ジャパンインターナショナルボートショー2015


今年も「ジャパンインターナショナルボートショー2015」が3月5日〜8日までの4日間、パシフィコ横浜で開催された。4日間の入場者総数は週末の悪天候にも関わらず想定以上の4万3100人を記録。昨年に比べて7600人以上も多い来場者に主催者と関係者一同、喜びを隠せない。


筆者が足を運んだのは初日の5日。平日の木曜日ということでマリンスポーツ関係者などが多く来場し、広い会場を賑わせていた。天候が晴れということで、ベイサイドマリーナにも無料シャトルバスを利用して訪れる人が多かったようだ。


取材の中心は個人的にフィッシングボートのみ。中でもインフレータブルと呼ばれる小型ゴムボートがメインとなった。メーカー名でいえば、アキレスやジョイクラフトだが、どちらも新製品と同時に会場での成約を狙ったお買い得な目玉商品を取り揃えて展示販売もしていた。


最初にアキレスのブースで話しを聞いた。新製品は「クワダカタ」と呼ばれるユニークなデザインのインフレータブルボート。船首の部分がクワガタの角の形状を模したデザインでインパクトがあった。担当者に話しを聞くと「通常のインフレータブルボートに比べて旋回性能が安定していて、波飛沫を船首から被ることはほとんどないです」とのこと。もちろん、海上の波気状況にもよるのだが船首に荷物を収納できるスペースがあり、適度にフロントに過重を掛けておいた方が良いのかもしれないと感じた。実際に市場はしていないのでなんとも分からないのだが、機会があればぜひとも体感試乗に挑戦してみたいものである。


ジョイクラフトで目についたのはカヤック風のボートだ。横幅は狭いが、フィッシングカヤック風ボートとしては快適そうだ。ただ通常のカヤックとは異なるため、操船技術が要求されるかもしれない。船外機付きだから一人乗りのゴムボートに近い感覚なのだろう。横波に対する適応力がどの程度なのか知りたい所である。


カヤックで画期的なのはマリスボックス100のブースで見つけた「ホビー・ミラージュプロアングラー12」というモデルである。一人乗りと二人乗り用(2015年新発売)があるのだが、驚いたのはシートのリクライニング機構と着座面の角度を細かく帰られる点。長時間漕いで海面を移動することを考えればこのシートは快適だろう。釣りに集中することもできるはずだ。


さらにビックリしたのは足で漕ぐことで推進力を確保できるという点。時速3〜7kmが可能というから驚きの機能である。唯一残念なのは船艇自体の重量が50kgオーバーと重たいことだ。

クルマのルーフに乗せるカートップ仕様では二人掛かりでも大変だろう。できれば牽引免許を取得してトレーラーに積載するのが理想だが、その分経済的負担が重くのしかかる。ミニボートにとって大切なのは軽量化とコンパクト化だ。車載できればそれが最適なのだが、こうしたフィッシングカヤックは陸揚げ保管が理想である。このカヤックをプロデュースしているのは逗子海岸に拠点を持つ「マリンボックス100」。同店では定期的に体験試乗ができるコースメニューがあるという。気が向いた人は一度問い合せしてみるといい。☎046-872-1550   






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