片瀬漁港島吉丸 ヤリイカ釣り

 

今年の関東地方の冬の寒さは尋常ではない。天候が晴れていても風が強烈に冷たかったりするのだが、それでも釣り人は沖を目指す。数週間前から相模湾でヤリイカが好調に釣れているという情報をキャッチ。2月18日の日曜日に決めたのは前日の土曜日より風が終日弱いことが分かったからだ。金曜日の夕方の段階で土曜日は昼前から西寄りの風が強まる予報だった。案の定、相模湾の船の大半は昼頃には早上がりとなった。

 

さらに運が良いことに地元の片瀬漁港の島吉丸が釣割で前日割を載せてきた。通常9800円の乗合料金がこの前日割を利用することで2000円引きの7800円。港内の駐車場は無料。となれば、経済的負担は軽い。昼過ぎに速攻でネットで予約を入れた。エサもコマセも使わないイカ釣りだけにイカ角の準備が重要となる。新品を用意して臨むことに。種類はピッカピカ針、タマゴ針に加えて赤白浮きスッテを下から2番目にセット。オモリは150号を使うという。まるで外房のイカ釣りのようだ。その理由は現着してから納得できた。

 

出船は早朝6時30分。湘南エリアの乗合船としては意外に早い。それは好調な漁場が城ヶ島沖とやや遠いためだ。港を定刻より5分ほど早く離れて、向かう。霊峰富士が私の座った右舷側(トモから5番目)からクッキリと雪化粧が見える。北寄りの微風だから午前中は陽が当たるはず。航行すること約40分で到着。船長はイカの群れをソナーと魚探の両方で探索しながらポイントを決める。10分前後で最初の投入合図が出された。水深180mと深いポイントだが、ヤリイカは底中心に遊泳することが多く、逸早くオモリが着底した人から乗ってくることが多い。

 

残念ながら1回目の投入では船中ゼロ。だれのツノにも乗りはなかった。驚いたのは次の投入合図の直後「水深220m。底中心でやって下さい」という。これがオモリ150号の訳だったのだ。深い、次も230mとドンドン深い場所を狙って行く。釣り開始から50分もすると船中でポツポツと本命ヤリイカが釣れてくる。小さいのがメスで胴長30cmオーバーがオス。産卵に向けて小型のメスを追い掛けて良型のオスが回遊してくる。それが城ヶ島沖なのだ。

 

ところが、大潮直後の中潮で潮が速い。潮が速いとオマツリが船中で多発する。両隣だけでなく、場合によっては反対舷でも仕掛けの絡みがあり、せっかく乗ったイカが外れてしまうことも多い。嬉しいのはこうした混雑した速い潮の対応策として迅速にオマツリを解いてくれる仲乗りさんが2人も乗っていること。両舷を素早く移動しつつ、手際よく仕掛けの絡みを解いてくれるのだからとても助かる。たぶん、通常ならイカが外れていたであろうケースでも運良く取り込めることが多い。もちろん、オマツリの程度にもよるのだが、ブランコ仕掛けの場合、ガッチリとカンナが刺さっていれば下へ落とす動作さえなければバレるケースは案外少ない。

ただ、私のような不器用で何年やっても慣れないヘタクソは海面での取り込みの最中に一瞬ハリスが緩んだ時にフワッとバレる。自分では幹糸をしっかり握って下げているつもりはないのだが、無意識のうちにハリスか幹糸が緩んでいる。うまく多点掛けで3杯掛かった時にも最後の1杯がバシャという音を残して海中に帰って行った。目でイカの姿を確認しているだけに悔しいもの。なんどやっても必ずやってしまう。修行が足りないのは当然だが、最後の取り込みでのバラしはなくしたいものである。

 

今回はもっと悲惨なことが2投目で起きた。水深230m近くでシャクリを入れて2回目にリールを巻いてからやや強めにシャクリをいれたとたんに竿がバッキン、と折れたのだ。トップガイドから7番目のガイド直後からスパっと折れていた。2回ほど使ってから数年間釣具部屋で眠っていた激安ロッドを使ったのが悪かった。それでも、そんなことがあるかもしれないと、予備のロッドに電動リールをセットして船内に持ち込んでいた。不幸中の幸いという表現は適切ではないが、昨年12月頃からタチウオ釣りの際の高切れトラブルで苦労したのでつねに予備のロッド&リールを準備する習慣が身についているのだ。

 

こうしたロスタイムがあったにもかかわらず、めげずに釣り続けていれば良いこともある。8時すぎには2点掛けで取り込み、その30分後にもなんとか2点掛けを達成してポツポツと久しぶりのヤリイカ釣りを満喫する余裕もできた。ただし、潮が速いため1流し1投しかできない。それでもうまくオマツリを避けて巻き上げてくればなんとか1杯ずつでも数は延ばせるようになった。

 

右隣の武井さん(豊島区)は今日でイカ釣りが3回目という初心者だが、決してそんな感じはない。色々と話を聞いてみると、「タチウオやアマダイ、オニカサゴなど色々な釣りに手を出して、道具や仕掛け類等カネが出て行きますから大変です。でも昔はヘラブナとか食べられない魚釣りもやっていましたから、食べる楽しみがあるのは嬉しいですね」と頬が緩む。武井さんは最後まで数を延ばして15杯だったという。イカ釣り3回目で15杯はリッパである。私は年に数回のイカ釣りだが、10年以上はやっている。それでも結果は船中スソの8杯と情けない数字に終わった。取り込みの時にバラしがなければ10杯のツ抜けだっただけに悔やまれる。とはいえ、胴長35cmの良型も3杯ほど混じり、小型のメスも刺し身で絶品。ゲソとエンペラを叩いて、生姜と少量の味噌でナメロウを作ってみたが、これもコリコリ食感と旨味が凝縮していて酒のツマミには最高であった。

 




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