金沢八景一之瀬丸 ショートメバル五目釣り

 

毎年2月に入るとメバル釣りが解禁される。ただここ数年は乗船代が高額となったイワシメバルには釣りに行かなくなってしまった。季節限定で地域も限定される釣りモノには興味はあるが、釣行費用が掛かる釣りは残念ながら遠ざかってまう。餌に使う活きイワシが高価になったこともその理由の一つだろう。

 

だが、東京湾のエビメバルはその点、財布に優しい。生きた藻エビを餌にしているが、釣趣はなかなか楽しいものがある。穂先が柔軟な少し長めのロッドを浸かって食い込みと巻き上げに独特な味わいがある。1匹のメバルを釣るのにどうしてこんな苦労をしてまで釣るのか理解できない人も少なくないだろう。数は釣れないし、最近では型も大きくない。それでも、良型のメバルが食い込む瞬間が堪らないのだ。ギュンギュ〜ンと大きく弧を描く竿先を見ながらリールを巻く時の快感は他の釣りでは体感できないものがある。

 

前振りが長くなってしまい申し訳ない。2月18日火曜日に乗り込んだのは金沢八景の一之瀬丸だ。ショートメバル五目釣りは午後1時に沖上がりのショート釣りで、乗合料金もシニフ割引を利用すれば6200円ととてもリーズナブル。P代は1日500円。午前7時の定刻に桟橋を離れて約25分で最初のポイントに到着。水深は約25m。近くには横浜の沖赤灯台が見える。仕掛けはハリス30cm3本針の1.25号の市販仕掛けを使った。オモリは25号。私はオモリを油性マジックで黒く塗り、メバルに違和感を与えないようにひと工夫。少なくとも銀色に輝く新品オモリは控えた方が良いという。

 

7時30分頃から実釣開始となったが、なかなかアタリが訪れない。これは厳しい日に当たってしまったかも、そう思いながらオモリを海底に着けてゼロテンションでジッと静かにメバルからのアタリを待つ。時々、仕掛けを持ち上げて聞いてみる。場所によってはオモリが根に引っ掛かり根ががり状態になるのを避ける意味でも3分i1回程度はオモリを移動させたい。また、10分ぐらいで一度仕掛けの藻エビエサの確認を怠らないこと。藻エビが白濁していたり、アタリがなくても脱落してしまうこともあるからだ。餌のない針にはどんな魚も食ってこないのは当然だ。

 

しかし、2時間ほどはアタリがなく、船長も転々とポイントを移動する。時折小型のカサゴが釣れるが、全長13cm足らずではあまりに小さい。リリースしたのが1匹。カサゴはメバル以上に成長の速度が遅く、型の良いカサゴはなかなか釣り上げられない。私が最初に釣り上げたのはなんとアジ。食い込み方がどうもメバルらしくないのでゆっくりと巻き上げてくると海面近くでキラっと光って海面に姿を見せた。

 

ゲストとしてはまずまず。型は全長21cmだが、食べて美味しいサイズである。やっとメバルが釣れたのは午前10時を回ってからだった。独特の引き込みを味わいながらリールを巻いて取り込んだ。この瞬間にボウズは逃れたという安堵感で肩の力が抜けた。その後、もう1匹釣り上げて、ついに痺れを切らした船長は「イシモチ釣りにリレーします」とアナウンスしてポイントを少し移動。付け餌をアオイソメに変更して釣り再開。午前11時30分近くになっていた。

 

その後のイシモチ釣りは絶好調。アタリが多く、仕掛けを落として底をトントンと叩く位置をキープするだけでいい。速アワセは禁物の釣りだからできれば置竿で待つのが最適だ。竿を手に持っていればどうしても反射的にアワセてしまうからだ。3回ほど連続して竿先が曲がっても断続的に震えていれば針掛かりした証拠。ゆっくりとリールを巻きながら一定の速度で海面まで巻くだけ。それで付け餌が残っていればそのまま仕掛けを落としても良い。餌が短くなっていたら新しいイソメをチョン掛けにして追加すればいい。

