長井港仮屋ボート サビキ五目釣り

 

ここ数ヶ月、大好きなボート釣りに行けていない。勝手気侭な手漕ぎボートは天候に左右されることが多く、天気が良くても風が吹くと出航中止になることが多い。しかも、仕事の都合や用事が重なることも多く、タイミングが難しかった。なんとか運良く天気の良い9月21日の木曜日に長井港の仮屋ボートから青物狙いで漕ぎ出せた。当日は朝から晴れで風も北風微風。最高気温が前夜の天気予報で29度になるとか。真夏日一歩手前である。

 

朝飯を佐島付近の牛丼店ですませ、林ローター近くの釣餌店(活きエサの徳丸)で冷凍アミコマセ1kgを320円で購入して、現地に到着。時計の針はすでに7時をとうに回っていた。港内の駐車スペース(無料)にとめて、支度をしてボートに乗り込んだ。前夜に電話を入れてボート店主に「水深25m近くを狙うのでアンカーロープは40m以上欲しいです」と伝えておいた。ツブ根の北側にあるカケサガリの岩礁帯に到着できたのは8時の15分ほど前。だが、アンカーを投入するには風向きや潮流を考慮する必要があり、到着直後はほとんど風はなかったが、大潮3日目だけに潮具合が読めない。まずはオモリ50号だけを投下して水深をリールの道糸でチェック。確実に水深が25m以上ある場所を確認。その際に潮の流れ具合も探りつつ、アンカーを投入したのだが。

 

コマセにアジパワーというマルキューの集魚剤を1袋混ぜて、汁気を除去してから詰め込んだ。オモリが着底して2mほどリールを巻いてからアタリを待つと、すぐにグググっと竿先に反応が出た。これは幸先の良いスタートかと思ったらなんとハリスが切られているではないか。2投目になって憎き犯人の正体が分かった。全長30cm近いシロサバフグである。フグは一般的に定着性が強く、広範囲に移動をしない習性があるという。つまり群れでこのフグがいれば仕掛けはいくつあっても足らない。ハリス切れで使い物にならなくなるからだ。そのとき既に40号のオモリを1個、切られて紛失している。

 

対応策はポイントの移動しかない。重たいアンカーを引き上げて漕ぎ出したが、山立てをするにも朝からモヤが掛かって岸側の景色が判然としない。長井港の赤い灯台や佐島沖堤防の白灯台など知っている山立て知識をフル動員して、場所を決定した。再度水深をチェックすると29m前後とやや深くなった。それでも風がないため40mのアンカーロープは半分も出て行かない。そのためか、ボートはゆっくりと移動する感じ。ここで少し粘ってみようと2本目の竿を出したのが良かったようだ。1本目の竿にはハリス4号のサバ皮サビキをセットしてオモリは40号だか、針数はフグの被害で3本に。2本目の棹には安価なバーゲン品のピンクスキンサビキを結んだ。ハリスは2号6cm。量販店で購入した5枚1パックのバーゲン品である。

 

午前10時20分頃、穂先がお辞儀をして、何やらアタリが訪れた。ただ、強い引きはない。海面に顔を出したのはなんとウルメイワシ。しかも6本針に4点掛けだからそこそこの重量にはなる。最初はこれは泳がせ釣りの餌にしようと考えたのだが、実際にはアンカーを投入しての掛かり釣りだから断念。流し釣りができないわけではないが、コマセ釣りの場合、一点に集中してコマセを撒いて魚を寄せるために流し釣りをすればその効果が極端に落ちることになる。つまり、どちらにウエイトを置くのかを明確にしないと「虻蜂取らず」「2頭を追うものは1頭も得られず」というハイリスクな釣りをすることになるからだ。

 

結局、流し釣りはせずにコマセサビキで粘ることに決定。のんびりとした釣りが好きな筆者にはその方が似合っているのだ。しかも、その後にラッキーなハプニングが訪れた。当日の潮変わりは午前11時30分頃。干潮から上げ潮に変わった直後にサバ皮サビキの竿に強烈なアタリがきた。穂先が海面に突っ込み、竿全体が弧を描きリールはドラグが滑り、ハンドルを回しても道糸は巻かれない状態が何度かあって、やっと海面直下に赤い魚体が顔を見せた。正真正銘のマダイである。全長は後検寸で28cmだったが、強い引きは充分堪能できた。

 

その後は相変わらずウルメイワシが多点掛けとなるシーンが何度もあり、数は延ばせるが魚の引きは楽しめない。少し仮眠をしたくなり、ボート内で寝転んで10分ほど寝込んでしまった。穂先だけは目視確認していたつもりだが、ピンクスキンの竿がカダカダと震えるような音に目が覚めて、リールを巻いてみると強い引きではないが、重量感のある突っ込みが途中で2回ほどあり、浮かんできたのは全長32cm(後検寸)のワカシだった。なんと2本の針を飲み込んでいたからたぶん掛かったイワシを喰ったわけではなさそう。ワカシはピンクスキンがお好みだったということだろう。ハリス2号でも2本の針を飲み込んでくれれば案外簡単に釣れてくるもの。「果報は寝て待て」ってことなのかどうか。

 

もうひとつ驚いたのはウルメイワシの高活性具合、貪欲な食欲だ。とうとうコマセが底をついてコマセなしの状態で仕掛けを降ろしてみたところ、おかまいなく多点掛けで釣れてくるではないか。タナは海底から2m前後。遊永層が合致すれば針掛かりしてくるという感じ。3点掛け前後だが、ピンクスキンが好みのようでサバ皮にはたまにポツリと掛かる程度。不思議だが、当日の潮の濁り具合やピンクスキンの色にも好反応を示したということである。サバ皮のハリスは4号だったこともあり、一概に比較できない。

午後2時10分に港に着岸。ボート店主に写真撮影に協力してもらい、ニコパチも無事終了。自宅に戻って、ウルメイワシは酢みそ和えと梅干し入りの生姜煮で舌鼓をうった。冷蔵庫のチルド室で3日連続で完食した。


ワカシは当日に刺し身に、マダイは一晩寝かせて翌日刺し身にした。どちらも絶品の味覚に酒量が増えてしまったことは言うまでもない。ボート釣りの魅力はやはり自分の狙った場所で目的の本命魚を釣り上げることで満足感を得られるもの。もちろん、大物ならもっと嬉しいのだが、ポイントの選定から釣り方の決断など自分の経験と腕が試される、原始的な釣りなのかもしれない。小田和湾の海と自然に感謝する気持ちを今回ほど強く感じたことはない。次回のボート釣りには新調したロランスの魚探をぜひ試してみたい。

 




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