網代湾内田丸 ボートサビキ五目釣り

 

これまで色々な場所や湾内でボート釣りを経験してきたが、初体験のビギナーを連れて楽しく快適にボート釣り体験をしてもらうのがこれほど大変だったことはない。10月21日は網代湾で5年ぶりのボート釣りを敢行した。同行者は某マスコミ飲み会で知り合った出版プロデューサーの安恒さんである。これまで堤防釣りや乗合船の経験はあるのだが、手漕ぎのボート釣りは初体験。私が誘って楽しい体験をしてもらおうと思ったのだが、これが真逆になってしまった。申し訳ない思いで一杯である。

 

安恒さんは別宅を網代に持っているため釣行の数日前に現地入り。前日も堤防釣りを兼ねて現地の釣果情報を調査していたという。午前7時に待ち合わせてギリギリに到着した私が支度を整えて出航準備が完了したのは20分後とのんびりした進行だが、これがボート釣りの良い所。平日の金曜日だが前日に内田丸に電話を入れて、念のため予約を入れておいた。基本的に出航時間は自由。もちろん、帰港時間も最終着岸=午後3時を遵守すればその前に上がっても問題はない。

 

それが3時間以上も早く港に戻ることになるとは出航の時にはつゆも思わなかった。ここ網代湾でのボート釣りは基本的にアンカーを使わない。それは水深が深く、アンカーを投入するにもロープが50m以上必要になる。

 

それが5年振りに行ってみると「カワハギを狙うならイケスの脇にアンカーを入れて係留は絶対に禁止だから」と言われてビックリ。これまで空のイケスなら係留ロープで固定するのは暗黙の了解となっていたはず。それがダメというのは想定外の規約だ。時代が変われば規則やルールが変わることはある。だが、空のイケス、つまりイケスの枠組みしかない鉄のパイプに係留ロープを括れないのは理解できない。ボート店主の話では「マナーやルールを無視する無法者がいるので仕方ないんです」とのこと。確かに、昔はイケスの上に被せてある網を破ってマダイの養殖イケスの中に餌のついた仕掛けを入れて釣りをしたという、窃盗罪を実行した釣り人がいたという。冗談にしてもそれは釣り人ではなく犯罪者だ。マナー以前の問題である。

 

とにかく、カワハギ釣りで30mのアンカーロープを出し入れするのは辛いと考えて、内田丸専用の6個のブイのひとつに係留することに。カワハギを寄せるためにまずはアミコマセでサビキ釣りをすることにした。だが、オレンジ色のブイには貝類が密集して付着しているためロープを括るのに一苦労。慣れていれば簡単なのだが、当日は沖からのウネリがあり、手かぎ棒をうまくかけられずに時間がかかってしまった。凪なら簡単に括れると思うのだが、5年振りの網代湾は安直には釣りをさせてくれない。

 

やっと括り付けてボートが安定した所で釣りを開始。時計の針はすでに8時を回っていた。潮回りは中潮。午前8時47分が満潮だから潮変わりが近い。早速安恒さんのタックルと仕掛けを準備してサビキ仕掛けを投入。不意の大物がヒットしても切られないようにハリス4号のサビキを使った。オモリは30号。水深は仕掛けの長さを考えても約33m。私は軟調竿に両軸リールの組み合せで、ハリス2号のサバ皮サビキを選んだ。どんな潮にも対応してくれるサバ皮を愛用しているからだ。

 

東寄りの北風は弱いのだが、沖からのウネリは予想外に高く、ヌタ〜と大きくボートを浮き上がらせる。それでもなんとか2投目に大きく竿先が曲がったので慎重に巻き上げると海面に顔を見せたのは白っぽい魚体のウスバハギだ。鋭い突っ込みをかわして安恒さんのタモ入れで無事に取り込みに成功。写真撮影もしてもらい、感謝! 

 

ところが、これが最後になるとは。コマセにアミノ酸が入った集魚剤&増量剤を混入してたっぷりのアミコマセを準備したのだが、ウネリによるボートの揺れに勝てずにとうとう船酔いならぬボート酔いに襲われてしまい、結局午前11時20分には竿を畳んで港に漕ぎ帰った。言い訳がましいのだが、釣りをしていてアタリが何もない時間が長いのは辛い。釣れないとボートの揺れをいつも以上に感じてしまう。外道のスズメダイやネンブツダイすら針に掛からないのだからやる気は失せる。

 

港に上がってからボート店主の話では「サビキ釣りではハリスが短いためウネリがある日は魚が警戒心を強めて掛からない。ビシ仕掛けでハリスを3m以上に長くすればなんかしら釣れたはず。マダイ狙いの人はハリス6m以上だから」という。安恒さんはオキアミを持参していたが、ハリスの長いビシ仕掛けに交換する余裕もなかった。残念だが、事前の準備不足と情報確認ができていなかったということだろう。5年近くもご無沙汰していた網代湾からは厳しい試練を与えられた感じだ。「前日は2kgサイズのマダイ3匹も釣ってきた人がいたよ。やっばり同じ場所に通わないとね」と痛いところを突かれた感じ。私も10年以上前は水深56m程度で釣友とオニカサゴやアマダイを釣ったものだった。それは凪の日の流し釣りの話。

 

唯一の救いは持ち帰ったウスバハギの刺し身が予想以上に旨かったこと。肝もしっかりと入っていて、カワハギと同等の味わいを堪能できた。しかも3日目でも刺し身が食べられたのは驚き。ただ肝和えは2日目までにした方が良い。初体験のウスバハギは侮れない味覚の持ち主である。

 




この記事のトラックバックURL
トラックバック

カレンダー

S M T W T F S
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930     
<< April 2018 >>

うみつりネット facebook

更新情報:Twitter

YouTube チャンネル

新着記事タイトル

カテゴリー

月別記事

うみつりネット・おすすめ商品

 (JUGEMレビュー »)

釣り専門出版社の地球丸から5月下旬かに発売された「関東周辺防波堤釣り場ガイド」は北は茨城県大津港から南は静岡県静浦港まで全53港の釣れる絶好ポイントを網羅しました。港の足下の水深から各ポイントの海底状況はもちろん、駐車場、トイレ、最寄りの釣具店など最新情報を盛り込んで制作しました。巻頭カラーページではアオリイカやイナダ、クロダイなど人気魚種の釣り方解説や仕掛け情報も掲載しました。総ページ数144で本体価格1500円+税です。各港のカコミ記事にはグルメ情報や釣具店情報も入れました。うみつりネットの筆者自身が足で取材した渾身の自信作です。できれば書店で手に取ってご覧下さい。

うみつりネット・おすすめ商品

うみつりネット・おすすめ商品

海釣り最強バイブル 4 熱釣!根魚塾 (メディアボーイMOOK 海釣り最強バイブル 4)
海釣り最強バイブル 4 熱釣!根魚塾 (メディアボーイMOOK 海釣り最強バイブル 4) (JUGEMレビュー »)

カサゴ、アイナメ、メバル、ソイなどの根魚は定着性が強く、移動する距離や範囲は少ないという。そんな根魚のポイント攻略法を徹底的にまとめあげたのが本書。消波ブロックや堤防際の隙間に身を潜める根魚をエサとルアーで根こそぎ釣りまくる戦術を詳細に伝授する渾身の力作である。関東周辺を調べ尽くした永久保存版だ。

リンク

著者プロフィール

ブログ内検索

その他

ケータイサイト

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM