オルルド釣具 振出式パックロッド トラルド180

 

6月下旬のボート釣りで不覚にも根掛かりした時にパックロッドが折れてしまった。永年使っていたのでたぶんどこかに亀裂が入っていたのかも。安価なノーブランドロッドだったが、いつも予備も含めて複数本のパックロッドを持ち込むため、何か適当な振出式パックロッドがないかなって探していたら数日後、アマゾンからメールBOXに釣具の情報が入ってきて、かなり魅力的なロッドだったので購入してしまった。価格はなんと2454円(税込み)。

 

それが今回紹介するオルルド釣具の「トラルド180」というロッドだ。メーカーはおそらく中国産だと思うが、振出式パックロッドとしては軽量でコンパクトという点に惹かれた。仕舞寸法はなんと36cm弱。しかも長さが1.8mという短さにも関わらず道糸を通すガイドが7個も装備されているのだ。調子は超柔軟仕様。まだ実際には使っていないがオモリ負荷で言えば、5〜15号といった印象である。先調子だが、かなりソフトに仕上げられていて、シロギスなど小魚類を釣るには引き味を楽しめそうだ。晩秋から初冬のカレイ釣りでも活躍してくれそう。食い込みが良さそうで、アタリを弾くような感覚はない。詳しくは実釣の際にまたリポートすることにしよう。

 

さて、私がボート釣りでどうしてパックロッドを好んで使うようになったのか。それは手漕ぎボートの中は狭く、持ち運びはもちろんのことボート内のスペースを有効に使えるからだ。仕舞寸法が40cm足らずというのは驚きである。
さらに、流し釣りでボートが動いていると突然イケスやブイに衝突しそうになることがある。注意していても風向きが変わって、移動方向が変わると障害物に急接近することがある。そんな時に咄嗟にロッドを縮めて衝突を回避することができるから便利なのだ。東京湾では伊勢町海岸や金田湾、相模湾では小田和湾や油壺湾、沼津方面でも要注意のボート釣りエリアが多い。

 

話をトラルド180に戻そう。このロッドはたぶんルアーフィッシングにも最適だろうと思う。軽いジグヘッドやワーム、またミノー類などをキャストしてリーリングするにも快適なロッドだろう。また、尻手ロープをどこに装着するなど課題も残る。

 

ただし、ロッドの後端部が排除されている。リールシートの後ろ部分からスパッと切り落とされたようにないのだ。いわゆる竿尻部分がない状態だから両手でロッドを握ることができない。仕掛けやルアーをキャストする時は片手で行うしかない。自重94gを実現できたのはこの部分の切除によるところが大きい。仕舞寸法が36cmと極端に短いのもその恩恵が大だろう。これまで購入して使ってきたどのパックロッドよりも仕舞寸法が短いのは嬉しい。狭いボート内で自由気ままに使えそうだ。課題は片手投げでスムースに仕掛けを投入できるかどうかである。実際に使った時のインプレッションを近い将来お届けすることにする。耐久性については1年後ぐらいにリポートしよう。

 

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久比里山天丸 カワハギ釣り

 

カワハギ釣りのファンならたぶん御存知だろうと思うが、産卵時期は5月中旬から7月下旬までとされている。もちろん個体差はあると思うが、剣崎沖は7月末まで禁漁期間となっている。1年中カワハギ釣りの乗合船を出している久比里の船宿もこの時期だけは剣崎沖には行かれない。にも拘らずカワハギ釣りに行くのはこの時期ならではの豊潤な甘みの身肉の旨さにある。しかも、ワッペンは混じらずに大半が22cmオーバーの良型が多いから釣趣も楽しめる。

 

そんな話を釣り部後輩の栗原君にしたら「この時期のカワハギは釣ったことがないのでぜひ釣ってみたい」ということで7月3日の火曜日に久比里の山天丸を訪れた。平日なので前日に電話予約を入れると「出ますけどお一人ですか」と聞かれて「釣り仲間と2名で行きます」ということでOKを頂いた。当日は北九州に台風7号が接近しているというのに関東エリアでは南南西の風が7mほど吹く予報だったが、問題なく定刻の午前7時30分には平作川の桟橋を離れた。ところが、釣り客はなんと我々2名だけ。まさに大名釣りである。

 