 

天候は晴れていたが、昼前から西南西の強風が吹き始めて、昼過ぎには白波だったて来た。本牧沖の大型貨物船が浮かぶ過ぎ近くで釣っていたが、寒いこと甚だしい。防寒着を着ていても顔と両手が冷たい。ヌメリのあるアオイソメを針に刺す時には石粉を持参すること。手返しの違いで数釣りを満喫できるだろう。

 

結局、定刻より15分ほど延長してくれて午後1時15分に沖揚がり。私の釣果はメバル2匹、アジ1匹、カサゴ1匹、イシモチ16匹で4目達成でまずまず。本命メバルがもう3匹ほど釣れれば満足感も高まったに違いない。良型の突っ込みが根ががりでバレてしまったのが返す返すも残念でならない。ここ数年、東京湾のクロメバルは数が減ってしまったのだろうか。船長が言うには前日からの強風で潮が澄んでしまってメバルが神経質になったかもか、と語っていた。潮が濁る時期がきたら再度挑戦してみたい。

 

最後になってしまったが、同船していた立神さんと中田さん(ともに相模原市在住)に撮影の協力をして頂き、有り難うございました。カゴ釣り師として長いキャリアを持つ立神さんでも本命メバルを釣り上げられなかったのは少し残念でした。またご一緒しましょう。

 




片瀬漁港萬司郎丸 LT深場五目釣り

 

令和2年は暖冬だというが、さすがに大寒付近では寒さを感じる日が多い。陸上での最高気温が12度と言われても海上(船上)での体感温度はおそらく8度前後だろう。それでも釣りキチを自負する(笑)私はこの時期に美味しくなる深場の五目釣りを無性にしたくなる。

 

2月2日の日曜日、北東風が3m程度吹くとい予報だったが、天候はほぼ晴れ。釣割の前日割を利用して片瀬漁港の萬司郎丸からLT深場五目釣りに出掛けた。この船宿が凄いのは水深300mを狙うのに仕掛けの投入が一斉だということ。通常ならミヨシから順番にオモリを投げ入れるスタイルだが、不思議と一斉投入が習わしとなっている。因に使用オモリは150号に統一されている。イカ竿やビシアジ竿で対応できるのが嬉しい。

 

当日も定刻の午前6時15分に港を離れて江ノ島沖の水深270m前後からスタートした。私は運良く一投目からメダイの40cm級を釣り上げてボウズを逃れたが、大半の人はノーヒット。中には小型キンメを釣り上げている人もいた。流し替えをしてから水深が徐々に深くなると隣同士や反対舷の人としかけのオマツリが多発するようになる。もちろん、着底前にサバ攻撃の邪魔が入ると、ほぼ間違いなくオマツリが発生して、ロスタイムとなる。この場合、隣同士であれば巻き上げスピードを合せて同程度の速度で巻いてくるとなんとか仕掛けを修復できることが多い。

 

嬉しいのはテキパキとオマツリを解いてくれる仲乗りさんがいること。これはとても助かる。慣れた手つきでクロスした道糸や絡み付いた胴突き仕掛けを使えるように解いてくれるのだ。針付のハリスを交換する程度で次の投入に間に合うから仲乗りさんに感謝である。

 

潮変わりの10時過ぎ頃から船中でもポツポツとキンメやクロムツが釣れるようになり、私もシロムツとキンメの計3点掛けを達成して、少しずつお土産が増えてきた。

 

だが、好事魔多し。反対舷の釣り人の仕掛けが道糸に絡み、上がってきた時だった。「オマツリは融けたから巻けるはずだよ」と仲乗りさんに言われたのだが、まったく巻けない。それどころか道糸が出されるままで巻けない。「コレはペラに入ったね。道糸を切らないとドンドン巻かれるから切るよ」と仲乗りさんに言われて泣く泣く340m以上のPEラインをカット。残りの道糸は150m足らず。長く愛用してきたヨリトリリングも8本針の胴突き仕掛けもすべて海の藻屑と消えた。トホホ。トモから2番目に釣り座を構える際には今後はくれぐれも注意したい。

