横堀海岸貸しボート油壺 シロギス五目釣り

 

ボート釣りに絶好の季節が到来した。梅雨時の晴れ間で風がなければ間違いなくボートでシロギスを釣るには最適だ。ところが、当日の天候が風速1〜2m程度の凪でもボートが危険な日もある。今回ほどボート釣り日和を難しく思ったことはない。

 

釣行日は6月29日月曜日。場所は葉山一色海岸にある山田ボート店(☎080-1301-9185)に決定。理由はボート料金が一人乗りで2700円、2人乗りでも3800円と安いからだ。さらに駐車場を葉山公園にすれば6月末までの平日なら終日無料だからだ。ボート店のPを借りれば1日1台1000円も取られてしまう。少しでも釣行費用を節約すれば、それだけ複数回ボート釣りを楽しむ経済的余裕が生まれると考えているからである。

 

さて当日、問題が生じた。葉山公園に7時30分過ぎに止めて支度をしてから出掛けようとするとボート店主から電話が入り「昨晩まで吹き荒れていた南西強風の影響が出て、ウネリが残っています。漕ぎ出しと着岸の場所を変えて頂く感じになります」という。葉山御用邸前の砂浜海岸はウネリが出ると出航がしにくく、さらに着岸する際にウネリがあると直前で転覆が予想されるからだ。店主は「外せない用事がありボートを出した後には居なくなるので別の日にした方が良いかも」というではないか。緊急事態の際に店主がいないのでは救助艇が出せないということ。これではあまりにもリスキーだ。

 

結論は一色海岸を断念することに決定。速攻で向ったのは貸しボート油壺である。この場所は北と南に風を遮る山と高層マンションがあり、東風み避けられ唯一西風が強くない限りボートは出せる貴重な場所。電話で確認をとり2隻を借りることに。ただしボート代金は2020年5月1日以降に1隻4000円に値上がりしている。まぁ、他に出せるボート店がなければ料金以前の問題である。なお、駐車場代は県営のPが1台520円。

 

葉山公園から一気に油壺まで走って漕ぎ出したのは9時20分頃。湾内の波風は弱く、若干ウネリが残っていたがシロギスを狙うなら湾内で充分。風が弱いだけに流し釣りでマゴチも狙えるはず。葉山釣具センターで1匹200円のギンペイを使って活きエサの泳がせ釣りをしながらのシロギス釣り。これがこの時期には欠かせない醍醐味なのだ。

 

当日の同行者は釣部OBの後輩、斎藤さんと渡邊さんの2人。2艇に分かれての釣りとなる。私はいつもの単独釣行。シーボニアマリーナの岸壁付近から流し釣りを敢行。ゆっくりと湾奥に流れる潮と風。だが、岸壁付近はガレキや小石が多く、根掛かりがあり場所を移動。砂地帯を流すべく少し航路側へ移動して再開。するとポツポツとシロギスのアタリがあり、小型ながら3匹を釣り、ギンペイを付けた泳がせ釣りの竿にも一瞬ブルブルと大型魚から逃げ惑うギンペイの動きが伝わってきた。

 

だが、食い込みもなくジ・エンド。悔しいが一瞬だけ期待が膨らんだ。シロギスはその後もポツポツと数が出始めたが、良型がいない。全長20cmオーバーが数匹混じってくれると嬉しいのだが、なかなか計算通りには行かない。水深は深い場所で11m、浅い場所で4m前後。

 

ここで浅い場所でダブルで連れたので浅い場所へ流し釣りを変更。左方向に目を移すと小網代堤防の中腹付近であることが分かった。漕ぎ戻って再度同じコースを流すが、型はこぶりが多い。強烈な突っ込みで釣れたのはキューセンベラの雌。穂先の軟らかい振出式のパックロッドで釣ると小型でも結構な引き味を楽しめる。これはこの釣りのもう一つの楽しみでもある。オモリ号数も10号以下にすると明確なアタリが出やすいのでなるべく軽いオモリを使うと楽しめる。ただし、潮が速い日は辞めた方がいい。流されて仕掛けが浮いてしまうからだ。

 

水温計を装着したベストを着忘れたため海水温は計測できなかったがおそらく22度前後はあったと思う。斎藤&渡邊ペア組もシロギス、メゴチ、カミツキハゼなど数釣りを楽しんだようだ。残念だったのはギンペイでの泳がせ釣りに大物がヒットしなかったこと。朝の好時合を逃したのかもしれない。9時30分からスタートしてそこそこお土産を釣ったのだから由としよう。リスクを抱えた一色海岸で釣りをするよりも長閑なウグイスのさえずりを耳にして風光明媚な小網代の森を眺めつつ、のんびりと楽しめた。この選択はボート釣りでは大切なことである。

 

今回は私の釣行費用はボート代が約2700円、駐車場代が520円、氷代が200円、これにギンペイ2匹で400円、アオイソメ代は2パックで1000円。合計すると4820円。ちょっと高くなってしまった。40g1パック500円のアオイソメは一つで充分足りた。次回は東京湾で魅惑のタチウオを狙ってみたい。乞う御期待!

 




鴨居大室港五郎丸 午前タチウオ釣り

 

梅雨の合間の好天は貴重な釣り日和と勝手に判断してしまうのが悲しい釣り人の性である。6月27日の土曜日に向ったのは鴨居大室港の五郎丸。狙うはドラゴン、良型のタチウオだ。ほぼ周年釣れるようになったタチウオを梅雨時に釣るのはたぶん初めてだろう。

 

観音崎沖の水深40〜80mでポツポツと釣れ、良い日に当たれば半日船で10本を超すことも珍しくない。しかも、メーターオーバーの準ドラゴン級も混じるというのでテンションは高まる。そこで午前船に乗り込み7時15分過ぎに港を離れた。航行すること約20分弱で到着。すると相変わらずのタチウオ船団が形成されている。密を避けたいところだが、タチウオの群れはある程度固まっているため仕方がない。

 

当日の天候は晴れが予想されたが、幸か不幸か薄日の射す曇天。風はごく弱く無風に近い状態。これは曇天で嬉しい。陽が出れば熱さで体力の消耗が激しくなり、熱中症を気にしながらの釣りも神経を使う。それがないだけラッキーな日に当たったとほくそ笑んだ。

 

だが、釣果はまではラッキーとはならなかった。釣り開始から10分足らずで後検寸96cmの良型を1本抜き上げて「今日はイケそうだな」と考えてしまったのがいけなかった。タックルはPE2号を200m巻いた超小型電動リールにオモリ80号を背負える先調子のロッド1.8mをセレクトした。当日の釣り座は左舷胴の間。片舷9人のど真ん中である。

 

誘い方はいつもの通り。船長の告げる指示ダナの下限から上方へ20mを探る。深い場所では水深80m前後の下から20mから25m前後をシャクリ幅30〜40cmを誘い上げてはリールを半回転か3分の1回転を徐々に繰り返す。竿先を海面へ下げてから40cm程度鋭く短くシャープにシャクればいいだけ。だが、一瞬喰いの間を与えるポウズを入れたり入れなかったりと変化をつけて誘うことも大切なようだ。

 

朝一番に掛かった1本目はアタッた瞬間に食い込んだ感じの強い引き込みで速攻で電動リールのスイッチをフル回転で巻き上げる。いわば出会い頭の1本といった感じだった。夏タチウオの特有の食い気があればこうしたアタリが頻繁に出るのだが、時間が経過するともう同じようなシャクリ方では喰ってこない。

 

誘いの幅とシャクリの早さ、止めのタイミングを微妙に変えながら指示ダナの間を誘い上げてくる。左隣の沖本さん(茅ヶ崎市在住)はこう解説する。「軽い押え込みのようなアタリが出てもシャクリ幅を短く、細かく誘うとグイっと強く食い込みます」という。穂先に柔軟性のある先調子のロッドが気持ちよく曲がって瞬く間に3本、4本と続けて抜き上げている姿はまさに達人級だ。それが証拠に8本を釣り上げて当日の竿頭になっていたのだ。おめでとう御座います。