船長は風裏となる久里浜沖からスタート。ポイントまではゆっくりとしたクルージングで約20分程度。水深16mから釣り開始となった。潮流は適度に流れていたが、決して速くはない。アサリの剥き身を3本針に付けて投入。しかし、アタリはなかなか訪れない。


私の仕掛けは球形オモリ25号にハリス3号のハゲ針4.5号の3本針。転々と群れが散っている時期だけにカワハギに仕掛けの存在をアピールする意味でタコベイトを被せた2号中オモリとその下にイチロコイタを装着し、その下に3本針仕掛けを取り付けた。

 

一方、栗原君は船宿支給の2本針を使っていた。エサも船宿の剥き身アサリを装餌していた。この時期なら2本針でも3本針でも大差はない。中錘は彼も装着していた。誘い方は少し違うかもしれないが、私の誘い方はいつも通り。オモリが着底したらすぐに2mほど仕掛けを巻き上げてエサ捕りのベラやトラギスを避ける。2m上から少しずつ仕掛けを揺すりながら少しずつ下げながらカワハギに餌をアピールして最後には底に着けて、ゼロテンションを2秒程度キープする。アタリがなければさらに仕掛けを弛ませて餌を食わせる間を与える。その直後に聞き合わせてリールを巻くと、ガガガっと掛かることが多い。

 

ところが、その釣り方で掛かるのは餌盗りのベラ類かトラギスが多い。水温が22度近い7月にはゲストは付き物。私が最初に掛けたのは20cm前後のカサゴ。ゲストとしては高級な部類である。ベラの種類も多彩で、キュウセンを筆頭にササノハ、本ベラなど数種類。さらにはクサフグなどのフグ類も針に掛かる。約1時間後に本命カワハギを掛けたのは私の方。しかも、後検寸で全長25.5cm。この時期らしい良型だ。その後も20cm級を1匹釣り上げて順調な滑り出しと思っていたら、その後は2時間以上もゲストの猛攻撃。
たまに、高級ゲストのカサゴが釣れると、ホッとする。お土産になるからだ。

 

船長は久里浜沖を諦めて下浦沖の少し深い場所に移動。水深は27〜30m前後。時々オモリが引っ掛かる根廻りらしく、底狙いでは根掛かりのリスクはあった。それでもオモリ着底後には数回のタタキを入れてから弛ませる釣り方を続けていると、昼前頃に俄然好調に栗原君が立て続けにカワハギを掛けるのには驚いた。10時30分頃からパタパタと3匹ほど一気に連釣すると、昼前には一気に5匹越えに。こちらもさすがに焦るもののどうにもアタリが出ない。というより、ゲストに翻弄されトラギスとベラ祭りが続く。

 

後で分かったことだが、産卵時期のカワハギは神経質になっているメスを釣るには静かで大人しい誘い方が大切だという。忙しいタタキや敏速な誘いは逆効果らしい。オスはそうでもないが、一般的に良型のカワハギは忙しい誘いには付いて来れないとか。群れが転々と散っている時期だけに数匹単位で遊泳するカワハギに餌を見つけさせたらゆっくりとして誘いで静かに誘うのがセオリーとのこと。いつもの一瞬にして3本のアサリが消え失せてしまう場合は、数匹のカワハギが寄っていると判断していいいだろう。

 

そんな活性が高まった午後1時40分頃に栗原君が当日最大となる全長29cmのメガハギを釣り上げたのだ。これには私もビックリ。手に持って撮影させてもらった時にサイズがデカイ!のだ。背びれを見ると長いヒレガ延びていて、すぐにオスと分かった。栗原君の嬉しそうな笑顔とともに撮影をすると、沖揚がりまで40分程度。私が追釣できたのはカサゴだけ。本命が2匹だけの私とは対照的に後半から終盤に釣り続けた栗原君はなんと7匹。帰港の船の中で、なんと2匹ものカワハギを頂戴してしまった。先輩としては情けない結果だが、これも釣りの世界では良くあること。スタートダッシュは良くても尻すぼみでは気分爽快とはいかない。最後に29cmのメガハギを釣り上げた栗原君はやはりカワハギ釣りが上手いということだろう。夏ハギは静かに誘いましょう!