 

そこからの釣りはもう諦めるしかなかった。ところが、「ウチの貸し道具を使えば良いよ。ハイ、これを使って」と渡されたのがシマノ製プレミオと2m前後のロッド。PE4号を500mは巻いてあるというから安心して使うことができた。その後は、マメに底立ちを取り直しているとアタリが頻発して、ノドグロカサゴ、クロムツ、メダイ(後検寸43cm)を釣り上げて気分は最高。

 

右隣の右舷トモに座ったいた中森さん(埼玉県三芳町在住)は沖揚がりの終盤になんと値千金のアカムツも釣り上げた。これには私もビックリ。しかも全長で目測40cmオーバーだから江ノ島沖としては貴重なアカムツだろう。何が釣れてくるか上がってくるまで分からない。これが深場五目釣りの醍醐味でもある。

 

メダイが掛かった時には「これはサバだな」と思って電動リールをフルスロットルで強引に巻き上げてくると正体は良型のメダイだったりするから分からない。そこがまた面白いのだ。

結局、午後1時50分に沖上がりに。私の釣果はメダイ2匹、キンメ3匹、クムロツ2匹、シロムツ2匹、ノドグロカサゴ1匹。終わり良ければすべて良しとは言えないが、美味しい根魚をキャッチできた点は評価できるだろう。それと機転の効く仲乗りさんの活躍に感謝して港を後にした。

 

今回の釣行費用は釣割の前日割を利用して7500円。P代と氷は無料である。

 




鴨居大室港五郎丸 午前ビシアジ釣り

 

東京湾のアジはいつでも美味しい。しかも、いつ行ってもそこそこの数釣りが楽しめる。だから年に数回位しか行かなくなる。その数少ないビシアジ釣りで貧果になることはとても悲しい。まるで神社のおみくじで大凶を引き当ててしまったような気分になる。運が悪かったでは片付けられない憤慨感が募ってくるのは決して私だけではないだろう。

 

北東風が朝のうち7mの予報(実際には5m程度)だった1月25日土曜日、鴨居大室港の五郎丸の午前ビシアジ釣りに乗り込んだ。右舷胴の間に座って支度をしながら見渡すと右舷は5人、左舷もほぼ同数で船中10人だった。


一昨日から数が釣れていないものの、「アジならボウズはないだろう」と甘く考えていたのは私だけではないはず。午前7時30分より少しだけ早く港を出発した。約30分かけて観音崎沖に到着。すこし波立つ中、水深60m前後で釣り開始の合図が出された。指示ダナは底から2〜3m。130号ビシがほぼ一斉に投入された。

 

だが、アタリが遠いのだ。たまに釣れてくるアジはまるで堤防釣りサイズのこぶりなアジでガックリ。アジに元気がないのか電動で巻き上げ中にはバレたかな、と思ってしまうほど生体反応が弱々しい。型が小さいのもあるだろうが、アジの活性が低いのだ。

 

私のヤリイカ竿が強く曲がったのは2匹目のアジの時だ。それも置竿でアタリを待っていると、グングンと突っ込み、手巻きでリールを3mほど巻いてくるとさらに強く引くのだ。これは良型だろうと慎重に抜き上げると後検寸全長37cmのビッグサイズ。これは嬉しかった。これこそ観音崎冲のビシアジに相応しいマアジである。ビデオを回しながら一人呟いたのは言うまでもない。

 

私の良型はこの1匹だけだった。アタリが出てもたまに釣れる程度。全長25cmがポツンと釣れるだけで、良型と呼べるサイズは釣れない。左隣の長竹さん(横浜市在住)が竿を大きくしならせて手巻きで慎重に巻き上げてくると、全長40cm近いマサバをタモで掬い上げている。正確には計測していないが、どうみても脂がノリノリの絶品ブランドサバには違いない。その後も良型アジも釣り上げて順調に見えたが、数は釣れていない様子。