 

一方、右隣の大場さん(横須賀市在住)は4年ぶりの釣行で勘を取り戻すのに少し苦戦を強いられていた様子。それでも指幅5本級の良型を抜き上げて嬉しそう。小型も混じるが自分でタチウオの型を選んで釣ることは無理。数を釣り上げることで良型も混じるという考え方が正しい。

 

その後、船長は転々とポイントを移動しつつ、活性の高い群れを探してくれたが、私の竿が曲がったの2回だけ。しかも、どちらも全長70cm程度の夏タチサイズ。トホホ、全釣果で3本だが、やるだけやっての結果だから仕方ない。まだまだ修行が足りないということだ。

 

午前11時40分に沖揚がり。ギリギリまで頑張った結果だから満足感はある。掛けてアワセて豪快に抜き上げる。釣った感のあるタチウオ釣りは辞められない。当日の船中釣果は1〜8本。当日の釣行費用はHP割引を利用して5500円。氷とP代は無料である。

 




佐島港つね丸 ボートシロギス五目釣り

 

ここ数年の間に相模湾でのシロギスの魚影が極端に減少したという情報が広がり、昨年も葉山一色海岸でボート釣りでシロギスを釣ろうと思い、某ボート店に予約の電話を入れると「シロギスは数釣りができませんよ、それでも宜しければ」ということで出掛けたのが6月の初旬だったと記憶している。

 

結果は決して悪くなく、大小混じりで22匹も釣れた。手漕ぎボートの釣りとしては良くはないが、悪くもない。アタリがポツポツとありバラしもあったが楽しめたことは記憶に残っている。北風微風の凪の日に流し釣りができる日和なら数は釣れるという自信ができた。

 

さて、2020年5月下旬。コロナウィルスの影響を考えて決めたのが佐島のつね丸。ここは駐車場が無料で、ひとり1台でも問題はない。しかも当日は28日の木曜日。平日だから乗合船との混雑も少ないだろうと考えた。

 

当日は外出自粛が解けて初の釣りとなった大学釣部OBの後輩、齊藤さんと渡辺さんを誘っての3人釣行である。私以外は数ヶ月ぶりの釣りとのこと。なんとか大物を釣らせたいと思い、メインはシロギス狙いながら「活きエサの徳丸」でギンペイ=養殖ウグイを一人4匹を購入。3人で12匹。酸素供給器のブクを持参して活かしておければヒラメヤマゴチが掛かる可能性が大きい。

 

出船は午前7時30分だが、少し前に漕ぎ出した。天候は薄曇りの曇天ながら風は北寄りの微風。絶好のボート釣り日和となった。私が先導してイワシの円形イケス回りでオールを仕舞ってタックルと仕掛けの準備をする。風が北東なら少しずつ沖へ流れ、仕掛けを投入する頃には良いポイントに入るだろうと考えたからだ。

 

イケス回りには固定するための太いロープが入って入るためアンカーを投入する際には干渉しないように注意が必要だ。まずはイケス回りで釣り開始。7時35分前後だった。私は一発大物を欲張って、最初から養殖ウグイを針に掛けてマゴチ仕掛けを投入。その後、シロギス仕掛けのコンパクトロッドに仕掛けをセット。軽く15m前後投げてアタリを待つスタイルに。

 

マゴチ狙いの竿が気になってどうにも落ち着かない。痺れを切らせてとうとうアンカーを引き上げて流し釣りを敢行。ポイントを広く探れる代わりにイケス周辺のロープに仕掛けが絡まないように投入距離を計る。水深は最初7m前後だったが、徐々に深くなりイケスが遠ざかると13m前後まで深くなり、緑色の沖灯台近くまで流された。この周囲は半径100mが釣り禁止エリア。すぐに漕ぎ戻り再度流し釣りを繰り返す。

 

