金沢八景弁天屋 カワハギ釣り

 

台風21号が過ぎ去った10月24日火曜日、かねてから「今年はまだカワハギ釣りに行っていないんですよ」と残念そうな言葉を釣り部後輩の栗原君から聞いていたのでぜひとも釣行したいと思っていたのだが、台風の爪痕が予想以上に厳しく、特に湘南エリアでは大半が台風のゴミ処理と港の流氷物等の残骸撤去をするためにどうしても24日は休みます、という船宿ばかりで困り果てた。こうなると意地になって出船する船宿を探しまくるのが釣りキチの性というもの。

 

すると運良く見つかったのが金沢八景の弁天屋。2人で予約を入れようと電話をすると基本的に先着順だから早めに来て下さいとのこと。平日の火曜日だからと高をくくっていたらとんでもない。当日、出船の1時間前に到着したのだが、余裕はなくなんとか先着の栗原君が釣り座を確保していてくれたので難を逃れたが、もし時間ギリギリなら乗れなかった可能性もあった。理由は簡単だ。台風一過の爆釣を期待した熱狂的なカワハギファンが集ったからだ。相模湾方面の船宿は前述の港清掃で休日としたところが多かったから、当然弁天屋に釣客が集中したというわけである。

 

当日は北寄りの風が少し吹いていたが、ウネリは弱く釣りに支障は無かった。ただ曇天でやや寒く感じられた。10月下旬の気温としては低かったのではないだろうか。片舷で9人、おそらく両舷で18人近くが乗り込んだカワハギ船は定刻通り一路竹岡沖に向かった。波風はそこそこだったが、船長はポイントまで40分近くフル加速で操船して、水深17mから釣り開始。だが、最初のポイントでは船中誰もカワハギが釣れずに早々に移動となった。

 

船長は魚群探知機で魚群を探索しながら、転々とポイントを探してくれる。私は竹岡沖でカワハギ釣りをするのがたぶん初めてと記憶している。東京湾での釣りはアジやイナダ、マゴチ程度だからだ。まして千葉県寄りの竹岡沖は根は少ないものの不慣れで釣り方に違いがあるのでは、と思っていたのだが、今回は違った。全体的に海底はフラットで起伏が少ない感じ。もちろん、海藻根は点在するもののオモリや仕掛けをすべてロストしてしまうような岩礁帯ばかりというポイントは皆無だったような印象である。砂地帯が主体の釣りやすい場所が多かった。

 

だが、カワハギの活性は朝から低く、底荒れの影響があるのかも、と思いつつ船中の釣れ具合を見ていると、やはり釣る人は釣る、といういつもの状況になってきた。私が最初の1匹目を釣り上げたのは午前9時10分頃。型は17cm前後で竹岡沖のレギュラーサイズといった感じ。周囲でもポツポツと20cm弱が釣れていたが、ワッペンが少ないのが嬉しかった。12cmを下回るようなミニサイズではリリースするしかない。

 

それが竹岡沖にはまだ少ないと感じたから頑張り甲斐もあるというもの。たまに釣れてくる良型はなんと25cmオーバーのビッグサイズだから期待してしまう。午前10時を過ぎると私が座る右舷胴の間近くでも数が釣れるようになり、久しぶりに楽しい釣りが楽しめた。右隣の栗原君はなんと良型のダブル掛けで取り込み、思わず撮影をお願いしたのは言うまでもない。カワハギ釣りでダブル=一荷で掛けるのは至難の業だからだ。昼近くになると、私の釣果も上り調子に。終盤近くになってとうとう待望のメガハギを釣ることができたのだ。リールを巻く手を止められるだけでなく、ガンガンと突っ込む強烈な引きは違う魚か、と思ってしまうほど。海面に顔を出したカワハシギは間違いなく良型だ。海面で左右に横走りする魚体を隣の栗原君にタモで掬ってもらってホッとひと安心。9月には江ノ島沖で良型を抜き上げる瞬間に針が外れてバレてしまったから、正直焦った。今度こそメガハギを釣り上げたい、その一心がタモ入れのアシストを仰いだ。自宅で検寸すると全長26cmもあった。リベンジ達成である。

 

午後2時30分に沖揚がり。久しぶりの1日船でカワハギ釣りを堪能できた。初体験の竹岡沖でのカワハギ釣りは大成功。今回分かったことは海底地形や場所によって最適な釣り方に違いが出るということ。もちろん、時間帯やタックル、潮具合によっても異なるのだろうが、初めて釣った竹岡沖は私の好きな釣り方にピッタリと感じた。

 

要するに、得意な釣り方で数が釣れたからだ。どんな釣り方かというと、オモリが着底したらとにかくすぐに2mほど仕掛けを浮かせて、ゆっくりと竿先を揺らしながら少しずつ下げて再度オモリを底に着けて、数秒間アタリを待ってから、今度はタタキを10回程度入れる。その数秒後に仕掛けを弛ませて2秒待ってから聞き合わせる。この釣り方で釣果の半分以上をキャッチできた。根がキツい湘南、佐島エリアでは根がかりが多く、仕掛けやオモリのロストが多くなるため、その地域での釣り方として合っていなかったようだ。

もうひとつ特筆したいことがある。それは弛ませる釣り方ができる場所では光沢のある集器や派手なオモリが有効ということ。同乗した釣り人の仕掛けが数多く沈んでいることを考えると、カワハギに自分の仕掛けをアピールする意味でも集器、中オモリ、白塗りオモリ、花火といったアクセサリーは不可欠と感じた。今回新規に購入したシマノ製の集魚板「イチコロイタ」は効果があったように思う。台風21号の過ぎ去った竹岡沖は水色が濁り、水潮が表層を走る釣りにくい場面もあった。

 

それでも船中トップは34匹、2番手が30匹だったとか。型も17〜29cmでワッペンが少ない。これも魅力だ。私は最大26cmを筆頭に15匹を釣ることができた。自分の好きな釣り方に適合した釣り場に行く、ということもカワハギ釣りの醍醐味なのかもしれない。それを教えてくれた竹岡沖の海に感謝したいものである。
 




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