小坪港太郎丸 アコウダイ五目釣り

 

異例に梅雨明けが早かった関東では連日猛暑が続いていた7月中旬の16日、逗子の小坪港にある太郎丸からアコウダイ五目釣りに出掛けた。真夏に根魚というのもマニア好みだが、実は当日はスポーツ報知のファン感謝デーで乗合料金が通常のほぼ半額の6500円ということで約1ケ月前に予約を入れていた。その時には「キャンセル待ちということでお願いします」となり、1週間後くらいに船長から電話が入り「空席が出ましたのでいかがですか」と連絡が入って無事に乗船できることに。狙いは釣れればラッキーのアコウダイ五目が太郎丸のこの時期の釣りモノである。太郎丸は8月のカツオ狙いの他は周年深場の根魚が中心の人気船宿として知られている。

 

当日は運良く右舷の胴の間に席を構えることができた。天候は晴れ。風は南西だが風速4〜5m弱と弱風程度。定刻の午前6時の5分前に港を離れて向ったのはいつもの沖の瀬。クルージング時間は約50分。船長は魚探を見ながらポイントを探索すること約10分。午前7時5分には第一投が告げられた。ミヨシから順に投入するシステム。私は5番目に投入した。最初の水深は260mとやや浅い場所。オモリ250号に針数8本(最多で10本まで)の胴突き仕掛けが海底まで無事に届くと、糸フケを取りつつ底立ちを取り直す。船長の指示ダナは底から5m。ただこれは基本的にキンメ狙いのタナということを熟知しておくこと。

 

最初の投入で私の竿にアタリが出た。ただ何が食ったかは分からない。キンメらしき動きではないが、何かが掛かった感触は目視ですぐに分かった。船長は「アタリがあってもそのままの位置で待って下さい。巻き上げは左舷から巻き上げますから」という当日の指示が出された。当日の潮流は極端に速いという印象はないが、総勢16人が一度に巻き上げればオマツリする可能性は大きい、ということだろう。深場釣りの船長が言うことに間違いはない。

 

さて、巻き上げて浮いて行きた私の仕掛けに掛かっていたのは全長40cm弱のゴマサバが2本。トホホ、と思ったが速攻でエラを切って血抜きをしてクーラーBOXへ。沖の瀬水深260mのサバである。旬が夏というゴマサバなら間違いなく脂が乗っていて美味に違いないと確信したからだ。正直に言うと、2匹のうち1匹は切り身にして付け餌にしようと考えたのだが、それは数時間後、宿支給のサバの塩漬け短冊がなくなってからでも構わないだろうと思ったからだ。食が優先してしまうのは食いしん坊の性である。最近はビシアジ釣りに行ってもなかなかサバが釣れないから余計にそう考えたのだ。これが当日の貧果を招くとはつゆ知らず。

 

さて、気を取り直して第2投。次も水深270m前後。オモリが着底してから速攻で10mほど電動で巻き上げて再度底立ちをゆっくり取り直す。それから5mほど巻き上げて船長の指示ダナ、5mをキッチリと守る。キンメのタナは通常で5m上ということ。すると数分後に微妙なアタリが穂先に出た。だが、私の竿がやや硬調なためウッスラとしか確認できなかった。一瞬だが、不連続な小刻みに震えた感覚があったのだが、その後は動きが見られなかった。数分後に巻き上げ合図が出た時にはまさかキンメが掛かっているとは思っていなかったが、仕掛けを回収してみると一番下から2番目の針に小さいながらも本命のキンメが掛かっていたのだ。これはラッキーとしかいえない。8本針の下側の針に掛かるとアタリが明確に出ないことが多い。しかも、全長で27cm(後検寸)の小型だから余計に分かりにくかったのだろう。

 

その後、午前10時30分には船長はポイントを大きく移動。水深400mの深場で投入が再開された。この水深であればキンメよりはアコウダイがメインとなるのだが、船長からは特に仕掛けの変更や指示ダナの変動はは告げられなかった。それが後に大きなミスを招くことになるとは分からなかった。太郎丸に乗り馴れている常連であれば分かっていたことだろう。深場のアコウ狙いなら指示ダナは低くするのが一般的。オモリが底をトントンする程度にすればもう少しゲストも釣れたのだが、私はそのまま5m底上げの指示ダナでアタリを待ち続けた。

 

昼過ぎになっても私の竿には何も魚からの魚信は訪れないまま時間が過ぎる。船中では定番ゲストのユメカサゴ(この魚も煮付けにすると絶品)やスミヤキ、トウジンなどが釣れていた。ミヨシ2番に座った松本さん(横浜市)は値千金のアカムツを釣り上げていた。「400m以上になれば狙いはアコウでしょうから底トントンで下の方で誘いを掛けたら釣れました」と嬉しそう。深場釣りの経験はお父さんと一緒に約10年以上のキャリアがあるという。慣れというより機転を効かせた、根魚釣りの「引き出し」が多いということだろう。

 

結局、午後1時35分頃に無念の沖揚がり。私はキンメ1匹にゴマサバ2匹の貧果に終わった。反省点は他にもある。投入ミスがなんと2回もあり、その内の1回はリールのハンドルにハリスが絡まるという初歩的なトラブル。その流しで周囲がつれていたらショックは大きかったかも。だが、大半の人は空振りだったようだ。

 

数年ぶりに訪れた太郎丸はいつも通りのサービスが嬉しい。マグネット板を無料貸し出しはもちろん、タオルやタワシ(メダイ等のヌメリ除去用)も各人の釣り座に置かれていて気持ちの良い船宿であることを再認識した。港に戻ってから簡単な表彰式があり、キンメ5匹の竿頭の方にはオーブントースターなど豪華賞品が渡された。私は記念品のフェイスタオルだけ。それでも、当日夜食べたゴマサバの刺し身、翌日煮付けで食べたキンメダイはどれも絶品で酒が進む君となってしまった。欲を言えば、終盤の530mで底トントンを狙っていれば、アコウが釣れたかも。失礼。タラレバ、は御法度でしたね。まだまだ修行が足らないということだろう。

 




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