するとシロギス仕掛けに当たりが出初めて、ググンと穂先の軟らかいパックロッドが小気味良くお辞儀を繰り返す。良型ではなかったが、本命シロギスをキャッチして胸を撫で下ろす。付け餌はアオイソメ。ジャリメよりも安価でヌメリも少ない。餌付けがしやすく手返しの良さという点で個人的に気に入っている。ハリスは1号、長さは80cmまでの仕掛けがオススメ。当日は朝から着岸まで下げ潮が効いているはず。しかも、流し釣りなら誘いを入れなくても勝手に仕掛けが潮に流されて適度に浮いてくれる。これが誘いになって食い気のあるシロギスが食い付くという安直な寸法だ。

 

ただ、潮流と風がやや強い日には難しい。ボートが流される速度が早いと魚の喰う暇が減る。できれば自作のパシュートアンカーを持参したいところ。当日の潮と風は早くも強くもなかったので必要を感じなかったが、今後の課題ともいえる。

 

その後、渡辺さんはカレイ仕掛けの針を1本に減らして見事ヒラメを養殖ウグイで釣り上げた。全長こそ34cmだったというが、ハリス2号1m程度のカレイ仕掛けで釣り上げるとはお見事。相方の齊藤さんは高級ゲストのマハタを釣り上げていた。これも養殖ウグイに食い付いたという。彼は本命シロギスも10匹、メゴチ8匹に良型キュウセンベラを3匹も釣っていた。

 

私はノーアンカーでの流し釣りの時間が長かったためかメゴチは2匹だけ。他はカミツキハゼと言われるイトヒキハゼを6匹程度イケス回りで釣っている。このハゼは生命力があり、活きエサの泳がせ釣りには最適。過去にこのカミツキハゼでマゴチを釣っているのだ。メゴチが釣れなくても期待できる、と思ったが時間はすでに午後1時10分。南風が吹いてきてアンカーを投入したため探れる範囲は激減。結果的にマゴチらしきアタリは1回のみ。食い込みアタリを待ちすぎて餌だけとられてジ・エンド。トホホ。

 

午後2時に着岸しなければならないためギリギリまで粘ったが端物狙いは次回の楽しみに終わった。それでも昨年より早めにボートのシロギス釣りを実行したが、悪くはしなかった。午前10時過ぎから11時前後まではシロギスからのアタリも頻繁でとても楽しめた。

 

参考までに今回の釣行費用はボート代が2人乗り1艇3900円が2艇で7800円。3人で割ると一人2600円。これに養殖ウグイが一人4匹で600円。各自持参のイソメ類を加えると一人4000円以下という計算になる。ボート釣りはリーズナブルでエコノミーである。氷代がプラスされるが、自宅から持参すれば無料。佐島近くの鮮魚店が開いていればバラ氷を100円程度で売ってくれる。

 

次回はマゴチとヒラメを真剣に釣ろうと本気で考えている。夏場になればハゼを活きエサにしても釣果は充分期待できる。6月下旬の釣行が楽しみである。参考までに当日の水深8m下でのに海水温度は18度であった。

 




片瀬漁港島吉丸 ビシアジ釣り

 

20数年ぶり実兄から「久しぶりにアジ釣りに行こう」と誘われたのは実釣の約1週間前。定年退職後も兄は仕事を継続していたが、このコロナ騒動でテレワークが増えたため、自宅での仕事が増えたのが沖釣り復帰の理由らしい。まぁ、詳しい動機までは分からないが、私としてはとても嬉しいことである。

 

数日前から予約を入れたのは地元片瀬漁港の島吉丸。釣割の割引で一人8000円だという。私がいつも利用する前日割とは違って割引率は低いものの全額兄が出すというので甘えてしまった。

 

5月24日は数日前から晴れ模様で凪が期待されたが、釣果は未知数だった。これがあとで納得の出来ない腹立たしい結果となるのだが、その時には知る由もない。

 

完全予約制のためか出船は午前7時だったが、約30分前の6時30分に港を出航。受け付けの時に釣り座を決めたときは右舷の胴の間だったのだが、実際に乗り込んでみるとなんと釣り座には他人が陣取っているではないか。船長に聞くと「左右均等に座ってもらいたいので、左舷でもいいでしょう」という軽い返答だ。確かに当日は天候も北寄り微風でベタ凪に近い。左舷のミヨトとその2番目でも揺れはないと考えたので文句は言わなかった。

 

結局、兄が左舷ミヨシ、私がその隣に座った。両舷で計8人の釣り人を乗せて一路江ノ島沖へ走り出した。ゆっくりとした航程で約20分走るとスローダウン。魚探反応をチェックしつつ、10分程度探索した感じで、時計の針で午前7時に釣り開始となった。一斉に130号のビシが海底に投入された。

 

仕掛けはごく普通のハリス2号2本針。針もムツ針9〜10号程度。手前まつりが予想される3本針は避けた。それは相模湾のビシアジ釣りの場合、水深が深いからだ。東京湾なら大抵60m前後だが、相模湾は90〜100mが普通だ。

 

相模湾でのアジ釣りはたぶん20年ぶり。理由は簡単だ。前述した通り指示ダナが深く、手返しに時間が掛かるという点。そのためアジが海面でバレてしまうケースが多いこと。また、東京湾のように半日船がなく、料金が高くなるという点。最大の理由は食味の点だ。アジの場合、食べて最も旨いのが25〜28cmまで。黄色い尾びれの居着きアジが多く、数釣りが楽しめる。それに反して相模湾ではどうしても水深が深い場所を狙うためたとえ電動リールを使っても手返しの点で不利だ。さらに言えば、居着きのアジではなく回遊性の高いクロアジが多い。つまり、旨味の点で一段階落ちると考えているのは私だけではないだろう。

 

さて、されでも数釣りが楽しめるのなら不満はない。最初のポイントでは不発。船中だれも釣れないままアンカーを入れたままのカカリ釣りを続けているのだ。釣れていれば1時間でも2時間でも移動する必要はない。船長は無線か携帯かで他船との情報交換をしているようだが、それも怪しい。プラベートな無駄話が多い様な気もした。

 

痺れを切らして移動を告げたのは2時間以上経ってからだ。のんびりしたものである。8人でコマセを撒いていれば1時間過ぎてもアジの食い気がなければ移動をするのが当然。中乗りさんも乗っていたのだがサービス精神を発揮して早々にポイントを移動してもらいたいもの。

 

途中ではサバがガンガン喰ってきて仕掛けが海底まで落ちないことも。船長の指示ダナは底から3〜4mでやってみて、というだけ。私は最初4mでサバが釣れたのでタナを3mに下げた。それでもサバが釣れてきたので2mのタナでアタリを待ったが、釣れたのはサバ。これを見ていたら普通10分程度我慢したら移動を告げるもの。水深100mにアンカーを入れていたら面倒なのは分かるが、日曜日に8人の釣り客を乗せていて、それはないだろう。

 

最後の沖揚がりが12時10だったことも不思議に感じた。船中ゼロの人がいるのに早上がりなのか。最後まで正確な理由は分からなかったが、これもコロナウィルスの影響かも。確かに、定刻なら7時出船のところ30分早く港を離れている。だが、たとえそうだったとしても釣れていない場合は少しは時間の延長があるだろうに。一般的に沖上がりの10分前頃には「あと10分で上がりますから」というアナウンスがあるのが普通。それも何もなく、突然仲乗りさんがコマセオケを片付け始めたではないか。

 

「30分早く出たから終わりも早いよ」という。6時30分の出船で12時10分の沖上がりはどう考えても可笑しい。理解できない。時間の問題だけでなく船長の釣らせようと言う真摯な態度が感じられなかった。これまで江ノ島沖の釣りで、5時間10分の釣りというのは一度も体験したことがない。

 

もし、これがコロナ禍の影響というなら仕方ない。でも、帰りに立ち寄った待合所で女将さんからきいた「ウチはもう午後1時までの釣りはしないから」と言い放った。これが片瀬漁港の釣船組合の協定なのかどうか他の船に乗って現状を報告するつもりだ。原稿執筆時点では緊急事態宣言は解除されている。

 