 




葉山一色海岸 ボートシロギス五目釣り

 

横浜の最高気温が31度になるという天気予報を耳にして、風のない凪なら手漕ぎボート釣りに出掛ける予定を立てていた。昨年は乗合船でも数が釣れなかったという湘南エリアのシロギスは今シーズンはどうなんだろう。最盛期とも言える6月下旬の25日、クルマを走らせたのは昨年リニューアルオープンした「一色ボート店」。以前は池田ボート店として葉山では人気のあったボート店だったが、店主が他界されたということで現在の店主が引き継いだようだ。もうひとつこの葉山に向かった理由は葉山公園の駐車場が6月末まで平日に限り無料となっているからだ。6月25日は月曜日。この日しかないというタイミングで海が凪いでくれたのは幸運としか言いようがない。これでシロギスがそこそこ釣れれば最高なのだが。

 

午前7時40分頃に葉山公園の門扉が開いて早速支度に取りかかる。少し重い荷物を担いで御用邸前の砂浜海岸を歩いて一色ボート店の小屋に辿り着く。ボートを漕ぎ出したのは午前8時ジャスト。当日の潮は中潮。午前9時16分が干潮でその後は午後4時10分に満潮となる。ボートの帰りは午後3時着岸だから上げ潮の良い時間帯に勝負を掛けることができる。期待できそうだ。当日のタックルは狭い手漕ぎボートの中で使いやすい振出式のパックロードを3本とマゴチ狙い用のワンピースの短い端物竿を持ち込んだ。もう1本はタコ釣り用のロッドも欲張って持ってきたが、着岸後ボート店の人に話を聞くと「このエリアはタコ釣り禁止ですから漁師さん以外はダメなんです」と後で分かった。結果的に餌木タコ釣りはしなかったのでトラブルはなかった。充分に注意したい点である。

 

さて、最初のポイントで掛かってきたのはなんとササノハベラの3点掛け。針数が3本のトロギス仕掛けを使ったのだが、完全に根廻りだったらしく速攻でポイント移動。砂地帯まで数分漕いで仕掛けを投入する。仕掛けは一般的な片天秤のシロギス仕掛け。オモリは12〜15号を使った。潮流はゆっくりで風は北風微風だからアンカーを入れずに完全な流し釣りを楽しんだ。だが、シロギスからのアタリはまったくない。2本目のパックロッドに仕掛けを付けてチョイ投げでアタリの確率を高めても虚しいばかり。

 

仕掛けを回収してもエサのアオイソメが付いていればまだいい。最悪なのは産卵期にあたるクサフグがハリスと針を切っていくこと。これは腹立たしい。群れで行動するフグ類だけに速攻で再度ポイント移動。とはいえ、アンカーが入っていないためすぐに漕ぎ出すことができるのは助かる。流される方角は一色堤防の沖合150mから芝崎埋立地方向へゆっくりと移動する。潮も風も弱いからできる流し釣りは広範囲を探ることができる釣法である。チョイ投げで仕掛けが着底したらリールの糸フケを取って、そのまま置竿にできる。ボートが少しずつ流されることで適度な誘いが自然にできるからだ。

 

やっとシロギスの1匹目が釣れたのがなんと9時30分過ぎ。上げ潮に変わった直後と考えて良いだろう。これからバリバリ釣れるだろうと思ったら大間違い。アタリは忘れた頃にクククっ穂先に出る程度。単発というより散発だ。群れが固まっていないというより個体そのものが少ないという印象。砂地帯に棲息する魚はいるはず。アタリが少ないのは潮が濁っているからだろうか。確かに10時20分頃に大きく竿が曲がって全長26cmのイシモチが釣れた。このエリアでイシモチを釣ったのは初体験。濁り潮で元気になるイシモチは知っているが、シロギスがここまで釣れないというのも経験がない。

 

流し方のコースを少し移動してみても好転は見られない。小型のホウボウやフグのスレ掛かりでのんびりと楽しんだが、これでは晩酌のツマミ程度にしかならない。午後になると多少活性が高まったらしくシロギスが3匹ほど追釣できた。その後、流し釣りでは珍しく小メゴチが釣れたので速攻でマゴチ仕掛けを投入した。活き餌の泳がせ釣りである。シロギスのボート釣りの裏本命と言っていい魚だ。マゴチ狙いの端物竿を出す時にはシロギス竿は1本にすること。理由は端物竿のマメな底立ちの取り直しが必要になるからだ。活き餌が動くさまをマゴチにアピールすることがヒット率を高めることになる。

 

昼過ぎになると風向きが南寄りに変わった。それでも不思議と流される方角に大きな変化は見られない。するとマゴチ仕掛けを投入してから2回目の流しかえでアタリが出た。最初はゴツゴツ、次にグングンと竿が曲がり、少しだけ竿先を海面に近づけて待っていると、ガガガッと大きく曲がったところで強くアワセると針掛かりしたようで強烈な突っ込みが続く。咄嗟にリールのドラグを緩めて対応。ズルズルと糸が出されて道糸が前方に走るではないか。まさかアオモノ=イナダかと思ったがメゴチは食わないはず、と慎重にリールを巻きつつ海面に浮かせると茶色のマゴチの魚体がユラ〜りと左右に走る。少し弱った所でタモ入れに成功。無事にランディングできた。目測で50cm前後と思ったが、着岸後ボート店で計測すると全長52cmもあった。シロギスの魚影は薄くともマゴチの数は多いのかもしれない。

 

午後2時30分に竿を畳んで海岸まで漕ぎ戻った。全釣果はシロギスは4匹、イシモチとホウボウが1匹ずつ。このマゴチが釣れていなければとても寂しい釣果だったに違いない。シロギスの魚影は今年も薄いことがわかった。水温は海底で21.5度。この水温で食わないシロギスはいないはず。マゴチは翌日捌いて刺し身で食べたが、一部柵の状態でチルド室に寝かせた方が旨味が出て、白身魚特有の豊潤な甘みも感じられた。日本酒が欲しくなる魚である。
 




金沢八景荒川屋 午前LTアジ釣り

 

自然相手の釣りは実際に釣り場について仕掛けを落としてみなければ分からないことが多い。それはプロ野球の試合と似ているような気がする。特に次の打者がピッチャーなら申告敬遠をして満塁にして勝負をする時に「絶対に三振をとる」と自信を持って投げた球が打たれてヒットになり、2点も取られてしまう。最悪のケースがたまにあるのだ。何が起こるか分からない。それがプロ野球の世界である。それは沖釣りにも通じるものがある。

 

前振りが長くなってしまい恐縮だが、今回の釣りもまさにコレに近い感覚を持ったのは私だけではないだろう。6月3日日曜日に足を運んだのは金沢八景の荒川屋。狙いは午前ライトアジだ。現在、共同印刷の物流会社で役員をされている森さんが音頭を取ってSNSで知り合いとなった釣り好きを募8名が荒川屋の乗合船に乗り込んだ。当日の天候は東の微風でほぼベタ凪。しかも、晴天だからまさに絶好の釣り日和である。釣り客全員の人数はなんと30人というから驚きだ。

 

定刻の午前7時30分に宿の桟橋を離れてゆっくりと走り出して向かったのは小柴沖。クルージングはわずか20分足らず。水深は約20mちょっと。当日の潮回りは中潮の3日目。下げ潮が昼過ぎまで続く時間だけに速潮かなっと思ったら逆に緩い潮で助かったが、コレが災いしたようで、釣り開始から40分近くは船中何も釣れない状態が続いた。

 

参考までに同宿の貸しタックルはビシは30号。仕掛けは専用のハリス1号1mで針は2本。
これは船中が混雑していてもオマツリが少なくなるように考えられている。釣りが初めてでも釣れたアジをとにかく船内に取り込むにはハリス1mがベスト、という考え方は決して悪くはない。通常ならLTアジ釣りとはいえ、ハリス2号2mというのが一般的な仕掛けだ。

 

ところが、ハリス1号の1mでアジの食い気が良ければバリバリと釣れると思うのだが、当日はそう簡単にはいかなかったのだ。ビシを海底まで落として1mリールを巻き上げてコマセを軽く振り、再度1m巻いてからコマセを振ってアタリを待つスタイル。普通なら20秒以内にアタリが出るもの。クククッとアジ特有に小気味良い震えを手に感じながらリールをゆっくりと巻くと海面に尾びれが黄色いマアジが掛かっている、それが本来あるべきLTアジ釣りの姿ではないのか。

 

それが当日はどうしたことか、アタリが出ない。2回ビシを落とし直してもアタリは来ない。だから、仕掛けを回収してコマセのイワシミンチを詰め替えて何度も落としてはコマセを振って指示ダナの底上げ2m付近で待つのだが、アタリが出るのはそれこそ10分以上待ってからクンクン、クククと気弱な魚信が忘れた頃に竿先に出る程度。半日船だからロッドキーパーはない。つねに手持ちでアタリを待つのだが、これが辛い。いつ訪れるか分からないアジからのアタリを手持ち竿で待つ続けるのはビシアジ釣りのベテランでも苦痛を感じるもの。私の左隣に座った喜多村さんはアジ釣り歴20年以上だという。「ここまでアタリがないアジ釣りは経験したことがないです」とご立腹の様子。晴天で無風に近いので早々にクーラーBOXから缶ビールを出してしまう気持ちは良くわかる。

