金田港丸金丸 練り船シロギス釣り


年に一度、5月中旬に三浦半島金田湾で楽しむ「旦那衆のシロギス釣り」が今年も釣り部OBの山田君の音頭取りで開催された。将来的には自然消滅する可能性が高い和船を利用した練り船はポイントまでは船外機で移動し、その後、船頭が櫓で操船してくれる趣味性の高い釣りである。


参加メンバーは大学釣り部のOB数人と現役大学生の他に根岸にある釣具店の店長も参加し、総勢8人が2隻に分乗。出船は午前8時頃というのんびりした釣りがまたいい。


筆者は集合時間より40分近く前に到着したため「丸金丸」の大船長と最近のシロギス状況を聞いてみた。「GW中はあまり釣れなかったね。水温が不安定だったというのもあるけど浅瀬に寄っていなかった感じでしたね。でもここにきて数が釣れるようになったね」と目を細める。期待を胸に凪の海を走ってポイントに。筆者はジャンケンの負け組で2号艇に乗り込んだ。山田君と筆者の他に釣り部4年生の皆川君、今年東大大学院を目指す辻野君の4人である。


最初のポイントは5m前後の浅い場所だ。釣り開始から何もアタリがない時間が1時間以上続いたが、皆川君はそんな厳しい状況でもポツリポツリと本命シロギスを釣り上げている。ウ〜ん、持っている人は違うのか。それは数時間後にさらい強く感じることになるとはその時は大して思わなかったのだが。


船中シロギスがボウズなのがなんと筆者だけとなった午前10時30分。

やっとダブルで釣れてひと安心。ビデオを回して安堵感を吐露するのも情けない話し。シロギス釣りはアタリが頻繁にあって、手返しのスピード感で数釣りを楽しむもの。ところが、朝のうちはアタリが極端に少なく1号艇も苦戦したという。2号艇の船頭さんに話しを聞くと「今年はシロギスの数も少ないし、型も小型が多いですね」という。


それでも船頭さんがポイントをマメに移動してくれ、群れの濃い場所を探り当てると、アタリは増え始めた。時計の針は午前11時を回っていた。ダブルで掛かることもあり、強烈な引きで24cm級を抜き上げるシーンもあった。「これは刺身サイズだね」と船頭さんにも褒められたのは皆川君。この皆川君の実力はこんなものではなかった。

潮変わりとなる昼過ぎの12時40分頃に生きメゴチをエサにした端物竿が海面に突っ込んだ。満月のように曲がった竿を必死にこらえてリールを巻く。ドラグがズル、ズルッと滑り大物の予感に胸が高鳴る。ビデオを回しながらも筆者がタモ取りして釣れたのが全長推定50cm前後のマゴチだ。その後も、皆川君はさらに良型のマゴチを1匹追釣したから凄い。まさに「持っている人は違う」と思わせる風格がある。少々痩せ形の体型だが、魚に向き合う真摯な姿勢は素晴らしい。マゴチを狙うために重要なエサ、小メゴチの入った水バケツの海水を適度に交換し、常に生きの良い状態をキープするマメさがたぶん2匹のマゴチを釣り上げる主要因になったのではないかと筆者は評価している。


最後までドン臭いのが筆者。マゴチからのアタリが1回あったのだが、穂先の曲がり具合と突っ込み強度から判断して早めにアワセを入れてしまったため、無念のスッポ抜け。エサの小メゴチには歯形らしきはなかった。アタリがあって船内に魚を取り込めないのは腕が未熟だからに違いない。それが証拠にシロギスの釣果も8人中最低の19匹。負け惜しみを承知で言えば「数を釣ると後の下処理が大変だからこの程度でちょうどいい」と自分で自分を慰める。トホホ、である。


とはいえ、昼前からアタリが多くなり、穂先に出るブルブルッという小気味良い手応えに癒されることも。型が良くなればなるほどその釣趣は増幅する。たとえ、それが外道のキュウセンでも、だ。水深が浅ければオモリ号数は軽い方がアタリが穂先を通じて手にも伝わりやすい。この釣りの醍醐味はこのアタリと引き込みではないだろうか。


これから台風シーズンに突入する9月頃までは凪の日が多いはず。ボート釣りに最適な日にはボート釣りを楽しみたいものである。もちろん、練り船と手漕ぎボートの違いはある。それでも凪ぎの海限定の釣りという点では共通点が多い。


最後に釣具店店長の石田さんの釣果はなんと昨年の釣果を上回る134匹だった。2本竿を使ったにしてもこの数字はまさに「マシーン、石田さん」の本領発揮といった感じである。来年もまた凪の海で練り船のシロギス釣りができることを願ってやまない。






この記事のトラックバックURL
トラックバック

カレンダー

S M T W T F S
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031
<< August 2019 >>

うみつりネット facebook

更新情報:Twitter

YouTube チャンネル

新着記事タイトル

カテゴリー

月別記事

うみつりネット・おすすめ商品

 (JUGEMレビュー »)

釣り専門出版社の地球丸から5月下旬かに発売された「関東周辺防波堤釣り場ガイド」は北は茨城県大津港から南は静岡県静浦港まで全53港の釣れる絶好ポイントを網羅しました。港の足下の水深から各ポイントの海底状況はもちろん、駐車場、トイレ、最寄りの釣具店など最新情報を盛り込んで制作しました。巻頭カラーページではアオリイカやイナダ、クロダイなど人気魚種の釣り方解説や仕掛け情報も掲載しました。総ページ数144で本体価格1500円+税です。各港のカコミ記事にはグルメ情報や釣具店情報も入れました。うみつりネットの筆者自身が足で取材した渾身の自信作です。できれば書店で手に取ってご覧下さい。

うみつりネット・おすすめ商品

うみつりネット・おすすめ商品

海釣り最強バイブル 4 熱釣!根魚塾 (メディアボーイMOOK 海釣り最強バイブル 4)
海釣り最強バイブル 4 熱釣!根魚塾 (メディアボーイMOOK 海釣り最強バイブル 4) (JUGEMレビュー »)

カサゴ、アイナメ、メバル、ソイなどの根魚は定着性が強く、移動する距離や範囲は少ないという。そんな根魚のポイント攻略法を徹底的にまとめあげたのが本書。消波ブロックや堤防際の隙間に身を潜める根魚をエサとルアーで根こそぎ釣りまくる戦術を詳細に伝授する渾身の力作である。関東周辺を調べ尽くした永久保存版だ。

リンク

著者プロフィール

ブログ内検索

その他

ケータイサイト

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM