長者ヶ崎オオモリボート カワハギ釣り
年間で最も海水温度が下がるのが2月下旬から3月の初旬。湘南エリアの某乗合戦では水温が11度台まで下がったき記録されている。そんな厳寒期にボート釣り行こうとする物好きも少ない。実際、釣行した2月28日は一層だけ。斎藤さんと乗り込んだ1艇だけを曳航してカワハギ釣り場へと引っ張ってくれた。その場所から離れずに速攻でアンカーを投入してすぐに釣り場めたのだが、付餌は朝のうちは取られずに魚のいない時間帯が続いた。1時間ぐらい経つと針につけたアサリが取られるようになり始めて、少しだけ魚っ気が出始めた。そのな時間帯に斎藤さんが良型のカワハギを掛けた。海面近くで横走する魚体は紛れもなく、本命カワハギだ。
私はというと、餌が取られ始めるとついついいつもの忙しない叩き釣りや上下に仕掛けを揺らすいつも通りの釣法になってしまう。この時期は静かでゆっくりとした誘い方が理想なのだが、餌取りに対してなんとか掛けたいと言う気持ちが先走り、忙しい釣り方をしてしまう。参考までに斎藤さんの使用タックルは柔らかめのバスロッドに小型スピニングリールの組み合わせだ。つまり、上下の誘いがしにくいタックルと言っていいだろう。実際、彼の釣り方の大半は底トントンの置き竿釣法に近い。忙しない誘いができないためにカワハギもゆっくりと餌を啄むことができたと予想できた。しかも、彼の付餌はアオイソメが大半。冷凍アサリも持参していたが、メインはアオイソメだった。
この時期はカワハギも低活性で静かな誘いに掛かってくることが多い。しかも、良型ほどアオイソメを好む傾向があるようだ。私も彼から数匹のアオイソメを頂戴して使ってみたが、当日はなぜかアオイソメの方が食い気があった。なくなるのが早いからだ。もちろん、アサリも取られていたが、ゲストかもしれない。私の竿にかかってきたゲストは唯一キタマクラだけだったからだ。そんな厳しい状況の中、2匹目を釣り上げたのも斎藤さん。全長は1匹目よりやや小ぶりになったが、それでも本命をしっかり釣り上げているのは誘い方だろう。置き竿に近い静かな誘いとアオイソメの組み合わせが功を奏したと言えそうだ。
ポイントの移動は2回だけ。ここのアンカーは非常に軽いため上げ下ろしが苦にならないのだ。ただ2回とも長者ヶ崎方向へ数メートル程度の移動。したがって、水深も13m前後と大差はない。岩礁帯があるのはわかるが、オモリが根掛かりでロストしたことは1回もなかった。ただ、その割にはベラやトラギスなどのゲストが少なかった。厳寒期になればゲストも減るもの。
午後には風もやみ、北風も弱くなり、少しだけ暖かさを感じることもできたが、アタリが少ないので修行の釣りといった印象が強い。私の竿にはついに本命からのアタリはなく、ボートの初釣りが完全ボウズに終わった。悔しいが、これも釣りである。誘い方と付餌に工夫が必要な時期であることはよく分かった。今後の釣行に活かしていきたい。参考までに当日の水温計による海水温は14度あった。
午後2時に沖あがり。帰りも曳航してもらって着岸。今回の釣行費用はボート代金が5000円。これを割り勘で2500円。駐車場代は
1台400円。(土日祝日は1台1600円もする)合計一人2900円で楽しめた。ボウズでは楽しめたと言う表現はできないが、これもボート釣りの宿命である。次回に期待しよう。