 

右隣は川崎市から来たという山崎さん。釣り仲間2名と連れ立って楽しい釣りをしていたようだが、山崎さんには良型が釣れていない。タチウオ専用ロッドと電動リールを駆使して20cmオーバーをポツリポツリと釣り上げていた。だが、終盤近くになって、全長40cm近いサバを釣り上げた。嬉しそうなので写真撮影に協力していただいた。有り難うございました。

 

私も実は後半になってから強烈なアタリがあった直後にハリス切れをしてしまい、これは大サバの仕業に違いないと思い込んで、ハリス3号3本針の仕掛けに交換したのだが、運悪く右隣の山崎さんに釣られてしまった。ここ数年、ビシアジ釣りに来てもサバが釣れていなかった。なんとか良型サバを釣って数少ないお土産に華を添えたいと考えていたのだが、ツキがない日は自分の思い通りには行かないもの。

 

結局、午前11時30分に沖揚がり。船中トップは9匹、スソはゼロだった。アジ釣りでボウズを体験された方はさぞ悲しい思いを募らせたと思う。コマセを船中10人で振ってもアタリが忘れた頃にしか訪れないのだから呆れるしかない。船長も「一昨日辺りから喰いが悪くなってしまったんです」と正直に話していた。私はリリースサイズ=15cm前後2匹を含めて8匹。次頭とはなったもののアジの釣果としては納得が行かない。激渋りの日に遭遇してしまった運のなさが悔やまれるばかりだ。当然ミニサイズ2匹は海中に放流した。

 

今回の釣行費用はHP割引を利用して5500円。P代と氷は無料。次回までには運が回復してくれることを祈るばかりである。

 




釣りフェスティバル2020inパシフィコ横浜

 

毎年1月中旬に開催されるフィッシングショー、今年は令和2年、2020年ということもあってか名称がなぜか変わった。「釣りフェスティバル2020」となり、プレスリリースにはこう書かれていた。「幅広く釣りの楽しさを訴求するイベントとしてさらなる進化をした」という。良く分からない理由だが、因に2月に開催される大阪では今まで通りのフィッシングショーだとか。

 

まぁ、主催者サイドのご都合ということで、面倒な話は気にしないことです。ただ注目したいのが出展者の数。過去最大規模となる197社・団体、736小間になったという。ここ数年では嬉しい話題といっていい。出展社が増えることは釣り業界にとってはとても良いこと。今後も徐々に盛り上げて行きたいものである。

 

今回私が出向いたのが17日金曜日の午後3時頃だった。午後からは一般客と業界関係者も同時に入場するため、どうしても人気のメーカーは混雑必至となり、案の定、ダイワやシマノ、がまかつ等は新製品の展示に数多くの釣りファンが押し寄せて、撮影をするだけでもひと苦労。新製品の具体的な話も静かには聞けない状況であった。

 

その中でも注目のメーカー各社は動画撮影してきたので視聴して頂けると嬉しく思います。展示会場の騒然とした中での撮影でお聞き苦しい点があることを何とぞ御勘弁下さい。質問の突っ込みもできない場名もあり、浅薄なないようになっていますのでその点もご容赦下さい。

 

人ごみをかき分けて聞いてきたのがシマノのリールコーナー。話題の新製品はステラSWだという。ひと言で言えば、軽く滑らかな巻き上げ性能を格段に向上させている。具体的には、ドラグの熱ダレと糸巻き部分の温度上昇を抑えるヒートシンクドラグの搭載、また、ラインローラーを過酷な環境下でも守り抜くXプロテクトなどを採用し、大型ヒラマサやキハダに対応できる性能を持ち、滑らかに巻き上げられるハイエンドモデルに仕上げているという。


