片瀬漁港萬司郎丸 LT中深場根魚五目釣り

 

3月も中旬を過ぎる頃になると相模湾にも春の濁り潮が差し込んでくる。折しも3月10日頃から小田原沖でキンメダイが群れで回遊してきたらしく、初島沖ではなく、灘寄りの浅いポイントで好釣果が続いていたのを釣果情報で確認していた。そこで混雑する3月18日からの3連休を避けて17日に片瀬漁港の萬司郎丸からLT根魚五目釣りの乗合船に乗り込んだ。平日とあって右舷2人で左舷は4人の乗船客。船長は定刻より20分も早くを港を離れて一路好釣果が続く、小田原沖を目指した。航行すること約80分。海はほとんど無風ベタ凪だから快適なクルージングで向かった。すると、そこには小田原船籍だけでなく、茅ヶ崎港や平塚港周辺の釣り船も船団を形成していた。

 

船長は「はいどうぞ、やって下さい。水深は180〜190m前後」のアナウンスで一斉に150号のオモリに引かれて仕掛けを投入。萬司郎丸では、珍しく深場釣りでも全員が一斉に投入するスタイルを取る。これも初心者には気が楽である。針数も「タナを広く探れるから10本でもいいですよ」とは船長の弁。私は7本針でスタート。

 

オモリが着底して底から5mほど巻き上げると、すぐに穂先を不連続に叩くキンメ特有のアタリが出て、幸先良く2匹のキンメダイをキャッチできた。型は大きくはないが、1投目から本命が釣れるのは嬉しいもの。次ぎの投入でも2匹掛けを達成し、早々に4匹をクーラーBOXに入れた。途中からの投入も自由だからキンメ釣りが初めてでも慌てることはない。たぶん潮流が速くないというからという恩恵もあるのだろう。

 

さて、3投目には30cm級のマサバも2匹掛かり、キンメダイと同じタナで釣れてくる。最近では、アジ釣りに行ってもサバがほとんど混じらないことが多く、久しぶりのマサバは大歓迎。指でエラを千切って血抜きをしてから海水氷の入ったクーラーに納めた。もちろん、エサ用として切り身にしても良かったが、船宿支給のデッドヘイトのカタクチイワシで充分アタリが出ていたのでその必要を感じなかった。また、自宅から生のヤリイカを前夜に短冊にして持ち込んでいたので、潤沢な付け餌があったため釣り上げたサバは刺し身で食べるために持ち帰ったというわけ。

 

午前9時前頃からアタリが少し遠くなったが、ポイントを移動すると30分後には再びアタリが出るようになった。今度は底上げ10m〜15m近くでもキンメからのアタリが頻繁に出るようになった。底潮が適度に流れていて、濁り潮のためか待望のスミヤキ(標準和名=クロシビカマス)も釣れてきた。細長い魚体だが、全長50cm以上ある良型も混じった。皮側に小骨が縦横に走る特異な魚だが、スプーンで身肉を削り取るように剥いでナメロウにすると絶品ということを知っている根魚ファンは多いはず。白身だが、上品な甘みもあり貴重な美味深海魚といっていい。

 

船中でも飽きない程度にポツポツとキンメを筆頭にスミヤキやクロムツが釣れていたようだ。中でもロッドを満月に曲げて電動リールのドラグを効かせて慎重に取り込んでいたのは右舷ミヨシの松井さん(藤沢市)だ。海面近くまでグイグイと強引な突っ込みが衰えない。間違いなくメダイだと信じてタモに収まったのは推定4kgはあろうかと言うメダボなメダイだ。これは松井さんもビックリ。破顔一笑の大物に撮影の協力をしていただいた。

 

ほとんど無風で晴れだから最高の釣り日和に恵まれたが、大概そうした釣り日和の日には潮が流れず、貧果に終わることが多かったが、3月17日は違った。しかも、底立ちを取り直す回数は少なかった。それより船長からの指示で「20mくらい上にも反応出てます」という。183mからさらに10m上、つまり170mでも喰ってくることがあり、私は驚いた。これまで小田原沖でキンメダイを釣った経験は何度もあるが、灘寄りの水深170m台でキンメダイを釣った経験はない。群れで行動することが多い魚だが、ここまで浅い場所で釣れるとは。いままでなら初島沖付近では250〜280m前後が平均的なタナのはず。それがここまで浅いと手返しの点でも有利だ。

 

ただ、何度も仕掛けの投入を繰り返していると、8号のフロロカーボンハリスでも縒れが出て、魚が掛かれば回転しながら上がってくるので縮れて手前マツリも頻繁に起きるもの。途中からの投入も可能だから縒れたハリスは針ごと交換してから落ち着いて再投入すること。これだけで魚の食いは違ってくる。当日は無精者の私も針付ハリスを何本も交換したことは言うまでもない。ハリスの縒れは食いが落ちる最大の原因となるので要注意である。

 

午後1時30分に沖揚がり。最後の流しでもスミヤキとマサバが釣ることができて大満足で港に戻った。船中トップはなんとキンメ釣りが初めてだと言う川崎市の岩崎さんの23匹。良型のクロムツも値千金だ。私はキンメ13匹にスミヤキ3匹にマサバ5匹と久しぶりの大漁で気分最高。近所の魚好きの坂部さんへお裾分けもできた。

 

最後にキンメダイの美味しい食べ方をひとつ。刺し身で食べたいならクーラーBOXに丸2日は寝かせたい。旨味成分が滲み出すのに時間がかかるからだ。初日にどうしてもというなら一度軽く素焼きをしてから煮付けにすると旨味を閉じ込めた煮付けにありつけるからお試しあれ。スミヤキはナメロウと少し面倒だが刺し身で食した。その他に西京漬にも挑戦。味噌は田舎味噌に白味噌を7対3の割合で混ぜて、ミリンを適当に掛けて溶くといい。その前に三枚に下ろした身を皮側から細かく骨切りをする手間がある。この骨きりさえマメにやればたぶん美味しい、と思う。実は今晩食べるのでまだ未知の味覚なのである。ネットで調理法も色々と検索できる便利な時代になったものである。

 

オマケ情報をひとつ。萬司郎丸では朝受け付けをすると、必ず「リベンジ券」を1枚もらえる。しかも、次回は7000円で乗船できるというから嬉しい。利用期限が記載されていない点も船宿の心遣いだろう。今現在、港内の駐車料金は無料になっている。

 




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