金沢八景一之瀬丸 ショートメバル五目釣り

 

毎年2月に入ると相模湾佐島方面では、活きたイワシを使ったメバル釣りが開始される。いわゆるイワシメバル釣りである。それが今年はイワシの入荷がだいぶ遅れているのか、なかなかスタートしなかった。3月に入ってからやっと一部の船宿で釣り開始の合図が宿HPに記載されていたが、時期が過ぎてしまい肩すかしを喰らった感じでヤル気が失せてしまった。だが、軟調メバル竿が海中に突き刺さる快感は活きた餌を使った釣り以外では見ることは出来ない。

 

そこで数年振りに東京湾で活き藻エビを使ったエビメバルを釣ることにした。数は釣れないが、良型メバルの強引を堪能できる、ちょっと酔狂な釣りを金沢八景の一之瀬丸から楽しむことにしたのが3月13日火曜日。前夜の天気予報でも最高気温が18度と4月上旬の陽気になるとか。風予報も凪で、メバル釣りにし最適かと思われた。春告魚=メバルは昔から凪の海で釣れ、と言われているだけに期待を胸に右舷胴の間に乗り込んだ。出船は午前7時だが、予約の人数9人が約20分前には揃い、少し早めに桟橋を離れた。

 

航行すること25分で最初のポイントに到着。水深27mで船長から釣り開始の合図が出された。釣り始める前に船長から餌の付け方を教わった。「藻エビの尾羽部分を丁寧に切り落として、針先は尻尾の一節部分へ抜く。抜く方向は腹側でも背中側のどちらでも良い」という。仕掛けに関してはアドバイスを受けた。「ハリスは細ければ細いほど食いはいいです。それに針は金属色を消して黒く塗るとアタリは増えますよ」と教えてくれた。市販仕掛けを持ち込んだ筆者の仕掛けの中には針が黒く塗ってあるモノは見当たらない。油性マジックで針を塗るだけでも良いとか。潮が濁っていれば、それほど問題ないだろうと思ったが、当日のメバルの活性はそれほど高くはなかった。

 

水色は濁り気味で、風も弱いのだが、天気が晴れのためか朝のうちの1時間程度を過ぎるとアタリの数も減った。私は運良く一投目で全長26cmの良型メバルを釣ることができたが、その後、2匹目が釣れたのが9時5分前。その2匹だけでメバルは打ち止めに。船中のメバルの数もトップで6匹程度と推察できた。少なくとも右舷側ではそんな程度しか釣れていなかった印象を受けた。

メバルのアタリは藻エビがビビビッと暴れた直後に穂先が震えて、竿先を聞き上げてやるとグググイーッと満月のように弧を描く感じ。ゆっくりとリールを巻くとさらに竿先が海面近くまで突っ込み、気持ちの良いメバルの引き込みを満喫できるのだ。エビメバルの真骨頂といったところである。

 

ところが、朝のうちに数回訪れていた、ビビビっといったエビが暴れるアタリは全部で5回程度。食い込みがないのでエサを確認すると、3本針に漬けてあった藻エビがすべて消え失せている。餌付けが丁寧にできないとこの釣りは餌だけ取られてしまうことも決して少なくない。船長からの釣り方アドバイスは「オモリが底に着いたら、ジッと静から待って下さい。動かすと警戒心の強いメバルは食ってきません」という。不必要な仕掛けの上下の誘いは逆効果ということだ。

 

オモリを底に着けたまま静に待っていると確かにアタリは出るのだが、そこまでで終わることが多かった。午前9時30分を過ぎると、そのアタリも出なくなり、カサゴ狙いに変更したのが午前11時15分。15分ほど移動してから水深27m前後とほぼ同じ水深で再開。すると、左隣の濱さん(東久留米市)の竿が突然大きく突っ込みで上がってきたのは良型のイシモチだ。船長はどうやら数の釣れないカイゴより数釣りが楽しめる良型イシモチ狙いに予定を変えたようだ。濱さんはその後も立て続けに5匹ほどを釣り、「これだけアタリがあるのは楽しいですね」と口元がほころんでいた。

 

私はいつもイシモチ釣りの時には置竿にする習慣がある。理由は簡単。手に持っていると最初の強い突っ込みでビックリ合わせをしてしまうから。なので、置竿で穂先がガンガン、ガクガクと2回以上続いたらゆっくり手にもってリールを巻き始めて合わせるという釣法を使っています。その方がバレる確率が非常に少なくなるからだ。

 

もうひとつ重要なのが仕掛け。メバル釣りからそのまま同じ仕掛けでも釣れるのだが、ハリスが細いメバル仕掛けをそのまま使っていると、どうしてもハリスにヨレやチヂレが生じてしまう。そのまま使い続けているとハリスが幹糸に絡むことが多くなり、付け餌のアオイソメだけが齧られて減るだけという現象が多くなる。これを解消するにはパリッとした太めのハリス、できればフロロカーボン3号以上のモノに変更した方がいい。イシモチはメバルと違って、ハリスの太さをあまり気にしない。それよりハリスが幹糸に絡んだ状態を嫌う傾向がある。針掛かりも悪くなり、良いことはない。ハリス長も20cm前後と短くても食い気に差はないようだ。

実は私の仕掛けに食い気がないため、周囲では釣れているのに可笑しいと判断して太く短い胴突き仕掛けに交換した途端にバリバリと食ってきたからだ。アオイソメは10cm程度の1本掛け、短い場合は2本掛けもアリ。誘い方はオモリが底をトントンする程度でOK。無理に大きく誘い上げることは不要である。仕掛けを交換した直後から沖揚がりの午後1時までに置竿で12匹を釣り上げて一応満足できた。残念だったのはメバルがもう少し釣れていればという点だけ。

 

この時期のイシモチは血抜きをして3分程度ですぐにクーラーBOXに入れて、海水氷で締めてやるだけで充分。あとは調理する際に、刺し身なら熱湯をかける湯引きで、その直後に氷水に1分間漬けてから水気を取り去り、ひと口大に切って盛りつければいい。塩焼きで食べる場合は、粗塩を振りかけて一晩チルド室に寝かせるといい。身がグッと締まって旨味が滲み出る。私の好きなホイル焼きも塩を振って1晩寝かせてから、翌日調理する直前に塩胡椒を再度振ってクックパッドのアルミホイルの下にまずタマネギ、シイタケを敷いてからその上に魚を置いて、バターをひと掛け乗せてから包む。フライパンに乗せて強火で5分してから弱火で3分してから火を消す。20分後に食べるとバターの風味が魚全体に行き渡ってとても美味となる。白ワインと一緒にご賞味アレ。飲み過ぎにはご注意を。

 




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