利島港と利島桟橋の釣り場ガイド

 

伊豆諸島の中では最も小さい利島。昔は少しでも風波が高いと港に着岸できずに、素通りして新島まで行くしかなかった。島の面積は4.12㎢。島の外周路(道路1周8km)は徒歩約2時間で踏破できるという。人口はどのくらいかというと、平成21年4月の時点で約300人である。たぶん、現在では300人足らずだろう。

 

そんな利島を「近くて遠い島」と揶揄したのはもう何年前のことだろう。大島の南約20kmに位置するベーゴマ状の小島だ。島の周囲は切り立った断崖と大小のゴロタ石に囲まれ、砂浜はない。島の玄関口は利島港ともうひとつ、利島桟橋がある。今回は数年振りに堤防釣り場の紹介をしようと思い、今年6月に最初にトライしたが、天候と日程があわずに断念。7〜8月は繁忙期で株主優待券の割引率が下がるためもあって見送り。再度9月に予定を組んだところ運良く絶好の好天に恵まれて、風のない凪にも恵まれた。それが26日火曜日であった。(株主優待券で35%オフ)往復1万0180円。

 

東京の竹芝桟橋から高速ジェット船で約2時間20分。出航が午前8時35分だから利島に着岸できたのは午前11時頃。降り立ってから早い昼飯と思って港の待合所で聞くと「食堂は1店しかなくて、それも予約制だから当日では難しいでしょう」と先制パンチを喰らった感じ。前日に予約をしていないどころか、食べるところが1店鋪しかないことすら把握していなかったのだ。これが「遠い島」ということか。他の伊豆諸島ならもうすこしはあるだろう。結局昼飯は、島しょと呼ばれる農協の売店まで約15分かけて坂道を汗だくで辿り着いた。急いで菓子パン3個とコーヒーを購入して港へ戻った。下り坂の帰り道はとっても楽であった。

 

利島港の赤灯台のある堤防から取材開始。高速ジェット船が着岸する付近でも水深は足下で11〜12mもある。赤灯台のある先端付近は13mの水深だが、この港で最も深い場所は右角に黄色灯のある角地ではなく、なんとその手前に新設された突堤先端。水深は16mもある。

 

赤灯台付近でカゴ釣りを楽しんでいた釣り人に話を聞くと「今日は良い日だね、小さいけどシマアジが釣れたよ。これで2匹目」と目を細めて嬉しそう。全長で25cm弱といったシマアジだが、高級魚だけに注目度は高い。クーラーBOXに仕舞っていたのは言うまでもない。食いダナを聞くと「海面下3mぐらいだね」と教えてくれた。別れ際に「あんたも釣りなよ。今ならすぐ釣れるから」と誘って下さった。丁重お断りしてすぐに隣の利島桟橋に向かった。

 

利島桟橋は利島港より新しく、まだ一部工事中が続いていた。桟橋付け根付近は水深9m前後だが、先端に近づくにつれて徐々に深くなり、先端では足下で20mもある。左側は3m以上の高い壁になっていて到底釣り場にはできない。途中に外壁に登る階段やロープなどは一切ない。海面までの距離も高く、危険度は高い。

 

ここ桟橋では、どんな魚が釣れるのか、先端でメタルジグをキャストしていたルアーマンに聞くと「この時期になるとカンパチが釣れますよ、大きいので2〜3kgぐらいかな」とサラリ。しばらく見ていたが、20分もしないうちに軽トラックに乗って帰って行った。屋号からみて島の民宿の人だったようだ。右角ではカゴ釣りをしている人がいたので話を聞いてみた。「10月に入れば青物が回ってきますよ。ヒラマサやシマアジが釣れますね。底モノならイシダイやイシガキ台も釣れます。あと狙う人が少ないんですけどアオリイカも大きいのが釣れますよ」と親切に教えてくれた。

 

今度来る時には竿とリール、仕掛けを持参して1泊で訪れたいところである。不便な島だけに自然がいっぱいで場荒れも少ないであろう。レンタバイクや自転車もない。民宿に泊まればそこのクルマを貸してもらえるという。永年、来ようと思ってなかなか訪れることができなかった島、利島。期待を裏切らない釣り天国の島として再来島してみたい。正味2時間前後の撮影と取材の滞在時間だったが、魚影の濃さは計り知れない。

 




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