 

釣り開始から1時間してから船中でポツリポツリと全長20cm前後のアジが釣れ始めたが、単発で連続性がない。つまり、群れによる回遊がないということ。船中30人がコマセを撒いているにもかかわらずアジの群れが足止めをしないというのは基本的に「食い渋り」ということだ。2時間が過ぎても船長は場所を移動しない。それには理由がある。総勢30人が2本針の仕掛けを20m下に落としている。潮が少しでも早い場所や深いポイントに移動したらほぼ全員が仕掛けのトラブルでオマツリ騒ぎになるだろうと考えたからだと思う。

 

しかし、それは好天の日曜日のLTアジ釣りでは想定内だろう。そのために仲乗りさんを2人も乗せているのだ。船内を移動するのは大変だとは思うが、フル乗船でアジ釣りを楽しんでもらうのだからその程度は当然のことではないのか。型はどうあれアタリの出る場所に移動をしないのは他に理由が見つからない。

 

確かに潮が緩くアジの活性が低いのは分かるが、初心者に美味なアジを釣らせようと言う意欲が船長に感じられないのはとても残念でならない。船内でオマツリが多発するか否かは移動してみないとわからないではないか。もし、多発しても「これも釣りの宿命」と言えば良い。私も数年ぶりにハリス1号1mの仕掛けを使ってみたが、ハリスのヨレはあった。だが、釣れるアジの数が少ないので大して食いには影響はなかった。釣れないからである。

 

結局、午前10時50分頃に「これで終わりにします。片付けて下さい」という冷たいジ・エンドコールが流れた。アジが釣れなかったボウズの人も数人いたようだ。船中の釣果は0〜30匹。私の釣果も悲惨だった。アジが5匹に最後に釣れたイシモチが1匹。トホホの釣りであった。ミヨシの突き出しで竿を出していた仲乗りさんが言うには「こうした食い渋りの日にはアジの前アタリを感知できないと釣れないよ」という。まるで難易度の高いマルイカ釣りのようだ。

 

それでも、沖揚がり後のお楽しみは荒川屋のレストラン「サンドフィッシュ」でのランチだ。お刺身、唐揚げ、フライなど絶品料理に舌鼓を打てことが唯一の救いだった。午後2時前には次回のリベンジを誓って船宿を後にした。

 




片瀬漁港萬司郎丸 LTヒラメ五目釣り

 

梅雨に入る直前の気候は年間で最も安定して穏やかな海が期待できるはずなのに、今年はGW明け頃から天候が不安定で、風も強い日が多く釣り日和がなかなか訪れなかった。やっと南西風が凪いだ平日の5月21日、釣割の前日割に地元片瀬漁港の萬司郎丸が出ていた。中でも先月から興味があった活きイワシ=カタクチイワシを餌にするLT(ライトタックル)ヒラメ五目釣りに飛びついた。通常1万円の乗船料金が2000円引きになるから嬉しい限り。

 

当日は北寄りの微風で晴れ。海はほぼベタ凪である。風が止んで天気が晴れると釣り人は動き出すのが早い。第一萬司郎丸のLTヒラメ五目釣り船に乗り込んだのは総勢10人ほど。私が座った右舷が6人。左舷側の人数はあくまで予想人数。右舷のトモから2番目に座って支度をしていると左隣に座った藤沢市の橋本さんがこう切り出した。「実は始めマルイカで予約を入れておいたのに出船6時にギリギリ間に合うだろうと思ったら、なんと船が出てしまったんですよ。それでこのLTヒラメ釣りに変更しました」と少し不満顔。それでも橋本さんの左側には釣り仲間の山岸さん(横浜市)が座り楽しそうに釣り談義をされていた。

 

定刻の午前6時30分に港を離れたが、最初の釣り場はなんと5分足らずで到着した。正面を見ると江ノ島の裏磯。しかも、磯釣りの釣り人の顔が確認できるほどの岸寄りでビックリ。当然水深も浅く15m弱からスタート。付け餌は活きたカタクチイワシだ。船長が各釣り座ま大きめの桶に10匹ほど網で掬って入れたくれた。付け方は簡単。下あごから上顎の硬い所に刺し抜けば良い。

