葉山あぶずり港愛正丸 カツオ&キメジ釣り

 

「大人の遠足」を主催する釣り部後輩の山田君の音頭取りで8月13日、葉山あぶずり港の愛正丸から本ガツオ&キメジ釣りに出掛けた。出船が6時だというのに5時前にはすでに受け付けを済ませて早々に乗り込む猛者も数人いたようだ。筆者は左舷ミヨシから2番目の釣り座。右側にはやはり釣り部後輩の栗原君が座り、準備に余念がない。乗り込んだのは「大人の遠足」が大好きな釣り仲間12人。そのうち女性アングラーが3名。

 

当日は北寄りの微風で凪ぎ。海は静かで快適なクルージングを約100分ほどで最初のポイントに到着した。周囲には相模湾のカツオ狙いの釣船が集結した感じで、まるで東京湾のタチウオ釣りのようだ。場所は小田原沖というより初島回りといったところ。釣り開始は午前7時30分過ぎ。船長の指示ダナは15m。海面下15mだから強烈なカツオの強引を最大限に楽しめるのは良いのだが、取り込み時のバラしが多発するのも理解できる。

 

活性の高い群れに遭遇したのは午前8時30分頃からだ。仕掛けはハリス14〜16号の3m。針はヒラマサ針13号前後。ロッドはカツオ専用でなくてもビシ80号を背負える多少硬めの調子が理想。ワラサ竿や遠征五目用の竿で充分。私は数年間にカツオを数本釣り上げたことのある硬めのビシアジ竿(オモリ負荷130〜150号)に古いレバードラグリールをセット。道糸はPE8号を300m巻いてある。ただし、手巻きリールだ。深くても水面下30mが指示ダナと聞いていたので手巻きで問題ないと判断したからだ。

 

だが、これが選択判断ミスのひとつになるとはつゆぞ思わなかった。左隣の関さん(横須賀市)は早々に本命カツオをポンポンと釣り上げている。もちろん、仲乗りの星野さんのタモ入れのアシストはあるもののバラシが少ない。理由のひとつはこうだ。「アタリらしきを感じたら即座に合わせて電動リールをフルパワーで巻く」とのこと。豪快な綱引きでカツオに主導権を絶対に渡させない。速攻早業の姿には感服。取り込みの基本は魚の頭をタモ網の方向に向けてハリスを手繰るのだが、浅いタナで掛けているためカツオは海面直下で暴れまくるのだ。どっちに頭があり、タモ入れの位置がどっちなのかが一瞬分からなくなる。パニックで慌ててしまうとその時点でバレることが多い。ハリス切れではなく、針が口から外れることが多い。もちろん、ハリスを手繰る際にテンションが一瞬でも緩めば分かるのだが、そうではなくても針が外れるのはちょっと理解できない。

 

私もカツオが針掛かりしても立て続けに4本を海面近くでバラしてしまい落胆の色を隠せない。5回目も敢え無くバレてしまい、もしかすると今日はボウズになるかも、という危機感が漂い、正直無口になりかけた。

 

その時点で栗原君は2本を釣り上げて余裕のジギングに釣り方を方向転換していた。周囲でもバリバリ釣り上げている女性アングラーが同じ左舷の胴の間にいた。なんと茨城県竜ヶ崎市からきたという加藤智子さんだ。立て続けにヒットさせてから取り込みまでがスムーズで無駄がない。干野さんのアシストがあったとはいえ、ハリスを手繰っているのは彼女である。5本をクリアした時点で今日の竿頭の可能性が濃厚となっていた。

 

私が1本目を釣り上げたのは10時10分頃。干野さんと船長のアシストをしてもらい、やっとの思いで取り込むことができた。後検寸で全長54cm、血抜きをしたあとでも2.5kgはあった。待望の本ガツオは確か3年振りと記憶している。2本目が釣れたのは午前11時30分近く。そろそろ活性が落ち始めようかというラストチャンスに間に合った。サイズはほとんど同じだ。血抜きも早々に氷の入ったクーラーBOXに納めた。

 

途中、右舷トモでロバートさんがマグロらしきをヒットさせて120mほど走られてから20分以上のファイトを続けながら残念ながらハリス切れ。だが、船長が言うには「マグロならあんな走り方はしないし、左右に振れるような泳ぎ方はない。たぶん巨大なサメだろう」と締めくくった。たとえサメだったとしても魚体だけは観てみたかった。ロバートさん、残念でした! 一瞬でも夢とロマンを感じることができましたよ。

 