価格もカタログ上での本体価格が12万円に迫るモデルもあり。個人的にはド肝を抜かれる。

マルキューのブースでは、沖釣り用の締め剤が凄い。正確に言えば昨年登場した製品だが、「旨〆ソルト」が注目だ。うまじめ、読むそうだが、魚が好むアミノ酸をギュッと凝縮して添加している。そのため、活き餌の中でも魚の切り身系にはピッタリだという。身が少し軟らかいイワシ、サンマ等の身を硬く締めてくれる。ムキエビやオキアミでも効果はあるそうだが、どちらかといえば魚の身餌に特化した集魚剤である。

 

また、生分解性くわせエサとして人気のパワーイソメに今回新たに「ミニイソメの「太」サイズと「極太」サイズが追加発売された。1匹掛けが最適なカレイの投げ釣りにはオススメだろう。たっぷりと針いっぱいに刺して大型を狙いたいものだ。

 

最後に足が止まったのがアルファタックル。ブース自体は地味なカラーリングだったのだが、解説して頂いた開発課の柳澤さんの熱いトークが心に刺さった。2017年からスタートしたアルファソニックシリーズの中でも力を入れたのがマルイカだという。繊細なアタリを捉えるゼロテンション釣法専用モデルが158XUL。ゼロテンションとノーマル釣法をカバーするロッドが145ULだという。年々、繊細になりつつあるマルイカ釣法に対応する好感度ティップに仕上げて、微かなアタリを逃さない性能に高めている。価格は3万4000〜3万5000円。

 

取材当日、最後に登場頂いたのがディープマスターとして有名なテル岡本さん。マダイの王道、元祖MPGリアルツーピースロッドのブルークォーターNEXTを手に持ち、オモリ500号を背負って撮影させて頂いた。本来錘負荷は30〜80号なのだが、500号を背負ってもまったく問題がないほどの柔軟性と高い剛性が自慢だ。2.6mと3.0mの2種類がある。価格は7万8000円から。

 

その他にも某仕掛けメーカーでは、「発売は決定しているんですが、商品名と価格が決まっていないので」と小声で話してくれた某メーカーのチョイ投げ天秤仕掛け。さらに、ビギナー向けの餌撒きエギを発売しているメーカヘもあり、パンパンといったベテランのような巻きシャクリができない初心者にも容易にアオリイカやコウイカが釣れる餌木を開発したという。鶏のササミやサメの身を針金ではなく、ゴムバンドのような簡易的な縛り方で装着できる点も魅力である。誘い方は底に着底したら大きく誘い上げて、ゆっくりと落としたら数分後に再度大きく竿を煽ってまた着底させるだけだという。

 

すべてとは言わないが、新製品の発売時期は速いモノで2〜3月末、遅くても6月には釣具店の店頭に展示されるだろう。今後が楽しみである。価格は一般的にメーカー希望小売価格より大体20%オフ程度に値下げされることが多いとだけ付記しておこう。2020年も楽しい釣りの幅が広がりそうでワクワクして会場を後にした。

 




金沢八景弁天屋 タチウオ釣り

令和2年の初釣りは昨年末と同じタチウオ釣りに決定した。今回は船橋から斎藤さん、大田区から新人OBの相川君も同船してくれた。しかも、相川君には金沢八景の弁天屋が先着順のため我々3人分の席取りもお願いしてしまった。まずは感謝です!

