金沢八景一之瀬丸 カワハギ釣り

 

今年のカワハギはどこも魚影が濃いという情報が浸透しているのか週末の乗合船はどこも満員御礼状態だという。特に晩秋のカワハギにはたっぷりと膨らんだ肝が超美味ということでフェイスブック等で知り合ったカワハギファンを集めて「カワハギを釣って食す会」を森さんが企画立案。日程は11月26日の日曜日。集まったのは総勢11人。半数は女性で、貸し道具の初心者が多かった。予約を入れたのは金沢八景の一之瀬丸。合羽や長靴まで貸してくれるとても便利で親切な船宿である。しかも、女性の乗合料金は5000円と格安。男性はHP割引を利用して8500円。それでも餌付で氷も付くからリーズナブルである。駐車料金は1日1台500円。

 

出航は定刻の午前7時30分より少しだけ早かった。それは船長が少しでも早く目的地の竹岡沖に到着したかったからだろう。船長は「波飛沫がかかるから船内に入って下さい」という指示がだされた。海が悪いことはすぐに想像できたが、まさか竹岡沖まで1時間近く掛かるとは思っても見なかった。途中何度も激しいピッチングを繰り返し、大きな波を回避するためブレーキを掛ける場面に遭遇した。やっと釣り場に着くと、波と風が容赦なく船体を叩く。釣り開始はすでに8時30分をとうに回っていた。最初のポイントは水深35m前後の深い場所。オモリ25号の着底が明確には分からず、道糸の一瞬のフケ具合を見逃すと風でスルスルと出て行く。底立ちを数回取り直すと、なんとか着底の感覚が掴めるといった状態が続いた。

 

30分ほどはアタリが少なく、エサ取りの雑魚も低活性でアサリがそのまま戻ってくることも多く、苦戦が続いていた。9時を過ぎると少しずつエサが取られ、カワハギの姿が見られるようになった。胴の間に座った佐伯さん(横浜市)は8時40分過ぎに1匹目を釣り上げて嬉しそう。彼女はなんと釣り初体験とのこと。次にカワハギを手にしたのは横須賀市の小幡さん。私はというと、9時過ぎにやっと1匹目を釣り上げてなんとかボウズを逃れてホッと胸を撫で下ろす始末。根気よく餌の確認をしながらマメな手返しが必要だが、本命からのアタックが増えてくるのは楽しいもの。10時20分には右隣の吉高さん(杉並区)が良型を手にして嬉しそう。魚を手にしながらしきりに「可愛い」を連発していたのが印象的だった。吉高さんはカワハギ釣りの経験は5回程度とか。その割には手際の良い餌付けには恐れ入った。

 

天候は徐々に回復傾向にあったのだが、高いウネリと風は弱まりつつあったが、当日の揺れには耐えられず私も数年振りの船酔い状態に。なんとか竿を手にしていたが、集中力が続かず、途中横になることに。だが、その時間帯が実は最も活性が高くなり、吉高さんはなんとカワハギファン憧れの尺ハギをキャッチしたのだ。抜き上げる時には落ち着いて幹糸を手で掴んで船内へ取り込んだ。その姿はとても5回目のビギナーには見えなかった。

 

昼過ぎになるとエサ盗りも少し増えたものの、アタリを上手く捉えられれば9割以上が本命で、しかも20cm以上が多かった。逆にこの時期に増えることが多い全長13cn弱のワッペンがほとんど混じらないのが嬉しい。何年カワハギ釣りをやってきても上達しない私でも全長21cmを筆頭に18cm前後で6匹を釣り上げることができた。因に当日のゲストはカサゴ、クラカケトラギス、ベラ類が多かった。残り1時間ぐらいが最もアタリが多く、楽しいカワハギ釣りとなったが、時既に遅し。南西強風は収まるどころか午後1時には強くなった感じだ。

 

そのため、船長は午後2時少し前に「風も波も強くなっているのでこの辺で終わりましょう」という合図で終了。波飛沫を避けて船内に入ると揺れを強く感じる人もいて潮飛沫の洗礼を受けつつ、釣り座で凌いだ人も数人いたようだ。まるで修行僧の滝業ならぬ潮飛沫の荒行の中、約1時間かけて戻ってきた。東京湾では間違いなく時化(シケ)と呼ぶに相応しいタフコンディションだった。

 

お楽しみは最後に残されていた。荒川屋にあるサンドフィッシュでのカワハギ料理に舌鼓を打つことだ。釣果を持ち込んでから約45分後には素早く料理が出てくるのは嬉しい限り。最初にテーブルに運ばれたのは唐揚げ。揚げたてのカワハギはサックサクで中の身はジューシーだからビールにはピッタリ。私はクルマのためノンアルで我慢。そのあとに出てきたのが肝和えで食べる絶品の刺し身。これがまた濃厚でクリーミーなのだ、日本酒に合う味覚であることは言うまでもない。薄味で仕上げられた上品な煮付けも軽く2匹は食べ切った。最後はアラ汁。刺し身で残った頭部中心のアラを味噌仕立てのスープにして美味しく食べることができた。これがカワハギ尽くしのフルコース=荒川屋サンドフィッシュバージョンということである。

 

沖釣りは自然相手のレジャーである限り、事前に天候を選ぶことはできない。東京湾は南西風には強いと聞いていたが、それは場所や地域によるということも良くわかった。千葉寄りの東京湾は南西風には弱いのだ。風速10mも吹けば時化るのも当然かもしれない。それでも慎重に好漁場まで操船してくれた船長には感謝しかない。そして、最後まで竿を放さなかった人には大変ご苦労様でした、という労いの言葉しかない。ご参加頂いた皆様、有り難うございました。そしてお疲れさまでした。

 




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