結局、午後1時15分に沖揚がり。1時間30分を掛けてあぶずり港まで戻ってきた。距離と時間を考えるとプチ遠征に近い釣りとなった。それでもトップはなんと9本。加藤智子さんが竿頭に輝いたのだ。関さんは7本で次頭だったようだが、リッパなものである。途中から電動リールが故障しても必死に手巻きアシストでフル回転の巻き上げっぷりには頭が下がる。

 

最後に竿頭になった加藤さんの釣り方を船長が次ぎのように分析していたと主催の山田君から聞いた。その紹介を最後に筆置こう。

「決められた指示ダナでコマセを撒いてジッと静かにアタリを待つのが良かったのだろう。下手にビシを振ってガチャガチャと動かすとカツオも寄らなくなるのでは。それにリールの巻き方も素直で強引なところがない」
参考までに彼女のハリスは14号3mで通したとのこと。

 

中には「今日のカツオはさぁ、みんなオスなんじゃないの」と捨て台詞で笑いを取る人もいた。和気あいあいの大人の遠足は無事終了となった。

 

山田君、そして干野さん、船長、お世話になりました。感謝感謝です!

 




葉山長者ケ崎海岸大海荘 ボートサビキアジ五目釣り

 

真夏のボート釣りを単独で楽しむには経済的負担が大きい。特に湘南葉山エリアでは、貸しボート店の駐車場代がバカにならない。中には「ハイシーズンなので1日2000円になります」と言われる所もあるようだ。もちろん、2〜3人で割勘にすれば大した金額ではないが、7〜8月は貧乏ボート釣り師には辛いものがある。

 

ところが、葉山公園の隣にある「大海荘」はなんとこの時期に限らずいつも駐車場は無料。クーラーへの氷も無料。ただし、土日祝日のみ営業なのでご注意を。1日3800円で午後2時には着岸すること。また、帰りに砂を落とすシャワーもタダで借りられる。

 

下世話な話で書き始めてしまい恐縮だが、それでもボート釣りは天候が重要だ。7月30日は前夜のヤフーの天気予報では風がほぼ無風。風速1〜2と表示されていて、べた凪が予想できた。予約ナシでもOKという点も魅力。当日電話を入れて申し込むとすぐにOKとのこと。葉山公園の駐車場を右手に見て直進した突き当りが「大海荘」だ。

 

のんびりと一人でボート釣りをするのも悪くない。長者ケ崎海岸はすでに海水浴シーズン真っ盛り。朝7時30分過ぎに漕ぎ出して、目指したのは小磯の鼻。その真沖にある根廻りでアジを狙う予定で向かったのだが、魚探も何もなく、9年前に小アジを60匹釣り上げた好ポイントを山立てでチェックしつつ、アンカーを投入しようと思った所にボート店主から携帯に連絡が入り、「そこは昔定置網が入っていたところで、根が険しいのでアンカーが引っ掛かるので場所を変えて」という指示が出されて少し一色海岸寄りに移動した。私の山立ても案外いい加減なものである。

 

最初のポイントは水深16m前後。ここでアンカーを投入して釣り始めたのだが、10時近くになってもゲストの1匹も掛からない。これはポイントを外したかな、と感じて10時過ぎにプチ移動。沖に向けて約100mほど移動してアンカーを再投入。水深は15m弱と浅くなってしまった。ところが、このポイント変更が功を奏したのか再開一投目でなんと全長31cmの大アジが釣れたではないか。やはりボート釣りはポイントが命、ということだ。

 

参考までに1本目の竿にはサバ皮の8本針でハリスは2号の市販仕掛けを使った。もう1本は「ボートアジ五目」という面白い胴突き仕掛けを装着した。上3本が色違いのスキンサビキ、下2本が緑とピンクのカラー針でオキアミを装餌した。コマセは冷凍アミエビ。これに集魚剤と増量剤を加味した「波止の鬼 アジの巻」という粉末を混入。すると、冷凍コマセにありがちな水分が一気になくなり、コマセが適度に固まり、とても重宝だ。ドリップ状にならないためコマセカゴに詰め込み易くなるからだ。

 

その後もポツリポツリとゲスト混じりで釣れるから2本竿では忙しいほどに。片方はコマセを詰めるだけだが、もう一方は下2本にオキアミを付けなければならない。それがチト面倒だが、アタリは増える。とはいえ、釣れてくるのはゲストのササノハベラやキュウセン、スズメダイやネンブツダイ、時にはミニサバやキタマクラまで掛かってくる。アタリが多いのはポイントが岩礁帯の証拠。最初のポイントでは、それすらもなかったのだからポイント移動は大正解だった。

