはなんとマダイだった。全長50cmジャストの良型だ。周囲では大半の人が竿を片付けて帰り支度をしている中、最後に幸運の女神が輝いてくれた。その恩恵は鈴木さんから頂いたスルメイカの切り身に尽きるだろう。有り難うございました。

 

さらに、鈴木さんから「クーラーBOXに入らないので1本もって帰って下さい」とお裾分けまでもらってしまった。重ね重ね、感謝です。

 




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