鴨居大室港五郎丸 午前タチウオ釣り

 

8月下旬頃から続けざまに日本列島に襲来する台風の合間を縫って釣行計画を練ることが多い今月。9月17日はシルバーウィークの初日の土曜日だが、遠く台湾には台風16号が進行中だった。それでも東京湾にはほとんど影響がなく天気も朝のうちは曇天だが、午前9時前には晴れ模様で気温もグングン高くなり、熱中症対策も考えなくてはならないほどに。風もなく海は凪ぎ。船が停止すると灼熱地獄に近い状態になる。半日でも1リッターの飲物は必携だ。

 

当日、足を運んだのは鴨居大室港の五郎丸。狙いは好調が続くタチウオだ。午後から仕事が入っていたので短時間でサクッと楽しめる午前船に乗り込んだのはいつものこと。型の良い本命を4〜5本釣れれば良いだろうと軽く考えて午前6時15分に到着すると、既に数人の釣り客が乗り込み支度を始めている。私は右舷ミヨシに釣り座を構えた。船長に「今日は凪だから揺れませんよね」と安心を確かめるように聞くと「昼までは大丈夫でしょう」と言われつつも「ミヨシ2番目でいいです」と釣り座を決定。電動リールを使う関係で電源が取れる場所ならどこでも良かったのだが、魚の取り込みのしやすい2番目が正解。一番舳先に近いミヨシは船の設計上足場が狭く競り上がっていて窮屈感があるため、私はいつもは避けるようにしている。海面の位置も遠いので取り込みも面倒だ。

 

出船時刻より1時間以上早く到着したので船上で軽く食事を済ませて、タックルの準備に取りかかる。当日は PE2号を200m巻いた超小型電動リールに1.8mの軟調子ゲームロッドの組み合せ。使用するオモリはPE2号の場合、60号と決められている。仕掛けは片天秤に6号ハリス2m1本針の市販仕掛けをセットした。チモトに編み込みが施されたダイワ製のもの。補強パイブは1.5cm程度。ハリはこの時期としてはやや小さい1/0。船長に尋ねると「このサイズだと飲まれるかもね。もう1サイズ大きい方が良いよ」と言われたが、無精者の私はとりあえずそのまま使ってみた。

 

定刻通り午前7時30分に河岸払いすると、ゆっくりとしたスピードで約20分ほど走り観音崎沖に到着。水深75m前後で釣り開始となった。船長の指示ダナは底から10〜20も探って下さいとのこと。周囲にはいつも通りのタチウオ船団が形成されていた。ざっと20隻以上の釣船が集結している感じだ。

 

当日の潮は大潮で干潮が午前11時20分頃だから実釣時間は下げ潮を釣ることになる。東京湾の大潮の下げ潮が速いことは知られている。案の定、ミヨシの釣り座からトモ側へ45度に近い角度で勢いよく流され、釣りにくい時間帯が多かった。それでも、タチウオからのアタリは指示ダナ近くでググッと押え込みがあるとほぼ次の瞬間にガツんと針掛りする高活性が気持ちいい。この調子で釣り開始から10分前後の1本目に続き、20分後には2本目と気分の良いタチウオ釣りが続けられた。型は指3本クラスが標準だが、引き込みが楽しめるという点では、満足感がある。1本だけ全長94cmが釣れたのは嬉しかった。

 

ところが、午前9時頃に突然道糸のテンションが消えて高切れが発生。道糸が斜めに入り、活性の高いタチウオが道糸に噛み付いた可能性が高い。やく40m近い道糸とオモリと天秤、仕掛けが海の藻屑と消えた。この高切れはタチウオ釣りでは半日で1回は必ずあると考えた方がいい。40mのPEラインの損失は大きいが、今回はそのあとにもう1回訪れた。右隣に座っていた練馬区からきた赤沢さんが私の道糸に絡みつつタチウオが上がってきた。取り込みの次の瞬間にテンションが掛かった道糸にタチウオの歯が触れた瞬間にスパッと切れた。再度30m近くの道糸が東京湾の海中に消え失せた。ただ、こうしたハプニングはお互い様なのである。自分もいつ逆の立場になるか分からない。仕掛けの絡みが道糸に干渉した場合はかなりの確率で切れると思って間違いない。それだけタチウオの歯は鋭いということだ。

 

気を取り直して再度片天秤とオモリを赤沢さんからお借りして釣りを続行できたことは有り難い。この場を借りてお礼申し上げます。その後、珍しく全長60cm足らずのミニサイズが釣れたので即刻リリース。その頃になるとアタリが減り、少ないアタリもなかなか針に掛けられず、いつもの難しいタチウオ釣りになった。ポイントも走水沖に移動した。

 

その時間帯で難しいのは、アタリがあってもなかなか食い込みアタリがなく、確実に針掛かりさせることができないこと。そのまま上へ上へと40cm前後のしゃくりを繰り返していると、グッと突っ込んだ直後にガツッと竿を煽って合わせると、電動リールのスイッチを入れて巻き始めた途端にハリスが切られてしまうこともあった。これは針が飲み込まれてハリスが切られてしまう現象だ。これはアタリがあってから合わせるタイミングが遅い場合に起きることが多い。あるいは針が小さいために起こることもある。

 

参考までに私のサバ短冊の装餌方法は2回の縫い指しで垂らしを少なくする方法を好んで付ける。理由は針掛りを早期に引き出し、勝負を速くしたいからだ。垂らしが長いと、垂らした部分だけをかじって逃げる個体もいる。活性が高い時間帯には少ないが、少しでも低活性になったら針サイズを大きくしてエサの垂らしを少なくする方法が得策といえる。

 

船長から「残り5分で上がって行きますから入れ替える人は最後にやって下さい」というアナウンスが流れてから最後に1本を釣り上げられたのは嬉しかった。沖上がりは11時35分。私は10本を釣り上げていたのだが、クーラーBOXの中では正確に数えていなくて8本と船長に申告したが、自宅に戻って写真撮影のために古新聞紙の上に並べたら10本釣っていたことに気付いた。半日船で10本釣れれば満足である。掛けた瞬間の突っ込みも楽しめた。練馬区の赤沢さんはタチウオ釣り2回目で8本も釣り上げていた。これには驚きである。

 

タチウオはウロコがなく、内臓も少ないため調理が比較的簡単。当日と翌日は1本ずつ刺し身にして、残りは塩焼きとバター焼きで2日続けたが、味覚は最高に美味。刺し身は2日目の個体でも旨かった。近所の魚好きの人に5本をもらっていただいたのは言うまでもない。流石に家族2人で10本は食べきれないからだ。タチウオの保存料理を一度研究しておきたいものである。

 




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