 

大アジが釣れたのは最初だけ。あとのアジは堤防サイズの小アジが多く、全長で15cm弱。13cmもポツポツ。それでも夏の時期は南蛮漬けが美味しいのですべてキープ。ササノハベラの若干大きいものとキュウセンもキープ。ボートのアジ五目ということでご勘弁を。

 

午後12時30分を過ぎると、潮具合なのかアタリが遠くなった。潮回りは若潮で午後3時20分頃が満潮。ということは上げ潮が効いているはず。しばらくすると、忘れた頃に小アジがポツリと釣れてくる。そんな状態だから飽きることはない。コマセが残り少なくなった午後1時30分頃にドラマは待っていた。

 

サバ皮サビキの竿がグイグイと海面に突っ込み、コレはデカイのが掛かったかなと思いつつ、慎重にリールを巻き始めた。途中強引に突っ込むため、リールを巻く手を止めてしばし、穂先の曲がりで耐えて待つこ数回。やっと海面近くになると、左に道糸が走り、これは「サバかソウダガツオだな」と思いながら、海面を覗くと茶色い魚体がユラりと浮かんだ。

 

「ヒラメだ、しかもデカイ」とつぶやき慌ててタモを左手に掴み、取り込もうとするが入らない。頭から何度も入れ直してやっとの思いでボート内に。緊張感で手が震えてしまい、カメラのシャッターも切れない。少し時間をおいて動画撮影もしたが、とにかく驚いた。ボート釣り経験は20年以上あるが、ヒラメは初めて。しかも後計測53cmは生涯初である。ハリス2号のサビキ仕掛けで運良く釣り上げられたのはラッキーとしかいえない。海面直下での最後の突っ込みの時には「切れないでくれ、バレるなよ」と心の中で叫んでいたのは言うまでもない。このヒラメはサビキに掛かった小アジか雑魚に食いついたに違いない。ただ上がってきた時には口の中には小魚は見えなかった。まさかサバ皮にヒットしたわけではないだろう。

 

午後2時着眼の約束なので慌てて帰り支度をして戻った。ボート店主に見せると「それは大きいよ。めったに釣れない」と言われ、写真を撮ってもらった。たぶん、サビキの小アジに掛かったのに姥食いしたんだろうとのこと。人生初のボート釣りでキャッチできた全長53cmのヒラメは久しぶりに感動した。こんなサプライズがあるからボート釣りは辞められないのだ。自宅に戻って初日は刺し身、翌日に昆布締めで食べたが、どちらも絶品。夏ヒラメは旨くないという釣り人もいるようだが、決して不味いわけではない。これはハッキリ断言できる。

 




積丹半島日司漁港ジギングブリ釣り釣行2日目

 

7月17日の釣行2日目は気合いを入れて早朝3時40分に起床。宿泊した民宿小林からクルマで約20分掛かる日司漁港だけに余裕を持って出船30分前に集合することに。当日は3連休の中日で混雑が予想されたからでもある。案の定、我々4人の他に8人が乗り込み午前5時少し前に港を離れた。両舷で12人だが、NANA3は横幅のある漁船を改装した釣り船といった感じだ。関東地方の乗合船と違って座るための長椅子らしき場所はない。ただ、ロッドホルダーが豊富にあるためジグをセットしたロッドを並べて準備しておける点は快適である。

 

さて、当日の天候は曇天のち小雨混じりとなり、風は弱いものの合羽を着用しないと多少寒く感じられた。ただ湿気が皆無だから不快感はない。最初のポイントまでは前日同様20分足らず。水深も50m前後と浅い。メタルジグは前日同様に160〜180gが基本。潮の流れは決して速くなく、適度に流れている。

 

ところが、魚からのアタリがまったくないので。12人乗っていてジギングのエキスパートもいて、中には電動リールを使った電動シャクリをウィンウィン響かせてガンガン力強く、シャクリを入れても何も反応がない。ワンピッチショートジャークだけでなく、体力のある佐藤君はジャカジャカ撒きにシフトしても魚からの反応は皆無である。

 

魚探を見てみると、魚群がパラパラと映る場面もあるが、ほとんどは何も映らない。そんなポイントで小笠原船長は回遊するブリを待ち受ける作戦のようだ。確かに、シケでない限り毎日のように沖で魚を釣らせているのだからポイントは熟知しているはず。それでも、魚探がマッサラとなると、「オイオイ、魚のいる場所に連れて行ってくれよ」と愚痴りたくもなる。

 

そんな閉塞状況を一気に払拭したのが中谷さんだ。午前8時40分頃に強烈な引き込みでリールを巻き始めた。グイグイと突っ込む感じは青物かそれとも。しばらくして海面浮いた茶色の魚体はヒラメだった。「ヒラメは10m位は追いかけてきますよ」とは仲乗りさんの弁。この海域で釣れるヒラメは周年美味しいとも言う。型は50cm前後だが、肉厚の良型といっていい。ジグはシルバーのラメ入りだった。

 

そう言えば、前日の藤田君の釣り上げた2匹はどちらもブルー&ピンクのジグにヒットしてきたという。その日によって、ジグの色やシルエット、誘い方やジグの動きにブリの好みが出るのだろうか。ヒラメはたぶんシルバーのジグをイワシと思い込んだに違いない。

 

そうこうしている間にとうとう雨がポリポツリの時間帯から本降りになり、アタリのない私だけでなく、トモ側に設置される屋根スペースでしばし休息を撮る釣り人も多くなり、ヤル気モードが完全に削がれてしまった。船中だれかにヒットすれば突然ロッドを握ってガンガンしゃくる気分にもなるのだが、アタリらしきもまったくないのだから仕方ない。戦意喪失しない人の方が不思議なくらいだ。

 

そんな沈滞ムードを一気にひっくり返したのは右舷トモの釣り人。朝から見ていると細いロッドにベイトリールの組み合せでロッドを大きくシャクルスタイルを続けていた。スロージギングの釣り方なのかどうかは私には分からないがとにかく、スピードはスロー。上方にロッドを大きく跳ね上げてはゆっくりと戻すという誘い方を続けていた人にヒット。それがなんと船中唯一のブリである。因にジグはグリーン/シルバー。私が先日バラした時もジグの色はクリーン/シルバーであった。釣り座も前日はほぼその場所であった。

 

午後6時に沖揚がり。およそ6時間の釣果がワラサ1本とヒラメ1枚のみ。釣り人12人でこの貧果はどうしようもない。回りで釣れていないのだからジギング2回目の私が釣れる訳がない。名人藤田君も「引き出しはもうない。やれるだけのことはすべてやり尽くした」とうなだれて船を降りた。過去4回までにここまで散々な釣果はなかったという。

 

では、その理由は何なのか。船長に尋ねてもたぶん答えは出ないだろう。明白なことはひとつだけ。食い渋りの日は1日ではなく、2日以上続くことがあるということ。これだけは教訓として肝に銘じておきたいものである。海水温、風向き、潮の流れ具合、潮色など色々な条件が加味されて高活性になるのが青物、ブリである。自然相手の釣りだけに研究を続けていても判断は難しいだろう。それが釣りというものだ。3枚目の写真は日本の渚百選にもなっている島武意海岸だ。

 




積丹半島日司漁港 ジギングブリ釣り

 

約4年ぶりの遠征釣行は北海道積丹半島の日司漁港からジギングでブリを狙うことになった。7月15日午前11時30分に羽田空港から新千歳空港まで約1時間30分のフライト。出発の羽田空港は本降りの雨だったが、飛行機が飛び立つと20分後には白い綿飴のような雲海が広がり、しばらくすると青空が覗き、爽快な空の旅を満喫した。レンカーをチャーターして小樽経由で積丹半島まで約3時間ちょっとのドライブ。高速道路を利用して日本海の海を目指すが、3連休の前日とあって交通量は多く感じた。今回の遠征釣行のガイドもエキスパートの藤田君がリーダー。これに私と佐藤君(釣り部後輩の社会人2年生)が加わり、現地でもうひとり、中谷さんと合流する計画。

 

のんびりできたのは到着した15日には釣りがなく、翌日も午後12時出船の午後船という設定だからだ。こうした緩いスケジュールは体力的にも嬉しい。というのも、私にとってジギングの釣りが小笠原釣行に次いで2回目だからである。午後船とはいえ、ほぼ終日ロッドを脇に抱えて160〜180gの棒状のメタルジグをワンピッチのショートジャークを延々繰り返すのだから腕力に自信のない私にはとても辛いものがある。今回のタックルは同行していただいた中谷さん(札幌在住の釣り部OB)に全面的にお借りすることができた。ロッドは5.5フィート=約1.65mにバイオマスター8000の組み合せ。
リーダーは40ポンドを6ヒロ=9mほど巻いてある。

