伊東海岸はるひら丸 ボートサビキ五目釣り

 

今年の8月はとにかく台風の発生が例年になく数多く、波風に影響をモロに受けるボート釣りにとって苦難の年となっていた。猛暑を通り越して酷暑といっていい日が続いていた8月下旬にやっと一筋の光明が射した。それが8月28日の火曜日だった。前日の天気予報と風向きなどを調べて待ちに待ったボート釣り日和が訪れたのだ。絶品のカイワリの刺し身を食べたくて電話予約を入れたのは紛うことなき伊東海岸。1日2000円の貸しボート料金は伊東でも破格値である。「はるひら丸」に電話を入れると女将さんが「海岸に海の家があるので声を掛けて下さい」とのこと。予定よりも早く午前7時10分に無料駐車場に停めて、海の家に行くとまだ開店前で、誰もいない。

 

そこで店鋪に行くと若旦那が対応してくれてボートを出せることに。ただし、ここではボートの上げ下ろしは借り主も手伝うのが常識。結局漕ぎ出したのは午前8時10分前。当日の天候は北東の微風で風速は1〜2mのベタ凪。昼頃から南寄りの風に変わり、少し強くなる予報だったが、結局午後3時の着岸までほとんど凪ぎが続いてくれた。参考までに水深25m下の水温は25度であった。

 

狙いは伊東海岸での一級ポイントである「カメヤホテル前」。水深25〜30m前後の平根で点在する場所だ。そのため、事前にアンカーロープは45〜50mは欲しいことを電話で告げておいたが、結局当日若旦那が対応してくれた。はるひら丸のアンカーは4本スポークの軽いモノ。根廻りに掛かってしまっても反対側に漕ぎ戻れば外れるはず。起伏のある岩礁帯ではないからだ。

 

漕ぎ出してポイントに到着したのは約10分後。凪の海で筆者一人だけのため進行速度は速い。山立てはこうだ。カメヤホテルの右側にあるホテルパウエルの建物の左側に赤い看板に白地で「靴」の文字が見える。その文字が半分か3分の1程度隠れる位置が右手の山立て。左側は伊東漁港の白い灯台と漁協白い建物をほぼ重ねる。この時に漁協の建物の奥の山の中腹ににある小さい赤い屋根をほぼ右手に重ねるのがベスト。そうすると水深は26m前後の位置に来るはず。とはいえ、当日の風向きや潮流を考慮してアンカーを投入しないとズレることが多い。当日は運良く風は弱く、潮も緩いため最初の投入で運良くイイ感じにボートが安定してくれた。

 

速攻でサバ皮のサビキ仕掛けを投入すると、ものの5分で竿先がグイングインと海面に突っ込み、「コレはデカいカイワリか」とほくそ笑んだが、すぐに穂先がフワッと戻るサバ特有の下品なアタリに変わり、海面で横走りする魚体でガックリ。底上げ2mでアタリを待ったのだが、2投目からは1m上げて待ってもサバの猛攻に遭うことに。注意したいのは針数の多いサビキ仕掛けを不用意に取り込むと針が指に刺さり、大ケガをするということ。タモ網で取り込むと針が網目に刺さり、手返しが悪くなる。それでも指に針が刺さることを考えればタモで掬うことは忘れてはならない。全長30cmオーバーのゴマサバでも海面近くでは右に左に走りまくるので取り込みは要注意である。

 

コマセは冷凍アミコマセ1kg。これに集魚剤「波止の鬼 アジの巻き」を半袋混ぜた。すると冷凍コマセが融けても水分が出ずにまとまりが良い。コマセカゴに入れやすく汁がないの手返しが早くなる。このメリットは大きい。だが、掛かってくるのはサバばかり。タナを海底から1mで待っていても掛かるのはサバだけ。1匹だけ小さなマルアジが掛かったが、本命カイワリからのアタリはない。そこでもう1本のロッドにはテンビンを使ったビシ仕掛けをセット。緑色のスキン巻きが2本、先針が空針にオミアミを刺して投入するのだが、これもサバ攻撃の被害に遭うことに。海面下2m前後で左右に走るためビシ仕掛けの道糸に絡むことがあり、これは困ったことに。仕掛けとPEラインの絡みはロスタイムが大きく、2本のロッドの稼働率が低下することを考えて、サバの活性の高い時間は1本竿で対応していた。

 

もちろん、アジやカイワリがかかってくれば無理をしても2本竿で釣っていただろうが、サバばかりなら1本で充分と考えたからだ。後で分かったのだがサバの中にはゴマサバばかりでなく、マサバも数匹混じっていた。掛かったサバも良型だけは血抜きをして3分以内に氷漬けのクーラーBOXに仕舞っていたがゴマサバばかりと思っていた。ただ夏が旬のゴマサバも全長が40cm近くなれば脂が乗って旨い。だが、大半が32cm前後と中途半端なサイズで困ってしまった。結局、針を外す時に握って魚体が太いモノだけをセレクトして他はリリースした。

 

当日の潮は中潮の初日。午後12時8分に干潮となる予定だったが、同時に風も南寄りの微風に変わりボートの向きが変わりアンカロープが弛んできたのでポイントを移動してアンカーを入れ替えた。ポイントは少し変わり水深29m前後に。これで本命カイワリがきてくれれば、期待したが、終盤近くになってビシ仕掛けのオキアミに26cmのイトヨリが掛かって、「今日は諦めよう」と竿を畳んだ。情熱は常には報われない。どこかで聞いた釣具メーカーのTVCMではないが、コマセがなくなる最後までサビキとビシで粘ったが、カイワリからの魚信はなかった。途中で他の釣りモノに変更しようかと頭を過ったが、浮気をすれば後悔するだけ、と心を鬼にしてアノ強引を信じて待った。だが、結局午後2時30分過ぎに漕ぎ戻ることに。

 

持ち帰ったサバの中に2匹だけマサバがいた。ただ脂の乗りはゴマサバに分があったようだ。塩を多めに振って翌日タルタルソースを掛けて2日間わたって食べ続けた。イトヨリは昆布締めに。マルアジは刺し身で食べた。どれも酒のツマミとしては絶品であったことを付け加えて筆を置こう。

 




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