 

初釣りの1月4日土曜日は片舷12名両舷で24名の大盛況。相川君の話では「5時に到着して席取りを下直後にバダバタと来て釣り座の大半が埋まっていました」という。タチウオ人気が凄いことは熟知しているつもりだったが、ここまで早い時間に混雑するとは驚き。前日の釣果が悪かっただけに出船の2時間前にほぼ満席になるというのは記憶がない。

 

7時15分に桟橋を離れて約30分で最初のポイントに到着。水深は60〜70m。使用するオモリは80号。当日の潮は長潮だから干満さがなく速くないとはいえ、これだけの釣り人が仕掛けを下ろせば当然オマツリは必至。私は手巻きリールから超小型電動リールのセットに交換して釣り開始。船長は「午前8時まで待って下さい。協定ルールがありますから」という。1日船は久しぶりだったが、釣り開始時間に制限があるとは少しビックリ。それだけタチウオの資源を大切にしているということだろう。

 

釣り開始まで5分ほど待ってからの投入。だが、アタリはなかなか訪れない。前日もゼロが出るほど厳しい状況だっただけに不安がよぎる。自分だけでなく船内では大半のひとが1本も上げられずに大きくポイント移動することに。船長は「50分近く走るから船室に入って」という指示。当日は北東風が約4〜5mは吹いていたと思う。全速力で到着したのは本牧沖。今度は23mの水深のためろオモリ号数は60号に。私はタックルを交換して手巻きリールに変更。

 

昨年末もここ、本牧沖でタチウオを釣ったからなんとか釣れるだろうと思ったら大間違い。アタリが前のポイントよりも極端に少なく、誘い方やポーズの時間を変えたり、シャクリ幅を変えたりしたが、餌も齧られず付けたまま戻ってくることが多かった。

 

再度船長からの指示で大きくポイントを移動。今度は羽田沖。水深は浅く30m前後。オモリは60号のまま。昼12時を少し回った頃になってやっとコツコツ、グン、というタチウオが押え込むアタリが出始めた。すると、相川君が良型の本命を無事に抜き上げた。それまでには何度となく、本アタリが出ずに餌だけが齧られるケースが多く、彼も小刻みの誘い方で苦労した1本だったようだ。

 

午後1時頃になるとタチウオの活性が上がり、アタリも多くなり、無事に私も1本を釣り上げてボウズを逃れた。右隣の斎藤さんは終盤に怒濤のヒットでついに4本を釣り上げた。東京湾でのタチウオ経験はまだ浅いが、昔の大阪湾のテンヤ釣りで鍛えた感触を思い出したかのような連発が素晴らしい。

 

船長は「やっとアタリが出てきたので時間が許す限り延長します」という粋な計らいにホっとひと安心。安心してしまって結局私は2本だけ。それでも2本とも全長90cmオーバーだったから嬉しい。リールのハンドルを回しても硬く締めたドラグが滑り、スプールが回転しない瞬間を目視確認できた。これを見るのが快感なのだ。電動リールでは何度もあるが、手巻きリールでは初体験。

 

午後2時20分に沖揚がり。船中トップはなんと23本だったとか。スソは1本。ボウズなしまで粘ったのは流石の船長と言うほかない。食い気のあるタチウオの群れを探して走り回った結果、なんとか全員釣果を実現した。正直、午後1時頃までは正月早々ボウズになるのかなぁ、と覚悟していただけに良型2本で満足してしまった。翌々日には釣果も一気に回復傾向にある。浅い水深で掛けた瞬間の強烈な突っ込みは何度体験しても楽しい。苦労した分、喜びも大きいのだ。

 

冬タチウオが気難しいのを覚悟の上で釣行して欲しい。たとえ1本しか釣れなかったとしても一瞬の感動と興奮を体感するために。

今回の釣行費用は弁天屋のシニア割引と同宿の年賀状を持参したため通常9000円のところ7350円に。ただしP代は1台500円。氷は無料。

脂が乗ったタチウオはどんな料理も旨い。私は炙り刺しと通常刺し身の他にバターを乗せたホイル焼が好きだ。フライパンで焼く際にはホイルの一番下にタマネギとシメジを敷くと良い。魚体が漕げるのを防いでくれるからだ。

 

令和2年も楽しい釣りをお伝えするつもりだったのだが、今回初めてバッテーの充電を忘れてしまい、動画が撮影できなかったことを深くお詫び申し上げます。今後はこのようなことのないように予備バッテリーも充電して持参します。失礼しました。動画はありません。

 





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