 

16日の午後12時10分に日司漁港の岸壁を離れて最初のポイントまではわずか15分と近い。水深は45m前後と浅い場所からスタート。当日の天候は薄曇りながら晴れ間の覗く絶好のジギング日和となった。風も弱く波も静かだ。
私には人生初の日本海での沖釣りである。期待の青物はブリクラスは少ないもののイナワラサイズからワラサクラスが数釣れるという情報を聞いて、期待に胸を膨らませて慣れないワンピッチショートジャークを繰り返す。

 

だが、積丹の海は厳しい試練を我々に与えてきた。ヒットが皆無なのだ。確かに午前船の釣果も10人近く釣り人が乗っていて船中5本のみ。この数字は想定外の不漁である。毎年7月中旬の3連休にここ積丹半島で釣りをしている藤田君が言うには「今まで4回釣りをしてきて、5回目の今回が最低最悪の状況」という。型は小さくても数が釣れるから人気の釣りモノとして乗合船に乗り込む人が多い。それが今年に限って何が気に食わないのか、ヒットしてくれない。

 

それでも左舷ではイナワラサイズがヒットして無事に取り込めたという。魚はいるはず。だが、群れで回遊するという印象が薄い。群れからバラけた数匹が気に入った動きのジグにヒットしてくる程度といった感じ。盛り上がりがないというよりそれ以前の状況が続く。激渋りの日に遭遇してしまった。

 

私に最初のヒットがあったのは午後1時20分頃。突然ガツンとリールを巻く手を止められて一瞬焦って、リールのベールが反転しそうになったのを手で抑えて巻き始めたのだが、ドラグ設定が緩かったため右手でドラグを締めた次の瞬間にバレてしまった。針掛りが悪かったとも予想できる。

 

次にヒットしたのはジギング名人の藤田君。午後2時40分頃だ。慎重にリールを巻きつつ、余裕の表情で抜き上げたのは後検寸全長59cmのイナワラサイズ。やっと活性が高まったかのか、バラしを含めるとヒットの数は少しだけ増えた感じ。船内の活気が一気に高まり、ジギングのシャクリに力が入る。次にヒットしたのも藤田君。今度のはビッグサイズという印象は横から見ていてロッドの曲がりが違う。大きく弧を描いてリールを巻く手を何度か止められる場面もあった。しばし海面近くでヤリトリがあったが、仲乗りさんのアシストで無事に船内にランディング成功。紛れもなくワラササイズである。メジャーで計測すると全長68cmあった。嬉しそうな笑顔で撮影に協力してもらったのは言うまでもない。

 

最後に待ち受けていたドラマは佐藤君に訪れた。沖上がりまで残り15分というところでヒットしたからだ。その前に1回バラしているので慎重にリーリングしてタモに収まったのはイナワラサイズだった。それでも佐藤君は初挑戦にして積丹のイナワラを手にしたのだからリッパなものである。ジギングの経験は何回もあっても激渋りの当日に獲物をキャッチできたのは幸運である。私は結局、ドラグ調整ミスによるバラし1回だけで港に戻ることに。翌17日は早朝5時出船だ。釣行2日目は別項に譲ることにしよう。

 




鴨居大室港五郎丸 午前ビシアジ釣り

 

最高気温が30度を超す真夏日が続いていた7月上旬。これでは1日船の釣りは体力的にも厳しいと考えて、7月12日は鴨居大室港の五郎丸から午前ビシアジ釣りに出掛けた。同行してくれたのは釣り部の後輩でもある栗原君。平日に一緒に行けるのは何より嬉しい。東京湾のビシアジ釣りは最近はライトタックルに行くようになり、標準ビシ130号のアジ釣りは久しぶりだ。

 

平日の火曜日というのに当日の我々2人を含めて総勢8人が乗り込んだ。定刻の午前7時30分より5分ほど早く港を離れて最初のポイントに向かうと、10分程度で潮回りをしながら魚探反応をみつつ投入の合図が数分後に出された。「水深は49m。下から2〜3mでやって下さい」のアナウンスが流れるとほぼ一斉にイワシミンチを詰め込んだ130号のビシが海中に投げ込まれた。すいしんは49m。指示ダナは下から2mでアタリを待つ。コマセは1m上げて1回撒き、もう1m巻き上げて再度コマセを巻くだけ。あとはロッドキーパーにセットする。

 