 

私のタックルはライトヒラメだけに1.8mの万能ゲームロッド。オモリは30号を使用。仕掛けはハヤブサ製の胴突き仕掛け。幹糸8号の全長2m。ハリスは5号で上が40cm、下が60cmの2本針。針はヒラメ6号。通常のヒラメ仕掛けならハリスは1本だが、2本針の仕掛けを使ったことが功を奏することになったとはその時は気付かなかった。

 

最初に山岸さんが高級ゲストの良型ホウボウを釣り上げた。どうやら魚の活性は高いようだ。アタリは時々訪れるのだが、明確な突っ込みがなく、食い込みアタリまでグイッときてくれない。イワシの魚体に歯形が付いて戻ってくることが多く、針掛かりまで持ち込めないのが何とも悔しい。

 

誘い方は簡単だ。オモリが着底したら底上げ50cm〜1mほどで静かにアタリを待つだけ。時々仕掛けを上方へ誘ってみるが、アタリは遠い。それでも、午前7時40分頃に底立ちを取り直した直後にイワシが暴れて、穂先がプルプルと震えた後にグングン、グイ〜と強く引き込み、さらに大きな食い込みアタリを待つと、しばらくして大きく竿先が突っ込みガヅガツ、ガツガツと叩かれた所で少し大きく竿を煽ってみた。すると、針掛かりしたようで強く海面へ引き込まれる。時々、リールを巻く手が止められドラグが滑ること3回ほどあり、強い突っ込みの時には巻く手を休めて、竿の弾力で耐えること数回。

 

船長が操舵室が出てきて「コレはデカいから慎重にやって。ドラグが滑ったら巻かないでいいよ」と的確なアドバイスで無事にタモに収まったのは後計測56cm、体重2kgのヒラメだ。その時に掛かっていたのが上針だった。下針までの枝間が110cmで捨て糸が50cm。つまり、釣れたヒラメは海底から一気に2mほど飛び上がってきたイワシに食い付いたことになる。活性の高い時間帯に運良く飛びついてくれたのは上針のある仕掛けを使っていたからに違いない。

 

注意したいのは餌の種類。基本はカタクチイワシが大半なのだが、船のイケスには小サバも混じっている。小サバはイワシに比べてほぼ一回り大きい。動きも小サバの方がシャープで元気なのだが、どうにもサイズが大きく、食い込むのに時間がかかるためヒラメが途中で諦めるケースがあるようだ。口が大きいヒラメだけでなく、ホウボウやカサゴでは食べるのに大き過ぎると感じた。実際、魚体に歯形が付いて戻ってきたのは小サバの方が多かったと記憶している。小ぶりなカタクチイワシをマメに交換して投入を繰り返した方がアタリの出方は多い。もちろん、ゲストの高級魚もカタクチイワシの方が食べやすいのだろう。周囲で一番数が釣れていたのは30cm近い良型カサゴだったようだ。

 

10時を回るとアタリは遠くなり、ゲストも釣れなくなってきた。船長は少し深い水深30m前後のポイントにも移動して、探索してくれたのだが、結局午後1時30分に沖揚がり。船中釣果は0〜2匹。胴の間のベテラン、山岸さんがヒラメ2匹で竿頭に。「LTヒラメはまだ5年ほど。でも東京湾の某宿でマゴチ釣りを長くやっているので強くアワセる癖がついちゃっているんですよ」と好釣果に満足そう。隣の橋本さんも良型カサゴを3匹ほど釣っていた。釣れてくる魚がどれも大きいのがこの釣りの嬉しい所。小型魚が混じらないのは捌くのが楽でいい。

 

全長56cmのヒラメは一晩クーラーBOXに寝かせて翌日刺し身と昆布締めで食べたが、白身魚の中では最高に旨味が恐縮されて噛むほどに甘みが広がってくる。淡白な白身だが、縁側は甘みが強い。昆布締めは身がグッと締まり歯応えと旨味が同時に楽しめる。おそらく後2日間は刺し身と昆布締めで晩酌が進んでしまうだろう。刺し身はなるべく薄造りにして食べた方が旨く感じる。お酒は好みもあるだろうが、たまには日本酒に挑戦してみよう。

 





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