今回の釣行費用は兄が全額だしたので詳細は不明だが、釣割予約で1人8000円とのこと。氷とP代は無料。

 




茅ケ崎港ちがさき丸 マダイ五目釣り

 

マダイの乗っ込みをゲストのクロダイと共に期待できると聞けばコマセマダイ好きなら触手が延びますよね。個体数の少ないマダイは釣れなくてもクロダイの1匹ぐらいは釣れるのだろうと甘く考えるのが釣り人の性である。

 

どこの船宿にするかを検討していたら東京湾ではなく相模湾、茅ケ崎港のちがさき丸が見つかり、速攻で予約を入れたのは5月22日のマダイ五目釣り。同行してくれたのは相模原在住の立神さん。あくまで本命はマダイだが、高級ゲストに良型のクロダイが多く混じるというから期待は膨らむもの。

 

午前6時30分に港を離れて最初のポイントがなんと8分程度の超近場というのには驚いた。まだ烏帽子岩が至近距離にあり、指示ダナは20m。船長は「下まで下ろさないで、海面からのタナ取りでやります」とのこと。産卵時期で神経質になっているマダイをビシで驚かさないという心遣いである。

 

仕掛けは基本形がハリス3号の6m。クッションゴムは長くても1m以内。指示ダナの2mまで下ろしてハリスが潮に馴染むまで20秒程度待ってから1mずつコマセを撒いてタナに合せる。釣り方はいたって感嘆だ。ビシはFL80号を使用。L80号でもOKだが、コマセ量を適宜減らして詰め込むこと。ドカ撒きは良くないのだ。因にコマセはアミエビ。これにオキアミを混ぜるシステムだ。

 

当日の天候は北東風で曇りがちながら後半にはスッキリした爽やかな青空を拝むことができた。初夏らしい気持ちの良い潮風を体感できたのは何より嬉しい。

 

釣り開始から1時間が経ってもアタリはない。付け餌は齧られたり、なくなっていることもあるのだが、それは大半がエサ盗りの仕業。ハリスが切られていたら間違いなくフグだろう。実際にシロサバフグの類が1匹釣れた。

 

その後、少し深い指示ダナが30mまで探索したが、釣れるのは右舷側のトモとミヨシばかり。潮の流れが右舷有利に働いているようだ。我々の座っている左舷トモと2番目はアタリが遠く、釣れるて来るのは中途飯場なサイズのサバばかり。真サバだからまだ脂がない。全長最大で38cm。平均すると35cmどまりだ。立神さんはサバ好きなので4匹だけ血抜きをしていた。写真はそのサバの姿である。写真が1枚しか撮影できなかった理由は聞かないで欲しい。

 

午後になり、とうとう二宮海岸付近までポイントを移動。指示ダナはなんと13mという浅場だ。岸から300m程度だからたぶん水深は20m程度だろう。船長は転々とポイントを移動しながら喰い渋りの打開策を練ってくれたようだが、右舷側にはその恩恵は回ってこなかった。

 

昼過ぎ頃の途中から潮が速くなってきた、というフナウンスがあったため速攻でハリスを6mから8mに交換することに。立神さんの鋭い読みで少しでも仕掛けに工夫を凝らして食い気を誘う方法を模索した。ハリスの途中にスイベルを介してハリス号数に変化をつける。これでタイが振り向いてくれればという淡い期待は最後まで実ることはなかった。だが、そうした自分なりの対応策を色々と実践してみることは絶対に今後に繫がるに違いない。

 

船中釣果はマダイもクロダイも0〜2匹。すべて右舷側の釣り人である。残念だが、釣り座によって有利不利が出るのがコマセ釣りの宿命だ。特にハリス長があるタイ類はその傾向が顕著だ。厳しい釣りは釣り人に試練を投げかけてくる。それを受け止めて次回に繋げて行く精神が大切でもある。

 

最後に今回の釣行費用はネット割引の500円引きで9500円。私はこれに1kgのオキアミブロックを550円で購入。駐車場代は無料。場所が変わっているので受け付け時に止める場所を確認すること。1万0050円と高価な釣りとなってしまった。

 



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