すると釣り開始から10分足らずで本命アジがポツポツと取り込まれて順調なスタートとなった。私もいつになく順調なスタートで30cm級の良型を含めて足元のパケツが少しずつ黒くなり始めた。海は凪ぎで風も弱い。曇り予報が想定外の晴れ。文句はないのだが、朝から暑い。

 

当日のタックルはいつもの小型電動リールに1.85mのヤリイカ竿の組み合せ。使い慣れたロッドとリールだから神経を使うことはない。仕掛けは定番のハリス2号2mの2本針。ムツ針は追い食いを狙ってもバレが少ないのだが、当日はそんなに甘くなかった。

アタリは頻繁なのだが、電動リールを低速から少し中速気味で巻き上げてくるとアジの姿がない。口回りの弱いアジは針の掛かりどころが悪いと途中で外れてしまうことが多い。悔しいのは海面までアジの姿が見えていてもハリスを一瞬緩めてしまうとすぐにバレてしまうのだ。これには腹が立つが、仕方ない。アジとの勝負に負けてしまうのは釣り人の腕が未熟だからだろう。

ビシアジが久しぶりという栗原君は結構なペースで釣り上げている。バレも多いものの針の掛かりどころが良い時には良型をダブルで抜き上げている。彼は当日ビシを宿から無料で借りて、クッションゴムが輪ゴムというのを見て驚いた様子だったが、アジの引き込みを適度に吸収してくれてバレも少ないようだった。

 

私はというと自前の金網型アンドンビシを使って、クッションゴムは敢えて使わなかった。理由は2つある。アジからのダイレクトなアタリを感じたかったこと。それに加えて細く短いクッションゴムは「バレやすい」と某船長から聞いたことがあるからだ。活性の高い時間帯なら問題はないと思うが、50m前後の水深でクッションゴムを取り付けるメリットは感じられない。そりより良型アジからのグイグイと引き込む感触の方が楽しいではないか。

 

まぁ、そんなウンチクを言ってもバレる時にはアッサリばれてしまうの。アジのアタリは頻繁にあるのだから低活性とはいえまい。食いタナが50cmズレても掛かりどころは悪くなる。口の脇や下では抜き上げる時に外れてしまうことが多い。電動リールの巻き上げ速度を調節しても関係ない。掛かりどころが悪ければ容赦なく、海面でバレてしまう。どうしてもバラしたくなければタモを使って掬えばいい。ただし、針が網目に引っ掛かって手返しはかなり悪くなってしまう。

 

私はそれを嫌って最近ではタモを使わなくなった。しかも、活性がそこそこ高くアジからのアタリが頻繁のだから、バラしても次ぎがあるといういつもの無精気質が勝ってしまう。それよりアジの上顎に掛ければバレることは少ない。それを実践して食いダナをシビアに探し出すというのも楽しいもの。ビシアジ釣りの奥義がそこにある、と勝手にそう思っている。

 

とはいえ、私は2号ハリスの3本針を最初に使っていたのだが、これがまた手前マツリで解くのに時間的なロスが出る。手返しが遅くなる最も悪いパターンである。そこで、ハリス3号の2本針に交換した。すると、手前マツリが激減してアタリの数も変わらない。相変わらず海面でのバラしはあるものの3号のハリスはヨレも少なく、長く使える。大サバがヒットしても3号なら取り込めるはずだ。

当日の問題は暑さ対策にあった。釣り開始から2時間を過ぎること頃になると風もなく、無風ベタ凪ぎ状態。汗の出方が尋常ではない。水分補給は適度にしているのだが、体力的に厳しくなり、10時30分をまわった辺りでしばし休憩。大ドモの日陰で20分程度寝込んでしまった。決して睡眠不足ではないが、今年還暦になる身としてはちょっとハードだったのかも。教訓として言えるのはたとえ半日の午前船でも水分は1リッター以上持参すること。できれば塩分と糖分が入ったポカリ系統の飲み物が理想だ。

 

結局、午前11時45分に沖揚がり。最後までポツポツリと釣れて、船中トップは54匹、栗原君も38匹と好釣果を記録したようだ。私はというと、仕掛けの手前マツリや交換など色々と手間取り、ロスタイムが多かったことがたたり、24匹に終わった。

それでも半日船で24匹も釣れれば最高に満足できる。海面でのバラしがなければ確実に30匹オーバーになっていただろう。最大は全長33cmの良型が1匹。平均サイズは23cm。刺し身とタタキに加えて塩焼きも食べたのだが、東京湾のアジはいつも裏切らないことを再認識した。東京湾の海の恵みに感謝、である。

 





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